JPH0618784B2 - ポドフィリンと組換えdnaヒト・アルファ・インターフェロンの併用による生殖器イボの治療 - Google Patents

ポドフィリンと組換えdnaヒト・アルファ・インターフェロンの併用による生殖器イボの治療

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Description

【発明の詳細な説明】 1.発明分野 本発明は、ポドフィリンあるいはその活性成分と組換え
-DNAヒト・アルファ-インターフェロン(hIFN-α)を併
用することによる、尖圭コンジローム(生殖器イボ)の
治療法に関連するものである。この併用による治療法
は、ポドフィリン単独で尖圭コンジロームを治療する場
合よりも、より効果的である。
2.これまでの技術 尖圭コンジロームは、タイプ6と11を含むヒト・パピ
ローマ・ウイルス(HPV)によって引き起こされる性病
である。この病気は通常・ジェニタル・ワーツと呼ばれ
ている。本疾病の生起は増加しつつあり、またHPVの感
染と泌尿生殖器の腫瘍を結びつける証拠がある。
ポドフィルム脂は、ポドフィリンとしてさらに広く呼ば
れているが、主に適用が容易であるために、すなわち、
局部的であることおよび治療コストが低いことから、多
くの外科医によって尖圭コンジロームの治療のために選
択されるべき処置として考えられてきた。ポドフィリン
の主要な活性成分は、ポドフィロトキシンである。
ポドフィリンは比較的安価で利用し易いが、局部的な組
織の破壊を生じ、その効果は限定されおり、またもし長
期間用いると毒性のある副作用をもつ。尖圭コンジロー
ムに対する推奨されるポドフィリン療法の一例として
は、25%ポドフィリンを含むベンゾイン・チンキを週に
1度、3週間以内用いることが含まれる。これは、ミラ
ー,R.A., International Journal of Drematology,2
4, 491-498(1985)によって記述されている。本疾病の
患部が4カ月以内に完全に後退しないか、あるいは再発
してしまうために、結果はしばしば不満足なものとな
る。レーザー療法を用いたフェレンスツィーら,The Ne
w England of Journal Medicine,313:784-788(1985)
によって議論されたように、HPVは破壊的に処置された
領域を越えて、臨床的にも組織学的にも正常なウロコ状
上皮に存在している。このように、上皮にウイルスが存
在することは、再発の危険との強い相関を示すものであ
った。
ヒト・アルファ・インターフェロンは、アルファ-1・イ
ンターフェロンおよびアルファ-2・インターフェロンと
呼ばれる化合物を含む、少なくとも11種の化合物の混
合物として天然に存在している。天然に存在するヒト・
白血球インターフェロンと類似の生物学的性質を示すア
ルファ-インターフェロンは、組換え体法によっても製
造することができる。
多数のアルファ・インターフェロン種または化合物が知
られ、通常ギリシャ文字のアルファ-1・インターフェロ
ンは、ヒト・アルファ-2・インターフェロンと呼ばれる
種がそうであるのと同様に、本発明で用いるために適し
た種である。USAN(米国認可名称)のもとで、組換え-D
NA・ヒト・アルファ-2・インターフェロンは、ルビンシ
ュタイン,Biochem. Biophys. Acta 695, 5-16(198
2)によって開示されるようにして製造できるところの、
インターフェロン・アルファ-2aと、インターフェロン
・アルファ-2bと表わされている。インターフェロン・
アルファ-2bは本発明で用いるために好ましい種類であ
り、組換え-DNA・ヒト・アルファ-インターフェロンで
ある。組換え-DNA・ヒト・インターフェロン・アルファ
-2aも使用に適している。
ヒト・インターフェロン・アルファ-2bは、ナガタら,N
ature,284, 316-320(1980)、欧州特許第32,134号明
細書および米国特許第4,289,690号明細書によって開示
された技術を含む組換え-DNA技術を用いて、細菌および
他の微生物内で製造することができる。種々のアルファ
・インターフェロン種が米国特許第4,503,035号明細書
で開示されている。本発明で用いられている好ましいヒ
ト・インターフェロン・アルファ-2bもここでは「hIFN
