JPH06180060A - 墜落防止器 - Google Patents

墜落防止器

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JPH06180060A
JPH06180060A JP33210692A JP33210692A JPH06180060A JP H06180060 A JPH06180060 A JP H06180060A JP 33210692 A JP33210692 A JP 33210692A JP 33210692 A JP33210692 A JP 33210692A JP H06180060 A JPH06180060 A JP H06180060A
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JP
Japan
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drum
wire
drive
winding
wall surface
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Withdrawn
Application number
JP33210692A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Matsuda
義法 松田
Hitoshi Sasaki
均 佐々木
Eiki Onozuka
栄樹 小野塚
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Endo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Endo Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面ロボット用の墜落防止器を提供する。 【構成】 壁面ロボットに取り付けられるワイヤーを巻
き取るドラムと、ドラムを回転させるためのドラム軸9
と、ドラム軸9に駆動力を伝達する歯車11と、歯車1
1と噛み合うウォームギヤ12が設けられている駆動軸
13と、壁面ロボットを上昇又は下降させるためのトル
クを駆動軸13に与えるウインチモータ4と、駆動軸1
3の回転を停止させるウインチブレーキ5と、ワイヤー
に張力を与えるリールモータ6と、リールモータ6のト
ルクを所定値に保持するコントルク14とから成る墜落
防止器。 【効果】壁面ロボット用の墜落防止器を地上に設置でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高所作業体即ち壁面ロ
ボット又は壁面作業者のための墜落防止器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、壁面を昇降するロボットが種々開
発、実用化されてきているが、それらの中で、例えば、
吸盤等で壁に吸い付く方式の壁面ロボットは、万一吸盤
を作動する圧縮空気等の駆動源が遮断されると墜落する
虞れがあるので、上方から墜落防止用の補助のワイヤー
を繋いでおく必要がある。
【0003】補助のワイヤーとしては、墜落防止器即ち
セルフロックのワイヤーを使用するのが一般的である。
従来のセルフロック100の概略構成図を図10に、そ
の縦断面図を図11に示す。セルフロック100は、ケ
ース101と、ケース101内に回転可能に支持された
ドラム102と、ドラム102に巻かれたワイヤー10
3と、ワイヤー103の巻き戻し力をドラム102に与
えるように作用する渦巻きばね104と、ドラム102
に固定されドラム102と共に回転するつめ車105
と、ケース101に回転可能取り付けられ一端部106
aがつめ車105の歯と当接可能であり他端部106b
がつめ車の歯を係止可能なつめ106と、つめ106の
一端部106aがつめ車の歯に当接するようにつめ10
6を付勢するばね107と、建造物など固定物に取り付
けるためのフック108と、吊り下げる物体を接続する
ためのフック109とから成る。フック109に接続さ
れた物体例えば壁面ロボットが落下するとつめ車105
が時計方向に回転し、つめ車105の歯がつめ106の
