JPH068450B2 - 上底吹転炉の操業方法 - Google Patents

上底吹転炉の操業方法

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JPH068450B2
JPH068450B2 JP33382588A JP33382588A JPH068450B2 JP H068450 B2 JPH068450 B2 JP H068450B2 JP 33382588 A JP33382588 A JP 33382588A JP 33382588 A JP33382588 A JP 33382588A JP H068450 B2 JPH068450 B2 JP H068450B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炉底径4,000〜8,000mm、処理溶銑量250〜3
80Ton/chの大型上底吹転炉の操業方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、前記の如き大型の上底吹転炉においては底吹ガス
による溶鋼攪拌効果改善の為、ガス流量の増大、ガス種
の選択、羽口配置の最適化等の検討が行われている。一
般に大型の上底吹転炉では底吹ガス総流量を0.1Nm3
/t・min以上にし上吹からのOガス量に対する底吹
からの吹込ガス量との比率を0.05〜0.20として
操業し転炉内冶金反応向上効果を得ている。又、羽口配
置については、特公昭58−16013号公報に、上吹
火点内に複数羽口を配置し、溶鋼攪拌力を向上させる方
法や、特公昭61−36050号公報に上吹火点内外に
各々2本ずつ羽口を配置し脱Pを促進させる方法等が、
提案されている。しかし従来は各羽口とも同一流量が前
提であり、火点内外の底吹ガス流量比については触れら
れていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の上底吹転炉の操業下において、吹錬末期でのマン
ガン、鉄の酸化ロスによる歩留低減を抑制する為には底
吹ガス量の増大による火点内外へのC供給促進を図るの
が有効であることは周知の事実である。しかし、羽口径
拡大のみを実施すると、第2図に羽口溶損指数との関係
で示し、第3図に炉壁溶損指数との関係で示す如く、吐
出ガスのバックアタックによる羽口周辺耐火物の溶損,
炉壁耐火物の溶損量が増大し耐火物コストを著しく上昇
させる。
尚、羽口溶損指数とは吹錬1チャージ当りの羽口溶損量
(mm/ch)について基準となる羽口径での溶損量を1と
した時の比率で表わし、炉壁溶損指数とは、吹錬1チャ
ージ当りの炉壁溶損量について基準となる羽口径での溶
損量を1とした時の比率で定義されるパラメータであ
る。
また、羽口本数を増大させることは羽口間が近接し、該
バックアタックによる羽口間耐火物溶損を助長し耐火物
寿命を低減させるため、限られた炉底面積内での羽口本
数増大には限界がある。一方では底吹ガス流量の増大に
伴い吹込ガスコストの増大,吹込ガスの抜熱による溶鋼
温度の低下(熱裕度低下)等の問題も生じ、吹込ガスの
有効活用が必要となる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記課題を解決するもので、その要旨とすると
ころは下記のとおりである。
(1) 炉底に設けられた単管あるいは2重管の底吹羽口
から鋼浴中に0.1Nm3/t・min以上の攪拌用ガスを
吹込むとともに鋼浴面に水冷した上吹多孔ランスにより
酸素ガスジェットを吹付け、この上底吹ガス流量比率を
0.05〜0.20にした上底吹転炉操業において、吹
錬末期のランス高さ条件下における火点投影面の内側に
配置した底吹羽口からのガス流量を外側に配置した羽口
からの総ガス流量に対する比率を1.2〜2.0にて操
業することを特徴とする上底吹転炉の操業方法。
(2) 前記火点投影面の内側に配置した底吹羽口数と外
側に配置した底吹羽口数が同本数で且つ火点内羽口の直
径を火点外羽口の直径より大きくすることを特徴とする
前項1記載の上底吹転炉の操業方法。
(3) 火点内本数と火点外本数を同数とし且つ羽口径を
火点外羽口より火点内羽口を大きくし、各羽口から鋼浴
中に吹込むガス流量を独立制御および独立設定値とする
こと、若しくは、異径オリフィス等を用いて制御するこ