α-2b」と表わされている。イーロンら,New England J
ournal of Medicine 315, 1059-1064(1986)および、
スマイルズら,The Biogy of the Interferon Sytem,19
86、キャンテルら編の、ドルトレヒト、マーティナス・
ミューホフ・パブリッシャーズ,493-501(1987)によっ
て示されているように、患部内にインターフェロンを施
すことにより、3週間、週3回投与した場合に尖圭コン
ジロームの3分の1の症例を快癒することが明らかとな
っている。フリードマン-キーンら,JAMA, 259, 533-53
8(1988)は、患部内へのインターフェロンの投与が最長
11週間の間、週に2回行うことにより3分の2の症例
を快癒することを示している。
本発明の要約 本発明は、局部的にポドフィリンと注射可能なインター
フェロンを併用することにより、尖圭コンジロームを治
療する方法に関連している。本発明は、その好ましい態
様において、(1)局部的に薬理学的に許容されるよう
な、ポドフィリンを含んだベンゾイン・チンキ溶液から
なる組成物および、(2)インターフェロンの非経口
(患部内)溶液を用いた尖圭コンジロームの治療法を与
えるものである。インターフェロンは、それ自身では尖
圭コンジロームの治療に有効ではないが、本発明にした
がってポドフィリンと用いれば、より少ない量のインタ
ーフェロンのみが必要とされる。ポドフィリンの活性成
分、例えば、ポドフィロトキンシンは、ポドフィリンの
かわりに用いることできる。
本発明で用いることが好ましい。局部的なポドフィリン
を含むベンゾイン・チンキ溶液は、15%から30%の濃度が
適当であるが、重量で25%のポドフィリンを含み、本発
明で用いることが好ましい非経口のインターフェロン溶
液は、1×104から1×107国際単位が適当であるが、患
部あたり約1.5 Mu(1.5×106国際単位)を与えるに充分
な量のインターフェロンを含んでいる。
加えて、本発明は、患者に対し、尖圭コンジローム患部
(生殖器イボ)の部位にそうした治療が必要とされる際
に、薬理学的に許容可能なポドフィリンあるいは活性成
分の部分的な組成物と、薬理学的に許容可能なヒト・ア
ルファ-インターフェロン組成物の患部内への投与とあ
わせて局部的な投薬を行うことにより、尖圭コンジロー
ムを治療する方法を与えている。組換え-DNA・ヒト・ア
ルファ-インターフェロンは、非組換えアルファ-インタ
ーフェロンとともに本発明での使用に適している。
活性成分は、いかなる効果的な順番においても、あるい
は基本的には同時に投与することができる。
ポドフィリンあるいはその活性成分の投与は、軟膏、ク
リーム、溶液、ローションなどのいかなる適当で局部的
な方法によっても行うことができるが、ポドフィリン
(あるいはその活性成分)は溶液として投与されること
が好ましい。
hIFNα-2bは、インターフェロンに対して許容されてい
るいかなる様式の投与法によっても、生殖器イボに投与
することができる。これらの方法は、非経口、局部的、
デポット(depot)および径皮投与を含んでいる。患部
内への注入が好ましい方法である。
注射可能で薬理学的に許容可能で、かつ投薬可能なアル
ファ・インターフェロンは例としてあげると、インター
フェロンを、たとえば水、生理食塩水、水性デキストロ
ース、グリセロール、エタノールおよび注射するための
溶液あるいは懸濁液を生ずるような、薬理学的に許容で
きる担体に溶解または分散する標準的な方法によって調
整することができる。もし、必要であれば、投与するべ
き注射可能な組成物は、潤化剤、乳化剤,pH緩衝剤およ
び酢酸ナトリウムまたはソルビタン・モノラウリン酸等
の少量で毒性の無い補助剤を含むだろう。こうした投与
剤を調整する実際の方法は知られているかあるいは、当
業者には明らかであろう;一例として、Remington′s P
harmoceutical Sciences,マック・パブリッシング・カ
ンパニー、イーストン、ペンシルヴァニア州、第15版(1
975)を参照のこと。投与される組成あるいは形状は、ど
んな場合においても治療されるべき対照に求められる効
果を与えるために有効な量のインターフェロンを含んで
いるであろう。適当なヒト・アルファ-インターフェロ
ンの注射可能な組成物は、ヒト・インターフェロン・ア
