JPH06188302A - 半導体素子の位置検出装置及び位置検出方法 - Google Patents

半導体素子の位置検出装置及び位置検出方法

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JPH06188302A
JPH06188302A JP33742592A JP33742592A JPH06188302A JP H06188302 A JPH06188302 A JP H06188302A JP 33742592 A JP33742592 A JP 33742592A JP 33742592 A JP33742592 A JP 33742592A JP H06188302 A JPH06188302 A JP H06188302A
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JP
Japan
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light
semiconductor element
slit plate
positional deviation
optical system
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Withdrawn
Application number
JP33742592A
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English (en)
Inventor
Shigeru Saito
茂 齋藤
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Kyushu Fujitsu Electronics Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Kyushu Fujitsu Electronics Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Die Bonding (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、リードフレームのダイステージ上
にダイボンディングされた半導体素子のステージに対す
る位置ずれを検出する装置に関し、微小な位置ずれを確
実に検出することを目的としている。 【構成】 ダイステージ4に搭載された半導体素子2に
光を照射する光源7と、該光源7と半導体素子2の間に
位置し、半導体素子2からの反射光のうち平行光、散乱
光のいずれか一方のみを透過する光学系5と、該光学系
5を透過した光のうちの特定の光のみ透過させて位置ず
れ量を増幅させるような遮光パターンが形成されたスリ
ット板9と、該スリット板9を透過した光を受光してそ
の受光結果をもとに半導体素子2のダイステージに対す
る位置ずれ量を算出する位置ずれ検出部10を有する構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子の位置検出
装置及び位置検出方法に係り、特にリードフレームのダ
イステージ上にダイボンディングされた半導体素子のス
テージに対する位置ずれを検出する装置及び方法に関す
る。近年、半導体装置は大容量化に伴って高密度となっ
ているため、ダイステージに搭載した際に、位置ずれが
生じるとワイヤボンディングを行う時に、ワイヤが素子
上のパッドに接続されないようなことが起こることにな
る。
【0002】また、大容量化に伴って素子が大型化する
のに対して、素子を搭載するステージは大きくせず小型
化をはかっている。従って、寸法に余裕がなく、僅かな
位置ずれでステージからはみ出してしまうことがある。
以上のように、ダイステージに対する半導体素子の位置
精度は、厳しくなっており、僅かな位置ずれを確実に検
出することが望まれる。
【0003】
【従来の技術】従来、リードフレームのダイステージに
搭載される半導体素子の位置は、顕微鏡を用いた目視に
頼ることが殆どであった。それでも、4Mbit程度の
半導体素子の場合は、それぼど位置精度が要求されず、
大幅な位置ずれのものを検出できれば良かったため、問
題とはならなかった。
【0004】しかしながら、半導体素子が16M、64
Mbitと大容量化してくると、上記の如く厳しい位置
精度が要求されるため、僅かな位置ずれを検出して、こ
の結果をもとにダイボンダー等の制御を行うような必要
がある。目視以外の方法として、光学的に検出する方法
が配線パターンの位置検出等において行われている。こ
れはパターンのエッジ部の散乱光を暗視野光学系によっ
て検出することで、その位置を確認するものである。
【0005】このような方法により、半導体素子の絶対
