JPH06186200A - 酸素濃度検知装置 - Google Patents

酸素濃度検知装置

Info

Publication number
JPH06186200A
JPH06186200A JP43A JP35563392A JPH06186200A JP H06186200 A JPH06186200 A JP H06186200A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35563392 A JP35563392 A JP 35563392A JP H06186200 A JPH06186200 A JP H06186200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen sensor
heater
failure
oxygen
sensor element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP43A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Takahashi
一洋 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riken Corp filed Critical Riken Corp
Priority to JP43A priority Critical patent/JPH06186200A/ja
Publication of JPH06186200A publication Critical patent/JPH06186200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素センサ素子の故障に対する自己診断機能
を有するとともに、酸素センサ素子に故障が発生した場
合でも、高い信頼度のある酸素濃度検出を継続できる酸
素濃度検知装置を提供する。 【構成】 ヒーターを具備する限界電流式酸素センサ素
子を2個収めたセンサユニット1と、電圧印加装置4
と、電流検出装置5a、5bと、ヒーター駆動制御装置
2a、2bと、ヒーター異常検知装置3a、3bと、比
較判断装置6と、故障制御装置8と、故障報知装置7と
を有し、前記2個の酸素センサ素子の内の1個が故障し
た場合、ヒーター駆動装置2a、2bが、故障制御装置
8の制御信号をもとに、故障した酸素センサ素子のヒー
ターへの通電を停止させ、正常な酸素センサ素子のヒー
ターへの通電量を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒーターを具備する限
界電流式の酸素センサ素子を用いた酸素濃度検知装置に
関し、更に詳しくは、2個の酸素センサ素子を収めたセ
ンサユニットを用いて、酸素センサ素子の故障の自己診
断機能を備えた上に、故障後も継続測定を可能にする酸
素濃度検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】酸素濃
度検知装置は、酸欠事故の防止等の人命に直接係わる分
野で使用されることが多い。そのため、酸素濃度を検知
するセンサ部の故障や寿命を診断、検知する方法が提案
されている(例えば、特開昭61−212753、特開
昭61−241647、特開平1−262460、特開
平2−32242、特開平2−114167、特開平3
−9273、特開平3−264858)。
【0003】この中で、特開昭61−212753、特
開昭61−241647、特開平2−32242、及び
特開平2−114167は、酸素センサ素子の劣化(寿
命)の診断を行う方法を提案している。特開平3−92
73では、酸素センサ素子と駆動回路とを接続するリー
ド線の断線故障の検知方法を提案された。
【0004】酸欠警報機に代表される警報機能付きの酸
素濃度検知装置や、工業用の酸素濃度制御機能付きの酸
素濃度検知装置では、大きな問題として、誤警報や、誤
動作がある。誤警報や、誤動作を引き起こす原因とし
て、酸素センサ素子における拡散孔詰まり故障がある。
この故障は周囲の酸素濃度が低下した場合と似た検出値
の変化を示す。そのため、一個の酸素センサ素子で故障
を判断することは非常に困難である。そこで、特開平3
−264858では、一つの酸素センサ素子に二つの酸
素濃度検出セルを設けた構造を提案された。その中で、
限界電流式酸素センサ特有の故障である拡散孔詰まり故
障を検出出力の比率から故障を検知しているが、どちら
の検出セル部の故障なのかを特定できない。
【0005】しかし、これらの提案は、いずれも酸素セ
ンサの故障や寿命を診断、検知し、その故障を知らせる
