JPH0618018Y2 - 2サイクルエンジンのクランク軸受潤滑装置 - Google Patents
2サイクルエンジンのクランク軸受潤滑装置Info
- Publication number
- JPH0618018Y2 JPH0618018Y2 JP1986158256U JP15825686U JPH0618018Y2 JP H0618018 Y2 JPH0618018 Y2 JP H0618018Y2 JP 1986158256 U JP1986158256 U JP 1986158256U JP 15825686 U JP15825686 U JP 15825686U JP H0618018 Y2 JPH0618018 Y2 JP H0618018Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reed valve
- valve seat
- oil
- crank
- crankcase
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、2サイクルエンジンにおけるクランク軸受
の潤滑装置に関する。
の潤滑装置に関する。
(従来の技術) 2サイクルエンジンのクランク軸受の潤滑装置は、一般
的に第3図に示される構造を成している。このクランク
軸受の潤滑装置では、図示しない吸気通路から、潤滑油
を含んだガソリンと空気の混合気をクランク室Aへ吸い
込んでいる。この2サイクルエンジンの運転による掃気
行程の際、オイルを含んだ混合気は掃気通路Bを通過す
る。
的に第3図に示される構造を成している。このクランク
軸受の潤滑装置では、図示しない吸気通路から、潤滑油
を含んだガソリンと空気の混合気をクランク室Aへ吸い
込んでいる。この2サイクルエンジンの運転による掃気
行程の際、オイルを含んだ混合気は掃気通路Bを通過す
る。
この時、オイルの一部は、掃気通路Bの壁面Cに付着
し、壁面に沿って下方へと流れる。掃気通路Bの下方に
は、クランク軸受Dに連結されるオイル通路Eが設けら
れており、掃気通路Bの壁面C沿いに流下したオイル
は、このオイル通路を通り、クランク軸受Dに供給され
る。
し、壁面に沿って下方へと流れる。掃気通路Bの下方に
は、クランク軸受Dに連結されるオイル通路Eが設けら
れており、掃気通路Bの壁面C沿いに流下したオイル
は、このオイル通路を通り、クランク軸受Dに供給され
る。
しかしながら、従来のクランク軸受の潤滑装置では、シ
リンダ軸線が略水平もしくは下方に下がった状態に配置
された2サイクルエンジンに適用することは、掃気通路
とクランク軸受の位置関係により、不可能であるという
欠点があった。
リンダ軸線が略水平もしくは下方に下がった状態に配置
された2サイクルエンジンに適用することは、掃気通路
とクランク軸受の位置関係により、不可能であるという
欠点があった。
そこで、シリンダ軸線が略水平もしくは下方に下がった
2サイクルエンジンでは、クランクケースの壁面に付着
したオイルを、とい状のオイル収集板で集め、クランク
軸受に供給している。しかし、この場合では、クランク
ケース内にとい状のオイル収集板を設ける必要があるの
で、クランクケースが大型化すると共に、掃気のために
必要な一次圧縮力が低下してしまうという欠点があっ
た。
2サイクルエンジンでは、クランクケースの壁面に付着
したオイルを、とい状のオイル収集板で集め、クランク
軸受に供給している。しかし、この場合では、クランク
ケース内にとい状のオイル収集板を設ける必要があるの
で、クランクケースが大型化すると共に、掃気のために
必要な一次圧縮力が低下してしまうという欠点があっ
た。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の2サイクルエンジンのクランク軸受潤滑装置で
は、シリンダ軸線が略水平もしくは下方に下がった状態
に配置された2サイクルエンジンには適用できないとい
う欠点があった。また、クランク壁面にオイル収集板を
設けたものでは、クランクケースが大型化したり、一次
圧縮力が低下するという欠点があった。
は、シリンダ軸線が略水平もしくは下方に下がった状態
に配置された2サイクルエンジンには適用できないとい
う欠点があった。また、クランク壁面にオイル収集板を
設けたものでは、クランクケースが大型化したり、一次
圧縮力が低下するという欠点があった。
