JPH0618174A - アーク式底吹き電気炉 - Google Patents

アーク式底吹き電気炉

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JPH0618174A
JPH0618174A JP4175753A JP17575392A JPH0618174A JP H0618174 A JPH0618174 A JP H0618174A JP 4175753 A JP4175753 A JP 4175753A JP 17575392 A JP17575392 A JP 17575392A JP H0618174 A JPH0618174 A JP H0618174A
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JP
Japan
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furnace
gas
furnace body
pitch circle
molten metal
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JP4175753A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Okuno
勉 奥野
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融金属の溶解および混合時間を短縮し、ス
ラグをアーク直下の高温領域であるピッチ円内に滞留さ
せて、溶融金属の溶解性および精錬反応を向上し、電力
源単位の低減ならびに成分の安定および歩留りの向上を
図る。 【構成】 炉体内に装入された原料を、前記炉体と同軸
を成すピッチ円上に設けられる複数の電極からのアーク
によって溶解し、その主として溶融金属を、前記炉底に
設けられる複数のガス吹込用ノズルから吐出される撹拌
用ガスによって撹拌しながら精錬するアーク式底吹き電
気炉において、前記複数のガス吹込用ノズルを、前記各
電極の設けられるピッチ円から炉壁の内周面までの半径
の3/4だけ炉壁寄りで、かつ周方向に隣接する電極間
のピッチ円上の2等分点と前記炉体の軸線とを結ぶ半径
線に関して周方向両側へ25度の範囲内にそれぞれ設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば三相交流電気
炉に関し、もっと詳しくはスクラップ、各種合金、鉱石
などの金属材料や、各種造滓材、コークスなどの材料か
ら成る原料を溶解して精練を行うために、炉体内に装入
された原料を溶解して滞留するたとえば溶銑などの溶融
金属およびスラグを効率よく撹拌することができるアー
ク式底吹き電気炉に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気炉によるたとえば粗鋼の生産
量の増加が図られており、主原料であるスクラップの増
加に伴い、溶解能力を向上するために、炉容の大形化な
らびに大電力化が図られているけれども、特に大電力化
すると、炉体の耐火物の損耗が大きく、そのために炉体
の水冷化が不可欠となる。このように炉体を水冷化した
場合、耐火物の使用量が大幅に減少し、熱間吹付け作業
などのような補修時間を少なくして生産性の向上を図る
ことができるけれども、水冷化しない構成に比べて、炉
体の熱損失が大きくなり、そのために原料を溶解し溶融
金属やスラグにするときの溶解性およびその溶融金属の
精錬反応が低下してしまうという問題がある。
【0003】このような問題を解決するために従来で
は、このような電気炉の炉底の中央に撹拌用ガスの吹込
用ノズルを1本配置し、ガス吹込用ノズルから窒素ガス
やArなどのような不活性ガスを吹込むことによって原
料から溶解されて炉体内に滞留する溶融金属を強制的に
撹拌し溶解を促進するとともに、滞留している溶融金属
の精錬反応を促進している。しかし、このように炉底部
の中央に1本のガス吹込用ノズルを配置した場合、中央
付近のみが撹拌され、炉壁付近ではこの溶融金属浴など
の流れは小さく、滞留しやすくなって澱みができ、この
電気炉体内の溶融金属が完全に溶解し、均一混合するの
に長時間を要する。しかもガス流量を増やし、強撹拌を
試みても、吹込まれたガスがこの溶融金属の浴面を吹き
抜けてしまい効果的に撹拌できない。
【0004】また、炉体内には滞留している溶融金属の
上部に層状をなして溶融スラグが浮遊しているのである
が、このような炉体内の底部の中央に1本のガス吹込用
ノズルを配置した場合、スラグに近い溶融金属浴の上部
