JPH06181786A - アジピン酸アンモニウムの酵素的合成方法 - Google Patents

アジピン酸アンモニウムの酵素的合成方法

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JPH06181786A
JPH06181786A JP3339705A JP33970591A JPH06181786A JP H06181786 A JPH06181786 A JP H06181786A JP 3339705 A JP3339705 A JP 3339705A JP 33970591 A JP33970591 A JP 33970591A JP H06181786 A JPH06181786 A JP H06181786A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アジピン酸アンモニウムの酵素的合成方法に
関する。 【構成】 特定のポリペプチド又はこのポリペプチドを
生成する組換え微生物によるアジパミド及び/又はアン
モニウムアジパメートの加水分解によるアジピン酸アン
モニウムの合成のための酵素的方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アジピン酸アンモニウムの酵素
的合成方法に関する。より詳しくは、本発明は、特定の
酵素触媒によるアジパミド及び/又はアンモニウムアジ
パメートの加水分解によるアジピン酸アンモニウムの合
成方法に関する。
【0002】アジピン酸アンモニウムは、アジピン酸自
体、すなわちナイロンの調製のために広く使用される生
成物に転換され得るので特に価値ある生成物であること
が知られている。
【0003】アジパミドの酵素加水分解によるアジピン
酸アンモニウムの合成はすでに知られている。
【0004】従って、この酵素活性の存在を示すことが
可能である微生物の間では、ブレビバクテリウム属及び
特にブレビバクテリウムR312に属する菌株がより詳
しく言及されている〔これに関しては、ARNAUDなど.,
“Etude de 1' activite amidasique de quelques bact
eries"("Study of the amidase activity of some bact
eria"), Folia Microbiologica, 1976, 21, 178 〜185
ページを参照のこと〕。さらに、酸性塩へのアミドの、
及び特にアジピン酸アンモニウムへのアジパミドの生物
転換のために直接使用され得る、いわゆる“一般的活
性”を有するアミダーゼのブレビバクテリウム内での存
在はまた、示されている(Maestrace ;など.Microbio
logie Aliments-Nutrition, 1986、第4巻、19〜24ペー
ジを参照のこと)。
【0005】しかしながら、ブレビバクテリウムR31
2又は一般的活性を有する上記アミダーゼの酵素活性
は、アジパミドからアジピン酸アンモニウムの高く且つ
効果的な製造を可能にするために不十分であることが見
出される。
【0006】本発明の目的の1つは、改良された収率を
付与するアジピン酸アンモニウムの合成のための酵素的
方法を提供することである。
【0007】現在、この目的は、適切に選択された酵
素、たとえば又は好ましくは前記酵素を生成する組換え
微生物の形で使用することによって達成され得ることが
本発明者により見出された。
【0008】より詳しくは、アミダーゼ活性を有するポ
リペプチド又は前記ポリペプチドを生成する組換え微生
物によりアジパミド及び/又はアンモニウムアジパメー
トの加水分解によるアジピン酸アンモニウムの合成のた
めの新規方法が提供され、前記方法は: (i)−図8〜11に示されるブレビバクテリウムBr
evibacterium) のアミダーゼをコードする配列、−前記
遺伝子コードの縮重に起因するこの配列の相同体、及
び、−これらの配列の1つ又はそのフラグメントとハイ
ブリダイズし、そしてアミダーゼ活性を有するポリペプ
チドをコードするDNAから選択されたDNA配列をコ
ードするポリペプチド;又は(ii)前記ポリペプチドを
生成する組換え微生物を用いることを含んで成る。
【0009】本発明の1つの特別な態様においては、図
16〜18に示されるような配列又はこの配列の変異体
をコードするポリペプチド(又はこのポリペプチドを生
成する組換え微生物)が使用される。変異体は、たとえ
ば変異、欠失又は挿入、又は他に遺伝子コードの縮重に
起因する少々の分解にもかかわらず、所期配列の性質を
保存するいづれかの配列を意味するものとして理解され
る。
【0010】下記に示されるように、そのような配列
は、ロドコーカスタイプの株に見出され得る。本発明に
よれば、図16〜18に示されるDNA配列は、図8〜
11に示されるDNA配列によりハイブリダイズするも
のとして見なされる。
【0011】上記に定義されるようなポリペプチド及び
これらのポリペプチドを生成する組換え微生物(本発明
の方法に使用される)は、Rhone-Poulenc Sante の名で
フランス特許第8916332号にすでに記載されてい
る。従って、それらは、本発明の対象を形成しない。
【0012】一般的には、まだ公開されていない前記特
許出願は、いわゆる鏡像選択性アミダーゼ活性を有する
ポリペプチド、それらの発現を可能にするDNA配列、
それらの調製方法及びS形又はR形のいづれかでのラセ
ミアミドの酸への鏡像選択性加水分解のための触媒とし
てのそれらの使用に関する。これらのポリペプチド及び
それらの発現を可能にする遺伝子材料は、下記に示され
る例に従って得られる。
【0013】従って、そのようなポリペプチド又はそれ
らの発現を可能にする遺伝子材料、又は前記ポリペプチ
ドを生成する組換え微生物の調製方法は本発明の目的を
形成しないことが示されるであろう。
【0014】本発明は実際、鏡像的選択性アミダーゼ活
性を有するそのようなポリペプチドがまた、特別に高い
収率でアジピン酸アンモニウムにアジパミド及び/又は
アンモニウムアジパメートを加水分解できる注目できる
性質を有する発見に基づかれている。従って、本発明
は、特定のポリペプチドの新規使用に関する。
【0015】上記に引用されたフランス特許第8916
332号は、引用により本明細書に完全に包含される
が、その内容及び教授は、現在の開示の目的のために、
特に例が関係している限り、少なくとも部分的に再開発
されるであろう。
【0016】本発明の方法に使用されるポリペプチドを
コードするDNA配列は、種々の方法で得られる。一般
的な技法は、所望するポリペプチドをコードするゲノム
DNAフラグメントをクローン化するために、精製され
たポリペプチドから調製されるヌクレオチドプローブを
用いることから成る。種々の方法、たとえばプライマー
拡張、制限、アダプター挿入又はリンカーオリゴヌクレ
オチドによる連結により、所望するDNA配列を含むヌ
クレオチド挿入体が構成される。前記配列は次に既知技
法によりマッピングされ、そして配列決定され得る。
【0017】他の技法はまた、たとえばDNAの使用及
