JPH06190384A - 汚水浄化装置及びその汚水浄化方法 - Google Patents
汚水浄化装置及びその汚水浄化方法Info
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- JPH06190384A JPH06190384A JP35735992A JP35735992A JPH06190384A JP H06190384 A JPH06190384 A JP H06190384A JP 35735992 A JP35735992 A JP 35735992A JP 35735992 A JP35735992 A JP 35735992A JP H06190384 A JPH06190384 A JP H06190384A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流入水量の日間変動が大きい生活排水を、ピ
ーク流入時にも好気性生物反応槽及び固液分離槽の性能
を低下させることなく、処理するとともに装置全体がコ
ンパクトな汚水浄化装置及びその汚水浄化方法を提供す
ることにある。 【構成】 夾雑物除去槽、流量調整槽、嫌気濾床槽、好
気性生物反応槽及び固液分離槽をこの順に設置し、流量
調整槽内に流量を調整して一定量汚水を移送する汚水移
送装置を取付け、好気性生物反応槽に水より軽い円筒状
生物固定化担体を固液分離槽に円筒状瀘材を充填してな
る汚水浄化装置及びその方法。
ーク流入時にも好気性生物反応槽及び固液分離槽の性能
を低下させることなく、処理するとともに装置全体がコ
ンパクトな汚水浄化装置及びその汚水浄化方法を提供す
ることにある。 【構成】 夾雑物除去槽、流量調整槽、嫌気濾床槽、好
気性生物反応槽及び固液分離槽をこの順に設置し、流量
調整槽内に流量を調整して一定量汚水を移送する汚水移
送装置を取付け、好気性生物反応槽に水より軽い円筒状
生物固定化担体を固液分離槽に円筒状瀘材を充填してな
る汚水浄化装置及びその方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、小型の汚水浄化装置及
びその汚水浄化方法に関し、特に生活排水処理の高性能
かつコンパクト化に関する。
びその汚水浄化方法に関し、特に生活排水処理の高性能
かつコンパクト化に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の生活排水処理装置は、嫌気濾床槽
と好気性生物反応槽と固液分離槽からなる。嫌気濾床槽
は、内部に嫌気濾材を充填し、スクリーニングと沈殿効
果により、固形物を除去貯留する。好気性生物反応槽で
は、内部に固定されて充填されている接触材の表面に付
着した微生物の働きにより、汚水中の汚濁物質を吸着酸
化し、取り除く。固液分離槽では、好気性生物反応槽処
理水中に含まれる浮遊物を沈殿除去し、最終処理水とす
る。
と好気性生物反応槽と固液分離槽からなる。嫌気濾床槽
は、内部に嫌気濾材を充填し、スクリーニングと沈殿効
果により、固形物を除去貯留する。好気性生物反応槽で
は、内部に固定されて充填されている接触材の表面に付
着した微生物の働きにより、汚水中の汚濁物質を吸着酸
化し、取り除く。固液分離槽では、好気性生物反応槽処
理水中に含まれる浮遊物を沈殿除去し、最終処理水とす
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来型の生活排水処理
装置は、生活排水の特徴のひとつである流入水量の日間
変動が大きいために、余裕のある設計であっても、ピー
ク流入時には性能が低下しやすくなる。また、好気性生
物反応槽の微生物膜は処理の継続とともに肥厚してい
く。過度に厚くなると、内部が嫌気状態となり、剥離し
はじめる。この時、好気性生物反応槽の性能は低下す
る。
装置は、生活排水の特徴のひとつである流入水量の日間
変動が大きいために、余裕のある設計であっても、ピー