の流れが、中央から炉壁に向かう流れになるため、必然
的にこのスラグが炉壁周辺寄りに集まる現象が見られ
る。炉壁付近では、各電極を周方向に連ねるピッチ円内
に比べてアークによる熱供給量が少ないために温度が低
くまた特に炉壁への熱放散が大きいため、溶融金属の雰
囲気温度およびスラグ−メタル間の温度が低く、精錬反
応が促進されにくい。そのため、どうしても溶解および
精錬反応に長時間を要し、精錬反応不足による原料の無
駄が多くなり歩留りの低下および成分の異常が生じるな
どの問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、炉体の軸線を中心にして、複数の電極の配置され
ているピッチ円から炉壁との間において、比較的温度が
低く、かつ炉壁寄りに滞留が生じやすい領域にある溶融
金属浴を充分撹拌し、炉体内の全周域からこの浴の上部
に浮遊しているスラグをもアーク直下の高温領域である
ピッチ円内に向けて滞留させるようにして、原料から溶
融金属やスラグへの溶解性および溶融金属の精練反応の
向上を図り、電力原単位の低減、成分の安定および歩留
りの向上を図ることができるようにしたアーク式底吹き
電気炉を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ほぼ直円筒状
の内周面を有する炉壁と、この炉壁の軸線方向一端部を
塞ぐ炉底とによって炉体が構成され、この炉体内に装入
された原料を、前記炉体と同軸を成すピッチ円上に設け
られる複数の電極からのアークによって溶解し、その主
として溶融金属を、前記炉底に設けられる複数のガス吹
込用ノズルから吐出される撹拌用ガスによって撹拌しな
がら精錬するアーク式底吹き電気炉において、前記複数
のガス吹込用ノズルを、前記各電極の設けられるピッチ
円から炉壁の内周面までの半径の3/4だけ炉壁寄り
で、かつ周方向に隣接する電極間のピッチ円上の2等分
点と前記炉体の軸線とを結ぶ半径線に関して周方向両側
へ25度の範囲内にそれぞれ設けられることを特徴とす
るアーク式底吹き電気炉である。
【0007】また本発明は、ほぼ直円筒状の内周面を有
する炉壁と、この炉壁の軸線方向一端部を塞ぐ炉底とに
よって炉体が構成され、この炉体内に装入された原料
を、前記炉体と同軸を成すピッチ円上で周方向に120
度毎に間隔をあけて軸対称に設けられている3本の電極
からのアークによって溶解し、その主として溶融金属
を、前記炉底に設けられる複数のガス吹込用ノズルから
吐出される撹拌用ガスによって撹拌しながら精練する三
相交流アーク式底吹き電気炉において、前記複数のガス
吹込用ノズルとして3本のガス吸込用ノズルを備え、こ
の3本のガス吹込用ノズルを、前記各電極の設けられる
ピッチ円から炉壁の内周面までの半径の3/4だけ炉壁
寄りで、かつ周方向に隣接する電極間のピッチ円上の2
等分点と前記炉体の軸線とを結ぶ半径線に関して周方向
両側へ25度の範囲内にそれぞれ設けられることを特徴
とするアーク式底吹き電気炉である。
【0008】また本発明は、前記複数のガス吹込用ノズ
ルが、前記炉体と同軸を成すピッチ円と、この炉体と同
軸から炉壁の内周面へ向けて引き出され周方向に等分割
されている各半径線と、この交点に該当する炉底位置に
それぞれ設けられていることを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記炉底に設けられる複数
のガス吹込用ノズルは、各ガス吹込用ノズルのガス吐出
中心線が、前記炉体の軸線と平行な状態よりこの軸線に
向けて傾斜し、かつこの軸線と前記炉体内に滞留する主
として溶融金属の平均的な浴面との交わる位置よりも炉
体上方に向けて、それぞれ全く同様な向きに設けること
を特徴とする。
【0010】また本発明は、前記撹拌用ガスは窒素ガス
および不活性ガスであり、その流量が0.001〜0.
0045Nm3 /分/トンに選ばれることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明に従えば、炉底に設けられる各ガス吹込
用ノズルは、半径線方向において、各電極の設けられて
いるピッチ円から半径方向外方に炉壁の内周面までの半
径の3/4だけ炉壁寄りの範囲で、かつ周方向に前記炉
体の軸線と周方向に隣接する電極の各軸線の2等分点と
を結ぶ半径線によって挟まれた範囲にそれぞれ設けられ
る。このように各ガス吹込用ノズルを配置することによ
って、炉体内の溶融金属を均一に撹拌して、炉体内に装
入された原料から溶融金属やスラグへの溶解性およびそ
の溶解金属の精練反応を向上し、これらの所要時間を短
縮して能率を向上することができるし、電力原単位の低
減も可能となり、溶融金属の成分の安定および歩留りの
