JPH06187709A

JPH06187709A - 磁気記録再生装置

Info

Publication number: JPH06187709A
Application number: JP4338200A
Authority: JP
Inventors: Tomoyuki Okamoto; 智之岡本; Hironori Honjo; 弘典本庄; Shigeki Murata; 茂樹村田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-12-18
Filing date: 1992-12-18
Publication date: 1994-07-08

Abstract

(57)【要約】【目的】テープカセットを用いる磁気記録再生装置の
メカニズム面積の小型化を図る。【構成】テープカセット６を載置するテープカセット
基盤９と、載置されたテープカセット６の上面側あるい
は下面側の巻取りリール軸近傍に配置され、かつ、軸方
向がカセットリール軸方向と略一致している回転シリン
ダ４と、磁気テープ１をテープカセット６より引き出し
回転シリンダ４に螺旋状に所定の角度巻き付けるテープ
ガイド部材２と、回転シリンダ４が配置されたテープカ
セット６の上面側あるいは下面側に、磁気テープ１をテ
ープ長手方向に駆動する駆動手段３を配した磁気記録再
生装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープに信号を記
録再生を行う磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は従来の磁気記録再生装置を示す平
面図であり、従来装置の構成を図面を参照しながら説明
する。

【０００３】図７において、４は直径Ｄの回転シリンダ
であり、７、８は、寸法Ｗ×Ｈからなるテープカセット
６に収納された供給リールと巻取りリールである。磁気
テープ１は供給リール７より巻取りリール８に至るテー
プガイド１０ａ〜１０ｉを介した図に示す走行系を形成
しており、その途中において回転シリンダ４に螺旋状に
約２７０度巻き付けられている。また磁気テープ１の回
転シリンダ４以降の部分において、テープ幅方向上端側
に音声信号を記録再生するための音声固定ヘッドと、テ
ープ下端側にテープ移送制御信号を記録再生するコント
ロールヘッドからなる音声コントロールヘッド５ｂおよ
び音声コントロールヘッド５ｂの音声固定ヘッドにより
記録された領域の信号を消去するための音声消去ヘッド
５ａを当接させている。また磁気テープ１はキャプスタ
ン３ａとピンチローラ３ｂに挾持され、キャプスタンモ
ータ（図示を省略）によりキャプスタン３ａを一定速度
で回転させることによりテープ長手方向に駆動するよう
になっている。そして回転シリンダ４は矢印Ｉ方向に回
転しながら、磁気テープ１に対して信号の記録再生を行
うようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような構成にお
いては、装置の奥行き寸法は、カセット寸法Ｈ、回転シ
リンダ直径Ｄ、回転シリンダ４に磁気テープ１を所定の
角度巻き付けるためのテープガイド１０ｅ、１０ｆの構
成領域α１およびテープカセット突起部６ｃと回転シリ
ンダ４との隙間α２からなる寸法αで決定される。すな
わち奥行き寸法は、Ｈ＋Ｄ＋αとなっている。

【０００５】装置の小形化を図るためには隙間α２を小
さくする、あるいは回転シリンダ直径Ｄを小さくするこ
とが考えられるが、隙間α２は奥行き寸法（Ｈ＋Ｄ＋
α）に対して微小であり、大きな寸法低減は期待できな
い。

【０００６】また、回転シリンダ４への磁気テープ１の
巻き付け角度を増やし、回転シリンダ４の小型化を図る
取り組みがある。図７に示す回転シリンダ直径Ｄは約４
１．３３ｍｍ、巻き付け角θは約２７０度であり、回転
シリンダへの巻き付け角度をθＮとすると回転シリンダ
直径ＤＮは、ＤＮ＝Ｄ×（θ／θＮ）となる。すなわ
ち、巻き付け角θＮを大きくすれば回転シリンダ直径Ｄ
Ｎを小さくできるが、巻き付けテープガイト１０ｄ、１
０ｆ等の構成スペース確保から、θＮは約３３０度、す
なわち回転シリンダ直径ＤＮは３３．８ｍｍ程度が限界
である。さらに、このような構成では、信号処理のため
の回路体積および消費電力が増え、大幅な小型化は困難
である。

