JPH0618786B2 - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

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JPH0618786B2
JPH0618786B2 JP61180216A JP18021686A JPH0618786B2 JP H0618786 B2 JPH0618786 B2 JP H0618786B2 JP 61180216 A JP61180216 A JP 61180216A JP 18021686 A JP18021686 A JP 18021686A JP H0618786 B2 JPH0618786 B2 JP H0618786B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ウイルス類および腫瘍類との格闘、すなわち
ウイルス類および腫瘍類の除去、改善、緩和または軽減
およびそれらから生ずる状態、例えば苦痛、感染または
疾病の使用に好適であり、それらの抗ウイルスおよび抗
腫瘍作用を増強または強化する親油基および親水基の両
者を有するイオン性アジュバント化合物を既知抗ウイル
スおよび抗腫瘍−活性ザンセート(xanthate)化合物に
添加した新規組成物に関する。
(従来の技術) 西ドイツ公開公報(刊行されたドイツ特許出願)第 31
46 772号、の外に英国特許第2,091,244号、カナダ特許
第 1,174,978号および第 1,175,047号および1986年 7月
22日に発行された米国特許第 4,602,037号に、興味ある
薬理学上の特性、特に抗ウイルスおよび抗腫瘍活性また
は効果を有するザンセート類が記載されている。
それ自体では抗ウイルスまたは抗腫瘍活性を示さないあ
るアジュバントが、抗ウィルスおよび抗腫瘍ザンセート
類の作用を改良することが明らかになり、特に1982年 9
月 2日の西ドイツ特許公開第 31 46 772号、1982年 7月
28日に公告されかつ1985年 2月 6日に特許された英国特
許第 1091244号、1984年 9月25日のカナダ特許第 1,17
4,978および 1,175,047号、および前記米国特許にそれ
らのことが記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 既知の抗ウイルスおよび抗腫瘍活性ザンセート化合物お
よび親油性および親水性成分の両者を有する活性増強量
のイオン性アジュバント化合物、すなわちアジュバント
は生理的pH範囲を含む広いpH範囲にわたって抗ウイルス
および抗腫瘍ザンセートの使用を拡大をもする、を含抗
ウイルスおよび抗腫瘍組成物を提供するために、かかる
組成物の調製法;かかる組成物の抗ウイルスおよび抗腫
瘍治療方法およびウイルスまたは腫瘍と戦う方法は、ウ
イルスまたは腫瘍に苦しめられる対象または位置へ親油
基および親水基の両者、ここで結合量はかかる抗ウイル
スまたは抗腫瘍目的に有効である、を単独でまたは同一
量を含む単一組成物の形態で含む活性増強量のイオン性
アジュバントを一緒に有するある量の抗ウイルスおよび
抗腫瘍ザンセートを同時に投与するこによりなる。
今後、他の目的が明らかになり、さらに他の目的が当業
者には明確になるであろう。
(問題点を解決するための手段) 従って、本発明はウイルスおよび腫瘍状態の軽減に役立
ち、かつ活性物椎として既知の抗ウイルスおよび抗腫瘍
ザンセート化合物、特に一般式Iの反息内の一つを含む
抗ウイルスおよび抗腫瘍組成物に関する: 本発明は、(1)一般式I (ただし、式中、Rは、ノルボルニル、トリシクロデ
シル、ベンジル、C〜C20のアルキル、C〜C
20のシクロアルキル、フリル、ピリジル、キヌクリニ
ジル;ヒドロキシ、C〜Cのアルコキシまたはハロ
ゲンで置換したC〜C20のアルキル;ヒドロキシ、
〜Cのアルコキシまたはハロゲンで置換したC
〜C20のシクロアルコキシ;Rは、1価または2価
の金属原子、C〜Cのアルキル;ヒドロキシ、C
〜Cアルコキシ、アミノ、C〜Cのアルキルアミ
ノ、(C〜Cのアルキル)−アミノ、(C〜C
のアルキル)−アミノ、またはハロゲンで置換した
〜Cのアルキル;または2、3−ジヒドロキシプ
ロピルまたはω−ヒドロキシ−(C〜Cのアルコキ
シ)−メチルである。)で表されるザンセートおよび 6−18の炭素原子を有する脂肪族基、1または2のエ
ーテルまたはアミド基を含む親油基と1または2のカル
ボキシ、サルフェート、スルホネート、ホスフェート基
または医薬上許容可能なそれらの塩を含む親水基からな
るアジュバント化合物を含み、該ザンセートと該アジュ
バント化合物のモル比が1:6から1:0.25、好ま
しくは1:3から1:0.5,さらに好ましくは1:1
から1:2であることを特徴とする抗ウイルスおよび抗
腫瘍組成物に関する。
本発明は、アジュバント化合物が、脂肪族モノまたはジ
カルボン酸、弗素化される酸、脂肪族モノまたはジサル
フェート、モノまたはジスルホネート、またはモノまた
はジホスフェート、ここで各物質は6〜18の炭素原子
を有し、また1または2のエーテルまはアミド基を有す
る化合物、または医薬上許容可能なそれらの塩であるこ
とが好ましい。
また、本発明は、アジュバント化合物が、炭素数9〜1
2の脂肪族モノカルボン酸、弗素化される酸、炭素数8
〜18の脂肪族アルコールサルフェート、脂肪族アルコ
ールホスフェート、脂肪族アルコールエーテルホスフェ
ート、脂肪族アルコールエーテルスルフェート、アルカ
ンスルホネート、オレフィン系スルホネート、スルホカ
ルボン酸エステル、グリセリドサルフェートまたは医薬
上許容できるそれらの塩であることが好ましい。
さらに、本発明は、アジュバント化合物が、炭素数約8
〜18の天然脂肪酸または脂肪族アルコールサルフェー
トまたは医薬上許容できるそれらの塩であることが好ま
しい。
本発明は、アジュバント化合物が、アニオン性であり、
かつ炭素数が約8〜24、好ましくは8〜14であるこ
とが好ましい。
また、本発明は、ザンセートが一般式Iの化合物(ただ
し、式中、Rは、ベンジル、シクロヘキシル、トリシ
クロデシル、ノルボルニル、シクロドデシル、n−ドデ
シル、または4−イソボルニルシクロヘキシルであり、
は、ナトリウムまたはカリウム、またはC〜C
