JPH06186270A - 方向自動試験装置 - Google Patents

方向自動試験装置

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JPH06186270A
JPH06186270A JP4337526A JP33752692A JPH06186270A JP H06186270 A JPH06186270 A JP H06186270A JP 4337526 A JP4337526 A JP 4337526A JP 33752692 A JP33752692 A JP 33752692A JP H06186270 A JPH06186270 A JP H06186270A
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JP
Japan
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line
phase
current
determination
test
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JP4337526A
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English (en)
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Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Locating Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】系統に設置された計器用変成器PT,CTから
リレー2の設置されている盤に到るまでの結線区間3に
おける誤結線を自動的に発見する。 【構成】計器用変成器PT,CTにより検出される相電
流と相電圧との組み合わせ、又は線間電流と線間電圧と
の組み合わせに基づいて、負荷のインピーダンスを算出
し、このインピーダンスが複素平面の左側又は右側のい
ずれにあるのかを方向判定部1によって判定し、この判
定結果に基づいて潮流の方向がライン側にあるかブス側
にあるかを表示する。 【効果】方向試験の簡素化及び試験時間の短縮を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、系統に設置された計器
用変成器からリレーの設置されている盤に到るまでの誤
結線の有無を発見するための、方向自動試験装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】系統に短絡リレーを設置するとき、系統
に設置されている計器用変圧器や変流器から短絡リレー
の設置されている盤に到るまでの結線に極性や相の誤り
(以下「誤結線」という)が発生することがある。この
誤結線があると、短絡リレーの方向の選択を誤ってしま
うので、誤結線の有無を発見するための方向試験を行う
必要がある。
【0003】この方向試験は、従来では図10に示すよ
うに、短絡リレーの電圧抑制を外し、潮流(負荷電流)
を流してその方向を確認することによって行われてい
た。図11は、従来の方向試験方法を示す回路図であ
る。図11(a) に示すように、系統に設置された3つの
変流器CTから短絡リレーまでの配線の途中に試験端子
5を接続し、潮流を流して短絡リレーの動作を確認す
る。次に、図11(b) に示すように、試験端子5内の配
線を変えて120°進み位相の電流を作り、潮流を流し
て短絡リレーの不動作を確認する。
【0004】このようにして、誤結線を発見することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の試験は系統に保
護リレー盤を設置する時に現地で行うことになり、迅速
な作業が望まれる。ところが、前記の試験方法では、試
験時に試験端子の配線替えを行わねばならず、作業が面
倒であり、かつ、時間がかかるという問題がある。
【0006】そこで、本発明では、計器用変成器の結線
に誤りがないかどうかを、潮流を利用して方向試験する
場合において、方向試験の簡素化及び現地試験の時間短
縮を図ることができる方向自動試験装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の方向自動試験装
置は、計器用変成器により検出される相電流と相電圧と
の組み合わせ、又は線間電流と線間電圧との組み合わせ
