JPH0618072Y2 - 圧縮機における吐出弁機構 - Google Patents

圧縮機における吐出弁機構

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JPH0618072Y2
JPH0618072Y2 JP1988034361U JP3436188U JPH0618072Y2 JP H0618072 Y2 JPH0618072 Y2 JP H0618072Y2 JP 1988034361 U JP1988034361 U JP 1988034361U JP 3436188 U JP3436188 U JP 3436188U JP H0618072 Y2 JPH0618072 Y2 JP H0618072Y2
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JP
Japan
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plate
discharge
valve
buffer plate
chamber
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JP1988034361U
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JPH01139090U (ja
Inventor
克則 河合
辰幸 星野
勇人 池田
Original Assignee
株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は圧縮機における吐出弁機構に関するものであ
る。
(従来の技術) 圧縮室から吐出室を区画するバルブプレート上の吐出ポ
ートを常には閉塞する薄片状の吐出弁は吸入行程時にバ
ルブプレートに衝突し、この衝撃により騒音のみならず
吐出弁の折損といった事故発生のおそれがある。そのた
め、本願出願人はバルブプレートと吐出弁との間に緩衝
プレートを介在し、バルブプレートに対する吐出弁の衝
突緩和を図って騒音及び吐出弁折損を回避する手段の提
案を既に行なっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、圧縮行程時に圧縮室から吐出室へ排出さ
れる冷媒ガスの吐出作用により吐出ポート周囲の緩衝プ
レートがバルブプレートから浮き上がり、この浮き上が
りにより生ずるバルブプレートと緩衝プレートとの微小
間隙に吐出ガスが入り込んで緩衝プレートがさらに浮き
上がる。このように浮き上がった緩衝プレートは吸入行
程時の復帰作用によりバルブプレートに衝突し、新たな
騒音及び緩衝プレートの破損が誘発される。緩衝プレー
トの破損は吐出ポートの包囲縁部に集中し易く、この部
位の破損片が緩衝プレートと吐出弁との間に噛みこまれ
ると吐出弁の弁機能が大幅に低下する。
本考案はこのような騒音発生及び部材の破損を防止し得
る圧縮機における吐出弁機構を提供することを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) そのために本考案では、圧縮室から吐出室を区画するバ
ルブプレート上の吐出ポートを常には閉塞する吐出弁と
バルブプレートとの間に、少なくとも吐出ポートと対応
する部分が全て開口しかつ吐出ポートを包囲する緩衝プ
レートを介在し、吐出弁の周囲に対応する緩衝プレート
の部位には排圧孔を設けた。
(作用) 圧縮室から吐出ポートを介して吐出室へ吐出される圧縮
冷媒ガスはその吐出作用により吐出ポート周囲の緩衝プ
レートをバルブプレートから浮き上がらせ、この浮き上
がりによる生じるバルブプレートと緩衝プレートとの間
の微小間隙に吐出ガスが入り込む。しかしながら、バル
ブプレートと緩衝プレートとの間に入り込んだ吐出ガス
は緩衝プレートの排圧孔から吐出室へ直ちに逃げてしま
い、バルブプレートからの緩衝プレートの浮き上がり量
は極めて僅かである。従って、緩衝プレートの振動によ
るバルブプレートとの接触干渉は軽微となり、騒音及び
干渉プレート損傷が防止される。
(実施例) 以下、本考案をワッブル式圧縮機に具体化した一実施例
を第1〜3図に基づいて説明する。
圧縮機全体のハウジングを構成するシリンダブロック1
及びフロントハウジング2に回転可能に支持された回転
軸3の回転に伴い、回転支持体4が一体的に回転し、回
転支持体4の長孔4aと回転駆動板5のピン5aとの係
合作用により回転駆動板5が前後に揺動可能に回転支持
体4と一体的に回転する。この回転駆動板5には揺動斜
板6が相対回転可能に支持されており、揺動斜板6が回
転駆動板5と共に軸ピン7を中心に回転軸3方向へ揺動
可能である。
第1,2図に示すようにシリンダブロック1には複数の
シリンダボア1a(本実施例で6つ)が回転軸3の周囲
に貫設されており、各シリンダボア1aにはピストン1
8が収容されていると共に、揺動斜板6がピストンロッ
ド18aを介してピストン18に作動連結されている。
従って、回転軸3の回転運動が回転駆動板5を介して揺
動斜板6の前後往復揺動に変換され、ピストン18がシ
リンダボア1a内を前後動する。揺動斜板6の傾角はピ
ストン18を介したクランク室2aとシリンダボア1a
の圧縮室Pとの圧力差に応じて変動し、この変動は図示
しない電磁弁の開閉制御によりクランク室2aへの吐出
ガス供給により制御される。
シリンダブロック1の後端にはリヤハウジング8が弁形
成プレート9及びバルブプレート10を介して接合固定
されており、リヤハウジング8内の吸入室8a及び吐出
室8bがバルブプレート10により圧縮室Pから区画さ
れている。吸入室8a領域にて圧縮室Pと対応する弁形
成プレート9及びバルブプレート10には吸入ポート1
1が貫設されており、吸入ポート11は弁形成プレート
9上の吸入弁9aにより常には閉塞されている。
吐出室8b内にてバルブプレート10上には緩衝プレー
ト13がねじ14により締付固定されており、吐出室8
b領域にて圧縮室Pと対応する弁形成プレート9、バル
ブプレート10及び緩衝プレート13には吐出ポート1
