JPH06181885A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH06181885A
JPH06181885A JP4340688A JP34068892A JPH06181885A JP H06181885 A JPH06181885 A JP H06181885A JP 4340688 A JP4340688 A JP 4340688A JP 34068892 A JP34068892 A JP 34068892A JP H06181885 A JPH06181885 A JP H06181885A
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Shigeru Nakajima
中島  茂
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大腸等への挿入性が良く、且つ病変部の検査
にも適した内視鏡装置を提供すること。 【構成】 細長の挿入部7の先端部12に配設された
対物レンズ16を構成さる移動レンズ21をワイヤ22
の先端に取付け、ワイヤ駆動装置23によってワイヤ2
2を移動することで、移動レンズ21を光軸方向に移動
し、対物レンズ16の画角を変え、SID17の撮像面
に結像される観察画像範囲を変更できるようにしてい
る。画角を広くすると、狭い場合より、広範囲を検査で
きるが、モニタ6上での画像は小さくなるので、画角情
報に基づき、信号処理部4内の補間回路により、補間画
像を生成し、画角を広くした場合には表示される画像を
拡大表示すると共に、表示画面のサイズも拡大する構成
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察画像範囲を変更す
る観察範囲変更手段と、モニタ上で表示される画面サイ
ズの大きさを変える表示画面サイズ変更手段とを設けた
内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分
野で広く用いられるようになった。例えば大腸検査にお
いては、通常内視鏡をまず四肩部まで挿入し、抜去時に
ポリープの検査とか、見つけたポリープの切除等の処置
を行うことが一般的に採用される。
【0003】この場合、挿入操作は、大腸内のひだを腸
壁に押さえつけながら挿入したり、内視鏡の先端でひだ
をたぐり寄せながら挿入したりするため、画角が広いと
よけいな部分まで見えて、例えば画面周囲での腸壁の移
動が速すぎ、これが目立ってしまうため等、かえって視
野角を狭くした方(例えば80゜〜130゜)がよけい
なものが見えないので挿入し易い。
【0004】一方、抜去しながら管腔を検査する場合
は、視野角を広くした方(例えば130゜〜180゜)
が被検部の病変部位の見落としが少ない。つまり、視野
が狭いと、腸内のひだの裏側がよく見えず、病変部位を
見落としてしまうおそれがあり、視野を広くして広範囲
を観察できる状態にして検査を行うことが望ましい。こ
のため、視野変換を行って、検査できるものが望まれ
る。
【0005】視野角変換を行う場合、モニタ上の画面サ
イズが同じであれば、対物レンズと被検部の距離が同じ
であれば、狭角時よりも、広角時の方が被検部の各部分
は小さく見えてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように視野角変
換を行い、抜去時に視野角を広角にすると、たとえば挿
入時に狭角で大きく見えていた病変部が抜去時に小さく
見え、場合によってはその病変部を見落とすという重大
な事故にもなりかねない。
【0007】また、例えば特開平4ー177214等に
開示されているズーム機構を有する内視鏡を用いて検査
を行う場合においても、同様の欠点が発生する。
【0008】本発明は、上述した点にかんがみてなされ
たもので、大腸等への挿入性が良く、且つ病変部の検査
