JPH06183913A - 昆虫の防除方法 - Google Patents

昆虫の防除方法

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JPH06183913A
JPH06183913A JP5232536A JP23253693A JPH06183913A JP H06183913 A JPH06183913 A JP H06183913A JP 5232536 A JP5232536 A JP 5232536A JP 23253693 A JP23253693 A JP 23253693A JP H06183913 A JPH06183913 A JP H06183913A
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insects
family
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genus
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JP5232536A
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Friedrich Dr Karrer
カーラー フリードリッヒ
Hans-Peter Streibert
シュトライベルト ハンス−ペーター
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Ciba Geigy AG
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/24Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms with two or more hetero atoms
    • A01N43/26Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms with two or more hetero atoms five-membered rings
    • A01N43/28Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms with two or more hetero atoms five-membered rings with two hetero atoms in positions 1,3

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昆虫の防除方法を提供する。 【構成】 昆虫又はその成育地に、有効成分として少な
くとも一種の2−エチル(又はプロピル)−4−(4−
フェノキシ)フェノキシメチル−1,3−ジオキソラン
を含む殺虫用組成物〔但し、充分にエナンチオマー的に
純粋な形態で且つ主としてエナンチオマー的に純粋な形
態にある(2R,4S)−2−エチル−4−(4−フェ
ノキシ)フェノキシメチル−1,3−ジオキソランは前
記組成物中の有効成分の範囲から除かれる〕及び、所望
により、少なくとも一種の助剤を使用する昆虫の防除方
法であって、同翅類及び鱗翅目の昆虫が防除されること
を特徴とする方法。 【効果】 同翅類及び鱗翅目の昆虫の防除に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同翅類(Homoptera )
又は鱗翅目(Lepidoptera )の昆虫が防除されることを
特徴とする次式I:
【化4】 〔式中、Rはエチル基又はプロピル基を表わす〕で表わ
される化合物を使用する昆虫の防除方法、該目的のため
の前記化合物の使用方法、有効成分が前記化合物から選
択された該目的のための殺虫用組成物、並びに前記組成
物の製造方法及び使用方法〔但し、充分にエナンチオマ
ー的に純粋な形態で且つ主としてエナンチオマー的に純
粋な形態にある(2R,4S)−2−エチル−4−(4
−フェノキシ)フェノキシメチル−1,3−ジオキソラ
ンは本発明の目的物の範囲から除かれる〕に関するもの
である。
【0002】本発明の範囲内において、上述の(2R,
4S)エナンチオマーが“主としてエナンチオマー的に
純粋な形態”にある場合は(この場合、式Iで表わされ
る化合物の混合物は、該混合物中の全分子数に対して前
記エナンチオマーを少なくとも90%、特に少なくとも
88%、更に特別には少なくとも85%、好ましくは少
なくとも80%、とりわけ少なくとも70%、更に好ま
しくは50%を越えて含んでいる)、中でも、上述の如
く適用除外される。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】US−
4097581には、果実離脱を増強するための組成物
中の有効成分として、及び殺有害生物用組成物、例えば
殺虫用組成物、特にディプテラ(Diptera )属の昆虫及
び特にコレオプテラ(Coleoptera)属の昆虫を防除する
ための組成物中の有効成分として、次式II:
【化5】 〔式中、R1 は水素原子、炭素原子数1ないし7のアル
キル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭
素原子数2又は3のアルケニル基、炭素原子数2又は3
のアルキニル基、炭素原子数2ないし4のメトキシアル
キル基、クロロメチル基又はベンジル基を表わし、そし
てR2 は水素原子又は炭素原子数1ないし6のアルキル
基を表わし、又はR1 及びR2 は一緒になって基−(C
2 n −(式中、nは4又は5を表わす)を表わし、
又はそれらに結合している炭素原子と一緒になって次式
III :
【化6】 で表わされる基を表わす〕で表わされる化合物が提案さ
れている。
【0004】
【課題を解決するための手段】予期せぬことに、そして
上記US−4097581の記載を考慮しても、全く驚
くべきことに、式Iで表わされる化合物は同翅類の特定
の科及び属、並びに鱗翅目の特定の科及び属の昆虫を防
除するために、即ち、 以下の科:アレイロディダエ(Aleyrodidae )、シカデ
