JPH06190438A - 熱間押出しダイスの手入方法 - Google Patents

熱間押出しダイスの手入方法

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JPH06190438A
JPH06190438A JP26152993A JP26152993A JPH06190438A JP H06190438 A JPH06190438 A JP H06190438A JP 26152993 A JP26152993 A JP 26152993A JP 26152993 A JP26152993 A JP 26152993A JP H06190438 A JPH06190438 A JP H06190438A
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JP
Japan
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die
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JP26152993A
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English (en)
Inventor
Osamu Keyakida
理 欅田
Yutaka Nakagawa
豊 中川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手入れ量が異なるダイス内面を一定時間内に
自動的に手入する。 【構成】 回転テーブル10の周囲に自動研削機20
(ロボット)と内径測定機30を配置する。回転テーブ
ル10でダイス40を回転させながら、ダイス40の内
径を測定し、その手入れ量を求める。自動研削機20
は、手入れ量に応じた手入れモードで手入れ工具50を
自動操作し、一定時間内にダイス40の内面研削を終え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間押出しダイスを再
使用するに際してその内面を研削修正する熱間押出しダ
イスの手入れ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間押出し製管では、複数のダイスを準
備しておき、1回の押出し毎にダイスを交換して循環使
用する。これは、押出しによってダイス内面にガラス潤
滑剤やピルドアップと呼ばれる焼付金属が付着する他、
ダイス内面のダイス材料が出側へ流動してベアリング部
に盛り上がり、この部分のダイス内径が小さくなる現象
のために、ダイスの連続使用ができないことによる。そ
して、1回の押出し毎に交換されたダイスは、内面に付
着する異物やダイス材料の流動による金属盛り上がり部
分が除去されて繰り返し再使用される。
【0003】従来このダイス内面の手入れは、ハンドグ
ライダーによる手作業で行われていた。しかし、ハンド
グライダーによる手作業では、精度、能率の両面から対
応が困難な状況になってきた。すなわち、最近の傾向と
しては、管を押出ままで製品化する所謂ホット仕上げの
導入があるが、その場合、ハンドグライダーによる手作
業では必要な手入れ精度が得られないのである。また、
最近の製管能率の上昇に伴い、熱間押出し製管での押出
サイクルが大幅に短縮され、最も押出しサイクルの短い
場合、従来用いていたダイスの数では、ダイス手入れの
ために確保できる時間が20秒程度に制限されることも
ある。そのため、入念な作業を行うのが一層困難にな
り、既に一部工場では、押出しサイクルにダイス手入れ
が追い付かないために、循環使用するダイスの数を増や
さざるを得ないという状況も生じ始めている。
【0004】このような事情に鑑みて本出願人は、ダイ
スを円周方向に回転させながら、バール等の回転手入れ
工具をロボットでダイス内面に接触させて操作する高精
度で能率的な手入れ方法を先に開発した(特開平4−9
1817号公報)。しかしながら、この方法は、ダイス
が特開昭54−160552号公報に開示された肉盛り
ダイスの場合には、処理不能となることが分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭54−1605
52号公報に開示された肉盛りダイスは、そのアプロー
チ部からベアリング部にかけての内面に難焼入性の金属
材料を肉盛したもので、押出し加工中にその金属材料が
ベアリング部に流入してベアリング部を補充することに
より、ダイスの使用回数を飛躍的に向上させることがで
きる。しかし、積極的な材料流入のために、使用後のベ