向上もできる。
【0012】また本発明に従えば、3本の電極を備え炉
底に3本のガス吹込用ノズルを設けた三相交流アーク式
底吹き電気炉において、各ガス吹込用ノズルは、半径線
方向において、各電極が設けられているピッチ円から半
径方向外方の炉壁の内周面までの半径の3/4だけ炉壁
寄りの範囲で、かつ周方向に前記炉体の軸線と周方向に
隣接する電極の各軸線の2等分点とを結ぶ半径線によっ
て挟まれた範囲にそれぞれ設けられる。このように少な
くとも3本のガス吹込用ノズルを配置することによっ
て、平面的に炉体内の溶融金属を均一に撹拌して、前記
発明と同様な作用を生じさせ得る。
【0013】また本発明に従えば、複数のガス吹込用ノ
ズルが、前記各発明と同様な特定範囲内の炉底に設けら
れており、なおかつ前記炉体と同軸を成すピッチ円とこ
の炉体と同軸から炉壁の内周面へ向けて引き出され周方
向に等分割されている各半径線との交点に該当する炉底
位置にそれぞれ設けられる。このように各ガス吹込用ノ
ズルを配置することによって、平面的に炉体内の溶融金
属全体を炉壁付近の全周域から炉体の軸線方向に向けて
流動させながら均一に撹拌して、前記各発明と同様な作
用を生じさせ得る。
【0014】また本発明に従えば、前記炉底に設けられ
る複数のガス吹込用ノズルは、前記各発明と同様な特定
範囲内の炉底に設けられており、なおかつ各ガス吹込用
ノズルから吐出され炉体内に滞留している溶融金属中へ
吹込まれるガスの吐出中心線が、前記炉体の軸線と平行
な状態より、この軸線に向けて傾斜し、しかもこの軸線
と前記炉体内に滞留している溶融金属の平均的な浴面と
の交わる位置よりも炉体上方の軸線に向けて、それぞれ
全く同様に設けられる。このように各ガス吹込用ノズル
を配置することによって、平面的だけでなく立体的に炉
体内に滞留している溶融金属全体を炉壁付近の全周域か
ら確実に安定して炉体の軸線に向けて循環流動させなが
ら均一に撹拌することができて、前記各発明と同様な作
用を助長させ得る。
【0015】また本発明に従えば、前記撹拌用ガスは窒
素ガスおよび不活性ガスであり、その流量が0.001
〜0.0045Nm3/分/トンに選ばれるので、炉体
内の溶融金属全体を常に炉体の軸線方向に向けて好まし
い状態で循環流動させながら均一に撹拌して、この溶融
金属の上部に浮遊状態にあるスラグが炉壁付近に集まる
という現象を確実に防止し、各電極が配置されていてア
ーク直下の高温領域であるピッチ円内で原料の溶融金属
やスラグへの溶解を促進するとともに、メタル−スラグ
間の反応をも促進させてその溶解性および精錬反応をよ
り一層向上させることができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の電気炉1を示す
平面図であり、図2は図1の切断面線II−IIから見
た断面図である。なお、図1において、図解を容易にす
るため、炉蓋、炉体内に滞留している溶融金属やスラグ
を省略して示している。たとえば三相交流電気炉1の炉
体3は、ほぼ直円筒状の内周面4を有する炉壁5とを、
炉壁5の軸線6方向の一端部を塞ぐ炉底7とを有する。
前記炉壁5には、作業口8および出鋼口9が形成され
る。また炉体3の外周面は、鉄皮10によって覆われて
いる。このような炉体3内には、装入された原料から溶
解して生ずる溶融金属20およびこの溶融金属20aに
浮遊している溶融スラグ21が滞留している。前記下方
に向けて凸に湾曲した炉底7には、3本の撹拌用ガスを
吹込むためのガス吹込用ノズル11a,11b,11c
が設けられる。炉底7の上方には、3本の電極13a,
13b,13cが設けられる。これらの電極13a,1
3b,13cは、図示しない構成によって炉底7方向に
近接/離反変位させることができる。またこれらの電極
13a,13b,13cの各軸線は、前記炉体3の軸線
6を中心としたピッチ円14上にあり、周方向に120
°毎に間隔をあけて軸対称に設けられている。また前記
ガス吹込用ノズル11a,11b,11cは、ピッチ円
14から炉壁5の内周面4までの半径線方向の距離をL
としたとき、前記ピッチ円14と、このピッチ円14か
ら半径方向外方にL×3/4だけ半径方向外方に想定さ
れる仮想円15との間に挟まれた領域Sにおいて、周方
向に隣接する各電極13a,13b,13c間の前記ピ
ッチ円14上の2等分点P1,P2,P3と、前記炉体
3の軸線6とを結ぶ半径線16a,16b,16cに関
して周方向両側へ角度θ=25°の範囲S1,S2,S
3(斜線を付して示す)内にそれぞれ設けられる。
【0017】前記ガス吹込用ノズル11a,11b,1
1cから吹込まれる撹拌用ガスは、たとえば窒素ガス