的な位置を検出することは可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所定位
置に対して僅かな位置ずれの場合には、その比較が困難
であるため、ある程度大きな位置ずれの場合にしか検出
することはできない。以上のように、従来の目視による
検出、及び光学的な検出では、僅かな位置ずれを正確に
検出することは困難であり、大容量化に伴った位置精度
の向上を実現することができない。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決して、
ダイステージに対する微小な半導体素子の位置ずれを正
確に検出することのできる位置検出装置及び位置検出方
法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、リードフレーム3のダイステージ4上に搭載され
た半導体素子2の位置検出を行う装置であり、少なくと
もダイステージ4に搭載された半導体素子2に光を照射
する光源7と、該光源7と、半導体素子2の間に位置
し、半導体素子2からの反射光のうち平行光、散乱光の
いずれか一方のみを透過する光学系5と、該光学系5を
透過した光のうちの特定の光のみ透過させて位置ずれ量
を増幅するような遮光パターンが形成されたスリット板
9と、該スリット板9を透過した光を受光して、その受
光結果をもとに半導体素子2のダイステージ4に対する
位置ずれ量を算出する位置ずれ検出部10とを有するこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の如き本発明によると、スリット板9によ
り、例えば半導体素子の上下左右のずれ量に対して増幅
されるように透過される光の長さが大きく変わるため、
微小な位置ずれであっても、確実に検出することが可能
となる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図1は、本発明の原理的な図であ
り、本発明の第1実施例を説明するための図でもある。
図1に示すように、本実施例の位置検出装置は、半導体
素子2が搭載されたリードフレーム3が載置されるステ
ージ1、その上方に順次配置される暗視野光学系5及び
ハーフミラー6、これらハーフミラー6と暗視野光学系
5を介してステージ1上のリードフレーム3に光を照射
する光源7、リードフレーム3から反射して暗視野光学
系5とハーフミラー6を透過した光を所定方向へ偏光す
る偏光ミラー8、所定パターン形状の遮光膜が設けられ
偏光された光の一部のみを透過させるスリット板9、ス
リット板9を透過した光を受光して位置ずれ量を検出す
る位置ずれ検出部10とから成っている。
【0011】尚、位置ずれ検出部10は、マトリクス状
に配列される複数の受光素子からなるディテクタ11
と、ディテクタ11による受光情報を画像処理する画像
処理部12と、画像処理部12により得られる画像情報
を演算することでずれ量を数値化する演算処理部13と
を有している。リードフレーム3は、半導体素子2を搭
載するダイステージ4と樹脂封止した際に外部に導出す
るリード端子等からなっており、半導体素子2がダイス
テージ4に搭載されて樹脂封止する前の状態で、ステー
ジ1に載置される。
【0012】リードフレーム3を載置した後、光源7か
ら光照射が行われる。尚、光源7は白色光源である。光
源7からの照射光はハーフミラー6により90°下方へ
曲げられ、暗視野光学系5を通過してリードフレーム3
上の半導体素子2付近へ到達する。半導体素子2に照射
された光は、反射されるが半導体素子2のエッジ部分に
おいては散乱光となって角度をもって反射することにな
る。暗視野光学系5はこのような散乱光の部分のみを透
過させるものである。従って、半導体素子2のエッジ部
分に対応する枠状の光が透過されていく。
【0013】この枠状の光は、ハーフミラー6を通過
し、偏光ミラー8によって偏光され、リードフレーム3
のダイステージ4に対して正確な位置決めがなされてい
るスリット板9に到達する。スリット板9には所定パタ
ーンの遮光膜が設けられており、枠状の光の一部のみを
透過する。このスリット板9の作用について図2を用い
て具体的に説明する。
【0014】図2は、スリット板9の平面図を示すもの
であり、図2(a)はスリット板9を、図2(b)は光
の透過状態を示している。本実施例では、スリット板9
は、石英ガラスからなり半導体素子2の形状と略同様な
方形をしており、一部を残してクロム膜による遮光膜9
bが被着されている。遮光膜9bは、図2(a)に示す
ように、スリット板9の周囲の4辺をそれぞれ長辺とし
てできる4個の二等辺三角形が光透過部9aとなるよう
な形状で形成されている。
【0015】図1における偏光ミラー8からの枠状の光
は、その一部がスリット板9の遮光膜9bによって遮ら
れ、図2(b)に示すように4方向の直線部分の光のみ
が透過する。半導体素子に位置ずれがない場合には、各
透過光の長さS1〜S4は同じとなるが、位置ずれが生
