JPH0618387B2 - 復調装置の識別再生回路 - Google Patents

復調装置の識別再生回路

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JPH0618387B2
JPH0618387B2 JP58134120A JP13412083A JPH0618387B2 JP H0618387 B2 JPH0618387 B2 JP H0618387B2 JP 58134120 A JP58134120 A JP 58134120A JP 13412083 A JP13412083 A JP 13412083A JP H0618387 B2 JPH0618387 B2 JP H0618387B2
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/3809Amplitude regulation arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/06Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection
    • H04L25/067Dc level restoring means; Bias distortion correction ; Decision circuits providing symbol by symbol detection providing soft decisions, i.e. decisions together with an estimate of reliability

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は復調装置の識別再生回路、特に多値振幅変調さ
れた受信信号を復調し複数の2値ディジタル信号を再生
する復調装置の識別再生回路に関する。
近年、マイクロ波などの搬送波を用いてディジタル信号
を伝送する場合、16値直交振幅変調(16値QAMと
略記)のような多値直交振幅変調方式が周波数帯域を有
効に利用できる高能率な変調方式として注目され、その
開発が進められている。このような高能率変調方式を実
現するに当り、各装置の回路各部で発生する不完全性を
極力除去する必要があり、復調装置の識別再生回路及び
その入力の直流ドリフトもその一つである。
この直流ドリフト成分を効果的に補償し量産にも適した
復調装置が特願昭56−200047号明細書(特開昭58−1014
49号)に提案されている。この装置は、直交検波された
多値ベースバンド信号の識別再生を行うアナログ・ディ
ジタル変換器(A/D変換器と略記)の誤差信号で、A
/D変換器の入力側に設けられた直流制御回路を制御し
て入力の多値ベースバンド信号に重畳される直流電圧成
分を変え、直流ドリフトを補償する直流電圧制御ループ
を備えて構成されている。この方法は連続運用時には良
好な動作を行うが、後述するように一度入力信号が切
れ、回復して再び入力が加えられたとき、その初期状態
によって凝似引き込みを起こし誤った直流値に制御され
る恐れがある。この欠点を除去する一方法が例えば特願
昭58−48250号明細書(特願昭59−174059号)に提案さ
れている。
一方、多値ベースバンド信号の識別再生にはA/D変換
器の前に全波整流器を設け、入力信号を零を中心として
折り返すことにより、識別値の数を半減させる全波整流
方式が知られており、A/D変換器の構成が簡略化もし
くは数量が減少でき、経済的な装置構成ができる利点が
ある。しかしながら、この全波整流方式の識別再生回路
における直流ドリフトの影響は、入力の多値ベースバン
ド信号に重畳される直流電圧成分を制御するだけでは後
述するように補償することができず、前述の特願昭56−
200047号明細書記載の制御方式をそのまま適用するだけ
では十分でない。
本発明の目的は、上述した全波整流方式の識別再生回路
を用い、直流ドリフトの影響を補償する手段を備え且つ
擬似引き込みを起こすことのない、高性能で経済的な多
値振幅変調信号の復調装置の識別再生回路を提供するこ
とである。
本発明の復調装置の識別再生回路は、多値振幅変調され
た受信信号を検波した多値ベースバンド信号を複数の識
別値で多値識別し複数の2値ディジタル信号を再生する
復調装置の識別再生回路において、前記多値ベースバン
