JPH06184407A - エポキシ樹脂成形材料 - Google Patents
エポキシ樹脂成形材料Info
- Publication number
- JPH06184407A JPH06184407A JP34064992A JP34064992A JPH06184407A JP H06184407 A JPH06184407 A JP H06184407A JP 34064992 A JP34064992 A JP 34064992A JP 34064992 A JP34064992 A JP 34064992A JP H06184407 A JPH06184407 A JP H06184407A
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- JP
- Japan
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- parts
- weight
- epoxy resin
- molding material
- resin
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 エポキシ樹脂10〜30重量部、部分架橋N
BR 0.5〜5重量部、無機充填材60〜85重量部か
らなり、硬化剤としてフェノール樹脂を用いることを特
徴とするエポキシ樹脂成形材料。 【効果】 フェノール樹脂を硬化剤とするエポキシ樹脂
に部分架橋NBRを配合しているので、低圧成形可能で
あり、強靱性に優れかつ保存性に優れたものであり、ボ
ビン、コイル封止用、ピン挿入等の後工程を必要とする
表面実装用小型部品等に好適である。
BR 0.5〜5重量部、無機充填材60〜85重量部か
らなり、硬化剤としてフェノール樹脂を用いることを特
徴とするエポキシ樹脂成形材料。 【効果】 フェノール樹脂を硬化剤とするエポキシ樹脂
に部分架橋NBRを配合しているので、低圧成形可能で
あり、強靱性に優れかつ保存性に優れたものであり、ボ
ビン、コイル封止用、ピン挿入等の後工程を必要とする
表面実装用小型部品等に好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存性を損なわず強靱
で、かつ低圧成形性に優れたエポキシ樹脂成形材料に関
する。
で、かつ低圧成形性に優れたエポキシ樹脂成形材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、エポキシ樹脂の強靱化を目的とし
てゴム変性、特にNBR変性による手法が多く取られる
ようになってきた。これによりエポキシ樹脂単独の場合
より、4倍以上の強靱性が得られることがわかってい
る。しかし、その多くは靱性は向上するものの、曲げ強
度等の他の物性の低下、ガラス転移点の低下(耐熱性の
低下)といったデメリットが多く実用化には適さないも
のが多かった。これら物性の低下は、NBRを樹脂相に
海島構造で点在させることにより、完全相溶した系より
少なくすることが可能であるが、粘度の上昇、保存性の
低下は解決しがたい問題であった。特に最も良く適用さ
れているカルボキシ末端NBRは樹脂との反応性を有す
るため樹脂との密着性が増し、強靱化の効果は大である
が、それにともない粘度増加も大きく低圧成形用材料と
しては適さなかった。また保存性も悪くなる傾向があ
る。
てゴム変性、特にNBR変性による手法が多く取られる
ようになってきた。これによりエポキシ樹脂単独の場合
より、4倍以上の強靱性が得られることがわかってい
る。しかし、その多くは靱性は向上するものの、曲げ強
度等の他の物性の低下、ガラス転移点の低下(耐熱性の
低下)といったデメリットが多く実用化には適さないも
のが多かった。これら物性の低下は、NBRを樹脂相に
海島構造で点在させることにより、完全相溶した系より
少なくすることが可能であるが、粘度の上昇、保存性の
低下は解決しがたい問題であった。特に最も良く適用さ
れているカルボキシ末端NBRは樹脂との反応性を有す
るため樹脂との密着性が増し、強靱化の効果は大である
が、それにともない粘度増加も大きく低圧成形用材料と
しては適さなかった。また保存性も悪くなる傾向があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】表面実装用部品の封止
用、各種コイルの封止用に使用されるエポキシ樹脂成形
材料はインサート部品のずれが生じないように低圧成形
が必要であり高流動性が要求される。また、金属インサ
ート部品についてはヒートサイクル性も同時に要求され
るため強靱性も要求される。また、小型ボビン等では運
搬中にツバ折れが発生しないように、やはり強靱性が必
要とされる。本発明者は、このような用途に対応可能な
材料を提供せんとして鋭意研究を重ねた結果、強靱で低
圧成形が可能であり、かつ保存性に優れた材料を得る方
法を見いだしたのである。
用、各種コイルの封止用に使用されるエポキシ樹脂成形
材料はインサート部品のずれが生じないように低圧成形
が必要であり高流動性が要求される。また、金属インサ
ート部品についてはヒートサイクル性も同時に要求され
るため強靱性も要求される。また、小型ボビン等では運
搬中にツバ折れが発生しないように、やはり強靱性が必
要とされる。本発明者は、このような用途に対応可能な
材料を提供せんとして鋭意研究を重ねた結果、強靱で低
圧成形が可能であり、かつ保存性に優れた材料を得る方
法を見いだしたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はエポキシ樹脂1
0〜30重量部、部分架橋NBR 0.5〜5重量部、無
機充填材60〜85重量部からなり、硬化剤としてフェ
ノール樹脂を用いることを特徴とするエポキシ樹脂組成
物であり、強靱性、即ち曲げ強度と衝撃強度を高位にバ
ランスし、低圧成形が可能であり、かつ保存性に優れた
成形材料を提供するものである。ここで使用されるエポ
キシ樹脂は、ビスフェノールA型、ビスフェノールF
型、オルソクレゾールノボラック型、フェノールノボラ