リダエ(Cicadellidae)、コッシダエ(Coccidae)、マ
ルガロディダエ(Margarodidae)及びプシリダエ(Psyl
lidae )の昆虫〔これらは全て同翅類に属する〕、 ディアスピディダエ(Diaspididae )科の以下の属:ア
オニディエラ(Aonidiella)、アスピディオツス(Aspi
diotus)、アウラカスピス(Aulacaspis)、クリソムパ
ルス(Chrysomphalus )、レピドサペス(Lepidosaphe
s)、パルラトリア(Parlatoria)、プソイダウラカス
ピス(Pseudaulacaspis )、クアドラスピディオツス
(Quadraspidiotus )、セレナスピデュス(Selenaspid
us)及びウナスピス(Unaspis )の昆虫〔これらは全て
同翅類に属する〕、プソイドコッシダエ(Pseudococcid
ae)科のプラノコックス(Planococcus )属の昆虫〔こ
れらは全て同翅類に属する〕、及び 以下の科:グラシラリイダエ(Gracilariidae )、リオ
ネチイダエ(Lyonetiidae )、オレスレウチダエ(Olet
hreutidae )、プシチダエ(Psychidae )及びトルトリ
シダエ(Tortricidae )〔これらは全て鱗翅目に属す
る〕の昆虫を防除するために、非常に適しているという
ことが今や見出された。
【0005】同翅類の特定の科及び属、並びに鱗翅目の
特定の科及び属の昆虫を防除するための式Iで表わされ
る化合物の前記の顕著な適性が何故その様に驚くべきこ
とであるかという理由は、式Iで表わされる化合物はU
S−4097581に記載された、且つ更にとりわけ、
US−4097581の9欄及び10欄の表中にジアス
テレオマー混合物の形態で記載された式IIで表わされる
化合物の範囲内に属するが、US−4097581に
は、本発明の式Iで表わされる化合物の顕著な活性に関
する何らの記載もないのみならず、本発明における如
き、同翅類の特定の科及び属、並びに鱗翅目の特定の科
及び属の昆虫に対する式IIで表わされる化合物の特別に
著しい活性に関する記載も全くなく、式Iで表わされる
本発明の化合物(これは、式IIで表わされる化合物の特
定のサブグループとして考えることができるが、しか
し、これはUS−4097581には記載されていな
い)の相当する特別に著しい活性に関する記載も全くな
いということである。
【0006】本発明に記載された種類の昆虫を防除する
ことは、例えば前記昆虫が目的とした方法によって防除
されない場合に、農業生産に関して前記昆虫によって引
き起こされる損害に起因する例えば莫大な経済的損失が
生じるので、昆虫の防除の分野においては使用者にとっ
て非常に重要である。
【0007】一方、本発明の範囲内の好ましいものは、
式Iで表わされる化合物(式中、Rはエチル基を表わ
す)を用いる本発明に関して述べた種類の昆虫の防除方
法である。
【0008】他方、本発明の範囲内の好ましいものは、
下記昆虫の防除方法である。
【0009】(1) コッシダエ(Coccidae)科の昆虫、 特に、以下の属:セロプラステス(Ceroplastes )、プ
ルヴィナリア(Pulvinaria)及びサイッセチア(Saisse
tia )の昆虫、 好ましくは、以下の種:セロプラステス フロリデンシ
ス(Ceroplastes floridensis )、セロプラステス シ
ネンシス(Ceroplastes sinensis)、プルヴィナリア
プシディイ(Pulvinaria psidii )及びサイッセチア
オレアエ(Saissetia oleae )、 特に、以下の種:セロプラステス フロリデンシス(Ce
roplastes floridensis )、セロプラステス シネンシ
ス(Ceroplastes sinensis)及びサイッセチアオレアエ
(Saissetia oleae )、特に、セロプラステス フロリ
デンシス(Ceroplastes floridensis )及びサイッセチ
ア オレアエ(Saissetia oleae )、とりわけ、セロプ
ラステス フロリデンシス(Ceroplastes floridensis
)種、とりわけ、サイッセチア オレアエ(Saissetia
oleae )種。
【0010】(2) コッシダエ(Coccidae)科のセロプラ
ステス(Ceroplastes )属のセロプラステス ルベンス
(Ceroplastes rubens)種の昆虫。
【0011】(3) ディアスピディダエ(Diaspididae )
科の以下の属:アオニディエラ(Aonidiella)、アスピ
ディオツス(Aspidiotus)、アウラカスピス(Aulacasp
is)、クリソムパルス(Chrysomphalus )、レピドサペ
ス(Lepidosaphes)、パルラトリア(Parlatoria)、プ
ソイダウラカスピス(Pseudaulacaspis )、クアドラス
ピディオツス(Quadraspidiotus )、セレナスピデュス
(Selenaspidus)及びウナスピス(Unaspis )の昆虫、 好ましくは、以下の種:アオニディエラ アウランチイ
(Aonidiella aurantii )、レピドサペス ベッキイ
(Lepidosaphes beckii )、レピドサペス ウルミ(Le
pidosaphes ulmi )、パルラトリア ペルガンデイ(Pa
rlatoria pergandei)、パルラトリア ブランチャルデ
ィイ(Parlatoria blanchardii)、パルラトリア ジジ
ピ(Parlatoria ziziphi)、クリソムパルス アオニデ
ュム(Chrysomphalus aonidum )、アウラカスピス ツ
ベルクラリス(Aulacaspis tubercularis )、アスピデ
ィオツス ヘデラエ(Aspidiotus hederae)、セレナス
ピデュス アルチクラツス(Selenaspidus articulatu
s)、プソイダウラカスピスペンタゴナ(Pseudaulacasp
is pentagona )、クアドラスピディオツス ペルニシ
オスス(Quadraspidiotus perniciosus )、ウナスピス