び/又は一部又は完全な化学的合成を包含する。これら
の技法は既知であり、そして図12及び19に記載され
る構造体は、当業界において既知の手段により、いづれ
かの微生物において、同等の配列単離を可能にする。
【0018】その構造が上記DNA配列から推測され、
そしてアミダーゼ活性を有するポリペプチドは、種々の
微生物及び特にブレビバクテリア又はロドコーカス属の
細菌から得られる。さらにより詳しくは、これらのポリ
ペプチドは、抽出及び精製により天然又は組換え微生物
の培養物から調製され、前記精製は、細胞培養物から粗
酵素抽出物を調製し、この抽出物を硫酸アンモニウムに
より分別し、そしてそれを種々のゲルクロマトグラフィ
ー及び濾過方法により精製することから成る一連の段階
により行なわれる。これらの段階の詳細は、例に与えら
れる。
【0019】次に、精製されたポリペプチドは、配列決
定され、そして分子生物学の通常の技法(組換えDNA
技法)に従ってそれらの遺伝子がクローンされ、そして
種々の組換え微生物(宿主微生物)に発現され得る。よ
り詳しくは、形質転換された微生物は、図8〜11及び
16〜18に示されるようなDNA配列の発現のための
少なくとも1つのカセットを含み、これらのカセットは
好ましくは、問題の宿主におけるその発現を確保するD
NA配列の依存下で前記DNA配列の1つから成る。前
記カセットは、宿主のゲノム中に直接的に組込まれたカ
セット、又は宿主において活性的なプラスミド複製の起
点及び選択手段を含むプラスミド中に挿入されたカセッ
トであり得る。
【0020】前記DNA配列の発現を確保するDNA配
列は好ましくは、転写及び翻訳開始領域を含む。この方
法において、転写及び翻訳開始領域は、プロモーター及
びリボソーム結合部位を含む。これらの領域は、生成さ
れるポリペプチドと相同であり得又は非相同であり得
る。
【0021】これらの領域の選択は特に、使用される宿
主に依存する。特に、原核宿主微生物の場合、異種プロ
モーターは、強い細菌プロモーター、たとえばトリプト
ファンオペロンプロモーターPtrp、ラクトースオペ
ロンプロモーターPlac、ファージλ右プロモーター
R 、ファージλ左プロモーターPL コリネバクテリ
corynebacteria)ファージの強いプロモーター又は
コリネバクテリアの相同プロモーターから選択され得
る。より詳しくは、ファージλ右プロモーターの場合、
熱選択形PR CItsが好ましい。真核微生物、たとえば
酵母の場合、プロモーターは、糖分解酵素遺伝子、たと
えばホスホグリセレートキナーゼ(PGK)、グリセル
アルデヒド3−ホスフェートデヒドロゲナーゼ(GP
D)、ラクターゼ(LAC4)及びエノラーゼ(EN
O)をコードする遺伝子に由来する。
【0022】リボソーム結合部位に関しては、λcII遺
伝子に由来し、そしてコリネバクテリアの相同遺伝子に
由来する部位が、好ましくは、宿主微生物が原核生物で
ある場合、使用される。
【0023】予想される宿主における翻訳及び機能的転
写の終結を可能にする領域は、コード配列の3′末端で
位置する。プラスミドはまた、組換え宿主を選択するた
めに1又は複数のマーカーを含んで成る。好ましいマー
カーは、優性マーカー、すなわち抗生物質、たとえばア
ンピシリン又はストレプトマイシン又は他の毒性生成物
に対して耐性を付与するものである。
【0024】使用される宿主微生物の中には、特に腸内
細菌、たとえばE.コリ及びコリネバクテリア、たとえ
コリネバクテリウムブレビバクテリウム又はロドコ
ーカス属に属する細菌が言及される。もちろん、他の細
胞タイプも、同じ原理に従って使用され得る。
【0025】本発明によれば、アジピン酸アンモニウム
は、ポリペプチド又は上記組換え微生物とアジパミド及
び/又はアンモニウムアジパメート(反応体)とを接触
することによって簡単に調製される。
【0026】本発明の1つの特定の態様においては、ポ
リペプチド又はそのポリペプチドを含む組換え微生物が
固体支持体上に又はその中に固定される。次の例は、本
発明の特徴及び利点を例示するものであって、本発明の
範囲を制限するものではない。
【0027】出発プラスミド プラスミドpXL534を、EcoRV部位から酵素B
al31による2.1kbのフラグメントの欠失/及び
amHIリンカーへの連結によりpXL276(Ptr
p−RBScIIΔtRI−HSA:ヨーロッパ特許第8
6400617.6号を含む)から誘導する。
【0028】プラスミドpXL820を、Ptrp及び
RBScIIΔtRIを担持するEcoRINdeI
ラグメントの切り出し、及びプロモーターPR CIts
びRBScIIΔtRI部位を含むEcoRINdeI
フラグメントの挿入によりプラスミドpXL534から
誘導した。後者を、次の段階によりプラスミドpRK2
48CIts(Bernard など.,Gene, 5, 59 〜76)から誘
導する:
【0029】PR CItsを含むpRK248−CIts
BglIBglIフラグメントの切り出し;プラス
ミドpUC19のBamHI部位での前記フラグメント
の挿入;ClaIによる前記得られたpUC19の線状
化及びクレノウDNAポリマラーゼによる末端のフィル
イン;SmaIによる追加の消化及び連結;PR CIts
を含むEcoRISalIフラグメントの、この新規
の構造体からの切り出し、そしてこれらの2種の酵素に
より開環されたpXL534中への挿入;及び次にこの
プラスミドからのEcoRINdeIフラグメントの
切り出し(前記フラグメントはPR CIts−RBScII
ΔtRIを含む。)
【0030】実施例1─ブレビバクテリウム R 312の鏡
像選択性アミラーゼの同定および精製 1.1.─同定 2−アリールオキシプロピオンアミド誘導体であるR,
S−2−(4−ヒドロキシフェノキシ)プロピオンアミ
ドは、2−アリールプロピオンアミド誘導体、特に2−
フェニルプロピオンアミドおよび2−(3−ベンゾイル
フェニル)プロピオンアミドよりも優れた鏡像選択性ア
ミダーゼ基質である。更に、HPPAmideのR鏡像体に対す
るアミダーゼの選択性は、2−アリールプロピオンアミ
ド誘導体のS鏡像体に対する選択性を代表する。
【0031】従って、基質として2−(4−ヒドロキシ
フェノキシ)プロピオンアミド(HPPAmide)を使って鏡
像選択性酵素活性を検出した。ブレビバクテリウム(Br
evibacterium) R 312の存在下で50mMリン酸ナトリウム
緩衝液(pH 7.0)中で攪拌しながら25℃にて反応を行い、
そして0.05M リン酸、アセトニトリルおよび1N HClの55
/40/5 (v/v) 混合物の添加により停止させる。次いで培
養物を遠心し、上清を逆相HPLC (Hibar-Merck RP-18 ;
5 μm)により分析する。0.005Mリン酸とアセトニトリル
の85/15 (v/v) 溶液を用いて溶出せしめ、そして溶出ピ
ークの位置によりHPPAmideとHPPAcid の各濃度を測定
し、標準物と比較する。(R-S)/(R+S) ×100 (ここでR
およびSはHPPAcid のRおよびS鏡像体の各濃度であ