のアルキル基である。)および該アジュバント化合物が
炭素数8〜14の天然脂肪酸または脂肪族アルコールサ
ルフェートまたはそれらのアルカリ金属塩であることが
好ましい。
さらに、本発明は、ザンセートが、 ナトリウムまたはカリウム−ベンジルザンセート、ナト
リウムまたはカリウム−シクロヘキシルザンセート、 ナトリウムまたはカリウム−1−アダマンチルザンセー
ト、 ナトリウムまたはカリウム−8(9)−トリシクロ−
[5−2.1.02.6]−デシルザンセート、 ナトリウムまたはカリウム−2−エンドまたはエキソ−
ビシクロ[2.2.1.1.4]−ヘプチルザンセー
ト、 ナトリウムまたはカリウム−シクロドデシルザンセー
ト、 ナトリウムまたはカリウム−n−ドデシルザンセート、
または ナトリウムまたはカリウム−4−イソボルニル−シクロ
ヘキシルザンセートであり、該アジュバント化合物が炭
素数9〜13の脂肪族モノカルボン酸、それらのナトリ
ウムまたはカリウム塩、炭素数8〜18の脂肪族アルコ
ールエーテルサルフェート、ホスフェート、ホスホネー
ト、それらのナトリウムまたはカリウム塩、またはアル
カリ金属デオキシコーレートであることが好ましい。
本発明は、アジュバント化合物が、デカン酸、ウンデカ
ン酸、ドデカン酸、デオキシコール酸、デドシルサルフ
ェート、またはドデシルホスホン酸のナトリウムまたは
カリウム塩であることが好ましい。
また、本発明は、さらに増殖促進剤、特にインシュリン
を含むことが好ましい。
(作用) 本発明によれば、アジュバント化合物の親水基、すなわ
ちカルボキシサルフェート、スルホネート、またはホス
フェート基が、親油基を構成する好適に延長された脂肪
族タンパク質の一末端に位置する、すなわち親水性の”
頭(head)”と親油性の”本体(body)”を有する極性
分子を形成することが好都合である。特にこの型の好適
なカルボン酸は、デカン酸、ウンデカン酸、およびドデ
カン酸である。
従って、アジュバント化合物は、陰イオン性親合基を有
する化合物、ここで第4級アンモニウム塩のような多く
のカチオン性化合物が従来の技術では有効であり、さら
に、以後さらに示すが、例えば、親油性および親水性成
分を示す他の基準にあえば他の場合にも有効に使用され
るけれど、化合物は薬理学上の適当な塩、好ましくアル
カリ金属塩として、好ましくナトリウムまたはカリウム
塩の形態で使用することが好ましい。
カルボン酸は、フッ素化または過フッ素化、すなわちカ
ルボン酸中のある、または、多くの、また全てのC−H
−結合のH−原子をフッ素原子で置換してもよい。
さらにこの型のアジュバント化合物の例として、脂肪族
アルコールサルフェート類(脂肪族アルコール類の硫酸
エステル類)、例えば、ナトリウムドデシルサルフェー
ト(SDS)、アンモニウムラウリルサルフェート、脂
肪族アルコールエーテルサルフェート類(アルキルエー
テルサルフェート類)、例えば、R−(O−CH−C
−OSONa、ナトリウムアルキルスルホア
セテート類R−O−CO−CH−SONa、スルホ
コラウレート(sulphocolaurate)、ラウリン酸エステ
ルのカリウム塩CH−(CH210−COO−CH
CH−NH−CO−CH−SOK、アルキロー
ルアミドサルフェート類(サルフェート化脂肪族アルキ
ロールアミド類)R−CONH−R−OSONa
(Rは、例えば、CH)、アルカンスルホネート類
(およびヒドロキシアルカンスルホネート類)、オレフ
ィン系スルホネート類、α−スルホ脂肪酸エステル類、
アルキル−(例えば、ドデシル)−ベンゼンスルホネー
ト類、スルホスクシネート類、例えば、 脂肪酸縮合生成物、例えば、脂肪酸イソチオネート類、
R−COO−CH−CH−SONa、脂肪酸メチ
ルタウリド類(fatty acid methyltaurides)、 脂肪酸サルコシド類 のようなタンパク質脂肪酸縮合生成物(脂肪酸ポリペプ
チド縮合生成物)、例えば 脂肪族アルコールエーテルホスフェート類(脂肪族アル
コールリン酸エステル類)、例えば、エトキシ化オレイ
ルエーテルホスフェート、 サルフェート類、スルホリシノレエート(ターキイレッ
ドオイル)およびNa−SO−O−C1732−COO
Na等が挙げられる。
上記式中のR基は、アルキル基であり、その長さは各化
合物の全炭素数が約6〜18の範囲を確保するものであ
る。
特に、Rがベンジル、シクロヘキシル、 1−アダマン
チル、トリシクロデシル、 1−ノルボルニル、シクロド
デシル、n−ドデシル、または 4−イソボルニル−シク
ロヘキシルであり、そしてRがナトリウムまたはカリ
ウムイオン、またはC〜Cのアルキル基である一般
式Iの活性物質が有効である。
かかる有効な抗ウイルスおよび抗腫瘍活性物質の例とし
て、次のナトリウムまたはカリウムザンセート類があ
る: ベンジルザンセート シクロヘキシルザンセート アダマンチルザンセート(D424) 8(9)- トリシクロ−[ 5− 2.1.22.6 ]デシルザンセー
ト(D609)、 2−エンドまたはエキソ−ビシクロ[ 2.2.11.4 ]−ヘ
プチル−ザンセート(D611)、 シクロドデシルザンセート(D435)、 n−ドデシルザンセート、および 4−イソボルニル−シクロヘキシルザンセート(D622)。
本発明による活性ザンセートと活性増強アジュバント
は、1:6〜1:0.25のモル比、好ましくは1:3
〜1:0.5のモル比、特に1:1〜1:2(活性ザン
セート:アジュバント化合物)のモル比で存在すること
が有効である。本発明の組成物は、局所、経口、または
非経口的に使用してもよい。好適な経口または非経口適
用形態は、錠剤、カプセル、坐剤および注入または注射
液である。これら適用形態は、通常の医薬上適用できる
アジュバント類、エキシピーント類(exipients)、お
よび希釈剤を使用して調製される。
投薬は、特有な適用形態および適用、例えば、治療また
は予防の目的または対象に原則的に依存する。一回の投
薬、と同様に適用生活規制の大きさは、それぞれの場合
の個々の評価手段により最も都合よく決定できるであろ
う。通常、注射用に使用される、本発明による組み合せ
(combination)の治療上の活性量は、体重1kg当り約
0.005〜約10mg、好ましくは体重1kg当り約0.01〜約
0.1mgの範囲である。本発明の組み合せに加えて、これ