シトリ(Unaspis citri )及びウナスピス ヤノネン
シス(Unaspis yanonensis)の昆虫、 特に、以下の種:アオニディエラ アウランチイ(Aoni
diella aurantii )、レピドサペス ベッキイ(Lepido
saphes beckii )、パルラトリア ペルガンデイ(Parl
atoria pergandei)、パルラトリア ブランチャルディ
イ(Parlatoriablanchardii)、パルラトリア ジジピ
(Parlatoria ziziphi)、クリソムパルス アオニデュ
ム(Chrysomphalus aonidum )、アウラカスピス ツベ
ルクラリス(Aulacaspis tubercularis )、セレナスピ
デュス アルチクラツス(Selenaspidus articulatu
s)、プソイダウラカスピス ペンタゴナ(Pseudaulaca
spispentagona )、クアドラスピディオツス ペルニシ
オスス(Quadraspidiotus perniciosus )、ウナスピス
シトリ(Unaspis citri )及びウナスピス ヤノネン
シス(Unaspis yanonensis)の昆虫、 更に特別に、以下の種:アオニディエラ アウランチイ
(Aonidiella aurantii )、レピドサペス ベッキイ
(Lepidosaphes beckii )、パルラトリア ペルガンデ
イ(Parlatoria pergandei)、プソイダウラカスピス
ペンタゴナ(Pseudaulacaspis pentagona )、クアドラ
スピディオツス ペルニシオスス(Quadraspidiotus pe
rniciosus )、ウナスピス シトリ(Unaspis citri )
及びウナスピス ヤノネンシス(Unaspis yanonensis)
の昆虫、 とりわけ、以下の種:アオニディエラ アウランチイ
(Aonidiella aurantii)及びレピドサペス ベッキイ
(Lepidosaphes beckii )の昆虫、非常に特別に、アオ
ニディエラ アウランチイ(Aonidiella aurantii )種
の昆虫、非常に特別に、レピドサペス ベッキイ(Lepi
dosaphes beckii )種の昆虫。
【0012】(4) マルガロディダエ(Margarodidae)科
の昆虫、特に、イセルヤ(Icerya)属の昆虫、好ましく
は、イセルヤ プルチャシ(Icerya purchasi )種の昆
虫。
【0013】(5) プソイドコッシダエ(Pseudococcida
e)科のプラノコックス(Planococcus)属、プシチダエ
(Psychidae )科のプシラ(Psylla)属、並びにアレイ
ロディダエ(Aleyrodidae )科のトリアレウロデス(Tr
ialeurodes)属及びベミシア(Bemisia )属の昆虫、 好ましくは以下の種:プラノコックス フィクス(Plan
ococcus ficus )、プラノコックス シトリ(Planococ
cus citri )、プシラ ピリ(Psylla pyri )、プシラ
ピリコラ(Psylla pyricola )、トリアレウロデス
ヴァポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum )及び
ベミシア タバシ(Bemisia tabaci)の昆虫、 更にとりわけ、以下の種:プシラ ピリコラ(Psylla p
yricola )、トリアレウロデス ヴァポラリオルム(Tr
ialeurodes vaporariorum )及びベミシア タバシ(Be
misia tabaci)の昆虫、特に、プシラ ピリコラ(Psyl
la pyricola )種の昆虫。
【0014】(6) オレスレウチダエ(Olethreutidae )
科の昆虫、特に、シディア(Cydia )属及びラスペイレ
シア(Laspeyresia )属の昆虫、 好ましくは、以下の種:シディア ポモネラ(Cydia po
monera)、ラスペイレシア モレスタ(Laspeyresia mo
lesta )及びラスペイレシア フネブラナ(Laspeyresi
a funebrana )の昆虫、非常に特別に、シディア ポモ
ネラ(Cydia pomonera)種の昆虫、非常に特別に、ラス
ペイレシア モレスタ(Laspeyresia molesta )種の昆
虫。
【0015】(7) オレスレウチダエ(Olethreutidae )
科のエウポエシラ(Eupoecila )属の昆虫、特に、エウ
ポエシラ アムビグエラ(Eupoecila ambiguella)種の
昆虫。
【0016】(8) トルトリシダエ(Tortricidae )科の
昆虫、 特に、以下の属:アドキソピエス(Adoxophyes)、パン
デミス(Pandemis)、カコエシア(Cacoecia)及びエウ
リア(Eulia )の昆虫、 好ましくは、以下の種:アドキソピエス レチクラナ
(Adoxophyes reticulana )、パンデミス ヘパラナ
(Pandemis heparana )、カコエシア コスタナ(Caco
ecia costana)、カコエシア プロヌバナ(Cacoecia p
ronubana)及びエウリア シュパレロパ(Eulia sphale
ropa)の昆虫、 特に、以下の種:アドキソピエス レチクラナ(Adoxop
hyes reticulana )、パンデミス ヘパラナ(Pandemis
heparana )及びカコエシア プロヌバナ(Cacoecia p
ronubana)の昆虫、非常に特別に、アドキソピエス レ
チクラナ(Adoxophyes reticulana )種の昆虫。
【0017】(9) リオネチイダエ(Lyonetiidae )科の
昆虫、特に、レウコプテラ(Leucoptera)属及びリオネ
チア(Lyonetia)属の昆虫、好ましくは、レウコプテラ
スシテラ(Leucoptera scitella )種及びリオネチア
クレルケラ(Lyonetia clerkella)種の昆虫、特に、
レウコプテラ スシテラ(Leucoptera scitella )種の