ルファ-2b、グリシン、リン酸2ナトリウムおよびリン
酸1ナトリウムおよびヒト血清アルブミンを含んでい
る。
ポドフィリンは通常、薬理学的に局部的な担体において
ベンゾイン・チンキとして用いられる。ポドフィリンの
量は、一般に重量にして25%である。局部的に用いられ
たとき、ポドフィリンの吸収性および実質性を増すよう
な添加物および賦形剤を局部的なポドフィリンの組成に
取り入れることができる。ポドフィリンと適合するこの
ような物質は、通常の当業者に知られているものであ
る。本発明での使用に適した局部的なポドフィリン組成
物は、ニューヨーク州シオセットのシオセット、ラボか
ら入手可能なポドフィンRXである。
治療に当たっている臨床医の判断に基づき、投与されて
いる活性成分の量は当然治療を受けている対象、尖圭コ
ンジロームを症状の程度および治療法に対する患者の寛
容度によって左右されるものである。
局部的なポドフィリンと患部内へのアルファ・インター
フェロンの併用による投薬は、ポドフィリン単独の投与
よりも効果的である。
詳細な説明 以下は、用いられた臨床的なプロトコールの説明であ
る。
研究の概要 臨床的研究は、総計108人の患者について無作為的に、
第3者による盲検(すなわち「盲目の」判定者)を用い
て、2つの主要なグループにより平行して行われた。
[「盲目の」判定者は、どの患者がどの治療を受けてい
るかを知らない。] 全ての患者は3カ所の尖圭コンジローム患部について治
療され、評価された。患者は無作為に選択され、そのた
め与えられた個体において治療を受けるために選択され
た全ての3つの患部(テスト部位)は、患部内にインタ
ーフェロンを注射された後ポドフィリンを局部的に用い
られるかあるいは、局部的にポドフィリンのみを用いら
れた。テスト部位は3週間にわたって、週に一度処置を
受けた。
投与されたインターフェロンの量は約1.5×106国際単位
であり、ポドフィリンの量は患部をおおうために充分な
量の25%ベンゾイン・チンキ溶液であった。
3つ以上の患部(非テスト部位)をもつ患者は、テスト
部位が治療を受けているときに同時にポドフィリンで処
置を施された。
テスト部位のサイズと症候学的性質はそれぞれの処置前
および、処置後の第1週、2週、4週および11週の第
1日めに直ちに評価された。非テスト部位と治療を施さ
れる前の部位の全体的な変化を反映する広範な評価は、
はじめの評価の後の各評価において得られた。
はじめの評価の後の各評価において、研究開始時の状態
に対するそれぞれのテスト部位の広範な(全体的な)変
化が算出され、副作用が記録された。血液化学、血液学
および尿分析も全身性の副作用を調べるために行われ
た。
第3者の評定者、すなわち指定された治療について承知
していない第3者が、効果と安全性全てについて評価を
行った。
研究の計画 本件は、3週間にわたって週に1度、尖圭コンジローム
(ヒト・パピローマウイルスによって起こされる生殖器
イボ)を局部的なポドフィリン(25%ベンゾイン・チン
キ溶液)および、患部内に組換えDNAヒト・アルファ・
インターフェロン(1.5×106IU)併用して処置すること
がポドフィリン単独で用いる場合より効果的であるかを
調べるために計画された、無作為に、第3者による盲検
(すなわち「盲目の」判定者)を用いて、2つの主要な
グループにより平行して行われた研究である。肛門性器
イボをもつ97例の患者についてこの研究が完全に行われ
た。49例の患者はhIFNα-2bとポドフィリンの併用によ
り治療を受け、一方48例はポドフィリン単独で処置され
た。
本研究では、最小で4mmの直径をもち、最大で16mmの直
径もつ3つの患部(性病イボ)がテスト部位として選ば
れた。このテスト部位は、スキン・マーキング・ペンで
囲まれ、それぞれA、B、Cと表された。それぞれのテ
スト部位について評価を行い、写真を撮り、その位置を
ダーモグラムに記録した。
対象となった患者について、テスト部位はそれぞれ
(1)1.5×106国際単位のhIFNα-2bを含む0.15ccを患
部内に注射し、その後25%ポドフィリンのベンゾイン・
チンキが局部的に与えられるか、あるいは(2)25%ポ
ドフィンのベンゾイン・チンキのみが局部的に用いられ
た。インターフェロンの注射は、30ゲージの注射針を用
いてテスト部位の患部の基質および本体に対してなされ