ド信号を受け直流電圧成分が第1の制御電圧によって制
御された第1の出力とこの第1の出力が全波整流され直
流電圧成分が第2の制御電圧によって制御された第2の
出力とを送出する少なくとも一つの全波整流回路と、前
記第1及び第2の出力を受け誤差信号と前記2値ディジ
タル信号とを発生するアナログ・ディジタル変換器と、
このアナログ・ディジタル変換器に接続され前記誤差信
号と2値ディジタル信号とを論理処理して前記第1及び
第2の制御電圧を発生する制御回路と、少なくとも前記
第1の制御電圧の出力範囲を中心値から正負それぞれ前
記識別値間隔以下のあらかじめ定めた範囲に制限する制
限器とを備えることによって構成される。
次に図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は全波整流方式を用いた16値QAM復調装置の
従来例のブロック図で、自動利得制御機能を有する中間
周波増幅器1と、16値QAM波を検波し2列の4値ベ
ースバンド信号100,100′を出力する直交検波器
2と、その各出力に設けられた、2値ディジタル信号X
,X,X′X′と誤差信号Y,Y′とを発生す
る識別再生回路3,4とから成っている。識別再生回路
3,4は同じ構成であり、それぞれ全波整流器5と、X
又はX′を発生する1ビットのA/D変換器6と、
,Y又はX′,Y′を発生する2ビットのA/D
変換器7とから構成されている。
第2図は上述した第1図の識別再生回路の動作を説明す
るためのA/D変換器の識別領域図であり、4値ベース
バンド信号の入力領域Vは三つの信号識別値V=0,V
=±2vによって四つの信号領域I〜IVに分割され、更
に各信号領域は誤差識別値V=±v,V=±3vによっ
てそれぞれ二つの誤差領域IとI,IIとII,II
IとIII,IVとIVに分割されている。以下第2図
を用いて第1図の識別再生回路の動作を説明する。正常
時の4値ベースバンド信号入力100はA,A,A
,Aで示され、1ビットA/D変換器6により信号
識別値V=0に対して正負が識別され信号Xが出力さ
れる。一方、全波整流器5で零を中心に折り返された信
号101はB,B,B,Bとなり、2ビットA
/D変換器7は信号識別値V=2vでこれを識別して信
号Xを出力し、更に誤差識別値V=v,V=3vで識
別して誤差信号Yを発生するよう構成される。すなち
わ、入力信号が第2図のどの領域にあるかによって、図
中に示した2値信号X,X,Yが得られるように構
成されている。いま、入力信号100の直流分が変化し
てA′,A′,A′,A′となったとすると、
全波整流器5の出力101はB′,B′,B′,
′の如くスプリットする。一方、全波整流器5の後
の増幅回路(A/D変換器7に含まれる直流増幅器等)
の直流ドリフトは、信号101がB″,B″,
″,B″の如く平行移動したと等価の影響を与え
る。従って、直流ドリフトの影響を除去するためには、
入力100に重量される直流電圧成分を制御する手段の
みならず、全波整流器5の出力101を平行移動させる
補償手段を併せて備えることが必要となる。
第3図は上述の二つの直流ドリプト補償手段を備えた1
6値QAMの復調装置のブロック図で、第1図と同じ参
照番号を付したものは同じ回路を示す。第3図におい
て、識別再生回路3a,4aはそれぞれ全波整流回路
8、A/D変換器6及び7、制御回路9とから構成され
ており、再生信号出力X,X,X′,X′と誤
差信号Yを出力する。全波整流回路8は4値ベースバン
ド信号100を受け、第1の制御電圧102によって直
流電圧成分が制御される第1の減算器81と、その出力
に接続された全波整流器5と、その出力に接続され、第
2の制御電圧103によって直流電圧が成分制御される
第2の減算器82とから構成され、第1の出力104を
減算器81の出力側から分岐し、第2の出力105を減
算器82の出力から送出している。制御回路は一致回路
91と低減フィルタ92a,92bから成り、X
Yとの一致出力によって第1表に示す論理出力Yを発
生し、低域フィルタ92aで直流成分をとり 出し減算器81に加えるように構成されている。第2図
に示すA′〜A′の場合、Y出力はすべての入力
に対して“1”となり直流電圧を低下させA〜A
する矢印方向の制御が行われる。逆に入力がA〜A
より負となった場合は、Yがすべての入力に対して
“0”となり直流電圧を増加させるよう構成されてお
り、入力信号の直流ドリフトに対して常に正しい動作状
態、A〜Aを保つように制御される。このとき全波
