JPH0617997Y2 - 電動シヤツタ−の安全装置における送信器構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、電動シヤツターの安全装置における送信器構
造に関するものである。

［従来技術及び考案が解決しようとする問題点］ 一般に、この種電動シヤツターの中には、シヤツターカ
ーテンの下降途中において障害物検知をしたとき緊急停
止するようにした安全装置が設けられるものがある。そ
してこの様な安全装置のなかには、シヤツターカーテン
最下端の座板側に座板スイツチ等の障害物検出スイツチ
を設け、該検知スイツチからの検知信号を、シヤツター
カーテンに設けた送信部から送信してまぐさ側に設けた
受信部で受信せしめ、該受信した検知信号に基づいて前
記緊急停止をするようにした無線方式のものがあり、こ
の無線方式を採用した場合、送受信部の設置位置如何に
よつては、陰になつたりして受信され難くなる場合があ
り、取付工事に際しては強度の良い位置を選択する必要
がある。

ところで、シヤツターカーテンとしては、隣接スラツト
同志をインターロツク結合させて構成するものが多く汎
用されており、この様なシヤツターカーテンは、インタ
ーロツク結合部がカーテン面から突出する面側を屋内側
面とするのが通常で、該屋内側に送信器を取付けること
により、風雨や不心得者の悪戯等から送信器を保護する
ように配慮している。そしてこの様に、インターロツク
結合部が突出する側に送信器を取付けるにあたり、送信
器に設けられる送信部が、前記突出するインターロツク
部の陰にならないよう配慮しながら送信部を取付ける必
要が有る。これに対し、従来の送信器は、第３図に示す
如く送信部１０ａが上面の表裏方向中央部に設けられて
いたので、送信部１０ａがインターロツク結合部２ｂの
陰にならないようにするには、送信器１０自体をカーテ
ン面２ａから大きく離れた突出状態で取付ける必要が有
り、そうすると、全閉したとき、送信器１０がまぐさに
当つて破損する等の問題がある。

［問題を解決する手段］ 本考案は上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃する
ことができる電動シヤツターの安全装置における送信器
構造を提供することを目的として創案されたものであつ
て、障害物の検知信号を光信号で送信する送信器をシヤ
ツターカーテン側に設け、該検知信号を受信して制御部
側に検知信号を出力する受信器をまぐさ側に設けてなる
電動シヤツターの安全装置において、前記光信号の送信
器を、隣接スラツト同志をインターロツク結合して構成
されるシヤツターカーテンのカーテン面に対してインタ
ーロツク結合部が突出する面側に設けるにあたり、該送
信器は、シヤツターカーテンのカーテン面から遠い外側
縁部に検知信号の送信部が偏寄されたものであることを
特徴とするものである。

そして本考案は、この構成によつて、送信器をカーテン
面に可及的に近付けた状態で組付けることができるよう
にしたものである。

［実施例］ 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、１は電動シヤツター、２は複数のスラツト
２ａを回動自在にインターロツク連結して構成されたシ
ヤツターカーテン、２ｂはインターロツク結合部、２ｃ
はシヤツターカーテン２の最下端に設けられる座板、３
はシヤツター制御盤、４はリミツトスイツチ、５は電動
シヤツター１の開閉機、６は天井部のまぐさ、さらに７
は最下端スラツト２ａの座板２ｃに設けられた座板スイ
ツチ（障害物検知スイツチ）、８が受信部８ａに結線さ
れる上記まぐさ６側に設けた受信器、９は手動の押釦ス
イツチ、１０は上記座板スイツチ７の障害物検知に基づ
く検知信号を送信する送信器である。そしてシヤツター
カーテン２が降下途中に障害物に当接する等して座板ス
イツチ７が障害物検知をすると、送信器１０から光、音
等の無線による検知信号が送信せられ、この検知信号が
受信部８ａで受けられるようになつており、そうして、
該受信された検知信号がシヤツター制御盤３に送られ、
シヤツターカーテン２を緊急停止する等の非常制御を行
うようになつていること等は何れも従来通りである。
尚、８ｂは受信器８内に設けた報知手段である。

前記送信器１０は、細長い角柱状であつて、ＡＢＳ樹脂
等の部材により成型されるケース１１、該ケース１１の
両端側に設けられるコネクタ差込み用のコンセント１
２、側面に着脱自在に止着される電池蓋１３等の部材装
置によつて構成されるが、さらに、この電池蓋１３内に
は電池１３ａとモード切換スイツチ１７がそれぞれ収納
されている。また、前記コンセント１２は座板スイツチ
７からのコネクタを左右どちらからも接続できるように
なつている。