【０００７】このように上記従来例では、回転シリンダ
直径Ｄとテープカセット寸法Ｈ×Ｗからなる構成で装置
の小型化を図ると、メカニズム寸法は（Ｈ＋Ｄ＋α）×
Ｗより小さくすることは不可能であった。

【０００８】また、映像と音声の位相を一致させるた
め、映像信号と音声信号記録位置は一定の距離Ｘが決め
られており、音声消去ヘッド５ａ、音声コントロールヘ
ッド５ｂは音声コントロールヘッド５ｂのヘッドギャッ
プ（図示を省略）位置と回転シリンダ４に搭載された磁
気ヘッドが磁気テープ１上に記録された映像信号の書き
始めを走査する位置との距離がＸとなるように配置され
ている。また、テープ移相制御を行う必要から、これら
ヘッドの下流側（カセットへのテープ巻取り側）にテー
プ駆動を行うキャプスタン３ａが配置されるため、距離
Ｘだけ磁気テープ１を引き回す領域が無駄な空間となり
小型化を防げると言う問題がある。

【０００９】本発明は、上記課題を解決し、かつ大幅な
装置の小型化を図ることが可能な磁気記録再生装置を提
供することを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の磁気記録再生装置は、テープカセットを載置す
る基盤と、載置されたテープカセットの上面側あるいは
下面側の巻取りリール軸近傍に配置され、かつ、軸方向
がカセットリール軸方向と略一致している回転シリンダ
と、磁気テープをテープカセットより引き出し回転シリ
ンダに螺旋状に所定の角度巻き付けるガイド部材と、回
転シリンダが配置されたテープカセットの上面側あるい
は下面側に、磁気テープをテープ長手方向に駆動する駆
動手段を配した構成とする。

【００１１】

【作用】本発明は上記構成において、回転シリンダおよ
びテープカセットを含むメカニズム平面積は大幅に小さ
くなり、さらに回転シリンダの軸方向をカセットリール
軸方向と略一致させているので、装置はカセットリール
軸方向において薄型となる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の磁気記録再生装置の実施例
を、図面を参照しながら説明する。なお、従来例で示し
た構成部材と同じ構成部材には同符号を付して説明す
る。

【００１３】図１は本発明の実施例の磁気記録再生装置
において、テープカセット基盤（図示を省略）に載置さ
れたテープカセットより磁気テープを引き出し、テープ
ガイドを介して回転シリンダに磁気テープを螺旋状に所
定の角度巻き付けた状態を示す斜視図である。図２は図
１における磁気記録再生装置を上面から見た平面図、図
３は図１における磁気記録再生装置を前面から見た正面
図、図４は本発明の実施例の磁気記録再生装置におい
て、載置されたテープカセットに対する回転シリンダの
配置位置を示す斜視図、図５は図４におけるテープカセ
ットおよび回転シリンダを下面から見た下面図、図６は
図４におけるテープカセットおよび回転シリンダを前面
から見た正面図である。

【００１４】図１〜図６において、１は磁気テープ、２
ａ〜２ｈは磁気テープ１をテープカセット６より引き出
し、回転シリンダ４に磁気テープ１を螺旋状に所定の角
度巻き付けるテープガイド、３はキャプスタン３ａおよ
びピンチローラ３ｂよりなるテープ駆動手段である。磁
気テープ１はキャプスタン３ａおよびピンチローラ３ｂ
に挾持され、キャプスタンモータ（図示を省略）により
キャプスタン３ａを一定速度で回転させることにより、
テープ長手方向に駆動するようになっている。前記磁気
テープ１の回転シリンダ４を経た部分には、テープ幅方
向上端側に音声信号を記録再生するための音声固定ヘッ
ドと、テープ下端側にテープ移送制御信号を記録再生す
るコントロールヘッドからなる音声コントロールヘッド
５ｂと、音声コントロールヘッド５ｂの音声固定ヘッド
により記録された領域の信号を消去するための音声消去
ヘッド５ａを当接させている。以下、５をＡ／Ｃヘッド
と呼ぶ。テープカセット６内には供給リール７および巻
取りリール８が設けられ、テープカセット６はテープカ
セット基盤９に載置されている。

【００１５】図１〜図６において、テープカセット６は
前蓋を取り外した図を示している。テープカセット基盤
９は、図３のみに図示されており、他の図においては図
示を省略している。図５、図６は磁気テープ１の図示を
省略している。図１〜図３はテープカセット６を透影さ
せており、透影しているテープカセットを２点破線で示
している。