じている場合には、この長さS1〜S4にそれぞれ差が
できる。
【0016】以上の如く、スリット板9を透過した光
は、位置ずれ検出部10のディテクタ11により受光さ
れる。そして、ディテクタ11による受光情報を元に、
画像処理及び演算処理が、それぞれ画像処理部12と演
算処理部13より行われ、半導体素子2のダイステージ
4に対する位置ずれ量が数値化される。
【0017】上述したように、リードフレーム3のダイ
ステージ4に対して、半導体素子2の搭載位置がずれて
いるような場合には、図2(b)に示すように、スリッ
ト板9を透過する直線状の4つの光の長さS1〜S4が
それぞれ異なる。この長さの違いを演算することにより
位置ずれ量が認識できるのである。本実施例のスリット
板9を用れば、その光透過部9aの傾斜角によって、半
導体素子2の位置ずれ量を増幅して検出することがで
き、その精度は優れたものとなる。この傾斜角が大きく
なるほど増幅度は大きくなる。
【0018】例えば、スリット板9の一辺の長さLを1
0mm、光透過部9aの中央部の長さDを2mmとした
場合には、X方向及びY方向のずれに対して、実際のず
れ量の2.5倍の分解能を持つこととなる。即ち、半導
体素子2の実際の位置ずれ量に対して、L/2Dだけ分
解能が上がるのである。次に、第1実施例とは異なる遮
光膜パターンを持つスリット板を用いる第2実施例につ
いて説明する。
【0019】図3は、第2実施例におけるスリット板、
及び光の透過状態を示す平面図である。本実施例のスリ
ット板19は、図3(a)に示すように、中心から外側
に向かって放射状の光透過部19a、遮光膜19bが交
互に形成されて縞模様を成している。
【0020】このスリット板19も、第1実施例の場合
と同様、石英ガラスにクロム膜を被着させたものであ
る。本実施例において、位置検出装置の全体構成は図1
と同様であり、スリット板9に代えて図3(a)に示さ
れるスリット板19を用いるものである。第1実施例と
同様、スリット板19はリードフレーム3のダイステー
ジ4に対して正確に位置決めされて配置されている。こ
のような状態で光源7から光照射を行う。その後、スリ
ット板19に到達するまでの光の進行は、第1実施例と
同じであるため説明を省略する。
【0021】スリット板19に到達した枠状の光は、図
3(b)の拡大図に示すように、遮光膜19bにより遮
られて、点線状の光となってディテクタ11に受光され
る。半導体素子2の位置ずれは、この点線状の光W1〜
Wnの数によって検出することができる。具体的には、
ディテクタ11における受光情報を元に画像処理部12
にて画像処理して、X方向及びY方向の透過光の数をカ
ウントし、比較する如き演算を演算処理部13にて行う
ことで半導体素子2のダイステージ4に対する位置ずれ
量を認識することができる。
【0022】例えば、半導体素子2の寸法が8mm□
で、スリット板19の光透過部19a、遮光膜19bの
それぞれの角度が1°ずつずれて縞模様が形成されてい
る場合には、半導体素子2が所定位置に対して70μm
ずれて搭載されると、透過光の本数が変化して位置ずれ
検出が可能となる。以上のように、本実施例によれば、
半導体素子2の位置ずれをスリット板19を透過する光
の数で検出することができるため、微小な位置ずれも確
実に検出することができる。
【0023】次に、更に異なるスリット板を用いる第3
実施例について説明する。図4(a)は、第3実施例に
おけるスリット板29の平面図を、図4(b)は、スリ
ット板29の光の透過状態をそれぞれ示している。図4
(a)に示すように、本実施例のスリット板29は、4
本の線状の光透過部29aを有するように、遮光膜29
bがパターン形成されている。これはやはり石英ガラス
にクロム膜を被着したものである。
【0024】本実施例においても、位置検出装置の全体
構成は図1と同様であり、スリット板9に代えて図4に
示されるスリット板29を用いるものである。本実施例
では、第1実施例及び第2実施例とは異なり、スリット
板29をリードフレーム3のダイステージ4に対してそ
れぼど正確に配置する必要はない。即ち、半導体素子2
のエッジの検出と共に、ダイステージ4のエッジ検出を
同時に行って両者の位置を比較することで、位置ずれの
検出を行うものである。
【0025】但し、スリット板29を半導体素子2等か
らの反射光に対して所定角度θだけ傾けて配置すると共
に、光源7からの照射光が半導体素子2は勿論、ダイス
テージ4の周辺部にまで照射されるよう設定しておく必
要がある。このような位置検出装置のステージ1上に半
導体素子2を搭載したリードフレーム3を載置した後、
光源7から光照射を行う。ハーフミラー6及び暗視野光
学系5を通過して半導体素子2付近に到達した光は、反
射されるが、半導体素子2のエッジ部及びダイステージ
4のエッジ部では散乱光となって反射する。
【0026】暗視野光学系5は、散乱光の部分のみを透