昆虫。
【0018】(10)グラシラリイダエ(Gracilariidae )
科の昆虫、特に、リトコレチス(Lithocolletis )属の
昆虫、好ましくは、リトコレチス ブランカルデラ(Li
thocolletis blancardella)種及びリトコレチス コリ
リフォリエラ(Lithocolletis corylifoliella)種の昆
虫、特に、リトコレチス ブランカルデラ(Lithocolle
tis blancardella)種の昆虫。
【0019】本発明で使用される式Iで表わされる化合
物は公知であり、そして例えばUS−4097581に
記載されている。
【0020】本発明で使用される式Iで表わされる化合
物は、昆虫の防除の分野において予防的に及び/又は治
療的に使用される場合、低濃度においてさえも価値ある
有効成分であり、そして温血種、魚及び植物によって良
く耐えられる。本発明で使用される有効成分は、通常の
感受性を有するが、しかし耐性も有する上述の種類の昆
虫の全ての又は個々の成育段階に対して有効である。本
発明で使用される有効成分の殺虫活性は直接的に、即
ち、昆虫の死滅(これは、例えば脱皮中に、又は間接的
に、例えば減少された産卵及び/又は孵化速度により、
即座に又は幾分かの時間が経過した後にのみ起こる)に
より見ることができ、少なくとも50%ないし60%の
死虫率に相当する良好な活性である。
【0021】本発明で使用される有効成分は、特に植
物、とりわけ農業、園芸及び森林における有用植物及び
観賞植物、或いは前記植物の一部例えば果実、花、葉、
茎、塊茎又は根において見出し得る上述した種類の有害
生物を防除し、即ち阻止し又は死滅させ、幾つかの場合
には、前記有害生物に対する保護は、植物の後に形成さ
れる部分にも及ぶ。
【0022】適当な目標作物は、特に、梨状果例えばリ
ンゴ又は西洋梨、核果例えば桃、柑橘類の果物例えばレ
モン、オレンジ又はグレープフルーツ、野菜例えばジャ
ガイモ、豆、トマト又はキュウリ、コショウ、オリー
ブ、マンゴー、ブドウ、観賞植物、ナッツ、グァバ、茶
又はアボガド、とりわけ、梨状果、核果、柑橘類の果
物、野菜、オリーブ、マンゴー、ブドウ、観賞植物又は
ナッツ、好ましくは、梨状果、核果又は柑橘類の果物で
ある。
【0023】本発明で使用される有効成分のための他の
用途分野は、上述した種類の有害生物に対する貯蔵製品
又は貯蔵物資の保護、及び材料の保護であり、そして衛
生領域では、特に愛玩動物及び生産的家畜の保護であ
る。
【0024】本発明はそれ故、全てのものが本発明にお
いて使用される有効成分少なくとも一種を含み且つそれ
らは意図する目的及び使用する環境に応じて選択される
上述の種類の有害生物に対して使用するための殺虫用組
成物、例えば乳剤原液、懸濁原液、直接噴霧可能な又は
希釈可能な溶液、塗布可能ペースト、希釈乳剤、水和
剤、水溶剤、散剤、粉剤、粒剤又はポリマー物質による
カプセル化剤にも関するものである。
【0025】これらの組成物において、前記有効成分
は、純粋な有効成分例えば特定の粒子寸法を持つ固体有
効成分として、又は、好ましくは、製剤技術で慣用の助
剤例えば溶媒若しくは固体担体のような増量剤又は表面
活性化合物(界面活性剤)少なくとも一種と一緒に用い
られる。
【0026】下記のものは適する溶媒の例である:一部
水素添加された又は非水素添加芳香族炭化水素、好まし
くはアルキルベンゼンの炭素原子数8ないし12の留
分、例えばキシレン混合物又はアルキル化ナフタレン若
しくはテトラヒドロナフタレン、脂肪族又は脂環式炭化
水素例えばパラフィン若しくはシクロヘキサン、アルコ
ール例えばエタノール、プロパノール若しくはブタノー
ル、グリコール並びにそれらのエーテル及びエステル例
えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコールエ
ーテル、エチレングリコール、エチレングリコールモノ
メチルエーテル若しくはエチレングリコールモノエチル
エーテル、ケトン例えばシクロヘキサノン、イソホロン
若しくはジアセトンアルコール、強極性溶媒例えばN−
メチルピロリド−2−オン、ジメチルスルホキシド又は
N,N−ジメチルホルムアミド、水、エポキシ化若しく
は非エポキシ化植物油例えばエポキシ化若しくは非エポ
キシ化ナタネ油、ヒマシ油、ココナッツ油又は大豆油、
及びシリコーン油。
【0027】例えば粉剤及び散剤のために使用される固
体担体は、通常天然鉱物、例えば方解石、タルク、カオ
リン、モンモリロナイト又はアタパルジャイトである。
物性を改良するために、高分散珪酸又は高分散吸収性ポ
リマーを加えることも可能である。使用することができ
る粒子(粒剤のための吸着性担体)は多孔性型のもの例
えば軽石、破壊レンガ、セピオライト又はベントナイト
の何れかであり、そして使用することができる非吸収性
担体は方解石又は砂である。更に非常に多くの粒状化し
た無機質及び有機質の物質、例えば特にドロマイト又は
粉状化植物残骸を使用し得る。
【0028】製剤化すべき有効成分の性質に応じて、適
する表面活性化合物は良好な乳化性、分散性、及び湿潤
性を有する非イオン性、カチオン性及び/又はアニオン
性界面活性剤又は界面活性剤混合物である。下記の界面
活性剤は単なる例示である;製剤分野で慣用的に使用さ
れ、本発明に適する多くの界面活性剤が専門家の文献に
記載されている。
【0029】適する非イオン性界面活性剤は、脂肪族又
は脂環式アルコール、飽和又は不飽和脂肪酸及びアルキ
ルフェノールから得られる主にポリグリコールエーテル
誘導体であり、該誘導体は3個ないし30個のグリコー
ルエーテル基並びに(脂肪族)炭化水素基に8個ないし
20個の炭素原子及びアルキルフェノールのアルキル基
に6個ないし18個の炭素原子を含む。他の適する非イ
オン性界面活性剤は、ポリエチレンオキシドとポリプロ
ピレングリコール、エチレンジアミノポリプロピレング
リコール及びアルキル鎖中に1個ないし10個の炭素原
子を含むアルキルポリプロピレングリコールとの水溶性
付加物であり、その付加物は20個ないし250個のエ
チレングリコールエーテル基及び10個ないし100個
のプロピレングリコールエーテル基を含む。上述の化合