ク流入時には性能が低下しやすくなる。また、好気性生
物反応槽の微生物膜は処理の継続とともに肥厚してい
く。過度に厚くなると、内部が嫌気状態となり、剥離し
はじめる。この時、好気性生物反応槽の性能は低下す
る。
【０００４】さらに、生活排水を処理する汚水装置の固
液分離槽の多くは、重力返送式沈殿池である。この沈殿
池は、好気性生物反応槽と底部において連通しており、
撹拌流に影響され、静止維持が困難である。したがっ
て、固液分離はあまり効率に行われていない。
液分離槽の多くは、重力返送式沈殿池である。この沈殿
池は、好気性生物反応槽と底部において連通しており、
撹拌流に影響され、静止維持が困難である。したがっ
て、固液分離はあまり効率に行われていない。
【０００５】そこで、上記のように性能が不安定である
のを是正すべく、それを余裕の容積を持たせて緩和する
ため、容積をさらに大きめに設定する必要があった。
のを是正すべく、それを余裕の容積を持たせて緩和する
ため、容積をさらに大きめに設定する必要があった。
【０００６】本発明は、上記問題点を克服し、流入水量
の日間変動が大きい生活排水を、ピーク流入時にも好気
性生物反応槽及び固液分離槽の性能を低下させることな
く処理するとともに、装置全体がコンパクトな汚水浄化
装置及びその汚水浄化方法を提供することを目的とす
る。
の日間変動が大きい生活排水を、ピーク流入時にも好気
性生物反応槽及び固液分離槽の性能を低下させることな
く処理するとともに、装置全体がコンパクトな汚水浄化
装置及びその汚水浄化方法を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、嫌気濾床槽と好気性生物反応槽と固液分離槽のみか
らなる従来型の生活排水処理装置に加えて、前記嫌気濾
床槽の前段に夾雑物除去槽及び流量調整槽をこの順に設
置する。前記夾雑物除去槽の内部には、スクリーンを設
け、夾雑物除去槽にて濾過した水をスクリーンより若干
低い位置より流出する構造とする。前記流量調整槽に
は、汚水定量移送装置を設け、流入水量の日間変動が大
きい生活排水の一定量を次の工程である嫌気濾床槽に送
水する構成とする。以上の構成からなる汚水浄化装置に
よって本発明の目的が達成される。
に、嫌気濾床槽と好気性生物反応槽と固液分離槽のみか
らなる従来型の生活排水処理装置に加えて、前記嫌気濾
床槽の前段に夾雑物除去槽及び流量調整槽をこの順に設
置する。前記夾雑物除去槽の内部には、スクリーンを設
け、夾雑物除去槽にて濾過した水をスクリーンより若干
低い位置より流出する構造とする。前記流量調整槽に
は、汚水定量移送装置を設け、流入水量の日間変動が大
きい生活排水の一定量を次の工程である嫌気濾床槽に送
水する構成とする。以上の構成からなる汚水浄化装置に
よって本発明の目的が達成される。
【０００８】また、前記好気性生物反応槽には、生物固
定化担体を充填する。その担体は、水より軽く比表面積
が１００ｍ2 ／ｍ3 以上の小片状または円筒状のものと
し、曝（ばっ）気により相互に位置関係を変えられる状
態に充填される。好気性生物反応槽の流入口、流出口に
はそれぞれスクリーンを設ける。一方、前記固液分離槽
には、水より軽く比表面積が１００ｍ2 ／ｍ3 以上の小
片状または円筒状の濾材が充填される。
定化担体を充填する。その担体は、水より軽く比表面積
が１００ｍ2 ／ｍ3 以上の小片状または円筒状のものと
し、曝（ばっ）気により相互に位置関係を変えられる状
態に充填される。好気性生物反応槽の流入口、流出口に
はそれぞれスクリーンを設ける。一方、前記固液分離槽
には、水より軽く比表面積が１００ｍ2 ／ｍ3 以上の小
片状または円筒状の濾材が充填される。
【０００９】さらに、前記固液分離槽を１日１回空に
し、濾材に捕捉した固形分を移送して再生する方法によ
り固液分離の性能を安定させる。また、前記好気性生物
処理槽の循環水を嫌気濾床へ返送することにより、生物