ら経口または非経口適用形態は、通常pH値を約7と8の
間、特に約7.4に保持するバッファー、さらに等浸透
圧用の塩化ナトリウム、マンニトール、またはソルビト
ールを含む。それらを凍結乾燥または固形化形態に調製
してもよい。もちろん、生きている動物体の外でウイル
スを殺すことが目的であるときは、組み合せは、治療上
または医薬上の考慮なしで使用されてもよい。
局所適用に好適な製剤は、水溶性主成分に基づいて、例
えば、本発明による組み合せをバッファー溶液に溶解さ
せ、その後重合生増粘剤、例えば、ポリビニルピロリド
ンを加えることによって調製されてもよい。
局所用の好適な油質適用形態は、例えば、本発明による
組み合せを油に懸濁させ、その後アルミニウムステアレ
ートおよび/または植物活性剤またはテンシド(tensid
e)、すなわち多価アルコールの脂肪酸モノエステル、
例えばグリセリンモノステアレート、またはソルビタン
モノオレエートのようで、そのHLB値(親水性−親油
性−平衡)が約10以下が好ましい、のような膨潤剤を
加えることにより得てもよい。
好適な脂肪族軟膏は、例えば、本発明による2種の活性
物質を軟膏ベースに懸濁させ、その後約10以下のHL
B値を有するテンシドを加えることにより調製し得る。
エマルション軟膏は同様の方法、例えば、本発明による
2種の活性物質水溶液をソフト軟膏ベースに混合し、約
10以下のHLB値を有するテンシドを加えることによ
り得ることが可能である。すべてのかかる局所適用形態
は、保存薬を含んでいても良い。全混合物中の活性な2
種の物質濃度は、通常全組成物の100mg当り10mgま
での幅広い制限を有する全組成物の約100mgに対して
約0.05〜5mg、好ましくは0.25〜1mgである。
一般式Iのザンセート類は既知であり、例えば、R
定義されたものであり、かつMeがアルカリ金属原子で
ある式R−O−Meのアルコラートと二硫化炭素との
反応により、または上記アルコラートに対応するアルコ
ールと二硫化炭素を強アルカリ塩基の存在下に既知の方
法自体で反応することにより調製し得る。そのような製
剤は、西ドイツ公開公報(刊行された西ドイツ特許出
願)第 31 46 772号および以前に挙げた他の公表された
出願および特許に記載されている。これに関連して参照
は特別に公表された文書を構成する。
本発明による組成物の第2成分、すなわち脂質親油性お
よび親水性成分の両者を有するイオン生アジュバント化
合物は、例えば炭素数6〜18の直鎖または分岐鎖、飽
和または不飽和の脂肪族基を有する商業的に利用できる
モノおよびジカルボン酸類、モノおよびジサルフェー
ト、モノおよびジスルホネート、およびモノおよびジホ
スフェート化合物から例解的に選択してもよい。この型
の混合物は、医薬上適正な塩を供給する塩基を使用して
既知の方法そのままで対応する塩類に変えることが好ま
しいだろう。
(実施例) 薬理学検査から得られた結果を次に示す: 1.細胞毒性 被試験物質: 次表で同定される異なる長鎖カルボン酸類と組み合わせ
たカリウム−8(9)−トリシクロ−[ 5-2.1.02.6]デシ
ルザンセート(D609))省略形:”DEXA”。
使用された細胞培養 正常なハムスター胚繊維芽細胞(HEF);ウシ乳頭腫
ウイルスにより転換されたハムスター胚繊維芽細胞(H
EF−BPV)。
培地:10%のウシ胎児血清(FBS)、1%のペニシ
リン、ストレプトマイシンで補充した、アールの(Earl
e′s)塩を有するイーグルの基礎培地(BME);pH=
7.4。
方法:示された細胞型をin vitroで示された培地中でイ
ンキュベートする。各サンプルに20μの上記活性物
質DEXAと段階的に増加する量の脂肪酸(次表に示し
た)とから成る組み合わせた物を加える。3日後、最小
毒性濃度を決定するために培地を顕微鏡的に観察する。
それらの結果を次表に要約する。
第1表は、活性物質DEXAと脂肪酸との組み合せが、
形質転換されなかった細胞培養よりも形質転換された細
胞培養に対してより毒性であろうということを示す。こ
のことは、正常な細胞よりも形質転換した細胞培養に対
して10倍毒性であるデカン酸およびウンデカン酸との
組み合せに特に当てはまる。
それ以上の細胞毒性試験において、本発明により異なる
組み合せは、毒性に関して、マウス胚繊維芽細胞(ME
F)および形質転換マウス胚繊維芽細胞(MEF−K
1)の細胞培養で試験された。これら細胞培養を次の培
地中でインキュベートした: BME,5%ウシ血漿、ペニシリン、ストレプトマイシ
ン、pH=7.4.顕微鏡評価を24時間後に実施した以
外は、上記指示に準じて試験した。それらの結果を第2
表に要約する。
第2表は、被試験組み合せが正常な細胞培養よりも形質
転換培養により毒性であることを示す。
形質転換細胞培養に対するウンデカン酸と組み合せたD
EXAの毒性選択性は、トリチウム標識化ウリジン(
H−ウリジン)の導入を基礎とする次の試験でより明ら
かとなる。
正常なマウス胚繊維芽細胞(MEF)およびウシ乳頭腫
ウイルスで形質転換されたマウス胚繊維芽細胞(MEF
−BPV)をリンブロプレート(Linbro-plates)(1
ホール当り2×10セル)にまき、20μg/mlのD
EXAと次の量(10,20,40,60および80μ
g/ml)のウンデカン酸との組み合せで処理した。培地
として、5%のウシ血漿を補充した、5%COの大気
中でpH7.5のアールの塩を有するイーグルの基礎培地
を使用した。2日後、新しい培地、すなわち1μCi/
mlのH−ウリジンを含むが上記活性物質を含まない、
を加えた。2時間後、酸で沈降し得るH−ウリジン量
を各培地中で決定する。計測前に、結合しなかった
−ウリジンを含む低分子量成分を洗い落す。その後、乾
燥培養上で計測する。2培養中で測定された放射能の平
均値を第1図に示す。
第1図の図形は、形質転換細胞培養が、放射能すなわち
H−ウリジンが正常細胞培養中でのみ見い出され形質
転換細胞培養中では見い出されないという事実により、
本発明の組み合せにより選択的に破壊または不活性化さ
れるということを示す。
2.抗ウイルス作用: 活性物質DEXA,DEXAと異なる濃度のデカン酸と
の組み合せ、およびデカン酸単独の阻害作用を、単純ヘ
ルペスウイルス1で接種した異なるin vitro培養(HS
V1−培養)で試験した。培地のpHは、7.4であっ
