JPH06186788A - レーザー光用電子写真平版印刷版材 - Google Patents

レーザー光用電子写真平版印刷版材

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JPH06186788A
JPH06186788A JP34207892A JP34207892A JPH06186788A JP H06186788 A JPH06186788 A JP H06186788A JP 34207892 A JP34207892 A JP 34207892A JP 34207892 A JP34207892 A JP 34207892A JP H06186788 A JPH06186788 A JP H06186788A
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JP
Japan
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zinc oxide
surface area
specific surface
plate material
printing plate
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JP34207892A
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Koji Sato
宏治 佐藤
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New Oji Paper Co Ltd
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、適正な印刷物を得るための露光量
の範囲が広く、印刷汚れが少なく、かつ耐刷性の良好な
レーザー光用電子写真印刷用版材を提供する。 【構成】 導電性支持体上に、光導電性酸化亜鉛と、バ
インダー樹脂(アクリル共重合体等)と、増感染料(ポ
リメチン系シアニン染料等)とを含む酸化亜鉛感光層を
設け、前記光導電性酸化亜鉛として、比表面積が2〜6
2 /gの酸化亜鉛Iと、比表面積が10〜18m2
gの酸化亜鉛IIとの混合物であって、前記酸化亜鉛Iと
前記酸化亜鉛IIとの配合重量比が80/20〜98/2
であるものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光用電子写真
平版印刷版材に関するものである。更に詳しく述べるな
らば、本発明は、半導体レーザー光に対して良好な感度
を有し、かつ印刷に供したとき印刷汚れが少なく、耐刷
性が良好なレーザー光用電子写真平版印刷用版材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近の事務機器の発達とOA化の進展に
伴ない、軽印刷分野においては、版下などを会さずコン
ピュータにより直接に版を形成する(Computer
toplate)方法が急速に普及している。従来の
酸化亜鉛を光伝導剤として使用する電子写真感光材料
は、導電性基体の表面上に、光導電性酸化亜鉛を主成分
とし、これにバインダーと、ローズベンガル等の増感染
料とを配合して電子写真感光層を形成したものである。
本研究者らは、増感染料としてポリメチン系のシアニン
染料を用いることにより、半導体レーザーに感度を有す
る電子写真感光材料を開発した。レーザー光に対して感
度を有する感光材料は、例えば特開平2−240659
号、特開平3−100560号、特開平3−10055
9号、特開平3−69964号、特開平3−16864
6号、特開平3−167560号、特開平4−7557
号、特開平4−76558号、特開平4−50950
号、特開平4−30173号および、特開平4−107
466号などの公報に開示されている。
【0003】製版の工程は、印刷版材にコロナ放電処理
によりマイナス帯電させ、これにレーザー光により画像
データに対応する静電潜像を形成し、この静電潜像を液
体トナーにより現像し、定着乾燥することを含んでなる
ものである。このようにして製造された印刷版を用いて
印刷するには、エッチング液で版面の非画像部を不感脂
化処理し、これを印刷マスターとして平版印刷に供す
る。
【0004】一般の電子写真平版印刷版材に用いられる
酸化亜鉛は、比表面積が3〜5m2/g程度であり、か
つ平均粒径が0.3〜0.5μm程度のものである。こ
れらの電子写真用と称される酸化亜鉛を用いて版材を作
製した場合には、露光量が多くなると文字等の細線画像
が細り、画像が飛ぶ傾向が見られる。つまり、満足でき
る印刷品質を得ることができる露光量の範囲が狭いとい
う欠点があった。この現象をさらに言い換えるならば、
露光のラチチュードが狭いということである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、適性印刷物
を得るために必要な露光量の範囲が広く、つまり露光の
ラチチュードが広く、さらにカブリや印刷汚れが少な
く、すぐれた耐刷性を有するレーザー光用電子写真平版
印刷版材を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、レーザー
光用電子写真平版印刷版材について鋭意研究した結果、
酸化亜鉛感光層の酸化亜鉛として、比較的小さな比表面
