JPH0618602U - タービン動翼のダンパー - Google Patents
タービン動翼のダンパーInfo
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- JPH0618602U JPH0618602U JP5608992U JP5608992U JPH0618602U JP H0618602 U JPH0618602 U JP H0618602U JP 5608992 U JP5608992 U JP 5608992U JP 5608992 U JP5608992 U JP 5608992U JP H0618602 U JPH0618602 U JP H0618602U
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- vibration damping
- damper
- vibration
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タービン動翼のダンパーに係るもので、熱膨
張時及び高速回転時の応力緩和を図るとともに、振動発
生を抑制する。 【構成】 隣合う動翼のプラットホームの下面に対して
弾性接触させられる振動減衰部と、溝と植込み部との間
隙に配される緩衝部とを具備し、振動減衰部が緩衝部よ
りも相対的に厚く設定される。
張時及び高速回転時の応力緩和を図るとともに、振動発
生を抑制する。 【構成】 隣合う動翼のプラットホームの下面に対して
弾性接触させられる振動減衰部と、溝と植込み部との間
隙に配される緩衝部とを具備し、振動減衰部が緩衝部よ
りも相対的に厚く設定される。
Description
【0001】
本考案は、タービン動翼のダンパーに係り、特に、植込み部の緩衝と動翼の振 動減衰とを図る技術に関するものである。
【0002】
ガスタービンのタービン翼にあっては、例えば1300℃にも及ぶ高温で使用 されるものがあり、耐熱性を確保するためにセラミックス部品の採用が期待され ている。
【0003】 図3は、タービン翼の取り付け構造の例を示すものである。 図3において、符号1はディスク、2は溝、3は動翼(タービン動翼)、4は 植込み部、5は羽根、6はプラットホーム、7はネック部、8は張り出し部であ る。 そして、動翼3の植込み部4は、ディスク1の溝2に収容され、ネック部7と 係合している張り出し部8で、植込み部4の抜け止めを行なうようにしている。 また、ディスク1は例えば金属製とされるが、動翼3の部分はセラミックス化 の対象となる。
【0004】
しかし、タービン翼、つまり動翼3をセラミックス部品とすると、1300℃ もの高温状態では、熱膨張が小さい動翼3の植込み部4に対して、金属部品であ るディスク1の熱膨張が大きくなって、溝2と植込み部4とのクリアランスが不 均一になり、かつ、動翼3は高速回転するために、遠心力によって植込み部4が 半径外方に移動しようとして張り出し部8に強く接触し、この接触部分に応力集 中が発生して破壊に至るおそれがある。 この場合、接触部分に何等かの緩衝材を介在させた構造とすることが有力であ るが、接触圧力が不均一となると、振動等が大きくなることも考えられる。
【0005】 本考案は、これらの事情に鑑みてなされたもので、熱膨張時及び高速回転時の 応力緩和を図るとともに、振動発生を抑制することを目的としている。
【0006】
上記目的を達成するために、ディスクの溝へのタービン動翼の植込み時に、溝 とタービン動翼の植込み部との間に介在状態に配されるダンパーであって、隣合 う動翼のプラットホームの下面に対して弾性接触させられる振動減衰部と、該振 動減衰部の両縁部に一体に接続され溝と植込み部との間隙に配される緩衝部とを 具備し、振動減衰部及び緩衝部がそれぞれ板状材によって形成され、かつ、振動 減衰部が緩衝部よりも相対的に厚く設定される構成を採用している。
【0007】
ダンパーを曲げた状態で隣合う動翼のプラットホームの下面に配すると、振動 減衰部がプラットホームの下面に対して弾性接触して、振動発生時にこれを減衰 させる。 緩衝部が、溝と植込み部との間隙に弾性接触状態に介在することによって、遠 心力等によって生じる溝と植込み部との接触部分の接触圧力を緩和する。 振動減衰部と緩衝部との一体化によって、溝と植込み部との間隙に支持された 状態が保持される。
【0008】
以下、本考案に係るタービン動翼のダンパーの一実施例について、図1及び図 2に基づいて説明する。 図中、符号10はダンパー、11は板状の緩衝部(緩衝部)、12は板状の振 動減衰部(振動減衰部)である。
【0009】 該一実施例におけるダンパー10は、図1に示すように、金属製のディスク1 の溝2に、動翼3の植込み部4を挿入する場合に、溝2と植込み部4との間に介 在状態に、かつ、隣合う動翼3のプラットホーム6の下面に対して弾性接触状態 に配される。
【0010】 前記緩衝部11は、例えばステンレス鋼からなる弾性変形容易な厚さ0.05 mmないし0.5mmの薄板によって構成される。
【0011】 前記振動減衰部12は、例えばステンレス鋼からなる厚さ0.5mmないし1 .2mm程度の薄板によって構成され、かつ、その両縁部に図2に示すように緩 衝部11がそれぞれ一体に配される。
【0012】 これら緩衝部11及び振動減衰部12の厚さは、振動減衰部12が緩衝部11 よりも相対的に厚く設定されるため、2種類の金属板を重ねて、スポット溶接や 接着等を施す方法や、緩衝部11の部分をプレス加工して薄くして不要部分を削 除する方法等によって一体化状態とされる。
【0013】 そして、ダンパー10を曲げた状態として、両緩衝部11を溝2と植込み部4 との間隙に挿入し、かつ、振動減衰部12を隣合う二つのプラットホーム6の下 面に接触状態に配すると、振動減衰部12が弾発力によってプラットホーム6の 下面に対して弾性接触するものとなり、動翼3が振動状態となっている場合には 、隣合う二つの動翼3の振動の大きさや位相が相違しても、弾性変形によって個 々に振動を吸収するように働く。 この場合にあって、両緩衝部11は振動減衰部12よりも相対的に薄く形成さ れているために、振動減衰部12の弾性変形を妨げることが少なく、振動吸収性 が向上するものとなる。