(N2)やArなどのような不活性ガスであり、ガス供
給源17から管路18を介して各ガス吹込用ノズル11
a,11b,11cに供給される。そして、それぞれ炉
底に設けられた各ガス吹込用ノズル11a,11b,1
1cから吐出され炉体3内に滞留している溶融金属20
中に吹込まれる。
【0018】しかしながら、このように撹拌用ガスを溶
融金属20中に吹込み撹拌するために、炉底7に設けら
れる各ガス吹込用ノズル11a,11b,11cは、前
記特定範囲S1,S2,S3内にそれぞれ設けられるだ
けでなく、前記本発明の目的をより確実に安定して達成
するためには少なくとも以下に説明する2条件を満たす
ように設けられることが好ましい。
【0019】まず、各ガス吹込用ノズル11a,11
b,11cは、図1に示す如く、単に特定範囲S1,S
2,S3内にそれぞれ設けるだけではなく、この特定範
囲S1,S2,S3において、炉体3と同軸6を成し半
径方向外方に任意に想定される仮想ピッチ円(最外仮想
ピッチ円は、前記仮想円15である)と、この炉体3と
同軸6から半径方向外方に引き出され周方向に等分割さ
れている各半径線(図1の半径線16a,16b,16
cに相当する)と、この交点に該当する炉底7位置に設
けられることが好ましい。換言すれば、図1において、
周方向に120度に等分割されている各半径線16a,
16b,16cが両側に相対的に回転移動し、このよう
に移動した各半径線16a,16b,16c上の炉体3
の軸線6から等距離にある任意な点が各特定範囲S1,
S2,S3内にある限り、その各点に該当する炉底7位
置に設けられることが溶融金属20を全周方向から均等
にそして均一に撹拌する上で好ましいのである。
【0020】次に、このように少なくとも平面的には位
置決めされる各ガス吹込用ノズル11a,11b,11
cは、図2に示す如く、各ガス吹込用ノズルのガス吐出
中心線19が、前記炉体3の軸線6と平行な状態よりこ
の軸線6に向けて傾斜し、かつこの軸線6と炉体3内に
滞留する主として溶融金属20の平均的な浴面20aと
の交わる位置よりも炉体3の上方に向けて、それぞれ全
く同程度で同様な向きに設けることが、全溶融金属20
を立体的にも良好に循環流動させながら均一に撹拌する
上で好ましいのである。
【0021】さて、以上に本発明の一実施例を説明して
きたが、以下に各図表を用いてさらに具体的な実施例を
説明していく。
【0022】図3は、各ガス吹込用ノズル11a,11
b,11cの配置位置を示す炉体3内の模式化した平面
図である。前述したように、ガス吹込用ノズル11a,
11b,11cの配置位置の範囲S1,S2,S3を見
い出すにあたって、本件発明者は表1に示されるよう
に、ガス吹込用ノズルを設けない場合(比較例1)およ
びガス吹込用ノズルを○印中の数字1〜13で示される
ように配置位置と本数とをそれぞれ替えた場合につい
て、表2に示される原料(ステンレス屑、FeNi、そ
の他のNi源、FeCr,その他のFe源、酸化物、還
元材、造滓材)を3本の電極を備えた約90トンの電気
炉で溶解した。
【0023】
【表1】
【0024】なお表1中の各ガス吹込用ノズルの相対的
な配置位置は、炉体3の軸線6、すなわち炉底7の中央
位置を中心として、各電極13a,13b,13cの配
置されている電極ピッチ円14の位置を基準位置:Oと
定め、この基準位置から炉壁5の内周面4までの距離を
プラスで表示して+1.0と定めてから、逆に基準位置
から電極ピッチ円14内の炉底7中央位置までの距離を
マイナスで表示して相対的に−0.45と求めたもので
ある。
【0025】
【表2】
【0026】図4は、図3に示される各ガス吹込用ノズ
ルの配置位置と均一混合時間(分)との関係を示すグラ
フである。主として溶融金属20の撹拌の流動状態が浴
の中心部、すなわち軸線6付近に各ガス吹込用ノズル1
1a,11b,11cを集中させるよりも、離れた位置
に設ける方が浴の混合に適し、各ガス吹込用ノズル11
a,11b,11cが炉底7の中心(軸線6)から離れ
るほど均一混合時間(分)は短くなることがわかる。し
かしながら、各ガス吹込用ノズル11a,11b,11
cを炉壁5の内周面4に過剰に接近させると、浴面20
aから炉底7の炉床までの距離、すなわち、浴のバス深
さが小さくなって撹拌動力が低下し、各ガス吹込用ノズ
ル11a,11b,11cが電極ピッチ円14から前記
領域S内で炉壁5の内周面4側に近付けるほど、再び均
一混合時間(分)が次第に長くなることがわかる。図4
において、ラインL1は、各ガス吹込用ノズル11a,
11b,11cから吐出されるガス流量が0.001N
3 /分/トンであり、ラインL2は、ガス流量が0.