積を有する酸化亜鉛と、比較的大きな比表面積を有する
酸化亜鉛とを一定の割り合いで配合した混合物を用いる
ことにより、上記課題を解決したレーザー光用電子写真
平版印刷版材が得られることを見出し、本発明を完成さ
せたものである。
【0007】すなわち、本発明のレーザー光用電子写真
平版印刷版材は、導電性支持体と、前記支持体上に形成
され、かつ光導電性酸化亜鉛、バインダー樹脂、および
増感染料を含むレーザー光用電子写真感光層とを有し、
前記光導電性酸化亜鉛は、比表面積が2〜6m2 /gの
小比表面積酸化亜鉛と、比表面積が10〜18m2 /g
の大比表面積酸化亜鉛との混合物からなり、前記小比表
面積酸化亜鉛と前記大比表面積酸化亜鉛との配合重量比
が80/20〜98〜2であることを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】本発明のレーザー光用電子写真平版印刷版材に
おいて、酸化亜鉛感光層に用いられる酸化亜鉛は、2〜
6m2 /gの比表面積を有する小比表面積酸化亜鉛(酸
化亜鉛Iと記す)および10〜18m2 /gの比表面積
を有する大比表面積酸化亜鉛(酸化亜鉛IIと記す)の混
合物からなり、これら酸化亜鉛Iと酸化亜鉛IIとの配合
重量比が、80/20〜98/2である。各酸化亜鉛粒
子の比表面積は、BET法により測定することができ
る。酸化亜鉛混合物の配合重量比において、酸化亜鉛I
が80%未満である場合は、得られる感光層の帯電性が
低く、従って感度が悪くなり、カブリが増大し、解像性
が低下する。また、酸化亜鉛Iの配合比率が98%を越
えると、細線再現性が低下し、露光のラチチュードが狭
くなる。
【0009】本発明のレーザー光用電子写真平版印刷版
材において、酸化亜鉛感光層の乾燥重量は、15〜30
g/m2 であることが好ましい。これが15g/m2
満では、得られる印刷版材の不感脂化能力が不十分とな
り、印刷汚れが生じやすくなる。また、それが30g/
2 を越える場合には、得られる感光層の帯電性が過大
になり、カブリが増加する。
【0010】酸化亜鉛感光層に用いられるバインダーと
しては、アクリル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキド樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、およびブチラール樹脂等の溶剤可溶性
(水不溶性)樹脂などを用いることができる。このよう
な感光層を形成するための塗布液は、上記酸化亜鉛I,
およびIIの混合物とバインダーとをトルエン等の溶剤を
用いて分散させて調製することができる。
【0011】酸化亜鉛感光層中のバインダーの含有量
は、酸化亜鉛感光層の全重量に対して25〜10%であ
ることが好ましい。バインダー含有量が25%を越える
場合には、得られる印刷版の非画像部の不感脂化が不十
分となり、印刷において汚れを生じ易くなる。また、そ
れが10%未満の場合には、感光層形成の際の結着能力
が低下し、得られる印刷版の耐刷力が低下し、細線画像
が細り飛び易くなる。
【0012】酸化亜鉛感光層に、レーザー光に対する感
度を付与するための染料としては、下記一般式(I)の
ポリメチン系のシアニン染料を少なくとも1種以上用い
ることが好ましい。
【化1】
【0013】増感染料の添加量は、酸化亜鉛感光層の乾
燥重量に対して、0.05〜0.001重量%であるこ
とが好ましい。これが0.05重量%より多い場合は、
得られる版材における細線再現性が低下し、またそれが
0.001重量%より少ない場合は、十分な感度を有す
る感光層が得られないことがある。
【0014】また、酸化亜鉛感光層中に、増感作用を助
長するための添加剤、例えば無水フタル酸、又は無水マ
レイン酸などの電子親和性化合物が添加されていてもよ
い。
【0015】本発明において導電性支持体としては、金
属シート、金属ホイル、金属ホイルを貼り合わせた紙お
よびプラスチックフィルム、蒸着金属層を有する紙およ
びプラスチックフィルム、並びに導電性処理を施された
紙およびプラスチックフィルムなどから選ぶことができ
る。
【0016】紙を基材とする支持体を用いる場合、その
感光層を設ける面に、耐刷性の向上のために耐水性、耐
溶剤性、かつ導電性を有するアンダーコート層を少なく
とも1層設けることが好ましい。また、支持体の裏面に
カール防止などのために導電性バックコート層を設けて
もよい。
【0017】
【実施例】本発明を下記実施例により、更に詳しく説明
する。しかし、これらは本発明の範囲を限定するもので
はない。なお、実施例中の「部」および「%」は、特に
断らない限り、それぞれ「重量部」、および「重量%」
を表わす。
【0018】実施例1 導電性支持体として、坪量80g/m2 の原紙に厚さ1
0μmのアルミホイルをラミネートして得られた複合シ
ートを用い、その表面上に、下記の組成の塗布液を、乾
燥重量が25g/m2 になるように塗工し乾燥して、酸
化亜鉛感光層を形成した。平版印刷版材が得られた。
【0019】 酸化亜鉛感光層用塗布液の組成 成 分 重 量 部 酸化亜鉛I(比表面積:4.5m2 /g、 75 商標:1号亜鉛華レギュラー、 白水化学工業社製) 酸化亜鉛II(比表面積:13.5m2 /g、 10 三井金属鉱業社製) アクリル樹脂(商標:LR−188、 15 三菱レイヨン社製) ポリメチン系シアニン染料 0.005 (但し、式(I)においてR1 は−C2 4 COO- であり、 R2 はC2 4 COOHであって、X- が存在しないもの) トルエン 100
