JPH11308770A - 集合監視型情報管理装置、ならびに情報管理システム - Google Patents

集合監視型情報管理装置、ならびに情報管理システム

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JPH11308770A
JPH11308770A JP10112477A JP11247798A JPH11308770A JP H11308770 A JPH11308770 A JP H11308770A JP 10112477 A JP10112477 A JP 10112477A JP 11247798 A JP11247798 A JP 11247798A JP H11308770 A JPH11308770 A JP H11308770A
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JP
Japan
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signal
information management
unit
display
management device
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Application number
JP10112477A
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English (en)
Inventor
Shunsuke Kano
俊介 鹿野
Yuji Tazawa
勇治 田澤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Distribution Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な配線構造でスペースの省略化を図ると
共に、部品点数を削減して安価な装置とする。また、操
作性、信頼性に優れた装置とする。 【解決手段】 多回路6a〜6e,7a〜7eから出力
される複数の電気信号を検出する信号入力部1と、複数
の電気信号を演算処理する演算処理部2と、演算処理さ
れた複数の制御信号を出力する信号出力部3とを互いに
別体にして接続ケーブル8,9を介して接続することに
よって、複数の電気信号を1台のメータで計測処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチメータ・リ
レー等の集合監視型情報管理装置に関し、特に、1台で
多回路の測定・表示、さらには制御出力等が行える多機
能・複合化された集合監視型情報管理装置、ならびに情
報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来における電流、電圧、電力等の計測
を行う指示計測器は、電気回路1回路に対して計測を行
うものである。
【0003】この種の従来における指示計測器として
は、例えば、電気回路1回路に対して、交流電流、交流
電圧、電力、力率等の複数項目を計測表示できるマルチ
メータがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の指示計
測器においては、1台に必要構成部品を内蔵して、電気
回路1回路に対する計測を行っているので、多回路(例
えば、各階のフロアに配線された回路からなる多回路の
ような場合に相当するもの)に対して計測を行うような
場合は、その配線された回路数に応じた数だけメータを
取り付けることが必要となり、その結果、取り付け面積
が増大したり、配線の複雑化等の問題が生じる。
【0005】また、この種のメータは、受配電盤や分電
盤等のドア面に取り付けるのが一般的であり(人が目視
可能なようにするため)、その寸法も規格サイズが決ま
っている。これに対して、多回路に対応可能な構成とし
た場合、構成機能部品の増加はどうしても避けられず、
寸法・形状が大きくなってしまい、コスト高となる。
【0006】そこで、本発明の目的は、単純な配線構造
としてスペースの省略化を図ると共に、部品点数を削減
して安価な集合監視型情報管理装置、ならびに情報管理
システムを提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、操作性および
信頼性に優れた集合監視型情報管理装置、ならびに情報
管理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の電気信