一端部106aに高速でぶつかり、その勢いでつめ10
6の他端部106bがつめ車105の歯を係止してドラ
ム102の回転を止めて、壁面ロボットが墜落すること
を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の墜落防止器即ち
セルフロックは、ワイヤーをドラム内の渦巻きばねによ
って巻き取っているため、ワイヤーを長尺にできないと
いう問題点があった。そのため、墜落防止器を建物の上
部に設置しなければならないので、墜落防止器の設置又
は移動が困難であるうえ、メンテナンスも大変であっ
た。
【0005】また、壁面ロボットを使用するときには、
墜落防止器と共にウインチが必要である。これは壁面ロ
ボット自体で壁を昇降することはできるのだが、時間が
非常にかかるので、ウインチを用いて壁面ロボットを地
上から使用する高さにまで吊り上げるのである。ウイン
チで壁面ロボットを吊り上げた後、ウインチのワイヤー
を壁面ロボットに取り付けたままにしておくと、ウイン
チのワイヤーが壁面ロボットの動作に追従せずロボット
に絡まったり、あるいは壁面ロボットの墜落の原因にも
なっていた。従って、壁面ロボットの動作時はウインチ
用のワイヤーを壁面ロボットから外しておかなければな
らなかった。しかし、壁面ロボットをウインチで引き上
げてから、ワイヤーを墜落防止器に繋ぎ代える必要があ
るため、高所でワイヤーの取り付け取り外しを人手で行
なわなければならず時間が掛かるという問題があった。
【0006】更に、また、壁面ロボットが落下して一端
セルフロックが作動したら、セルフロックを解除するた
めに、壁面ロボットにウインチのワイヤーを取り付けな
ければならない。このとき壁面ロボットは地上より何十
メートルと高所にあり、ワイヤーの結合又は切り離しに
は、相当の危険と相当の時間を費やし続けてきた。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の墜落防止器1は、昇降能力を有する高所作
業体39が取り付けられるワイヤー2を巻き取り又は繰
り出すためのドラム3と、高所作業体39を所定の高さ
で昇降するためにドラム3を駆動する第1駆動手段4
と、高所作業体39が自身の昇降能力で上昇するときに
ワイヤー2を巻き取り、高所作業体39が自身の昇降能
力で下降するときにワイヤー2を繰り出すようにドラム
3を駆動する第2駆動手段6と、第1駆動手段4の駆動
を停止する手段と、高所作業体39が落下したときにド
ラム3からのワイヤー2の繰り出しを停止する係止機構
7とを設けた。
【0008】
【実施例】図1は、本発明による墜落防止器1の側面図
である。図1において、壁面ロボット等を吊り上げるた
めのワイヤー2は、ドラム3に巻き付けられている。ド
ラム3は、ウインチモータ4の駆動力により回転し、ワ
イヤー2の繰り出し及び巻き取りを行ない、壁面ロボッ
トを昇降する。ドラム3の回転は、ウインチブレーキ5
により停止され、ドラム3が逆転しないようにする。
【0009】図2は、墜落防止器1の正面図である。リ
ールモータ6は、壁面ロボットが上昇中でも下降中でも
停止中でも常にワイヤー2の張力を一定に保つように作
用する。セルフロック7は、壁面ロボットが落下したと
きにワイヤー2の繰り出しを停止して、壁面ロボットの
墜落を防止するためのものである。リミットスイッチ8
は、壁面ロボットの上限位置及び下限位置を検知する装
置で、このリミットスイッチ8を墜落防止器1に取り付
けたことにより、壁面ロボットの自動化がより完璧にな
った。リミットスイッチ8は、駆動軸13の回転を検出
することにより上限位置及び下限位置を検知する。
【0010】図3は、図2の部分断面拡大図である。図
3は、ウインチモータ4及びリールモータ6の駆動力を
ドラム3へ伝達するための伝達機構を示している。ドラ
ム3はドラム軸9に取り付けられ、ドラム軸9はキー1
0によって歯車11に固定されて歯車11と共に回転す
る。歯車11は、ウォームギヤ12と噛み合い、ウォー
ムギヤ12は駆動軸13上に設けられている。図3にお
いて、駆動軸13の左端は、ウインチモータ4に連結さ
れウインチモータ4の駆動力が伝達されるように構成さ
れている。駆動軸13の右端は、コントルク14を介し