とを特徴とする前項1または2記載の上底吹転炉の操業
方法。
本発明において、底吹ガス流量とは二重管羽口の場合は
内管から単管羽口はその全体から噴出するガス流量をい
う。
〔作 用〕
従来、前記大型の上底吹転炉において溶鋼の攪拌力は、
上吹及び底吹、各々総ガス流量により決定され、通常前
記の如く底吹ガス流量を0.1Nm3/t・min以上にし
上底吹ガス流量比率を0.05〜0.20で操業するこ
とは周知の事実であるが、各底吹羽口からの底吹ガスの
吹込み方法による炉底における底吹ガス流量分布のあり
方については、これまで明らかにされていない。そこで
水モデル実験による底吹ガス吹込み方法の違いによる攪
拌力への影響について調査したところ第4図に示す様に
同一底吹ガス総流量下において、上吹ガスによる火点内
に相当する中央部に配置した羽口の径を火点外に配置し
た羽口の径より大にしガス量を火点外より増大させ火点
内・外流量比率を所定範囲にすることにより、攪拌力の
増大が図れ、均一混合時間を短縮させることができる知
見を得た。
更に、実機での上底吹転炉における底吹ガス吹込につい
て検討した結果、以下の様に火点内外の羽口からの吹込
ガス流量を各々独立に設定することが有効であることを
見出した。すなわち、スラグ−メタル間の反応促進の為
には、火点外の攪拌によるスラグ−メタル混合強化が有
効であり、一方で上吹酸素ジェットにより生成されるFe
O,MnO等酸化物の還元及び酸化の抑制の為には、火点内
での攪拌が有効であるとの知見を得た。これらの観点か
ら本発明者等は特に溶銑予備処理により脱P,脱Siを施
した溶銑にMn鉱石を10kg/t以上投入するスラグレス
吹錬下(炉内スラグ量≦50kg/t)においては、吹錬末
期には火点外におけるスラグ−メタル界面でのスラグ中
MnOの還元による鋼中Mnの増加と、火点内でのMnの酸化
ロスが同時に生じていることに着目し、炉内でのMn歩留
を向上させる為、実機転炉を用い、火点内外の底吹ガス
量の最適値について更に詳細に検討した。
すなわち、第5図に示す様に3例(×、△、●)の同一
底吹ガス総流量下において火点内総ガス量の比率を増加
すると溶鋼攪拌力の増大効果に加え前記Mn酸化ロス低減
効果により炉内Mn歩留が向上するとともにスラグ中のT.
Feは著しく低減する。しかし、更に火点内ガス比率を増
大していくとスラグ−メタル攪拌効果が薄れ逆にMn歩留
は低下するとともにスラグ中のT.Feは急増する。つまり
前記火点内総ガス流量比が1.2〜2.0が最も底吹ガ
スの吹込み方法として適していることが判明したのであ
る。
前記した最適吹込み方法を達成する手段として、同径羽
口とし火点内外の配置数を変更すれば可能である。又耐
火物溶損等により羽口配置数に限界がある場合には、火
点内外に位置する羽口の径を火点内>火点外に変える
(以下異径化と称する)ことにより火点内>火点外のガ
ス流量調整が可能である。
各羽口の流量設定が独立して可能でない流量一括制御方
式の場合には、羽口径毎に適正なオリフィスを供給配管
途中に設置することにより、羽口異径化に応じたガス流
量の変更が可能となる。而して、該火点内・外の吹込ガ
ス流量比率は、操業中に羽口先へのマッシュルーム付着
により通常0.8以下の開孔率となり微妙に変化するの
でその変動分を加味して1.2〜2.0となるように初
期設定値を決定することが好ましい。第6図に羽口閉塞
時の羽口間流量偏差の一例を示すが、流量一括制御の場
合、第1表に示す各羽口径に応じたオリフィスを設置す
ることにより、羽口先マッシュルーム圧損変化による流
量変動によって生じる羽口間流量偏差は高々6%程度で
ある(内管背圧±10%時)。
尚、第6図は羽口開孔率が小さい方向に変動した場合
(閉塞気味と称してある)の各羽口間の流量を示したも
のであり、流量偏差は各羽口毎の基準値を100%とし
た時の百分率にて表してある。
〔実施例〕 本発明の実施例を以下に示す。
炉はいずれも炉底径6,200mmの340Ton上底吹転炉を用
い、上吹酸素量は初期〜中期は3〜4Nm3/t・min,
末期は2〜3Nm3/t・min,吹錬末期のランス〜湯面
間距離は2.5〜3.0mとした。また溶銑は第2表に
示す温度・成分に代表される、事前に脱Si,脱P,脱S
処理を施した予備処理溶銑を用い、転炉内スラグ量を5
0kg/t以下とした。
底吹羽口は、同時稼動羽口を最大6本とし、火点内羽口