【００１６】以下、本実施例の磁気記録再生装置におい
て、各構成要素の配置位置について説明する。図４〜図
６より明らかなように、回転シリンダ４はテープカセッ
ト６の下面６ｂ側で、かつ巻取りリール軸８ａに配置さ
れている。また、回転シリンダ軸４ａ方向と巻取りリー
ル軸８ａ方向は略一致している。

【００１７】図１において、テープ駆動手段３は回転シ
リンダ４が配置されたテープカセット６の下面６ｂ側に
配置されている。磁気テープ１において、音声コントロ
ール信号の記録位置と、対応する映像信号の書き始めと
の距離はＸと決めており、距離Ｘにより映像信号と音声
信号の位相合わせを行っている。図１、図２において、
Ａ／Ｃヘッド５は、音声コントロールヘッド５ｂのヘッ
ドギャップ（図示を省略）位置と回転シリンダ４に搭載
された磁気ヘッド（図示を省略）が映像信号の書き始め
を走査する位置との距離がＸとなるように配置されてい
る。

【００１８】以下、動作について説明する。テープカセ
ット６がテープカセット基盤９に載置されると、テープ
ガイド２を介してテープカセット６より磁気テープ１は
引き出され、図１〜図３に示すテープ走行系を形成す
る。磁気テープ１は供給リール７よりテープガイド２
ａ、２ｂを介して、テープカセット６の下面６ｂ側に向
かい、２ｃ〜２ｆを経由して回転シリンダ４に螺旋上に
所定の角度巻き付く。さらに磁気テープ１はテープガイ
ド２ｇ、２ｈを介して、Ａ／Ｃヘッド５、テープ駆動手
段３を経由後、テープガイド２ｉを介して再びテープカ
セット基盤９上方向かい、テープガイド２ｊ、２ｋを介
して巻取りリール８に至る。

【００１９】本発明における実施例の磁気記録再生装置
は、回転シリンダ４がテープカセット６の下面６ｂ側で
かつ巻取りリール軸８ａ近傍に配置されているため、テ
ープカセット６の下面６ｂ側において、供給リール近傍
に空き領域が存在する。Ａ／Ｃヘッド５は、音声コント
ロールヘッド５ｂのヘッドギャップ（図示を省略）位置
と回転シリンダ４に搭載された磁気ヘッド（図示を省
略）が映像信号の書き始めを走査する位置との距離がＸ
となるように配置されなければならないが、本実施例に
おける磁気記録再生装置においては、テープガイド２
ｇ、２ｋを介して上記空き領域に磁気テープ１を引き回
すことにより、装置本体が大型化することなく、また、
小数のテープガイドを介するのみで容易に距離Ｘを確保
できる。

【００２０】テープ駆動手段３はテープ移送制御を行う
必要から、Ａ／Ｃヘッド５の下流側（テープカセットへ
のテープ巻取り側）に配置されなければならない。本発
明における実施例の磁気記録再生装置は、テープ駆動手
段３が、回転シリンダ４が配置されたテープカセット６
の下面６ｂ側に配置されている。磁気テープ１をテープ
カセット６の下面６ｂ側よりテープカセット基盤９上方
に方向を転換させ、さらに巻取りリール８に至らせるテ
ープガイド（２ｉ〜２ｋ）の上流側（テープカセットへ
のテープ供給側）にテープ駆動手段３を配置することに
より、テープ駆動手段３より上流側に配置するテープガ
イド数を減らすことができる。磁気テープ１がテープガ
イドを介する際、テープガイドへの巻き付け角をθ、テ
ープ走行方向に対してテープガイド配置位置直前のテー
プテンションをＴ１、テープガイド配置位置直後のテー
プテンションをＴ２、摩擦係数をμとすると、Ｔ１とＴ
２の関係は（下式）で表せる。