てリールモータ6に連結されている。コントルク14と
しては、例えば国際公開番号WO90/12966に開
示されたトルク制御装置が利用でき、図4にその詳細を
示す。
【0011】図4(a)は、コントルク14の正面図で
あり、図4(b)は、図4(a)の線B−Bに沿った縦
断面図である。コントルク14は、駆動軸13とキー結
合するスリーブ15と、スリーブ15にローラーキー1
6によりキー結合する圧力板17と、圧力板17の周囲
に配置されたスピゴット18と、スピゴット18の一端
に取り付けられたボタンブロック19と、スピゴット1
8に外嵌し圧力板17とボタンブロック19との間に配
置された皿ばね20と、リールモータ6の駆動力を伝達
する伝達機構と噛み合う歯21を周囲に有しボールベア
リング22を介してスリーブ15に回転可能に取り付け
られたギヤホイール23と、ボタンブロック19とギヤ
ホイール23との間に配置された摩擦材24と、スリー
ブ15と一体に形成されたディスク25とギヤホイール
23との間に配置された摩擦材26と、スリーブ15の
ネジ部27と螺合し圧力板17を支えボタンブロック1
9及び摩擦材24をギヤホイール23にクランプするナ
ット28とから成る。ワイヤー2に掛かる張力はナット
28の締め具合によって変えることができる。コントル
クは、所定のトルク以上でスリップするので、壁面ロボ
ットが吸盤で下方に移動して、ワイヤーに所定の張力以
上の力が掛かったときにワイヤーの繰り出しを許容し、
一方、壁面ロボットが吸盤で上方に移動して、ワイヤー
に掛かる力が所定の張力以下になったときにワイヤーの
巻き取りを許容する。
【0012】図5は、セルフロック7の断面図であり、
図6は、セルフロック7のロック機構を示す図である。
セルフロック7のつめ車29は、セルフロック7のケー
ス30に固定されている。ドラム軸9には、キー31に
より円板32がドラム軸9と一体に回転するように取り
付けられている。円板32には周囲に軸33が設けられ
ており、軸33につめ34が回転可能に取り付けられて
いる。つめ34は、一端部34aがつめ車29の歯を係
止可能に設けられており、つめ34の他端部34bがば
ね35に接続されている。ばね35は、円板32に設け
られたピン36に取り付けられており、つめ34の一端
部34aがつめ車29の歯と係合しないようにつめ34
を付勢している。壁面ロボットが落下してドラム軸9が
回転するとつめ34を取り付けた円板32が回転し、つ
め34の他端部34bが遠心力によりばね35の付勢力
に抗して外側に回転するため、つめ34の一端部34a
がつめ車29の歯に係合してドラム軸9の回転を停止
し、壁面ロボットの墜落を防止する。
【0013】図7は、墜落防止器1の設置略図である。
墜落防止器1は、地上に設置される。壁面ロボットが作
業をする壁37の上部に滑車38を設置する。墜落防止
器1のワイヤー2を滑車38に通してワイヤー2の端部
に壁面ロボット39を繋ぐ。図7に示した実施例では、
滑車38を地上から40mの高さに設置して、壁面ロボ
ットはリミットスイッチの上限位置と下限位置との間の
30mの範囲で作業をすることができる。
【0014】図8は、本発明の一実施例による墜落防止
器の構成を示すブロック図である。操作盤40には、ウ
インチモータ4、リールモータ6及びウインチブレーキ
5を制御するリレー41と、自動運転、手動運転を切り
換えるセレクトスイッチ42と、ドラム3の巻き取り、
繰り出しを指示する押ボタンスイッチ43とが設けられ
ている。
【0015】図9は、墜落防止器1の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。壁面ロボット39をワ
イヤー2に接続して、壁面ロボット39を所定の高さに
上昇又は下降させる場合について説明する。初めは、セ
レクトスイッチ42が手動運転側に切り換えられてお
り、ワイヤー2が墜落防止器1から繰り出さないように
ウインチブレーキ5によりドラム3にブレーキを掛けて
いる。図9のa点で、操作者が押ボタンスイッチ43を
押して巻き取りを指示すると、リレー41は巻取り信号
を発生し、ウインチブレーキ5を解除すると同時にウイ
ンチモータ4を正転して、ワイヤー2をドラム3に巻取