流量、火点外羽口流量の比率を0.7〜2.1とし、底
吹ガス総流量は0.16〜0.18Nm3/t・minの間
の各水準にて試験を実施した。各水準での底吹条件を第
3表に示す。尚、吹錬は初期にMn鉱石を5〜35kg/t
投入し、Mn鉱石の脈石分に見合う塩基度調整用として生
石灰を1〜8kg/t投入した。
第7図、第8図に冶金効果の一例として吹止スラグ中
(T.Fe)と転炉内Mn歩留の向上効果を示す。ここで第7
図には横軸に吹止〔C〕量を、縦軸に吹止めスラグの
(T.Fe)を示す。又第8図には横軸に炉内装入全Mn量
を、縦軸に炉内Mn歩留を示す。φ22×4(0.15N
m3/t・min)からφ24×4(0.18Nm3/t・mi
n)に底吹ガス総流量を増加させることによりT.Feの低
減効果(第7図)が、又Mn歩留向上効果(第8図)が各
々認められる。
底吹ガス総流量の等しい比較例7と実施例5とを比較す
ると吹止〔Mn〕0.6〜0.8%においてT.Feで0.8
%の低減、Mn歩留で4%の向上効果が認められた。他の
条件下の実施例1〜3及び比較例1〜6の冶金効果向上
代については第5図に一括して示す。
また、二重管羽口を用いるに当たっては火点内羽口の大
径化による羽口溶損量増大を抑制するため、外管冷却ガ
スをLPG+COの混合ガスとし、外管ガスの線流速を
気泡後退消滅領域まで上昇させる方式を新たに取り入れ
た。
一方、単管での不活性ガス吹込みによる攪拌の場合にも
同様の効果が得られることを確認している。
〔発明の効果〕
前記した様に本発明により同一底吹ガス量にて炉内Mn歩
留の大幅な向上が得られ高価なMn合金の削減が可能とな
る。またスラグ中の鉄分濃度(T.Fe)を大幅に低減させ
鉄歩留を向上させる。
一方では火点外である外周部の吹込ガス量を低減させる
ことにより、炉壁部耐火物の溶損量低減も同時に可能と
なる。また溶損量の大きい部位の羽口径を小さくするこ
とにより複数羽口の寿命を均等化することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための上底吹転炉の一例を示
す模式的な縦断面図、第2図、第3図は羽口径と各部位
溶損速度を示す図、第4図は1/10の水モデル実験にお
いて火点内及び火点外を想定した位置に、両者の流量比
率が1,1.4となる様に4本の羽口を配置した場合の
均一混合時間の比較を行った結果を示した図、第5図は
各底吹ガス総流量下での、火点内、火点外の流量比の冶
金効果に及ぼす影響を示したものであり、実機上底吹転
炉での結果を示す図、第6図は各羽口の羽口径を変えた
場合、ノズル先開孔率の変化が各羽口流量に及ぼす影響
を計算して示した図、第7図、第8図は実施例の一例で
底吹総ガス量0.18Nm3/t・min時に火点内流量/
火点外流量を1、1.4とした際の両者の実機上底吹転
炉での結果を比較した図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉底に設けられた単管あるいは2重管の底
    吹羽口から鋼浴中に0.1Nm3/t・min以上の攪拌用
    ガスを吹込むとともに鋼浴面に水冷した上吹多孔ランス
    により酸素ガスジェットを吹付け、この上底吹ガス流量
    比率を0.05〜0.20にした上底吹転炉操業におい
    て、吹錬末期のランス高さ条件下における火点投影面の
    内側に配置した底吹羽口からのガス流量を外側に配置し
    た羽口からの総ガス流量に対する比率を1.2〜2.0
    にて操業することを特徴とする上底吹転炉の操業方法。
  2. 【請求項2】前記火点投影面の内側に配置した底吹羽口
    数と外側に配置した底吹羽口数が同本数で且つ火点内羽
    口の直径を火点外羽口の直径より大きくすることを特徴
    とする請求項1記載の上底吹転炉の操業方法。
  3. 【請求項3】火点内本数と火点外本数を同数とし且つ羽
    口径を火点外羽口より火点内羽口を大きくし、各羽口か
    ら鋼浴中に吹込むガス流量を独立制御および独立設定値
    とすること、若しくは、異径オリフィス等を用いて制御
    することを特徴とする請求項1または2記載の上底吹転
    炉の操業方法。
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