だけの提案であり、酸素センサの故障が発生した時点、
又は寿命が来た時点で、酸素センサとしての機能が完全
に停止してしまい、その間の安全性が確認できない問題
が残る。
【0006】そこで、本発明者は先に複数の酸素センサ
素子を用いて故障の診断を行い、故障が見つかった後、
残りの正常な酸素センサで継続して酸素濃度を測定でき
る検知装置を出願した(特願平4−40285)。しか
しながら、酸素センサ素子がまだ高価である現在では、
最小のセンサ数で酸素濃度測定の継続を実現する必要が
ある。2個の酸素センサ素子を一つのキャップ内に収め
る方式は、特願平4−40285の検知装置の特定のケ
ースとして考えられる。この場合、2個の酸素センサ素
子が接近して取り付けられるため、ヒーター加熱での相
互干渉が起こる。その結果、一方の酸素センサ素子のヒ
ーターが故障したときに、もう一方の正常な酸素センサ
素子も影響を受け、センサ温度の低下が起こる。そのた
めに、残った正常な酸素センサ素子でも、実質的に酸素
濃度検出ができなくなってしまう。
【0007】したがって、本発明の目的は、酸素センサ
素子の故障に対する自己診断機能を有するとともに、酸
素センサ素子に故障が発生した場合でも、高い信頼度の
ある酸素濃度検出を継続できる酸素濃度検知装置を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、酸素イオン伝導性の固体電解質を
用いた限界電流式の酸素センサ素子を2個収めたセンサ
ユニットを用い、酸素センサ素子の故障を検出、特定す
るとともに、酸素センサ上のヒーターに印加する電力を
制御すれば、酸素センサ素子の故障の発生を報知しなが
ら、信頼性の高い酸素濃度検知を継続して行うことがで
きることを発見し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明の酸素濃度検知装置はヒ
ーターを具備する限界電流式酸素センサ素子を2個収め
たセンサユニットと、前記2個の酸素センサ素子の検出
部に電圧を印加する電圧印加装置と、前記2個の酸素セ
ンサ素子の検出部に流れる電流をそれぞれ検出する電流
検出装置と、前記2個の酸素センサ素子のヒーターに印
加する電力をそれぞれ制御するヒーター駆動制御装置
と、前記2個の酸素センサ素子のヒーターでの電力消費
量をそれぞれ検知し、正常範囲内にあるか否かを判別す
るヒーター異常検知装置と、前記2個の電流検出装置の
出力値を比較し、酸素センサ素子の検出部の故障を検出
するとともに、故障した酸素センサを特定する比較判断
装置と、前記ヒーター異常検知装置と前記比較判断装置
の出力に基づき、前記ヒーター駆動制御装置と故障報知
装置に制御信号を出力する故障制御装置と、前記故障制
御装置の出力に基づき、酸素センサが故障したことを知
らせるための故障報知装置と、を有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明の酸素濃度検知装置の動作原理を図1を
参照して説明する。酸素センサユニット1は酸素センサ
素子11と12によって構成される。酸素イオン伝導性
の固体電解質を用いた限界電流式の酸素センサ素子1
1、及び12は実質的に同一の構造の素子である。
【0011】この酸素センサ素子11、及び12の陽極
111、121は、所定の電圧を印加する電圧印加装置
4に接続している。また、酸素センサ素子11、及び1
2の陰極112、122は、センサ検出部に流れる電流
をそれぞれ検出する電流検出装置5a、及び5bに接続
している。一方、酸素センサ素子のヒーター113、及
び123がヒーター駆動制御装置2a、2bにそれぞれ
接続し、更にヒーター異常検知装置3a,3bにそれぞ
れ接続している。
【0012】酸素センサ出力の電流検出装置5a、5b
は比較判断装置6に接続している。ヒーター異常検知装
置3a,3bと、比較判断装置6とは、故障制御装置8
に接続している。そして、故障制御装置8がヒーター駆
動制御装置2a,2bと、一方の酸素センサ素子におい
て故障が発生した時に、その故障の発生を使用者に報知
する装置(センサ異常報知装置7)にそれぞれ接続して
いる。
【0013】この酸素濃度検知装置では、上述したよう
に、2個の酸素センサ素子11、及び12を同時に作動
させているので、一方に故障が生じた場合、2個の酸素
センサ素子11、及び12の検出部に流れる電流に差が
生じ、容易にその故障の発生を検知し、そして故障した
酸素センサを特定できる。
【0014】具体的には、限界電流式酸素センサの故障
では、封止リークと拡散孔詰まりとあるが、封止リーク
故障では、センサの出力が増大し、拡散孔の詰まり故障
では、出力が減少する。これらは、いづれも酸素センサ