り、壁面ロボット39を上昇させる。壁面ロボット39
が上限位置まで上昇すると、リミットスイッチ8が作動
して、巻取限の信号を発生し(b点)、これを受けたリ
レー41はウインチモータ4を停止すると同時にウイン
チブレーキ5を作動させ、壁面ロボット39が落下しな
いようにする。一方、図9のc点で操作者が押ボタンス
イッチ43を押して引き出しを指示すると、リレー41
は引出し信号を発生し、ウインチブレーキ5を解除する
と同時にウインチモータ4を逆転して、ワイヤー2をド
ラム3から繰り出し、壁面ロボット39を下降させる。
壁面ロボット39が下限位置まで下降すると、リミット
スイッチ8が作動して、引出限の信号を発生し(d
点)、これを受けたリレー41は、ウインチモータ4を
停止すると同時にウインチブレーキ5を作動させ、壁面
ロボット39が落下しないようにする。壁面ロボット3
9を所定の高さに上昇させるときは、押ボタンスイッチ
43の操作によりe点で巻取り信号を発生させ、ウイン
チブレーキ5を解除すると同時にウインチモータ4を正
転して、ワイヤー2をドラム3に巻取り、壁面ロボット
39を上昇させる。壁面ロボット39が所定の高さにき
たときに押ボタンスイッチ43を戻して巻取り信号を解
除すると(f点)、ウインチモータ4が停止すると同時
にウインチブレーキ5が作動して、壁面ロボット39が
落下しないようにする。
【0016】壁面ロボット39を運転するときは、セレ
クトスイッチ42を自動運転側に切り替える(g点)。
h点で壁面ロボット39の運転を開始すると、壁面ロボ
ットは、吸盤等で壁面に吸い付くと同時にループブロワ
運転中信号を発生し、これを受けたリレー41はリール
モータ6の駆動を開始する。また、リレー41はタイマ
ーを備え、壁面ロボット39が吸盤で壁面に確実に吸い
付くように、吸盤のルーツブロワ運転中信号が出てから
約3秒の時間遅れを持ってウインチブレーキ5を解除す
る(i点)。
【0017】リールモータ6の駆動トルクはコントルク
14を介してドラム3へ伝達されるので、ワイヤー2の
張力は常に一定に保持される。壁面ロボット39が吸盤
で上昇するときには、リールモータ6の駆動力によりド
ラム3にワイヤー2が巻き取られ、一方、壁面ロボット
39が吸盤で下降するときは、コントルク14がスリッ
プするのでドラム3が逆転してワイヤー2が繰り出され
る。
【0018】次に、壁面ロボット39の吸盤の駆動力が
不用意に断たれて壁面ロボット39が落下したときの動
作を説明する。j点で、壁面ロボット39が落下する
と、このときウインチブレーキ5は解除されているの
で、ドラム3が回転する。リールモータ6によりドラム
3に掛かるトルクは、ワイヤー2がたるまないようにす
るための小さなトルクであるから、ドラム3は空回りの
状態になる。従って、ドラム軸9がワイヤーを繰り出す
方向へ高速回転し、セルフロック7のつめ34が遠心力
で軸33回りに回転しつめ車29に係止する。これによ
って、ドラム3の回転が停止し、壁面ロボット39の墜
落が防止される。そして、操作者がセレクトスイッチ4
2を手動運転側に切り替えると(k点)、リレー41の
制御によりウインチブレーキ5が作動し、リールモータ
6の駆動が停止する。
【0019】セルフロック7の係止を解除するには、押
ボタンスイッチ43を操作してリレー41から巻取り信
号を出して(l点)、ウインチモータ4を正転すると同
時にウインチブレーキ5によるブレーキを解除する。ウ
インチモータ4の回転によりドラム軸9が回転し、つめ
34とつめ車29の係合が解除される(m点)。n点
で、押ボタンスイッチ43を戻して巻取り信号を消滅し
てウインチモータ4の正転を停止すると同時にウインチ
ブレーキ5を作動する。再び、壁面ロボット39を作動
するときは、セレクトスイッチを自動にして(o点)、
前記g点、h点及びi点と同様の操作をする。
【0020】壁面ロボットを回収する場合は、セレクト
スイッチ42を手動運転側に切り替えて、ウインチブレ
ーキ5を作動させると同時にリールモータ6を停止す
る。壁面ロボット39の吸盤の駆動力を切って、押ボタ
ンスイッチ43を操作してリレー41から引出信号を出
してウインチモータ4を逆転すると同時にウインチブレ
ーキ5を切り、壁面ロボットを地上に降ろす。又は、壁