アリング部の径小化が著しく、再使用に際しての内面手
入れ量が通常ダイスよりも多くなる。しかも、材料流入
によるベアリング部の径小化は、アプローチ部の肉盛量
が多い使用開始初期に著しく、使用回数が増加するに従
って小さくなる。そのため、ダイス毎に内面手入れ量が
著しく変わる。
【0006】一方、本出願人が開発したロボットによる
自動手入れでは、手入れ工具の移動経路等の動作条件が
ティーチングによって一義的に決まっている。そのた
め、径小化の著しいダイスについては押出しサイクル内
に手入れが終了しない。逆に、径小化の著しいダイスに
手入れ工具の動作条件を合わせると、径小化の小さいダ
イスの仕上がり径が過大となる。従って、手入れ量が一
定のダイスしか処理できず、肉盛りダイスのような手入
れ量が大きく異なるダイスについては処理不能となる。
【0007】本発明の目的は、手入れ量が異なるダイス
をいずれも決められた短い時間内に高精度に修正できる
熱間押出しダイスの手入れ方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手入れ方
法は、熱間押出用ダイスを円周方向に回転させる回転テ
ーブルの周囲に、ダイス内径を測定する内径測定機と、
ダイス内面の軸方向のカーブに対応した所定のティーチ
ング経路に沿って手入れ工具が移動することにより、ダ
イス内面を研削する内面研削機とを配設した自動手入れ
装置による熱間押出しダイスの手入れ方法であって、前
記回転テーブルにダイスをセットし、該ダイスを回転さ
せながら前記内径測定機によりダイス内径を測定し、測
定内径と目標内径との差から手入れ量を求めた後、ダイ
スの段取り径ごとに手入れ量に応じて予め定めた複数の
手入れモードのなかから、求めた手入れ量に対応する手
入れモードを選択し、選択した手入れモードに従って前
記自動手入れ装置を制御して前記ダイスの内面を研削す
ることを特徴とする。
【0009】本発明の第2手入れ方法は、熱間押出用ダ
イスを円周方向に回転させる回転テーブルの周囲に、ダ
イス内径を測定する内径測定機と、ダイス内面の軸方向
のカーブに対応した所定のティーチング経路に沿って手
入れ工具が移動することにより、ダイス内面を研削する
と共に、ダイス内面に対する手入れ工具の接触圧を任意
に調節できる内面研削機とを配設した自動手入れ装置に
よる熱間押出しダイスの手入れ方法であって、前記回転
テーブルにダイスをセットし、該ダイスを回転させなが
ら前記内径測定機によりダイス内径を測定し、測定内径
と目標内径との差から手入れ量を求めた後、求めた手入
れ量に応じて前記手入れ工具の接触圧を設定し、設定さ
れた接触圧で前記ダイス内面の研削を行うことを特徴と
する。
【0010】
【作用】本発明の第1の手入れ方法においては、予めダ
イスの段取り径ごとに手入れ量に応じた手入れモードを
定めておき、手入れ前に測定した手入れ量に基づいて適
正な手入れモードを選択するので、手入れ量の大小にか
かわらず一定時間内に手入れを終えることができる。
【0011】本発明の第2の手入れ方法においては、ダ
イス内面を研削する手入れ工具の、ダイス内面に対する
接触圧が任意に調節でき、手入れ前に測定した手入れ量
に基づいてその接触圧を設定するので、手入れ量の大小
にかかわらず一定時間内に手入れを終えることができ
る。
【0012】また、いずれの手入れ方法においても、定
位置でダイスを回転させながら内径測定から内面手入れ
までを行うので、内径測定を導入したことによる手入れ
時間の延長は僅かである。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は本発明の手入れ方法を実施するのに
適した自動手入れ装置の斜視図、図2はその自動手入れ
装置に使用されたロボットの斜視図、図3は手入れ工具
の動作を示すダイスの断面図、図4は内径測定機の測定
原理図である。
【0015】自動手入れ装置は、図1に示すように、回
転テーブル10と、その周囲に配設されたロボット20
(内面研削機)および内径測定機30とを具備してい
る。
【0016】回転テーブル10は、その上面が鏡面とさ
れており、その上面に軸対称的に設けられた3組の傾動
アーム11を有し、該傾動アーム11の同期動作によ
り、ダイス40をテーブル面上に同心状に保持する。
【0017】ロボット20は、図2に示すように、ボデ
ィ21、θ軸ユニット22、メインアーム23、サブア
ーム24、α軸駆動部25、β軸駆動部26およびハン
ド部27等により構成されている。
【0018】ハンド部27は、手入れ工具50を保持
し、これを所定の速度で回転させると共に、θ軸ユニッ