にも適した内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】細長の挿入部の
先端部に配設された対物光学系と、前記対物光学系に基
づく光学像を光電変換する固体撮像素子と、少なくとも
前記対物光学系の一部のレンズの状態を変更して、前記
固体撮像素子に結像される被検部の観察範囲を変更する
観察範囲変更手段と、前記観察範囲の変更に応じてモニ
タに表示される前記被検部を表示する表示画面サイズを
変更する表示画面サイズ変更手段と、を設けることによ
り、大腸等への挿入時には観察範囲を小さくして、挿入
性を良くし、且つ病変部の検査の場合には観察範囲を大
きくする変更を行うことにより、モニタでの表示画面サ
イズも大きく変更し、表示画面サイズを大きくしない場
合における病変部の見落としを防止できる。つまり、病
変部の検査にも適した状態に設定して使用できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は第1実施例の内視鏡装置の全体構成を示し、図2は
信号処理部の構成を示し、図3及び図4はモニタに表示
される観察画像を示す。
【0011】図1に示すように本発明の第1実施例の内
視鏡装置1は、撮像手段を備えた電子内視鏡2と、この
電子内視鏡2に照明光を供給する光源部3及び撮像手段
に対する信号処理を行う信号処置部4とを内蔵したビデ
オプロセッサ5と、このビデオプロセッサ5から出力さ
れる映像信号が入力されることにより撮像手段で撮像し
た像を表示するモニタ6とを備えている。
【0012】上記電子内視鏡2は細長の挿入部7と、こ
の挿入部7の基端に設けられた太幅の操作部8と、この
操作部8の側部から外部に延出されたユニバーサルケー
ブル9とを備えている。このユニバーサルケーブル9の
端部にはビデオプロセッサ5に着脱自在のコネクタ11
が設けられている。
【0013】上記挿入部7は、硬性の先端構成部12
と、この先端構成部12の後端に連設され、上下左右の
各方向に湾曲可能な湾曲部と、この湾曲部の後端に連設
された長尺で可撓性を有する可撓管部とで構成され、可
撓管部の後端は操作部8に固定されている。上記挿入部
7内及びユニバーサルケーブル9内にはライトガイド1
3が挿通され、コネクタ11をビデオプロセッサ5に接
続すると、光源部3を構成するランプ14の照明光がラ
イトガイド13の端面に供給される。
【0014】ライトガイド13で伝達された照明光は挿
入部7の先端側の端面からさらに照明窓に取り付けた照
明レンズ15を経て前方に出射される。この照明レンズ
15を経て出射された照明光で照明された被検部は照明
窓に隣接する観察窓に取り付けられた対物レンズ16に
より、その結像位置に配置されたCCD等の固体撮像素
子(以下,SIDと略記する)17に被検部の像を結
ぶ。
【0015】このSID17は、挿入部7及びユニバー
サルケーブル9内を挿通された信号線18を介して信号
処理部4と接続され、SID17で光電変換された画像
信号は信号線18を介して信号処理部4に入力される。
この信号処理部4で標準的な映像信号が生成され、モニ
タ6の表示画面に観察画像を表示する。
【0016】この実施例では対物レンズ16を構成する
複数のレンズにおける少なくとも1つが対物レンズ16
の光軸方向に移動可能な移動レンズ21であり、この移
動レンズ21は挿入部7内を挿通されたワイヤ22の先
端が取り付けられ、この移動レンズ21の他端は操作部
8に設けたワイヤ駆動装置23に接続され、ワイヤ22
を進退移動することにより、移動レンズ21を移動して
対物レンズ16の光学系を広角から狭角まで変えられる
ようにして、SID17の撮像面に結像される被検部
(対象物)の観察範囲を変更できるようにしている。
【0017】例えばワイヤ駆動装置23は図2に示すよ
うに例えばワイヤ22をプーリに巻き取ったり、ワイヤ
22を繰り出すことにより、ワイヤ22を挿入部7の軸
方向に進退移動するモータ23aを有する。このモータ
23aは例えば操作部8に設けたシーソスイッチ24