物は通常プロピレングリコール単位当たり1個ないし5
個のエチレングリコール単位を含む。記載し得る非イオ
ン性界面活性剤の例は、ノニルフェノールポリエトキシ
エタノール、ヒマシ油ポリグリコールエーテル、ポリプ
ロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、トリブチルフ
ェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコ
ール及びオクチルフェノキシポリエトキシエタノールで
ある。他の適する物質はポリオキシエチレンソルビタン
の脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレンソルビタ
ントリオレエートである。
【0030】カチオン性界面活性剤は、置換基として少
なくとも一つの炭素原子数8ないし22のアルキル基、
他の置換基として未置換又はハロゲン化低級アルキル
基、ベンジル基、又はヒドロキシ低級アルキル基とを含
む主に第四アンモニウム塩である。該塩は好ましくはハ
ロゲン化物、メチル硫酸塩又はエチル硫酸塩の形態にあ
る。この例は、ステアリルトリメチルアンモニウムクロ
リド又はベンジルジ(2−クロロエチル)エチルアンモ
ニウムブロミドである。
【0031】適するアニオン性界面活性剤は、いわゆる
水溶性石鹸及び水溶性合成界面活性化合物の何れかであ
る。適する石鹸は高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、又は未置換若しくは置換
のアンモニウム塩、例えば、オレイン酸又はステアリン
酸或いは、例えばココナッツ油又は獣脂から得ることが
できる天然脂肪酸混合物のナトリウム塩又はカリウム塩
である;言及され得る他の界面活性剤は脂肪酸メチルタ
ウリン塩である。しかしながら、いわゆる合成界面活性
剤、特に脂肪酸スルホネート、脂肪酸スルフェート、ス
ルホン化ベンズイミダゾール誘導体、又はアルキルアリ
ールスルホネートが更に頻繁に使用される。脂肪酸スル
ホネート又はスルフェートは通常アルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩或いは未置換又は置換されたアンモニウ
ム塩の形態にあり、そして一般にアシル基のアルキル部
分を包含する炭素原子数8ないし22のアルキル基を含
む;この例として、リグノスルホン酸の、ドデシルスル
フェートの又は天然脂肪酸から得られる脂肪アルコール
スルフェート混合物のナトリウム塩又はカルシウム塩を
挙げることができる。前記群は硫酸エステルの塩及び脂
肪アルコール/エチレンオキシド付加物のスルホン酸塩
も含む。スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、好ま
しくは二つのスルホン酸基と約8個ないし22個の炭素
原子を含む一つの脂肪酸基とを含む。アルキルアリール
スルホネートは、例えばドデシルベンゼンスルホン酸
の、ジブチルナフタレンスルホン酸の又はナフタレンス
ルホン酸/ホルムアルデヒド縮合生成物のナトリウム
塩、カルシウム塩又はトリエタノールアミン塩である。
適するホスフェート、例えばp−ノニルフェノールと4
モルないし14モルのエチレンオキシドとの付加物の燐
酸エステルの塩、又は燐脂質も適している。
【0032】通常、前記組成物は有効成分0.1ないし
99%、特に0.1ないし95%、及び固体又は液体助
剤1ないし99.9%、特に5ないし99.9%、通常
界面活性剤である組成物0ないし25%、特に0.1な
いし20%(%はそれぞれの場合重量%を意味する)か
らなる。市販品としては原液組成物がより好ましいが、
最終消費者は、通常は、有効成分濃度が相当に低い希釈
組成物を使用する。好ましい組成物は特に以下の組成を
有する(%=重量%):乳剤原液 有効成分: 1ないし90%、好ましくは5ないし20
% 界面活性剤:1ないし30%、好ましくは10ないし2
0% 液体担体: 5ないし98%、好ましくは70ないし8
5%粉剤 有効成分: 0.1ないし10%、好ましくは0.1な
いし1% 固体担体: 99.9ないし90%、好ましくは99.
9ないし99%懸濁原液 有効成分: 5ないし75%、好ましくは10ないし5
0% 水: 94ないし24%、好ましくは88ないし
30% 界面活性剤:1ないし40%、好ましくは2ないし30
水和剤 有効成分: 0.5ないし90%、好ましくは1ないし
80% 界面活性剤:0.5ないし20%、好ましくは1ないし
15% 固体担体: 5ないし99%、好ましくは15ないし9
8%粒剤 有効成分: 0.5ないし30%、好ましくは3ないし
15% 固体担体: 99.5ないし70%、好ましくは97な
いし85%
【0033】他の殺虫用有効成分の添加により、本発明
の組成物の活性スペクトルは、かなり拡大し及び施用環
境に適合することができる。添加し得る適する有効成分
は例えば、下記の有効成分の種類が代表的なものであ
る:有機燐化合物、ニトロフェノール及びその誘導体、
ホルムアミジン、尿素、カルバメート、ピレスロイド、
塩素化炭化水素及びバシルス・スリンギエンシス(Baci
llus thuringiencis)製剤。本発明の組成物は他の固体
又は液体助剤、例えばエポキシ化又は非エポキシ化植物
油(例えばエポキシ化ココナッツ油、ナタネ油又は大豆
油)のような安定剤、シリコーン油のような消泡剤、防
腐剤、粘度調節剤、結合剤、及び/又は粘着付与剤並び
に肥料又は特別な効果を得るための他の有効成分例え
ば、殺バクテリア剤、殺菌剤(fungicide)、線虫駆除
剤、軟体動物駆除剤又は選択性除草剤を含有してもよ
い。
【0034】本発明の組成物は公知方法、例えば特定粒
子寸法を得るために、例えば助剤の不存在下で、固体有
効成分又は有効成分混合物を粉砕、篩分け及び/又は圧
縮することにより、及び少なくとも1種の助剤の存在下
で、例えば有効成分又は添加剤(類)と有効成分との混
合物を充分に混合し及び/又は粉砕することにより製造
される。本発明は、本発明の組成物の前記製造方法及び
該組成物の製造のための化合物Iで表わされる化合物の
使用方法にも関するものである。