ト22、メインアーム23、サブアーム24、α軸駆動
部25、β軸駆動部26の各動作の組合せにより、手入
れ工具50を軸方向、半径方向に移動させ、且つ鉛直線
に対して任意の角度に傾斜させる。
【0019】手入れ工具50の具体的な動作経路は、予
めロボット20にティーチングされている。その内容は
次のとおりである。
【0020】図3のに示すように、ダイス40内に
挿入され、ダイス内面に接触させるべく初期位置まで外
側に水平移動する。に示すように、ダイス内面のベ
アリング部42に接触した状態で軸方向に所定回数往復
した後、ダイス40の中心軸を含む鉛直面内でアプロー
チ部41に沿って角度を変えながら徐々に上昇して、ア
プローチ部41をベアリンク部42と同様に研削する。
【0021】本発明の第1の手入れ方法に使用するロボ
ット20では、手入れ工具50がベアリング部手入れ位
置に保持される時間、手入れ工具50の移動速度、初期
位置での押込みオフセット量が制御される。合わせて、
回転テーブル10の回転数が制御される。
【0022】本発明の第2の手入れ方法に使用されるロ
ボット20では、これらの制御に代えて、ハンド部27
が水平軸28を中心に僅かに傾動し、支持部29に内蔵
された油圧シリンダーによって手入れ工具50をダイス
40の内面に押圧させるようになっている。そして、こ
の押圧力は、油圧シリンダーに供給する油圧のコントロ
ールによって任意に調節される。
【0023】内径測定機30は、軸方向に往復移動する
水平アーム31を有する。水平アーム31は、先端に光
学式の位置センサ32を保持し、測定時に位置センサ3
2を回転テーブル10上に進出させる。そして、回転テ
ーブル10上にセットされたダイス40の内径エッジ部
位置を、この位置センサ32により測定する。
【0024】位置センサ32は、図4に示すように、光
源32aから出射された光をハーフミラー32bおよび
全反射ミラー32cを介して回転テーブル10上のダイ
ス40の内面近傍に上方から照射する。回転テーブル1
0およびダイス40からの反射光を全反射ミラー32
c、ハーフミラー32bおよびマイクロレンズ32dを
介してラインセンサカメラ32eに導く。ここで回転テ
ーブル10の表面は鏡面とされているので、ダイス40
の内径エッジ部に相当するビット位置では急峻な信号レ
ベルの低下を生じる。従って、内径エッジ部の位置が検
出され、その内径が求まる。
【0025】手入れ工具50は、ロボット20に隣接さ
れたオートツールチェンジャ70(ATC)により、ロ
ボット20のハンド部27に自動で付け替えられる。
【0026】手入れ工具50としては、例えば超硬金属
からなる円柱体の外周面に多数の歯が螺旋状に形成され
た超硬バールやサンドペーパーを用いる。
【0027】自動手入れ装置の回転テーブル10、ロボ
ット20、オートツールチェンジャ70等は、後述する
コントローラ62により制御される。
【0028】本発明の第1の手入れ方法では、その手入
れが次のようにして行われる。その手入れ方法に使用さ
れる制御系の構成及び主動作を図5に示し、手入れモー
ド決定フローを図6に示す。
【0029】制御装置60は、前述した手入れ工具50
のティーチング経路と共に、ダイス40の段取り径ごと
に手入れ量に応じた手入れモードを記憶している。その
モードの内容を表1および表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】例えば段取り径が248mmのダイスで
は、手入れ量が0.1mm以下のときは手入れモードX
1、0.1mm超0.2mm以下のときは手入れモードC、
0.2mm超0.3mm以下のときは手入れモードD、0.3
mm超のときは手入れモードEとなる。ここで、手入れ
モードCの条件は、手入れ工具50がベアリング部手入
れ位置に保持される時間が10秒、手入れ工具50の移
動速度が1mm/s、初期位置での押込みオフセット量
が0.2mm、テーブル回転速度が80rpm である。
【0033】手入れモードA〜Hはいずれも超硬バール
の手入れ工具を使用し、A,B,C…の順に厳しい条件
となり、所要時間も増大する。ただし、超硬バールを研
削量の大きなものにチェンジすれば同一手入れ量でも短
時間の手入れモードにシフトできる。なお、手入れモー
ドX1とはサンドペーパーを使用して手入れモードAを
1回実施する軽微なモード、手入れモードX2とはサン
ドペーパーを使用して手入れモードAを2回実施する軽
微なモードである。
【0034】手入れに際しては、手入れすべきダイス4
0の段取り径を制御装置60にキーボード61を用いて
入力する(ステップS1)。そうすると、その段取り径