(図1参照)の一方の端部側を押すると、図示しない電
源とモータ23aとを導通し、モータ23aを一方の方
向に回転してワイヤ22のを巻き取りを行わせることに
より、移動レンズ21を後方に移動し、対物レンズ16
を広角観察の状態に設定する。この広角観察の状態では
SID17に結像される観察範囲は広くなる。
【0018】逆にシーソスイッチ24の他方の端部側を
押すと、モータ23aが逆回転してワイヤ22を繰り出
して、移動レンズ21を前方に移動し、対物レンズ16
を狭角観察の状態に設定できるようになる。この狭角観
察の状態ではSID17に結像される観察範囲は狭くな
る。このモータ23aには、ワイヤの巻き取り量を検出
するロータリエンコーダ23bが取り付けられており、
このロータリエンコーダ23bは、信号線25を介して
信号処理部4と接続されている。
【0019】この実施例では対物レンズ16の画角設定
状態或いは観察範囲の変更に応じてモニタ6での表示画
面サイズを変更する構成にしている。より具体的に述べ
ると、観察範囲を広く(拡大)した場合に、そのままモ
ニタ6に表示してしまうと、その表示画像自身のサイズ
は、観察範囲を狭くした場合よりも相対的に小さく表示
されてしまうので、病変部を発見しにくくなるとか、病
変部の状態の判断が困難になる等の問題が発生するの
で、観察範囲を広くした場合には、その広くした程度に
応じて表示画面サイズを拡大する構成にして、この問題
を解決するようにしている。
【0020】このため、信号処理部4は例えば図2に示
す構成となっている。SID17の画像信号はプリプロ
セス回路27に入力され、増幅された後、輝度信号及び
色信号に分離する処理とか、色信号成分毎に分離する等
の処理が行われた後、補間回路28に入力される。一
方、ロータリエンコーダ23bの出力信号は視野角情報
判別回路29に入力される。
【0021】この視野角情報判別回路29は、ロータリ
エンコーダ23bで検出されたワイヤ22の巻き取り量
から視野角情報(或いは観察画像範囲情報)を判別し、
SID17の観察画像をモニタ6に表示する場合の表示
画像を生成するための情報として視野角情報が用いられ
る。
【0022】視野角情報判別回路29は例えば、視野角
の大きさ或いはSID17での観察画像範囲の大きさに
応じてサイズが拡大される表示画像を生成するために必
要となる係数情報を補間回路28に出力する。
【0023】補間回路28はプリプロセス回路27から
出力される(SID17の観察画像に対応する)画像信
号に対し、視野角情報判別回路29から出力される視野
角情報に対応した係数情報を用いて補間を行い、モニタ
6に表示される場合に(SID17の観察画像を)拡大
されるような補間画像信号を生成し、この補間画像信号
はメモリ31に一時格納される。
【0024】メモリ31に格納された補間画像信号は同
期信号に同期して一定の周期で読み出され、ポストプロ
セス回路32を経て標準的な映像信号にされ、モニタ6
に出力され、モニタ6上では観察範囲を広くした程度に
応じてSID17で撮像された観察画像が拡大表示され
るようにしている。
【0025】この実施例では視野角が変更された場合に
も、補間回路28により、撮像された観察画像を補間
し、モニタ6上で表示される対象物の画像の表示サイズ
が視野角に依存しないように表示するようにしている。
例えば、視野角を大きくして撮像範囲を大きくした場合
には、この撮像範囲内の対象物の画像は、視野角が小さ
い場合よりも相対的に小さくなるが、補間回路28によ
り、視野角の拡大の程度に応じて画像を拡大する補間処
理を行うことにより、観察画像範囲の画像を拡大した補
間画像を生成し、例えば視野角を小さく設定した場合と
同じサイズで表示すると共に、観察画像範囲の削減を行
うことなくモニタ6に表示するようにしている。
【0026】換言すると、視野角に応じてモニタ6での
表示エリアを変更するようにしている。つまり視野角を
大きくした場合にはこれに比例して表示エリアも大きく
