JPH0618268A - 振動ジャイロ用振動子 - Google Patents

振動ジャイロ用振動子

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JPH0618268A
JPH0618268A JP4178266A JP17826692A JPH0618268A JP H0618268 A JPH0618268 A JP H0618268A JP 4178266 A JP4178266 A JP 4178266A JP 17826692 A JP17826692 A JP 17826692A JP H0618268 A JPH0618268 A JP H0618268A
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JP
Japan
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electrodes
vibrator
output
vibrating body
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP4178266A
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English (en)
Inventor
Kokichi Terajima
厚吉 寺嶋
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Akai Electric Co Ltd
Original Assignee
Akai Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Akai Electric Co Ltd filed Critical Akai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価にでき、しかも周囲温度の変化に影響さ
れることなく、角速度を常に高精度で検出し得る振動ジ
ャイロ用振動子を提供する。 【構成】 側面に三つの電極17a,17b,17cを
有し、その一つの電極17aと他の二つの電極17b,
17cとの間で分極処理した圧電材料よりなる柱状の振
動体16をもって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、角速度を検出するの
に用いる振動ジャイロ用振動子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動ジャイロとしては、例えば図
6に示すようなものが知られている。この振動ジャイロ
においては、横断面形状が四角形を成す振動体1の一側
面1aに第一の圧電素子2を、その側面1aと隣接する
他の側面1bに第二の圧電素子3をそれぞれ貼着して振
動子4を構成している。圧電素子2,3は、それぞれの
インピーダンス素子Z1,Z2 を介して駆動装置5に接続
され、さらにこの駆動装置5に、他のインピーダンス素
子Z3 を介して容量素子6が接続され、これら圧電素子
2,3および容量素子6に対して、駆動装置5からそれ
ぞれ同時に交流電圧が印加されるようになっている。
【0003】一方、インピーダンス素子Z1,Z2 と圧電
素子2,3とのそれぞれの接続点7,8は、加算器9の
入力端子に接続され、さらにこの加算器9の出力端子と
インピーダンス素子Z3 および容量素子6の接続点10
とが差動増幅器11の入力端子に接続され、その差動出
力が駆動装置5に帰還されるようになっている。また、
接続点7,8は、差動増幅器12の入力端子にも接続さ
れ、その差動出力が同期検波器13で検波された後、平
滑回路14で平滑されて、角速度検出信号として取り出
されるようになっている。なお、同期検波器13には、
駆動装置5の出力も供給されている。
【0004】図6に示す振動ジャイロにおいては、駆動
装置5から圧電素子2,3に交流電圧を印加することに
よって、振動子4を直交三次元座標系のX軸方向に自励
振動させることができる。すなわち、圧電素子2,3に
交流電圧を印加すると、接続点7,8から得られる出力
は、駆動装置5からの供給電圧と、それぞれの圧電素子
2,3の歪みに伴って各圧電素子2,3から出力される
電圧との合成出力となる。したがって、それらの両合成
出力の和を加算器9で求め、その出力と接続点10から
の供給電圧に対応する出力との差を差動増幅器11で求
めれば、X軸方向の振動に基づいて圧電素子2,3から
発生された電圧だけが抽出され、その差動増幅器11の
出力を駆動装置5に帰還することにより、振動子4は自
励振動をするようになる。
【0005】このように振動子4が自励振動している状
態で、振動子4がZ軸廻りの回転を受けると、振動子4
はその角速度に比例するコリオリの力によりY軸方向に
振動し、接続点7,8からの出力に差が生じる。したが
って、その差を差動増幅器12で求めれば、コリオリの
力の発生に伴う電圧を分離して検出することができるの
で、この差動増幅器12の出力を同期検波器13で検波
した後、平滑回路14で平滑することにより角速度検出
信号を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の振動子4においては、振動体1の側面1a,1
bに圧電素子2,3を精度良く貼着する必要があるた
め、コスト高になるという問題がある。また、貼着に用
いる接着剤の強度が、周囲温度の変化に伴って変動し、
これがため振動子4の振動姿勢が変化して角速度の検出
精度が低下するという問題がある。
【0007】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、安価にでき、しかも周囲温度の
変化に影響されることなく、角速度を常に高精度で検出
し得るよう適切に構成した振動ジャイロ用振動子を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、振動ジャイロ用振動子を、側面に三
つの電極を有し、その一つの電極と他の二つの電極との
間で分極処理した圧電材料よりなる柱状の振動体をもっ
て構成する。
【0009】
【作用】このように、三つの電極のうち、その一つの電
極と他の二つの電極との間で分極処理を施すと、一つの
電極と他の二つの電極との間において、圧電材料よりな
る振動体は圧電正効果および圧電逆効果を生じるように
なる。したがって、他の二つの電極から励振方向成分の
信号を抽出して駆動装置に帰還することで、振動子を自
励振動させることができ、またこれら電極の出力差を検
出することで、入力した角速度の検出が可能となる。
【0010】
【実施例】図1は、この発明の第1実施例を示すもの
で、図1aは斜視図を、図1bは横断面図を示す。この
振動子15は、横断面形状が円形を成す、例えばチタン
酸ジルコン酸鉛セラミクス等から成る圧電材料で構成さ
れる円柱状の振動体16の周面に三つの電極17a,1
