JPH06180171A

JPH06180171A - 冷蔵ショーケース

Info

Publication number: JPH06180171A
Application number: JP35135792A
Authority: JP
Inventors: Toshimasa Iwata; 稔真岩田
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1992-12-08
Filing date: 1992-12-08
Publication date: 1994-06-28
Anticipated expiration: 2010-11-22
Also published as: JPH07109339B2

Abstract

(57)【要約】【目的】スーパーマーケット等の生鮮食品販売用の冷
蔵ショーケースに、商品を迅速かつ簡単に陳列補充する
ことができるようにする。【構成】冷蔵ショーケースの上部に、左右水平方向を
なし、後縁に吸入口１５を、前縁に下方を向く冷気吹出
口１７を有する冷却装置１３を内蔵した庇体１を設置
し、下方の床面２の後部又は前部に、冷気吹出口１７か
ら吹き下ろされた冷気流の方向を、床面２付近で後方に
向けて転換する気流方向転換用ダクト６，３６を設置す
る。陳列棚を兼ねる搬送カート５は、ダクトを設置した
逆側から、冷蔵ショーケースに搬出入でき、かつ、冷気
流が床面付近で後方に向けて流れて、搬送カートに載置
した食品類を効率よく保冷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スーパーマーケット等
において、食品を冷蔵状態で陳列する冷蔵ショーケース
に関し、特に、食品を陳列した陳列用カートを、ショー
ケースに簡単に出し入れできるようにして、商品の陳列
や補充を容易に行い得るようにした冷蔵ショーケースに
関する。

【０００２】

【従来の技術】スーパーマーケット等では、生鮮食品用
の陳列棚を冷蔵ショーケースとして構成して、食品の品
質を保全するようにしている。

【０００３】一般に、冷蔵ショーケースは、陳列棚の上
方に設置した庇体の前縁から、下方に向けて冷風を吹き
下ろし、床面に設置した吸引用ダクトで冷風を吸引し
て、陳列たなの前面に冷風のエアカーテンを形成してあ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の冷蔵ショーケー
スでは、一般に、陳列棚を顧客の通路に面して設置して
あり、陳列棚に商品である食品を陳列補充する場合に
も、前面の通路側から行っている。

【０００５】すなわち、食品を陳列補充する際には、他
の場所に設置されている冷蔵倉庫内で、補充すべき食品
を搬送用の台車(以下、搬送カートという)に載せ、この
搬送カートを店内の通路を通して冷蔵ショーケースの前
面に移動させて、搬送カートから食品を陳列棚に移し代
えている。

【０００６】したがって、食品を陳列棚に補充する間
は、通路に搬送カートを停止させておかねばならないの
で、顧客の通行を妨げ、買物のじゃまになる不都合があ
る。補充の間も容易に通行できるように通路の幅を大き
くすると、売場の有効面積が減少して、店舗の使用効率
が悪くなる問題がある。

【０００７】この不都合を改善する手段として、定位置
に固設された陳列棚に代えて、搬送カート自体を陳列棚
として形成し、冷蔵倉庫内で搬送カートに食品を陳列状
態に載置しておき、冷蔵ショーケース内に移動させて、
そのまま陳列棚として使用できるようにしたものがあ
る。

【０００８】しかし、この場合も、冷蔵ショーケースの
前面の床上に冷風の吸入ダクトが設置されているため、
まず、吸入ダクトを取り外して搬送カートの通路を開放
した後、使用ずみの搬送カートを冷蔵ショーケースから
引き出し、新しい搬送カートを冷蔵ショーケース内に送
入し、吸入ダクトを床面に再装着するという手順を要
し、少なからぬ時間と労力を必要とする。

【０００９】このように搬送カートの交換に時間がかか
ると、やはり顧客のじゃまになり、また、搬送カート上
の食品が室温に曝される時間が長くなって、食品の鮮度
が低下するとともに、食品の取扱方法も、ある程度限定
される等の問題があった。

【００１０】本発明は、従来の冷蔵ショーケースにおけ
るこれらの不都合を改善し、陳列棚を形成した搬送カー
トを、冷蔵ショーケースに迅速かつ容易に搬出入できる
ようにした冷蔵ショーケースを提供することを目的とす
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、次のとおりに構成されている。