過するため、半導体素子2及びダイステージ4のそれぞ
れのエッジ部に対応する2重の枠状の光が透過されてい
く。この2重の枠状の光は、ハーフミラー6を通過した
後、偏光ミラー8によって偏光され、スリット板29に
到達する。傾斜した状態で配置されるスリット板29に
対して2重の枠状の光は図4(b)に示すように透過す
る。
【0027】図4(b)に示すように、半導体素子2と
ダイステージ4のエッジ部に対応する枠状の光のうちそ
の一部がスリット板29の光透過部29aに重なり、そ
の部分のみ光が透過することになる。即ち、一本の光透
過部29aに、半導体素子2とダイステージ4の枠状の
光から一点(P1,P2)ずつ透過することになる。傾
斜角θを考慮した上、この点P1,P2間の距離Sを、
それぞれ検出して比較することで、半導体素子2のダイ
ステージ4に対する位置ずれ量を検出することができ
る。
【0028】具体的には、スリット板29を透過する光
を受光するディテクタ11の受光情報を元に、画像処理
部12で画像処理して、各点の間の距離を算出する等の
演算処理を演算処理部13で行うことにより、ダイステ
ージ4に対する半導体素子2の位置ずれ量が数値化され
る。本実施例の場合は、ステージ1上に載置されるリー
ドフレーム3とスリット板29との位置決めをそれほど
精度良く行わなくても、ダイステージ4に対する半導体
素子2の位置ずれ量を正確に求めることができる。その
ため、第1実施例及び第2実施例に比べ、装置の組立が
容易になると共に、精度が向上する。
【0029】以上のように、第1実施例〜第3実施例に
おいては、スリット板を通過した光をディテクタ11で
受光して、これを画像処理部12及び演算処理部13で
処理することにより半導体素子2の位置ずれ量を数値化
した。これに対して、それほど精度が要求されず、ある
程度以上の位置ずれの有無を確認するような場合は、本
発明の装置を簡易化してスリット板の透過光を顕微鏡を
用いて目視することも可能である。
【0030】図5は、目視により位置ずれ確認を行う第
4実施例を説明するための位置検出装置を示すものであ
る。本実施例の位置検出装置は、図1の位置検出装置に
おける位置ずれ検出部10、即ち、ディテクタ11、画
像処理部12及び演算処理部13が存在せず、スリット
板9に対向する位置に顕微鏡14を配置している。スリ
ット板は、図2(a)に示す第1実施例と同様なものを
用いる。
【0031】光源7から照射された光は、ハーフミラー
6により下方に曲げられ、暗視野光学系5を通過してス
テージ1上に載置された半導体素子2付近に到達する。
暗視野光学系5は、第1実施例同様半導体素子2のエッ
ジ部における散乱光のみを透過させる。この透過光は、
ハーフミラー6を通過して偏光ミラー8により偏光さ
れ、スリット板9に到達する。そして、図2(b)に示
すように、4本の直線状の光が透過する。
【0032】ここでダイステージ4に対して、半導体素
子2に位置ずれがある場合には、4本の直線光の長さが
それぞれ異なることになる。しかも第1実施例において
も説明したとおり、わずかな位置ずれであっても、その
ずれ量が増幅されるように長さの変化として現れる。こ
の増幅作用は、第1実施例において説明したとおりであ
る。
【0033】従って、これを顕微鏡14を用いて目視す
ることで、微小な位置ずれも十分に確認することが可能
となる。次に、ダイステージ4に対する半導体素子2の
位置ずれを検出すると共に、半導体素子2のカケの検出
を行うことができる本発明の第5実施例について説明す
る。
【0034】半導体素子2をダイステージ4に搭載する
工程等で、半導体素子2にカケが発生して、不良の原因
となることがある。図6は、本発明の第5実施例の位置
検出装置を示す図である。半導体素子2の位置の検出手
段は、第1実施例と全く同様で、位置ずれ検出部10に
より行われるが、偏光ミラーを操作することで半導体装
置のカケ検出も行うことができる構成となっている。
【0035】これは、位置ずれ検出部10に対向するよ
うにカケ検出部15が設けられると共に、左右に配置さ
れる位置ずれ検出部10と、カケ検出部15との間に回
転可能な偏光ミラー18を設けることで可能となる。
尚、偏光ミラー18は、ステッピングモータ等により回
転させる。半導体素子2の位置ずれを検出する場合に
は、ハーフミラー6を通過した光が右方向に偏光される
ように、偏光ミラー18を操作する。この場合には、第
1実施例と同様に半導体装置2の位置ずれを検出するこ
とができる。
【0036】また、半導体素子2のカケの有無を検出す
る場合には、偏光ミラー18を90度回転させること
で、ハーフミラー6からの光を左方向に偏光させる。カ
ケ検出については、後述するが、カケ部分からの散乱光
の有無を検出するだけなので、位置ずれ検出に用いるス
リット板は不要である。このような検出装置によれば、
正確な位置ずれ量の検出と共に、ダイステージ4への搭
