JPH06185572A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH06185572A
JPH06185572A JP34010492A JP34010492A JPH06185572A JP H06185572 A JPH06185572 A JP H06185572A JP 34010492 A JP34010492 A JP 34010492A JP 34010492 A JP34010492 A JP 34010492A JP H06185572 A JPH06185572 A JP H06185572A
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vibration
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Shingo Suzuki
慎吾 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強金具とブラケットを一体化することによ
り、部品点数を低減すると共に強度を向上する。 【構成】 外筒12の底部12Eに対向して取付アーム
66の角柱部66Aが配設されている。角柱部66Aの
外周には、厚肉であってゴム製の弾性体64が圧入され
ており、底部12Eに対向した角柱部66Aの上部側平
面は底部12Eに対応した大きさとなっている。従っ
て、補強金具を取付アーム66に取り付ける必要がな
く、部品点数が減少すると共に防振装置10の強度が向
上することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部からの振動
を吸収する防振装置に関し、例えば自動車、一般産業用
機械等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、外筒内にゴム等の弾性体を介
して内筒が取り付けられ、エンジンへ固定する為のブラ
ケットがこの内筒の上端部あるいは下端部に取り付けら
れるような構造の防振装置が知られている。このような
防振装置では、外筒の上端部あるいは下端部が屈曲され
ていて、この屈曲された部分によりブラケットが係止さ
れ、ブラケットの必要以上の変位を防止することによ
り、外筒に対する内筒の必要以上の変位を防止するよう
になっている。
【0003】そして、ブラケット側には、外筒との接触
時の衝撃を和らげる為の緩衝材となるゴムを取り付けた
補強金具が固定されている。
【0004】この防振装置の内の吊り下げ形式のもの
は、図5に示すように、外筒110の内部にゴム112
を介して内筒114が上下動可能に取り付けられると共
に、外筒110の外部に一対の脚部118が溶接等で固
定されていた。さらに、プレス加工等で外筒110の屈
曲された下端部110Aに、外周側にゴム124を付着
したC字形の補強金具130が対向するように、補強金
具130及びブラケット122が、ボルト126のねじ
穴116へのねじ込みにより内筒114に取り付けられ
ている。
【0005】従って、必要以上にブラケット122が上
昇すると、図5に示すように、ゴム124が外筒110
の下端部110Aに当接して、これ以上のブラケット1
22の上昇が防がれる。
【0006】一方、上記の防振装置とは別に、図6及び
図7に示すような、防振装置の上部側にブラケット23
2が位置するものも知られている。この防振装置は、図
5の防振装置と同様に、外筒210の内部にゴム212
を介して内筒214が上下動可能に取り付けられると共
に、外筒210の外部に一対の脚部218が溶接等で固
定されて、形成されている。さらに、外筒210の屈曲
された上端部210Aに、下面側にゴム224を付着し
た円板形状の補強金具230が対向するように、補強金
具230及びブラケット222が、ボルト226のねじ
穴216へのねじ込みにより内筒214に取り付けられ
ている。そして、ブラケット222の基端側は、エンジ
ン232側にねじ止められて、固定されている。
【0007】従って、必要以上にブラケット222が下
降すると、ゴム224が外筒210の上端部210Aに
当接して、これ以上のブラケット222の下降が防がれ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種の防振装置では、前述のように、ブラケット122、
222の大幅な変位を防ぐため、ブラケット122、2
22に補強金具130、230を取り付けた上に、補強