この考案は、これらの問題点を解決するために成された
もので、シリンダ軸線が略水平もしくは下方に下がった
状態に配置されたエンジンでも、クランク軸受を円滑に
潤滑することができると共に、クランク壁面への余分な
部材の張出しを避けた2サイクルエンジンのクランク軸
受潤滑装置を得ることを目的とする。
もので、シリンダ軸線が略水平もしくは下方に下がった
状態に配置されたエンジンでも、クランク軸受を円滑に
潤滑することができると共に、クランク壁面への余分な
部材の張出しを避けた2サイクルエンジンのクランク軸
受潤滑装置を得ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この考案は、前述の問題点を解決するために成されたも
ので、吸気管とクランクケースとの間に、リードバルブ
を備えたリードバルブシートを設け、上記リードバルブ
を介して混合気をクランクケース内に導くようにした2
サイクルエンジンにおいて、前記リードバルブシートを
クランク軸の略上方に設けると共に、上記リードバルブ
シートをクランクケースに取り付けるリードバルブシー
ト取付部に、前記リードバルブシートとリードバルブシ
ート取付部のクランクケースへの接合部との間で、クラ
ンク室内に向って突出する突起を設け、この突起の直下
からクランク軸受まで延びるオイル通路を設けたもので
ある。
ので、吸気管とクランクケースとの間に、リードバルブ
を備えたリードバルブシートを設け、上記リードバルブ
を介して混合気をクランクケース内に導くようにした2
サイクルエンジンにおいて、前記リードバルブシートを
クランク軸の略上方に設けると共に、上記リードバルブ
シートをクランクケースに取り付けるリードバルブシー
ト取付部に、前記リードバルブシートとリードバルブシ
ート取付部のクランクケースへの接合部との間で、クラ
ンク室内に向って突出する突起を設け、この突起の直下
からクランク軸受まで延びるオイル通路を設けたもので
ある。
(作用) この考案を適用した2サイクルエンジンのクランク軸受
潤滑装置では、クランク軸の略上方に設けられたリード
バルブシートのリードバルブシート取付部に付着したオ
イルは、リードバルブシート取付部に設けられた突起に
より集められる。この突起から流下したオイルは、直下
に設けられたオイル通路を通り、クランク軸受まで導か
れ、クランク軸受を円滑に潤滑することができる。した
がって、シリンダ軸線の方向に関係なく、クランク軸受
の潤滑装置を得ることができる。
潤滑装置では、クランク軸の略上方に設けられたリード
バルブシートのリードバルブシート取付部に付着したオ
イルは、リードバルブシート取付部に設けられた突起に
より集められる。この突起から流下したオイルは、直下
に設けられたオイル通路を通り、クランク軸受まで導か
れ、クランク軸受を円滑に潤滑することができる。した
がって、シリンダ軸線の方向に関係なく、クランク軸受
の潤滑装置を得ることができる。
(実施例) 第1図および第2図は本考案の一実施例を示す。
クランク軸1は、クランク軸受2a,2bにより、クラ
ンクケース3a,3bに支承されている。クランク軸1
の前方には、シリンダ4が設けられており、シリンダ4
の軸線は略水平方向に向いている。
ンクケース3a,3bに支承されている。クランク軸1
の前方には、シリンダ4が設けられており、シリンダ4
の軸線は略水平方向に向いている。
クランク軸1の略上方には、リードバルブシート5が設
けられ、このリードバルブシート5の下面には、リード
バルブ6およびバルブストッパ7がビス8等の固定具に
より取付けられている。リードバルブシート5の上部に
は、つば状の取付部9が形成されており、この取付部9
は吸気管10と共にボルト11によりクランクケース3
a,3bに締め付けられている。
けられ、このリードバルブシート5の下面には、リード
バルブ6およびバルブストッパ7がビス8等の固定具に
より取付けられている。リードバルブシート5の上部に
は、つば状の取付部9が形成されており、この取付部9
は吸気管10と共にボルト11によりクランクケース3
a,3bに締め付けられている。
吸気管10の上流側には、図示しないキャブレタおよび
オイル吐出口が設けられており、オイルを含む空気とガ
ソリンとの混合気を吸気管10に供給している。混合気
と共に吸気管10に供給されたオイルは、リードバルブ
6を通り、クランクケース3a,3bに吸入される。