学的脱窒素を可能とする方法を行うこともできる。
し、濾材に捕捉した固形分を移送して再生する方法によ
り固液分離の性能を安定させる。また、前記好気性生物
処理槽の循環水を嫌気濾床へ返送することにより、生物
学的脱窒素を可能とする方法を行うこともできる。
【００１０】
【作用】浄化すべき生活排水は、夾雑物除去槽の上部流
水口より流入し、自然流下によりスクリーンを通過す
る。その際、生活排水中の特に粗大な固形物がスクリー
ンで除去される。スクリーンを通過した固形物は、夾雑
物除去槽下部に沈殿し、除去される。
水口より流入し、自然流下によりスクリーンを通過す
る。その際、生活排水中の特に粗大な固形物がスクリー
ンで除去される。スクリーンを通過した固形物は、夾雑
物除去槽下部に沈殿し、除去される。
【００１１】夾雑物除去槽にて濾過された水は、水頭差
でスクリーンより若干低い位置より流出し、流量調整槽
に流入する。流量調整槽は、汚水を一時貯留するための
ものであり、流量調整槽の汚水は、汚水移送装置によ
り、常に一定量を嫌気濾床槽に移送される。
でスクリーンより若干低い位置より流出し、流量調整槽
に流入する。流量調整槽は、汚水を一時貯留するための
ものであり、流量調整槽の汚水は、汚水移送装置によ
り、常に一定量を嫌気濾床槽に移送される。
【００１２】汚水移送装置は、ポンプと計量箱の組合せ
またはニューマチックポンプによると良い。ニューマチ
ックポンプは、特願平３−３５６６１８に開示されてい
るものを用いると良い。
またはニューマチックポンプによると良い。ニューマチ
ックポンプは、特願平３−３５６６１８に開示されてい
るものを用いると良い。
【００１３】嫌気濾床槽は、内部に嫌濾材充填部を持
ち、汚水を嫌気処理する。嫌気濾床槽で処理された処理
水は、水頭差で好気性生物反応槽へ移送される。
ち、汚水を嫌気処理する。嫌気濾床槽で処理された処理
水は、水頭差で好気性生物反応槽へ移送される。
【００１４】好気性生物反応槽は、内部に、水より比重
の軽い生物固定化担体を充填してある。担体は、曝気に
より流動化し、付着した微生物で汚水を好気処理する。
好気性生物反応槽へは、流量が調整されて流入するの
で、負荷が均等化され、性能が安定する。さらに充填さ
れた担体は、小片状または円筒状で、流動化させている
ので、好気性生物の保持量は常に一定になり、過剰とな
った生物膜の剥離によって性能が不安定になることはな
い。好気性生物反応槽で処理された水は、固液分離槽へ
水頭差で移送され、一部は循環ポンプで嫌気濾床槽へ移
送され、生物学的脱窒素を行う。
の軽い生物固定化担体を充填してある。担体は、曝気に
より流動化し、付着した微生物で汚水を好気処理する。
好気性生物反応槽へは、流量が調整されて流入するの
で、負荷が均等化され、性能が安定する。さらに充填さ
れた担体は、小片状または円筒状で、流動化させている
ので、好気性生物の保持量は常に一定になり、過剰とな
った生物膜の剥離によって性能が不安定になることはな
い。好気性生物反応槽で処理された水は、固液分離槽へ
水頭差で移送され、一部は循環ポンプで嫌気濾床槽へ移
送され、生物学的脱窒素を行う。
【００１５】固液分離槽は、内部に濾材が充填され、好
気性生物反応槽処理水中から浮遊物質を除去し、最終処
理水とする。固液分離槽の下部流入口に流入した処理水
は、スクリーンと濾材を通過して上昇し、上部流出口よ
り処理水が流出し、汚水浄化処理が完了する。固液分離
槽は、小片状または円筒状濾材の充填により、沈殿面積
が大きくなり、沈殿効率が高くなった。これにより同一
の負荷であっても、性能が安定化した。
気性生物反応槽処理水中から浮遊物質を除去し、最終処
理水とする。固液分離槽の下部流入口に流入した処理水
は、スクリーンと濾材を通過して上昇し、上部流出口よ
り処理水が流出し、汚水浄化処理が完了する。固液分離
槽は、小片状または円筒状濾材の充填により、沈殿面積
が大きくなり、沈殿効率が高くなった。これにより同一