するようにしている。
【0027】次にこの実施例の作用を説明する。この電
子内視鏡2の挿入部7を挿入し、被検部等を観察できる
状態にする。対物レンズ16の視野角を変更する場合に
は、ワイヤ駆動装置23を動作させ、ヤイヤ22を進退
させて移動レンズ21を光軸方向に沿って移動する。
【0028】移動レンズ21が広角側に移動設定されて
いるか狭角側に移動設定されているかはワイヤ駆動装置
23(内のエンコーダ23b)から信号線25を介して
信号処理部4内の視野角情報判別回路29にその情報が
伝送され、視野角情報判別回路29はその情報を受けて
表示画面サイズを変更する係数を補間回路28に出力す
る。補間回路28はその係数を用いて補間を行い、表示
画面サイズに応じた補間画像を生成し、メモリ31、ポ
ストプロセス回路32を経て補間画像に対応した映像信
号にされ、モニタ6に出力される。
【0029】本実施例の場合は、挿入部7を例えば大腸
に挿入するときは、移動レンズ21を狭角観察の状態に
設定して、ルーメンのみを観察し、挿入性を向上させ
る。抜去時は、図4のようにひだ34の裏側部分34a
も見れるように広角観察の状態に設定するようにしてい
る。
【0030】上記補間回路28等により、生成される映
像信号をモニタ6に表示した場合、狭角時では図3の狭
角時表示画面36aのように観察像37を表示し、広角
時では図4の広角時表示画面36bのように観察像37
を表示し、狭角時表示画面36aよりも大きく表示す
る。このようにして、狭角時でも広角時でもポリープ3
5等の病変部をほぼ同じ大きさで表示する。
【0031】なお、画角に応じて表示画面サイズを変更
する場合、例えば画角が最も小さい場合におけるSID
17の画像をモニタ6で表示可能な最大画面サイズに設
定し、この画角から大きな画角にされるのに応じて表示
画面サイズを小さく表示するようにしても良い(但し、
表示画面サイズに依らず、観察像サイスがほぼ等しい大
きさとなるようにする)。
【0032】この実施例によれば、挿入時は狭角観察に
設定すれば、挿入性が良く、一方抜去時は広角観察に設
定すれば、ひだ34の裏側部分34aなども表示でき、
裏側部分34aに存在する病変部も発見できる。
【0033】挿入時も抜去時も病変部を殆ど同じ大きさ
で表示できるので、挿入時気づいた病変部も抜去時、見
落とすことを少なくできる。視野角を変えることによ
り、表示画面サイズが変わるため、一目で現在どの視野
角で観察しているかが分かり、誤操作を解消できる。
【0034】図5及び図6は本発明の第2実施例の表示
例を示す。この実施例は拡大観察する内視鏡に適用した
ものである。通常観察時は図5に示すようにノーマルサ
イズの画面サイズ36dで表示し、拡大観察時は図6に
示すような画面サイズ36eで表示し、画面サイズ36
dより大きく表示する。この場合にも、例えば拡大量あ
るいは拡大率に応じて表示画面を拡大する補間等の信号
処理を行う。
【0035】この実施例によれば、通常観察時はノーマ
ルサイズの画面で表示し、通常のルーチン検査ができ
る。拡大観察時は、内視鏡の対物レンズによる拡大に加
えて、画面サイズを拡大することによって、拡大効果を
より増大させ、観察機能を向上できる。この実施例では
表示画面における画像サイズは拡大率に応じて変化して
いる。
【0036】この観察機能の向上について補足説明する
と、以下のようになる。近年の内視鏡手技の中で、分秘
物の出てくる口となる粘膜の腺口(ピットと呼ぶ)パタ
ーンの形を分析することによってその部位の病変を診断
できるようになってきた。
【0037】このパターンはルーチン検査ができる程度
の倍率では十分に診断することができず、この実施例の
ように拡大観察機能を有する装置を用いると、1本の内
視鏡でルーチン検査と拡大観察の両方を行うことが出来
る。従って、従来例における両方を出し入れしていたの
で時間がかかり患者の苦痛や術者の負担が大きかったの
を軽減できる。また、画面サイズを見るだけで、通常観
察か拡大観察かが分かる。