素子の機構的な故障であり、一方の酸素センサ素子の出
力が変化しないのに、もう一方の酸素センサ素子の出力
が変化した場合、変化した方の酸素センサ素子が故障と
判断できる。また、空気中の酸素濃度が変化することに
よって、双方の酸素センサ素子の出力が変化している過
程で故障が発生した場合では、拡散過程における応答
と、機構的変化による応答で差があることから、出力変
化応答の速度をみることにより、どちらの酸素センサ素
子の故障かを判断できる。
【0015】どちらかの酸素センサのヒーターが故障し
たとき、ヒーターを電圧で駆動する場合では、ヒーター
に流れる電流の変化を検知することにより、またヒータ
ーを電流で駆動する場合では、ヒーターにかかる電圧あ
るいはヒーターに流れる電流の変化を検知することによ
り、酸素センサ素子の故障を検知できる。
【0016】一方の酸素センサ素子に故障が生じた場
合、比較判断装置6が故障報知装置7に信号を送り、酸
素センサが故障したことを知らせるとともに、故障制御
装置8に故障した酸素センサ素子の特定結果を送る。ヒ
ーター駆動制御装置2aと2bが、上記故障制御装置8
の信号により、故障したセンサ素子のヒーターに印加す
る電流を停止するとともに、他方の酸素センサ素子のヒ
ーターに印加する電力量を増加させることで、酸素濃度
の検知を継続して行う。電力の増加量は、故障した酸素
センサ素子を停止することによって失う干渉熱を補う程
度のものとする。
【0017】なお、出力電流の比較判断装置6の代わり
に、電圧値の比較判断装置を用いてもよい。その場合で
は、各センサ素子11、及び12からの電流値を電圧値
に変換する回路を組み込む。また、本発明の酸素濃度検
知装置に、酸素濃度を表示する酸素濃度表示装置、ある
いは酸素濃度の下限を知らせる警報装置などを取り付け
ることは無論可能である。
【0018】
【実施例】本発明の具体的実施例を第2〜5図を用いて
説明する。本発明では、酸素センサ素子11、12を同
じセンサユニットに取り付ける。第2図には、酸素セン
サ素子11、12のセンサユニットへの取り付けを上下
となるようにしている実施例を示す。またセンサユニッ
トの電極端子の配置例を図3に示す。両酸素センサ素子
の検出部の陽極を共通の電極端子に接続し、陰極をそれ
ぞれ独立の電極端子に接続する。また両酸素センサ素子
のヒーターの陽極を共通の電極端子に接続し、ヒーター
の陰極をそれぞれ独立の電極端子に接続する。さらにセ
ンサユニットを取り付けするときの方向を示すガイドピ
ンを設けた。もちろん、センサユニット上における酸素
センサ素子の配置は上下ではなく、図4に示す例のよう
に左右であってもよい。
【0019】図5に本発明の一実施例の電気回路図を示
す。本実施例では、ヒーター駆動制御装置2aは21a
〜26aからなる定電流回路より構成され、ヒーター駆
動制御装置2bも同様に21b〜26bより構成され
る。ヒーター異常検知装置3aと3bは、A/D変換器
を備えたマイコン60と抵抗31a、32a及び抵抗3
1b、32bよりそれぞれ構成される。電圧印加装置4
は演算増幅器41と抵抗42、43より構成される。電
流検出装置5a、5bは、電流検出抵抗51a、51b
と、出力を規格化するために電圧を増幅する演算増幅器
52a、52bによりそれぞれ構成されている。比較判
断装置6はA/D変換器を備えたマイコン60で構成さ
れ、故障報知装置7は、ランプ70で構成されている。
故障制御装置8は、マイコン60とアナログスイッチ8
1a、82a、81b、82bで構成される。
【0020】電圧印加装置4は、ボルテージリファレン
スダイオード又はシャントレギュレータ27による基準
電圧を、抵抗42、43により所定の電圧に分圧した
後、ボルテージフォロワで配線した演算増幅器41を用
いて酸素センサ素子の抵抗変化による影響を打ち消し、
安定的に出力するようになっている。
【0021】センサユニットに取り付けられた酸素セン
サ素子11、12の検出部の陽極111、121は、電
圧印加装置4の演算増幅器41に接続され、酸素センサ
素子の陰極112、122は、電流検出装置5a、5b
にそれぞれ接続されている。
【0022】電流検出装置5a、5bは、電流検出抵抗
51a、51bで同抵抗に流れる電流を電圧に変換し、
非反転増幅で組まれた演算増幅器52a、52bでそれ
ぞれの電圧を増幅する。規格化した電圧は、それぞれA
/D変換入力チャンネルAI0、AI1を介して接続さ
れているマイコン60に出力される。
【0023】比較判断装置6は、電流検出装置5a、5
bより規格化され、A/D変換によりデジタル化された
酸素センサ11、12の出力を取り込み、比較すること
によって、酸素センサが故障しているか否かを判断す
る。両酸素センサの出力が一致していれば、故障してい