る)として定義される鏡像体過剰量を、旋光分析測定
(589 nmでのナトリウム吸収を使って)またはキラルカ
ラム上でのHPLC分析のいずれかから推測する。
【0032】全細胞および可溶性抽出物を用いて得られ
た活性は、それぞれ15 U/mg および24 U/mg タンパク質
(1 U =1時間あたり1マイクロモルのHPPAcid が形成
される)である。形成されるR HPPAcid の鏡像体過剰
量は95%である。それらの結果は、ブレビバクテリウム
Brevibacterium) R 312が、ラセミ体の2−アリール
プロピオンアミドを対応するS酸に加水分解することが
できる鏡像選択性アミダーゼ活性を有することを示す。
これはラセミ体の2−フェニルプロピオンアミドおよび
2−(3−ベンゾイルフェニル)プロピオンアミドの加
水分解により確かめられ、それぞれ93%より高い鏡像体
過剰量で対応するS酸を与えた。
【0033】1.2.─精製 精製は4℃において行う。細胞〔乾燥重量で40 gのブレ
ビバクテリウム(Brevibacterium) R 312〕を解凍し、
300 mlの緩衝液A(50mMリン酸ナトリウム, pH 7, 5mM
β−メルカプトエタノール)中に取り出す。次いで細胞
を超音波処理により破壊し、20,000 gでの30分間の遠心
により膜破片を除去する。攪拌しながら30 ml の上清に
硫酸ストレプトマイシンの10%溶液25 ml をゆっくり添
加する。45分後、上記と同様にして溶液を清澄化し、上
清を硫酸アンモニウムで処理する。30.8%〜56.6%の硫
酸アンモニウム飽和度で沈澱するタンパク質分画を遠心
により回収し、そして35 mlの緩衝液A中に溶解した
後、この同緩衝液に対して長時間透析する。得られた溶
液を20%の硫酸アンモニウム飽和度に調整し、再度遠心
し、そして20%の硫酸アンモニウム飽和度の緩衝液Aで
平衡化されたフェニル−セファロースCL-4B カラム(Pha
rmacia) に適用する。次いで酵素活性を含むタンパク質
分画を同緩衝液で溶出せしめ、AMICON DIAFLO PM 10 セ
ルを用いた限外濾過により18 ml の容量にまで濃縮す
る。次に濃縮分画に10%グリセロールを添加し、得られ
た溶液を、予め50mM Tris-HCl, pH 7.0, 100mM NaCl で
平衡化されたUltrogel AcA 44 カラム(IBF-biotechnics
France)上に負荷する。最大比活性(カラム上に負荷し
た全活性の約32%)を有するタンパク質分画を収集し、
濃縮し、そして同じゲル上での追加の濾過段階にかけ
る。同様に、最大比活性(カラム上に負荷した全活性の
約32%)を有するタンパク質分画をSDS-PAGEにより分析
し、保存する。こうして精製されたタンパク質の鏡像選
択性も測定した。
【0034】それらの精製工程は、80%よりも高い純度
および815 U/mgの比活性を有する酵素を得ることを可能
にする。この段階で、59±5 KDの見かけ分子量を有する
主バンドがSDS-PAGEで検出される。更に、Ultrogel AcA
44 から溶出されたアミダーゼ活性も63±5 KDの分子量
に相当し、このことは該酵素が明らかに単量体形である
ことを示す。
【0035】実施例2─ブレビバクテリウム(Brevibac
terium) R 312の鏡像選択性アミダーゼのクローニング 2.1.─タンパク質配列の決定 こうして精製された酵素においてブレビバクテリウム
Brevibacterium) R 312の鏡像選択性アミダーゼのN
末端(27残基)および内部トリプシン断片(21残基)に
相当するペプチド配列を決定した。このために、3ナノ
モルのアミダーゼ調製物を還元およびカルボキシメチル
化する。次いで主タンパク質化合物を脱塩し、逆相HPLC
により均質に精製する。"Applied Biosystems Model 47
0A" 装置を使って、エドマン自動連続分解によりN末端
配列を決定する。この手順により図2aに示した配列が
得られる。もう一方の内部配列を決定するために、同量
のタンパク質をトリプシン分解にかける。次いで還元カ
ルボキシメチル化断片を、次の溶離液を使った逆相HPLC
(2.1 ×10 mm ; 流速 0.2 ml/分) により分離する :
0.07 %トリフルオロ酢酸中0-50%のアセトニトリル勾
配。十分に分離したピークにおいて溶出したペプチド
(40.8%のアセトニトリルのところ)を配列決定する
(図1a)。
【0036】2.2.─ヌクレオチドプローブの調製 ヌクレオチドプローブの作製のために2種類の方策を実
行した。第一の方策では、ブレビバクテリウム・ラクト
フェルメンタム(Brevibacterium lactofermentum)の
トリプトファンオペロン(6つのシストロンを含む7.7k
bの配列:Matsuiら、Mol. Gen. Genet. 209, 299, 1987
)におけるコドンの使用を考慮して、そして内部断片
の配列IDGALGSYDV(より低い平均縮重を有する)に従っ
て、29マーのプローブ(最小相同性59%)を作製した。
G=Tペアリングの相対熱力学的中性を考慮することに
より、そして問題のコドンの平均理論頻度を最大にする
ために(選択したコドン使用に関して88%)2〜3の縮
重を導入することにより、非コード鎖を合成した。この
考慮の結果は、プローブのGC含量を約69%にすること
である。得られたプローブ(sq 762)を図2bに与え
る。
【0037】第二の方策では、Girgesら(Nucleic Acids
Res. 16, 10371, 1988)により記載されたPCR法を用
いて、高度に縮重するコドンに対応するペプチドから的
確なヌクレオチドプローブを得た。これを行うために、
N末端ペプチド配列の最初の5個または最後の5個のコ
ドンをクローニングする全ての可能な方法に対応し、そ
してそれらの5′末端に制限部位(それぞれEcoRI とHi
ndIII )を含む、合成25マーオリゴヌクレオチド(図2
の下線が引かれた配列を参照のこと)を用いて、ブレビ
バクテリウム(Brevibacterium)R 312 のゲノムDNA
の酵素的増幅を開始させた。30サイクル後、候補断片を
ゲル上で精製し、次いでバクテリオファージM13mp19 の
HindIII 部位とEcoRI 部位との間に挿入した。生成断片
を2つの異なるプライマーハイブリダイゼーション温度
(45℃と48℃)においてクローニングした後、得られた
多数のクローンを配列決定して比較した。その結果を図
3に示す。この図は、プライマーにより導入された縮重
の他に、アミダーゼのN末端をコードするDNA断片
(プライマー間に特有)が実際に増幅されたことを示
す。従って、この内部断片に相当する合成40マーオリゴ
ヌクレオチドを、該アミダーゼのN末端の的確なプロー
ブとしてクローニングの残部に使用した。この断片sq 9
18の配列は図2に示される。こうして得られた2つのプ
ローブを5′リン酸化法により32Pで標識した。
【0038】2.3.─ブレビバクテリウム R 312の鏡像選
択性アミダーゼ遺伝子のクローニング 行った方策は、最初は合成プローブの特異性を確かめそ