た。2日間のインキュベーション後、生じたウイルスを
決定し、%で示されるプラーク形成単位(Pfu)を、
次表に示されるように、阻害アディッタメントなしで対
応する培養に対して計算した。
第3表は、DEXAとデカン酸との組み合せが組み合せ
の個々の成分よりも極めて強力な阻害作用を展開するこ
とを示す。
DEXAとナトリウムドデシルスルフェート(SDS)
との組み合せも同様にHSV1の生殖を強く阻害した。
細胞:リタ(Rita)P O/37 培地:BME,5%のFBS,1%のペニシリン+スト
レプトマイシン、pH7.4,5%CO大気 阻害剤:10μg/mlのDEXA+10,20,40,
80μg/mlのドデシルスルフェート(SDS) MOIを有するリタ細胞の感染:0.05pfu/セル阻害剤
の添加:感染1時間後(各々2培養) ウイルス子孫の再捕集:感染24時間後 比較力価:7.7×10pfu/ml 類似結果は、シクロドデシルザンセート(D435)とウン
デカン酸との組み合せで得られた。同様に、この組み合
せは、例えば、HSV−1で感染したヒト胚肺臓の集密
的細胞で、非常に能率的阻害結果の状態で試験された。
D609の代りにD424、D611またはD622を使用して同じ効果
が得られた。
RNA−ウイルス(シングル コード ウイルス)、例
えば、水疱性口内炎ウイルス、は、前記活性物質の組み
合せにより阻害される。
HSV−感染病変を有するテンジクネズミでさらに行な
った実験では、本発明による組み合せおよびアジュバン
トのみの治療効果を試験した。第4表に一致する物質を
記載濃度でワセリン軟膏に混合し、その軟膏をテンジク
ネズミの皮膚のHSV−感染病変に適用した(1日に2
回)。
その結果を次の第4表に示す。
第4表は、断然最高の治療結果が本発明による組み合せ
で得られたことを示す。
組み合せの抗ウイルス作用に関するそれ以上の試験にお
いて、6匹のテンジクネズミは、ウォル(Wal)血統の
HSV−1で接種された。18時間後、5%DEXAお
よび5%デカン酸を有するワセリン軟膏を使用して、処
置(1日に2回)を始めた。処置の2日(接種後72時
間)後、動物を殺し、感染した皮膚を除去した。その皮
膚を液体窒素で凍結し、その後10倍量(w/v)の組
織培養培地に再捕集するためにビーターミル”ミクロデ
ィスメムブレーター(Mikro Dismembrator)”(tm)
(1動物当り2サンプル)で粉砕した。
少し遠心分離した(1分間、エッペンドルフ−デスクト
ップ遠心分離機)後一切を含めた層のウイルス力価を決
定した。
結果:ウイルスは検出されなかった。ブランク試験培地
の力価は、1×10pfu/gram組織であった。
モノカルボン酸結合鎖とD609との組み合せが抗ウイルス
活性および細胞毒性におよぼす影響を第3図に示す。非
感染(△)およびHSV−1−感染(■)リタ細胞を1
0μg/mlのD609と40μg/mlの各モノカルボン酸で
処理した(pH7.4)。
2つの培養の生じたウイルスをプラークアッセイで2通
り個々に調べた。
誤差バーは標準偏差を示す。二通りの非感染化処理およ
び非処理リタ細胞培養の細胞密度をトリパンブルー着色
後血球計で計測することで決定した。
3.抗腫瘍活性: マウス内のリンパ性白血病処置。
6週令DBA−2マウスを1×10腫瘍細胞(NCI
−Egg−白血病)で静脈内へ接種した。18時間後、
各々10匹のマウスから3グループを形成した。1つの
グループはいかなる処置も受けず、比較例グループを表
わした。第2グループをDEXA(4×15mg/kg、そ
の後6×11mg/kg)のみで処置した。第3グループを
本発明による組み合せ、すなわちDEXAとウンデカン
酸(グループ2で行なったDEXA処置に加えてウンデ
カン酸4×7.5mg/kg、その後6×5.5mg/kg)で
処置した。
すべての処置は静脈内に行なった。注射は1時間要し
た。次の日(腫瘍細胞で接種2日後)血液を各動物から
サンプリングし、リンパ球濃度を決定した。結果を次の
第5表に要約する。
第5表は、本発明による組み合せがリンパ球数を大きく
減少することを示す。
(本発明によるDEXAとウンデカン酸との組み合せ
(combination)で全身処置したマウスの自発性皮膚腫
瘍 退行) 皮膚腫瘍がNMRI血統7週令メスマウスにおいて既知
方法自体で誘発された。このことは、0.1mlのアセト
ンに溶解された25.6mgのDMBAの単一投薬、およ
び23週間の後、週に2回適用された後の培地であり、
7日後に0.1mlアセトンに溶解した6.16mgTPA
を含む局所皮膚を含んでいた。
プロモーター処置終結後3週間、化学療法は、予めpH
7.4で0.9%のNaCl溶解した10mg/kgの試験
化合物(1mg/ml)の静脈注射で始まった。0.15M
NaOHを加えてpH調製した。腫瘍の40動物を選択
し、4つの任意グループを形成した。11匹の動物を処
置せず、10匹の動物をDEXA処置し、10匹の動物
体をウンデカン酸処置し、そして9匹の動物をDEXA
とウンデカン酸との組み合せ(1ml当り1mg、各物質は
10mg/kg)で処置した。
第2図において、注射時間は時間軸上の小さな長方形に
より示される全腫瘍の大きさ(3次元)を滑り測定器
(caliper)で決定する。このように、非処置動物の3
5の腫瘍、ウンデカン酸処置動物の40の腫瘍、DEX
A処置動物の37の腫瘍および本発明による組み合せで
処置した動物の35の腫瘍の大きさを決定した。腫瘍の
初期大きさは2〜400mm3であった。各単一腫瘍の大
きさを試験中観察した。増大または退行を初期大きさに
対する割合で示した。各グループの平均値を第2図に示
す。本発明による組み合せで処置された腫瘍退行の大き
さは、スチューデントのT−試験によって計算された。
処置2日後、処置されたグループ中の腫瘍の大きさは、
P<10-10であり、処置5日後はP<10-7であり、
非処置のそれとはかなり異なっていた。
(自発性皮膚腫瘍の皮下処置) 上記のように生じた化学的に誘発された皮膚腫瘍を有す
る20匹の試験動物(上記タイプ)を任意の4グループ
に分けた。腫瘍の近くに皮下注射、すなわち2日間の間
2時間ごとに0.5mlの3つの部分に注射することによ
り処置した。第3日に、単一の投薬を注入した。注射液
は5mg/mlのDEXAと5mg/mlウンデカン酸を含んで