た。別の濃度のインターフェロンを用いることも可能で
あるが、本研究で用いられた投与量が、その効果的から
好ましいものである。
ポドフィリンはテスト部位に局部的に用いられ、患者が
病室を離れる前に乾燥させた。もし、ポドフィリンが直
ちに洗い落とされたとき局部的な不寛容が現れなけれ
ば、患者に対しては処置後4から6時間後に弱性の石鹸
と水でポドフィリンを洗い落とすように指示がなされ
た。25%ポドフィリンのベンゾイン・チンキ溶液が好ま
しいが、より希薄な溶液を用いることもできる。しか
し、より濃厚な溶液を用いると皮膚の炎症を生ずる。
第3週の第1日の処置が終わった後、テスト部位は第
4、5、7および11週の第1日目について評価が行わ
れた;第4週から第11週までは全く処置を行わなかっ
た。評価を行う間、患部のサイズ、副作用および広範な
応答について観察が行われ、テスト部位の写真が撮られ
た。治療前の状態から非テスト部位への全体的変化を反
映した広範な評価も得られた。
薬品の供給 組換え-DNAヒト・インターフェロン・アルファ-2bは、
グリシン、リン酸緩衝液(USP)およびヒト血清アルブミ
ン(HSA)を含む凍結乾燥粉末状の組換え-DNAヒト・イン
ターフェロン・アルファ-2b 1.0×107国際単位を含んだ
バイアルの形状で、シェーリング株式会社、ケニルワー
ス、ニュー・ジャージー州から供給された。1mlの注射
用滅菌水を使用直前にバイアルに加えた。それぞれの注
射時には、0.15ccの溶液(等張液)を注射器にいれ、注
射を行った。0.15ccの溶液は1.5×106IUのインターフェ
ロンを与える。
ポドフィリンは、ニューヨーク州シオセット・ラボから
局部的な組成物であるポドフィンRXとして入手した。
効果の評価 それぞれの患者に対して初めての治療を行う直前に、そ
れぞれのテスト部位の最も大きな鉛直方向の直径および
平均高をミリメートルの単位で測定した。患者は、それ
ぞれのテスト部位における、例えば熱気、かゆみおよび
痛みなどの症状について以下のように評価された:1=軽
度、2=中度、3=重度。テスト部位のカラー写真を適当な
症状の度合いについて撮影した。
第2週および第3週の第1日めに、その日の治療に先立
って、テスト部位のそれぞれのサイズとともに、第1表
に示された6点の基準を用いて、治療開始以来で生じた
テスト部位の状態の変化に関する広範な評価を行った。
それぞれのテスト部位に対する変化の広範な評価は、第
1表に示された基準に基づいており、また患部の平坦
化、容量変化、硬度の変化、あるいはそのほかの身体的
な性質に関する「盲目の」評定者による全体的な観察を
反映していた。各評価の際には、テスト部位の写真が撮
られた。
治療後の評価は、最後の治療から第1、2、4および8
週目に、すなわち、研究を開始してから第4、5、7お
よび11週の第1日目に行われた。この評価は、テスト
部位のサイズの測定、広範な応答の評価および写真撮影
からなる。治療後第8週目の評価(研究第11週)にお
ける、それぞれのテスト部位に対する広範な評価は全
て、開始時、つまり治療を行う前の患部の状況を示した
写真と直接比較された。
以下の第1表は、尖圭コンジロームの患部における変化
の広範な評価を行う際の基準である。
本研究の結果は、以下の表に示されている。
第2表のデータは、各週において、併用療法の結果、ポ
ドフィリン単独での治療よりも多くの患者が、3つのテ
スト部位においての患部の改善を見せたことを示してい
る。
これに加え、治療後8週後(第11週)に少なくとも1
カ所のテスト部位が快癒した患者の総数は、ポドフィリ
ン単独による治療を行った患者よりも、併用治療を行っ
た場合で47%多かった。
第11週で、併用治療を行った患者の57%が少なくと
も1カ所の患部において快癒を示したが、ポドフィリン
単独で治療を行った患者は、その38%のみが少なくと
も1カ所の患部で快癒を示しただけであった。
第3表のデータは、ポドフィリン単独で治療を受けた場
合よりも、ポドフィリンとインターフェロンを用いて治
療を行った場合に、より多くの患者が、とりわけ第5、
7および11週において患部のサイズのより大きな減少
を示すことを表わしている。例えば、併用療法を行った
場合、41例中39例の患者が第5週において50%以
上の患部サイズの減少がみられたが、一方、ポドフィリ