【００２１】Ｔ２＝Ｔ１・ｅμθ すなわち、磁気テープはテープガイドを介することによ
り（下式）だけテープテンションが増大する。

【００２２】Ｔ２−Ｔ１・（ｅμθ−１）磁気テープ１はキャプスタン３ａおよびピンタローラ３
ｂに挾持され、キャプスタンモータ（図示を省略）によ
りキャプスタン３ａを一定速度で回転させることによ
り、テープ長手方向に駆動される。本発明による磁気記
録再生装置では、距離Ｘを確保するために必要なテープ
ガイド数を減らし、テープガイド２ｉ〜２ｋの上流側に
テープ駆動手段３を配置することにより、テープ駆動手
段３直前のテープテンションを低減し、小さい駆動負荷
で磁気テープ１を駆動することが可能である。

【００２３】また本発明による磁気記録再生装置では、
回転シリンダ４をテープカセット基盤９に載置されたテ
ープカセット６の下面６ｂ側に配置することにより、メ
カニズム面積の小型化を図り、さらに回転シリンダ軸４
ａ方向と巻取りリール軸８ａ方向を略一致させることに
より、装置本体の巻取りリール軸８ａ方向の薄型化を図
っている。

【００２４】なお、本実施例では、回転シリンダ４をテ
ープカセット６の下面６ｂ側に配置しているが、これに
限られるものではない。たとえば、回転シリンダ４をテ
ープカセット６の上面６ａ側に配置し、それに応じてテ
ープガイド２、テープ駆動手段３、Ａ／Ｃヘッド５を本
実施例に鑑み配置した磁気記録再生装置も可能である。
また、本実施例では、回転シリンダ４を巻取りリール軸
８ａ近傍に配置しているが、回転シリンダ軸４ａと巻取
りリール軸８ａが一致する構成も成り立つことは勿論で
ある。

【００２５】

【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように
本発明の磁気記録再生装置は、回転シリンダをテープカ
セット基盤に載置されたテープカセットの上面側あるい
は、下面側に配置することにより、メカニズム面積の小
型化ができ、テープ駆動手段を、回転シリンダが配置さ
れたテープカセットの上面側あるいは下面側に配置する
ことにより、テープ駆動手段配置位置までのガイド部材
数を減少させることによりテープ駆動手段の駆動負荷の
低減ができる。さらに回転シリンダ軸方向とカセットリ
ール軸方向を略一致させることによるデッキの薄型化を
図り、かつ、回転シリンダを巻取り軸近傍に配置するこ
とにより、テープカセット下面側の供給リール近傍の空
き領域を利用できるため、上記空き領域に磁気テープを
引き回すことにより、装置本体が大型化することなく、
また、少数のテープガイドを介するのみで容易に距離Ｘ
を確保できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の磁気記録再生装置の要部構
成を示す斜視図

【図２】同磁気記録再生装置を上面から見た平面図

【図３】同磁気記録再生装置を前面から見た正面図

【図４】同磁気記録再生装置における回転シリンダとテ
ープカセットの位置関係を示す斜視図

【図５】同回転シリンダとテープカセットの位置関係を
示す下面図

【図６】同回転シリンダとテープカセットの位置関係を
示す正面図

【図７】従来の磁気記録再生装置を示す平面図

【符号の説明】

１磁気テープ２テープガイド３テープ駆動手段４回転シリンダ５Ａ／Ｃヘッド６テープカセット７供給リール８巻取りリール９テープカセット基盤

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】テープカセットを載置する基板と、載置
された前記テープカセットの上面側あるいは下面側に配
置された回転シリンダと、前記テープカセットより引き
出し前記回転シリンダに所定の角度巻き付ける磁気テー
プのガイド部材と、前記磁気テープをテープ長手方向に
駆動する駆動手段とを具備した磁気記録再生装置。
【請求項２】テープカセットを載置する基板と、載置
された前記テープカセットの上面側あるいは下面側に配
置された回転シリンダと、前記テープカセットより引き
出し前記回転シリンダに所定の角度巻き付ける磁気テー
プのガイド部材と、前記回転シリンダが配置された前記
テープカセットの上面側あるいは下面側に前記磁気テー
ブをテープ長手方向に駆動する駆動手段を配した磁気記
録再生装置。
【請求項３】回転シリンダ軸方向とカセットリール軸
方向を略一致させた請求項１または２記載の磁気記録再
生装置。
【請求項４】回転シリンダがテープカセット内に収納
された巻取りリール軸近傍に配置された請求項１または
２記載の磁気記録再生装置。