JPH06187162A - データ処理システムのプログラムロード方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全端末装置のプログラムロードに費やすホス
ト装置の負担を軽減して機能向上を図るとともに、全端
末装置のプログラムロードが完了するまでの時間短縮を
図る。 【構成】 ストアコントローラ１はは通信回線３を通じ
て予め指定されたＰＯＳターミナル１ａ，１ｄにハード
ディスク装置４上のプログラムをロードし、ＰＯＳター
ミナル１ａはプログラムロード完了後に通信回線３を通
じてＰＯＳターミナル１ｂ，１ｃにストアコントローラ
２によりロードされたプログラムをロードし、かつＰＯ
Ｓターミナル１ｄはプログラムロード完了後に通信回線
３を通じてＰＯＳターミナル１ｅ，１ｆにストアコント
ローラ２によりロードされたプログラムをロードして、
全ＰＯＳターミナルに対するプログラムのロード完了と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＰＯＳ（販売時点情報
管理）システム等のデータ処理システムのプログラムロ
ード方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ホスト装置とこのホスト装置により集中
管理される複数台の端末装置とを通信回線で接続してな
るデータ処理システムとしてＰＯＳシステムが知られて
いる。このＰＯＳシステムは、商品販売データを登録処
理するための端末装置、いわゆるＰＯＳターミナルと各
ＰＯＳターミナルで登録された商品販売データの集計等
を行うホスト装置、いわゆるストアコントローラとを、
ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）等の通信回
線を介して接続したもので、各ＰＯＳターミナルで販売
登録された商品の売上げをストアコントローラで一括管
理できる等の利点があることから、スーパーマーケット
やコンビニエンスストア等の量販店で広く実用化されて
いる。

【０００３】ところで、このようなデータ処理システム
ではシステム立上げ時またはプログラム更新時に、ホス
ト装置から各端末装置に対して１台ずつ同一のプログラ
ムをロードしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来はホ
スト装置から各端末装置に対して１台ずつプログラムを
ロードしていたので、全端末装置に対するプログラムロ
ードが完了するまでホスト装置の制御部が占有されてお
り、ホスト装置の機能低下を生じていた。また、全端末
装置のプログラムロードが完了するまでに長時間を要
し、システムの立上げ等に時間がかかる問題があった。

【０００５】そこで本発明は、全端末装置のプログラム
ロードに費やすホスト装置の負担を軽減して機能向上を
容易に成し得るとともに、全端末装置のプログラムロー
ドが完了するまでの時間短縮を図り得るデータ処理シス
テムのプログラムロード方法を提供しようとするもので
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、ホスト装置と
このホスト装置により集中管理される複数台の端末装置
とを通信回線で接続してなるデータ処理システムにおい
て、ホスト装置は通信回線を通じて予め指定された１乃
至複数台の端末装置にプログラムをロードし、ホスト装
置によりプログラムがロードされた端末装置は通信回線
を通じて予め指定されたプログラム未ロードの端末装置
にホスト装置によりロードされたプログラムをロードす
るようにしたプログラムロード方法である。

【０００７】

【作用】このような構成の本発明であれば、ホスト装置
は通信回線で接続される全端末装置にプログラムをロー
ドする必要がないので、全端末装置のプログラムロード
に費やすホスト装置の負担が軽減される。

【０００８】また、ホスト装置によりプログラムがロー
ドされた端末装置は、ホスト装置または他のプログラム
ロード済みの端末装置が別の端末装置にプログラムロー
ドを行っている最中に通信回線を通じて予め指定された
プログラム未ロードの端末装置にホスト装置によりロー
ドされたプログラムをロードすることができるので、全
端末装置のプログラムロードが完了するまでの時間が短
縮される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。

【００１０】なお、この実施例では図１に示すように端
末装置としての６台のＰＯＳターミナル１ａ，１ｂ，１
ｃ，１ｄ，１ｅ，１ｆと、これらＰＯＳターミナル１ａ
〜１ｆを集中管理するホスト装置としてのストアコント
ローラ２とを、ＬＡＮ等の通信回線を介して接続したデ
ータ処理システム、いわゆるＰＯＳシステムに本発明を
適用した場合について述べるものとする。