号を計測して情報の集中管理を行う装置であって、多回
路から出力される複数の電気信号を検出する検出手段を
有する信号入力部と、前記信号入力部から出力された前
記複数の電気信号を演算して各々所定の計測信号に変換
する演算手段、および、当該変換された複数の計測信号
を表示する表示手段を有する演算処理部とを具え、前記
信号入力部と前記演算処理部とを、互いに別体にして設
けると共に接続ケーブルを介して接続することによっ
て、集合監視型情報管理装置を構成する。
【0009】ここで、前記演算処理部は、前記信号入力
部と当該演算処理部とを接続する前記接続ケーブルのケ
ーブル診断を行う診断手段をさらに有することができ
る。
【0010】前記演算処理部は、複数の表示項目の中か
ら必要な表示項目の選択設定を行う第1の手段と、前記
表示項目の切替表示を一定の周期で行う第2の手段と、
前記表示項目の表示周期時間の設定を行う第3の手段
と、前記表示項目の切替表示モードの操作を行う第4の
手段とをさらに具えることができる。
【0011】前記多回路は、複数の伝送線路に設置さ
れ、電流信号を各々出力する複数の電流変成器と、前記
複数の伝送線路に設置され、零相電流信号を各々出力す
る複数の零相電流変成器と、伝送線路に設置され、電圧
信号を出力する電圧変成器とを有し、前記複数の電流信
号と前記複数の零相電流信号と前記電圧信号とを前記複
数の電気信号として、前記演算処理部にて演算すること
ができる。
【0012】前記演算処理部から出力された前記複数の
計測信号を制御して各々所定の制御信号に変換して出力
する制御出力手段を有する信号出力部をさらに別体とし
て具え、前記演算処理部と当該信号出力部とを接続ケー
ブルを介して接続することができる。
【0013】前記演算処理部は、当該演算処理部と前記
信号出力部とを接続する前記接続ケーブルのケーブル診
断を行う診断手段をさらに有することができる。
【0014】前記信号出力部は、前記信号入力部に接続
された信号入力回路に対して複数の制御信号を出力する
ことができる。
【0015】また、本発明は、前記集合監視型情報管理
装置を用い、当該集合監視型情報管理装置を、前記多回
路に接続された分電盤又は配電盤に設置することによっ
て、情報管理システムを構成する。
【0016】前記分電盤又は前記配電盤に設置された前
記集合監視型情報管理装置をコンピュータと接続し、当
該コンピュータによって入力操作・表示・制御の各処理
を行うことができる。 〔発明の詳細な説明〕
【0017】以下、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。
【0018】(概要)まず、本発明の概要について説明
する。
【0019】本発明は、複数の電気信号を計測して情報
の集中管理を行う集合監視型の情報管理装置に関する。
【0020】本装置は、多回路から出力される複数の電
気信号を検出する機能を有する信号入力部と、複数の電
気信号を演算して複数の計測信号に変換する機能および
当該複数の計測信号を表示する機能を有する演算処理部
とを、接続ケーブルを介して別体にして構成される。
【0021】また、本装置は、前記演算処理部からの複
数の計測信号を制御して複数の制御信号に変換し出力す
る機能を有する信号出力部を、接続ケーブルを介して別
体にしてさらに構成される。
【0022】多回路に対応可能な装置を構成する場合、
部品的に増加するのは、各回路からのCT(電流変成
器)信号、ZCT(零相電流変成器)信号、および各回
路に対する制御出力信号の数である。演算処理部は、そ
れら複数の信号に対してマイクロプロセッサやLSI等
による時分割演算を行うことにより、ハード的な構成面
での部品の増加を防ぐことが可能である。この点に着目
し、本装置では、ハード的な構成部を分割構造として構
成したものである。
【0023】また、本装置は、演算処理部に自己診断機
能を有する。
【0024】この自己診断機能により、分割構造に伴っ
て生じる分割ユニット間の配線断線等に対処する。
【0025】さらに、本装置は、演算処理部に必要表示
項目の自動切換表示機能を有する。
【0026】多回路対応の取り扱いの課題として、計測
値の確認作業時に必要な表示要素を順次切り換えて確認
する必要があり、複雑で、繰り返し操作が必要となる。
そこで、自動切換表示機能により、そのような複雑な操
作に対処する。
【0027】以下、具体例を挙げて説明する。
【0028】本発明の第1の実施の形態を、図1ないし
図3に基づいて説明する。
【0029】図1は、複数の電気信号を計測して情報の