ック型のエポキシ樹脂、あるいは前記エポキシ樹脂を基
本構造としてハロゲン化物等で変性した難燃化タイプな
ど、いずれの樹脂も単独あるいは併用して使用できる。
乾式成形材料の原料ブレンド工程を考えた場合、これら
のエポキシ樹脂は粉体であることが望ましい。通常、軟
化点60〜100℃程度であれば問題無く使用できる。
0〜30重量部、部分架橋NBR 0.5〜5重量部、無
機充填材60〜85重量部からなり、硬化剤としてフェ
ノール樹脂を用いることを特徴とするエポキシ樹脂組成
物であり、強靱性、即ち曲げ強度と衝撃強度を高位にバ
ランスし、低圧成形が可能であり、かつ保存性に優れた
成形材料を提供するものである。ここで使用されるエポ
キシ樹脂は、ビスフェノールA型、ビスフェノールF
型、オルソクレゾールノボラック型、フェノールノボラ
ック型のエポキシ樹脂、あるいは前記エポキシ樹脂を基
本構造としてハロゲン化物等で変性した難燃化タイプな
ど、いずれの樹脂も単独あるいは併用して使用できる。
乾式成形材料の原料ブレンド工程を考えた場合、これら
のエポキシ樹脂は粉体であることが望ましい。通常、軟
化点60〜100℃程度であれば問題無く使用できる。
【0005】硬化剤は保存性を考慮してフェノール樹脂
硬化剤を使用する。ここで、フェノール樹脂は、ランダ
ムノボラック型、ビスフェノールA型ノボラック、ある
いは前述のフェノール樹脂の構造を基本系として、キシ
レン、シリコン等で変性されたものも使用できる。ま
た、乾式成形材料の原料ブレンド工程を考えた場合、粉
体であることが望ましい。通常、重量平均分子量300
0〜9000程度であれば問題無く使用できる。無機充
填材であるがガラス繊維、シリカ、焼成クレー、未焼成
クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、マイ
カ、ウォラストナイト、水酸化マグネシウム、アルミナ
繊維等が単独あるいは併用することが可能である。特に
少なくとも無機充填材の50〜60%にガラス繊維、ア
ルミナ繊維を使用すれば一層強靱性が得られる。
硬化剤を使用する。ここで、フェノール樹脂は、ランダ
ムノボラック型、ビスフェノールA型ノボラック、ある
いは前述のフェノール樹脂の構造を基本系として、キシ
レン、シリコン等で変性されたものも使用できる。ま
た、乾式成形材料の原料ブレンド工程を考えた場合、粉
体であることが望ましい。通常、重量平均分子量300
0〜9000程度であれば問題無く使用できる。無機充
填材であるがガラス繊維、シリカ、焼成クレー、未焼成
クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、マイ
カ、ウォラストナイト、水酸化マグネシウム、アルミナ
繊維等が単独あるいは併用することが可能である。特に
少なくとも無機充填材の50〜60%にガラス繊維、ア
ルミナ繊維を使用すれば一層強靱性が得られる。
【0006】次に部分架橋NBRはブタジエンとアクリ
ロニトリル及び架橋モノマーを適当な割合で添加し重合
させたものであればよく、架橋モノマーとしてはジエン
系など、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体に架
橋構造を導入することが可能な単量体であればよい。ア
クリロニトリルブタジエンゴムに対する架橋部分の比率
は特に限定しない。しかし、架橋の比率が高いと樹脂と
の相溶性が悪くなるため、1%以下の比率で架橋してい
るものが好ましい。また、アクリロニトリルとブタジエ
ンの結合比率はエポキシ樹脂、硬化剤のフェノール樹脂
との相溶性を考慮してSP値9〜10程度に調整されて
いればよい。部分架橋NBRの分子量は特に規定はしな
いが、ロール作業性を考慮すれば200000〜500
000程度が望ましい。
ロニトリル及び架橋モノマーを適当な割合で添加し重合
させたものであればよく、架橋モノマーとしてはジエン
系など、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体に架
橋構造を導入することが可能な単量体であればよい。ア
クリロニトリルブタジエンゴムに対する架橋部分の比率
は特に限定しない。しかし、架橋の比率が高いと樹脂と
の相溶性が悪くなるため、1%以下の比率で架橋してい
るものが好ましい。また、アクリロニトリルとブタジエ
ンの結合比率はエポキシ樹脂、硬化剤のフェノール樹脂
との相溶性を考慮してSP値9〜10程度に調整されて
いればよい。部分架橋NBRの分子量は特に規定はしな
いが、ロール作業性を考慮すれば200000〜500
000程度が望ましい。
【0007】更に、充填材と樹脂の密着性を上げるの
に、エポキシシラン、アミノシラン等のカップリング剤
を使用すれば、靱性向上に効果的である。本発明の成形
材料はこれらの原料を特許請求の範囲で示した配合比で
ブレンドし、顔料、離型剤、硬化促進剤等を加え均一混
合した後、ロール、コニーダー、二軸押出機等の混練機
等で加熱混練、粉砕して作られる。このようにして得ら
れたエポキシ樹脂成形材料は低圧成形可能であり、強靱
性でかつ保存性に優れ、ボビン、コイル封止用、ピン挿
入等の後工程を必要とする表面実装用小型部品等に適用
できる。
に、エポキシシラン、アミノシラン等のカップリング剤
を使用すれば、靱性向上に効果的である。本発明の成形
材料はこれらの原料を特許請求の範囲で示した配合比で
ブレンドし、顔料、離型剤、硬化促進剤等を加え均一混
合した後、ロール、コニーダー、二軸押出機等の混練機
等で加熱混練、粉砕して作られる。このようにして得ら
れたエポキシ樹脂成形材料は低圧成形可能であり、強靱
性でかつ保存性に優れ、ボビン、コイル封止用、ピン挿
入等の後工程を必要とする表面実装用小型部品等に適用
できる。
【0008】
《実施例1》 (A)オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ランダムノボ
ラック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-1082)
8重量部、(C)部分架橋NBR(日本合成ゴム(株):PN