ないと判断し、出力結果を記憶する。酸素センサが正常
であると判断されているかぎり、比較判断装置6は決め
られた時間間隔ごとに上記ステップを繰り返す。しか
し、両酸素センサの出力が一致しなければ、どちらかの
酸素センサが故障したと判断する。そして、記憶してい
る故障が発生する直前の酸素センサの出力データと現在
の出力値とを比較し、出力値が異常に変化した酸素セン
サを故障した酸素センサと判断する。この判断結果を故
障制御装置8に渡したあと、再び決められた時間間隔ご
とに、正常な酸素センサの出力結果のみを取り込み、酸
素濃度の検知を継続する。
【0024】酸素センサ素子11、12上のヒーター1
13、123は一方が電源に接続され、他方がそれぞれ
のヒーター駆動制御装置2a、2bに接続されている。
定電流回路であるヒーター駆動制御装置2a、2bは、
ボルテージリファレンスダイオード又はシャントレギュ
レータ27による基準電圧を抵抗21a、22a、24
a、及び抵抗21b、22b、24bによりそれぞれ分
圧した電圧が、抵抗25a、25bの電圧とそれぞれ等
しくなるよう制御し、酸素センサ素子のヒーター11
3、123にそれぞれ定電流が流れるようにしている。
【0025】酸素センサ素子11、12のヒーター11
3、123にかかる電圧を検知するために、ヒーター異
常検知装置3a、3bは、ヒーター駆動制御装置2a,
2bの入力部の電圧を、抵抗31a、32a及び抵抗3
1b、32bによりそれぞれ分圧した後、それぞれA/
D変換入力チャンネルAI2、AI3を介してマイコン
60に出力する。マイコン内部では、デジタル信号に変
換されたそれぞれの電圧値に基づき、酸素センサ素子上
のヒーターの異常を検出する。酸素センサの電圧が異常
に変化したときには、ヒーターが故障したと判断し、故
障制御装置8に判断結果を渡す。
【0026】本実施例では、酸素センサ素子のヒーター
制御を電流で行っているが、ヒーター制御を電圧で行う
場合には、ヒーター異常検知装置3a、3bはヒーター
に流れる電流値から異常を判断する。
【0027】故障制御装置8が、ヒーター駆動制御装置
2a、2bの抵抗22a、24a及び抵抗22b、24
bにそれぞれ並列に接続しているアナログスイッチ81
a、82a及び81b、82bを介して、ヒーター異常
検知装置3a、3bと比較判断装置6から渡された判断
結果を元に、ヒーター駆動制御装置2a、2bに制御信
号を与える。また、反転バッファを介して故障報知装置
7に信号を与える。酸素センサに故障が発生した場合、
故障制御装置8がヒーター異常検知装置3a、3b、又
は比較判断装置6より出力された故障情報を読み取り、
先ずマイコン60の出力ポート0の第一ビットP00に
ハイレベル信号を出力し、故障報知装置7に信号を送
る。そして、故障した酸素センサを特定し、それに応じ
てマイコン60の出力ポート0の第二、三ビットP0
1、P02にそれぞれ異なる信号を出力する。反転バッ
ファを介して出力ポート0のP01にはアナログスイッ
チ82a、81bが、出力ポート0のP02にはアナロ
グスイッチ81a、82bがそれぞれ接続されており、
出力ポートの信号に応じて作動し、演算増幅器23a、
23bに分圧される電圧を変更させる。これにより、ヒ
ーターに流れる電流をヒーター駆動制御装置2a、2b
を通じて制御を行う。
【0028】故障報知装置7が故障制御装置8とマイコ
ン60の出力ポート0の第一ビットP00を介して接続
されており、出力ポートの信号が低レベルであれば、ラ
ンプ70が消灯し、酸素センサが正常であることを伝
え、出力ポートの信号がハイレベル信号であれば、ラン
プ70が点灯し、酸素センサが故障したことを伝える。
【0029】以上に説明した本実施例の動作機構を説明
する。センサユニット上の二個の酸素センサ素子が共に
正常な場合では、マイコン60の出力ポート0のP00
は低レベル信号を出力し、ランプ70が消灯となる。ま
た、マイコン60の出力ポート0のP01、P02はと
もにハイレベル信号を出力し、アナログスイッチ81
a、82a、81b、及び82bがいずれもオフとな
る。このとき、演算増幅器23a、23bの入力側の電
圧は抵抗21a、22a、24aと抵抗21b、22
b、24bによってそれぞれ分圧された電圧となる。本
実施例では抵抗21aと21b、22aと22b、24
aと24bがそれぞれ等しくなっているため、演算増幅
器23a、23bの入力側の電圧は互いに等しい。上述
したヒーター駆動制御装置2a、2bの定電流回路の制
御により、抵抗25a、25bにかかる電圧も等しく、
ヒーター113、123に流れる電流が互いに等しく保
たれる。
【0030】センサユニット上の酸素センサ素子、例え