してクローニングしようとするゲノムDNA断片の性質
をサザンブロッティングにより決定することから成っ
た。簡単に言えば、ブレビバクテリウム(Brevibacteri
um)R 312 のゲノムDNAを、クローニングに有用な部
位および特にpUC 系のプラスミドの多重クローニング部
位中に存在する部位に対応する幾つかの制限酵素で消化
した。特にPstI酵素を用いた。アガロースゲル上での電
気泳動およびナイロン膜上への移行の後、種々の消化物
をプローブsq 762およびsq 918とハイブリダイズせしめ
た。図4に与えた結果は、それら2つのプローブがハイ
ブリダイゼーション条件下での十分な特異性により特徴
付けられることを示す(各消化につき多くても1つの断
片がハイブリダイズする)。更に、2つのプローブがほ
ぼ同じハイブリダイゼーションプロフィールを得ること
を可能にする限り、ハイブリダイゼーションシグナルが
所望の遺伝子に非常に特異的であり、そしてトリプシン
加水分解後に得られる内部ペプチドがN末端に非常に近
いと考えられ得る。ハイブリダイゼーションブロット
は、特に、2つのプローブと強力にハイブリダイズする
約5.4 kbpのユニークなPstI断片の存在を示す。従っ
て、この断片をクローニングすることを決めた。これを
行うために、PstIでのブレビバクテリウム R 312の全ゲ
ノム消化から生じる約4.6 〜5 kbp および約6 〜6.5 kb
p のサイズの全断片をアガロース上で精製し、電気溶出
せしめ、次いで予めPstIで消化されているベクターpUC1
9 に連結せしめた。大腸菌株 DH5α中に形質転換せしめ
た後、理論上組換え微生物に相当する500 個の白色コロ
ニーをX-gal 培地上で得た。それらのコロニーを個々に
継代培養し、ナイロン膜上に移行し、そして32P−標識
プローブsq 918とのハイブリダイゼーションにより分析
した。こうして該プローブと強力にハイブリダイズする
ものとして2つのクローンを同定し、単離し、そしてク
ローニングを続けるために保持した。
【0039】それらの2つのクローンから単離された2
つの組換えプラスミドpXL1650 とpXL1651 を種々の方
法、即ち制限マッピング、配列決定用プライマーとして
該プローブを使った部分配列決定、およびサザンブロッ
ティングにより分析した。図4に示した結果は、2つの
プラスミドが両方向で約5.4 kbp の同じPstI挿入断片を
含むことを示す。図5はこの断片の制限地図を示す。そ
れらの2つのプラスミドは実際に、特徴付けられたペプ
チドをコードする断片を含み、トリプシン断片はN末端
の隣にくる(図8〜11)。更に、それらの結果は、ブ
レビバクテリウムR 312の鏡像選択性アミダーゼをコー
ドする遺伝子が約2.4 kbp のBamHI-PstI断片上に存在
し、BamHI からPstI方向に向いていることを示す。コー
ド配列の5′末端の位置を仮定すればそして該酵素が多
くても2 kbp (評価法によって57〜63KD の単量体)に
よりコードされるという所見において、完全遺伝子がBa
mHI-PstI断片上に含まれることは確かであり、従って該
断片の配列決定を行った。
【0040】実施例3─ブレビバクテリウム R 312の鏡
像選択性アミダーゼ遺伝子を含むBamHI-PstI断片の配列BamH I-PstI断片についての配列決定方法を図6に示す。
種々の配列は全て、小断片を含む組換えM13 の一本鎖鋳
型上で、またはプラスミドpXL1650 上で直接に、チェー
ンターミネーション法〔7−デアザdGTPの存在下でのシ
ークエナーゼキット; (35S)dATP〕により得られた。こ
のために幾つかの特異的ぷらいまーを合成した。得られ
た配列の平均GC含量は61.5%である。得られた転写解
読枠の分析を図7に示す。この図は、アミダーゼのN末
端に相当する転写解読枠が54,671の分子量に相当する51
2 アミノ酸をコードすることを示す。この転写解読枠に
おいては、GC含量が1番目、2番目および3番目のコ
ドンの位置においてそれぞれ65.8、52.5および70%であ
ることが認められ、これはGC含量に富む微生物のコー
ド配列において特徴的な分布である。BamHI-PstI断片の
完全配列を図8〜11に与える。
【0041】実施例4─大腸菌(E.coli)中でのブレビ
バクテリウム R 312の鏡像選択性アミダーゼ遺伝子の発
現 4.1.─プラスミドの作製 ラムダファージcII 遺伝子と相同であるかまたはそれに
由来するリボソーム結合部位を含むアミダーゼ構造遺伝
子が、本来のプロモーター、トリプトファンオペロンプ
ロモーターまたは熱感受性ラムダファージ右プロモータ
ーの支配下に置かれている幾つかの構成物を調製した。
ブレビバクテリウム(Brevibacterium)R 312 の全ゲノ
ムDNAのPstI消化から生じる5.4 kbp 断片をプラスミ
ドpUC19のユニークPstI部位に挿入することにより、プ
ラスミドpXL1650 (図4)を得た。従って、このプラス
ミドはラクトースオペロンプロモーターPlac、次にリボ
ソーム結合部位およびブレビバクテリウム(Brevibacte
rium)R 312 の鏡像選択性アミダーゼ構造遺伝子、並び
にアンピシリン耐性遺伝子を含む。
【0042】プラスミドpXL1724 (図12)は、BamHI
酵素での5.4 kbp 断片の処理により切除された2.26 kbp
BamHI-PstI断片を、トリプトファンオペロンプロモー
ターを含むベクター中に挿入することにより得た。この
断片は、リボソーム結合部位を担持しているATGコド
ンの上流の58塩基対によって前置きされているブレビバ
クテリウム(Brevibacterium)R 312 の鏡像選択性アミ
ダーゼの完全遺伝子を含む。ブレビバクテリウム(Brev
ibacterium)R 312 の鏡像選択性アミダーゼ構造遺伝子
が異種プロモーターと異種リボソーム結合部位の支配下
に置かれている別の2つの構成物を調製した。それらの
プラスミド(pXL1751 とpXL1752 )は次のようにして調
製した。
【0043】該アミダーゼ構造遺伝子の上流に位置する
ATGコドンの代わりにNdeI開裂部位CATATGを導入する
ために、PCR法によりプラスミドpXL1724 を突然変異
誘発せしめた。ATG開始コドンとハイブリダイズする
NdeI開裂部位に相当するプライマー、およびATGコド
ンの数塩基対下流にあるXhoI開裂部位に相当するプライ
マーを使って、増幅を行った。次いで2種の酵素NdeI
よびXhoIでの開裂により、増幅断片を切り出した。
【0044】プロモーターPtrpの使用:プロモーターPt
rpとラムダcII 遺伝子のリボソーム結合部位を含み、タ
ーミネーター配列tR1 およびアミダーゼ構造遺伝子の
5′領域を含まないEcoRI-NdeI断片を、EcoRI とXhoI
開環したプラスミドpXL1724 中に挿入し、プラスミド p
XL1751(図13)を作製した。 プロモーター PR cItsの使用:同じ方策を使ったが、こ
の場合にはプロモーター PR cItsとラムダcII 遺伝子の