金具130、230に外筒110、210側と当接した
際の衝撃を防ぐゴムを取り付けている。この結果、部品
点数が増えて、製造コストが増大するという欠点を有す
る。
【0009】この一方、補強金具130、230はスペ
ースなどの問題から薄肉の板材で形成される為、余りに
大きな振幅がエンジン側から生じた場合、補強金具13
0、230が強く外筒110、210側に当接して、補
強金具130、230が変形したりあるいは破損したり
する虞を有することとなる。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、補強金具とブ
ラケットあるいは外筒を一体化することにより、部品点
数を低減すると共に強度を向上した防振装置を提供する
ことが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される筒状
の外筒と、前記外筒の内側に基端側が位置する内筒と、
前記内筒と前記外筒とを連結するように前記内筒と前記
外筒との間に配設される弾性体と、前記外筒の端部に対
応した大きさの平面部を有する一端部が前記外筒内から
突出した前記内筒の先端側に取り付けられると共に振動
発生部及び振動受け部の他方に他端部が連結されるブラ
ケットと、前記外筒の端部に対向するように前記ブラケ
ットの一端部に直接固着され且つ前記ブラケットの移動
に伴って前記外筒に当接して前記ブラケットの変位を制
限する緩衝材とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項2による防振装置は、振動発生部及
び振動受け部の一方に連結される筒状の外筒と、前記外
筒の内側に基端側が位置する内筒と、前記内筒と前記外
筒とを連結するように前記内筒と前記外筒との間に配設
される弾性体と、前記外筒の端部に対応した大きさの平
面部を有する一端部が前記外筒内から突出した前記内筒
の先端側に取り付けられると共に振動発生部及び振動受
け部の他方に他端部が連結されるブラケットと、前記外
筒の端部に直接固着され且つ前記ブラケットの移動に伴
って前記ブラケットに当接して前記ブラケットの変位を
制限する緩衝材とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に係る防振装置の作用を説明する。
【0014】弾性体が内筒と外筒とを連結し、振動発生
部に外筒あるいはブラケットを介して内筒が連結されて
いる為、振動発生部側から振動が外筒あるいは内筒に伝
達されると、弾性体が変形し、結果として弾性体の変形
により振動が減衰して、内筒あるいは外筒に連結される
振動受け部側に振動が伝達され難くなる。
【0015】また、外筒の端部に対向するように内筒の
先端側に位置するブラケットの一端部が外筒の端部に対
応した大きさの平面部を有し、この一端部に直接固着さ
れる緩衝材が、ブラケットの移動に伴って外筒に当接す
る。この為、緩衝材が衝撃を吸収しつつブラケットの移
動を規制し、ブラケットの必要以上の外筒側への変位を
制限する。
【0016】従って、補強金具をブラケットに取り付け
る必要がなく、部品点数が減少すると共に、補強金具が
無いために補強金具の変形等の虞がなく、防振装置の強
度が向上することになる。
【0017】請求項2に係る防振装置の作用を説明す
る。請求項1と同様に作用するが、外筒側に緩衝材を固
着した為、ブラケットの移動に伴って、外筒側の緩衝材
にブラケットが当接することになる。
【0018】また、請求項2の発明によっても、補強金
具をブラケットに取り付ける必要がなくなり、部品点数
が減少する等の作用を同様に有する。
【0019】
【実施例】本発明の第1実施例に係る防振装置を図1及
び図2に示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。
【0020】図1及び図2に示すように、本実施例に係
る吊り下げ形式の防振装置10は、一例として自動車の
車体側へ連結される振動受け部としての外筒12を備え
ている。この外筒12はコップ状とされ、上部側は一定
の径に形成された大径部12Aとされており、下部側に
は、段部12Bを介して、大径部12Aより小径の小径
部12Cが設けられている。そして、小径部12Cの下
部を塞ぐように、小径部12Cの下端部を形成する底部
12Eが設けられ、この底部12Eの中央部に円形の貫
通孔である円孔76が設けられている。
【0021】また、小径部12Cには、外筒12を車体
へ取り付けるための略L字形の取付脚14が固着されて
おり、取付脚14には、図示しない取付ボルトを挿通す