ば酸素センサ11が故障した場合では、マイコン60の
出力ポート0のP00はハイレベル信号を出力し、ラン
プ70が点灯となる。マイコン60の出力ポート0のP
01は低レベル信号を出力し、アナログスイッチ82
a、及び81bがオンとなり、出力ポート0のP02は
ハイレベル信号を出力し、アナログスイッチ81a、及
び82bがオフのままである。このとき、演算増幅器2
3aの非反転入力側の電圧はグランドに接続され、実質
ゼロである。一方、演算増幅器23bの非反転入力側の
電圧は抵抗21b、24bによって分圧された電圧とな
り、故障が発生する前の電圧より増加する。上述した定
電流回路の制御により、ヒーター113に流れる電流が
なくなり、ヒーター123に流れる電流が増加する。本
実施例では、2個の酸素センサが共に正常である場合、
ヒーターに流れる電流は120mAである。故障が発生
した場合、残りの正常な酸素センサのヒーターに125
mAの電流が流れるように設定した。なお、酸素センサ
12が故障した場合でも、同様に類推できる。
【0031】以上、本発明を図5に示す実施例を用いて
説明したが、本発明はこの例に限らず、本発明の主旨を
逸脱しないかぎり、種々の形を取ることは可能である。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の酸素濃
度検知装置を用いることにより、一方の酸素センサ素子
に故障が発生した場合でも、残ったもう一方の酸素セン
サ素子を用いて、交換までの短期間測定を継続すること
ができ、酸素濃度検知装置を安全装置や、制御装置とし
て用いているシステムのシステムダウンの時間を最小限
に抑えることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素濃度検知装置の原理を示すブロッ
ク図である。
【図2】2個の酸素センサ素子を収めたセンサユニット
の一例を示す模式図である。
【図3】2個の酸素センサ素子を収めたセンサユニット
の一例の電極配置を示す模式図である。
【図4】2個の酸素センサ素子を収めたセンサユニット
の一例を示す模式図である。
【図5】本発明の酸素濃度検知装置の実施例を示す電気
回路図である。
【符号の説明】
1 酸素センサユニット 11、12 酸素センサ素子 111、121 酸素センサ素子の陽極 112、122 酸素センサ素子の陰極 113、123 酸素センサ素子のヒーター 2a、2b 酸素センサ素子のヒーター駆動制御装
置 3a、3b 酸素センサ素子のヒーター異常検知装
置 4 酸素センサ素子の限界電流検出のため
の電圧印加装置 5a、5b 酸素センサ素子の限界電流値を検出
し、所定の規格化した信号に変換する電流検出装置 6 電流検出装置とヒーター異常検知装置
の出力を読み取り、酸素センサの故障を検知、特定する
比較判断装置 7 故障報知装置 8 ヒーター駆動制御装置に制御信号を送
る故障制御装置 21a、21b、22a、22b、24a、24b、2
5a、25b、31a、31b、32a、32b、4
2、43、51a、51b 抵抗 23a、23b、41、52a、52b 演算増幅器 26a、26b トランジスタ 27 ボルテージリファレンスダイオード又
はシャントレギュレータ 60 A/D変換器を備えたマイコン AI0、AI1、AI2、AI3 マイコン60上にあるA/D変換入力チャンネル0〜3 P00、P01、P02 マイコン60上にある出力ポート0の第1〜3ビット 70 ランプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーターを具備する限界電流式酸素セン
    サ素子を2個収めたセンサユニットと、 前記2個の酸素センサ素子の検出部に電圧を印加する電
    圧印加装置と、 前記2個の酸素センサ素子の検出部に流れる電流をそれ
    ぞれ検出する電流検出装置と、 前記2個の酸素センサ素子のヒーターに印加する電力を
    それぞれ制御するヒーター駆動制御装置と、 前記2個の酸素センサ素子のヒーターでの電力消費量を
    それぞれ検知し、正常範囲内にあるか否かを判別するヒ
    ーター異常検知装置と、 前記2個の電流検出装置の出力値を比較し、酸素センサ
    素子の検出部の故障を検出するとともに、故障した酸素
    センサを特定する比較判断装置と、 前記ヒーター異常検知装置と前記比較判断装置の出力に
    基づき、前記ヒーター駆動制御装置と故障報知装置に制
    御信号を出力する故障制御装置と、 前記故障制御装置の出力に基づき、酸素センサが故障し
    たことを知らせるための故障報知装置と、を有すること
    を特徴とする酸素濃度検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の酸素濃度検知装置にお