前記送信器１０は、シヤツターカーテン２のインターロ
ツク結合部２ｂが突出するカーテン裏面側、つまりカー
テン面２ａの屋内側に取付けられるものであつて、該送
信器１０には、前記検知信号を実線に送信するための送
信部１４が設けられるが、該送信部１４は、ケース１１
の上辺の左右方向略中央部であつて、かつ前記カーテン
面２ａから遠い外縁コーナー部に偏寄するようにして凹
陥状に形成されている。そして該送信部１４には発光ダ
イオード（ＬＥＤ）等の発光体１６が設けられ、かつフ
イルターカバーによつて覆蓋されているが、その具体例
として、第５図Ａに示す如く打抜き成形されたカバー板
１４ａと赤外線用フイルター１４ｂとを用いたり、第５
図Ｂに示す如く透光性ポリカーボネイト等の部材によつ
て形成されるフイルターカバー１４ｃを用いたりして形
成される。さらに前記コンセント１２の何れか一方の近
傍には押釦式のテストスイツチ１５が設けられており、
このテストスイツチ１５の操作に伴い送信部１４から発
信されたテスト信号を受信部８ａで受信した場合に、前
記受信器８はこれを判別して報知手段８ｂを作動せしめ
るように設定されている。また送信部ケース１１の厚み
は、電池１３ａがケース１１内に収納されるに充分な厚
さであれば、発光体１６や基板１８を無理なく収納でき
るものである。さらに電池蓋１３を開蓋した場合、電池
１３ａの収納部が臨めると共に、前述の如くモード切換
スイツチ１７が配されており、状況に応じて適宜このモ
ードを切換えることができるようになつている。

尚、送信器１０は第３図に示す如くアングル状に形成し
た座板２ｃの水平面部上に直接設置しても良く、また第
２図に示す如くアングル状の取付け金具２０を用いてス
ラツト２ａに取付けても良い。

叙述の如く構成された本考案の実施例において、送信器
１０をシヤツターカーテン２に組付ける場合に送信器１
０は、送信部１４がカーテン面２ａから離れる側に位置
するようセットしてビス固定すれば良く、この様にして
固定された場合に、送信器１０は、本体の殆どが前記突
出するインターロツク結合部２ｂの陰になるオーバーラ
ツプ状態で組付けながらも、送信部１４についてはイン
ターロツク結合部２ｂの陰にならないようにすることが
でき、この結果、従来の送信部が表裏面方向中央部に形
成される送信器のように、送信部がインターロツク結合
部２ｂの陰にならないようカーテン面２ａから大きく離
れるようセツトしてインターロツク結合部２ａから外方
に突出する配置とする必要が無く、送信器１０の殆どを
インターロツク結合部２ｂにオーバーラツプするカーテ
ン面２ｂに可及的に近接する状態で配置できることにな
つて、カーテン面２ａからの突出量が僅かな状態で組付
けられ、全開時、まぐさ６に当接して送信器１０が破損
する等の不具合を効果的に回避できることになる。

しかもこのものは、送信部１４がカーテン面２ｂから離
間する側に取付けるという取付位置に方向性が生じてお
り、そして電池蓋１３が送信部１４と同じ側に配されて
いる結果、送信部１４を取り付けたときには、電池蓋１
３は必ず全面に向くこととなつて、送信部が表裏方向中
央部位置にあるもののように方向性が特定されないもの
において、電池蓋がカーテン面側に位置するよう取り付
けてしまう不具合をなくすことができるという利点も有
る。

［作用効果］ 以上要するに、本考案は叙述の如く構成したものである
から、送信器を、送信部についてはインターロツク結合
部の陰にならないようにシヤツターカーテンに組付けた
として、送信器の殆どの部分を、カーテン面から突出す
るインターロツク結合部にオーバーラツプする状態で組
付けることができ、この結果、従来の送信部がカーテン
面表裏方向中央部に形成される送信器のように、送信部
がインターロツク結合部の陰にならないよう取り付けた
とき、送信器の半分以上がインターロツク結合部から外
方に突出する配置とする必要が無くなつて、送信器を、
インターロツク結合部にオーバーラツプするカーテン面
に可及的に近接する状態で取付けできることになつて、
カーテン面からの突出量を可及的に僅かにできて、全開
時、送信器がまぐさに当接して破損する等の不具合を効
果的に回避できることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る電動シヤツターの安全装置における
送信器構造の一実施例を示したものであつて、第１図は
電動シヤツターのシステムを示す説明用正面図、第２図
は本考案が実施された送信部の取付状態を示す側面図、
第３図は従来の送信器の取付状態を示す斜視図、第４図
は本考案が実施された送信器の分解斜視図、第５図Ａ、
Ｂは同条送信器の縦断面図である。 図中、１は電動シヤツター、２はシヤツターカーテン、
２ａはカーテン面、２ｂはインターロツク結合部、６は
まぐさ、７は座板スイツチ、８は受信器、１０は送信
器、１３は電池蓋、１４は送信部である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】障害物の検知信号を光信号で送信する送信
   器をシヤツターカーテン側に設け、該検知信号を受信し
   て制御部側に検知信号を出力する受信器をまぐさ側に設
   けてなる電動シヤツターの安全装置において、前記光信
   号の送信器を、隣接スラツト同志をインターロツク結合
   して構成されるシヤツターカーテンのカーテン面に対し
   てインターロツク結合部が突出する面側に設けるにあた
   り、該送信器は、シヤツターカーテンのカーテン面から
   遠い外側縁部に検知信号の送信部が偏寄されたものであ
   ることを特徴とする電動シヤツターの安全装置における
   送信器構造。
2. 【請求項２】前記送信器は電池を内蔵するものであり、
   該電池を出入れするための電池蓋は、送信部が配設され
   る外側面に形成されていることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の電動シヤツターの安全装置に
   おける送信器構造。