0028Nm3 /分/トンであり、ラインL3は、ガス
流量が0.0045Nm3 /分/トンとしたときの各ガ
ス吹込用ノズル11a,11b,11cの配置位置と均
一混合時間(分)との関係を示している。
【0027】このような図4に示す各ガス吹込用ノズル
の配置位置と均一混合時間(分)との関係の調査結果
は、単に前記表1に基づいて図3に示される各配置位置
に各ガス吹込用ノズルをそれぞれ配置し取付けるだけで
なく、各配置位置に該当する炉底7に以下に説明するよ
うな取付方法に従って、得られたものである。
【0028】図1〜図3を参照して、各ガス吹込用ノズ
ル11a,11b,11cは、炉底7の中央および電極
ピッチ円14内に配置(〜)し炉底7に取付けると
きには各ガス吹込用ノズルのガス吐出中心線19が真上
向きか炉体3の軸線6に向け傾斜させた状態に取付け、
一方この電極ピッチ円14外の配置位置の範囲S1,S
2,S3に配置(○印中の数字5〜13で示す)し該当
する炉底7にそれぞれ取付けるときには各ガス吹込用ノ
ズルのガス吐出中心線19が少なくとも炉体3の軸線6
と平行な状態よりこの軸線6に向けて傾斜させ、かつこ
の軸線6と炉体3内に滞留する主として溶融金属20の
平均的な浴面20aとの交わる位置よりも炉体3の上方
側に向けて、それぞれ全く同程度で同様な向きに向けて
取付けた。
【0029】より望ましくは、各ガス吹込用ノズルのガ
ス吐出中心線19が炉体3の軸線6に向けて傾けるとと
もに各電極13a,13b,13cからのアーク直下で
最も高温状態にある電極ピッチ円14かあるいは若干こ
のピッチ円14内を目掛けて、それぞれ全く同様に取付
けたのである。
【0030】図5は、炉体3内の溶融金属20の浴面2
0aに浮遊し同金属浴20の流動に追従して移動するス
ラグの滞留部Xおよび流動部Yを示す図である。同図か
らも明らかなように、本発明1,2,3では、電極のピ
ッチ円14付近にスラグが滞留する頻度が高く、しかも
長時間滞留している。またスラグの流動部Yは、ガス吹
込用ノズル11a,11b,11cが炉壁5の内周面4
に近付いて設けられるほど、その炉壁5付近に生じる溶
融金属20の浴の澱みは、小さくかつ少ないので、必然
的にスラグが浴の中心部、すなわち炉底7の中央部に集
まっていくことが確かめられている。
【0031】これに対し、比較例2のガス吹込用ノズル
()を炉底7の中央に1本配置した場合、電極ピッチ
円14内にスラグの滞留する頻度は最も低く、むしろす
べて炉壁5側の低温領域に滞留する。また比較例3にお
いて3本のガス吹込用ノズル(,,)を電極ピッ
チ円14内にそれぞれ配置した場合や、図示しない比較
例5において4本のガス吹込用ノズル(,,,
)を炉底7の中央および電極ピッチ円14内にそれぞ
れ配置した場合においても、電極ピッチ円14内にスラ
グが滞留する頻度は低い。なお、電極ピッチ円14内に
スラグを滞留させるには、平面的にも最低3本以上のガ
ス吹込用ノズルが必要となる。しかし、ガス吹込用ノズ
ルを3本以上配置しても電極3本が撹拌流動の妨げにな
るため、電極ピッチ円14内にスラグを滞留させるのに
不適切であるし、ガス吹込用ノズルの本数をむやみに増
加させることは安全上、施工上問題になるうえに、直接
および間接的なコストの増昇にもつながる。
【0032】以上の実施例によって確認された知見か
ら、ガス吹込用ノズルの本数、配置位置および炉底7へ
の取付方法は、炉体3の軸線6、すなわち炉底7の中央
を中心として、3本のガス吹込用ノズルを、この炉底7
の中央と3本の電極中心間の2等分点とを結んだ半径線
上で炉底7の中央から等距離にある各位置をそれぞれ配
置位置とし、各ガス吹込用ノズルのガス吐出中心線19
が電極ピッチ円14かあるいは若干この電極ピッチ円1
4内を目掛けるように炉底7に取付けて装着するのが最
適ということになる。また、炉底7の中央に少なくとも
1本のガス吹込用ノズルを配置した場合は、電極ピッチ
円14内にスラグを滞留させるのは不適切となる。
【0033】すなわち、前述の如く3本のガス吹込用ノ
ズルを最適な状態に装着して、各ガス吹込用ノズルから
図4のラインL1,L2,L3に示すガス流量範囲
(0.001〜0.0045Nm3/分/トン)の窒素
ガスはまた不活性ガスを吐出し炉体3内の溶融金属20
中に吹込むことによって、この溶融金属20の浴を強制
的に撹拌して炉体3内の全周域からアーク直下の高温領
域である電極ピッチ円14内に良好に循環流動させるこ
とができるようになり、炉壁5付近に生じる溶融金属2
0の浴の澱みをほとんど消失させることができ、短時間
で原料から溶融金属20やスラグ21に溶解かつ溶融さ