【００１２】冷蔵ショーケースの上部に左右水平方向を
なし、後縁に吸入口を、前縁に下方を向く冷気吹出口を
有する冷却装置を内蔵する庇体を設置し、下方の床面
に、冷気吹出口から吹き下ろされた気流の方向を、冷蔵
ショーケースの後方に向けて変換する気流方向転換用ダ
クトを設置し、床上に、陳列端を形成する移動可能な搬
送カートを収容するようにした冷蔵ショーケース。

【００１３】冷蔵ショーケースの後面を、建物の壁体に
面して設置し、気流方向転換用ダクトを壁体に接して配
置し、その前面に吸気口を、上面に送気口を設けて、庇
体の冷気吹出口から吹き下ろされた気流を床面付近で後
方に向けて吸引し、庇体の吸入口に向けて上方に送気す
るようにしてもよい。

【００１４】あるいは、冷蔵ショーケースの後面を、冷
蔵倉庫の壁面開口部に対向させて設置し、気流方向転換
用ダクトを冷蔵ショーケース内の前面の床上に配置し、
その上面に吸気口を、後面に送気口を設けて、庇体の冷
気吹出口から吹き下ろされた気流を吸気口から吸引し、
床面に沿って後方へ送気するようにしてもよい。

【００１５】

【作用】庇体に内蔵した冷却装置からの冷風は、庇体の
前縁の吹出口から、床面に向けて下方に吹き下ろされ、
気流方向転換用ダクトにより、床面に沿って後方に流れ
て、冷蔵ショーケース内の床面上に収容した搬送カート
に載置した食品を、効率よく保冷する。

【００１６】気流方向転換用ダクトを、冷蔵ショーケー
スの後面の壁体に接して配置した場合は、搬送カートを
前面通路から冷蔵ショーケース内に搬出入する際に、気
流転換用ダクトがじゃまになることなく、迅速かつ容易
に行うことができる。

【００１７】冷蔵ショーケースの後面を冷蔵倉庫の壁面
開口部に対向させ、気流方向転換用ダクトを前面通路側
に配置した場合は、搬送カートを店内の通路を通さず
に、冷蔵倉庫と冷蔵ショーケースとの間を、直接移動さ
せることができる。

【００１８】

【第１実施例】図１は、本発明の冷蔵ショーケースの第
１実施例の外観を示す斜視図である。

【００１９】この冷蔵ショーケースは、上部に左右水平
方向をなす庇体(１)を設置し、その左右両端と床面(２)
との間に側面板(３)を取付けて、陳列用ブースを形成し
てある。

【００２０】図１の実施例は、冷蔵ショーケースの後面
を建物の壁体(４)に近接させて設置してあり、通路に向
けて開放された前面から、陳列棚を兼ねる搬送カート
(５)を搬出入するように構成されている。

【００２１】冷蔵ショーケース内の床面(２)の後端部に
は、気流方向を転換するダクト(６)が設置されている。

【００２２】図２は、図１の冷蔵ショーケースの縦断側
面図である。庇体(１)は、前端に垂下部(11ａ)を設けた
Ｚ字形のフレーム(11)を有し、吊りボルト(12)により、
建物の天井(７)に固着された構造材(８)に装着されて、
下方の床面(２)から所要の高さに設置してある。

【００２３】フレーム(11)の中央部下面には、冷凍機に
接続された蒸発器(13)が装着されている。冷凍機の本体
(図示省略)は、庇体(１)と分離して、適宜の場所、たと
えばブース近傍の床上等に設置してある。

【００２４】蒸発器(13)の下面には、蒸発器(13)から排
出される水滴を庇体(１)の外へ排水するためのドレイン
パン(14)を付設してある。

【００２５】フレーム(11)の後端に、格子状に形成した
吸入口(15)を設置してある。吸入口(15)は、下端をやや
前方にして傾設され、下方からの気流を吸入するように
してある。

【００２６】吸入口(15)の内部に吸気フアン(16)を設置
して、吸入口(15)を通して外気を吸入し、蒸発器(13)に
送りこむようにしてある。

【００２７】フレーム(11)前端の垂下部(11ａ)の下端
に、格子状に形成した冷気吹出口(17)を、後方に向けて
設置してある。冷気吹出口(17)は、後端をやや下方にし
て傾設され、蒸発器(13)を通って冷却された気流を、下
方の床面(２)の前方へ向けて吹き出すようにしてある。

【００２８】冷気吹出口(17)の後端と吸入口(15)の下端
との間に、適宜の形状のカバー(18)を架設してあり、カ
バー(18)の下面に、ブース内を照明するためのランプ(1
9)が取り付けられている。