整流器5の出力101は第2図のスプリット状態B
〜B′が正常状態B〜Bに同時に制御される。一
方、全波整流器5以後の直流ドリフト、例えばA/D変
換器7の直流増幅部のドリフトの対しては、第1表にY
と対比して再掲した誤差信号Yを低減フィルタ92b
を通して減算器82に加えることによって、第2図のB
″〜B″をB〜Bにもどす制御が行われる。こ
の回路によれば、全波整流器5より前の直流ドリフトと
後の直流ドリフトを共に補償することができるので、雑
音や干渉の混入した場合でも符号の再生誤りの発生しに
くい、正しい動作状態を常に維持することができる。し
かしながら、入力4値信号がC〜Cに示されるよう
な値をとる状態が発生すると、Cに対してはY
“1”となり白矢印αで示す正しい制御情報が得られる
が、C〜Cに対してはYが“0”となって太い黒
矢印で示す誤った制御情報を発生する。この結果、誤っ
た制御情報の方が多いため、C→A,C→A
→Aという誤った制御が行われる。逆にC′〜
′となった場合も同様であって、C′→A,C
′→A,C′→Aという誤制御が行われる。こ
のような現象は通常動作時には発生しないが、入力信号
が一度切れて再び印加されたときの初期状態によって発
生し擬似引き込みを起こす。
上述の擬似引き込みを起こす初期状態は次のような場合
に発生すると考えられる。上述の擬似引き込みを起こす
〜Cの状態は次にような過程で発生する。A
で示される正規状態の4値入力信号が断となった状
態、入力信号100は0Vの1値信号とみなされるの
で、正規位置AあるいはAになるように制御ループ
が動作し、第1の制御電圧102として−vあるいはv
が生じる。今第1の制御電圧102を−vとし、入力信
号100が等価的にAの位置にある状態で、再び4値
入力信号が入力された初期状態では入力信号100は等
価的に(4v,2v,0,−2v)の値をとる。
尚上述の説明では入力信号100に直流ずれがない場合
について説明したが、ずれがあっても同様となる。今直
流ずれをΔβとして説明する。入力信号が断になった時
前述のとおり入力信号100 が等価的にAの位置に制御
されたとすると、第1の制御電圧102の制御電圧xは
v=Δβ−x、すなわちx=Δβ−vで表わされる。こ
こで再び4値入力信号が印加された時、入力信号100
は等価的に(3v+Δβ−x,v+Δβ−x,−v+Δ
β−x,−3v+Δβ−x)となり整理すると(4v,
2v,0,−2v)となる。この状態は先に説明した直
流ずれがない場合と同じである。
この入力信号100が等価的に(4v,2v,0,−2
v)の値をとる状態において、4値入力信号に重畳され
ている雑音、4値入力信号のハード的な不完全性及び制
御信号102の−vからのずれ等により+ΔVなる直流
ずれを生ずる場合があり、4値入力信号の初期状態が等
価的にC〜Cとなる場合がある。
逆に4値入力信号が断状態における入力信号100が等
価的にAにある状態で4値入力信号が入力された時、
上述した不完全性によって−ΔVなる直流ずれが生じ、
4値入力信号の初期状態が等価的にC′〜C′とな
る。従って、擬似引き込みを防止する一つの方法は、こ
のような初期状態が発生しないように、減算器81に加
えられる直流電圧の範囲を制限し、直流分がA又はA
に達しないようにすることである。
第4図は上述の考えに基づく本発明の第1の実施例の識
別再生回路のブロック図であり、第3図の識別再生回路
3aとの相異は低域フィルタ92a,92bの出力側に
制御電圧を制限する制限器10a,10bを有し、減算
器81,82に重畳される制御電圧102′,103′
の範囲を、それぞれ識別値間隔±v以上のあらかじめ定
めた値±L,±L′に制限するよう構成されていること
である。従って、信号が断となって減算器81の入力1
00が零電圧となっても減算器81の出力104は+L
又は−Lに制限され、再び入力が加わってもC〜C
又はC′〜C′の状態は発生しない。更に減算器8
2に加えられる制御電圧103′は±L′に制限され少
なくともL+L′<vとなるように選定されている。次
にその動作を第5図の識別領域図を参照して詳しく説明
する。信号断のときの減算器81の出力104′は第5
図においてCになるところ、制限器10aにより制御
値がLに制限されるためC″に落ちつく。減算器82
の出力105′は制御安定点のvの点(Cの点)にな
ろうとするが、制限器10bにより制御値がL′に制限
されるため結局0点よりL+L′ずれた点Dに落ちつ