るボルト孔16が形成されている。
【0022】外筒12の内部には、弾性体ブロック18
及び隔壁部材20が上下方向に連続して配設されてい
る。図1に示すように、弾性体ブロック18は、それぞ
れ外筒12と同軸的に配設される弾性体24及び内筒金
具26等から構成されている。
【0023】この内筒金具26は、筒状に形成された円
筒部28及び、内筒金具26の上端部に溶接されて固着
されている底部30Aを有したフランジ部30から構成
されている。
【0024】円筒部28は、内周に雌螺子28Aが形成
されており、内筒金具26の下方の一部である先端側が
外筒12の底部12Eに形成された円形の円孔76から
下方へ突出している。また、内筒金具26の基端側とな
るフランジ部30は小円形の底部30Aを有し、底部3
0Aの外周には、上方へ行くに従って径が拡大されるテ
ーパ部30Bが連続的に形成されており、さらにテーパ
部30Bの上端には、半径方向外側へ延びるリング状の
平面部30Cが形成されている。
【0025】一方、弾性体24はリング状とされ、内筒
金具26と外筒12の内周面との間に配設されて、外周
が外筒12の下部寄りの内周面全域にわたって加硫接着
されており、内周がフランジ部30の底部30Aを除く
外周面及び円筒部28の外周面の略上半分へ加硫接着さ
れている。
【0026】他方、図1及び図2に示すように、外筒1
2の下方には底部12Eに対向して、鉄鋳物等で形成さ
れたブラケットである取付アーム66の角柱部66Aが
配設されており、この取付アーム66の一端部に位置す
る角柱部66Aは、図5に示す従来のブラケット122
より大きく形成され且つ、底部12Eに対応した大きさ
の平面部69を底部12Eに対向するように有してい
る。この取付アーム66の角柱部66Aの外周には、厚
肉であってゴム製の弾性体64が、角柱部66Aに圧入
されて固着されている。従って、この弾性体64が外筒
12に当接した際の衝撃を吸収する緩衝材となる。
【0027】そして、角柱部66Aに形成されたボルト
孔65を下方からボルト67が挿通し、このボルト67
が、円筒部28の雌螺子28Aに螺合して、取付アーム
66が内筒金具26に固定される。
【0028】また、取付アーム66の他端部には、図2
に示すように、取付部66Bが形成されており、振動発
生部となるエンジン(図示せず)に連結するための複数
個のボルト孔68が形成されている。
【0029】この一方、図1に示すように、弾性体ブロ
ック18の上側に配設されると共に外周面が外筒12の
内周面に密接した略円柱形状の隔壁部材20が、外筒1
2に内蔵されるように挿入されている。隔壁部材20に
は、下部の中央に大径凹部34が形成されており、大径
凹部34の中央には、軸方向に貫通する円孔36が形成
さている。なお、大径凹部34の深さ寸法は、隔壁部材
20の軸方向長さの半分強となっている。
【0030】一方、隔壁部材20の上部には、円孔36
の外周側にリング溝38が形成されている。
【0031】円孔36は、弾性体ブロック18側とは反
対側から第1のダイヤフラム40で閉塞されている。第
1のダイヤフラム40は厚肉円板状とされ、上面の中央
に凹部40Aが形成されている。第1のダイヤフラム4
0の外周縁部には補強リング41が加硫接着されてお
り、補強リング41の外周縁側の下面は、外部に露出し
てリング溝38の内周側の側壁20Aの上端面に密着し
ている。
【0032】第1のダイヤフラム40の上側には、金属
等の薄肉の板材で形成された押さえ金具42が配設され
ている。この押さえ金具42は、円形の底部42Aの外
周に、上方へ向かって立ち上がる円筒状の側壁42Bが
形成され、さらに側壁42Bの上端には、半径方向外方
へむかって延びるフランジ42Cが形成されている。
【0033】押さえ金具42の上側には、第1のダイヤ
フラム40よりも薄肉とされた第2のダイヤフラム44
が配設されている。第2のダイヤフラム44の外周縁部
には取付リング44Aが加硫接着されている。
【0034】さらに、第2のダイヤフラム44の上側に
は、金属等の薄肉の板材で形成されたダイヤフラムカバ
ー46が配設されている。ダイヤフラムカバー46の中
央部は上方へ向かって凸状とされており、ダイヤフラム
カバー46の外周縁部46Aが前記第2のダイヤフラム
44の取付リング44Aの上側に配設されている。な
お、ダイヤフラムカバー46と第2のダイヤフラム44
との間は、空気室47とされている。
【0035】これら押さえ金具42の外周縁部、第2の
ダイヤフラム44の取付リング44A及びダイヤフラム