リボソーム結合部位を含むプラスミドpXL820のEcoRI-Nd
eI断片を用いた。プラスミド pXL1752(図14)を得
た。
【0045】4.2.─coli BおよびE103S 中でのブレビバ
クテリウム R 312アミダーゼの発現 プラスミド pXL1751および pXL1752を用いて、塩化カル
シウム法によりcoli BおよびE103S 株をそれぞれ形質転
換せしめた。アンピシリン培地上で組換え微生物を選択
した。ブレビバクテリウム(Brevibacterium)R 312 の
鏡像選択性アミダーゼの発現は、細胞の超音波処理後、
粗分画のSDS-PAGEにより、または遠心分離後の残渣と上
清のSDS-PAGEにより、測定した。結果は図13に与えら
れ、これは全タンパク質の20%までを表すアミダーゼの
高レベル発現を示す。
【0046】実施例5─ロドコッカス(rhodococcus
の鏡像選択性アミダーゼの精製 I.酵素活性のアッセイ 活性を有する分画を、5mM DTT と18.1mM 2−フェニル
プロピオンアミドを含む0.1M Tris/HCl 緩衝液(pH 7.5)
500μl 中で30℃にて30分間インキュベートする。イン
キュベーション後、2 mlのアセトニトリル/1N HCl混合
物(90/10) 、次いで2 mlの50mM H3PO4/CH3CN混合物(75/
25) をインキュベーション混合物に添加する。5,000 g
で10分間遠心した後、反応生成物のアッセイのため上清
のアリコートをHPLC装置に注入する。 ──カラム : Nucleosil 5-C18 25cm ──溶離液 : 50mM H3PO4/CH3CN 混合物(75/25) ──注入量 : 10 μl ──流速 : 1 ml/分 1活性単位は、1時間あたり1μモルの2−フェニルプ
ロピオンアミドを加水分解するのに必要とする酵素の量
として定義される。
【0047】II. 精製プロトコール 1.酵素抽出物の調製 15 ml の0.1M Tris/HCl 緩衝液(pH 7.5), 5mM DTT 中に
7 g の細胞を懸濁し、4℃にて15分間超音波処理により
破壊する。50,000 gで1時間の遠心により粗酵素抽出物
を回収する。
【0048】2.第一のイオン交換クロマトグラフィー この粗抽出物(20ml)に20 ml の緩衝液A(25mM Tris/
HCl, pH 7.5, 5mM DTT)を添加する。緩衝液Aで平衡化
されたMono Q HR 10/10 カラム(Pharmacia) に3 ml/ 分
の流速で試料を注入する。カラムを洗浄した後、1時間
に渡る直線KCl勾配(0-1 M) によりタンパク質を 3 ml/
分において溶出せしめる。6 mlの分画を収集する。アミ
ダーゼは約0.3M KClのところで18 ml に渡り溶出する。
【0049】3.第二のイオン交換クロマトグラフィー 活性を有する分画をプールし、Centriprep限外濾過装置
(Amicon)を使って2 mlに濃縮する。6 mlの緩衝液Aで希
釈した後、この試料4 mlを緩衝液Aで平衡化されたMono
Q HR 5/5 カラム上に 1 ml/分で注入する。緩衝液A中
の直線KCl 勾配(0-0.5 M) によりタンパク質を溶出せし
める。分画をプールし、そして試料を15%(容量/容
量)グリセロール濃度に調整し、最後に上述したように
して1 mlに濃縮する。
【0050】4.疎水性クロマトグラフィー 試料に1 mlの緩衝液 0.1M Tris/HCl, pH 7.5, 0.5mM DT
T, 1.7M (NH4)2SO4 (緩衝液B)を添加し、次いでこれ
を0.25 ml/分の速度でフェニル-Superose HR 5/5カラム
(Pharmacia) 上に注入する(2回に分けて)。25 ml に
渡り減少する直線(NH4)2SO4 勾配(1.7M-0M) により 0.5
ml/分にてタンパク質を溶出せしめる。0.5 mlの分画を
収集する。活性分画を15%グリセロール濃度に調整し、
次いで1mlの緩衝液Aで希釈する。
【0051】5.ヒドロキシアパタイト上でのクロマト
グラフィー 緩衝液 85mM Tris/HCl, pH 7.5, 0.5mM DTT, 10 μM Ca
Cl2, 15%グリセロール(緩衝液C)で平衡化されたBio-
Gel HPHTカラム(Bio-Rad) 上に 0.5 ml/分の速度で試料
を注入する。20分間に渡る緩衝液C中 0−100 %の緩衝
液 0.35Mリン酸カリウム, pH 7.5, 0.5mM DTT, 10 μM
CaCl2, 15%グリセロールの直線勾配により、 0.5 ml/分
の速度でアミダーゼを溶出せしめる。
【0052】それらの種々の工程は、988 U/mgタンパク
質の比活性を有する均質に精製された酵素を得ることを
可能にする。ブレビバクテリウム(Brevibacterium)R
312 と同様に、得られた酵素は53 KD ±2 KDの見かけ分
子量を有する同一サブユニットの二量体のようにふるま
う。
【0053】実施例6−例5で得られたアミダーゼの遺
伝子のクローニング TSK−G3000SW上での追加の精製段階の後、酵
素を配列決定操作にゆだねた。N−末端はエドマンの化
学に許容されないので、トリプシンによる完全な加水分
解を実施し、そして加水分解物の3種のHPLC画分−
123,124及び162が、明白な配列を獲得を可能
にするペプチドを付与した。8〜16個のオリゴヌクレ
オチドの混合物に対応する次の3種の32−マ−ヌクレ
オチドプローブ(個々は少なくとも3層の劣化位置に7
個のイノシンを含む)を、これらのデータに基づいて合
成した:
【配列表1】
【配列表2】
【配列表3】
【0054】次に、5′末端で32P−ラベルされたこれ
らのプローブの効能を、次の制限酵素:SstI,Sp
hI,SmaI,PstI,KpnI,EcoRI,S
alI及びBamHIの1つにより前もって消化された
ロドコーカスのゲノムDNA上へのサザントランスファ
ーにより試験した。実験条件は次の通りであった:ハイ
ブリダイゼーション緩衝液:5×SSC,5×Denh
ardt,0.1%SDS,50mMのNa3 PO4 ,pH
6.5,250μg/mlのssDNA;ハイブリダイゼ
ーション温度:50又は55℃(2回の実験);洗浄条
件:1時間、6×SSC、室温及び5分、2×SSC,
0.1%SDS,50℃。
【0055】これらの条件下で、プローブAは、強く且
つ明白なシグナルの獲得を可能にし;特に、BamH
I,KpnI,SphI,SstI,SmaI,Sal
I及びPstIによる消化の場合、約3.2kbのPst
Iゲムノフラグメントに対応する、Aと強くハイブリダ
イズした単一ゲノムバンドが見出された。
【0056】ゲノムDNAのPstI消化からの3〜4
kbのフラグメントを、アガロース上での分離用電気泳動
及びエレクトロエリューションにより精製し、そして次
に、PstIによりそれ自体消化されたプラスミドpU
C19に連結した。DH5α株における形質転換の後、
LBAmpX−gal上での600個の白色クローンを
個々に継代培養し、そしてサザン分析に使用される条件