集中管理を行う集合監視型の情報管理装置としてのマル
チメータリレー100の構成例を示す。
【0030】1は、信号入力部としての入力ユニットで
ある。この入力ユニット1は、主回路4から分岐された
5つの分岐回路(多回路)5a〜5eと接続されてい
る。
【0031】この場合、分岐回路5a〜5eには、電流
変成器(CT)6a〜6eと、零相電流変成器(ZC
T)7a〜7eとが接続されている。これにより、電流
変成器6a〜6e、および、零相電流変成器7a〜7e
からの5回路分の信号線が引き出され、入力ユニット1
にそれぞれ接続されている。
【0032】電流検出用の電流変成器6a〜6e、およ
び、漏洩電流検出用の零相電流変成器7a〜7eの信号
線は、太さが2mm2 程度の絶縁電線を用いるとする
と、配線量が多くなるにつれて配線スペースも多くなる
が、本例では、入力ユニット1を主回路4の近くに配置
しているため、その配線量を少なくすることが可能であ
る。
【0033】2は、演算処理部としての本体ユニット
(集合型配電監視ユニット)である。この本体ユニット
2は、配電盤のドア側に配置され、コネクタ付きの接続
ケーブル8を介して入力ユニット1と接続されている。
【0034】3は、信号出力部としての出力ユニット
(ターミナルリレー)である。この出力ユニット3は、
コネクタ付きの接続ケーブル9を介して本体ユニット2
と接続されている。
【0035】この出力ユニット3は、ここでは、漏電の
警報・遮断の機能、電流のプレアラームの機能等を有し
ている。
【0036】このようにコネクタ付きの接続ケーブル
8,9を用いて配線しているため、配線作業も容易であ
り、配設スペースも少なくすることができる。
【0037】また、主回路4には、電圧変成器10(V
T,AC100/200V)の1次側が接続されてお
り、電圧変成器10の2次側は本体ユニット2に接続さ
れている。
【0038】なお、本例では、集合監視型の情報管理装
置を、3つのユニットからなるマルチメータリレー10
0によって構成したが、制御出力機能が不要な場合には
出力ユニット3を除いて入力ユニット1および本体ユニ
ット2の2つのユニットからなるマルチメータとして構
成することも可能である。
【0039】また、電圧変成器10は、本体ユニット2
に直接接続したが、電流変成器6a〜6eと同様に、入
力ユニット1および接続ケーブル8を介して本体ユニッ
ト2に接続するように配線してもよい。
【0040】以下、マルチメータリレー100の各部の
具体的な構成について説明する。
【0041】[入力ユニット]入力ユニット1について
説明する。
【0042】入力ユニット1は、CT信号を出力する電
流変成器6a〜6eの信号線に接続された入力端子11
側の補助電流変成器13a〜13eの経路と、ZCT信
号を出力する零相電流変成器7a〜7eの信号線に接続
された入力端子12側の抵抗R2の経路とに分けられ
る。
【0043】補助電流変成器13a〜13eでは、入力
されたCT信号のレベルを変換し、抵抗R1を介して外
部に出力する。
【0044】零相電流用の抵抗R2では、入力されたZ
CT信号は微少信号のため、増幅回路14を介して増幅
して出力する。
【0045】なお、ダイオードD1は、本体ユニット2
内のトランジスタTrと共に断線チェック用に用いるも
のである(ケーブル診断機能についての詳細な説明は後
述する)。
【0046】[本体ユニット]本体ユニット2について
説明する。
【0047】23は、本装置の統括的な処理を行うCP
Uである。このCPU23は、入力される、複数のCT
信号、複数のZCT信号に対して演算処理するための演
算処理機能、演算結果等を表示するための表示機能、制
御対象となる外部回路(主回路4側へのフィードバック
回路等を含む)に対して制御信号を出力するための制御
出力機能等の各機能を処理する。
【0048】これら各機能を処理するための制御プログ
ラムは、メモリ(図示せず)に記憶させたり、別体とし
て、フロッピーディスクに記憶させてもよい。
【0049】CPU23の入力側には、複数のCT信
号、ZCT信号が入力されるアナログスイッチ(SW)
21、A/Dコンバータ22が設けられている。アナロ
グスイッチ21のオン・オフのタイミング制御は、CP
U23によって行われる。これにより、アナログスイッ
チ21から出力された複数のアナログ信号としてのCT
信号、ZCT信号は、A/Dコンバータ22によって複
数のデジタル信号としてのCT信号、ZCT信号に変換
される。
【0050】トランジスタTrは、入力ユニット1のダ
イオードD1と接続され、そのベースはアナログスイッ