せることができるとともに溶融金属20の浴を均一に撹
拌混合することができる。つまり、溶融金属20への溶
解性を促進できるのである。と同時に、このような溶融
金属20の浴の良好な循環流動に追従してスラグ21を
もやはりアーク直下の高温領域である電極ピッチ円14
内に充分滞留させることができるようになり、この高温
環境と強制撹拌条件下で、溶融金属20すなわちメタル
−スラグ間の精練反応を向上させ促進することができる
のである。
【0034】したがって、原料の溶融金属20やスラグ
21への溶解かつ溶融時間ならびにメタル−スラグ間の
精練時間を短縮し、電力原単位の低減を図ることができ
る。また、溶融金属20の成分を安定させ均一なものが
得られるとともに原料を有効に使用し溶融金属20の歩
留りの向上を図ることができる。
【0035】さらに、硫黄分(S)などの有害成分量を
比較的多く含んだ安価な原料を増して使用することも可
能となる。
【0036】次に、以上に説明したスラグ−メタル間の
精練反応の1つとして、主要な脱硫反応に関する事例に
ついて説明する。たとえば、ステンレス鋼溶銑の電気炉
における脱硫反応も、この精練反応の1つであるが、こ
の脱硫反応は次式で表される。
【0037】
【数1】
【0038】または、
【0039】
【数2】
【0040】ここに、(CaO),(CaS)はスラグ
中のCaO,CaSであり、はメタル中のO,S
である。したがって脱硫反応の平衡定数Kは、
【0041】
【数3】
【0042】によって求められ、この数3からSの分配
は、
【0043】
【数4】
【0044】または、
【0045】
【数5】
【0046】ここで、次のように仮定する。
【0047】
【数6】
【0048】ただし、NCaO はスラグ中のCaOのモル
分率である。これらを数5に代入すると、Sのスラグお
よびメタル間の分配は、
【0049】
【数7】
【0050】となる。この数7によって、理論的にはス
ラグ中のCaO量を増すほど、あるいはメタル中のOの
量を減ずるほど、脱硫反応が進行することがわかる。
【0051】表3は、本発明および比較例における電力
源単位、脱流能およびスラグ中の(%Cr23)の比較
を示す。
【0052】
【表3】
【0053】表3において、電力原単位はガス吹込用ノ
ズルを設けない比較例1を基準としたときの差を示し、
また脱硫能(%S)/[%S]は、塩基度C/Sによっ
て影響されるが、ここでは、C/S≒2.4の場合であ
る。
【0054】図6はこのスラグの塩基度と脱硫能の関係
を示す。図6においてラインL4はガス吹込用ノズルを
設けない場合(前述の比較例1)であり、ラインL5が
3本のガス吹込用ノズル11a,11b,11cを設け
た場合(本発明)であり、ラインL6は、ガス吹込用ノ
ズルを中央に1本設けた場合(比較例2)の塩基度(C
aO%)/(SiO2%)と、脱硫能(%S)/[%S]
との関係を示している。本実施例における3本のガス吹
込用ノズル11a,11b,11cでは、炉底7の軸線
6にガス吹込用ノズルを配置したときよりも同一の塩基
度で比較して脱硫能が向上している。
【0055】またCr23の還元については、表3に示
すごとく1本のガス吹込用ノズルを用いた場合では、ス
ラグ中の(%Cr23)は5.0〜5.5%であり、C
23の還元効果は、充分には認められないのに対し、
本発明のように、3本のガス吹込用ノズル11a,11
b,11cを電極ピッチ円14の外側に設けた場合に
は、スラグ中の(%Cr23)は低下し、Crの還元能
力が向上されている。また炉底7の中央に1本および電
極ピッチ円14外に3本のガス吹込用ノズルを用いた比
較例5の場合では、スラグ中の(%Cr23)は5.0
〜5.5%と還元能力は低下する。
【0056】また電力原単位については、表3に示すご
とくガス吹込用ノズルのない比較例1に比べて50kW
H/トンだけ低減され、炉底7の中央に1本のガス吹込
用ノズルを配置した比較例2に比べても、電力原単位が
30kWH/トンだけ低減している。またガス吹込用ノ
ズルをピッチ円14内に3本配置した比較例3よりもさ
らに20kWH/トンの低減が、ガス吹込用ノズルをピ
ッチ円14外に3本配置し、さらに炉底7の中央に1本
のガス吹込用ノズルを配置した比較例5よりもさらに5
kWH/トンの低減が図られている。また、脱硫能(%
S)/[%S]がガス吹込用ノズルのない比較例1に比
べて42向上され、炉底7の中央に1本のガス吹込用ノ
ズルを配置した比較例2に比べても20だけ向上してい
る。またガス吹込用ノズルをピッチ円14内に3本配置
した比較例3よりもさらに17向上し、ガス吹込用ノズ