【0014】 また、緩衝部11は、溝2と植込み部4との間隙に挿入されて、両者の面に対 して弾性接触状態に介在することになるため、運転時の遠心力や熱変形によって 、溝2と植込み部4との間隙が変化した場合には、緩衝部11が、溝2と植込み 部4との間に弾性接触状態に介在し続けることによって、接触部分の接触圧力の 変動を小さくし、発生応力を緩和することができる。
【0015】 さらに、ダンパー10は、二つの緩衝部11と振動減衰部12とを一体化状態 とした構造となっているので、振動減衰部12が振動によって変形している場合 にも、溝2と植込み部4との間隙に挟持されたまま保持される。
【0016】
以上説明したように、本考案に係るタービン動翼のダンパーによれば、隣合う 動翼のプラットホームの下面に対して弾性接触させられる振動減衰部と、溝と植 込み部との間隙に配される緩衝部とを具備し、振動減衰部が緩衝部よりも相対的 に厚く設定されるから、以下の優れた効果が得られる。 (1) 振動減衰部を隣合う動翼のプラットホームの下面に弾性接触状態に配す ることにより、動翼の振動発生時にこれを減衰させることができる。 (2) 振動減衰部と緩衝部との一体化によって、振動減衰部が振動を吸収して いる場合にあっても、緩衝部が溝と植込み部との間隙に支持された状態が保持さ れ、振動減衰を効果的に実施することができる。 (3) 緩衝部が、溝と植込み部との間に弾性接触状態に介在することによって 、遠心力等によって生じる溝と植込み部との接触部分の接触圧力を平均化させて 発生応力を緩和することができる。
【図1】本考案に係るタービン動翼のダンパーの一実施
例における要部を示す正断面図である。
例における要部を示す正断面図である。
【図2】図1のダンパー部分を展開図した斜視図であ
る。
る。
【図3】タービン翼の取り付け構造の従来例を示す斜視
図である。
図である。
1 ディスク 2 溝 3 動翼(タービン動翼) 4 植込み部 5 羽根 6 プラットホーム 7 ネック部 8 張り出し部 10 ダンパー 11 板状の緩衝部(緩衝部) 12 板状の振動減衰部(振動減衰部)
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクの溝へのタービン動翼の植込み
時に、溝とタービン動翼の植込み部との間に介在状態に
配されるダンパーであって、隣合う動翼のプラットホー
ムの下面に対して弾性接触させられる振動減衰部と、該
振動減衰部の両縁部に一体に接続され溝と植込み部との
間隙に配される緩衝部とを具備し、振動減衰部及び緩衝
部がそれぞれ板状材によって形成され、かつ、振動減衰
部が緩衝部よりも相対的に厚く設定されることを特徴と
するタービン動翼のダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5608992U JPH0618602U (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | タービン動翼のダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5608992U JPH0618602U (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | タービン動翼のダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618602U true JPH0618602U (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=13017374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5608992U Withdrawn JPH0618602U (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | タービン動翼のダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618602U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501282A (ja) * | 2000-06-21 | 2004-01-15 | ハウメット リサーチ コーポレイション | 漸変させた白金拡散アルミニウム化物被膜 |
JP2010031864A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | General Electric Co <Ge> | ターボ機械部品の減衰構造並びにターボ機械部品の振動を減衰する方法 |
JP2014502693A (ja) * | 2011-01-04 | 2014-02-03 | ターボメカ | ガスタービンブレードを減衰させる方法、およびそれを実施するための振動ダンパ |
JP2015526650A (ja) * | 2012-09-03 | 2015-09-10 | スネクマ | ターボ機械用のタービンロータ |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP5608992U patent/JPH0618602U/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501282A (ja) * | 2000-06-21 | 2004-01-15 | ハウメット リサーチ コーポレイション | 漸変させた白金拡散アルミニウム化物被膜 |
JP2010031864A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | General Electric Co <Ge> | ターボ機械部品の減衰構造並びにターボ機械部品の振動を減衰する方法 |
JP2014502693A (ja) * | 2011-01-04 | 2014-02-03 | ターボメカ | ガスタービンブレードを減衰させる方法、およびそれを実施するための振動ダンパ |
JP2015526650A (ja) * | 2012-09-03 | 2015-09-10 | スネクマ | ターボ機械用のタービンロータ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19961107 |