ン単独で治療を行った44例の患者のうち37例のみが
そのような減少がみられたにすぎない。
加えて、処置前の患部に対する患部サイズの減少の平均
パーセントは以下の通りだった: 第4表のデータは、患部サイズの減少は、第4週および
第5週で最大となり、その後いくつかの再発が現れたこ
とを示している。しかし、全ての週において併用治療の
結果、より強い患部の減少を示した。
ポドフィリン単独治療を行った場合よりもインターフェ
ロンとポドフィリンにより治療を行った場合に、より多
くの患者で副作用が起きた;しかし、インターフェロン
による副作用の大部分は、アセタミノフェンの投与によ
り緩和された。この副作用は、臨床プログラムにほとん
ど影響を与えなかった。
上の表にある結果は、明らかに本発明の併用治療がポド
フィリン単独治療よりも効果的であることを示してい
る。
本発明は、上で定義されたような尖圭コンジロームの治
療方において用いられるための、それぞれの薬理学的な
組成物からなるキットを与え、該キットは、(a)活性
成分としてヒト・アルファ・インターフェロンを含む第
1の薬理学的組成物と、(b)活性成分としてポドフィ
リンまたはその活性構成成分を含む第2の薬理学的組成
物からなっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スマイルズ,ケネス・エイ アメリカ合衆国カリフォルニア州94947, ナヴァト,ストロ・アベニュー 734 (72)発明者 タナー,ダニエル・ジェイ アメリカ合衆国ニューヨーク州11219,ブ ルックリン,フィフティフィフス・ストリ ート 1401 (56)参考文献 特開 昭59−175416(JP,A) 特開 昭63−130539(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効量のヒト・アルファインターフェロン
    および有効量の局所投与用ポドフィリンあるいはその活
    性成分の組み合わせからなる、尖圭コンジローム感染の
    治療用薬剤。
  2. 【請求項2】有効量の注射可能なヒト・アルファインタ
    ーフェロンおよび有効量の局所投与用ポドフィリンある
    いはその活性成分の組み合わせからなる、尖圭コンジロ
    ーム感染の治療用薬剤。
  3. 【請求項3】有効量の患部内注射可能なヒト・アルファ
    インターフェロンおよび有効量の局所投与用ポドフィリ
    ンあるいはその活性成分の組み合わせからなる、尖圭コ
    ンジローム感染の治療用薬剤。
JP1507425A 1988-07-05 1989-06-30 ポドフィリンと組換えdnaヒト・アルファ・インターフェロンの併用による生殖器イボの治療 Expired - Lifetime JPH0618784B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US21501388A 1988-07-05 1988-07-05
US215,013 1988-07-05
PCT/US1989/002798 WO1990000406A1 (en) 1988-07-05 1989-06-30 Treatment of genital warts with a combination of podophyllin and recombinant dna human alpha interferon

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03501734A JPH03501734A (ja) 1991-04-18
JPH0618784B2 true JPH0618784B2 (ja) 1994-03-16

Family

ID=22801283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1507425A Expired - Lifetime JPH0618784B2 (ja) 1988-07-05 1989-06-30 ポドフィリンと組換えdnaヒト・アルファ・インターフェロンの併用による生殖器イボの治療

Country Status (7)

Country Link
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