【００１１】図２はＰＯＳターミナル１ａ〜１ｆの要部
構成を示すブロック図であって、ＰＯＳターミナル１ａ
〜１ｆは、制御部本体を構成するＰＯＳ制御部１１、各
種データを記憶するメモリ部１２、前記通信回線３を通
じて行われるデータの送受信を制御する通信制御部１
３、キーボード１４，表示器１５，プリンタ１６等の入
出力機器を制御するＩ／Ｏ機器制御部１７を備えてい
る。

【００１２】そして、メモリ部１２に、図３に示す如く
前記ＰＯＳ制御部１１のプログラムを記憶するＰＯＳプ
ログラムエリア１２ａ，プログラムのロード先を指定す
るデータを記憶するロード先指定エリア１２ｂ，キーボ
ード１４のキー入力により売上登録された商品の販売デ
ータを記憶する商品販売データ登録エリア１２ｃ等を形
成している。

【００１３】さて、本実施例において各ＰＯＳターミナ
ル１ａ〜１ｆはいずれも同一のプログラムで動作するも
ので、プログラムはストアコントローラ２のハードディ
スク装置４に予め設定されており、システム立上げ時や
プログラム更新時に各ＰＯＳターミナル１ａ〜１ｆのＰ
ＯＳプログラムエリア１２ａにロードされるようになっ
ている。

【００１４】そして、本実施例では各ＰＯＳターミナル
１ａ〜１ｆへのプログラムロード方法として、ストアコ
ントローラ２がＰＯＳターミナル１ａとＰＯＳターミナ
ル１ｄとにハードディスク装置４上のプログラムを順次
ロードし、ＰＯＳターミナル１ａがプログラム未ロード
のＰＯＳターミナル１ｂとＰＯＳターミナル１ｃとにス
トアコントローラ２からロードされたプログラムを順次
ロードし、ＰＯＳターミナル１ｄがプログラム未ロード
のＰＯＳターミナル１ｅとＰＯＳターミナル１ｆとにス
トアコントローラ２からロードされたプログラムを順次
ロードする方法をとる。

【００１５】従って、ＰＯＳターミナル１ａのロード先
指定エリア１２ｂには予めＰＯＳターミナル１ｂとＰＯ
Ｓターミナル１ｃとをロード先と指定するデータ（例え
ば１ｂ→１ｃ）が格納されており、ＰＯＳターミナル１
ｄのロード先指定エリア１２ｂには予めＰＯＳターミナ
ル１ｅとＰＯＳターミナル１ｆとをロード先と指定する
データ（例えば１ｅ→１ｆ）が格納されている。また、
その他のＰＯＳターミナル１ｂ，１ｃ，１ｅ，１ｆのロ
ード先指定エリア１２ｂはデータ未格納となっている。

【００１６】しかして、各ＰＯＳターミナル１ａ〜１ｆ
のＰＯＳ制御部１１は、プログラムのロードに関し、特
に図４の流れ図で示す処理を行うものとなっている。す
なわち、ステップＰ１で通信制御部１３を介して外部よ
りプログラムデータを受信すると、ＰＯＳプログラムエ
リア１２ａにその受信したプログラムデータを書込む。
そして、Ｐ２でプログラムのロードを完了したならば、
通信制御部１３を介してプログラムデータの送信元へロ
ード完了通知を送信する。

【００１７】次に、Ｐ３でロード先指定エリア１２ｂを
調べる。そして、プログラムのロード先として指定され
たＰＯＳターミナルが存在するならば、通信制御部１３
を介してそのＰＯＳターミナルにＰＯＳプログラムエリ
ア１２ａ内のプログラムを送信する。

【００１８】その後、Ｐ４で通信制御部１３を介してロ
ード完了通知を受信したならば、次にロード先として指
定されたＰＯＳターミナルが存在するか調べ、存在する
場合には上記と同様にしてＰＯＳプログラムエリア１２
ａ内のプログラムを該当ＰＯＳターミナルに送信し、存
在しなければ、この処理を終了して通常業務に入る。

【００１９】このような構成の本実施例においては、シ
ステムの立上げまたはプログラムの更新によって各ＰＯ
Ｓターミナル１ａ〜１ｆにプログラムをロードする業務
が発生すると、先ずストアコントローラ２が通信回線３
を通じてＰＯＳターミナル１ａにハードディスク装置４
に設定されたプログラムをロードする。そして、ＰＯＳ
ターミナル１ａからロード完了通知を受信すると、次に
ＰＯＳターミナル１ｄに同じくハードディスク装置４上
のプログラムをロードする。