いた。処置開始後6日間、写真および目視評価を行なっ
た。
結果:全腫瘍はかなり退行し、多くは完全に消失し、そ
して全ては少なくとも50%だけ初期の大きさより小さ
くなった。
(DEXAとウンデカン酸を含む本発明の組み合せで組
織的に処置したマウス中の自発性皮膚腫瘍の退行) 皮膚腫瘍が前記のごとくNMRI−マウスに生じた。最
終TPA適用2日後、化学療法を開始した。処置剤を1
日に3回静脈注射することで動物に投薬した。各注射は
10mg/kgのDEXAと10mg/kgのウンデカン酸
(0.9%のNaCl溶液に溶解された各化合物の1ml
当り1mg)を含んでいた。溶液のpHを0.15M Na
ONでpH7.4に調整した。処置の始めと最後に各動物
の腫瘍数を決定するために動物体の写真を撮った。治療
の終結4週間後、腫瘍を再び評価した。腫瘍が消失した
部位には再発(回復)は見られなかった。その結果を次
の第6表に要約する。
第6表は、DEXAとウンデカン酸を含む本発明による
組み合せが非処置動物の退行が25%であるのに対し、
59%の割合で皮膚腫瘍の退行を生じさせることを示
す。
本発明の抗ウイルスおよび抗腫瘍組成物に関するそれ以
上の試験結果を次に示す: (A)D609/ウンデカン酸の抗ウイルス活性 ザンセート化合物が酸性pH条件下で各種DNAおよびR
NAウイルスに対し抗ウイルス活性を示すことが明らか
となった[ザウエル,ジー、,アムトマン,イー.,メ
ルバー,ケイ.,クナップ,エイ.,ミュラー,ケ
イ.,フムメル,ケイ.,およびシャーム,エイ.著:
DNAおよびRNAウイルス種は特異特性を有するある
抗ウイルス化合物のザンセート類により阻害される。プ
ロセス.ナショナル.アカデミー.サイエンス.米国
,3263-3267(1984)(Sauer,G.,Amtmann,E.,Melber,
K.,Knapp.A.,Muller,K.,Hummel,K.,and Scherm,A.,:DNA
&RNA virus species are inhibited by xanthates,a cl
ass of antiviral compounds with unique properties.
Proc.Natl.Acad.Sci.USA81,3263-3267(1984)]。こ
れらの化合物の特有な幅広い範囲の抗ウイルス範囲を、
より高くかつ生理学上のpH条件(pH7.4)で、親水性
および親油性成分の両者を有するあるイオン性アジュバ
ント類の同時または組み合せ投薬により、利用すること
は今ではより有効であろう。このように、単独では、抗
ウイルス活性を有しないナトリウム デオキシコーレー
ト、ナトリウム ドデシルスルフェート、およびある脂
肪酸類等のアジュバント類と組み合せたトリシクロデカ
ン−9−イル−ザンセート(D609)は、in vitro pH
7.4で各種DNAおよびRNAウイルス(例えば、単
純ヘルペスウイルス、水疱性口内炎ウイルスおよびコク
サッキーウイルスB4)複製を阻害する(第7表)。各
種結合鎖長の飽和脂肪酸類の中で、ウンデカン酸(炭素
数11)の効率が、短かい(炭素数8)または長い(炭
素数18)モノカルボン酸類のそれよりも3倍大きいと
いう著しい大きさの有意性があった。投薬応答動力学
は、1000倍までヘルペスウイルスの複製を阻害する
投薬が非感染増殖比較培養中の分裂活性を許容すること
を示した。1:1の割合のD609/ウンデカン酸混合物
は、第4図(黒丸)から明らかなように最も有効である
ことが判った。3日および5日の適用期間後、1ml当り
10μgのウンデカン酸と結合した10μgのD609によ
り組織培養中で阻害され得るHTLVIIIウイルスの場
合にも同様のデータが得られた(第5図)。組み合せに
よる処置は、BおよびT細胞腫のキルが可能な濃度で処
置を受けなかったマイトジェン刺激化末梢ヒト血液リン
パ球の分裂活性を示す(第B節、第6図)。このこと
は、D609/ウンデカン酸の組み合せがエイズ(AIDS)の
化学療法に潜在的に有効であることを示す。
第4図:D609とウンデカン酸の各種濃度によるヘルペス
ウイルス増殖阻害 両成分濃度を横軸に示す。D609とウンデカン酸を次の比
率で混合した: ●1:1;○1:2;■1:3;□0:1(ウンデカン
酸)。
10以上の阻害を生ずる濃度は細胞毒性効果により達
成された。しかしながら、低濃度は、非感染比較細胞中
に認識できる細胞毒性を生じさせなかった。
1:1の濃度(D609/ウンデカン酸,●)は、いずれか
の化合物濃度およびそれらの結合した抗ウイルス効果が
最も有効であることが判った。従って、化合物を1:1
の比率で適用することが示唆される。
第5図:HTLVIII特異核酸(複製的中間体として
の超らせんDNA)は単離され、ゲル電気泳動およびク
ローン化真性放射性標識化HTLVIIIDNAでハイ
ブリッド化の後に見られるようにされた。3日間(レー
ンa)および5日間(レーンc)の処置後、HTLVI
IIDNAに典型的なシグナルは完全に撤廃される、と
ころが実際には、非処置感染(K37 T−リンパ腫)
培養(レーンbとd)中に、HTLVIII特異DNA
を発見し得る(超らせん型Iと緩和円形IIDNAの両
者)。シングルカット制限エンドヌクレアーゼで切断
後、型IおよびIIは直線型IIIに転換される(レーンf
とh)。そのような処置後、これらのデータはHTLV
IIIの複製を完全に阻害し得ることを示す。
(B)D609/ウンデカン酸の抗腫瘍活性 抗ウイルス特性を有するザンセート化合物類は、個々別
々の大きさ(好ましくは11または12の炭素鎖の長
さ)のモノカルボン酸類と組み合わさってin vitroで著
しい抗腫瘍活性を及ぼす。
トリシクロデカン−9−イル−ザンソゲネート(D609)
またはシクロドデシルザンソゲート(D435)は、ウンデ
カン酸またはドデカン酸のいずれかとともに各種転換細
胞(通常低セラムを要求する)に投与したときに、細胞
を死に至らしめる。転換誘導体が生じた正常細胞に同一
濃度で適用されると、かかる効果は明らかでないかまた
はそんなに鋭くはなかった。
このことは、正常細胞およびその転換誘導体に関するD6
09/ウンデカン酸効果が比較されている第8表のデータ
により裏づけられる。腫瘍細胞(および化学的またはウ
イルス転換細胞)の選択的キリング(Killing)は、実