に類似する緊縮条件下でプローブAとのコロニーハイブ
リダイゼーションによりプローブした。次に、特に強い
ハイブリダイゼーションを付与する9個のクローンを、
プラスミドDNAの制限分析にゆだねた。両方向に同じ
約3.2kbのフラグメントを明確に挿入したこれらのク
ローンの6個のうち、両方向のそれぞれを示す2つのク
ローン(pXL1835及びpXL1836)を、より
詳細に分析し(詳細な地図、サザン分析)、従って、所
望するフラグメント実際得られたことを確証した。
【0057】実施例7−3.2kbのPstIフラグメン
トの配列 3.2kbのPstIフラグメントの完全なヌクレオチド
配列を、両鎖上で決定した(図16〜18を参照のこ
と)。このフラグメントのGC含有率は62.4%であ
り、すなわちそれは、R312の場合に観察される含有
率と同じ程度である(約62%)。得られた配列の分析
は、トリプシンフラグメントを配列決定することによっ
て得られた3種のペプチド配列を含む462残基のポリ
ペプチド(mw48,554)をコードする1386個
のヌクレオチド(位置210〜1595)の読み取り枠
の特徴化を可能にした。
【0058】この読み取り枠は、所望する鏡像選択性ア
ミダーゼの構造遺伝子を表わす。実施例8 −種々のアミダーゼ間の相同:アミダーゼ活性
の特徴的配列の同定
【0059】まず最初に、R312の鏡像選択性アミダ
ーゼのペプチド配列と図16〜18に示される配列とを
比較した。図20は、2種のタンパク質が、R312の
残基150〜300の間で、配列の2/3で特に相同で
ある(50%の正確な同一性)ことを示し、その相同性
は158〜215領域で67%である。
【0060】GENPROバンクにおける相同配列につ
いての調査をまた行なった。この調査は、アスペルギラ
ス ニジランス(Aspergillus nidulans)のアセトアミ
ダーゼ、ペソイドモナス シリンガエ(Pseudomonas sy
ringae)及びブラジリヒゾビウム ジポニカム(Bradyr
hizobium zaponicum)のインドールアセトアミドヒドロ
ラーゼ、アグロバクテリウム ツメファシエンス(Agro
bacterium tumefaciens)のタンパク質tms2及びフラ
ボバクテリウムsp.(Flavobacterium sp.)K172
及びプソイドモナスsp.NK87の6−アミノヘキサ
ノエート環状二量体ヒドロ塩基(ACDH)の配列との
150〜200領域における実質的な相同性を示す(特
に図21を参照のこと)。
【0061】これらの他の酵素のそれぞれの部位と本発
明に記載されるアミダーゼのペプチド137−193と
の相同性(アミノ酸の%同一性)が、下記に与えられ
る: 高い保存性であるこの領域は、たぶんこれらの酵素の活
性を担当する。
【0062】実施例9−E.コリにおける鏡像選択性ア
ミダーゼの発現 鏡像選択性アミダーゼをコードする読み取り枠の同定を
確証するために、NdeI部位(CATATG)を、位
置210における推定上のATGでPCR方法により創
造し(図19)、そしてアミダーゼをフードする部分の
みを含む、前記部位とSalI部位(位置1683)と
の間のフラグメントを、E.コリにおいて転写(プロモ
ーターPtrp又はPR )及び翻訳(RBScII)を開
始するための効果的なシグナルの制御下に配置した。得
られたベクター、pXL1893(Ptrp)及びpX
L1894(PR CIts)は、上記ベクターpXL17
52及びpXL1751に類似し、R312のアミダー
ゼを発現する。これらの発現ベクターの一般的な構造
は、図22に反復されている。プラスミドpXL189
3及びpXL1894からの発現を、それぞれE.コリ
株B及びK12 E103Sにおいて研究した。pXL
1894の場合において得られた結果が、図24に示さ
れている。精製されたアミダーゼと同時移動するタンパ
ク質が、プラスミドpXL1894の存在下で42℃で
特異的に生成される。
【0063】実施例10−コリネバクテリアにおけるア
ミダーゼの発現 A)発現ベクターの構成 これらのベクターは、コリネバクテリアにおけるベクタ
ーの複製から調製され、そして −E.コリのレプリコン、 −コリネバクテリウムのレプリコン、 −選択マーカー及び −Amd配列 を含んで成る。 ・ベクターpSV73(図19):このプラスミドは、
E.コリのレプリコン及びトランポソンTn903に起
因する耐カナマイシン遺伝子を含むプラスミドpUC8
のフラグメントの挿入により、C.グルタミカム(C.gl
utamicum) のベクターpSR1(Yoshihama など.,J.Ba
cteriol., 162, 591(1985)) から誘導される。
【0064】このプラスミドを用いて、図16〜18及
び19に与えられるAmd配列のための下記の種々のベ
クターを構成した: ・ベクターpYG811A及びB(図25):これらの
ベクターは、図14に与えられるAmd配列の両方向で
のSalI部位でのクローニングによりベクターpSV
73から誘導される; ・ベクターpYG817A及びB(図25):これらの
ベクターは、図16〜18に与えられるAmd配列の両
方向でのBglII部位でのクローニングによりベクター
pSV73から誘導される; ・ベクターpYG822(図20):このベクターは、
図16〜18のAmd配列及びバクテリオファージλプ
ロモーターPtrpを含む発現カセットのSalI−B
glII部位でのクローニングによりpSV73から誘導
される。
【0065】コリネバクテリアの他の隠れたプラスミド
をまた用いて、コリネバクタリアにおいてAmd配列の
発現のためのベクターを構成した。特に、B.ラクトフ
ェルメンタム(B.lactofermentum) から単離されたプラ
スミドpX18(Yoshihamaなど., op.cit.) が、シャ
トルベクターpYG820A(この制限地図は図24に
与えられる)の構成を可能にした。
【0066】B)コリネバクテリアの形質転換 当業者に知られているすべての技法、特にYoshihama な
ど., op.cit.により記載されるプロトプラスト化−再生
技法が使用され得る。しかしながら、前記出願は、エレ
クトロポレーション技法が、形質転換頻度の1000倍
までの上昇を可能にするので、ひじょうに好都合である
ことを示している。音波処理され、そして遠心分離され
た培養物の上清液のポリアクリルアミド−SDSにおけ
る分析は、形質転換体の存在を示す。
【0067】実施例11−酵素的分析 この例は、アジパミド又はアンモニウムアジパメートの
加水分解によるアジピン酸アンモニウムの合成におい
て、前記例で調製されたポリペプチド又は組換え微生物
の本発明に従っての使用を例示する。
【0068】A)使用される菌株のための培養培地 1−天然の菌株のための; 培地1:ブレビバクテリウムR312のための ・グルコース 10g/
L ・(NH4 2 SO4 5g/
L ・KH2 PO4 1.01g/
L ・Na2 HPO4 ・12H2 O 1.64g/
L ・K2 HPO4 0.82g/
L ・CaCl2 ・2H2 O 0.012g/