チ25を介して電源Vaと接続されている。アナログス
イッチ25のオン・オフのタイミング制御は、CPU2
3によって行われる。
【0051】また、主回路4に接続された電圧変成器V
TからのVT信号は、A/Dコンバータ22aを介し
て、CPU23に入力されている。
【0052】CPU23の出力側には、制御信号を出力
ユニット3に出力するための出力トランジスタT1〜T
nが設けられている。出力トランジスタT1〜Tnに
は、断線検出回路26が接続されている。
【0053】また、CT信号、ZCT信号の演算結果を
表示するための表示装置24が設けられている。本例で
は、デジタル表示としたが、アナログ表示でもよい。
【0054】ここで、各機能について説明する。
【0055】(演算処理機能)演算処理機能について説
明する。
【0056】CPU23は、入力される複数の信号に基
づいて、電流、電圧、有効電力、無効電力、力率を算出
する。
【0057】電流(R、S、T相)、電圧(Vuv、Vv
w、Vwu)につき、64回/1サイクルのサンプリン
グ、A/D変換を行う。5回路のサンプリングの場合、
1回路目の電流と、共通電圧(VT)を演算処理し、以
下同様に、2回路目の電流−共通電圧、3回路目の電流
−共通電圧、4回路目の電流−共通電圧、5回路目の電
流−共通電圧というように、電流相に関しては順次切り
替えて演算処理を行う。
【0058】電流回路の切り替えは、アナログスイッチ
21を用いて行うが、切替時の過渡領域の影響および前
サイクルA/D変換値の演算処理時間を確保するため
に、各回路切替時に最低1サイクル時間の間隔を設け
る。間隔時間は、1回路分の電流、共通電圧、有効電
力、無効電力、力率をCPU23による演算処理時間に
よって決定する。
【0059】1サイクルデータの演算式は、交流の電
流、電圧の1サイクルを64分割し、A/D変換処理し
て行う(高調波、方形波に対する演算誤差値については
説明を省略する)。すなわち、電流の信号をアナログス
イッチ21により回路毎に時分割してサンプリングし、
A/D変換コントローラ22によりA/D変換する。こ
のA/D変換された64回分のサンプリング値をCPU
23に取り込んで、各値を算出する。
【0060】電流I、電圧V、有効電力Pは、以下の
(1)〜(3)式に基づいて算出することができる。
【0061】
【数1】
【0062】
【数2】
【0063】
【数3】
【0064】この他に、無効電力、力率等の演算処理に
ついても、上記算出値やサンプリング値を用いて算出す
ることが可能である。
【0065】(表示機能)表示機能について説明する。
【0066】図3は、表示装置24の前面パネル部の構
成例を示す。
【0067】24aは、電流、電圧、有効電力等の算出
値を表示する表示部である。
【0068】24bは、電源投入時、正常運転時、装置
故障時等の運転状態を表示する運転状態表示部である。
【0069】24cは、プレアラーム、漏電リレー動
作、複数回路故障等の事故内容を表示する事故表示部で
ある。
【0070】24dは、整定、通常、試験等の各モード
の切り換えを行う切換スイッチである。
【0071】24eは、表示部24aに表示された表示
項目の内容(電流、電圧、有効電力、無効電力、力率
等)を示す計測表示部である。
【0072】24fは、デマンド、デマンド最大値、整
定等を表示する項目表示部である。
【0073】24gは、アンペア、ボルト、秒等を表示
する単位表示部である。
【0074】24hは、回路選択、デマンド/整定、復
帰等を選択するシート表示部である。
【0075】通常モードでの運転中において、コード表
示を行うことによって運転内容を確認できる。例えば、
Eコードは漏洩リレー動作、Pコードは負荷電流プレア
ラーム、Fコードは装置故障を示す内容を表示させるこ
とができる。
【0076】そのコード表示内容の動作仕様の選択を行
うこともできる。例えば、漏洩リレー動作において、
「トリップ+プレアラーム」、「プレアラーム警報出力
のみ」の選択整定を行うことができる。
【0077】また、切換スイッチ24dにより整定モー
ドに切り換えて、現在の整定内容を変更することができ
る。この整定変更時には、シート表示部24hのデマン
ド/整定を操作する。
【0078】その変更する整定内容としては、表示項目
の選択、表示周期時間、自動表示切換、表示する回路数
の選択、周波数、デマンド計測表示時間等がある。
【0079】[出力ユニット]出力ユニット3について
説明する。
【0080】31は、本体ユニット2から出力された制
御信号を、無接点出力に変換して出力するための出力リ