験的検定システムでは検出できる限界である10-6に至
るまでの生存率範囲の差が明らかである。
正常な細胞が処置によりほとんど影響を受けないのに対
して、それら転換誘導体(低セラムを要求する)は同じ
処置に耐えきれない。
メタ−A−腫瘍(線維肉腫)は、D609/ウンデカン酸組
み合せの腹腔内適用により十分に妨げ得る(第6図)。
さらに進んだ段階(接種5日後)においても、治療効果
を示し得る(第7図)。ウンデカン酸を有しないD609の
いずれのケースにおける処置は、本質的に証明できる抗
腫瘍効果がない。
さらに、各種BおよびT細胞リンパ腫の選択的キリング
(処置に対抗する末梢ヒト血液リンパ球(pBL)に比
較して)は、第8図で裏付けられる。
第8表: ザンセート/モノカルボン酸処置に対する感受性および
各種細胞タイプの増殖特性 プラスチックフラスコまたはペトリ皿中で3.8×10
/cm2の密度で細胞を接種した。細胞接種4時間後、
10μg/mlのD609と40μg/mlのウンデカン酸とま
たはその組み合せを有しない新らしい組織培養培地
(2.2g NaHCO,1%のペニシリンとストレ
プトマイシンおよび5%ウシ胎児血清(FBS)で補足
したイーグルの基礎培地(BME))を加え、その培養
を37℃(比較例および各々二通りの処置培養)で5%
CO大気(=pH7.4±0.05)中でインキュベートし
た。24時間後、組織培養培地を10%FBSで補足し
たBMEを使用して再び満たした。
§ 細胞をD609/ウンデカン酸除去後24時間後トリプ
シン処理し、トリパンブルー着色後、ノイバウワーヘマ
トシトメータで目視細胞数を決定した。生存率は、非処
置培養および処置培養中の細胞数の間の比率である。
§§ 37℃で10日間のインキュベーション後、フラ
スコは2分間2%ホルムアルデヒドで固定され、1分間
0.5%結晶バイオレットで着色された。処置前に皿中
に接種された細胞数は、最高の生存率を示す。決して生
存細胞を検出することが可能ではなかった。 6cmペトリ皿で4×10細胞を接種し、BME,
5%FBS,5%CO大気でインキュベートした。1
日および2日後、細胞数を各細胞系の2つの皿中で決定
した。世代時間は確立された増殖曲線から推定された。** 各細胞の型から10細胞を6cmペトリ皿中で接種
し、1%,2%,5%または10%FBSを含む培地中
で2週間インキュベートした。コロニーは、1%ホルム
アルデヒド固定化後、結晶バイオレット着色により見え
た。
第6図:移植直後のメタ−A−腫瘍処置、オスビーエー
エルビー(Balb)Cマウス(8〜10週令,20gr)
に、腹腔内に1×10腫瘍細胞で接種した。腫瘍細胞
の移植1時間後に動物の処置を開始した。10匹の動物
を5日間の間1日に1度、50mg/kgのD609と50mg/
kgのK−ウンデカン酸および等張グルコース中の25U
インシュリン/kgで処置した。物質を腹腔内へ1ml/2
0g動物で接種した。10匹の動物を等張グルコース中
のインシュリンでのみ処置した。D609/ウンデカン酸処
置グループの8匹の動物は90日以上の間生存した。
第7図:移植後、D609/ウンデカンによる遅いメタ−A
−腫瘍処置、メス Balb Cマウス(10〜12週令,
20grms)を1×10メタ−A−腫瘍細胞で腹腔内に
接種した。移植5日後、10匹の動物を50mg/kgのD6
09および50mg/kgのK−ウンデカン酸+等張グルコー
ス中の25Uインシュリン/kgで1日に2回処置した。
物質を1ml/20g動物で溶解した。処置は25接種後
終結した。10匹の動物を比較例として処置せずそのま
まとした。処置グループ(○)の2匹の動物は65日以
上の間生存した。
グルコース製造を増加し、かつ細胞増殖、製造および安
定性を高めるために動物体中に必要な増殖因子を与える
ために上記テスト中にインシュリンを加えた。
第8図:正常な血液リンパ球、T細胞およびB細胞リン
パ腫のD609とウンデカン酸の組み合せに対する感受性。
末梢血液リンパ球(pBL)をリンパ予備グラジェント
に対して遠心分離により分離した。10%ウシ胎児血清
および5μg/mlPHAで補足したRPMI1640培地
で細胞をインキュベートした。1日後、細胞を遠心分離
で集め、微小力価プレート(1ホール当り2×10
ル)に移し、そしてPHAが含まれないが10%IL−
**で補足した新培地を加えた。D609と増加するウンデ
カン酸を図示するように加えた。2T細胞リンパ腫(ジ
ャーカットおよびK37)および2B細胞リンパ腫(ラ
ジおよびp3HR1)を平行した同一方法で処置した。
4日間のインキュベーション後、生存細胞数を色素排除
試験(トリパンブルー)使用して各ホールについて決定
した。5μgのD609と40μg/mlのウンデカン酸で処
置したジャーカット(Jurkat)、ラジ(Raji)およびK
37細胞の培養中には生存細胞を検出できなかった。し
かしながら、処置したヒト末梢血液リンパ球(pBL)
は、同一処置にもかかわらず有糸分裂をまだ行なうこと
ができた。 PHAはフィタームアグルチニン(phythaemagglutin
ine)である。** IL−2はインターロイキン−2である。
D609/ウンデカン酸およびD609/ドデシルトリメチルア
ンモニウムブロマイドの組み合せのpH7.4における抗
ウイルス活性比較 a 10μg/mlのD609とBME,5%FBS,1%の
ペニシリンおよびストレプトマイシン中(pH7.4)の4
0μg/mlのC11または20μg/mlのTNCBのいず
れかとの吸着期間後、二通りのHSV−1感染リタ細胞
(MOI=0.01pfu/セル)を23時間放置した。ウイ
ルス子孫は、プラーク検定法で決定され、非処置培養か
ら生じたものと比較された。抗ウイルス活性は、ウイル
ス力価の阻害因子として示される(2培養からの平均
値)。
b 非感染リタ細胞は上記のa)のように処置され、細
胞数はノイバウアー計測室で計測することにより決定さ
れた。非処置および処置培養間の比率は表中に示される
(2培養からの平均値)。
結果:ウンデカン酸(C11)と比較すると、カチオン性
アジュバント(TNCB)はより減少した特異抗ウイル
スアジュバント活性を示した。
本発明の活性抗ウイルスおよび抗腫瘍ザンセート類、特
にD609、は、単独で使用すると若干高い7.25〜7.