く。この状態で4値信号が加えられると減算器81の出
力104′の各信号レベルはLの直流オフセットを有す
るC″〜C″となる。C″及びC″に対する減
算器82の出力105′は制御安定点3v,v′よりそ
れぞれL+L′ずれたD及びDとなる。C″に対
する出力105′は0Vを中心に絶対値をとった値に
L′を加えた信号となるので、Dは0よりv−L+
L′ずれた値となる。又vからのずれで表わすとv−
(v−L+L′)=L−L′となる。C″に対する出
力105′は同様に3vよりL−L′ずれたDとな
る。
この場合の各信号レベルに対する制御情報、すなわちD
〜Dの平行移動を制御する誤差信号YとC″〜C
″を制御する一致回路91の出力Yとは、第2表
(a)となりYがすべて“1”となり減算器81の出力
104′は負側に制御されるので、C″〜C″は矢
印で示す正常方向にD〜Dはスプリットが減少する
方向即ちLを0とする方向に制御される。この時Yは1
と0の確率が等しいのでL′を0とする制御はされな
い。この制御によってDとD、DとDが同じ誤
差領域に入ってD′〜D′となると、制御情報は第
2表(b)となりYがすべて“1”となるのでL′を0と
する方向に減算器82の出力105′を負側に制 御する。この場合はYは1と0と等確率に発生するの
でLを0とする方向の制御は行わない。この動作を繰返
すことによって速やかに正常動作状態に引き込まれる。
これに対して制限器10a,10bのない第3図の回路で
は、入力信号が断の状態はC及びD″で示され、次
に「+」の直流分を含む4値信号が入力されるとC
の状態が発生し、これに対してD″〜D″とな
り制御情報は第2表(C)となる。尚、D″〜D″は
〜Cを0レベルで折り返した信号であるため、D
″〜D″はC〜Cと同じとなり、D″はC
の絶対値をとった値となる。Yは“0”情報が“1”
情報よりも多くなり太い黒矢印で示す制御が行われ疑似
引き込み起こす。4値入力信号の直流分を含めた入力側
の直流ドリフトを±M、A/D変換器側のドリフトを±
M′とした場合疑引き込みを起こさない条件としてL+
L′+M+M′<Vと考えがちだが、初期状態時(入力
0の時)M及びM′はL及びL′に吸収されることにな
るので結局L+L′<Vを満せばよい。しかしながらM
及びM′は先の初期状態でL及びL′に吸収されるため
と正常動作時に減算器81,82によって補償されねば
ならないことでM<L、M′<L′でなければならな
い。
第4図において、一方の制限器10bを省略して制限器
10aのみとすると、第5図を参照して減算器81の出
力C″に対して減算器82の出力はL″の直流電圧が
制御されてD″となる(この場合L″は(v−L)な
る値となる)。この状態で入力が加わるとC″〜
″に対して減算器82の出力はE〜Eとなる。
〜EはC″〜C″を0レベルで折返した値に
L″(v−L)なる直流電圧が重畳されたものである。
及びEは正規レベルからのずれはそれぞれL+
L″=L+(v−L)=vとなる。Eの値は正規の値
よりvずれた値となりちょうど2vとなる。これを2v
で識別したY出力は0と1の出力を等確率で出力するこ
とになる。Eは0レベルよりv−L+L″=v−L+
(v−L)=2(v−L)ずれた値となる。今Lの値
(10aにより制限値)が の場合、Eは第5図に示されるようにvを越えた値と
なる。EもEと同様に2vより2(v−L)ずれた
値となり、 の場合、第5図に示されるように3vを越えた値とな
る。
以上説明したE〜Eの状態でのX,Y,Yの出
力状態は第3表(a)の如くになる。Yは1の状態が多い
ので、L″を0とする方向に減算器82の出力105′
を負側に制御する。この時Yは0の状態が多いので、
Lを更に大きくしようと逆方向に制御されようとする
が、制御量はLで制限されておりLの値にとどまる。こ
の結果E,Eがv>v−L+L″及びEがv>L
+L″となると、第5図においてEはII+,EはII
−,EはI−の領域に入り、X,Y,Yの出力状
態は第3表(b)の如くになる。この時、Yはすべて1
であるので減算器81の出力104′は負側に制御され
るので、C″〜C″は矢印で示す正常方向に、E
とE、EとEのスプリットが減少する方向に、即
ちLを0とする方向に制御する。一方Yは1と0が等確
率に発生しているので、L″を0とする制御は一時スト
ップする。この結果−L+L″が負の値から再び正の値
になった時(即ちV<V−L+Lの時)、Eは再びI
,Eも再びIIの領域に入り、X,Y,Yの出