レーである。この出力変換された制御信号は、出力端子
32を通じて出力される。制御出力の制御対象は、一般
的には、入力側の信号入力回路の遮断器、スイッチ等に
対して行うことができる。また、この他に、外部の回路
として、警報ブザーや表示灯に対して行うこともでき
る。
【0081】[接続ケーブル]接続ケーブル8は、入力
ユニット1の出力側の接触子40と、本体ユニット2の
入力側の接触子41との間で接続される。
【0082】接続ケーブル9は、本体ユニット2の出力
側の接触子42と、本体ユニット2の入力側の接触子4
3との間で接続される。
【0083】本例のマルチメータリレー100は、従来
のメータサイズと同一サイズとして構成することができ
るため、従来の規格化された寸法の配電盤、受電盤、分
電盤等のドア面に、容易に装着することができる。
【0084】また、多回路対応とした場合、主回路4側
のCT(電流配線数)は増加し、その配線電線は盤内配
線用として一定サイズ以上の電線が使用され、その配線
接続部は強度的にもある程度の引っ張り強度が必要とな
る。本例のような構成とすることによって、配線接続部
の信頼性を維持することが可能である。
【0085】上述したように、多回路対応可能な構成と
した場合においても、従来の1回路用のメータと同等の
感覚で使用することが可能であり、スペースを大幅に削
減することもできる。
【0086】次に、本発明の第2の実施の形態を、図4
および図5に基づいて説明する。なお、前述した第1の
実施の形態と同一部分については、同一符号を付す。
【0087】本例では、前述した例のマルチメータリレ
ー100において、接続ケーブル8,9のケーブル診断
機能について説明する。
【0088】(ケーブル診断機能)図4は、入力ユニッ
ト1と本体ユニット2とを併せたケーブル診断回路の例
を示す。
【0089】この例では、アナログスイッチ25のオ
ン,オフ制御によってチェック用の模擬信号を回路内に
注入することにより、ケーブル診断を行う。
【0090】通常の運転時は、アナログスイッチ25を
オフとし、外部から入力される入力信号(CT信号等)
をA/D変換してCPU23で計測を行うと共に、抵抗
R1の電圧も計測することにより、不要な模擬電圧が印
加されていないことを確認する。
【0091】チェック時は、アナログスイッチ25をオ
ンとした状態で、アナログ入力回路内の入力信号をA/
D変換して計測を行うことによって、回路の異常チェッ
クを行う。また、このとき、抵抗R1の電圧(模擬信号
電圧)をCPU23で計測し、この模擬信号電圧も正常
であるか否かを併せて確認する。
【0092】このような回路を設けたことにより、誤動
作等の弊害を防止することができると共に、ケーブル異
常を一早く検出して運転の信頼性を向上させることがで
きる。
【0093】なお、ダイオードD1は、外部からの信号
が模擬信号を作成する回路部分に入り込むのを防ぐため
の逆電圧阻止用ダイオードである。
【0094】図5は、本体ユニット2と出力ユニット3
とを併せたケーブル診断回路の例を示す。
【0095】トランジスタT1には、CPU23から共
通用の制御信号が入力される。トランジスタT2〜T4
には、オン、オフ制御用の制御信号が個別に入力され
る。
【0096】断線検出回路26において、コンパレータ
50,51は、比較基準電圧V1,V2に対して、検出
電圧Vaの値を比較する。R1,R2は、分圧用抵抗で
ある。
【0097】そして、負荷としての出力リレー31(R
y)のオフ(OFF)時には、CPU23からの制御信
号により、トランジスタT1、トランジスタT2〜T4
を全てオフにする。
【0098】負荷がオン(ON)する場合は、共通のト
ランジスタT1はオンし、また、トランジスタT2〜T
4はCPU23により選択されたトランジスタがオンす
ることによって、該当の負荷がオンすることになる。
【0099】表1は、トランジスタT1〜T4のオン、
オフの組み合わせによる接続点60での電圧Vsの変
化、および、運転状態を示す。
【0100】
【表1】
【0101】ここで、コンパレータ50,51の比較基
準電圧V1,V2の値を下式(4)とすれば、
【0102】
【数4】 Vc・RL/(R1+RL)<V1<Vc×R2/(R1+R2)<V2<Vc …(4) 表1に示す状態1、状態2・状態3、状態4の判別が可
能となり、これにより、運転状態、および、ケーブルの
診断を容易に行うことができる。
【0103】次に、本発明の第3の実施の形態を、図6
に基づいて説明する。なお、前述した第1および第2の