カバー46の外周縁部46Aは、隔壁部材20の上端部
に重ねられており、外筒12の上端部に薄く形成された
薄肉部12Fが内側にかしめられることによって、外筒
12の上端部と隔壁部材20の上端部との間にこれらの
部材が挟持されている。なお、前記第1のダイヤフラム
40は、これによって外周縁部が押さえ金具42と側壁
20Aの上端面との間に挟持されて、固定される。
【0036】また、押さえ金具42には、中央近傍に複
数の孔54が形成されており、押さえ金具42を挟んで
第1のダイヤフラム40側と第2のダイヤフラム44側
とは、この複数の孔54を介して連通している。
【0037】ここで、隔壁部材20の大径凹部34と弾
性体ブロック18とで囲まれる空間部は受圧液室57と
され、押さえ金具42と第1のダイヤフラム40との間
及び押さえ金具42と第2のダイヤフラム44との間の
空間部が副液室59とされている。
【0038】一方、リング溝38と押さえ金具42とに
囲まれる空間部は、制限通路48とされており、リング
溝38の底部に形成された貫通孔50によって受圧液室
57と連通している。また、押さえ金具42には、貫通
孔50とは軸線を挟んで反対側に孔52が形成されてお
り、制限通路48はこの孔52を介して副液室59と連
通している。したがって、受圧液室57と副液室59と
は、制限通路48を介して常に連通しており、受圧液室
57、副液室59及び制限通路48内には、水、シリコ
ンオイル、エチングリコール等の液体が充填されてい
る。
【0039】なお、隔壁部材20の上端の外周側の角部
には、溝56が形成されており、この溝56にはシール
性を高めるためにOリング58が配設されている。
【0040】次に本実施例の作用を説明する。この防振
装置10の組立に際しては、図1及び図2に示すよう
に、取付脚14が固着された外筒12と内筒金具26と
の間に弾性体24を加硫接着し、この状態でプレス加工
等により外筒12の下端部を屈曲して底部12Eを形成
する。そして、内筒金具26を構成する円筒部28の下
部に、取付アーム66をボルト67によりねじ止める。
【0041】その後、図1に示すように、隔壁部材2
0、第1のダイヤフラム40、押さえ金具42、第2の
ダイヤフラム44、ダイヤフラムカバー46を順に挿入
し、外筒12の薄肉部12Fを内側にかしめ加工する。
【0042】なお、液体は、隔壁部材20、第1のダイ
ヤフラム40、押さえ金具42、第2のダイヤフラム4
4、ダイヤフラムカバー46を外筒12に挿入する際
に、液体中で行うことによって充填してもよく、組立て
後に、外筒12に液体充填用の孔から注入するようにし
てもよい。
【0043】本実施例の防振装置10は、一例として、
取付脚14を図示しないボルトによって自動車の車体へ
連結し、取付アーム66を図示しない自動車のエンジン
に連結する。この際、内筒金具26がエンジンの荷重を
受けると、弾性体24が圧縮変形され、内筒金具26が
図1の状態よりも下方へ移動して、取付アーム66が、
外筒12の底部12Eから所定寸法離間する。
【0044】そして、エンジン振動が取付アーム66を
介して内筒金具26に伝達されると、弾性体24が変形
して振動が減衰され、外筒12に連結される車体側に伝
達される振動荷重が小さくなるが、さらに、受圧液室5
7、副液室59及び制限通路48等により、以下のよう
に作用する。
【0045】例えば、エンジン振動が低周波数の振動の
時には、液体が制限通路48を介して主液室57と副液
室59との間を行き来し、大きな減衰力を発生すること
により低周波の振動が吸収される。
【0046】振動の周波数が上昇すると、制限通路48
が目詰まり状態となるが、この際には、第1のダイヤフ
ラム40が変形して主液室57内の圧力上昇を回避す
る。
【0047】また、エンジン振動が高周波数の振動の場
合には、内筒金具26の平面部30Cの周縁部と、隔壁
部材20の内壁面との間の環状の隙間で液体が共振し、
動ばね定数が低減される。
【0048】さらに、エンジン側から大振幅の振動が伝
達された場合は、外筒12の底部12Eに対向するよう
に、内筒26の先端側に位置する取付アーム66の角柱
部66Aに、直接取り付けられる弾性体64が、取付ア
ーム66の移動に伴って外筒12に当接する。この為、
弾性体64が衝撃を吸収しつつ取付アーム66の移動を
規制し、取付アーム66の必要以上の外筒12側への変
位を制限する。
【0049】従って、図5のように補強金具を取付アー
ム66に取り付ける必要がなく、部品点数が減少すると
共に、従来のブラケットより大きく形成されて強化され