力は再び第3表(a)となる。(但し今回の場合はE
V>L+Lであり、IIの領域にあり、Y及びYの出
力は1と確定する。)そして再び第3表(a)に従う制御
が行なわれ、Lを0とする制御が止まり、L″を0とす
る制御が行なわれる。その結果再び−L+L″が正の値
から負の値になった時、E,Eは再びそれぞれ、II
,Iの領域に入り、X,Y,Yの出力は再び第
3表(b)となる。このように−L+L″の値が正の場合
には第3表(a)に従う制御、負の場合には(b)に従う制御
がなされ、L+L″が0になるように収束する。その時
には−L+L″も0となる。第6図は本発明の第2の実
施例の識別再生回路のブロック図で、全波整流回路を2
段縦接続した例を示す。第6図において、全波整流回路
8aは全波整流回路8で全波整流された第2の出力106
を分岐して第1の出力107を出力し、更に第2図に示
す信号領域IとIIとを識別する信号識別値V=2vを中
心に全波整流して折り返し、1値信号となった第2の出
力108を出力する。第1の出力107は1ビットのA
/D変換器6aで信号領域IとIIとで識別されて2値デ
ィジタル信号Xを出力し、全波整流された第2の出力
108は1ビットのA/D変換器6bで誤差領域I
とで識別されて誤差信号Yとなる。A/D変換器
6bの誤差信号Yは第2図の各領域に対して第4表の
ようになり、第1の実施例の誤差信号Y とは異なった出力となる。制御回路9aは一致回路91
a,91b及び低域フィルタ92c,92d,92eか
ら成り、誤差信号Yと再生信号X,Xとから全波
整流回路8及び8aの各制御電圧を発生するように構成
され、低域フィルタ92cの出力には制限器10cが挿
入されている。一致回路91aの出力109は、第3図
及び第4図に示したYと同じ出力に、一致回路91b
の出力110はYと同じ出力となり、全波整流回路8の
第1及び第2の制御電圧111及び112が得られる。
誤差信号Yは1値信号となった出力108 の位置を識別
したものであるので、全波整流回路8aの第2の制御電
圧113として用いれば出力108の直流変動を補償す
ることができる。従って、各段階の直流ドリフトを制御
することが可能であり、制御器10cによって前述した
ように疑似引き込みを起こすことがない。なお、全波整
流回路8aの制御電圧114は一定電圧に固定されてい
る。
第7図は本発明の第3の実施例の識別再生回路のブロッ
ク図であり、64値QAM復調装置の実施例で直交検波
されたベースバンド信号が8値の場合である。第7図に
おいて、8値ベースバンド信号100″は第4図と同じ
全波整流回路8を経て1ビットA/D変換器6及び3ビ
ットA/D変換器11で識別再生され、2値ディジタル
信号X″,X″,X″と誤差信号Yを発生し、
第4図と同様の制御回路9によって第1及び第2の制御
電圧115及び116を発生し、第1の制御電圧は制限
器10dによって制限され疑似引き込みを起こすことな
く、直流ドリフトの補償ができるよう構成されている。
A/D変換器11の入力は全波整流回路8で全波整流し
て折り返された4値信号であり、その出力の誤差信号Y
は、第2図に示した4値信号A〜Aの各識別領域
に対し、第3図及び第1表に示した論理出力Yと同一
の出力を示すから、誤差信号Y、制御回路9、第2の
制御電圧116によりA/D変換器11の入力の4値信
号に対する直流電圧制御ループは、第3図において減算
器81により4値入力信号を制御する場合と同様に動作
する。一方、誤差信号Yと2値ディジタル信号X
とから制御回路9で第1の制御電圧115 を求めて全波整
流回路8を制御するループは、8値入力信号に対する直
流電圧制御ループであり、次にように動作する。8値入
力信号は全波整流回路8内で0vを中心に折り返される
ため、誤差信号Yは8値入直信号のうち0vより小さ
な信号すなわち負の信号に対しては、第2図で説明した
4値入力信号の場合と同様に極性が反転している。これ
を補正するため、制御回路9内には一致回路91が設け
られていて、第3図で説明した4値入力信号の場合と同
様に、8値入力信号のどの信号が「+」側に変動しても
一致回路91の出力はすべて“1”に、「−」側に変動
すれば論理“0”となり、低域フィルタ92a及び制限
器10dを介して出力される第1の制御電圧115は8
値の位置を平行移動させる信号となる。従って、この信
号を用い全波整流回路8の減算器81を制御すれば、こ
のループは正常に動作し疑似引き込みも発生しない。
