JPH06179841A - 記録用インク - Google Patents
記録用インクInfo
- Publication number
- JPH06179841A JPH06179841A JP33320092A JP33320092A JPH06179841A JP H06179841 A JPH06179841 A JP H06179841A JP 33320092 A JP33320092 A JP 33320092A JP 33320092 A JP33320092 A JP 33320092A JP H06179841 A JPH06179841 A JP H06179841A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- paper
- water
- bleeding
- trimethylol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 普通紙に対しても乾燥時間が速くて、しかも
滲みのない高画質のカラー印字が可能な記録用インクを
提供すること。 【構成】 水溶性染料、水溶性有機溶媒および下記一般
式（Ｉ）で表わされる長鎖脂肪族トリメチロール［その
うち特に下記一般式（II）で示されるものが適当であ
る］を含有することを特徴とする記録用インク。 【化１】 （式中、Ｒ1は炭素数８〜２２の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を示す） 【化２】 （式中、ｍ及びｎはそれぞれ０〜１９の整数を示し、ｍ
とｎの和は７〜１９である）。
滲みのない高画質のカラー印字が可能な記録用インクを
提供すること。 【構成】 水溶性染料、水溶性有機溶媒および下記一般
式（Ｉ）で表わされる長鎖脂肪族トリメチロール［その
うち特に下記一般式（II）で示されるものが適当であ
る］を含有することを特徴とする記録用インク。 【化１】 （式中、Ｒ1は炭素数８〜２２の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を示す） 【化２】 （式中、ｍ及びｎはそれぞれ０〜１９の整数を示し、ｍ
とｎの和は７〜１９である）。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録用お
よび筆記用具用等のインクに関する。
よび筆記用具用等のインクに関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェットプリンターは低騒音、低
ランニングコストおよびカラー記録が容易であるなどの
利点を有しており、デジタル信号の出力機器として近年
急速に普及している。このようなインクジェットプリン
ターの記録用インクとしては、水性染料を主体にしたイ
ンク、油性染料を主体にしたインク、顔料、分散インク
および熱溶融可能な固体インクなど様々な材料のものが
提案されている。この中でも水性染料を主体とした水性
インクはインク材料の生体および環境に対する安全性が
高いこと、ならびにプリンターの消費エネルギーが小さ
いことなどの点から、地球環境の維持という社会の要請
に最も適合する方式であると考えられる。さて、このよ
うな水性染料を主体とするインクジェット用インクに対
して要求される性能としては、 １）コピー用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙
などのオフィスや家庭で一般に使用される非塗工紙、い
わゆる普通紙に対しても、乾燥時間が速く、しかも滲み
のない印字が可能なこと、 ２）カラー色重ね印字の際、画素境界での滲みのないこ
と、 ３）耐水性に優れていること、 ４）ヘッドに充填した場合、長時間放置してもヘッドノ
ズルでの目詰りがなく、信頼性の高いこと、 などが挙げられる。
ランニングコストおよびカラー記録が容易であるなどの
利点を有しており、デジタル信号の出力機器として近年
急速に普及している。このようなインクジェットプリン
ターの記録用インクとしては、水性染料を主体にしたイ
ンク、油性染料を主体にしたインク、顔料、分散インク
および熱溶融可能な固体インクなど様々な材料のものが
提案されている。この中でも水性染料を主体とした水性
インクはインク材料の生体および環境に対する安全性が
高いこと、ならびにプリンターの消費エネルギーが小さ
いことなどの点から、地球環境の維持という社会の要請
に最も適合する方式であると考えられる。さて、このよ
うな水性染料を主体とするインクジェット用インクに対
して要求される性能としては、 １）コピー用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙
などのオフィスや家庭で一般に使用される非塗工紙、い
わゆる普通紙に対しても、乾燥時間が速く、しかも滲み
のない印字が可能なこと、 ２）カラー色重ね印字の際、画素境界での滲みのないこ
と、 ３）耐水性に優れていること、 ４）ヘッドに充填した場合、長時間放置してもヘッドノ
ズルでの目詰りがなく、信頼性の高いこと、 などが挙げられる。
【０００３】これらの要求を満足させるように、従来種
々の組成の水性インクが提案されてきた。例えばインク
の信頼性向上を目的に、一般に水性インクにはグリセロ
ールなどの水溶性高沸点有機溶剤が含有されている。し
かしながら、このようなインクでサイズ度の高い普通紙
に印字した場合、インクの紙厚さ方向への浸透速度が遅
く、印字部の乾燥が悪いという問題点があり、特にカラ
ーインクの色重ねの際、画質が著しく低下する。
々の組成の水性インクが提案されてきた。例えばインク
の信頼性向上を目的に、一般に水性インクにはグリセロ
ールなどの水溶性高沸点有機溶剤が含有されている。し
かしながら、このようなインクでサイズ度の高い普通紙
に印字した場合、インクの紙厚さ方向への浸透速度が遅
く、印字部の乾燥が悪いという問題点があり、特にカラ
ーインクの色重ねの際、画質が著しく低下する。
【０００４】紙厚さ方向へのインクの浸透性を高めるた
め、例えば特開昭５５−２９５４６号公報ではインク中
に多量の界面活性剤を添加する方法が提案されている。
この場合には紙によっては滲みが非常に多く発生した
り、またインクジェット用ヘッドにインクを充填した場
合、ヘッドの材料および構造の条件によってはインクが
吐出しないなどの問題点がある。
め、例えば特開昭５５−２９５４６号公報ではインク中
に多量の界面活性剤を添加する方法が提案されている。
この場合には紙によっては滲みが非常に多く発生した
り、またインクジェット用ヘッドにインクを充填した場
合、ヘッドの材料および構造の条件によってはインクが
吐出しないなどの問題点がある。
【０００５】更に紙へのインクの定着性および耐水性を
上げることを目的に、特開平１−２１３３７６号公報に
はインクのｐＨを強アルカリ性にする技術が提案されて
いる。この場合には生体に対する安全性の他に、例えば
中性紙に対しては定着性および耐水性が十分ではないと
いう問題点がある。
上げることを目的に、特開平１−２１３３７６号公報に
はインクのｐＨを強アルカリ性にする技術が提案されて
いる。この場合には生体に対する安全性の他に、例えば
中性紙に対しては定着性および耐水性が十分ではないと
いう問題点がある。
【０００６】更にインクの滲み、印字物の乾燥性および
ヘッドの目詰り性を改善することを目的に、例えば特開
平３−２５９９６７号公報ではインク中にポリプロピレ
ングリコールのアルキルエーテルを含有する技術が提案
されている。この場合にはカラーインクの色重ね印字の
画質に関し、必ずしも満足できるものではない。以上述
べたように、上記の他にもこれ迄種々の技術が提案され
ているが、前記の要求を十分に満足するインクは今迄の
ところ知られていない。
ヘッドの目詰り性を改善することを目的に、例えば特開
平３−２５９９６７号公報ではインク中にポリプロピレ
ングリコールのアルキルエーテルを含有する技術が提案
されている。この場合にはカラーインクの色重ね印字の
画質に関し、必ずしも満足できるものではない。以上述
べたように、上記の他にもこれ迄種々の技術が提案され
ているが、前記の要求を十分に満足するインクは今迄の
ところ知られていない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はコピー
用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙などのオフ
ィスや家庭で一般に使用される非塗工紙、いわゆる普通
紙に対しても乾燥時間が速くて、しかも滲みのない高画
質のカラー印字が可能な記録用インクを提供することで
ある。本発明の別の目的はインクジェット記録用に適用
した場合、ノズルの目詰りの改良された高信頼性のイン
クを提供することである。
用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙などのオフ
ィスや家庭で一般に使用される非塗工紙、いわゆる普通
紙に対しても乾燥時間が速くて、しかも滲みのない高画
質のカラー印字が可能な記録用インクを提供することで
ある。本発明の別の目的はインクジェット記録用に適用
した場合、ノズルの目詰りの改良された高信頼性のイン
クを提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの記
録用インクである。すなわち、本発明の記録用インクは
水溶性染料、水溶性有機溶媒および下記一般式（Ｉ）で