L ・ZnCl2 0.0012g/
L ・FeSO4 ・7H2 O 0.0012g/
L ・MnSO4 ・H2 O 0.0012g/
L ・MgSO4 ・7H2 O 0.5g/
L ・チアミン塩酸塩 0.002g/
L ・蒸留水
【0069】培地2:ロドコーカスのための ・グリセロール 5g/
L ・酵母抽出物(Difco) 1g/
L ・牛肉抽出物(Difco) 1g/
L ・K2 HPO4 2g/
L ・MgSO4 ・7H2 O 0.5g/
L ・FeSO4 ・7H2 O 20mg/
L ・MnSO4 ・H2 O 20mg/
L ・NaCl 10mg/
L ・無機溶液* 10mg/
L ・NaOH q.s.pH7.2 ・イソブチロニトリル 5g/
L *無機溶液: ・CaCl2 ・2H2 O 200mg/
L ・Na2 MoO4 ・2H2 O 15mg/
L ・ZnSO4 ・7H2 O 4mg/
L ・CuSO4 ・5H2 O 0.4mg/
L ・CoCl2 ・4H2 O 0.4mg/
L ・H2 BO3 20mg/
L ・KI 10mg/
L ・HCl 10% 10mg/
【0070】2−組換え株のための: 培地3: ・NaCl 5g/
L ・Bacto−トリプトン 10g/
L ・酵母抽出物 5g/
L ・イソブチロニトリル 5g/
L ・カナマイシン 1g/
【0071】培地4: ・NaCl 5g/
L ・Bacto−トリプトン 10g/
L ・酵母抽出物 5g/
L ・イソブチロニトリル 2.5g/
L ・イソブチルアミド 2.5g/
L ・カナマイシン 20mg/
【0072】培地5: ・Na2 HPO4 7g/
L ・KH2 PO4 3g/
L ・NaCl 0.5g/
L ・NH4 Cl 1g/
L ・チアミン塩酸塩 0.01g/
L ・グルコース 4g/
L ・MgSO4 1mM ・CaCl2 0.1mM ・アンピシリン 100μg
/mL
【0073】培地6: ・培地5 ・トリプトファン 40mg/
【0074】B)細胞残留物の調製 種々の菌株の培養を、培地600mlを充填された2Lの
円錐フラスコ中で30℃で、振盪台(150の振動/
分)上で行なう。培養が終った場合、細胞を収穫し、等
張溶液により洗浄し、Eppendorf 管に分け、そして使用
されるまで−18℃で維持する。培地及び試験される培
養物の特徴が下記表1に示される。
【0075】C)アミダーゼ活性の測定 方法は次の通りである:アジパミド又はアンモニウムア
ジパメート、細胞懸濁液及び50mMのリン酸カリウム緩
衝液(pH7.0)を、攪拌器を備えたフラスコ中に導入
する。
【0076】栓をされたフラスコを、25℃で温度調節
された結晶皿に置き、そしてその反応を十分に攪拌す
る。次に、反応媒体を、0.1Nの塩酸により希釈す
る。細菌及び細胞残骸を、遠心分離、続く濾過(0.4
5μm)により除去する。
【0077】アジピン酸、アジパミド及び/又はアジポ
アミド酸の点での組成を、HPLCにより決定する。得
られる結果及び使用される量は下記表2に示される。 下記表における略語: W=完全な細胞 S=音波処理された細胞 IBN=イソブチロニトリル IBAm=イソブチルアミド NMA=N−メチルアセトアミド Thp=トリプトファン −=ナシ
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】さらに、ブレビバクテリウムR312の鏡
像選択性アミダーゼの精製の種々の段階を下記表3に示
す:
【表4】 a−ストレプトマイシンスルフェートによる沈殿の後、
湿潤細胞40gから。b−1単位(U)は、下記条件下
で1時間当たりに形成されるHPPAcid/μモルに
等しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ブレビバクテリウムR312の精製溶液
から得られたペプチド配列(N−末端及び内部)を示
す。 (b)内部フラグメントから生成されたオリゴヌクレオ
チドプローブを示す。
【図2】(a)N−末端フラグメントからのプローブs
q918の調製手段を示す。 (b)得られたプローブsq918を示す。
【図3】(a)酵素EcoRIHindIII Kpn
PstI及びSphIにより消化されたブレビバク
テリウムR312の全体のゲノムDNAとのプローブs
q918のハイブリダイゼーションプロフィールを示
し、図面に代わる写真である。 (b)(a)と同じ酵素により消化されたブレビバクテリ
ウムR312の全体のゲノムDNAとのプローブsq7
62のハイブリダイゼーションプロフィールを示し、図
面に代わる写真である。
【図4】プラスミドpXL1650及びpXL1651
の制限地図を示す。
【図5】ブレビバクテリウムR312の鏡像選択性アミ
ダーゼの遺伝子を含む5.4kbのPstIフラグメント
の制限地図を示す。
【図6】ブレビバクテリウムR312の鏡像選択性アミ
ダーゼの遺伝子を含むBamHIPstIフラグメン
トのための配列決定手段を示す。
【図7】配列決定されたフラグメントの読み取り枠の分
析を示す。
【図8】ブレビバクテリウムR312の鏡像選択性アミ
ダーゼのヌクレオチド及びペプチド配列を示す(A−
1)。
【図9】A−1に続くヌクレオチド及びペプチド配列を
示す(A−2)。
【図10】A−2に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−3)。
【図11】A−3に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−4)。
【図12】プラスミドpXL1724の制限地図を示
す。
【図13】プラスミドpXL1751の制限地図を示
す。
【図14】プラスミドpXL1752の制限地図を示
す。
【図15】菌株コリB及びE103Sからのブレビバク
テリウムR312の鏡像選択性アミダーゼの発現を示
す、クーマシーブルによる染色後の12.5%でのポリ
アクリルアミド−SDSゲルを示し、図面に代わる写真
である。個々のレーンは、610nmで2.1(E103
S)及び0.7(コリB)の光学密度での培養物60μ
lに相当するタンパク質の量に対応する。T)、音波処
理された画分;S)、可溶性画分;C)、不溶性画分。
対照のプラスミド(pXL1029及びpXL906)
は、それぞれプロモーターPR CIts及びPtrpの制
御下でIL1beta遺伝子を含む。
【図16】ロドコーカスの鏡像選択性アミダーゼのヌク
レオチド及びペプチド配列を示す(A−1)。
【図17】A−1に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−2)。
【図18】A−2に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−3)。
【図19】150−200領域のヌクレオチド及びペプ
チド配列を示す。
【図20】配列相同性の研究:活性部位についての調査
を示す。
【図21】配列相同性の研究:活性部位についての調査
を示す。
【図22】図16〜18及び22に示されるAmd配列
のE.コリにおける発現のためのベクターを示す。