た取付アーム66の角柱部66Aが弾性体64を直接支
持しているので、変形することがなく、防振装置10の
強度が向上することになる。
【0050】尚、上記実施例において、液体封入式の防
振装置を用いて説明をしたが、液体封入式以外の防振装
置に適用できることはいうまでもない。
【0051】次に、本発明の第2実施例に係る防振装置
を図3及び図4に示し、これらの図に基づき本実施例を
説明する。
【0052】図3及び図4に示すように、本実施例の防
振装置100は、一例として自動車の車体側へ連結され
る振動受け部としての外筒82を備えている。この外筒
82は下部側が開放された円筒状とされ、上部側は一定
の径に形成された大径部82Aとされており、下部側に
は、テーパ部82Bを介して、開口部104の外枠を形
成する小径部82Cが設けられている。そして、大径部
82Aの上部を塞ぐように、大径部82Aの上端部を形
成する頂部82Eが設けられ、この頂部82Eの中央部
に円形の貫通孔である円孔106が設けられている。
【0053】また、小径部82Cには、外筒82を車体
へ取り付けるための略L字形の取付脚84が固着されて
おり、取付脚84には、図示しない取付ボルトを挿通す
るボルト孔86が形成されている。
【0054】さらに、外筒82の内部には、弾性体ブロ
ック88が配設されている。図3に示すように、弾性体
ブロック88は、外筒82と同軸的に配設される弾性体
94及び内筒金具96等から構成されている。
【0055】この内筒金具96は、内周に雌螺子96A
が形成されており、内筒金具96の上方の一部である先
端側が外筒82の頂部82Eに形成された円形の円孔1
06から上方へ突出している。
【0056】一方、弾性体94はリング状とされ、内筒
金具96と外筒82の内周面との間に配設されて、外周
が外筒82のテーパ部82Bの内周面全域にわたって加
硫接着されており、内周が内筒金具96の基端側である
略下半分へ加硫接着されている。
【0057】他方、図3及び図4に示すように、外筒8
2の上方には頂部82Eに対向して、鉄鋳物等で形成さ
れたブラケットである取付アーム102の一端部を構成
する先端部102Aが配設されている。この取付アーム
102の先端部102Aの外筒82に対向する下面10
2Cが平面状となっていて、この下面102Cには厚肉
の弾性体92が加硫接着されている。従って、この弾性
体92が外筒82に当接した際の衝撃を吸収する緩衝材
となる。
【0058】そして、先端部102Aに形成されたボル
ト孔103を上方からボルト90が挿通し、このボルト
90が、内筒金具96の雌螺子96Aに螺合して、取付
アーム102が内筒金具96に固定される。
【0059】また、取付アーム102の他端部には、取
付部102Bが形成されており、振動発生部となるエン
ジン80に連結するためのボルト孔108が複数形成さ
れている。そして、ボルト孔108にボルト90が挿通
され、このボルト90が、エンジン80に螺合して、取
付アーム102がエンジン80に固定される。
【0060】次に本実施例の作用を説明する。この防振
装置100の組立に際しては、図3及び図4に示すよう
に、取付脚84が固着された外筒82と内筒金具96と
の間に弾性体94を加硫接着し、この状態でプレス加工
等により外筒82の上端部を屈曲して頂部82Eを形成
する。そして、内筒金具96の上部に、取付アーム10
2をボルト90によりねじ止める。
【0061】本実施例の防振装置100は、一例とし
て、取付脚84を図示しないボルトによって自動車の車
体へ連結し、取付アーム102を自動車のエンジン80
に連結する。この際、内筒金具96がエンジン80の荷
重を受けると、弾性体84が圧縮変形され、内筒金具9
6が下方へ移動して、図3に示すように、取付アーム1
02が、外筒82の頂部82Eから所定寸法離れた位置
で停止する。
【0062】そして、エンジン振動が取付アーム102
を介して内筒金具96に伝達されると、弾性体84が変
形して振動が減衰され、外筒82に連結される車体側に
伝達される振動荷重が小さくなる。
【0063】さらに、エンジン側から大振幅の振動が伝
達された場合は、外筒82の頂部82Eに対向するよう
に、内筒96の先端側に位置する取付アーム102の先
端部102Aに、直接取り付けられる弾性体92が、取
付アーム102の移動に伴って外筒82に当接する。こ
の為、弾性体92が衝撃を吸収しつつ取付アーム102
の移動を規制し、取付アーム102の必要以上の外筒8
2側への変位を制限する。