上述の実施例においては、16値QAM及び64値QAM
復調装置について説明したが、本発明の技術思想は上記
以外の多値直交振幅変調方式及び不等間隔の多値直交振
幅変調である8相PSK方式の復調装置に適用できるこ
とは言うまでもなく、直交でない多値振幅変調方式の復
調装置や識別再生回路に使用することができる。又、第
4図において、全波整流回路は減算器を用いて構成され
ているが減算器の代りに加算器を用いても制御電圧の符
号を反転させればよいことは明らかであり、具体的には
差動増幅器を用いて容易に実現することができる。更
に、本発明に用いられる全波整流回路は第4図の実施例
のものに限定されず、例えば第8図(a)及び(b)の回路を
使用することができる。これらの回路は本願と同一出願
人から出願された特願昭58−134119号「復調装置」明細
書の第4図、第5図と同一回路であり、本願の第4図に
示した全波整流回路と同等の機能を有している。その動
作については前記出願の明細書を参照されたい。
なお、上述の各実施例で述べたように、本発明は全波整
流方式を採用した多値信号の識別再生回路において、全
波整流器の前段及び後段で発生する直流ドリフト成分を
それぞれ補償する二つの制御手段を備えたものに関する
が、その一方の制御手段を省略しても、他方の直流ドリ
フトの発生を少なくするような設計上の配慮がなされて
おれば、完全ではないがそれなりのドリフト抑圧効果が
あり、本発明と同様な制限器を設けることによって擬似
引き込みの発生を防止することができ実用上有効である
ことは言うまでもない。
以上詳細に説明したように、本発明の復調装置の識別再
生回路によれば、検波された多値ベースバンド信号を全
波整流方式によって識別再生し、得られた再生信号と誤
差信号とを論理処理して直流ドリフト成分の変動を補償
することができ、且つ擬似引き込みを起こすことがない
ので、構成が簡単で再生符号誤りの発生しにくい復調装
置の識別再生回路が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は16値QAM復調装置の従来例のブロック図、
第2図は識別再生動作を説明する識別領域図、第3図は
直流ドリフト補償手段を備えた復調装置の一例のブロッ
ク図、第4図は本発明の第1の実施例の識別再生回路の
ブロック図、第5図はその動作を説明する識別領域図、
第6図は本発明の第2の実施例の識別再生回路のブロッ
ク図、第7図は本発明の第3の実施例の識別再生回路の
ブロック図、第8図(a)及び(b)は全波整流回路の他の実
施例のブロック図である。 1……中間周波増幅器、2……直交検波器、3,4,3
a,4a……識別再生回路、5……全波整流器、6,6
a,6b,7,11……A/D変換器、8,8a……全
波整流回路、9,9a……制御回路、10a,10b,
10c,10d……制限器、81,82……減算器、9
1,91a,91b……一致回路、92a,92b,9
2c,92d,92e……低域フィルタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多値振幅変調された受信信号を検波した多
    値ベースバンド信号を複数の識別値で多値識別し複数の
    2値ディジタル信号を再生する復調装置の識別再生回路
    において、前記多値ベースバンド信号を受け直流電圧成
    分が第1の制御電圧によって制御された第1の出力とこ
    の第1の出力が全波整流され直流電圧成分が第2の制御
    電圧によって制御された第2の出力とを送出する少なく
    とも一つの全波整流回路と、前記第1及び第2の出力を
    受け誤差信号と前記2値ディジタル信号とを発生するア
    ナログ・ディジタル変換器と、このアナログ・ディジタ
    ル変換器に接続され前記誤差信号と2値ディジタル信号
    とを論理処理して前記第1及び第2の制御電圧を発生す
    る制御回路と、少なくとも前記第1の制御電圧の出力範
    囲を中心値から正負それぞれ前記識別値間隔以下のあら
    かじめ定めた範囲に制限する制限器とを備えたことを特
    徴とする復調装置の識別再生回路。
JP58134120A 1983-07-22 1983-07-22 復調装置の識別再生回路 Expired - Lifetime JPH0618387B2 (ja)

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