    いて、前記ヒーター駆動装置が、前記2個の酸素センサ
    素子の内の1個が故障した場合、前記故障制御装置の制
    御信号をもとに、故障した酸素センサ素子のヒーターへ
    の通電を停止させる手段と、正常な酸素センサ素子のヒ
    ーターへの通電量を増加させる手段とを有することを特
    徴とする酸素濃度検知装置。
JP43A 1992-12-18 1992-12-18 酸素濃度検知装置 Pending JPH06186200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06186200A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 酸素濃度検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06186200A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 酸素濃度検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06186200A true JPH06186200A (ja) 1994-07-08

Family

ID=18444976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP43A Pending JPH06186200A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 酸素濃度検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06186200A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150072775A (ko) * 2013-12-20 2015-06-30 전자부품연구원 압전 스피커 유닛 및 그 제조 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150072775A (ko) * 2013-12-20 2015-06-30 전자부품연구원 압전 스피커 유닛 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8289027B2 (en) Apparatus for monitoring cell voltage and fuel cells using the same
US7411514B2 (en) Failure detecting apparatus
JP4194085B2 (ja) プロトン導電体ガスセンサの自己診断方法とガス検出装置
KR950002904B1 (ko) 승무원 보호장치의 고장 검출장치
JP2000067896A (ja) 極性の反転による損傷から燃料電池を保護する方法及び装置
JPWO2003083465A1 (ja) Nox測定装置、noxセンサの自己診断装置及びその自己診断方法
US7445698B2 (en) Gas concentration detecting apparatus
JP2010160010A (ja) ガスセンサ制御装置及びガスセンサ制御方法
JP2013068452A (ja) 電流センサの故障診断装置
JPH0886241A (ja) センサ及びアクチュエータの駆動装置
JPH06186200A (ja) 酸素濃度検知装置
JPH06174576A (ja) トルク検出装置
JP4028503B2 (ja) 酸素濃度検出システム及びそれを有する車両システム
KR20150012476A (ko) 비정상적인 암전류 발생 모듈 검출 장치 및 그 동작 방법
JP5115992B2 (ja) 一酸化炭素ガス計測装置及び警報器
JPH05209860A (ja) 酸素濃度検知装置
JP2000304800A (ja) 断線検出装置及び断線検出方法
JP2004207115A (ja) 燃料電池システム
KR100244804B1 (ko) 다수의센서입/출력을위한다중입/출력처리장치
JPH04218A (ja) 電源制御方式
JP2864942B2 (ja) 並列化接点の導通不良検出方法
KR100360170B1 (ko) 가스 누설 경보기용 검출 센서의 감시 방법 및 장치
JP3284324B2 (ja) 火災感知器
JP2546395B2 (ja) 酸素センサのヒータ制御故障診断装置
JPH0549178A (ja) バツテリー電圧及びヒユーズ切れ検出装置