【００２９】フレーム(11)の上面に、前方に突出する支
持板(20)を固着し、その前端部の下面に、後記する表示
パネル(24)を照明するランプ(21)を設置し、支持板(20)
の前端にランプカバー(22)を垂設してある。

【００３０】フレーム(11)の前端の垂下部(11ａ)の下端
と支持板(20)の下面との間には、表示パネルの支持板(2
3)が装着されている。支持板(23)は、前下方に向く面を
形成してあり、この冷蔵ショーケースで販売する商品名
を表示した表示パネル(24)を装着してある。

【００３１】この実施例では、下方の床面(２)上に設け
た気流方向転換用のダクト(６)を、冷蔵ショーケースの
後面の壁体(４)に接して配置してある。

【００３２】ダクト(６)は、長方形断面に形成されて、
ブース前面の通路側を向く面に吸気口(25)を、上面に送
気口(26)を設けてある。吸気口(25)及び送気口(26)は、
それぞれ格子状に形成してある。

【００３３】ダクト(６)の中に送風フアン(27)を設置し
て、吸気口(25)から外気を吸引し、送気口(26)から上方
へ排気するようにしてある。吸引された気流の方向を、
効率よく上方へ向けて転換するためにに、ダクト(６)内
に断面を弧状に形成した導風板を設置するようにしても
よい。

【００３４】一方、陳列棚を兼ねる搬送カート(５)は、
車輪(28)を備える台車(29)の左右両端に支持枠(30)を立
設し、複数段の棚板(31)を支承してある。支持枠(30)
は、図１に示すように、中央部にも設けて３個としてあ
ってもよい。

【００３５】搬送カート(５)は、他の場所に設けられた
冷蔵倉庫内で、所要の食品類を棚板(31)に載置し、冷蔵
ショーケースの中に移動される。この場合、冷蔵ショー
ケース内の床面(２)は、店内の通路と同一面に形成して
あり、かつ、冷蔵ショーケースの前面通路側には、床面
(２)から突出する障害物が存在しないので、搬送カート
(５)を迅速かつ容易に冷蔵ショーケース内に搬出入する
ことができる。

【００３６】庇体(１)の吸入口(15)から吸入され、蒸発
器(13)を通って冷却された気流は、冷気吹出口(17)から
下方に吹き出して、図２に矢印で示すように、冷蔵ショ
ーケースの前面側を下降し、気流方向転換用のダクト
(６)の吸気口(25)に吸引されて後方に流れて、搬送カー
ト(５)の棚板(31)に陳列されている食品を保冷し、ダク
ト(６)の吸気口(25)に吸引され、送気口(26)から上方に
吹き出して、庇体(１)の吸入口(15)に循環する。

【００３７】

【第２実施例】図３は、本発明の冷蔵ショーケースの第
２実施例を示す縦断側面図である。この実施例における
庇体(１)は、前記第１実施例とまったく同一に構成され
ているので、外形のみを鎖線で示し、説明を省略する。

【００３８】この第２実施例では、冷蔵ショケースの後
面を、冷蔵倉庫(32)の壁面(33)の開口部(34)に対向させ
て設置してあり、また、気流方向転換用のダクト(36)
を、冷蔵ショーケースの前面通路側の床面(２)上に配置
してある。

【００３９】ダクト(36)は、長方形断面に形成されて、
上面に吸気口(37)を、冷蔵倉庫側を向く後面に送気口(3
8)を設けてあリ、送気フアン(39)が内蔵されている。

【００４０】庇体(１)の冷気吹出口(17)から吹き下ろさ
れた気流は、冷蔵ショーケースの前面側を下降して、ダ
クト(36)の吸気口(37)に吸引されて、送気口(38)から後
方に向けて吹き出される。

【００４１】庇体(１)の吸入口(15)には、冷蔵倉庫(32)
内の冷気が供給されるため、冷気吹出口(17)から充分に
冷却された気流を吹き出すことができ、第１実施例に比
して、陳列食品の保冷効果が一層向上する。

【００４２】陳列棚を兼ねる搬送カート(５)は、前記第
１実施例と同様に構成してあり、この第２実施例では、
冷蔵倉庫(32)内で所要の食品類を載置した後、矢印Ａで
示すように、冷蔵倉庫(32)の開口部(34)を通って、直接
に冷蔵ショーケース内に移動させることができる。