【0064】従って、図6及び図7のように補強金具を
取付アーム102に取り付ける必要がなく、部品点数が
減少すると共に、従来のブラケットより大きく形成され
て強化された取付アーム102の先端部102Aが弾性
体92を直接支持しているので、変形することがなく、
防振装置10の強度が向上することになる。
【0065】尚、実施例において、ブラケットとなる取
付アーム側に緩衝材となる弾性体を固着するようにした
が、この逆に、外筒側に弾性体を固着するような構造と
してもよいことは、言うまでもない。さらに、実施例に
おいて、自動車に搭載されるエンジンの防振を目的とし
たが、本発明の防振装置は例えば自動車のボディマウン
ト等、あるいは自動車以外の他の用途にも用いられるこ
とはいうまでもなく、また、弾性体等の形状、寸法など
も実施例のものに限定されるものではない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は上記構成としたので、部品点数が低減されると共に強
度が向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防振装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例に係る防振装置の分解斜視
図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る防振装置の断面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例に係る防振装置の平面部分
断面図である。
【図5】従来技術に係る防振装置の断面図である。
【図6】別の従来技術に係る防振装置の断面図である。
【図7】図6の防振装置の平面部分断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 外筒 18 弾性体ブロック 24 弾性体 26 内筒金具(内筒) 57 受圧液室 64 弾性体(緩衝材) 66 取付アーム(ブラケット) 82 外筒 88 弾性体ブロック 92 弾性体(緩衝材) 94 弾性体 96 内筒金具(内筒) 100 防振装置 102 取付アーム(ブラケット)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    される筒状の外筒と、前記外筒の内側に基端側が位置す
    る内筒と、前記内筒と前記外筒とを連結するように前記
    内筒と前記外筒との間に配設される弾性体と、前記外筒
    の端部に対応した大きさの平面部を有する一端部が前記
    外筒内から突出した前記内筒の先端側に取り付けられる
    と共に振動発生部及び振動受け部の他方に他端部が連結
    されるブラケットと、前記外筒の端部に対向するように
    前記ブラケットの一端部に直接固着され且つ前記ブラケ
    ットの移動に伴って前記外筒に当接して前記ブラケット
    の変位を制限する緩衝材とを備えたことを特徴とする防
    振装置。
  2. 【請求項2】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    される筒状の外筒と、前記外筒の内側に基端側が位置す
    る内筒と、前記内筒と前記外筒とを連結するように前記
    内筒と前記外筒との間に配設される弾性体と、前記外筒
    の端部に対応した大きさの平面部を有する一端部が前記
    外筒内から突出した前記内筒の先端側に取り付けられる
    と共に振動発生部及び振動受け部の他方に他端部が連結
    されるブラケットと、前記外筒の端部に直接固着され且
    つ前記ブラケットの移動に伴って前記ブラケットに当接
    して前記ブラケットの変位を制限する緩衝材とを備えた
    ことを特徴とする防振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020073465A (ko) * 2002-08-28 2002-09-26 김일곤 회동방지홈이 일체로 형성된 에어 서스펜션 행거의 지지부재

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KR20020073465A (ko) * 2002-08-28 2002-09-26 김일곤 회동방지홈이 일체로 형성된 에어 서스펜션 행거의 지지부재

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