JPH06186272A - コネクタ検査装置 - Google Patents

コネクタ検査装置

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JPH06186272A
JPH06186272A JP4338493A JP33849392A JPH06186272A JP H06186272 A JPH06186272 A JP H06186272A JP 4338493 A JP4338493 A JP 4338493A JP 33849392 A JP33849392 A JP 33849392A JP H06186272 A JPH06186272 A JP H06186272A
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detectors
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Atsushi Takeyama
淳 武山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検査時に、検査すべきコネクタに装着された端
子金具と、検査部に備えられた検出子とが嵌合すること
なく検査を行え、しかも構成が簡易でかつ小形コネクタ
の検査にも適したコネクタ検査装置を提供すること。 【構成】コネクタ受部3および検査部4を有する。コネ
クタ受部3には検査すべきコネクタCが保持される。検
査部4は矢印A1,A2方向にスライド可能である。検
査部4には収容室10が形成されていて、この中に複数
の検出子11が配列されたハウジング12が収容されて
いる。ハウジング12は、収容室10内で矢印A1,A
2方向に変位可能にされ、ばね13によって矢印A1方
向に軽く付勢されている。検査時、検査部4は矢印A1
方向にスライドし、検出子11は検査すべきコネクタC
の端子金具に当接する。そして検査部4をさらに矢印A
1方向にスライドさせても、ハウジング12は収容室1
0内で矢印A1方向に変位し、検出子11は端子金具と
当接したままで嵌合しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車などに用いら
れるワイヤーハーネスの相互接続や、電気機器間の接続
などのために用いられるコネクタを検査するためのコネ
クタ検査装置に関し、特に、コネクタに装着された複数
の端子金具の装着状態等を検査するためのコネクタ検査
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車における電装品の配線に用いられ
るワイヤーハーネスでは、ワイヤーハーネス相互間の接
続やワイヤーハーネスと電装品との接続のために、コネ
クタが用いられる。このコネクタは、一般に、合成樹脂
材料を用いて構成されるハウジングと、このハウジング
に装着される端子金具とを有している。ハウジングには
互いに組合わせ可能な雌ハウジングと雄ハウジングとが
あり、端子金具にも互いに連結可能な雌端子金具および
雄端子金具がある。そしてたとえば雌ハウジングには雄
端子金具が装着されて雌コネクタと称され、雄ハウジン
グには雌端子金具が装着されて雄コネクタと称される。
雌コネクタと雄コネクタとを連結すると、雌雄ハウジン
グが嵌合するとともに、相互接続すべき雄雌の端子金具
が結合し、電気的接続が達成される。
【0003】ところで、ハウジングに対して端子金具の
装着忘れがあったり、端子金具が正しい装着位置まで挿
入されていなかったりすると、自動車の電装品に動作不
良が生じる。したがって、ワイヤーハーネスの生産の最
終段階では、端子金具が正確にかつ確実にハウジングに
装着されているか否かが、十分に検査される必要があ
る。
【0004】従来、コネクタの検査に際しては、最も一
般的なやり方としては、コネクタの雌雄を実際に嵌合さ
せて導通試験を行うというやり方があった。たとえば、
検査すべきコネクタが雌コネクタであれば、コネクタ検
査装置にはその雌コネクタと嵌合する雄コネクタを使用
し、実際に雌雄コネクタを嵌合させるという方法がとら
れていた。
【0005】しかし、このようにしてコネクタを検査す
る場合は、雌雄コネクタの嵌合および検査後に雌雄コネ
クタを分離するのに力を要するという欠点があった。ま
た、検査の度に、検査装置側のコネクタ端子が検査すべ