8よりpH6.8の酸性pHでより有効に抗ウイルス活性を
示すが、本発明によるイオン性アジュバントとの組み合
せは、約7.4の生理的pHにおいてウイルス増殖を有効
に阻害する。このようにそれ以上の開発において、リタ
細胞培養はHSV−1で感染後1日間、D609と同時に第
9表に挙げたアジュバントの1つで処置された(D609−
アジュバント比1:4は前記実験に基づいて選択され
た)。ウイルス子孫の産生はプラーク検定法で決定し、
非処置非感染培養からの産生と比較した。D609と第9表
に挙げた最初の3つのアジュメントのいずれか1つとの
組み合せ処置は、pH7.4でHSV−1増殖を著しく阻
害した。高められた抗ウイルス効果は増加した細胞毒性
に帰因し得ない、というのは感染培養と同じ処置を受け
た非感染比較細胞の62.5〜83%はまだ有糸分裂を
行なうことができたからである(第9表)。表中の後半
の3つのアジュバントは、表中の最初の3つと比較する
と最小の抗ウイルス効果を示した。
DEXA/ウンデカン酸の組み合せによるHTLVII
Iウイルス阻害のそれ以上の証拠 K37細胞(ヒトT細胞リンパ腫)をHTLVIIIウ
イルスの生殖に使用した。HTLVIII感染K37細
胞は、感染後10μgのDEXAと10μgのウンデカ
ン酸/mlで3日または5日間処置された。K37細胞
は、処置前および処置後(5日間)の細胞係数(ウイル
ス着色後)から明らかであったが、これらの条件下でも
増殖する。しかしながら、同数の細胞mRNA(ノザン
法)が、非処置細胞と同様に処置細胞中に見い出され
た。同時にDNAが、非処置感染化K37培養からと同
様に処置されたものから単離され、32Pで標識化され
た、クローン化真正HTLVIII−DNAでハイブリ
ッド化され、そしてその結果をオートラジオグラフィー
的に表わした。HTLVIIIウイルスの複製中間体
は、すべてのレトロウイルスの場合のように超らせんD
NAである。該超らせんDNA(型I)と同様に緩和型
IIは、非処置感染培養中に5日と同様に3日後にオート
ラジオグラム(第5図bとd)中に黒い点で見得る。環
状DNAを開鎖し単一長さの直線状DNAを生じさせる
単切断酵素で切断後、典型的なシグナル(第5図fと
h)がそれぞれ3日および5日後再び得られる。処置培
養中に3日または5日後、超らせんDNA(第5図aと
c)または切断後の直線状DNA(第5図e,f)のい
ずれかを検出することは不可能であった。かかる結果
は、DEXA/ウンデカン酸処置がHTLVIII複製
を完全に阻害することを示す。
該阻害は、K37細胞中で毒性的に非感染K37細胞に
障害を与えない濃度で生ずる。濃度上昇のみが、K37
Tリンパ腫細胞ばかりでなく他のヒトTおよびBリンパ
腫系をも、第8図から判るように、選択的破壊を誘発す
る。しかしながら、DEXA/ウンデカン酸との組み合
せは、マイトジェン刺激ヒト末梢リンパ球(pBL)を
腫瘍細胞に選択的な致死濃度において障害を受けさせず
そのまま保つ。
このために末梢血液リンパ球は遠心分離によりリンパ調
製グラジェントに単離された。細胞は、10%ウシ胎児
セラムおよび5μg/mlのフイタームアグルチニン(p
HA)を加えたRPMI1640培地でインキュベートされ
た。1日後、細胞を遠心分離してペレット化し、そして
pHAを含まないが10%のインターロイキン2を含む
微小力価プレート(キャビティ当り2×10セル)の
新培地中に移した。DEXAと増加濃度のウンデカン酸
を第8図の様に加えた。これと平行して、B細胞リンパ
腫(ラジおよびP3HR1)と同様にT細胞リンパ腫
(ジャーカットおよびK37)も同様に処置した。4日
間のインキュベーション後、生存細胞数を色素排除試験
(トリパンブルー)で決定した。5μgのDEXAと4
0μg/mlのウンデカン酸処置したジャーカット、ラジ
およびK37培養中では生存細胞数は見い出されなかっ
た。しかしながら、処置ヒト末梢血液リンパ球は、これ
らの条件下においても有糸分裂を生じた。HTLVII
I複製の特異障害は、TおよびBヒトリンパ腫瘍細胞に
関する選択的細胞毒性と同様に、エイズ(AIDS)化
学治療に対しDEXAとウンデカン酸の組み合せを有効
な薬剤とする。
(発明の効果) 結局、以上述べたように、本発明が、既知の抗ウイルス
および抗腫瘍ザンセートに親油性および親水性成分の両
者を含むイオン性化合物である活性増強アジュバントを
プラスした新規抗ウイルスおよび抗腫瘍組成物、製造方
法および組成物を使用してウイルスおよび腫瘍と闘う方
法、ここで全てのものが前記特性及び有意性を有する、
を提供することが明らかである。
本発明が、作用の正確な詳細、または組成物、方法、手
順および図示および既述の実施態様に限定されるもので
はなく、明らかな変形および同意義のものとして当業者
に明らかになり、そして本発明は特許請求の全範囲によ
ってのみ規定されることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、活性成分を20μ/ml、アジュバントを10
〜100μ/ml間で変化させて活性成分(D609)とアジ
ュバントとの各種組み合せを用いて転換および非転換
(正常)マウス胚繊維芽細胞中における放射性ウリジン
摂取量を示す図である。 第2図は、本発明の組成物および個々成分に相関する濃
度(10mg/kg)を用いて誘発皮膚腫瘍類への静脈(I
V)処置応答を示す図である。 第3図は、非感染およびHSV−1−感染リタ(Rita)
細胞に及ぼすD609と組み合せたモノカルボン酸類結合鎖
長の抗ウイルス活性および細胞毒性の影響を示す図であ
る。 第4図は、ウンデカン酸(undecanoic acid)と各種比
率で組み合せた各種濃度のD609によるヘルペスウイルス
増殖の阻害を示す図である。 第5図は、エッチティエルVII(HTLVIII)ウイ
ルスの反復完全な阻害を明らかにするゲル電気泳動パタ
ーンを示す。 第6図は、D609とウンデカン酸との組み合せを使用する
移植直後のエムイーティーエッチ(Meth)−A腫瘍処置
結果を示すチャートである。 第7図は、D609とウンデカン酸との組み合せを使用する
移植のかなり後のMeth−A腫瘍処置結果を示すチャート
である。 第8図は、正常な血液リンパ球およびT細胞およびB細
胞リンパ腫のD609とウンデカン酸との組み合せに対する
感受性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス ヴェー.フンメル ドイツ連邦共和国 6000 フランクフルト アム マイン50 イム ビーゼンガーテ ン 1