に基づいて、負荷のインピーダンスを算出し、このイン
ピーダンスが複素平面の左側又は右側のいずれにあるの
かを判定する方向判定手段と、この方向判定結果に基づ
いて潮流の方向がライン側にあるかブス側にあるかを表
示する方向表示手段とを備えているものである。
【0008】
【作用】前記構成の方向自動試験装置であれば、負荷の
インピーダンスを算出し、このインピーダンスが複素平
面の左側又は右側のいずれにあるのかを方向判定手段に
よって判定する。複素平面の左側又は右側のいずれにあ
るのかを判定するので、図2に示すように方向判定手段
の最高感度角θは0°となり、一方負荷のインピーダン
スは健全時ではほぼ純抵抗成分となるので、方向判定手
段の最高感度角と潮流の角度が一致し、従来の電圧抑制
を外したリレーによる判定(図10参照)と比較して、
最も感度よく方向判定が行える。そして、この方向判定
結果に基づいて潮流の方向がライン側にあるかブス側に
あるかを表示するので、この表示と、実際の潮流方向と
が一致しているかどうかを確認することにより方向試験
ができる。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。 (1) 第1の実施例 図1は、3相平行2回線の電源端に主保護用50Sリレ
ー(短絡回線選択リレー)2を使用したときの、方向自
動試験装置の配置状態を示す回路図である。
【0010】3相平行2回線1L,2Lには、変流器C
T及び計器用変圧器PTが設けられており、それらによ
って検出される1L回線の相電流I1a,I1b,I1c、2
L回線の相電流I2a,I2b,I2c、回線の相電圧Va
b ,Vc は、結線区間3を通してそれぞれ方向判定部
1に供給されている。この方向判定部1は、方向自動試
験装置の主要部をなすものであり、方向判定部1から判
定結果表示信号が出力される。
【0011】図3は、前記方向判定部1の構成を示すブ
ロック図である。この方向判定部1は、相電圧及び相電
流を所定レベルの相電圧及び相電流に変換するY−Y変
換器11、Y−Y変換器11で変換された電圧信号を所
定電気角(例えば30度)ごとにサンプリングするサンプ
ルホールド回路12、マルチプレクサ13、A/D変換
器14、A/D変換器14により変換されたディジタル
値を格納するメモリ15、並びに、前記メモリ15に格
納されている相電流、相電流を要素として演算を行って
方向判定を行う演算部16を備えている。
【0012】ここで、方向判定部1の判定動作を以下に
説明する。まず、a相に注目することとし、電源端から
見た各回線のインピーダンスを次のように定義する。 Z1a=Va /I1a (1L回線) Z2a=−Va /I2a (2L回線) 2L側に負の符号がつくのは、方向判定部1のユニット
内で2L側の電流の極性を反転させているからである。
以下、簡単のため添字aは省略し、 Z1 =V/I12 =−V/I2 と表わす。これらのインピーダンスZ1 ,Z2 は、健全
時にはほぼ抵抗分となるので、潮流方向を判定しようと
すれば、インピーダンスZ1 ,Z2 が複素平面の右半分
にあるか左半分にあるかを判定すればよい(図4参
照)。
【0013】インピーダンスZ1 が複素平面の右半分に
あり、インピーダンスZ2 が複素平面の左半分にある条
件は、単位ベクトルを(1,0)とすると、それぞれ <Z1 ,(1,0)>≧0 (1) <Z2 ,(1,0)>≦0 (2) で与えられる。上の< >は内積を表わす。ここで、 V=Vc +jVs1 =I1c+jI1s2 =I2c+jI2s と表すと、 Z1 =VI1 * /I1 1 * =(Vc +jVs )(I1c−jI1s)/|I1 2 =〔(Vc 1c+Vs 1s)+j(Vs 1c−Vc 1s)〕/|I1 2 2 =−VI2 * /I2 2 * =−(Vc +jVs )(I2c−jI2s)/|I2 2 =−〔(Vc 2c+Vs 2s)+j(Vs 2c−Vc 2s)〕/|I2 2 となる。このZ1 ,Z2 を(1) 式、(2) 式に代入する
と、 Vc 1c+Vs 1s≧0 (3) Vc 2c+Vs 2s≦0 (4) となる。この式が、インピーダンスZ1 ,Z2 が複素平
面の右半分及び左半分にある条件を表わし、この式によ
って、潮流の方向を判定することができる。
【0014】一方、潮流判定のためには、電圧、電流が
ある程度の値以上でないと、正確な判定ができないの
で、 Vc 2 +Vs 2 ≧V/2 (5) I1c 2 +I1s 2 ≧I/2 (6) I2c 2 +I2s 2 ≧I/2 (7) であることを確認する。ここで、V,Iはそれぞれ方向