きコネクタの端子に嵌合されるため、検査回数の増加に
伴い、検査装置側のコネクタ端子が摩耗したり変形する
という欠点があった。さらには、検査すべきコネクタに
装着された端子金具に検査装置側のコネクタの端子金具
が嵌合されるため、検査すべきコネクタの端子金具の嵌
合ばね力が低下するという問題もあり、しかも、検査す
べきコネクタの端子金具が正しく装着されていない場合
にも、電気的な導通が得られていわゆる端子抜けが発見
できない場合があるという欠点があった。
【0006】そこで、このような欠点を解消するように
した、この発明にとって興味ある従来のコネクタ検査装
置が、たとえば実公昭55−8221号公報に記載され
ている。この公報に記載されたコネクタ検査装置(コネ
クタ端子検出具)は、検出器本体に複数のピンを併設し
て各先端をスプリングより突出せしめ、検査時において
該ピンが該スプリングに抗して後退した際に検出器の内
部で回路を導通するようにされている。
【0007】より具体的には、検査部に複数の検出用ピ
ンが備えられていて、各ピンはそれぞれスプリングによ
り突出方向に弾力付勢されている。そして、導通検査時
に、各ピンは対応するコネクタの端子金具に当接する。
各ピンの太さはコネクタの雌端子金具の内径よりも大き
くされていて、導通検査時にピンは端子金具の端面に当
接するのみで、端子金具内には挿入されないようになっ
ている。そして検査時に、端子金具がコネクタに正しく
装着されている場合は、端子金具の先端により検出用の
ピンがスプリングの弾力に抗して後退され、電気的な導
通が得られるものである。
【0008】この従来のコネクタ検査装置は、検査時
に、検査すべきコネクタに装着された端子金具に検出用
ピンが嵌合しないので、嵌合に伴う検出用ピンまたは端
子金具の変形や摩耗がなく、しかも、検査後、検出用ピ
ンと端子金具との離脱に力を要しないという特徴があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコネクタ検査装置は、その構成が複雑であるという
欠点がある。特に、コネクタの端子金具に対応して配置
しなければならない複数の検出用ピンのそれぞれに、弾
力付勢用のスプリングを設けなければならず、製造に手
間がかかるとともに、各検出ピンの間隔を狭めることが
難しい。それゆえ、この従来の検査装置を、端子金具が
近接した小形コネクタ用の検査装置として実現するのは
困難である。
【0010】それゆえ、現状でも、小形コネクタの検査
には、上述したように検査すべきコネクタに実際にコネ
クタを嵌合させて検査を行うという方法がとられている
ことが多い。この発明は、このような技術背景のもとに
なされたもので、検査時に、検査すべきコネクタに装着
された端子金具と、検査部に備えられた検出子とが嵌合
することなく検査を行えるという上記従来のコネクタ検
査装置の特徴は承継しつつ、構成の簡易化および小形化
を可能にしたコネクタ検査装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
コネクタ検査装置において、複数の端子金具が装着され
た検査すべきコネクタを保持するためのコネクタ受部、
コネクタ受部に対向して設けられた検査部、コネクタ受
部と検査部との対向間隔を予め定める位置まで近接さ
せ、また、その近接位置から離反させるための操作手
段、検査部に備えられた複数の検出子であって、検査す
べきコネクタに装着された複数の端子金具に対応して設
けられており、コネクタ受部に向かって平行に突出して
おり、かつ、検査部に対する相対的な位置が、突出方向
に前後に一体的に変位可能な複数の検出子、および複数
の検出子を突出方向前方側へ端子金具と検出子とが嵌合
するのに必要な嵌合力よりも弱い予め定める弾性力で付
勢する付勢手段、を含むことを特徴とするものである。
【0012】請求項2記載の発明は、前記コネクタ検査
装置において、上記複数の検出子は、検査部に対する相
対的な位置が、突出方向に前後に変位可能な検出子取付
部材に取り付けられていることを特徴とするものであ
る。請求項3記載の発明は、前記コネクタ検査装置にお
いて、上記検出子取付部材およびその取付部材に取り付
けられた複数の検出子は、検査すべきコネクタに対して
連結可能なコネクタにより形成されていることを特徴と
するものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、検査部に備えられた
複数の検出子は、検査部に対する相対的な位置が、突出
方向に前後に一体的に変位可能にされている。また、付
勢手段により、検査部に対する複数の検出子の相対的な
位置は突出方向前方側へ変位されている。
【0014】それゆえ、操作手段によってコネクタ受部
と検査部とが近接されていったとき、最終的に最も近接
した位置に達する前に、検査すべきコネクタに正しく装
着されている端子金具の先端とそれに対応する検出子の
先端とが当接する。この状態から操作手段によって、さ
らに、コネクタ受部と検査部とが近接されると、検出子
は当接した端子金具から突出方向後方側への押圧力を受
ける。検査すべきコネクタに装着された複数の端子金具
がすべて正しく装着されていれば、複数の検出子はすべ
て対応する端子金具からの押圧力を受ける。
【0015】また、検査すべきコネクタにおいて、複数
の端子金具のうちのいくつかの端子金具が正しく装着さ
れていなくても、多数の正しく装着されている端子金具
とそれに対応する検出子とが当接しているから、多数の
検出子は突出方向後方側への押圧力を受ける。そしてこ
れにより、突出方向に前後に一体的に変位可能な複数の
検出子は、突出方向後方側へ押し戻される。
【0016】その結果、正しく装着されていない端子金
具は対応する検出子と当接せず、端子金具と検出子とが
電気的に導通しないので、端子金具の装着不良を検出で
きる。請求項2記載の発明によれば、複数の検出子を、
検査部に対して、突出方向前方側へ付勢して変位させる
付勢手段を、検出子取付部材と検査部との間に設けるこ
とができるから、付勢手段をたとえば1つまたは数個の
ばね等で簡易に構成できる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、検査部に備
えられた複数の検出子を、検査すべきコネクタと結合可
能なコネクタ自体によって構成できるから、検出部に備
えられた複数の検出子を安価でかつ簡易な構成にでき
る。しかも、検査すべきコネクタが小形コネクタであっ
ても、その検査すべきコネクタに接続可能なコネクタを
利用して検査部を作ることができ、検出子の配設が容易
で安価に検査装置を構成できる。
【0018】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の一実
施例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一
実施例にかかるコネクタ検査装置の構成を示す斜視図で
あり、検査部の構造を説明するため、一部切欠かれて描
かれている。このコネクタ検査装置は、たとえば、ワイ
ヤーハーネスに取り付けられたコネクタを検査するため
に用いられる。ワイヤーハーネスは、電線の接続態様が
予め図示されている検査用図板上に載置されて検査され
る。この検査用図板上に載置されたワイヤーハーネスの
コネクタが位置する各箇所に対応して、図1に示すコネ
クタ検査装置が固定配置される。
【0019】検査用図板に固定されるベース1には、1
対のスライドレール2が設けられている。そしてこのス
ライドレール2に、コネクタ受部3および検査部4が嵌
め込まれている。コネクタ受部3は、たとえば図示しな
いビスによってベース1に固定されている。一方、検査
部4は、スライドレール2に沿って、ベース1の上面を
矢印A1,A2方向にスライド可能にされている。ま
た、コネクタ受部3と検査部4との間には、スライドレ
ール2に挟まれて、ガイドバー5およびガイドバー5の
周囲に嵌められた復帰用コイルばね6が備えられてい
る。そして検査部4は、この復帰用コイルばね6によっ
て常時後方(矢印A2方向)へ付勢されている。
【0020】コネクタ受部3は、スライドレール2に交
叉する断面が略U字状に形成されていて、検査すべきコ
ネクタCを保持するための収容空間7を有している。検
査すべきコネクタCは、コネクタ受部3の上方から収容
空間7へ挿入されて、この収容空間7にセットされる。
コネクタ受部3には、また、その後端部(図において左
下方側)に、検査すべきコネクタCから引き出された多
数の電線W1を通すための切欠部8が形成されている。
【0021】検査部4には前面から開けられた収容室1
0が形成されており、この収容室10内に複数の検出子