【0035】本発明は更に、該組成物の使用方法、即ち
上述した種類の有害生物を防除する方法、例えば意図す
る目的及び使用環境に応じて選択される噴霧、霧化、散
粉、はけ塗り、粉衣、散布及び注入、並びに上述したタ
イプの有害生物を防除するための組成物の使用方法に関
するものである。代表的な濃度比率は有効成分0.1p
pmと1000ppmとの間、好ましくは0.1ppm
と500ppmとの間である。噴霧混合物は、特に50
ppm,100ppm,150ppm又は200ppm
の有効成分濃度で使用する。ヘクタール(ha)当たり
の使用濃度は一般的に、有効成分1ないし2000g/
ha、特に10ないし1000g/ha、好ましくは2
0ないし600g/haである。有効成分300,40
0又は450g/haの使用濃度が好ましい。木一本当
たり有効成分0.25,0.75,1.0ないし2.0
gの使用濃度が好ましい。
【0036】作物保護分野における使用の好ましい方法
は植物の葉への使用(葉使用)であり、この場合使用頻
度及び使用濃度は問題の有害生物による感染の危険性に
合わせて選択し得る。しかしながら、液体組成物を植物
の生育地に含浸させるか、或いは固体の形態、例えば粒
剤の形態で有効成分を植物の生育地、例えば土壌に混入
することにより(土壌使用)、根系を介して有効成分を
植物に到達させることも可能である(浸透作用)。
【0037】
【実施例及び発明の効果】下記実施例は本発明を説明す
るためのものである。それらは本発明の範囲を限定する
ものではない。温度は摂氏で示されている。
【0038】配合実施例(%=重量%) 実施例F1:乳剤原液 a) b) c) 有効成分 25% 40% 50% ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 5% 8% 6% ヒマシ油ポリエチレングリコールエーテル (エチレンオキシド36モル) 5% − − トリブチルフェノールポリエチレン グリコールエーテル (エチレンオキシド30モル) − 12% 4% シクロヘキサノン − 15% 20% キシレン混合物 65% 25% 20% あらゆる所望濃度の乳剤が、この原液を水で希釈するこ
とによって得ることができる。
【0039】実施例F2:溶液 a) b) c) d) 有効成分 80% 10% 5% 95% エチレングリコールモノメチル エーテル 20% − − − ポリエチレングリコール (分子量400) − 70% − − N−メチル−2−ピロリドン − 20% − − エポキシ化ココナッツ油 − − 1% 5% 石油留分(沸点160-190 ℃) − − 94% − これらの溶液は微小滴の形態での使用に適する。
【0040】実施例F3:粒剤 a) b) c) d) 有効成分 5% 10% 8% 21% カオリン 94% − 79% 54% 高分散珪酸 1% − 13% 7% アタパルジャイト − 90% − 18% 有効成分をジクロロメタンに溶解し、この溶液を担体上
に噴霧し、続いて溶媒を真空中で蒸発させる。
【0041】 そのまま使用できる粉剤が、担体と有効成分とを均質に
混合することにより得られる。
【0042】実施例F5:水和剤 a) b) c) 有効成分 25% 50% 75% リグノスルホン酸ナトリウム 5% 5% − ラウリル硫酸ナトリウム 3% − 5% ジイソブチルナフタレンスルホン 酸ナトリウム − 6% 10% オクチルフェノールポリエチレン グリコールエーテル (エチレンオキシド7−8モル) − 2% − 高分散珪酸 5% 10% 10% カオリン 62% 27% − 有効成分を助剤と混合し、混合物を適するミルで充分に
粉砕する。水で希釈することによりあらゆる所望濃度の
懸濁液を得ることができる水和剤が得られる。
【0043】実施例F6:乳剤原液 有効成分 10% オクチルフェノールポリエチレングリコール エーテル(エチレンオキシド4−5モル) 3% ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3% ヒマシ油ポリグリコールエーテル (エチレンオキシド36モル) 4% シクロヘキサノン 30% キシレン混合物 50% この原液を水で希釈することによって、あらゆる所望濃
度の乳剤を調整することができる。
【0044】 そのまま使用できる粉剤は、有効成分を担体と混合し、
次いで適するミルでこの混合物を粉砕することにより得
られる。
【0045】実施例F8:押出粒剤 有効成分 10% リグノスルホン酸ナトリウム 2% カルボキシメチルセルロース 1% カオリン 87% 有効成分を助剤と混合し、次いでこの混合物を粉砕し、
そして水で湿らせる。前記混合物を押出し、次いで造粒
し、続いて粒剤を空気流中で乾燥する。
【0046】実施例F9:被覆粒剤 有効成分 3% ポリエチレングリコール(分子量200) 3% カオリン 94% ミキサー中で、細かく粉砕した有効成分をポリエチレン
グリコールで湿らせたカオリンに均一に塗布する。この
方法で、非粉塵性の被覆粒剤が得られる。
【0047】実施例F10:懸濁原液 有効成分 40% エチレングリコール 10% ノニルフェノールポリエチレング リコールエーテル(エチレンオキ シド15モル) 6% リグノスルホン酸ナトリウム 10% カルボキシメチルセルロース 1% 75%水性乳剤の形態のシリコーン油 1% 水 32% 細かく粉砕された有効成分を助剤と均質に混合する。水
と希釈することによってあらゆる所望濃度の懸濁液を調
整することができる懸濁原液が得られる。
【0048】生物学的実施例(特記しない限り、%は重
量による) 有効成分は各場合において三種の異なる異性体比A,B
及びCで使用する。 A=29%2R,4S−異性体;29%2S,4R−異
性体;21%2S,4S−異性体及び21%2R,4R
−異性体。 B=28%2R,4S−異性体;28%2S,4R−異
性体;22%2S,4S−異性体及び22%2R,4R
−異性体。 C=27.5%2R,4S−異性体;27.5%2S,
4R−異性体;22.5%2S,4S−異性体及び2
2.5%2R,4R−異性体。
【0049】実施例B1:〔アドキソピエス レチクラ
ナ(Adoxophyes reticulana )に対する活性(殺卵活