C-38)2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガラス
(株):ECS015B154H)60重量部、(E)未焼成クレー(F
REEPORT KAORIN INC.:USクレー)10重量部、(F)
硬化促進剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合しロー
ルで成形材料化した。
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ランダムノボ
ラック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-1082)
8重量部、(C)部分架橋NBR(日本合成ゴム(株):PN
C-38)2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガラス
(株):ECS015B154H)60重量部、(E)未焼成クレー(F
REEPORT KAORIN INC.:USクレー)10重量部、(F)
硬化促進剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合しロー
ルで成形材料化した。
【0009】《実施例2》 (A)ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポ
キシ(株):エピコート1002)20重量部、(B)ランダム
ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-
1084)8重量部、(C)部分架橋NBR(日本合成ゴム
(株):PNC-38)2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガ
ラス(株):ECS015B154H)40重量部、(E)未焼成クレ
ー(FREEPORT KAORIN INC.:USクレー)30重量部、
(F)硬化促進剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合し
ロールで材料化した。
キシ(株):エピコート1002)20重量部、(B)ランダム
ノボラック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-
1084)8重量部、(C)部分架橋NBR(日本合成ゴム
(株):PNC-38)2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガ
ラス(株):ECS015B154H)40重量部、(E)未焼成クレ
ー(FREEPORT KAORIN INC.:USクレー)30重量部、
(F)硬化促進剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合し
ロールで材料化した。
【0010】《比較例1》 (A)オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ランダムノボラ
ック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-1082)8
重量部、(C)ガラス繊維(日本電気ガラス(株):ECS015B
154H)60重量部、(D)未焼成クレー(FREEPORT KAORI
N INC.:USクレー)10重量部、(E)硬化促進剤、顔
料、離型剤他5重量部を均一混合しロールで材料化し
た。
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ランダムノボラ
ック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-1082)8
重量部、(C)ガラス繊維(日本電気ガラス(株):ECS015B
154H)60重量部、(D)未焼成クレー(FREEPORT KAORI
N INC.:USクレー)10重量部、(E)硬化促進剤、顔
料、離型剤他5重量部を均一混合しロールで材料化し
た。
【0011】《比較例2》 (A)オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ランダムノボラ
ック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-1082)8
重量部、(C)カルボキシル変性NBR(日本合成ゴム
(株):PNC-25)2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガ
ラス(株):ECS015B154H)60重量部、(E)未焼成クレ
ー(FREEPORT KAORIN INC.:USクレー)10重量部、
(F)硬化促進剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合し
ロールで材料化した。
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ランダムノボラ
ック型フェノール樹脂(住友デュレズ(株):A-1082)8
重量部、(C)カルボキシル変性NBR(日本合成ゴム
(株):PNC-25)2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガ
ラス(株):ECS015B154H)60重量部、(E)未焼成クレ
ー(FREEPORT KAORIN INC.:USクレー)10重量部、
(F)硬化促進剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合し
ロールで材料化した。
【0012】《比較例3》 (A)オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ジアミノジフ
ェニルメタン(三井東圧化学(株):MDA-220)3重量
部、(C)部分架橋NBR(日本合成ゴム(株):PNC-38)