11が取り付けられたハウジング12が収容されてい
る。複数の検出子11は、たとえば棒状または細長い板
状をしており、検査すべきコネクタCに装着された複数
の雌端子金具に対応して配設されている。収容室10の
前後方向(矢印A1,A2方向)の大きさは、複数の検
出子11が取り付けられたハウジング12の寸法よりも
大きくされていて、ハウジング12は、収容室10内で
矢印A1,A2方向に変位可能にされている。そしてハ
ウジング12の背面と収容室10の後壁面との間にはた
とえば4つのコイルばね13が挿入されていて、このコ
イルばね13によって検出子11が取り付けられたハウ
ジング12は、収容室10の前方側へ所定の弾性力で付
勢変位されている。
【0022】また、検査部4の前面開口には窓14が形
成された窓枠板15が取り付けられている。そして、窓
14を通して収容室10内に収容された複数の検出子1
1が現れている。複数の検出子は、コネクタ受部3に向
かって平行に突出している。そして、窓14はコネクタ
受部3に保持された検査すべきコネクタCの先端が挿入
可能な大きさにされている。
【0023】ベース1の後部には、レバー取付部16が
立設されている。このレバー取付部16には、ベース1
に平行であってスライドレール2と交差する軸線まわり
に回動自在であるようにレバー17が取り付けられてい
る。レバー17には、検査部4に向かって突出したカム
部18が一体的に形成されている。このカム部18は、
検査部4の背面に当接している。
【0024】後述するようにレバー17を矢印A3方向
に回動させることにより、カム部18によって検査部4
の背面が押され、検査部4はスライドレール2に沿って
前方へスライドする。そして、レバー17がほぼ垂直に
立つ位置までレバー17を回動させると、検査部4は最
も前方位置までスライドして、コネクタ受部3と検査部
4とが予め定める近接位置になる。また、レバー15を
矢印A3と逆方向に回動させると、検査部4はコイルば
ね6の力で後方へスライドされる。
【0025】なお、図1において、W2は、検出子11
に接続された電線である。図2、図3および図4は、図
1に示すコネクタ検査装置の中央縦断面側面図であり、
検査時における各部分の動作状態を説明するための図で
ある。まず図2は、コネクタ受部3に検査すべきコネク
タCを保持した検査前の初期状態を示している。図2に
おいて、検査すべきコネクタCに装着された複数の雌端
子金具のうち、端子金具T1は正しく装着された端子金
具の例を示しており、端子金具T2は正しく装着されて
いないいわゆる端子抜けを生じている端子金具の例を示
している。このようにいわゆる端子抜けを生じている端
子金具T2は、正しく装着された端子金具T1に比べ
て、挿入が不十分でその先端が正しく装着された端子金
具T1よりも引っ込んだ状態になっている。
【0026】また、検査前の状態では、検査部4内のハ
ウジング12はコイルばね13によって収容室10の最
前方側まで変位されている。次に、レバー17を矢印A
3方向に回動させると、レバー17のカム部18によっ
て検査部4の背面が押圧され、検査部4はスライドレー
ル2に沿って前方へスライドする。そしてレバー17が
図3に示す状態まで回動されると、検査部4の前面に形
成された窓14内に検査すべきコネクタCの先端が進入
し、コネクタCに正しく装着されている雌端子金具T1
の先端と対応する検出子11の先端とが当接する。一
方、コネクタC1に正しく装着されていない、いわゆる
抜け端子T2の先端は正しく装着された端子の先端より
引っ込んでおり、対応する検出子11と当接していな
い。
【0027】図3の状態から、さらに矢印A3方向にレ
バー17を回動させ、レバー17がほぼ垂直に立つ状態
まで回動させ終えると、図4に示す状態になる。すなわ
ち、図3に示す状態から、検査部4がさらに前方(図に
おいて左方向)へスライドされる。ところが、図3の状
態で、検査すべきコネクタCに正しく装着された雌端子
金具T1の先端と対応する検出子11の先端とは当接し
ている。それゆえこの状態で検査部4が前方(左側)へ
スライドされても、収容室10内の検出子11は検出部
4と一緒に前方へ進むことができず、検出子11には雌
端子金具T1から押し返される力が加わる。このとき場
合において、コイルバネ13は、雌端子金具T1に対応
する検出子11を挿入するのに要する力よりも少ない力