載の際等に生じる半導体素子2のカケについても検出す
ることが可能となる。
【0037】ここで、カケ検出方法について、図7を参
照しながら簡単に説明する。図7は、カケ検出部15に
おけるディテクタ16の受光状態を示す図であり、図7
(a)は全体図、図7(b)は部分拡大図である。図6
にといて、光源7から照射された光は、半導体素子2に
到達して反射されるが、そのエッジ部等の平坦でない部
分では散乱光が反射される。暗視野光学系5は、この散
乱光の部分のみを透過するため、通常は半導体素子2の
エッジに対応する枠状の光21がディテクタ16により
受光される。
【0038】図7(a)では、カケが存在する場合の受
光状態を示しているが、枠状の一部が大きく欠如する欠
如部22が存在している。これは、半導体素子2のカケ
の部分に対応する散乱光を暗視野光学系5が透過したこ
とにより、ディテクタ16が受光したものである。この
欠如部22の部分を拡大して図7(b)に示す。
【0039】図7(b)においては、ディテクタ16で
光を受光した部分を“1”、受光していない部分を
“0”で示す。通常カケのない場合は、2列程度の受光
素子が枠状に受光状態となるが、カケがあるような場合
には、一定以上の範囲で受光状態となる。このような欠
如した部分22の範囲が、例えば斜線で示すように5×
5を超えるような場合にカケと判断することができる。
このようなカケの判断は、図6に示される画像処理部1
7、演算処理部20にて行われる。
【0040】また、第1実施例の装置におけるスリット
板9を可動にして、スリット板9を透過させずにディテ
クタ11に反射光を送ることで、本実施例同様、カケ検
出が可能となる。次に検出した位置ずれを半導体素子2
をダイステージ4に搭載するためのダイボンダー23に
フィードバックして、精度良く半導体素子2の搭載を行
う第6実施例について説明する。
【0041】図8は、本発明の第6実施例を説明するた
めの検出装置を示す図であり、位置ずれ検出部10によ
る位置ずれ情報がダイボンダー23にフィードバックさ
れる構成となっている。尚、ダイボンダー23は半導体
素子2をリードフレーム3上に搭載するコレット24、
リードフレーム3を載置するステージ25、コレット2
4を動作させるコレット駆動部26、ステージ25を移
動させるステージ駆動部27とから成っている。
【0042】偏光ミラー18により半導体素子2からの
反射光がスリット板9に入射され、位置ずれ検出部10
により第1実施例と同様に位置ずれ量が算出される。こ
の位置ずれ検出部10の情報をコレット駆動部26及び
ステージ駆動部27にフィードバックして、位置ずれの
分だけそれぞれ移動させることで位置ずれのない半導体
素子2の搭載を行うことができる。
【0043】以上のような各実施例によれば、確実な位
置ずれ検出、カケ検出、更に位置ずれ防止を可能にする
ことができる。従って、大容量化に伴う半導体装置の品
質管理及び品質保証を行うことができる。更に、図9に
断面図を示すが、第1実施例等のスリット板9の光透過
部9aの下面に集光効果を有するレンズ28を設けるこ
とにより、ディテクタ11に対するコントラストが向上
して、位置検出を更に精度良く行うことが可能となる。
【0044】この集光レンズ27は、石英ガラスからな
り、エポキシ樹脂等でスリット板9に接着する。尚、第
2実施例、第3実施例のスリット板19、29に適用し
た場合でも、同様の効果があるのは勿論である。
【0045】
【効果】本発明によれば、ダイステージに対する半導体
素子の位置ずれを、増幅した状態で検出することができ
るため、微小な位置ずれも確実に検出することが可能と
なる。従って、半導体素子の大容量化に伴う厳しい位置
精度にも対応することができ、ワイヤボンディング等に
おける不良品の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の位置検出装置を示す図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例におけるスリット板の平面
図である。
【図3】本発明の第2実施例におけるスリット板の平面
図である。
【図4】本発明の第3実施例におけるスリット板の平面
図である。
【図5】本発明の第4実施例の位置検出装置を示す図で
ある。
【図6】本発明の第5実施例の位置検出装置を示す図で
ある。
【図7】本発明の第5実施例のカケ検出部におけるディ
テクタの受光状態を示す図である。
【図8】本発明の第6実施例の位置検出装置を示す図で
ある。
【図9】集光レンズを設けたスリット板を示す断面図で
ある。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレーム(3)のダイステージ
    (4)上に搭載された半導体素子(2)の位置検出を行
    う装置であり、 少なくともダイステージ(4)に搭載された半導体素子