性) 濾紙上に滞積されたアドキソピエス レチクラナの卵
を、アセトン/水中の有効成分400ppmの試験溶液
中に短時間浸漬する。試験溶液を乾燥した後、卵をペト
リ皿内でインキュベートする。6日後、卵の%孵化率を
未処理のバッチと比較することにより評価する(孵化率
における%減少)。本試験において、式Iで表わされる
化合物は非常に有効である。特に、式中、Rがエチル基
を表わす式Iで表わされる化合物は80%を越える活性
を有している。
【0050】実施例B2:アオニディエラ アウランチ
イ(Aonidiella aurantii )に対する活性 ジャガイモの塊茎にアオニディエラ アウランチイの幼
虫をたからせる。約2週間後、このジャガイモを、有効
成分400ppmを含む水性の乳剤噴霧混合物又は懸濁
噴霧混合物中に浸漬する。塊茎を乾燥後、これらをプラ
スチック製容器内でインキュベートする。10ないし1
2週間後前記試験を評価するために、処理された固体群
の最初の続く世代における幼虫の生存率を未処理の対照
バッチと比較する。本試験において、式Iで表わされる
化合物は非常に有効である。特に、式中、Rがエチル基
を表わす式Iで表わされる化合物は80%を越える活性
を有している。
【0051】実施例B3:アオニディエラ アウランチ
イ(Aonidiella aurantii )に対する活性 シトルス トリフォリアタ(Citrus trifoliata )の切
穂にアオニディエラアウランチイの幼虫をたからせる。
約2週間後、この切穂に、有効成分50ppmを含む水
性の乳剤噴霧混合物を液滴が落ちるまで噴霧する。10
ないし12週間後前記試験を評価するために、処理され
た固体群の最初の続く世代における幼虫の生存率を未処
理の対照バッチと比較する。本試験において、式Iで表
わされる化合物は非常に有効である。特に、式中、Rが
エチル基を表わす式Iで表わされる化合物は80%を越
える活性を有している。
【0052】実施例B4:ベミシア タバシ(Bemisia
tabaci)に対する活性 矮性豆(Dwarf bean)植物をガーゼかごの中に置き、次
いでベミシア タバシの成虫にたからせる。産卵後、全
ての成虫を除く。10日後、前記植物及びその上の幼虫
に、有効成分400ppmを含む水性の乳剤噴霧混合物
を噴霧する。更に14日後、前記卵の%孵化率を未処理
の対照バッチと比較する。本試験において、式Iで表わ
される化合物は非常に有効である。特に、式中、Rがエ
チル基を表わす式Iで表わされる化合物は80%を越え
る活性を有している。
【0053】実施例B5:ベミシア タバシ(Bemisia
tabaci)に対する活性 矮性豆植物をガーゼかごの中に置き、次いでベミシア
タバシの成虫にたからせる。産卵後、全ての成虫を除
く。2日後、前記植物及びその上の幼虫に、有効成分4
00ppmを含む水性の乳剤噴霧混合物を噴霧する。更
に10日後、前記卵の%孵化率を未処理の対照バッチと
比較する。本試験において、式Iで表わされる化合物は
非常に有効である。特に、式中、Rがエチル基を表わす
式Iで表わされる化合物は80%を越える活性を有して
いる。
【0054】実施例B6:シディア ポモネラ(Cydia
pomonella )に対する活性(殺卵活性) 濾紙上に滞積されたシディア ポモネラの卵を、アセト
ン/水中の有効成分400ppmの試験溶液中に短時間
浸漬する。試験溶液を乾燥した後、卵をペトリ皿内でイ
ンキュベートする。6日後、卵の%孵化率を未処理のバ
ッチと比較することにより評価する(孵化率における%
減少)。本試験において、式Iで表わされる化合物は非
常に有効である。特に、式中、Rがエチル基を表わす式
Iで表わされる化合物は80%を越える活性を有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 25/08 9159−4H 25/12 9159−4H 25/14 9159−4H 25/26 9159−4H 25/30 9159−4H

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昆虫又はその成育地に、有効成分として
    少なくとも一種の次式I: 【化1】 〔式中、Rはエチル基又はプロピル基を表わす〕で表わ
    される化合物及び、所望により、少なくとも一種の助剤
    を含む殺虫用組成物〔但し、充分にエナンチオマー的に
    純粋な形態で且つ主としてエナンチオマー的に純粋な形
    態にある(2R,4S)−2−エチル−4−(4−フェ
    ノキシ)フェノキシメチル−1,3−ジオキソランは前
    記組成物中の有効成分の範囲から除かれる〕を使用する
    昆虫の防除方法であって、 以下の科:アレイロディダエ(Aleyrodidae )、シカデ
    リダエ(Cicadellidae)、コッシダエ(Coccidae)、マ
    ルガロディダエ(Margarodidae)及びプシリダエ(Psyl
    lidae )の昆虫〔これらは全て同翅類に属する〕、 ディアスピディダエ(Diaspididae )科の以下の属:ア
    オニディエラ(Aonidiella)、アスピディオツス(Aspi
    diotus)、アウラカスピス(Aulacaspis)、クリソムパ
    ルス(Chrysomphalus )、レピドサペス(Lepidosaphe
    s)、パルラトリア(Parlatoria)、プソイダウラカス
    ピス(Pseudaulacaspis )、クアドラスピディオツス
    (Quadraspidiotus )、セレナスピデュス(Selenaspid
    us)及びウナスピス(Unaspis )の昆虫〔これらは全て
    同翅類に属する〕、 プソイドコッシダエ(Pseudococcidae)科のプラノコッ
    クス(Planococcus )属の昆虫〔これらは全て同翅類に
    属する〕、及び以下の科:グラシラリイダエ(Gracilar
    iidae )、リオネチイダエ(Lyonetiidae )、オレスレ
    ウチダエ(Olethreutidae )、プシチダエ(Psychidae
