JPH06182920A - 磁着型制振材及びその製造方法 - Google Patents

磁着型制振材及びその製造方法

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JPH06182920A
JPH06182920A JP35674592A JP35674592A JPH06182920A JP H06182920 A JPH06182920 A JP H06182920A JP 35674592 A JP35674592 A JP 35674592A JP 35674592 A JP35674592 A JP 35674592A JP H06182920 A JPH06182920 A JP H06182920A
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JP
Japan
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hot melt
melt layer
layer
damping material
magnetic
Prior art date
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Application number
JP35674592A
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English (en)
Inventor
Katsuyasu Okuno
勝康 奥野
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NIPPON SEKISO KOGYO KK
NIPPON SEKISOO KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON SEKISO KOGYO KK
NIPPON SEKISOO KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりも着磁力に優れた磁着型制振材を提
供する。 【構成】 セミ異方性フェライト粉末(70重量%)とエ
チレン酢酸ビニル系ホットメルト材料(30重量%)とを
混練し磁性材料を得る。この磁性材料を市販品制振用シ
ートである瀝青型制振材(サイズ200mm × 300mm×1.5
t) の片面にロールコーターを用いて0.5mm の厚さに塗
布し、磁性ホットメルト層を形成する。この磁性ホット
メルト層の表面に離型処理された加熱ロール(150℃)を
接触させ、その表面を平滑にすることにより、本発明の
磁着型制振材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の立面,天井等に
施行するのに適した磁着型制振材及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁着型制振材としては特願平3-10
7139号公報に開示のものがある。図3に示す様に、上記
公報に開示の制振材15は制振シート層12の熱融着側の片
面に薄層の磁性ホットメルト層13がロールコーター機に
て被着されてなるものであり、該ホットメルト層13には
一定配合の磁性粉末が配合されているので、車両の立面
のパネル14に磁着保持される。この制振材15は従来の磁
着型制振材よりも安価かつ軽量である点で優れた磁着型
制振材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記制振材15に
おいてはロールコーター機にてホットメルト層13を形成
する際、ホットメルト層13の凝集力によりその表面に凹
凸(図3参照)が生じ、この凹凸の為にパネル14の表面
との間に間隙が生じ、パネル14への磁着力が低下する要
因となっていた。
【0004】そこで本発明の課題は前記の磁着力低下要
因を解消し、パネル等の施行面への磁着力がさらに優れ
た磁着型制振材を提供することにある。また、本発明の
他の課題は前記した課題の制振材を簡単な工程にて得る
ことができ実施し易い製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する為
に、本発明は制振シート層の片面に磁性粉末が配合され
た薄層のホットメルト層が被着されてなる磁着型制振材
であって、該ホットメルト層の表面が平滑であることを
特徴とする。さらにもう1つの本発明は磁着型制振材の
製造方法であって、制振シート層の片面に磁性粉末が配
合された薄層のホットメルト層を被着する工程及び該ホ
ットメルト層の表面を平滑にする工程を有することを特
徴とする。
【0006】前記制振シート層は瀝青質を主成分とし、
必要によりこれにタルク、クレー、炭酸カルシウムなど
の無機質充填剤、および/またはアスベスト、グラスウ
ールなどの繊維質などを混合してなり、例えば2.0mm の
層体よりなる。制振シート層は熱融着炉の温度条件に応
じた軟化点ものもとされる。
【0007】前記磁性粉末はフェライトなど鉄粉末を磁
性化させたものである。前記薄層のホットメルト層はホ
ットメルト(成分)に磁性粉末を配合した、400 ミクロ
ン〜1000ミクロンの層である。ホットメルトは制振シー
ト層の軟化点より低い軟化点のものが選択使用され、例
えばEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの熱可塑性の合成樹脂ないしは
ゴム系エラストマーを単体あるいは混合して用いられ
る。なお、ホットメルトには必要に応じて石油樹脂等の
粘着付与剤を添加してもよい。
【0008】前記ホットメルト層の表面は施行面に直接
被着させる面である。そして前記表面が平滑とは、ホッ
トメルト層の一番高い所から一番低い所の間の距離が20
0 ミクロン以下であることを意味する。