に応じた手入れモードのテーブルが選択される(ステッ
プS2)。
【0035】回転テーブル10上にダイス40を、その
アプローチ部を上にしてセットした後、回転テーブル1
0を作動させ、ダイス40を円周方向に回転させなが
ら、内径測定機30の位置センサ32をダイス上に進出
させ、該位置センサ32によりダイス40の内径エッジ
部位置を測定する。測定データは制御装置60に取り込
まれ、ダイス40のベアリング部の平均内径に換算され
る(ステップS3)。
【0036】ダイス内径が測定されると、その測定内径
が目標内径と比較され、その差から手入れ量が求められ
る(ステップS4)。内径測定が終わると、位置センサ
32がダイス40上から退避する。そして、求めた手入
れ量に基づいて制御装置60は次の演算処理(手入れモ
ード選択)を行う〔ステップS5(図6のステップs1
〜s14)〕。
【0037】段取り径が175mmの場合は、求められ
た手入れ量が0.1mm以下であるかを判断し、YESの
場合は手入れモードX1を選択する(ステップs1,s
2)。NOの場合はその手入れ量が0.1mm超0.2mm
以下であるかを判断し、YESの場合は手入れモードA
を選択する(ステップs3,s4)。NOの場合はその
手入れ量が0.2mm超0.3mm以下であるか否かを判断
し、YESの場合は手入れモードBを選択する(ステッ
プs5,s6)。
【0038】ここで制御装置60は、ダイス段取り径毎
にその代表寸法によるサイクルタイムの最大許容値を記
憶している。そして、手入れモードBが選択されると、
そのサイクルタイムを演算して前記最大許容値と比較
し、そのサイクルタイムが前記最大許容値内に収まるか
否かを判断する(ステップs7)。YESの場合は手入
れモードをモードBに決定する(ステップs8)。NO
の場合は手入れモードを1ランク下げてサイクルタイム
の短いモードAに変更すると共に、超硬バールを研削量
の大きなものに1段レベルアップする(ステップs
9)。
【0039】手入れ量が0.3mm超の場合は手入れモー
ドCを選択する(ステップs10,s11)。この場合
もサイクルタイムのチェックを行い、手入れモードCを
そのまま採用するか、工具をレベルアップして手入れモ
ードをモードBにレベルダウンするかを判断する(ステ
ップs12〜s14)。
【0040】段取り径が205mm、248mm、28
5mm、320mm、350mmの場合も、同様にして
適正な手入れモードが選択される。
【0041】以上のようにして手入れモードが決定され
ると、そのモードを自動手入れ装置のコントローラ62
に指示する。指示の内容は、手入れ工具50がベアリン
グ部手入れ位置に保持される時間、手入れ工具50の移
動速度、必要な押込みオフセット量が得られる手入れ工
具50の初期位置、テーブル回転数および手入れ工具5
0の種類である。
【0042】研削機コントローラ62はこの指示に基づ
いてオートツールチェンジャ70(ATC)を制御し、
選択された手入れ工具50をロボット20のハンド部2
7に装着する。また、回転テーブル10およびロボット
20を制御する。これにより、回転テーブル10上のダ
イス40は、選択された手入れモードにより内面を予め
求めた手入れ量だけ研削され、サイクルタイム内にその
内面手入れを終える(ステップS6)。手入れが終わる
と、確認のために内径が測定され、その測定値が表示さ
れる(ステップS7,S8)。
【0043】かくして、手入れ量の異なるダイス40
が、いずれも決められた短い時間内に高精度に修正され
る。
【0044】なお、上記実施例では手入れモードにおけ
る条件として工具のベアリング部保持時間、工具移動速
度、押込みオフセット量、テーブル回転数および工具種
類を用いているが、これらを選択的に用いてもよく、更
に、工具回転方向と回転テーブルの回転方向の関係、工
具の周速度等を用いてもよい。
【0045】次に、本発明の第2の手入れ方法を説明す
る。
【0046】本発明の第2の手入れ方法を実施するに
は、まず、回転テーブル10上にダイス40を、そのア
プローチ部を上にしてセットする。次いで、回転テーブ
ル10を作動させ、ダイス40を円周方向に回転させな
がら、内径測定機30の位置センサ32をダイス40上
に進出させ、該位置センサ32によりダイス40の内径
エッジ部位置を測定する。
【0047】測定データは、制御装置に入力され、ダイ
ス40のベアリング部の平均内径に換算される。制御装
置は、ダイス40のサイズ毎のベアリング部内径を記憶
しており、これと前記平均内径との差から手入れ量を算
出し、この手入れ量に応じた手入れ工具50の押圧力を
算出する。
【0048】ダイス40の内径測定が終わり、位置セン