実施の形態と同一部分については、同一符号を付す。
【0104】本例では、高低圧電路の情報管理システム
の構成例を示す。
【0105】低圧分電盤70において、主回路4から分
岐された5本の低圧フィーダ(分岐回路)5a〜5eに
それぞれ設置された電流変成器(CT)6a〜6eおよ
び零相電流変成器(ZCT)7a〜7eには、前述した
例で述べたマルチメータリレー(集合型配電監視ユニッ
ト)100が接続されている。
【0106】このマルチメータリレー100は、ケーブ
ル71を介して、ローカルモニタ(POD)72、コン
トローラ(PLC)73、さらには、システムコントロ
ーラ200と接続されている。
【0107】また、トランス(TR)80を介したn本
の高圧フィーダ81にそれぞれ設置された電流変成器
(CT)82および零相電流変成器(ZCT)83に
は、マルチメータリレー100と同様な構造からなるマ
ルチメータリレー(フィーダユニット)110が接続さ
れている。
【0108】また、高圧分電盤90において、主回路4
から分岐された1本の高圧フィーダ91に設置された電
流変成器(CT)92および零相電流変成器(ZCT)
93には、マルチメータリレー100と同様な構造から
なるマルチメータリレー(受電ユニット)120が接続
されている。
【0109】マルチメータリレー110,120は、ケ
ーブル71を介して、ローカルモニタ(POD)72、
コントローラ(PLC)73、さらには、システムコン
トローラ200と接続されている。
【0110】このような管理システムにおいて、マルチ
メータリレー100,110,120からの情報をシス
テムコントローラ200に送ることにより、低圧側・高
圧側での電路状態や、伝送路状態を、遠隔地において集
中して監視することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多回路から出力された複数の電気信号を1台のメータで
計測処理することができるので、単純な配線構造として
配線スペースを大幅に削減することができると共に、部
品点数を削減して安価な装置を得ることができる。
【0112】また、本発明によれば、接続ケーブル等の
自己診断機能を有しているので、計測の信頼性に優れた
装置を得ることができる。
【0113】さらに、本発明によれば、1つの表示画面
に対して複数の表示内容を自動的に順次切り換えて表示
させることができるので、従来の複数のメータを順次読
んでいく作業と同等の感覚で取り扱うことが可能とな
り、これにより、操作性に優れた装置を得ることができ
る。
【0114】さらにまた、本発明によれば、従来のメー
タと同一のサイズとすることができるので、分電盤等の
ドア面に対して、メータを何ら設計変更を加えることな
く簡単に取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるマルチメータ
リレーの構成を示すブロック図である。
【図2】マルチメータリレーの各ユニット内部の構成を
示す回路図である。
【図3】マルチメータリレーの表示パネルの構成を示す
正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態であるマルチメータ
リレーの入力側回路の自己診断機能を示すブロック図で
ある。
【図5】マルチメータリレーの出力側回路の自己診断機
能を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態である高低圧電路情
報の管理システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 信号入力部(入力ユニット) 2 演算処理部(本体ユニット) 3 信号出力部(出力ユニット) 4 多回路(主回路) 5a〜5e 多回路(分岐回路) 6a〜6e 電流変成器 7a〜7e 零相電流変成器 8 接続ケーブル 9 接続ケーブル 10 電圧変成器 100 マルチメータリレー(集合型配電監視ユニッ
ト) 110 マルチメータリレー(フィーダユニット) 120 マルチメータリレー(受電ユニット) 200 コンピュータ(システムコントローラ)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気信号を計測して情報の集中管
    理を行う装置であって、 多回路から出力される複数の電気信号を検出する検出手
    段を有する信号入力部と、 前記信号入力部から出力された前記複数の電気信号を演
    算して各々所定の計測信号に変換する演算手段、およ