【0038】図7は本発明の第3実施例における電子内
視鏡42の挿入部7の先端側を示す。この電子内視鏡4
2は図1の電子内視鏡2において、挿入部7の先端部の
外周面にフード43を(挿入部7の長手方向に)移動自
在に設け、かつ移動レンズ21を進退するワイヤ22の
先端と接続されている。
【0039】従って、ワイヤ22を進退させて、移動レ
ンズ21を進退すると、これに連動してフード43も進
退できるようにしている。つまり、図7(a)に示すよ
うに移動レンズ21を後退させるようにワイヤ22を移
動してワイド観察時にすると、フード43は後方に引き
込まれ、ワイド観察時における視野のけられを防止して
いる。
【0040】また、テレ観察時は図7(b)に示すよう
にフード43を突出させて、この突出したフード43に
より被検部44に近づきすぎるのを防止し、適正な距離
で観察できるようにしている。また、フード43の内面
に光学的反射面43aを形成して、図示しない照明光を
反射させ、観察部位を反射光で照明し、テレ観察時の光
量不足を補うようにしている。
【0041】なお、図7では図1におけるライトガイド
13などを省略しているが、その他の構成は第1実施例
と同じであり、同じ符号で示す。なお、上記フード43
は全周に肉のある筒状でも良いし、スリット等が形成さ
れて部分的に凸部を有する形状のものでも良い。また、
図7ではワイヤ22で移動レンズ21とフード43を動
かすようにしているが、別の操作方法でも良い。
【0042】図7の実施例ではワイド観察時は移動レン
ズ21はSID17側に移動し、テレ観察時は移動レン
ズ21はSID17から離れる方向に移動するようにな
っている。しかし、レンズ系によっては逆になる場合も
ある。その場合には、移動レンズ21とフード43の動
きを逆にして、移動レンズ21がSID17側に移動し
ている時はテレ観察状態で、フード43を出っ張らせ、
移動レンズ21がSID17から離れている時はワイド
観察状態で、フード43を引っ込ませるようにする。
【0043】この第3実施例によれば、ワイド観察時、
視野がけられることなく、テレ観察時、被検部に近すぎ
ることなく、適当な距離に保持できる。また、テレ観察
時、明るさ的に不利になるが、フード43内面が光学的
反射面になっているので、照明光を無駄に逃がすことな
く、明るさを向上できる。
【0044】図8は本発明の第4実施例における電子内
視鏡52の挿入部7の先端側を示す。この電子内視鏡5
2は図1の電子内視鏡2において、レンズ枠移動用ワイ
ヤ53が設けられ、このレンズ枠移動用ワイヤ53の先
端はレンズ枠55に取り付けられ、このレンズ枠移動用
ワイヤ53を進退する操作を行うことにより、レンズ枠
55を光軸方向に沿って前後に移動できるようになって
いる。このレンズ枠55には対物レンズ16とSID1
7とが取り付けられている。
【0045】図8(a)に示すようにワイド観察時はレ
ンズ枠移動用ワイヤ53にてレンズ枠55を前方に押し
て対物レンズ16の先端面16aを挿入部7の先端面7
aとほぼ同一面にし、テレ観察時はレンズ枠移動用ワイ
ヤ53にてレンズ枠55を引っ張り、対物レンズ16の
先端面16aを挿入部7の先端面7aより後方側に設定
できるようにしている。
【0046】このレンズ枠移動用ワイヤ53は図示しな
い操作機構により駆動する。この実施例によれば、ワイ
ド観察時にけられがなく、一方テレ観察時に被検部44
までの距離を観察に適した適当な値に容易に確保でき
る。
【0047】図9は本発明の第5実施例における電子内
視鏡62の挿入部7の先端側を示す。この電子内視鏡6
2は図8の電子内視鏡52において、さらに視野絞り移
動ワイヤ63を設けている。この視野絞り移動ワイヤ6
3の先端は視野絞り64に接続され、視野絞り移動ワイ
ヤ63の進退操作により視野絞り64を進退移動できる
ようになっている。
【0048】この実施例は移動レンズ21及び視野絞り
64を任意に動かせるようにして、ズーミングに応じて