【００４３】したがつて、冷蔵ショーケースの前面通路
側の床面に、気流方向転換用のダクト(36)が設置してあ
っても、搬送カート(５)の移動を妨げることがなく、搬
送カート(５)を迅速かつ容易に冷蔵ショーケースに搬出
入することができる。

【００４４】この第２実施例では、搬送カート(５)を店
内の通路を通して移動させる必要がないので、店舗内の
混雑を招くおそれがなくなり、かつ、移動に際して、載
置した食品類が室温に曝されないため、品質の低下を防
止できる利点がある。

【００４５】

【発明の効果】

(ａ) 陳列棚を兼ねる搬送カートに、冷蔵倉庫内で商品
の食品類を所望の陳列状態に載置し、そのまま冷蔵ショ
ーケースに搬送して、陳列棚として使用できるので、陳
列補充をきわめて簡易に行うことができる。

【００４６】(ｂ) 冷蔵ショーケースを保冷するための
冷却装置や冷風の給排口を上部の庇体に配置し、床面に
は、気流方向転換用ダクトのみが、冷蔵ショーケースの
後部又は前部に設置されているので、搬送カートを冷蔵
ショーケースの前面又は後面から容易に出し入れするこ
とができる。

【００４７】(ｃ) したがって、商品の陳列補充を、通
路に搬送カートを停止させておくことなく、迅速かつ容
易に行うことができるので、顧客の買物を妨げることが
なく、店内の混雑防止に寄与し、サービスが向上する。

【００４８】(ｄ) 冷蔵ショーケースを、その後面が冷
蔵倉庫の壁面開口部に対向する位置に設置すれば、庇体
の吸入口に冷蔵倉庫内の冷気が供給されて冷却能力が向
上し、充分な保冷効果を得ることができるとともに、搬
送カートを店内の通路を通さずに、冷蔵倉庫と冷蔵ショ
ーケースとの間を直接に移動させることができ、作業能
率の改善と、店舗の合理的レイアウトを図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の冷蔵ショーケースの外観
を示す斜視図である。

【図２】同第１実施例の縦断側面図である。

【図３】本発明の第２実施例の冷蔵ショーケースの縦断
側面図である。

【符号の説明】

(１)庇体 (２)床面 (３)側面板 (４)壁体 (５)搬送カート (６)気流方
向転換用ダクト (７)天井 (８)構造材 (11)フレーム (12)吊りボ
ルト (13)蒸発器 (14)ドレイ
ンパン (15)吸入口 (16)吸気フ
アン (17)冷気吹出口 (18)カバー (19)ランプ (20)支持板 (21)表示パネル照明ランプ (22)ランプ
カバー (23)支持板 (24)表示パ
ネル (25)吸気口 (26)送気口 (27)送気フアン (28)車輪 (29)台車 (30)支持枠 (31)棚板 (32)冷蔵倉
庫 (33)壁面 (34)開口部 (36)気流方向転換用ダクト (37)吸気口 (38)送気口 (39)送気フ
アン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】冷蔵ショーケースの上部に左右水平方向
をなし、後縁に吸入口を、前縁に下方を向く冷気吹出口
を有する冷却装置を内蔵する庇体を設置し、下方の床面
に、冷気吹出口から吹き下ろされた気流の方向を、冷蔵
ショーケースの後方に向けて転換する気流方向転換用ダ
クトを設置し、床上に、陳列端を形成する移動可能な搬
送カートを収容するようにした冷蔵ショーケース。
【請求項２】冷蔵ショーケースの後面を、建物の壁体
に面して設置し、気流方向転換用ダクトを壁体に接して
配置し、その前面に吸気口を、上面に送気口を設けて、
庇体の冷気吹出口から吹き下ろされた気流を床面付近で
後方に向けて吸引し、庇体の吸入口に向けて上方に送気
するようにしたことを特徴とする請求項１に記載の冷蔵
ショーケース。
【請求項３】冷蔵ショーケースの後面を、冷蔵倉庫の
壁面開口部に対向させて設置し、気流方向転換用ダクト
を冷蔵ショーケース内の前面の床上に配置し、その上面
に吸気口を、後面に送気口を設けて、庇体の冷気吹出口
から吹き下ろされた気流を吸気口から吸引し、床面に沿
って後方へ送気するようにしたことを特徴とする請求項
１に記載の冷蔵ショーケース。