    (2)に光を照射する光源(7)と、 該光源(7)と、半導体素子(2)の間に位置し、半導
    体素子(2)からの反射光のうち平行光、散乱光のいず
    れか一方のみを透過する光学系(5)と、 該光学系(5)を透過した光のうちの特定の光のみ透過
    させて位置ずれ量を増幅させるような遮光パターンが形
    成されたスリット板(9)と、 該スリット板(9)を透過した光を受光して、その受光
    結果をもとに半導体素子(2)のダイステージ(4)に
    対する位置ずれ量を算出する位置ずれ検出部(10)と
    を有することを特徴とする半導体素子の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系(5)は暗視野光学系であ
    り、半導体素子(2)及びダイステージ(4)のエッジ
    部からの散乱光を受け、エッジ形状に対応する枠状の光
    を透過するものであることを特徴とする請求項1記載の
    半導体素子の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記スリット板(9)は、方形であり、
    4辺がそれぞれ長辺となるような4個の二等辺三角形の
    部分が光透過部(9a)となるように遮光膜(9b)が
    形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体
    素子の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記スリット板は、その中心から外側に
    向かって放射状に延びるように光透過部(19a)と遮
    光部(19b)とが交互に形成されていることを特徴と
    する請求項2記載の半導体素子の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記スリット板は、前記半導体素子
    (2)とダイステージ(4)のエッジ部に対応する枠状
    の光に対して所定角度傾斜する4本の線状の光透過部
    (29a)を有するように遮光膜(29b)が形成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の半導体素子の位
    置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記位置ずれ検出部(10)に対向する
    位置にカケ検出部(15)を備え、前記光学系(5)を
    透過した光の進行方向を変えることのできる可動偏光ミ
    ラー(18)によって、適宜位置ずれ検出部(10)と
    カケ検出部(15)のいずれか一方に光を入射させるこ
    とを特徴とする請求項1〜5記載の半導体素子の位置検
    出装置。
  7. 【請求項7】 前記位置ずれ検出部(10)によって算
    出される位置ずれ量を半導体素子(2)をダイステージ
    (4)に搭載するための装置にフィードバックする手段
    を有することを特徴とする請求項1〜6記載の半導体素
    子の位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記スリット板(9)の光透過部(9
    a)に集光作用を有するレンズを設けることを特徴とす
    る請求項1〜7記載の半導体素子の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の前記スリット板(9)の
    二等辺三角形の光透過部(9a)を透過する4方向の光
    の長さを比較することで位置ずれ量を算出することを特
    徴とする半導体素子の位置検出方法。
  10. 【請求項10】請求項4記載の前記スリット板(19)
    の放射状の光透過部(19a)を 通過する光の数によ
    り位置ずれ量を算出することを特徴とする半導体素子の
    位置検出方法。
  11. 【請求項11】請求項5記載の前記スリット板(29)
    の線状の光透過部(29a)を透過する光の間隔により
    位置ずれ量を算出することを特徴とする半導体素子の位
    置検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020059045A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 안민혁 스캔형 노광장치
JP2019029611A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 ファスフォードテクノロジ株式会社 ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法

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