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I (ただし、式中、Rは、ノルボルニル、トリシクロデ
    シル、ベンジル、C〜C20のアルキル、C〜C
    20のシクロアルキル、フリル、ピリジル、キヌクリニ
    ジル;ヒドロキシ、C〜Cのアルコキシまたはハロ
    ゲンで置換したC〜C20のアルキル;ヒドロキシ、
    〜Cのアルコキシまたはハロゲンで置換したC
    〜C20のシクロアルコキシ;Rは、1価または2価
    の金属原子、C〜Cのアルキル;ヒドロキシ、C
    〜Cアルコキシ、アミノ、C〜Cのアルキルアミ
    ノ、(C〜Cのアルキル)−アミノ、(C〜C
    のアルキル)−アミノ、またはハロゲンで置換した
    〜Cのアルキル;または2、3−ジヒドロキシプ
    ロピルまたはω−ヒドロキシ−(C〜Cのアルコキ
    シ)−メチルである。)で表されるザンセートおよび 6〜18の炭素原子を有する脂肪族基、1または2のエ
    ーテルまたはアミド基を含む親油基と1または2のカル
    ボキシ、サルフェート、スルホネート、ホスフェート基
    または医薬上許容可能なそれらの塩を含む親水基からな
    るアジュバント化合物を含み、該ザンセートと該アジュ
    バント化合物のモル比が1:6から1:0.25である
    ことを特徴とする抗ウイルスおよび抗腫瘍組成物。
  2. 【請求項2】該アジュバント化合物が、脂肪族モノまた
    はジカルボン酸、弗素化される酸、脂肪族モノまたはジ
    サルフェート、モノまたはジスルホネート、またはモノ
    またはジホスフェート、ここで各物質は6〜18の炭素
    原子を有し、また1または2のエーテルまたはアミド基
    を有する化合物、または医薬上許容可能なそれらの塩で
    ある特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. 【請求項3】該アジュバント化合物が、炭素数9〜12
    の脂肪族モノカルボン酸、弗素化される酸、炭素数8〜
    18の脂肪族アルコールサルフェート、脂肪族アルコー
    ルホスフェート、脂肪族アルコールエーテルホスフェー
    ト、脂肪族アルコールエーテルスルフェート、アルカン
    スルホネート、オレフィン系スルホネート、スルホカル
    ボン酸エステル、グリセリドサルフェートまたは医薬上
    許容できるそれらの塩である特許請求の範囲第1項また
    は第2項に記載の組成物。
  4. 【請求項4】該アジュバント化合物が、炭素数約8〜1
    8の天然脂肪酸または脂肪族アルコールサルフェートま
    たは医薬上許容できるそれらの塩である特許請求の範囲
    第1〜3項のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】該アジュバント化合物が、アニオン性であ
    り、かつ炭素数が約8〜24である特許請求の範囲第1
    〜4項のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】該ザンセートが一般式Iの化合物(ただ
    し、式中、Rは、ベンジル、シクロヘキシル、トリシ
    クロデシル、ノルボルニル、シクロドデシル、n−ドデ
    シル、または4−イソボルニルシクロヘキシルであり、
    は、ナトリウムまたはカリウム、またはC〜C
    のアルキル基である。)であり、該アジュバント化合物
    が炭素数8〜14の天然脂肪酸または脂肪族アルコール
    サルフェートまたはそれらのアルカリ金属塩である特許
    請求の範囲第1〜5項のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】該ザンセートが、 ナトリウムまたはカリウム−ベンジルザンセート、ナト
    リウムまたはカリウム−シクロヘキシルザンセート、 ナトリウムまたはカリウム−1−アダマンチルザンセー
    ト、 ナトリウムまたはカリウム−8(9)−トリシクロ−
    [5−2.1.02.6]−デシルザンセート、 ナトリウムまたはカリウム−2−エンドまたはエキソ−
    ビシクロ[2.2.1.1.4]−ヘプチルザンセー
    ト、 ナトリウムまたはカリウム−シクロドデシルザンセー
    ト、 ナトリウムまたはカリウム−n−ドデシルザンセート、
    または ナトリウムまたはカリウム−4−イソボルニル−シクロ
    ヘキシルザンセートであり、該アジュバント化合物が炭
    素数9〜13の脂肪族モノカルボン酸、それらのナトリ
    ウムまたはカリウム塩、炭素数8〜18の脂肪族アルコ
    ールエーテルサルフェート、ホスフェート、ホスホネー
    ト、それらのナトリウムまたはカリウム塩、またはアル
    カリ金属デオキシコーレートである特許請求の範囲第1
    〜6項のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】該アジュバント化合物が、デカン酸、ウン
    デカン酸、ドデカン酸、デオキシコール酸、ドデシルサ
    ルフェート、またはドデシルホスホン酸のナトリウムま
    たはカリウム塩である特許請求の範囲第1〜7項のいず
    れか1項に記載の組成物。
  9. 【請求項9】さらに増殖促進剤を含む特許請求の範囲第
    1〜8項のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】該ザンセートと該アジュバント化合物の
    モル比が1:3から1:0.5である特許請求の範囲第
    1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】該ザンセートと該アジュバント化合物の
    モル比が1:1から1:2である特許請求の範囲第10
    項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】該アジュバント化合物の炭素数が8〜1
    4である特許請求の範囲第5項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】該増殖促進剤がインシュリンである特許
    請求の範囲第9項に記載の組成物。
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