入射瞳位置を光軸方向にずれせるようにした。ワイド観
察時は入射瞳を光軸方向に前進させる。被検部の観察面
積が小さくなるので、拡大率が向上する。一方、テレ観
察時は入射瞳を光軸方向に後退させる。テレ観察時の観
察距離と観察深度が増えるため、ワイド時とのオーバラ
ップが深くなる。
【0049】図10(a)は本発明の第6実施例におけ
る電子内視鏡72の挿入部7の先端側を示す。この電子
内視鏡72は図1の電子内視鏡2において、移動レンズ
21をワイヤ22で進退移動する代わりに、モータ73
で駆動するようにしている。
【0050】挿入部7の先端側に収納したモータ73の
回転軸は雄ネジ74と接続され、この雄ネジ74は移動
レンズ21に接続された雌ネジ部材75と螺合してい
る。そして駆動ケーブル76を介してモータ73に正転
或いは逆転させる駆動電流を供給することにより、移動
レンズ21を進退移動できるようにしている。
【0051】この実施例によれば、第1実施例における
ワイヤ22で駆動する場合における移動レンズ21を途
中で止めた状態で挿入部7を曲げると、移動レンズ21
が動いてしまうことを解消できる。また、ワイヤ22を
用いると、挿入部7が硬くなり湾曲しにくくなるが、こ
の実施例ではそのようなことがない。さらに、画角を変
更する操作がボタン或いはスイッチを押す操作で行うこ
とができ、操作が楽になる。
【0052】図10(b)は第6実施例の変形例におけ
る電子内視鏡77の挿入部7の先端側を示す。この電子
内視鏡77は図1の電子内視鏡2において、移動レンズ
21をワイヤ22で進退移動する代わりに、アクチュエ
ータ78で駆動するようにしている。
【0053】挿入部7の先端側に収納したアクチュエー
タ78は移動軸79が移動レンズ21と接続されてお
り、ケーブル80を介してアクチュエータ78の移動軸
79を進退移動できる。この変形例の効果は第6実施例
と同様である。なお、電動タイプのものに限定されるも
のでなく、例えば油圧等の流体で駆動するアクチュエー
タであっても良い。
【0054】図11(a)及び(b)は本発明に用いる
ことのできるSID17を示す。SID17の光電変換
面における1辺に沿って形成した図示しないパッドはそ
れぞれバンプ81によりTABテープ(TAB基板)8
2のベースフィルム83先端から突出するインナーリー
ド84とそれぞれ接続される。このインナーリード84
はベースフィルム83の一方の面のパターン85と導通
している。
【0055】バンプ81によりインナーリード84と接
続された後、図11(b)に示すようにインナーリード
84部分で折り曲げられ、封止樹脂86により補強され
ている。折り曲げ前は図11(a)に示すように補強さ
れていないので、バンプ接続部がコンタクトオープンと
かインナーリード84が変形し易い。
【0056】これを解消するために、図11(a)に示
すようにSID17チップの幅AよりTABテープ82
の幅Bを大きく、つまりA<Bとし、SID17に外力
が加わりにくい様にした。このような構造にすることに
よって、コンタクトオープンとかインナーリード84の
変形を防止できる。
【0057】さらにこのSID17は図12(a)に示
すように、光電変換面の前にカバーガラス87、フレア
防止用絞り88が重ねられて接着剤89によりSIDホ
ルダ90に固定される。なお、図12(b)は図12
(a)の正面図を示す。カバーガラス87は四角形が最
も一般的であり、それに合わせてSIDホルダ90の受
け部も四角形が一般的である。
【0058】よって、フレア防止用絞り88の外形も四
角であるが、フレア防止用絞り88の開口部は丸又は八
角形が多い。このフレア防止用絞り88はフレアを防止
するもので、SIDホルダ゛90の受け部に接着されて
いる。
【0059】しかし、接着部の面積が狭く、接着剤をフ
レア防止用絞り88の全周に塗布すると、接着剤が流れ
出し、視野内に入り逆効果となるので、この実施例では
図13に示すように接着剤の塗布を四隅の部分91で点