で縮むようにされている。したがって、雌端子金具T1
と対応する検出子12とが当接した状態のまま、検出子
11は雌端子金具T1に挿入されることなく、雌端子金
具T1からの押し返し力により押し戻され、その結果検
出子11が取り付けられたハウジング12全体がコイル
ばね13の弾性力に抗して収容室10内で後方(図にお
いて右側)へ変位する。
【0028】つまり、図3に示す状態から検査部4が前
方(図において左側)へスライドしても、検査部4の収
容室10内に収容されたハウジング12および複数の検
出子11は、正しく装着された雌端子金具T1によって
その先端が押圧されているので、それ以上前方へ進むこ
とができず、その位置に留まる。その結果図4の状態に
なるのである。
【0029】この結果、正しく装着された雌端子金具1
と対応する検出子11とは電気的に接触するが、正しく
装着されていない、いわゆる抜け状態の雌端子金具T2
と対応する検出子11とは接触しない。よって、図4の
状態で導通検査を行うことにより、検査すべきコネクタ
Cにおける端子金具の装着状態を検査することができ
る。
【0030】なお、検査部4内に収容した複数の検出子
11を有するハウジング12を検査部4に対して変位可
能な構成にせず、検査部4とコネクタ受部3との嵌合位
置を調整して、図4に示すような状態を得ることも考え
られるが、そのようにしようとすれば、位置調整を極め
て精度良くしなければならない。もし検査部4とコネク
タ受部3との嵌合が少ないと、検査時に端子金具と検出
子との電気的接触を安定させることが困難である。一
方、嵌合状態を多くとるように設定すれば、嵌合過剰に
より端子変形等が生じる可能性もあり好ましくない。し
たがって、この発明の構成が採用されたものである。
【0031】この実施例では、検査部4の収容室10内
に収容された複数の検出子11を有するハウジング12
は、検査すべきコネクタCと嵌合するコネクタそのもの
が使用されている。つまり、検査部4に備えられた複数
の検出子11は、検査すべきコネクタCと嵌合するコネ
クタの端子金具(実施例では雄端子金具)が使用されて
いる。このように検査すべきコネクタCの相手方コネク
タを検査部4に使用すると、検出子11を特別に製造す
る必要がなく、簡易にコネクタ検査装置を作ることがで
きる。
【0032】また、検査部4の検出子11を検査すべき
コネクタCの相手方コネクタを利用して作っても、検査
部4の収容室10内に収容されたコネクタのハウジング
12は、収容室10内で前後に変位可能であり、しかも
上記コイルばね13によって前方に軽く付勢されている
だけであるから、検査時に、検査すべきコネクタCと検
査部4内のコネクタとが嵌合せず、端子金具の先端同士
が接触するだけでコネクタCの挿入状態や導通検査等が
行える。
【0033】なお、検出子11は、コネクタの雄端子金
具を利用して作らず、専用の検出子を取付部材(たとえ
ばハウジング)に植立させてもよい。この場合において
も、取付部材に対して検出子11が個々に変位可能にし
なくてよいから、取付部材に検出子11を配列するのは
容易に行える。また、小形化された場合でも、取付部材
11に検出子12を容易に配列できる。
【0034】その他、この発明は、上記実施例に限定さ
れず、請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が
可能である。たとえば、上述の実施例では、ベース1に
対して検査部4をスライド可能にしたが、検査部4を固
定してコネクタ受部3をスライド可能な構成にしてもよ
い。また、検査すべきコネクタが雄端子金具を有する場
合には、検査部4は、雌端子金具が装着されたコネクタ
を含む構成とすればよい。あるいは、検査時に、上述し
たように端子金具同士を嵌合させなくてよく、端子金具
の先端と検出子の先端とを接触させるだけでよいから、
雄端子金具が装着されたコネクタを検査する場合にも、
やや太めの棒状または細長い板状の検出子を用いた構成
を採用してもよい。
【0035】さらに、上述した実施例においては、検出
子11の先端は対応する雌端子金具内にわずかに入り込
むことができるように尖った構成のものを示した(とい
うのは検出子11が実際のコネクタの雄端子金具で作ら
れている場合を例にとって説明したから。)が、検出子
11の先端にたとえば検出子11の径よりもやや大きな