判定に必要な相電圧、相電流の定格値である。以上の
(3) 〜(7) 式が方向判定部1の動作判定式となる。
【0015】図5は、以上の判定式を用いた判定手法を
図式化したものである。図5では1L回線のみ図示して
いるが、2L回線についてもこれと同様の判定が行われ
る。まず(5) 式と(6) 式との論理積をとり、これと(3)
式との論理積をとって、動作判定回数が3回、復帰判定
回数が3回続けばライン側の方向判定出力50SDLを
出す。一方、(5) 式と(6) 式との論理積をとり、これと
(3) 式の否定との論理積をとって、動作判定回数が3
回、復帰判定回数が3回続けばブス側の方向判定出力5
0SDBを出す。ここで「50SDL」の50Sはリレ
ー判定方式を、Dは方向(DIRECTIONAL) を、Lはライン
側を表わし、「50SDB」のBはブス側を表わす。
【0016】上の図5の判定は、a相のほか、b相、c
相についても行う。以下、a相の判定結果は50SDL
−aと表示し、b相の判定結果は50SDL−b、c相
の判定結果は50SDL−cと表示する。以上の判定結
果を処理して、判定結果表示信号を出力し、表示灯を点
灯させる回路を図6に示す。
【0017】図6によれば、1L回線のライン側の各相
の判定結果50SDL−a,50SDL−b,50SD
L−cの論理積、1L回線のブス側の各相の判定結果5
0SDB−a,50SDB−b,50SDB−cの論理
積、2L回線のライン側の各相の判定結果50SDL−
a,50SDL−b,50SDL−cの論理積、及び2
L回線のブス側の各相の判定結果50SDB−a,50
SDB−b,50SDB−cの論理積がとられ、各論理
積出力はテストスイッチがオンされることを条件に、そ
れぞれフォトカプラーに入力されている。フォトカプラ
ーでは、ランプ駆動出力に変換され、そして、1Lライ
ン側、1Lブス側、2Lライン側、2Lブス側ごとに接
続された表示灯が点灯されるようになっている。
【0018】以上のような方向自動試験装置の構成にお
ける、実際の判定手順は次のとおりである。まず、系統
に負荷を接続して潮流を流す。方向判定部1には、各相
電圧、各相電流の検出値が入力され、各相a,b,c、
各回線1L,2Lごとに前述の(3) 〜(7) 式に基づいた
判定が行われ、その結果に基づいて50SDL,50S
DBといった論理判断内容が出力される(図5参照)。
そして系統管理者がテストスイッチをオンすると、図6
のシーケンスに従って各回線1L,2L、ライン側、ブ
ス側ごとに判断の結果が表示される。
【0019】表示内容と判定結果との対応関係を以下に
説明する。図1に示すように、方向自動試験装置が電源
端に設けられている場合、判定結果の正常、異常は、次
のようにして判断される。 ライン側消灯、ブス側消灯:異常 ライン側消灯、ブス側点灯:異常 ライン側点灯、ブス側消灯:正常 判定結果が異常であれば、計器用変成器からリレーの設
置されている盤に到るまでの結線区間3に誤結線がある
と推定される。
【0020】もし、方向自動試験装置が負荷端に設けら
れていれば、判断マップは次のようになる。 ライン側消灯、ブス側消灯:異常 ライン側消灯、ブス側点灯:正常 ライン側点灯、ブス側消灯:異常 (2) 第2の実施例 次に、3相平行2回線の電源端に後備保護用44Sリレ
ー(短絡距離リレー)を使用したときの、方向自動判定
法について説明する。方向自動試験装置の配置は図1と
同じなので、以下図1により説明する。
【0021】3相平行2回線1L,2Lには、変流器C
T及び計器用変圧器PTが設けられており、それらによ
って検出される1L回線の相電流I1a,I1b,I1c、2
L回線の相電流I2a,I2b,I2c、回線の相電圧Va
b ,Vc は、結線区間3を通してそれぞれ方向判定部
1に供給されている。この方向判定部1は、方向自動試
験装置を構成するものであり、方向判定部1から判定結
果表示信号が出力される。
【0022】図7は、前記方向判定部1の構成を示すブ
ロック図である。この方向判定部1は、相電圧及び相電
流を所定レベルの線間電圧及び線間電流に変換するY−
Δ変換器11′、Y−Δ変換器11′で変換された電圧
信号を所定電気角(例えば30度)ごとにサンプリングす
るサンプルホールド回路12、マルチプレクサ13、A
/D変換器14、A/D変換器14により変換されたデ
ィジタル値を格納するメモリ15、並びに、前記メモリ
15に格納されている線間電流、線間電流を要素として