サ32がダイス40上から退避すると、ロボット20が
作動を始め、手入れ工具50がダイス40内に挿入さ
れ、一定の押込みオフセット量の得られる初期位置まで
移動する(図3の)。このとき、ダイス40の内面
に対する手入れ工具50の押圧力が前記算出の押圧力と
なるように、油圧シリンダーへの供給油圧が制御され
る。従って、円周方向に回転するダイス40の内面に手
入れ工具50が手入れ量に応じた押圧力で押圧される。
手入れ工具50の手入れ動作は、前述した通り予めロボ
ット20にティーチングされている。
【0049】本発明の第2の手入れ方法においては、手
入れ工具50の動作が固定モードで一定時間をかけて行
われるが、手入れ工具50の押圧力が手入れ量に基づい
て調節されるので、手入れ量の大小にかかわらずダイス
40の内面を目標内径に仕上げることができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の熱間押出しダイスの手入れ方法は、ダイス内面の手入
れを開始する前にその内径を測定して手入れ量を求め、
手入れではこの手入れ量に応じた手入れモード或いは押
圧力で手入れ工具が操作される。また、ダイスを定位置
で回転させたまま内径測定から内面手入れまでを行うの
で、全体の所要時間が短かい。従って、手入れ量が多
く、しかもそのばらつきが大きい肉盛りダイスの場合に
も、各ダイスの手入れを短い押出しサイクル内に全て終
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手入れ方法を実施するのに適した自動
手入れ装置の斜視図である。
【図2】自動手入れ装置に使用されたロボットの斜視図
である。
【図3】手入れ工具の動作を示すダイスの断面図であ
る。
【図4】内径測定機の動作原理図である。
【図5】本発明の第1の手入れ方法を実施するのに適し
た制御系の構成および主動作を示すブロック図である。
【図6】手入れモードの決定手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】 10 回転テーブル 20 ロボット(内面研削機) 30 内径測定機 40 ダイス 50 手入れ工具 60 制御装置 70 オートツールチェンジャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間押出しダイスを円周方向に回転させ
    る回転テーブルの周囲に、ダイス内径を測定する内径測
    定機と、ダイス内面の軸方向のカーブに対応した所定の
    ティーチング経路に沿って手入れ工具が移動することに
    より、ダイス内面を研削する内面研削機とを配設した自
    動手入れ装置による熱間押出しダイスの手入れ方法であ
    って、 前記回転テーブルにダイスをセットし、該ダイスを回転
    させながら前記内径測定機によりダイス内径を測定し、
    測定内径と目標内径との差から手入れ量を求めた後、ダ
    イスの段取り径ごとに手入れ量に応じて予め定めた複数
    の手入れモードのなかから、求めた手入れ量に対応する
    手入れモードを選択し、選択した手入れモードに従って
    前記自動手入れ装置を制御して前記ダイスの内面を研削
    することを特徴とする熱間押出しダイスの手入れ方法。
  2. 【請求項2】 熱間押出しダイスを円周方向に回転させ
    る回転テーブルの周囲に、ダイス内径を測定する内径測
    定機と、ダイス内面の軸方向のカーブに対応した所定の
    ティーチング経路に沿って手入れ工具が移動することに
    より、ダイス内面を研削すると共に、ダイス内面に対す
    る手入れ工具の接触圧を任意に調節できる内面研削機と
    を配設した自動手入れ装置による熱間押出しダイスの手
    入れ方法であって、 前記回転テーブルにダイスをセットし、該ダイスを回転
    させながら前記内径測定機によりダイス内径を測定し、
    測定内径と目標内径との差から手入れ量を求めた後、求
    めた手入れ量に応じて前記手入れ工具の接触圧を設定
    し、設定された接触圧で前記ダイス内面の研削を行うこ
    とを特徴とする熱間押出しダイスの手入れ方法。
JP26152993A 1992-09-25 1993-09-24 熱間押出しダイスの手入方法 Pending JPH06190438A (ja)

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Cited By (5)

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