オイル吐出口が設けられており、オイルを含む空気とガ
ソリンとの混合気を吸気管10に供給している。混合気
と共に吸気管10に供給されたオイルは、リードバルブ
6を通り、クランクケース3a,3bに吸入される。
吸入されたオイルはエンジンの運転に伴うクランク軸の
回転により振り飛ばされ、クランクケース3a,3b内
でミスト状になり、オイルの一部は、リードバルブ6の
リードバルブシート5やその取付部9に付着する。リー
ドバルブシート取付部9に付着したオイルはつば状(フ
ランジ状)取付部9のリードバルブシート5とその取付
部のクランクケース3a,3bへの接合部との間に設け
られた突起12a,12bにより集められる。この突起
12,12bはクランクケース内に露出して設けられて
おり、クランクケース3a,3bにより形成されるクラ
ンク室内に向って突出する凸状になっている。
回転により振り飛ばされ、クランクケース3a,3b内
でミスト状になり、オイルの一部は、リードバルブ6の
リードバルブシート5やその取付部9に付着する。リー
ドバルブシート取付部9に付着したオイルはつば状(フ
ランジ状)取付部9のリードバルブシート5とその取付
部のクランクケース3a,3bへの接合部との間に設け
られた突起12a,12bにより集められる。この突起
12,12bはクランクケース内に露出して設けられて
おり、クランクケース3a,3bにより形成されるクラ
ンク室内に向って突出する凸状になっている。
突起12a,12bにより集められたオイルは、その自
重により流下して、突起12a,12bの直下に設けら
れたオイル通路13a,13bに流入する。オイル通路
13a,13bはクランクケース3a,3bに穿設され
ており、突起12a,12bの直下からクランク軸受2
a,2bまでを貫通している。したがって、オイルはク
ランク軸受2a,2bに供給され、クランク軸受を円滑
にオイル潤滑することができる。
重により流下して、突起12a,12bの直下に設けら
れたオイル通路13a,13bに流入する。オイル通路
13a,13bはクランクケース3a,3bに穿設され
ており、突起12a,12bの直下からクランク軸受2
a,2bまでを貫通している。したがって、オイルはク
ランク軸受2a,2bに供給され、クランク軸受を円滑
にオイル潤滑することができる。
この考案では、オイルを供給する通路として、シリンダ
4内を用いていないので、シリンダ4の軸線がどの方向
に向いていても、例えば略水平や下方に下がった状態で
もクランク軸受2a,2bは円滑に潤滑される。
4内を用いていないので、シリンダ4の軸線がどの方向
に向いていても、例えば略水平や下方に下がった状態で
もクランク軸受2a,2bは円滑に潤滑される。
さらに、この実施例では、リードバルブシート5に設け
られた突起12a,12bにオイルが付着し易いよう
に、突起12a,12bと対向するクランクケース3
a,3bの周囲に座ぐり14が設けられている。この座
ぐり14により、リードバルブシート5のオイル付着面
の面積が増し、多量のオイルが突起12a,12bによ
り集められ、効率良くクランク軸受2a,2bを潤滑す
ることができる。
られた突起12a,12bにオイルが付着し易いよう
に、突起12a,12bと対向するクランクケース3
a,3bの周囲に座ぐり14が設けられている。この座
ぐり14により、リードバルブシート5のオイル付着面
の面積が増し、多量のオイルが突起12a,12bによ
り集められ、効率良くクランク軸受2a,2bを潤滑す
ることができる。
この考案に係る2サイクルエンジンのクランク軸受潤滑
装置では、シリンダ軸線が略水平もしくは下方に下がっ
た状態で配置されたエンジンにも適用することができる
と共に、クランクケース内のクランク室で飛散し、リー
ドバルブのリードバルブシート取付部に付着したオイル
は、この取付部に形成された突起に有効的に案内されて
集められ、突起部に案内されたオイルが重力による自然
落下でオイル通路に滴下され、このオイル通路を通って
クランク軸受に効率よく案内される。したがって、クラ
ンクケース壁面にも、とい状のオイル収集板を設ける必
要が無いので、一次圧縮力を弱めたりクランクケースを
大型化することなく、オイルをクランク軸受に効率良く
導くことができる。
装置では、シリンダ軸線が略水平もしくは下方に下がっ
た状態で配置されたエンジンにも適用することができる
と共に、クランクケース内のクランク室で飛散し、リー