演算を行って方向の判定を行う演算部16を備えてい
る。
【0023】ここで、方向判定部1の判定動作を以下に
説明する。まず、a−b相間に注目することとし、方向
判定部1から見た線間のインピーダンスを、線間電圧と
線間電流を用いて次のように定義する。 Z1ab =Vab/(I1a−I1b) (1L回線) Z2ab =−Vab/(I2a−I2b)(2L回線) 2L側に負の符号がつくのは、方向判定部1のユニット
内で2L側の電流の極性を反転させているからである。
以下、簡単のため添字a,b,abは省略し、 Z1 =V/I12 =−V/I2 と表わす。これらのインピーダンスZ1 ,Z2 は、健全
時には抵抗分となるので、潮流方向を判定しようとすれ
ば、インピーダンスZ1 ,Z2 が複素平面の右半分にあ
るか左半分にあるかを判定すればよい。
【0024】インピーダンスZ1 が複素平面の右半分に
あり、インピーダンスZ2 が複素平面の左半分にある条
件は、単位ベクトルを(1,0)とすると、それぞれ <Z1 ,(1,0)>≧0 (8) <Z2 ,(1,0)>≦0 (9) で与えられる。上の< >は内積を表わす。ここで、 V=Vc +jVs1 =I1c+jI1s2 =I2c+jI2s と表すと、 Z1 =VI1 * /I1 1 * =(Vc +jVs )(I1c−jI1s)/|I1 2 =〔(Vc 1c+Vs 1s)+j(Vs 1c−Vc 1s)〕/|I1 2 2 =−VI2 * /I2 2 * =−(Vc +jVs )(I2c−jI2s)/|I2 2 =−〔(Vc 2c+Vs 2s)+j(Vs 2c−Vc 2s)〕/|I2 2 となる。このZ1 ,Z2 を(8) 式、(9) 式に代入する
と、 Vc 1c+Vs 1s≧0 (10) Vc 2c+Vs 2s≦0 (11) となる。この式が、インピーダンスZ1 ,Z2 が複素平
面の右半分及び左半分にある条件を表わし、この式によ
って、潮流の方向を判定することができる。一方、潮流
判定のためには、電圧、電流がある程度の値以上でない
と、正確な判定ができないので、 Vc 2 +Vs 2 ≧Vab/2 (12) I1c 2 +I1s 2 ≧Iab/2 (13) I2c 2 +I2s 2 ≧Iab/2 (14) であることを確認する。ここで、Vab,Iabはそれぞれ
方向判定に必要な線間電圧、線間電流の定格値である。
以上の(10)〜(14)式が方向判定部1の動作判定式とな
る。
【0025】図8は、以上の判定式を用いた判定手法を
図式化したものである。図8では1L回線のみ図示して
いるが、2L回線についてもこれと同様の判定が行われ
る。まず(12)式と(13)式との論理積をとり、これと(10)
式との論理積をとって、動作判定回数が3回、復帰判定
回数が3回続けばライン側の方向判定出力44SDLを
出す。一方、(12)式と(13)式との論理積をとり、これと
(10)式の否定との論理積をとって、動作判定回数が3
回、復帰判定回数が3回続けばブス側の方向判定出力4
4SDBを出す。なお、「44SDL」の44Sはリレ
ー判定方式を、Dは方向(DIRECTIONAL) を、Lはライン
側を表わす。「44SDB」のBはブス側を表わす。
【0026】上の図8の判定は、a相のほか、b相、c
相についても行う。以下、a相の判定結果は44SDL
−aと表示し、b相の判定結果は44SDL−b、c相
の判定結果は44SDL−cと表示する。以上の判定結
果を処理して、判定結果表示信号を出力し、表示灯を点
灯させる回路を図9に示す。
【0027】図9によれば、1L回線のライン側の各相
の判定結果44SDL−a,44SDL−b,44SD
L−cの論理積、1L回線のブス側の各相の判定結果4
4SDB−a,44SDB−b,44SDB−cの論理
積、2L回線のライン側の各相の判定結果44SDL−
a,44SDL−b,44SDL−cの論理積、及び2
L回線のブス側の各相の判定結果44SDB−a,44
SDB−b,44SDB−cの論理積がとられ、各論理
積出力はテストスイッチがオンされることを条件に、そ
れぞれフォトカプラーに入力されている。フォトカプラ
ーでは、ランプ駆動出力に変換され、そして、1Lライ
ン側、1Lブス側、2Lライン側、2Lブス側ごとに接
続された表示灯が点灯されるようになっている。
【0028】以上のような方向自動試験装置の構成にお
ける、実際の判定手順は次のとおりである。まず、系統
に負荷を接続して潮流を流す。方向判定部1では、各相
a,b,c、各回線1L,2Lごとに前述の(10)〜(14)