の負荷であっても、性能が安定化した。
【００１６】
【実施例】本発明の実施例について、図１〜図３に基づ
いて説明する。本発明の汚水浄化装置１は、図１に示す
通り、夾雑物除去槽２と、流量調整槽３と嫌気濾床槽４
と好気性生物反応槽５と固液分離槽６とから成る。ま
た、各槽連絡配管１８、１９、２０、２１と循環水配管
２２、２３により各槽が連結されている。夾雑物除去槽
２の内部には、スクリーン１１が低水位（ＬＷＬ）より
下部に設けられる。流量調整槽３の内部に汚水移送装置
７が低水位（ＬＷＬ）の位置に設けられる。この汚水移
送装置７は、ニューマチックポンプが使用された。
いて説明する。本発明の汚水浄化装置１は、図１に示す
通り、夾雑物除去槽２と、流量調整槽３と嫌気濾床槽４
と好気性生物反応槽５と固液分離槽６とから成る。ま
た、各槽連絡配管１８、１９、２０、２１と循環水配管
２２、２３により各槽が連結されている。夾雑物除去槽
２の内部には、スクリーン１１が低水位（ＬＷＬ）より
下部に設けられる。流量調整槽３の内部に汚水移送装置
７が低水位（ＬＷＬ）の位置に設けられる。この汚水移
送装置７は、ニューマチックポンプが使用された。
【００１７】夾雑物除去槽２の流出口は、スクリーン１
１の下部で、底部より沈殿物を吸引しないようスクリー
ン１１に近い位置に設けられ、流量調整槽３へ移送配管
１８にて接続される。流量調整槽３の流入口は、流量調
整槽３の低水位（ＬＷＬ）の若干上に取付ける。
１の下部で、底部より沈殿物を吸引しないようスクリー
ン１１に近い位置に設けられ、流量調整槽３へ移送配管
１８にて接続される。流量調整槽３の流入口は、流量調
整槽３の低水位（ＬＷＬ）の若干上に取付ける。
【００１８】嫌気性濾床槽４の内部には、嫌気濾材１２
が充填される。好気性生物反応槽５の内部には、図３に
示す、水より軽く比表面積１００ｍ2 ／ｍ3 以上の円筒
状担体２４が充填されている。
が充填される。好気性生物反応槽５の内部には、図３に
示す、水より軽く比表面積１００ｍ2 ／ｍ3 以上の円筒
状担体２４が充填されている。
【００１９】また、好気性生物反応槽５の底部には、曝
気用ブロワーから送られる空気を供給するための散気装
置が取り付けられている。また、流入口と流出口の内側
にスクリーン１７がそれぞれ取付けられている。好気性
生物反応槽５より固液分離槽６へ移送する配管の途中に
循環ポンプ８を設置する。
気用ブロワーから送られる空気を供給するための散気装
置が取り付けられている。また、流入口と流出口の内側
にスクリーン１７がそれぞれ取付けられている。好気性
生物反応槽５より固液分離槽６へ移送する配管の途中に
循環ポンプ８を設置する。
【００２０】固液分離槽６の内部には、図３に示す、水
より軽く比表面積１００ｍ2 ／ｍ3以上の円筒状濾材が
充填されている。また、固液分離槽６の流入口の若干高
い位置で底面と大体平行にスクリーン２７を取付け、底
部に汚泥排除ポンプ９が設置されている。
より軽く比表面積１００ｍ2 ／ｍ3以上の円筒状濾材が
充填されている。また、固液分離槽６の流入口の若干高
い位置で底面と大体平行にスクリーン２７を取付け、底
部に汚泥排除ポンプ９が設置されている。
【００２１】また、流量調整槽３の内部に設けた汚水移
送装置７より伸びる移送配管１９が、嫌気濾床槽４の上
部に接続されている。嫌気濾床槽４から好気性生物反応
槽５への移送配管２０は、嫌気濾床槽４の下部側壁より
好気性生物反応槽５の上部側壁に配設される。好気性生
物反応槽５から固液分離槽６への移送配管２１は、配管
の中央に仕切り板２５を設け、好気性生物反応槽５の底
部の流出口と固液分離槽６の底部流入口に接続されてい
る。移送配管２１の仕切板２５より好気性生物反応槽５
に近い位置に循環ポンプ８を設け、循環ポンプ８より循
環水配管２２を嫌気濾床槽４の上部まで配設する。さら
に、固液分離槽底部に設けた汚泥排除ポンプ９より流量
調整槽３の上部まで配管２３を配設する。
送装置７より伸びる移送配管１９が、嫌気濾床槽４の上