【図23】プラスミドpXL1894によた形質転換さ
れたE.コリ株E103Sによる発現の結果を示し、図
面に代わる写真である。
【図24】図16〜18及び22に示されるAmd配列
のコリネバクテリアにおける発現のためのベクターを示
す。
【図25】図16〜18及び22に示されるAmd配列
のコリネバクテリアにおける発現のためのベクターを示
す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ブレビバクテリウムR312の精製溶液
から得られたペプチド配列(N−末端及び内部)を示
す。 (b)内部フラグメントから生成されたオリゴヌクレオ
チドプローブを示す。
【図2】(a)N−末端フラグメントからのプローブs
q918の調製手段を示す。 (b)得られたプローブsq918を示す。
【図3】酵素EcoRIHindIII KpnI
stI及びSphIにより消化されたブレビバクテリウ
R312の全体のゲノムDNAとのプローブsq91
及びsq762のハイブリダイゼーションプロフィー
ルを示し、図面に代わる電気泳動の写真である。
【図4】プラスミドpXL1650及びpXL1651
の制限地図を示す。
【図5】ブレビバクテリウムR312の鏡像選択性アミ
ダーゼの遺伝子を含む5.4kbのPstIフラグメント
の制限地図を示す。
【図6】ブレビバクテリウムR312の鏡像選択性アミ
ダーゼの遺伝子を含むBamHIPstIフラグメン
トのための配列決定手段を示す。
【図7】配列決定されたフラグメントの読み取り枠の分
析を示す。
【図8】ブレビバクテリウムR312の鏡像選択性アミ
ダーゼのヌクレオチド及びペプチド配列を示す(A−
1)。
【図9】A−1に続くヌクレオチド及びペプチド配列を
示す(A−2)。
【図10】A−2に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−3)。
【図11】A−3に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−4)。
【図12】プラスミドpXL1724の制限地図を示
す。
【図13】プラスミドpXL1751の制限地図を示
す。
【図14】プラスミドpXL1752の制限地図を示
す。
【図15】菌株コリB及びE103Sからのブレビバク
テリウムR312の鏡像選択性アミダーゼの発現を示
す、クーマシーブルによる染色後の12.5%でのポリ
アクリルアミド−SDSゲルを示し、図面に代わる電気
泳動の写真である。個々のレーンは、610nmで2.1
(E103S)及び0.7(コリB)の光学密度での培
養物60μlに相当するタンパク質の量に対応する。
T)、音波処理された画分;S)、可溶性画分;C)、
不溶性画分。対照のプラスミド(pXL1029及びp
XL906)は、それぞれプロモーターPR CIts及び
Ptrpの制御下でIL1beta遺伝子を含む。
【図16】ロドコーカスの鏡像選択性アミダーゼのヌク
レオチド及びペプチド配列を示す(A−1)。
【図17】A−1に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−2)。
【図18】A−2に続くヌクレオチド及びペプチド配列
を示す(A−3)。
【図19】150−200領域のヌクレオチド及びペプ
チド配列を示す。
【図20】配列相同性の研究:活性部位についての調査
を示す。
【図21】配列相同性の研究:活性部位についての調査
を示す。
【図22】図16〜18及び22に示されるAmd配列
のE.コリにおける発現のためのベクターを示す。
【図23】プラスミドpXL1894によた形質転換さ
れたE.コリ株E103Sによる発現の結果を示し、図
面に代わる電気泳動の写真である。
【図24】図16〜18及び22に示されるAmd配列
のコリネバクテリアにおける発現のためのベクターを示
す。
【図25】図16〜18及び22に示されるAmd配列
のコリネバクテリアにおける発現のためのベクターを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 15/57 C12R 1:13) (72)発明者 エディト セルベロ フランス国,69005 リヨン,リュ ジョ リオ キュリー 101 (72)発明者 ドミニク ペトル フランス国,69006 リヨン,リュ デュ ケスン 45

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アジターゼ活性を有するポリペプチド又
    は前記ポリペプチドを生成する組換え微生物によるアジ
    パミド及び/又はアンモニウムアジパメートの加水分解
    によるアジピン酸アンモニウムの合成方法であって; (i)−図8〜11に示される ブレビバクテリウム
    Brevibacterium) のアミダーゼをコードする配列、 −前記遺伝子コードの縮重に起因するこの配列の相同
    体、及び、 −これらの配列の1つ又はそのフラグメントとハイブリ
    ダイズし、そしてアミダーゼ活性を有するポリペプチド
    をコードするDNAから選択されたDNA配列をコード
    するポリペプチド;又は(ii)前記ポリペプチドを生成
    する組換え微生物を用いることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ハイブリダイズするDNAが図16
    〜18に示される配列を含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記宿主微生物が腸内細菌である請求項
    1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記腸内細菌がE.コリE.Coli)であ
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記宿主微生物がコリネバクテリウムで
    ある請求項1又は2記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記細菌がコリネバクテリウムCoryne
    bacterium )、ブレビバクテリウムBrevibacterium
    又はロドコーカスRhodococcus )属に属する請求項5
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ポリペプチド又は組換え微生物が固
    体支持体上に及び/又はその中に固定される請求項1〜
    6のいづれか1項記載の方法。
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GB2481425A (en) 2010-06-23 2011-12-28 Iti Scotland Ltd Method and device for assembling polynucleic acid sequences
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