式に基づいた判定が行われ、その結果に基づいて、44
SDL,44SDBといった論理判断内容が出力される
(図8参照)。さらに系統管理者がテストスイッチをオ
ンすると、図8の判断内容の処理が行われ(図9参
照)、各回線1L,2L、ライン側、ブス側ごとに判断
の結果が表示される。
【0029】実施例のように方向自動試験装置が電源端
に設けられている場合、結果の正常、異常は、次のよう
にして判断される。 ライン側消灯、ブス側消灯:異常 ライン側消灯、ブス側点灯:異常 ライン側点灯、ブス側消灯:正常 判定結果が異常であれば、計器用変成器からリレーの設
置されている盤に到るまでの結線区間3に誤結線がある
と推定される。
【0030】もし、方向自動試験装置が負荷端に設けら
れていれば、判断マップは次のようになる。 ライン側消灯、ブス側消灯:異常 ライン側消灯、ブス側点灯:正常 ライン側点灯、ブス側消灯:異常
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の方向自動試験装置
は、方向試験専用の方向判定手段と方向表示手段とを備
えているので、潮流方向がライン側を向いている場合は
方向表示手段がライン側を表示するかどうか、潮流方向
がブス側を向いている場合は方向表示手段がブス側を表
示するかどうかを確認することによって、方向試験を簡
単に行うことができる。したがって、方向試験の簡素化
及び試験時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3相平行2回線の電源端に主保護用50Sリレ
ーを使用したときの、方向自動試験装置の配置状態を示
す回路図である。
【図2】本発明の方向判定手段によって、負荷のインピ
ーダンスが複素平面の左側又は右側のいずれにあるのか
を判定する判定方法を示す図である。
【図3】方向判定部の構成を示すブロック図である。
【図4】複素平面におけるインピーダンスのベクトルを
示す図である。
【図5】判定手法を図式化して説明する図である。
【図6】判定結果を処理して、判定結果表示信号を出力
し、表示灯を点灯させる回路を示す図である。
【図7】第2の実施例に係る方向判定部の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】判定手法を図式化して説明する図である。
【図9】判定結果を処理して、判定結果表示信号を出力
し、表示灯を点灯させる回路を示す図である。
【図10】短絡リレーの電圧抑制を外し、潮流(潮流)
を流してその方向を確認する従来の試験方法を示す図で
ある。
【図11】従来の方向試験方法を示す回路図であり、
(a) は、系統に設置された3つの変流器から短絡リレー
までの配線の途中に試験端子を接続し、潮流を流して短
絡リレーの動作を確認する図、(b) は、試験端子内の配
線を変えて120°進み位相の電流を作り、潮流を流し
て短絡リレーの不動作を確認する図である。
【符号の説明】
1 方向判定部 2 リレー 3 結線区間 PT 計器用変圧器 CT 変流器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】系統に設置された計器用変成器からリレー
    の設置されている盤に到るまでの誤結線の有無を発見す
    るため、方向試験を行う装置であって、 計器用変成器により検出される相電流と相電圧との組み
    合わせ、又は線間電流と線間電圧との組み合わせに基づ
    いて負荷のインピーダンスを算出し、このインピーダン
    スが複素平面の左側又は右側のいずれにあるのかを判定
    する方向判定手段と、 この方向判定手段の判定結果に基づいて負荷電流の方向
    がライン側にあるかブス側にあるかを表示する方向表示
    手段とを備えることを特徴とする方向自動試験装置。
JP4337526A 1992-12-17 1992-12-17 方向自動試験装置 Pending JPH06186270A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100699221B1 (ko) * 2005-03-31 2007-03-27 엘에스전선 주식회사 혼합 송전 선로 보호용 고장 판별 시스템 및 그 방법
CN104698379A (zh) * 2014-12-12 2015-06-10 湖北航特装备制造股份有限公司 基于地面航空发电机电源测试的负载管理系统

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