付けするようにした。このようにすると、接着剤がはみ
出しを防止でき、フレア防止用絞りの機能を十分に発揮
可能にする。
【0060】なお、上述の実施例では少なくとも対物レ
ンズの一部をその光軸方向に移動してSIDの撮像面に
結像される被検体の観察範囲(撮像範囲)を変更する手
段を構成しているが、対物レンズを例えば液晶レンズを
用いて構成し、光軸方向に移動することなく液晶レンズ
の屈折率を変え、少なくとも対物レンズの一部の状態を
変え、被検体の観察範囲を変更するようにしても良い。
【0061】なお、本発明は対物レンズの結像位置にS
IDを配置した電子内視鏡に限定されるものでなく、イ
メージガイドを用いたファイバスコープの接眼部に、S
IDを内蔵したTVカメラを装着したTVカメラ装着ス
コープの場合にも適用できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくとも対物光学系の一部のレンズの状態を変更して、
固体撮像素子に結像される被検部の観察範囲を変更する
観察範囲変更手段と、前記観察範囲の拡大に応じてモニ
タに表示される前記被検部を表示する表示画面サイズを
変更する表示画面サイズ変更手段とを設けているので、
大腸等への挿入時には観察範囲を小さくして、挿入性を
良くし、且つ病変部の検査の場合には観察範囲を大きく
することにより、モニタでの表示画面サイズも大きくで
き、表示画面サイズを大きくしない場合における病変部
の見落としを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例の内視鏡装置を示す
全体構成図。
【図2】図2は信号処理部の構成を示すブロック図。
【図3】図3は狭角設定時におけるモニタに表示される
画像を示す図。
【図4】図4は広角設定時におけるモニタに表示される
画像を示す図。
【図5】図5は本発明の第2実施例における通常観察時
におけるモニタに表示される画像を示す図。
【図6】図6は拡大観察時におけるモニタに表示される
画像を示す図。
【図7】図7は本発明の第3実施例における電子内視鏡
の挿入部先端側の構成を示す図。
【図8】図8は本発明の第4実施例における電子内視鏡
の挿入部先端側の構成を示す図。
【図9】図9は本発明の第5実施例における電子内視鏡
の挿入部先端側の構成を示す図。
【図10】図10は本発明の第6実施例における電子内
視鏡の挿入部先端側の構成を示す図。
【図11】図11は固体撮像素子とTABテープとの接
続部を示す図。
【図12】図12は図11に示す固体撮像素子が取り付
けられたSIDホルダを示す図。
【図13】図13は図12におけるカバーガラスに接着
固定されるフレア防止用絞りを示す図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…光源部 4…信号処理部 5…ビデオプロセッサ 6…モニタ 7…挿入部 8…操作部 12…先端部 14…ランプ 16…対物レンズ 17…SID 18…信号線 21…移動レンズ 22…ワイヤ 23…ワイヤ駆動装置 27…プリプロセス回路 28…補間回路 29…視野角情報判別回路 31…メモリ 32…ポストプロセス回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長の挿入部の先端部に配設された対物
    光学系と、 前記対物光学系に基づく光学像を光電変換する固体撮像
    素子と、 少なくとも前記対物光学系の一部のレンズの状態を変更
    して、前記固体撮像素子に結像される被検部の観察範囲
    を変更する観察範囲変更手段と、 前記観察範囲の変更に応じてモニタに表示される前記被
    検部を表示する表示画面サイズを変更する表示画面サイ
    ズ変更手段と、 を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
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