部に接続されている。嫌気濾床槽４から好気性生物反応
槽５への移送配管２０は、嫌気濾床槽４の下部側壁より
好気性生物反応槽５の上部側壁に配設される。好気性生
物反応槽５から固液分離槽６への移送配管２１は、配管
の中央に仕切り板２５を設け、好気性生物反応槽５の底
部の流出口と固液分離槽６の底部流入口に接続されてい
る。移送配管２１の仕切板２５より好気性生物反応槽５
に近い位置に循環ポンプ８を設け、循環ポンプ８より循
環水配管２２を嫌気濾床槽４の上部まで配設する。さら
に、固液分離槽底部に設けた汚泥排除ポンプ９より流量
調整槽３の上部まで配管２３を配設する。
【００２２】以上の構成からなる本発明の実施例に係る
汚水浄化装置の作用について説明する。図２は、本発明
の実施例に係る汚水浄化装置のフローシートである。
汚水浄化装置の作用について説明する。図２は、本発明
の実施例に係る汚水浄化装置のフローシートである。
【００２３】生活排水１５は、夾雑物除去槽２の流入口
より流入し、水頭圧にて、低水位（ＬＷＬ）が流量調整
槽３の低水位（ＬＷＬ）と等しく維持される。汚水中の
夾雑物はスクリーンにて除去され、スクリーンを通過し
た夾雑物は沈殿する。
より流入し、水頭圧にて、低水位（ＬＷＬ）が流量調整
槽３の低水位（ＬＷＬ）と等しく維持される。汚水中の
夾雑物はスクリーンにて除去され、スクリーンを通過し
た夾雑物は沈殿する。
【００２４】流量調整槽３内部の汚水移送装置７はニュ
ーマチックポンプであり、常に一定量の汚水を嫌気濾床
槽４に移送する。したがって、夾雑物除去槽２と流量調
整槽３の低水位から高水位までの容量が流入する汚水の
変動に対する調整量となる。この夾雑物除去槽２と流量
調整槽３と汚水移送装置７によって、本発明の特徴とす
る日間変動の大きい生活排水を定量浄化処理できる。
ーマチックポンプであり、常に一定量の汚水を嫌気濾床
槽４に移送する。したがって、夾雑物除去槽２と流量調
整槽３の低水位から高水位までの容量が流入する汚水の
変動に対する調整量となる。この夾雑物除去槽２と流量
調整槽３と汚水移送装置７によって、本発明の特徴とす
る日間変動の大きい生活排水を定量浄化処理できる。
【００２５】流量調整槽３の汚水は汚水移送装置７によ
り、嫌気濾床槽４へ常に定量移送される。嫌気濾床槽内
では、汚水は、嫌気濾材に付着した嫌気汚泥により嫌気
処理され、水頭圧にて好気性生物反応槽５に移送され
る。好気性生物反応槽５では、好気性生物反応槽５の底
部に設けた散気装置で空気を槽内に吹き込み曝気処理を
し、生物固定化担体２４は、曝気により流動化し、付着
した微生物で汚水を好気処理する。
り、嫌気濾床槽４へ常に定量移送される。嫌気濾床槽内
では、汚水は、嫌気濾材に付着した嫌気汚泥により嫌気
処理され、水頭圧にて好気性生物反応槽５に移送され
る。好気性生物反応槽５では、好気性生物反応槽５の底
部に設けた散気装置で空気を槽内に吹き込み曝気処理を
し、生物固定化担体２４は、曝気により流動化し、付着
した微生物で汚水を好気処理する。
【００２６】好気処理された汚水は、一部循環ポンプ８
により嫌気濾床槽４へ返送され生物学的脱窒素が行われ
る。循環水以外の汚水は、仕切板２５を、オーバーフロ
ーして固液分離槽６に入る。この仕切板２５によって、
好気性生物反応槽５における撹拌流の影響を受けること
なく、固液分離槽内の処理水が静止維持され、分離効果
がよくなる。また、固液分離槽６の内部液を排除すると
き、好気性生物反応槽５の内部液も同時に排除されるお
それがあるが、これは仕切板２５によって防止される。
により嫌気濾床槽４へ返送され生物学的脱窒素が行われ
る。循環水以外の汚水は、仕切板２５を、オーバーフロ
ーして固液分離槽６に入る。この仕切板２５によって、
好気性生物反応槽５における撹拌流の影響を受けること
なく、固液分離槽内の処理水が静止維持され、分離効果
がよくなる。また、固液分離槽６の内部液を排除すると
き、好気性生物反応槽５の内部液も同時に排除されるお