【0009】前記制振シート層の片面にホットメルト層
を被着する方法は任意であり、例えばロールコートによ
り被着する。
【0010】前記ホットメルト層の表面を平滑にする方
法は任意であるが、例えばホットメルト層に、滑らかな
円周面の加熱ロールを押しつけることにより平滑となし
得る。
【0011】制振シート層へのホットメルト層の被着工
程及びホットメルト層の表面を平滑にする工程はどちら
が先に行われてもよい。
【0012】
【作用】本発明の磁着型制振シート及びその製造方法に
より得られる磁着型制振シートは、ホットメルト層の磁
性粉末により施行図に磁着保持が可能である。ホットメ
ルト層の表面が平滑である為、施工面と該表面間に間隙
をほとんど生じず、磁着力を強化させ得る。熱融着時の
加熱においては、まず、ホットメルト層が溶融し、次い
で制振シート層が軟化する。加熱後の制振シート層はホ
ットメルト層を介して施行面に融着固定されたものとな
る。本発明の製造方法においては、ホットメルト層を被
着する工程により、制振シート層とホットメルト層が重
合され、ホットメルト層の表面を平滑にする工程により
平滑なホットメルト層が形成される。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図1及び図2に基づい
て説明する。本例の制振シート層2は制振用シートの市
販品である瀝青型制振材(サイズ200mm × 300mm×1.5
t) を用いた。
【0014】磁性粉末としてはセミ異方性のフェライト
粉末(日本弁柄工業KK製グレードBOP-M)を重量%で70%
用い、これをエチレン酢酸ビニル系ホットメルト材料
(サイデン化学KK製グレードHMP-80) (30重量%)と混
練させ磁性材料を得た。
【0015】この磁性材料を制振シート層2の片面にロ
ールコーターを用いて0.5mm の厚さに塗布し、磁性ホッ
トメルト層3を形成した中間製品5を得た。中間製品5
はホットメルト層3の表面に凹凸を有しており、前記し
た従来の制振材15に相当するものである。
【0016】次に、この中間製品5を図2に示す様に離
型処理された加熱ロール6(150℃)と冷却ロール7( 20
℃以下) との間を通過させる。この際ホットメルト層3
を加熱ロール6に充分に接触させる。この加工により、
ホットメルト層3の表面が平滑とされ、また、ホットメ
ルト層3と制振シート層2との密着性も充分となる。
【0017】この様にして得られた本実施例の制振材1
及びホットメルト層3の表面を平滑加工する前の中間製
品5(従来の制振材15に相当する)について各磁着力を
以下の方法で比較した。すなわち高圧コンデンサ式着磁
機にて着磁電圧1500V で両者を着磁させ、それらの表面
磁力をガウスメーターで計測したところ、本実施例の制
振材1では10mT(テスラ)であったが、平滑加工しない
中間製品5の場合は3mT しかなかった。
【0018】また、90°及び180 °の角度の鉄製パネル
に本実施例の制振材1、及び中間製品5を貼りつけ、パ
ネル端に打撃をあたえて振動させた。すると中間製品5
についてはズレ,落ちが生じた場合の振動においても本
実施例の制振材1はズレ,落ちが生じなかった。
【0019】従って本実施例の制振材1は中間製品5す
なわち従来の制振材15に比べて着磁力が増し、被着体が
振動した場合にもズレ,落下が生じることも抑制され、
施行面に良好に固定されうる。よって、その後の加熱融
着によって従来よりもより有効な優れた制振層を形成す
ることができる。さらに本実施例の制振材1は多量の磁
性粉末を使用していない為比重も小さくまた安価である
利点がある。
【0020】
【発明の効果】本発明の磁着型制振材及びその製造方法
により得られた磁着型制振材によると、従来のものよ
り、施行面に対する着磁力が増す為、天井,縦面等施行
困難な場所に用いるのに適し、さらに施行後の振動に対
してもズレ,落ちが良く防止され得る優れた制振材が提
供される。また、本発明の磁着型制振材を得る方法は、
制振シート層の片面に磁性粉末が配合された薄層のホッ
トメルト層を被着する工程及び該ホットメルト層の表面
を平滑にする工程の、簡単な工程にて得ることができ実
施し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の制振材の使用状態を示す断面
図。
【図2】本例制振材を得る工程図。
【図3】従来の制振材の使用状態を示す断面図。
【符号の説明】
2,12 制振シート層 3,13 磁制ホットメルト層 6 加熱ロール 7 冷却ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振シート層の片面に磁性粉末が配合さ
    れた薄層のホットメルト層が被着されてなる磁着型制振
    材であって、該ホットメルト層の表面が平滑であること
    を特徴とする磁着型制振材。
  2. 【請求項2】 制振シート層の片面に磁性粉末が配合さ
    れた薄層のホットメルト層を被着する工程及び該ホット
    メルト層の表面を平滑にする工程を有することを特徴と
    する磁着型制振材の製造方法。
JP35674592A 1992-12-21 1992-12-21 磁着型制振材及びその製造方法 Pending JPH06182920A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100930704B1 (ko) * 2008-08-22 2009-12-09 현대자동차주식회사 안티 바이브레이션 패드 고정 기구
WO2010044311A1 (ja) * 2008-10-14 2010-04-22 本田技研工業株式会社 接合体、ルーフ構造体、それに用いる積層シート及び積層シートの使用方法

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