ルをピッチ円14外に3本配置し、さらに炉底7の中央
に1本のガス吹込用ノズルを配置した比較例5よりもさ
らに12向上する。
【0057】本発明の他の実施例として、前記範囲S
1,S2,S3内に、本発明の構成に従って、それぞれ
複数本のガス吹込用ノズルを設けて、順次的に交換して
用いるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、炉底に設
けられる各ガス吹込用ノズルは、半径線方向において、
各電極の設けられているピッチ円から半径方向外方に炉
壁の内周面までの半径の3/4だけ炉壁寄りの範囲で、
かつ周方向に前記炉体の軸線と周方向に隣接する電極の
各軸線の2等分点とを結ぶ半径線によって挟まれた範囲
にそれぞれ設けられる。このように各ガス吹込用ノズル
を配置することによって、炉体内の溶融金属を均一に撹
拌して、炉体内に装入された原料から溶融金属やスラグ
への溶解性およびその溶解金属の精練反応を向上し、こ
れらの所要時間を短縮して能率を向上することができる
し、電力原単位の低減も可能となり、溶融金属の成分の
安定および歩留りの向上もできる。
【0059】また本発明によれば、3本の電極を備え炉
底に3本のガス吹込用ノズルを設けた三相交流アーク式
底吹き電気炉において、各ガス吹込用ノズルは、半径線
方向において、各電極が設けられているピッチ円から半
径方向外方の炉壁の内周面までの半径の3/4だけ炉壁
寄りの範囲で、かつ周方向に前記炉体の軸線と周方向に
隣接する電極の各軸線の2等分点とを結ぶ半径線によっ
て挟まれた範囲にそれぞれ設けられる。このように少な
くとも3本のガス吹込用ノズルを配置することによっ
て、平面的に炉体内の溶融金属を均一に撹拌して、前記
発明と同様な作用を生じさせ得る。
【0060】また本発明によれば、複数のガス吹込用ノ
ズルが、前記各発明と同様な特定範囲内の炉底に設けら
れており、なおかつ前記炉体と同軸を成すピッチ円とこ
の炉体と同軸から炉壁の内周面へ向けて引き出され周方
向に等分割されている各半径線との交点に該当する炉底
位置にそれぞれ設けられる。このように各ガス吹込用ノ
ズルを配置することによって、平面的に炉体内の溶融金
属全体を炉壁付近の全周域から炉体の軸線方向に向けて
流動させながら均一に撹拌して、前記各発明と同様な作
用を生じさせ得る。
【0061】また本発明によれば、前記炉底に設けられ
る複数のガス吹込用ノズルは、前記各発明と同様な特定
範囲内の炉底に設けられており、なおかつ各ガス吹込用
ノズルから吐出され炉体内に滞留している溶融金属中へ
吹込まれるガスの吐出中心線が、前記炉体の軸線と平行
な状態より、この軸線に向けて傾斜し、しかもこの軸線
と前記炉体内に滞留している溶融金属の平均的な浴面と
の交わる位置よりも炉体上方の軸線に向けて、それぞれ
全く同様に設けられる。このように各ガス吹込用ノズル
を配置することによって、平面的だけでなく立体的に炉
体内に滞留している溶融金属全体を炉壁付近の全周域か
ら確実に安定して炉体の軸線に向けて循環流動させなが
ら均一に撹拌することができて、前記各発明と同様な作
用を助長させ得る。
【0062】また本発明によれば、前記撹拌用ガスは窒
素ガスおよび不活性ガスであり、その流量が0.001
〜0.0045Nm3/分/トンに選ばれるので、炉体
内の溶融金属全体を常に炉体の軸線方向に向けて好まし
い状態で循環流動させながら均一に撹拌して、この溶融
金属の上部に浮遊状態にあるスラグが炉壁付近に集まる
という現象を確実に防止し、各電極が配置されていてア
ーク直下の高温領域であるピッチ円内で原料の溶融金属
やスラグへの溶解を促進するとともに、メタル−スラグ
間の反応をも促進させてその溶解性および精錬反応をよ
り一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気炉1の炉体を示す平面
図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】ガス吹込用ノズルの配置位置を示す図である。
【図4】ガス吹込用ノズルの配置位置と均一混合時間
(分)との関係を示すグラフである。
【図5】スラグの滞留部Xとスラグの流動部Yとを示す
図である。
【図6】塩基度と脱硫能との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電気炉 3 炉体 4 内周面 5 炉壁 6 軸線 7 炉底 11a,11b,11c ガス吹込用ノズル 13a,13b,13c 電極 14 ピッチ円 15 仮想円 16a,16b,16c 半径線 17 ガス供給源 19 ガス吹込用ノズルのガス吐出中心線 20 溶融金属 20a 溶融金属浴面 21 溶融スラグ S 領域 S1,S2,S3 範囲 P1,P2,P3 2等分点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ直円筒状の内周面を有する炉壁と、