ドバルブのリードバルブシート取付部に付着したオイル
は、この取付部に形成された突起に有効的に案内されて
集められ、突起部に案内されたオイルが重力による自然
落下でオイル通路に滴下され、このオイル通路を通って
クランク軸受に効率よく案内される。したがって、クラ
ンクケース壁面にも、とい状のオイル収集板を設ける必
要が無いので、一次圧縮力を弱めたりクランクケースを
大型化することなく、オイルをクランク軸受に効率良く
導くことができる。
第1図は本考案を適用した2サイクルエンジンの一実施
例を示す縦断面図、第2図は第1図のX−X線に沿う断
面図、第3図は従来のクランク軸受潤滑装置を示す縦断
面図である。 1…クランク軸、2a,2b…クランク軸受、3a,3
b…クランクケース、5…リードバルブシート、6…リ
ードバルブ、9…取付部、10…吸気管、12a,12
b…突起、13a,13b…オイル通路。
例を示す縦断面図、第2図は第1図のX−X線に沿う断
面図、第3図は従来のクランク軸受潤滑装置を示す縦断
面図である。 1…クランク軸、2a,2b…クランク軸受、3a,3
b…クランクケース、5…リードバルブシート、6…リ
ードバルブ、9…取付部、10…吸気管、12a,12
b…突起、13a,13b…オイル通路。
Claims (1)
- 【請求項1】吸気管とクランクケースとの間に、リード
バルブを備えたリードバルブシートを設け、上記リード
バルブを介して混合気をクランクケース内に導くように
した2サイクルエンジンにおいて、前記リードバルブシ
ートをクランク軸の略上方に設けると共に、上記リード
バルブシートをクランクケースに取り付けるリードバル
ブシート取付部に、前記リードバルブシートとリードバ
ルブシート取付部のクランクケースへの接合部との間
で、クランク室内に向って突出する突起を設け、この突
起の直下からクランク軸受まで延びるオイル通路を設け
たことを特徴とする2サイクルエンジンのクランク軸受
潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986158256U JPH0618018Y2 (ja) | 1986-10-17 | 1986-10-17 | 2サイクルエンジンのクランク軸受潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986158256U JPH0618018Y2 (ja) | 1986-10-17 | 1986-10-17 | 2サイクルエンジンのクランク軸受潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6363513U JPS6363513U (ja) | 1988-04-26 |
JPH0618018Y2 true JPH0618018Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=31081578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986158256U Expired - Lifetime JPH0618018Y2 (ja) | 1986-10-17 | 1986-10-17 | 2サイクルエンジンのクランク軸受潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618018Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS603290Y2 (ja) * | 1979-09-27 | 1985-01-30 | スズキ株式会社 | 2サイクルエンジンの潤滑装置 |
JPS5722498A (en) * | 1980-07-11 | 1982-02-05 | Yamaha Motor Co Ltd | 2-cycle engine crank shaft bearing lubrication system |
-
1986
- 1986-10-17 JP JP1986158256U patent/JPH0618018Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6363513U (ja) | 1988-04-26 |
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