それがあるが、これは仕切板２５によって防止される。
【００２７】固液分離槽６では、内部濾材２４を通過す
る際、浮遊物質が除去され浄化された水が流出口より系
外へ移送され、処理水１６となる。
る際、浮遊物質が除去され浄化された水が流出口より系
外へ移送され、処理水１６となる。
【００２８】固液分離槽６は、濾材を固液分離槽内部に
残したまま、内部液を一日に一回程度汚泥排除ポンプで
抜く。濾材に捕捉された固形物は、内部液とともに流量
調整槽３に移送され、濾材が再生される。
残したまま、内部液を一日に一回程度汚泥排除ポンプで
抜く。濾材に捕捉された固形物は、内部液とともに流量
調整槽３に移送され、濾材が再生される。
【００２９】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【００３０】（１）流量調整槽と汚水移送装置によっ
て、嫌気，好気生物処理部分，固液分離部分へ供給され
る汚水量が調整されるため、流入水量の変動による処理
性能の低下がなくなる。
て、嫌気，好気生物処理部分，固液分離部分へ供給され
る汚水量が調整されるため、流入水量の変動による処理
性能の低下がなくなる。
【００３１】（２）供給される汚水量が調整されピーク
流入がなくなるため、嫌気，好気生物処理部分，固液分
離部分を過大設計する必要がなくなり、浄化装置全体を
コンパクトにできる。
流入がなくなるため、嫌気，好気生物処理部分，固液分
離部分を過大設計する必要がなくなり、浄化装置全体を
コンパクトにできる。
【００３２】（３）好気性生物反応槽に充填される担体
は流動状態で使われるため、好気性生物の保持量が常に
一定となり、過剰となった生物膜の剥離による性能の低
下が生じない。また、槽全体を有効に使え、かつ、微生
物濃度を高められるため、槽容積を小さくできる。
は流動状態で使われるため、好気性生物の保持量が常に
一定となり、過剰となった生物膜の剥離による性能の低
下が生じない。また、槽全体を有効に使え、かつ、微生
物濃度を高められるため、槽容積を小さくできる。
【００３３】（４）固液分離槽に充填される濾材により
沈殿面積が大きくなり、固液分離性能が高まるとともに
コンパクトになった。
沈殿面積が大きくなり、固液分離性能が高まるとともに
コンパクトになった。
【００３４】（５）好気性生物反応槽で好気処理した水
の一部を嫌気濾床槽へ移送するため、生物学的脱窒素作
用により窒素が除去できるようになった。
の一部を嫌気濾床槽へ移送するため、生物学的脱窒素作
用により窒素が除去できるようになった。
【図１】本発明の実施例に係る汚水浄化装置の概略断面
系統図である。
系統図である。
【図２】本発明の実施例に係る汚水浄化装置の系統図で
ある。
ある。
【図３】本発明の実施例に係る好気性生物反応槽または
固液分離槽に充填される担体または濾材の斜視図であ
る。
固液分離槽に充填される担体または濾材の斜視図であ
る。
１ 汚水浄化装置 ２ 夾雑物除去槽 ３ 流量調整槽 ４ 嫌気濾床槽 ５ 好気性生物反応槽 ６ 固液分離槽 ７ 汚水移送装置 ８ 循環ポンプ ９ 汚水排除ポンプ １０ 曝気用ブロワー １２ 嫌気処理用濾材 １３ 生物固定化担体 １４ 固液分離用濾材 ２４ 円筒状担体
Claims (5)
- 【請求項１】 嫌気濾床槽と好気性生物反応槽と固液分
離槽からなる生活排水処理装置において、内部にスクリ
ーンを設け、スクリーンより若干低い位置より濾過水を
流出する夾雑物除去槽及び汚水定量移送装置を備えた流
量調整槽を前記嫌気濾床槽の前段に設置し、流入水量の
日間変動が大きい生活排水を定量浄化処理することを特
徴とする汚水浄化装置。 - 【請求項２】 前記好気性生物反応槽に充填される生物
固定化担体が水より軽い小片状または円筒状のもので、
比表面積が１００ｍ2 ／ｍ3 以上であり、相互に位置関
係が変えられる状態にある請求項１に記載の汚水浄化装
置。 - 【請求項３】 前記固液分離槽に充填される濾材が小片