2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガラス(株):ECS
015B154H)60重量部、(E)未焼成クレー(FREEPORT K
AORIN INC.:USクレー)10重量部、(F)硬化促進
剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合しロールで材料
化した。
化薬(株):EOCN-1020)16重量部、(B)ジアミノジフ
ェニルメタン(三井東圧化学(株):MDA-220)3重量
部、(C)部分架橋NBR(日本合成ゴム(株):PNC-38)
2重量部、(D)ガラス繊維(日本電気ガラス(株):ECS
015B154H)60重量部、(E)未焼成クレー(FREEPORT K
AORIN INC.:USクレー)10重量部、(F)硬化促進
剤、顔料、離型剤他5重量部を均一混合しロールで材料
化した。
【0013】実施例1〜2及び比較例1〜3について、
得られた成形材料の特性を評価し、その結果を表1及び
表2に示す。
得られた成形材料の特性を評価し、その結果を表1及び
表2に示す。
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】(測定方法) (1) シャルピー衝撃強度: JIS K 6911 に準ずる。 (2) 曲げ強度: JIS K 6911 に準ずる。 (3) 溶融粘度:30℃で保管したサンプルについて高化
式フローテスタで150℃での溶融粘度を測定し、粘度
の経時変化を評価した。実施例では衝撃強度、曲げ強度
共に高い値を示し、粘度が低く、かつ30℃で保管して
も粘度の上昇は小さい。比較例1は部分架橋NBRを添
加しない場合であり、保存性は良好であり、曲げ強度も
高い値を示すが、衝撃強度が低い。比較例2はカルボキ
シル基をもつNBRを用いた場合であり、曲げ強度、衝
撃強度は高い値を示すが、初期粘度が実施例1、2に比
較して1オーダー高く、更に時間経過とともに急激に増
粘するため、低圧成形には不適である。比較例3はアミ
ン系硬化剤を用いた場合であり、曲げ強度、衝撃強度は
高い値を示すが、保存性は悪い。
式フローテスタで150℃での溶融粘度を測定し、粘度
の経時変化を評価した。実施例では衝撃強度、曲げ強度
共に高い値を示し、粘度が低く、かつ30℃で保管して
も粘度の上昇は小さい。比較例1は部分架橋NBRを添
加しない場合であり、保存性は良好であり、曲げ強度も
高い値を示すが、衝撃強度が低い。比較例2はカルボキ
シル基をもつNBRを用いた場合であり、曲げ強度、衝
撃強度は高い値を示すが、初期粘度が実施例1、2に比
較して1オーダー高く、更に時間経過とともに急激に増
粘するため、低圧成形には不適である。比較例3はアミ
ン系硬化剤を用いた場合であり、曲げ強度、衝撃強度は
高い値を示すが、保存性は悪い。
【0016】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂成形材料は、フェ
ノール樹脂を硬化剤とするエポキシ樹脂に部分架橋NB
Rを配合しているので、低圧成形可能であり、強靱性に
優れかつ保存性に優れたものであり、ボビン、コイル封
止用、ピン挿入等の後工程を必要とする表面実装用小型
部品等に好適である。
ノール樹脂を硬化剤とするエポキシ樹脂に部分架橋NB
Rを配合しているので、低圧成形可能であり、強靱性に
優れかつ保存性に優れたものであり、ボビン、コイル封
止用、ピン挿入等の後工程を必要とする表面実装用小型
部品等に好適である。
Claims (1)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂10〜30重量部、部分架
橋NBR 0.5〜5重量部、無機充填材60〜85重量
部からなり、硬化剤としてフェノール樹脂を用いること
を特徴とするエポキシ樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34064992A JPH06184407A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | エポキシ樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34064992A JPH06184407A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | エポキシ樹脂成形材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184407A true JPH06184407A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18338994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34064992A Pending JPH06184407A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | エポキシ樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06184407A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011111540A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ボビン |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34064992A patent/JPH06184407A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011111540A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ボビン |
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