    )及びトルトリシダエ(Tortricidae )〔これらは全
    て鱗翅目に属する〕の昆虫が防除されることを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】 式Iで表わされる化合物中のRがエチル
    基を表わす請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 コッシダエ(Coccidae)科の昆虫が防除
    される請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 以下の属:セロプラステス(Ceroplaste
    s )、プルヴィナリア(Pulvinaria)及びサイッセチア
    (Saissetia )の昆虫が防除される請求項1ないし3の
    うちの何れか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 ディアスピディダエ(Diaspididae )科
    の以下の属:アオニディエラ(Aonidiella)、アスピデ
    ィオツス(Aspidiotus)、アウラカスピス(Aulacaspi
    s)、クリソムパルス(Chrysomphalus )、レピドサペ
    ス(Lepidosaphes)、パルラトリア(Parlatoria)、プ
    ソイダウラカスピス(Pseudaulacaspis)、クアドラス
    ピディオツス(Quadraspidiotus )、セレナスピデュス
    (Selenaspidus)及びウナスピス(Unaspis )の昆虫が
    防除される請求項1又は2記載の方法。
  6. 【請求項6】 マルガロディダエ(Margarodidae)科の
    昆虫が防除される請求項1又は2記載の方法。
  7. 【請求項7】 イセルヤ(Icerya)属の昆虫が防除され
    る請求項1,2及び6のうちの何れか一つに記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 プソイドコッシダエ(Pseudococcidae)
    科のプラノコックス(Planococcus )属、プシチダエ
    (Psychidae )科のプシラ(Psylla)属、並びにアレイ
    ロディダエ(Aleyrodidae )科のトリアレウロデス(Tr
    ialeurodes)属及びベミシア(Bemisia )属の昆虫が防
    除される請求項1又は2記載の方法。
  9. 【請求項9】 オレスレウチダエ(Olethreutidae )科
    の昆虫が防除される請求項1又は2記載の方法。
  10. 【請求項10】 シディア(Cydia )属及びラスペイレ
    シア(Laspeyresia)属の昆虫が防除される請求項1,
    2及び9のうちの何れか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 トルトリシダエ(Tortricidae )科の
    昆虫が防除される請求項1又は2記載の方法。
  12. 【請求項12】 以下の属:アドキソピエス(Adoxophy
    es)、パンデミス(Pandemis)、カコエシア(Cacoeci
    a)及びエウリア(Eulia )の昆虫が防除される請求項
    1,2及び11のうちの何れか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 リオネチイダエ(Lyonetiidae )科の
    昆虫が防除される請求項1又は2記載の方法。
  14. 【請求項14】 レウコプテラ(Leucoptera)属及びリ
    オネチア(Lyonetia)属の昆虫が防除される請求項1,
    2及び13のうちの何れか一つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 グラシラリイダエ(Gracilariidae )
    科の昆虫が防除される請求項1又は2記載の方法。
  16. 【請求項16】 リトコレチス(Lithocolletis )属の
    昆虫が防除される請求項1,2及び15のうちの何れか
    一つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 有効成分として少なくとも一種の次式
    I: 【化2】 〔式中、Rはエチル基又はプロピル基を表わす〕で表わ
    される化合物〔但し、充分にエナンチオマー的に純粋な
    形態で且つ主としてエナンチオマー的に純粋な形態にあ
    る(2R,4S)−2−エチル−4−(4−フェノキ
    シ)フェノキシメチル−1,3−ジオキソランは前記有
    効成分の範囲から除かれる〕及び、所望により、少なく
    とも一種の助剤からなることを特徴とする、請求項1記
    載の方法において使用するための殺虫用組成物。
  18. 【請求項18】 式Iで表わされる化合物中のRがエチ
    ル基を表わす請求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】 有効成分が助剤(類)と一緒に充分に
    混合及び/又は粉砕されることを特徴とする、請求項1
    7記載の少なくとも一種の助剤を含む組成物の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の組成物を製造するた
    めの次式I: 【化3】 〔式中、Rはエチル基又はプロピル基を表わす〕で表わ
    される化合物〔但し、式Iで表わされる化合物は、充分
    にエナンチオマー的に純粋な形態で且つ主としてエナン
    チオマー的に純粋な形態にある(2R,4S)−2−エ
    チル−4−(4−フェノキシ)フェノキシメチル−1,
    3−ジオキソランとは異なる〕の使用方法。
  21. 【請求項21】 請求項1記載の方法における請求項1
    7記載の組成物の使用方法。
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