面ロボット39が吸盤で降りてきてもよい。
【0021】以上説明した本発明の実施例の墜落防止器
は、電動リール式であり、従来のぜんまい式のセルフロ
ックのようにワイヤーの長さが制限されないためワイヤ
ーを長尺にすることができる。従って、本発明の墜落防
止器は、従来のように壁の上部に設置する必要がなく、
地上に設置することができるので、取り付け場所の制限
がなくなる。また、墜落防止器を地上に設置できるため
墜落防止器の移動が容易なり、メンテナンスが楽になっ
た。
【0022】従来は、壁面ロボットをウインチで持ち上
げた後又は壁面ロボットをウインチで降ろすときに、高
所でウインチのワイヤーを壁面ロボットに人手により取
り付け又は取り外しをしなければならなかった。また、
ウインチのワイヤーを壁面ロボットから取り外すことが
できない場合には、壁面ロボットの移動に合わせてウイ
ンチを制御しワイヤーの長さを調節しなければならなか
った。これに対して、実施例の墜落防止器はコントルク
とリールモータによりワイヤーの緩みを取ることができ
るので、ワイヤーを取り外す必要がなく、また、壁面ロ
ボットの作業中にウインチを制御する必要もなくなっ
た。したがって、一人で連続運転が可能である。
【0023】更に、実施例の墜落防止器はコントルクを
使用しているので、従来のぜんまい式のセルフロックと
異なり、壁面ロボットが上昇中でも下降中でも停止中で
も、ロボットがどの位置にあってもワイヤーに掛かる張
力を一定に保持することができる。従って、壁面ロボッ
トの能力の軽減が可能である。また、ワイヤーの張力が
一定であるのでどの位置でも壁面ロボットの落下距離が
一定である。また、コントルクのナットを調節すること
により、ワイヤーに掛かる張力を変えることができる。
【0024】更にまた、本発明の墜落防止器はセルフロ
ック部とワイヤードラム部とを分離したので、セルフロ
ック部が従来より防水防塵構造となった。更にまた、壁
面ロボットの上限位置及び下限位置のリミットスイッチ
を墜落防止器に設けたので、壁面ロボットの自動化がよ
り完璧になった。また、従来のセルフロックのワイヤー
はセルフロックのケースの中に入っていたためワイヤー
の交換に手間がかかったが、本発明の墜落防止器はワイ
ヤーがドラムに巻き付けてあるのでワイヤーの交換が楽
になった。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の墜落防止器
はウインチ機能を備えている。従来は、セルフロックを
解除するために、ウインチのワイヤーを高所で人手で壁
面ロボットに取り付けてからセルフロックを解除しなけ
ればならなかったが、本発明の墜落防止器は、ウインチ
モータを正転することによりセルフロックを解除するこ
とができるので壁面ロボットが落下した場合の復旧時間
を短くすることができる。更に、また、従来は、セルフ
ロックのワイヤーとウインチのワイヤーの2本が必要で
あったが、本発明の墜落防止器はワイヤーが1本です
む。従って、壁面ロボットのフックは1つですむように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による墜落防止器1の側面図である。
【図2】本発明による墜落防止器1の正面図である。
【図3】図2の部分断面拡大図である。
【図4】コントルクの正面図及び縦断面図である。
【図5】セルフロックの断面図である。
【図6】セルフロックのロック機構を示す図である。
【図7】本発明による墜落防止器の設置略図である。
【図8】本発明の一実施例による墜落防止器の構成を示
すブロック図である。
【図9】墜落防止器1の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図10】従来のセルフロックの概略構成図である。
【図11】従来のセルフロックの縦断面図である。
【符号の説明】
1 墜落防止器 2 ワイヤー 3 ドラム 4 ウインチモータ 5 ウインチブレーキ 6 リールモータ 7 セルフロック 8 リミットスイッチ 9 ドラム軸 11 歯車 12 ウォームギヤ 13 駆動軸 14 コントルク 41 リレー 42 セレクトスイッチ 43 押ボタンスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降能力を有する高所作業体が取り付け