    び、当該変換された複数の計測信号を表示する表示手段
    を有する演算処理部とを具え、前記信号入力部と前記演
    算処理部とを、互いに別体にして設けると共に接続ケー
    ブルを介して接続したことを特徴とする集合監視型情報
    管理装置。
  2. 【請求項2】 前記演算処理部は、 前記信号入力部と当該演算処理部とを接続する前記接続
    ケーブルのケーブル診断を行う診断手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載の集合監視型情報管理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理部は、 複数の表示項目の中から必要な表示項目の選択設定を行
    う第1の手段と、 前記表示項目の切替表示を一定の周期で行う第2の手段
    と、 前記表示項目の表示周期時間の設定を行う第3の手段
    と、 前記表示項目の切替表示モードの操作を行う第4の手段
    とをさらに具えたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の集合監視型情報管理装置。
  4. 【請求項4】 前記多回路は、 複数の伝送線路に設置され、電流信号を各々出力する複
    数の電流変成器と、 前記複数の伝送線路に設置され、零相電流信号を各々出
    力する複数の零相電流変成器と、 伝送線路に設置され、電圧信号を出力する電圧変成器と
    を有し、前記複数の電流信号と前記複数の零相電流信号
    と前記電圧信号とを前記複数の電気信号として、前記演
    算処理部にて演算することを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の集合監視型情報管理装置。
  5. 【請求項5】 前記演算処理部から出力された前記複数
    の計測信号を制御して各々所定の制御信号に変換して出
    力する制御出力手段を有する信号出力部をさらに別体と
    して具え、 前記演算処理部と当該信号出力部とを接続ケーブルを介
    して接続したことを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の集合監視型情報管理装置。
  6. 【請求項6】 前記演算処理部は、 当該演算処理部と前記信号出力部とを接続する前記接続
    ケーブルのケーブル診断を行う診断手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項5記載の集合監視型情報管理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記信号出力部は、 前記信号入力部に接続された信号入力回路に対して複数
    の制御信号を出力することを特徴とする請求項5又は6
    記載の集合監視型情報管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の集
    合監視型情報管理装置を用い、 当該集合監視型情報管理装置を、前記多回路に接続され
    た分電盤又は配電盤に設置することを特徴とする情報管
    理システム。
  9. 【請求項9】 前記分電盤又は前記配電盤に設置された
    前記集合監視型情報管理装置をコンピュータと接続し、
    当該コンピュータによって入力操作・表示・制御の各処
    理を行うことを特徴とする請求項8記載の情報管理シス
    テム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012083199A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Mitsubishi Electric Corp 電子式指示計器
CN102680756A (zh) * 2012-06-05 2012-09-19 优利德科技(中国)有限公司 一种复合功能电子测量方法及装置
JP2015111991A (ja) * 2013-11-05 2015-06-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 計測システム、分電盤のキャビネット、分電盤
JP2017207804A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 電気式計器指示シミュレータ装置

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