状または円筒状で比表面積が１００ｍ2 ／ｍ3 以上であ
る請求項１または請求項２に記載の汚水浄化装置。 - 【請求項４】 クレーム１において、前記固液分離槽を
１日１回空にし、濾材に補捉した固形分を移送して再生
する汚水浄化方法。 - 【請求項５】 クレーム１において、前記好気性生物反
応槽循環水を嫌気濾床へ返送することにより生物学的脱
窒素を行う汚水浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35735992A JPH06190384A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 汚水浄化装置及びその汚水浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35735992A JPH06190384A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 汚水浄化装置及びその汚水浄化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06190384A true JPH06190384A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18453733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35735992A Pending JPH06190384A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 汚水浄化装置及びその汚水浄化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06190384A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010016337A (ko) * | 2000-12-04 | 2001-03-05 | 이석진 | 오폐수 처리시스템 |
| KR100288980B1 (ko) * | 1999-02-03 | 2001-04-16 | 최원석 | 생물막여과 오폐수 처리방법 |
| KR100346303B1 (ko) * | 1999-06-02 | 2002-07-26 | 삼림종합건설 주식회사 | 고정 생물막 공법을 이용한 영양염 제거장치. |
| JP2016185513A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 住友重機械エンバイロメント株式会社 | 水処理システム |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP35735992A patent/JPH06190384A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100288980B1 (ko) * | 1999-02-03 | 2001-04-16 | 최원석 | 생물막여과 오폐수 처리방법 |
| KR100346303B1 (ko) * | 1999-06-02 | 2002-07-26 | 삼림종합건설 주식회사 | 고정 생물막 공법을 이용한 영양염 제거장치. |
| KR20010016337A (ko) * | 2000-12-04 | 2001-03-05 | 이석진 | 오폐수 처리시스템 |
| JP2016185513A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 住友重機械エンバイロメント株式会社 | 水処理システム |
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