たとえばボール状の脹らみが取り付けられていてもよ
い。このようなボール状の脹らみ等を取り付けた検出子
を用いると、検出子11の先端と検査すべき端子金具の
先端とが当接するだけで、端子金具内に検出子が全く進
入することなく検査を行うことができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、コネクタ
の端子金具装着状態を検査する際に、端子金具に検出子
を実質的に嵌合させることなく検査ができ、検査前およ
び検査後の端子金具と検出子との接触および離脱がスム
ーズに行える。また、検査すべきコネクタの端子金具と
検出子とを嵌合させないため、検査すべきコネクタの端
子金具および検査装置の検出子の双方に摩耗や変形の生
じにくいコネクタ検査装置とすることができる。
【0037】また、検査すべきコネクタの端子金具が正
しく装着されていない場合には、それを確実に発見する
ことができるコネクタ検査装置とすることができる。さ
らに、請求項2または3記載の発明によれば、検査すべ
きコネクタが小形コネクタになっても、その小形コネク
タを検査するために検査すべき小形コネクタに対応する
コネクタを用いてコネクタ検査装置を構成することがで
きるから、安価でかつ製造の容易なコネクタ検査装置と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるコネクタ検査装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すコネクタ検査装置の中央縦断面側面
図で、検査時における各部分の動作状態を説明するため
の図である。
【図3】図1に示すコネクタ検査装置の中央縦断面側面
図で、検査時における各部分の動作状態を説明するため
の図である。
【図4】図1に示すコネクタ検査装置の中央縦断面側面
図で、検査時における各部分の動作状態を説明するため
の図である。
【符号の説明】
3 コネクタ受部 4 検査部 7 収容空間 10 収容室 11 検出子 12 検出子取付部材としてのハウジング 13 付勢手段としてのコイルばね C 検査すべきコネクタ T1 正しく装着された雌端子金具 T2 正しく装着されていない、いわゆる端子抜けを
生じている雌端子金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端子金具が装着された検査すべきコ
    ネクタを保持するためのコネクタ受部、 コネクタ受部に対向して設けられた検査部、 コネクタ受部と検査部との対向間隔を予め定める位置ま
    で近接させ、また、その近接位置から離反させるための
    操作手段、 検査部に備えられた複数の検出子であって、検査すべき
    コネクタに装着された複数の端子金具に対応して設けら
    れており、コネクタ受部に向かって平行に突出してお
    り、かつ、検査部に対する相対的な位置が、突出方向に
    前後に一体的に変位可能な複数の検出子、および複数の
    検出子を突出方向前方側へ端子金具と検出子とが嵌合す
    るのに必要な嵌合力よりも弱い予め定める弾性力で付勢
    する付勢手段、を含むことを特徴とするコネクタ検査装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコネクタ検査装置におい
    て、 上記複数の検出子は、検査部に対する相対的な位置が、
    突出方向に前後に変位可能な検出子取付部材に取り付け
    られていることを特徴とするものである。
  3. 【請求項3】請求項2記載のコネクタ検査装置におい
    て、 上記検出子取付部材およびその取付部材に取り付けられ
    た複数の検出子は、検査すべきコネクタに対して連結可
    能なコネクタにより形成されていることを特徴とするも
    のである。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6081124A (en) * 1997-03-31 2000-06-27 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Testing unit for connector testing
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