2が貫設されている。緩衝プレート13は鉄板13aと
コーティングされたゴム層13bとからなり、ゴム層1
3bがバルブプレート10上に接している。緩衝プレー
ト13上には吐出弁15及びリテーナ16がねじ17に
より締付固定されており、吐出弁15が吐出ポート12
を常には閉塞するようになっている。そして、緩衝プレ
ート13には円弧状の一対の排圧孔19が吐出ポート1
2及び吐出弁15を挟む対称位置に形成されている。
さて、回転軸3の回転に伴ってピストン18がシリンダ
ボア1a内を往復動し、吸入行程時に冷媒ガスが吸入室
8aから吸入ポート11を経由して圧縮室Pへ吸入さ
れ、圧縮室P内の冷媒ガスが圧縮行程時に吐出弁15を
押し退けつつ吐出ポート12を経由して吐出室8bへ吐
出される。圧縮室Pから吐出室8bへ吐出される冷媒ガ
スはその吐出作用により第3図に鎖線で示すように吐出
ポート12周囲の緩衝プレート13をバルブプレート1
0から押し上げ、この押し上げられた緩衝プレート13
とバルブプレート10との間の微小間隙へ入り込む。し
かしながら、吐出作用により押し上げられる緩衝プレー
ト13の押し上げ領域は吐出ポート12と排圧孔19と
の間の領域の部位に集中し、バルブプレート10から押
し上げられたこの領域のバルブプレート10と緩衝プレ
ート13との微小間隙は排圧孔19に直ちに連通する。
そのため、バルブプレート10と緩衝プレート13との
間に入り込んだ吐出ガスは排圧孔19から吐出室8bへ
直ちに逃れてゆき、バルブプレート10からの緩衝プレ
ート13の浮き上がり量は極めて僅かである。従って、
圧縮行程から吸入行程への移行に伴う吐出弁15の閉塞
復帰は緩衝プレート13により緩衝されると共に、緩衝
プレート13のバルブプレート10への接合復帰は僅か
で距離で済み、高速の圧縮及び吸入の繰り返し伴うバル
ブプレート10に対する緩衝プレート13の振動干渉は
軽微であり、騒音及び緩衝プレート13の破損が効果的
に防止される。当然のことながら緩衝プレート13を構
成する鉄板13aからのゴム層13bの剥離も防止され
る。この振動干渉の抑制は緩衝プレート13の破損及び
ゴム層13bの剥離をもたらす圧縮機の高速限界を高
め、ゴム層13bの剥離を左右する耐使用時間の大幅な
延長を可能とする。
本考案は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば第4図に示すように小円状の複数の排圧孔2
0を吐出弁15の周りに配列してもよく、このようにす
れば吐出弁15周囲の緩衝プレート13の部位の剛性を
確保しつつ緩衝プレート13の効果的な振動干渉を抑制
することができる。又、本考案は従来周知の両頭ピスト
ンタイプの斜板圧縮にも使用可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案は、吐出弁とバルブプレート
との介在される緩衝プレートの吐出弁の周囲に対応する
部位に排圧孔を設けたので、バルブプレートと緩衝プレ
ートと間に入り込む吐出ガスが排圧孔から直ちに吐出室
へ逃れてゆき、これによりバルブプレートと緩衝プレー
トの振動干渉の程度を左右する緩衝プレートとバルブプ
レートとの離間量が極めて僅かとなり、バルブプレート
と緩衝プレートとの振動干渉による騒音及び緩衝プレー
トの破損を防止し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案を具体化した一実施例を示し、第1
図は圧縮機全体の側断面図、第2図は第1図のA−A線
断面図、第3図は第2図のB−B線拡大断面図、第4図
は別例を示す縦断面図である。 吐出室8b、バルブプレート10、吐出ポート12、緩
衝プレート13、吐出弁15、排圧孔19,20、圧縮
室P。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】往復動式の圧縮機において、圧縮室から吐
    出室を区画するバルブプレート上の吐出ポートを常には
    閉塞する吐出弁とバルブプレートとの間に、少なくとも
    吐出ポートと対応する部分が全て開口しかつ吐出ポート
    を包囲する緩衝プレートを介在し、吐出弁の周囲に対応
    する緩衝プレートの部位には排圧孔を設けた圧縮機にお
    ける吐出弁機構。
JP1988034361U 1988-03-15 1988-03-15 圧縮機における吐出弁機構 Expired - Lifetime JPH0618072Y2 (ja)

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JP1988034361U JPH0618072Y2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 圧縮機における吐出弁機構

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JP1988034361U JPH0618072Y2 (ja) 1988-03-15 1988-03-15 圧縮機における吐出弁機構

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Publication Number Publication Date
JPH01139090U JPH01139090U (ja) 1989-09-22
JPH0618072Y2 true JPH0618072Y2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=31261072

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5113684U (ja) * 1974-07-19 1976-01-31

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JPH01139090U (ja) 1989-09-22

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