7b,17cを設けたものである。電極17a,17
b,17cは、例えば金、銀、ニッケル等の導電膜を焼
き付け、蒸着、その他の方法により振動体16の周面に
形成する。また、振動体16は、図1bに白抜き矢印で
示すように、電極17aと電極17b,17cとの間で
分極処理を施す。したがって、この場合には、電極17
aと17bとの間および電極17aと17cとの間にそ
れぞれ電界を印加することにより、これら間において振
動体16は、それぞれ圧電正効果および圧電逆効果の機
能を有するようになる。
【0011】図2は、図1に示す振動子15を用いる振
動ジャイロの回路構成を示すもので、図1および図6に
示す符号と同一符号は同一作用を成すものを示す。この
振動ジャイロにおいては、電極17aを接地し、電極1
7b,17cを図6と同様にそれぞれインピーダンス素
子Z1,Z2 を介して駆動装置5に接続する。また、駆動
装置5には、他のインピーダンス素子Z3 を介して容量
素子6を接続し、これら電極17b,17cおよび容量
素子6に、駆動装置5からの交流電圧を各インピーダン
ス素子Z1,Z2,Z3 を介して同時に印加するようにす
る。
【0012】一方、インピーダンス素子Z1,Z2 と電極
17b,17cとのそれぞれの接続点7,8は、加算器
9の入力端子に接続し、この加算器9の出力端子とイン
ピーダンス素子Z3 および容量素子6の接続点10とを
差動増幅器11の入力端子に接続して、その差動出力を
駆動装置5に帰還する。また、接続点7,8は、差動増
幅器12の入力端子にも接続し、その差動出力を同期検
波器13で検波した後、平滑回路14で平滑して、角速
度検出信号として取り出すようにする。なお、同期検波
器13には、駆動装置5の出力も供給する。
【0013】かかる構成において、駆動装置5から電極
17aと17bとの間および電極17aと17cとの間
にそれぞれ交流電圧を印加すると、振動子15は直交三
次元座標系のX軸方向に自励振動する。すなわち、電極
17aを共通電極として電極17b,17cに交流電圧
を印加すると、接続点7,8から得られる出力は、駆動
装置5からの供給電圧と、電極17aと17bとの間お
よび電極17aと17cとの間の歪みに伴って各電極1
7b,17cから出力される電圧との合成出力となる。
したがって、それらの両合成出力の和を加算器9で求
め、その出力と接続点10からの供給電圧に対応する出
力との差を差動増幅器11で求めれば、X軸方向の振動
に基づいて電極17b,17cから発生された電圧だけ
が抽出されるので、この差動増幅器11の出力を駆動装
置5に帰還させることにより、振動子15を十分安定し
て自励振動させることができる。
【0014】このように振動子15が自励振動している
状態で、振動子15がZ軸廻りの回転を受けると、振動
子15はその角速度に比例するコリオリの力によりY軸
方向に振動し、接続点7,8からの出力に差が生じる。
したがって、その差を差動増幅器12で求めれば、コリ
オリの力の発生に伴う電圧を分離して検出することがで
きるので、この差動増幅器12の出力を同期検波器13
で検波した後、平滑回路14で平滑することにより角速
度検出信号を得ることができる。
【0015】図3は、この発明の第2実施例を示すもの
で、図3aは斜視図を、図3bは展開図を示すものであ
る。この振動子15は、圧電材料より成る円柱状の振動
体16の周面に電極17a,17b,17cを櫛形状に
設けると共に、図3bに白抜き矢印で示すように、電極
17aと電極17b,17cとの間で振動体16を分極
処理したものである。
【0016】図4および図5は、それぞれこの発明の第
3および第4実施例を示すものである。図4に示す振動
子15は、圧電材料より成る三角柱状の振動体16の各
面にそれぞれ電極17a,17b,17cを設けると共
に、振動体16を白抜き矢印で示すように、電極17a
と電極17b,17cとの間で分極処理したものであ
る。また、図5に示す振動子15は、圧電材料より成る
四角柱状の振動体16にそれぞれ電極17a,17b,
17cを設けると共に、振動体16を白抜き矢印で示す
ように、電極17aと電極17b,17cとの間で分極
処理したものである。
【0017】図3、図4および図5に示す振動子15
は、例えば図2と同様の回路構成で使用することができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、側面
に三つの電極を有し、その一つの電極と他の二つの電極
との間で分極処理した圧電材料よりなる柱状の振動体を
もって振動ジャイロ用振動子を構成したので、従来のよ
うな圧電素子の貼着工程が不要となる。したがって、安
価にできると共に、接着剤の影響を受けることがないの
で、周囲温度の変化に影響されることなく、角速度を常
に高精度で検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図である。
【図2】図1に示す振動子を用いる振動ジャイロの一例
の回路構成図である。
【図3】この発明の第2実施例を示す図である。
【図4】この発明の第3実施例を示す図である。
【図5】この発明の第4実施例を示す図である。
【図6】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
5 駆動装置 6 容量素子 7,8,10 接続点 9 加算器 11,12 差動増幅器 14 平滑回路 15 振動子 16 振動体 17a,17b,17c 電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面に三つの電極を有し、その一つの電
    極と他の二つの電極との間で分極処理した圧電材料より
    なる柱状の振動体から成る振動ジャイロ用振動子。
JP4178266A 1992-07-06 1992-07-06 振動ジャイロ用振動子 Pending JPH0618268A (ja)

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JP4178266A JPH0618268A (ja) 1992-07-06 1992-07-06 振動ジャイロ用振動子

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004151031A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Murata Mfg Co Ltd 圧電振動子及び振動ジャイロ並びに電子機器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03150914A (ja) * 1989-11-07 1991-06-27 Murata Mfg Co Ltd 振動子
JPH03181814A (ja) * 1989-12-12 1991-08-07 Tokin Corp 圧電振動ジャイロ

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