    この炉壁の軸線方向一端部を塞ぐ炉底とによって炉体が
    構成され、この炉体内に装入された原料を、前記炉体と
    同軸を成すピッチ円上に設けられる複数の電極からのア
    ークによって溶解し、その主として溶融金属を、前記炉
    底に設けられる複数のガス吹込用ノズルから吐出される
    撹拌用ガスによって撹拌しながら精錬するアーク式底吹
    き電気炉において、 前記複数のガス吹込用ノズルを、前記各電極の設けられ
    るピッチ円から炉壁の内周面までの半径の3/4だけ炉
    壁寄りで、かつ周方向に隣接する電極間のピッチ円上の
    2等分点と前記炉体の軸線とを結ぶ半径線に関して周方
    向両側へ25度の範囲内にそれぞれ設けられることを特
    徴とするアーク式底吹き電気炉。
  2. 【請求項2】 ほぼ直円筒状の内周面を有する炉壁と、
    この炉壁の軸線方向一端部を塞ぐ炉底とによって炉体が
    構成され、この炉体内に装入された原料を、前記炉体と
    同軸を成すピッチ円上で周方向に120度毎に間隔をあ
    けて軸対称に設けられている3本の電極からのアークに
    よって溶解し、その主として溶融金属を、前記炉底に設
    けられる複数のガス吹込用ノズルから吐出される撹拌用
    ガスによって撹拌しながら精練する三相交流アーク式底
    吹き電気炉において、 前記複数のガス吹込用ノズルとして3本のガス吸込用ノ
    ズルを備え、この3本のガス吹込用ノズルを、前記各電
    極の設けられるピッチ円から炉壁の内周面までの半径の
    3/4だけ炉壁寄りで、かつ周方向に隣接する電極間の
    ピッチ円上の2等分点と前記炉体の軸線とを結ぶ半径線
    に関して周方向両側へ25度の範囲内にそれぞれ設けら
    れることを特徴とするアーク式底吹き電気炉。
  3. 【請求項3】 前記複数のガス吹込用ノズルが、前記炉
    体と同軸を成すピッチ円と、この炉体と同軸から炉壁の
    内周面へ向けて引き出され周方向に等分割されている各
    半径線と、この交点に該当する炉底位置にそれぞれ設け
    られていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    アーク式底吹き電気炉。
  4. 【請求項4】 前記炉底に設けられる複数のガス吹込用
    ノズルは、各ガス吹込用ノズルのガス吐出中心線が、前
    記炉体の軸線と平行な状態よりこの軸線に向けて傾斜
    し、かつこの軸線と前記炉体内に滞留する主として溶融
    金属の平均的な浴面との交わる位置よりも炉体上方に向
    けて、それぞれ全く同様な向きに設けることを特徴とす
    る請求項1から3までのいずれか1項に記載のアーク式
    底吹き電気炉。
  5. 【請求項5】 前記撹拌用ガスは窒素ガスおよび不活性
    ガスであり、その流量が0.001〜0.0045Nm
    3 /分/トンに選ばれることを特徴とする請求項1から
    4までのいずれか1項に記載のアーク式底吹き電気炉。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100377271B1 (ko) * 1998-11-19 2003-06-11 주식회사 포스코 산소상취형 전기로의 하취방법
JP2015137369A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 新日鐵住金株式会社 製鋼用アーク炉の底吹き攪拌方法および底吹き攪拌製鋼用アーク炉
JP2016151036A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 新日鐵住金株式会社 アーク式底吹き電気炉における撹拌方法
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JP2020066776A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 日本製鉄株式会社 溶鋼の取鍋精錬方法
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