【００２０】一方、ストアコントローラ２によりプログ
ラムがロードされたＰＯＳターミナル１ａはロード先指
定エリア１２ｂのデータ内容から、先ず通信回線３を通
じてＰＯＳターミナル１ｂにＰＯＳプログラムエリア１
２ａ内のプログラムをロードする。そして、上記ＰＯＳ
ターミナル１ｂからロード完了通知を受けたならば、次
にＰＯＳターミナル１ｃにＰＯＳプログラムエリア１２
ａ内のプログラムをロードする。

【００２１】他方、同じくストアコントローラ２により
プログラムがロードされたＰＯＳターミナル１ｄはロー
ド先指定エリア１２ｂのデータ内容から、先ず通信回線
３を通じてＰＯＳターミナル１ｅにＰＯＳプログラムエ
リア１２ａ内のプログラムをロードする。そして、上記
ＰＯＳターミナル１ｅからロード完了通知を受けたなら
ば、次にＰＯＳターミナル１ｆにＰＯＳプログラムエリ
ア１２ａ内のプログラムをロードする。

【００２２】かくして、システム上の全ＰＯＳターミナ
ル１ａ〜１ｆに対して、ストアコントローラ２のハード
ディスク装置４に設定されたプログラムがロードされる
ことになる。

【００２３】このように本実施例によれば、ストアコン
トローラ２は６台のＰＯＳターミナル１ａ〜１ｆのうち
の２台にプログラムをロードすればよく、ロード後はプ
ログラムロード業務から開放されるのでストアコントロ
ーラ２における制御部の負担が軽減され、その分を他の
機能に振り分けることができるので、ストアコントロー
ラ２の機能向上を図ることができる。

【００２４】また、ストアコントローラ２がＰＯＳター
ミナル１ｄにプログラムをロードするのと並行して、プ
ログラムのロードが完了したＰＯＳターミナル１ａが他
のＰＯＳターミナル１ｂ，１ｃにプログラムをロードす
るので、全ＰＯＳターミナル１ａ〜１ｆに対して１台ず
つプログラムをロードしていた従来方法に比べてプログ
ラムロードが完了するまでの時間を短縮できる。

【００２５】なお、前記実施例ではストアコントローラ
２によってロードされたプログラムを他のターミナルに
ロードするＰＯＳターミナルのロード先指定エリア１２
ｂに該当するデータを固定的に記憶させたが、ストアコ
ントローラ２からのプログラムロード開始に先立ち、ス
トアコントローラ２から各ＰＯＳターミナルにロード先
指定エリア１２ｂのデータを送信して設定するようにし
てもよい。こうすることにより、ストアコントローラ２
の設定如何によってどのＰＯＳターミナルからどのＰＯ
Ｓターミナルにプログラムをロードするのかを任意に指
定できる利点がある。

【００２６】また、本発明はＰＯＳシステムに限定され
るものではなく、複数台の端末装置に対して同一のプロ
グラムをロードする必要があるデータ処理システムであ
れば、本発明のプログラムロード方法を適用できるもの
である。

【００２７】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、全
端末装置のプログラムロードに費やすホスト装置の負担
を軽減して機能向上を容易に成し得るとともに、全端末
装置のプログラムロードが完了するまでの時間短縮を図
り得るデータ処理システムのプログラムロード方法を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例であるＰＯＳシスムの全体
図。

【図２】 同実施例におけるＰＯＳターミナルの要部ブ
ロック図。

【図３】 図２に示すメモリ部の主要なメモリエリアを
示す図。

【図４】 図２に示すＰＯＳ制御部のプログラムロード
に関する処理を示す流れ図。

【符号の説明】

１ａ，１ｆ…ＰＯＳターミナル（端末装置）、 ２…ストアコントローラ（ホスト装置）、 ３…通信回線、 １１…ＰＯＳ制御部、 １２…メモリ部、 １２ａ…ＰＯＳプログラムエリア、 １２ｂ…ロード先指定エリア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホスト装置とこのホスト装置により集中
   管理される複数台の端末装置とを通信回線で接続してな
   るデータ処理システムにおいて、前記ホスト装置は前記
   通信回線を通じて予め指定された１乃至複数台の端末装
   置にプログラムをロードし、前記ホスト装置によりプロ
   グラムがロードされた端末装置は前記通信回線を通じて
   予め指定されたプログラム未ロードの端末装置にホスト
   装置によりロードされたプログラムをロードすることを
   特徴とするデータ処理システムのプログラムロード方
   法。