【0020】得られたレーザー光用電子写真平版印刷版
材に、20℃、60%RHの暗所で24時間のコンディ
ショニングを施した。この版材を、凸版印刷社製のレー
ザー製版機(600dpi)で、帯電、露光(レーザー
光波長780mn)し、正帯電トナーで現像後、熱定着
して製版した。露光は、レーザーの光パワーで3段階
(2mW、4mWおよび6mW)で行なった。
【0021】この版に、Itek社製シアン系のエッチ
液で不感脂化処理を施した後、オフセット印刷機を用い
て、印刷に供した。得られた印刷物に印刷汚れが少な
く、露光のラチチュードが広いことが確認された。露光
のラチチュードは、3段階のレーザー光パワーで、印刷
物の解像性と細線再現性の2つの性能を満たす範囲を測
定することによって評価された。その結果を表1に示
す。
【0022】実施例2 実施例1と同様にして印刷版材を作製し、印刷試験を行
った。但し、酸化亜鉛感光層の組成を下記のように変更
した。
【0023】 酸化亜鉛感光層用塗布液の組成 成 分 重 量 部 酸化亜鉛I(比表面積:4.5m2 /g、 75 商標:1号亜鉛華レギュラー、 白水化学工業社製) 酸化亜鉛II(比表面積:10.0m2 /g、 10 白水化学工業社製) アクリル樹脂(商標:LR−188、 15 三菱レイヨン社製) ポリメチン系シアニン染料 0.005 (式(I)においてR1 は−C2 4 COO- 基であり、 R2 は−C2 4 COOH基であり、X- がないもの) トルエン 100 得られたレーザー光用電子写真平版印刷版材を実施例1
と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0024】比較例1 実施例1と同様にして、印刷版材を作製し、印刷試験を
行った。但し、酸化亜鉛感光層の組成を下記のように変
更した。
【0025】 酸化亜鉛感光層用塗布液の組成 成 分 重 量 部 酸化亜鉛I(比表面積:4.5m2 /g、 85 商標:1号亜鉛華レギュラー、 白水化学工業社製) アクリル樹脂(商標:LR−188、 15 三菱レイヨン社製) ポリメチン系シアニン染料 0.005 (式(I)においてR1 は−C2 4 COO- 基であり、 R2 は−C2 4 COOH基であり、X- のないもの) トルエン 100 得られたレーザー光用電子写真平版印刷版材を実施例1
と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0026】比較例2 実施例1と同様にして印刷版材を作製し、印刷試験を行
った。但し、酸化亜鉛感光層の組成を下記のように変更
した。
【0027】 酸化亜鉛感光層用塗布液の組成 成 分 重 量 部 酸化亜鉛I(比表面積:4.5m2 /g、 60 商標:1号亜鉛華レギュラー、 白水化学工業社製) 酸化亜鉛II(比表面積:13.5m2 /g、 25 三井金属鉱業社製) アクリル樹脂(商標:LR−188、 15 三菱レイヨン社製) ポリメチン系シアニン染料 0.005 (式(I)においてR1 は−C2 4 COO- 基であり、 R2 は−C2 4 COOH基であり、X- がないもの) トルエン 100 得られたレーザー光用電子写真平版印刷版材を実施例1
と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0028】比較例3 実施例1と同様にして印刷版材を作製した。印刷試験を
行った。但し、酸化亜鉛感光層の組成を下記のように変
更した。
【0029】 酸化亜鉛感光層用塗布液の組成 成 分 重 量 部 酸化亜鉛II(比表面積:13.5m2 /g、 85 三井金属鉱業社製) アクリル樹脂(商標:LR−188、 15 三菱レイヨン社製) ポリメチン系シアニン染料 0.005 (式(I)においてR1 は−C2 4 COO- 基であり、 R2 は−C2 4 COOH基であり、X- のないもの) トルエン 100 得られたレーザー光用電子写真平版印刷版材を実施例1
と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明により、適正印刷物を得るために
必要な露光量の範囲が広く、つまり露光のラチチュード
が広く、さらにカブリが少なく、印刷における汚れが少
なく、耐刷性に優れたレーザー光用電子写真平版印刷版
材が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体と、前記支持体上に形成さ
    れ、かつ光導電性酸化亜鉛、バインダー樹脂、および増
    感染料を含むレーザー光用電子写真感光層とを有し、前
    記光導電性酸化亜鉛は、比表面積が2〜6m2 /gの小
    比表面積酸化亜鉛と、比表面積が10〜18m2 /gの
    大比表面積酸化亜鉛の混合物からなり、前記小比表面積
    酸化亜鉛と前記大比表面積酸化亜鉛との配合重量比が、
    80/20〜98/2であることを特徴とする、レーザ
    ー光用電子写真平版印刷版材。
JP34207892A 1992-12-22 1992-12-22 レーザー光用電子写真平版印刷版材 Pending JPH06186788A (ja)

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