    られるワイヤーを巻き取り又は繰り出すためのドラム
    と、 該高所作業体を所定の高さで昇降するために前記ドラム
    を駆動する第1駆動手段と、 該高所作業体が自身の昇降能力で上昇するときに該ワイ
    ヤーを巻き取り、該高所作業体が自身の昇降能力で下降
    するときに該ワイヤーを繰り出すように前記ドラムを駆
    動する第2駆動手段と、 前記第1駆動手段の駆動を停止する手段と、 該高所作業体が落下したときにドラムからのワイヤーの
    繰り出しを停止する係止機構とから成ることを特徴とす
    る墜落防止器。
  2. 【請求項2】 昇降能力を有する高所作業体が取り付け
    られるワイヤーを巻き取り又は繰り出すためのドラム
    と、 前記ドラムに接続された動力伝達機構と、 前記動力伝達機構に接続された駆動軸と、 前記駆動軸の一端に接続され、該高所作業体を所定の高
    さで昇降するために前記ドラムを駆動する第1駆動手段
    と、 前記駆動軸の該一端に接続され、前記駆動軸の回転を停
    止するための制動手段と、 前記駆動軸の他端に接続され、該ワイヤーに所定の張力
    を与えるためのトルクを前記駆動軸に与える第2駆動手
    段と、 前記駆動軸の他端と前記第2駆動手段との間に取り付け
    られ、前記第2駆動手段が前記駆動軸に与えるトルクを
    一定の大きさに保持するとともに、該ワイヤーに所定の
    張力以上の力が掛かったときに該ワイヤーの繰り出しを
    許容し、該ワイヤーに掛かる力が所定の張力以下になっ
    たときに該ワイヤーの巻き取りを許容するトルク制御手
    段と、 前記ドラムが急速回転したときに前記ドラムの回転を停
    止する係止機構とから成ることを特徴とする墜落防止
    器。
  3. 【請求項3】 前記第1駆動手段により前記ドラムを駆
    動可能な第1運転と、前記第2駆動手段により前記ドラ
    ムを駆動する第2運転とを選択する選択手段と、 該ワイヤーを前記ドラムに巻き取り、または該ワイヤー
    を前記ドラムから繰り出す指示を与えるスイッチ手段
    と、 (1)前記選択手段により第1運転が選択されていると
    きに、(イ)前記スイッチ手段から巻取の指示を受ける
    と、前記制動手段を解除すると共に前記第1駆動手段に
    より該ワイヤーを前記ドラムに巻取り、(ロ)該巻取の
    指示が消滅すると、前記制動手段を作動すると共に前記
    第1駆動手段を停止し、(ハ)前記スイッチ手段から引
    出の指示を受けると、前記制動手段を解除すると共に前
    記第1駆動手段により該ワイヤーを前記ドラムから繰り
    出し、(ニ)該引出の指示が消滅すると、前記制動手段
    を作動すると共に前記第1駆動手段を停止し、(2)前
    記選択手段により第2運転が選択されているときに、該
    高所作業体が自身の昇降能力で作動していることを示す
    信号を受けると、前記第2駆動手段の駆動を開始し、か
    つ所定時間経過後に前記制動手段を解除し、(3)前記
    選択手段が第2運転から第1運転に切り換えられたとき
    に前記制動手段を作動する制御装置とを更に含むことを
    特徴とする請求項2に記載の墜落防止器。
  4. 【請求項4】 前記係止機構は、つめ車とつめを有し、
    前記ドラムが第1方向に急速回転したときに前記つめ車
    と前記つめが係合して前記ドラムの回転を停止する係止
    状態となり、該係止状態になったときに、前記ドラムを
    第2方向へ回転すると前記つめ車と前記つめの係合が解
    除されて前記係止機構の該係止状態が解除されることを
    特徴とする請求項1乃至3に記載の墜落防止器。
JP33210692A 1992-12-14 1992-12-14 墜落防止器 Withdrawn JPH06180060A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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