表わされる化合物を含有することを特徴としている。
の本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの記
録用インクである。すなわち、本発明の記録用インクは
水溶性染料、水溶性有機溶媒および下記一般式（Ｉ）で
表わされる化合物を含有することを特徴としている。
【０００９】
【化３】
【００１０】（式中、Ｒ1は炭素数８〜２２の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す） 上記一般式（Ｉ）で表わされる長鎖脂肪族トリメチロー
ルの具体例としては、トリメチロールウンデカン、トリ
メチロールトリデカン、トリメチロールペンタデカン、
トリメチロールヘプタデカン、トリメチロールノナデカ
ン、トリメチロールヘンエイコサン等が挙げられる。こ
れらの中でも次の一般式
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す） 上記一般式（Ｉ）で表わされる長鎖脂肪族トリメチロー
ルの具体例としては、トリメチロールウンデカン、トリ
メチロールトリデカン、トリメチロールペンタデカン、
トリメチロールヘプタデカン、トリメチロールノナデカ
ン、トリメチロールヘンエイコサン等が挙げられる。こ
れらの中でも次の一般式
【００１１】
【化４】
【００１２】（式中、ｍ及びｎはそれぞれ０〜１９の整
数を示し、ｍとｎの和は７〜１９である）。
数を示し、ｍとｎの和は７〜１９である）。
【００１３】で表わされるトリメチロールが好ましい。
さらに、一般式（II）中のｍとｎの和が１１〜１５のも
のが好ましく、特にｍとｎの和が１３のトリメチロール
イソヘプタデカンが好ましい。また、分岐メチル基はア
ルキル主鎖の中心近くにあることが好ましい。一般式
（II）で表わされる化合物を次に例示する。
さらに、一般式（II）中のｍとｎの和が１１〜１５のも
のが好ましく、特にｍとｎの和が１３のトリメチロール
イソヘプタデカンが好ましい。また、分岐メチル基はア
ルキル主鎖の中心近くにあることが好ましい。一般式
（II）で表わされる化合物を次に例示する。
【００１４】
【化５】
【００１５】
【化６】
【００１６】上記一般式（Ｉ）で表わされる化合物は例
えば特開平３−６６６０５号公報に記載の技術を用いて
合成することができる。本発明の記録用インクへの長鎖
脂肪族トリメチロールの配合量は特に限定されないが、
通常０．０１〜１０重量％、好ましくは０．１〜５重量
％の範囲である。
えば特開平３−６６６０５号公報に記載の技術を用いて
合成することができる。本発明の記録用インクへの長鎖
脂肪族トリメチロールの配合量は特に限定されないが、
通常０．０１〜１０重量％、好ましくは０．１〜５重量
％の範囲である。
【００１７】本発明に用いる上記長鎖脂肪族トリメチロ
ールは分子内に３個の水酸基よりなる親水部分を有する
ため、保水性および色素の溶解性に優れ、その結果、目
詰り防止効果が得られるものと考えられる。さらに長鎖
脂肪族基よりなる疎水部分と前記した親水部分とのバラ
ンスが良好なため、紙面上でのインクの紙厚さ方向への
浸透性が良くて乾燥性に優れ、しかも滲みの少ない印字
が層を与えるものと考えられる。
ールは分子内に３個の水酸基よりなる親水部分を有する
ため、保水性および色素の溶解性に優れ、その結果、目
詰り防止効果が得られるものと考えられる。さらに長鎖
脂肪族基よりなる疎水部分と前記した親水部分とのバラ
ンスが良好なため、紙面上でのインクの紙厚さ方向への
浸透性が良くて乾燥性に優れ、しかも滲みの少ない印字
が層を与えるものと考えられる。
【００１８】本発明の記録用インクに使用する水溶性染
料としてはアゾ系、アントラキノン系、インジゴ系及び
フタロシアニン系等の酸性染料、塩基性染料、直接染
料、反応性染料、食用色素等が挙げられる。
料としてはアゾ系、アントラキノン系、インジゴ系及び
フタロシアニン系等の酸性染料、塩基性染料、直接染
料、反応性染料、食用色素等が挙げられる。
【００１９】適用可能な染料の具体例としては、Ｃ．
Ｉ．ダイレクトブラック−１７，−１９，−２２，−３
２，−５１，−８０，−９１，−１５１，−１５４及び
−１６８，Ｃ．Ｉ．ダイレクトブルー８６及び−１９
９，Ｃ．Ｉ．ダイレクトレッド−９及び−２２７，Ｃ．
Ｉ．ダイレクトイエロー−８６，−１３２及び−１４
２，Ｃ．Ｉ．アシッドブラック−２，−２４，−２６，
−４８，−５２，−６３，−１７２，−１９４及び−２
０８，Ｃ．Ｉ．アシッドブルー−９，−１８５及び−２
４９，Ｃ．Ｉ．アシッドレッド−８，−３５，−３７，
−９２，−９４，−２５４及び−２８９，Ｃ．Ｉ．アシ
ッドイエロー−２３及び−４９、並びにＣ．Ｉ．フード
ブラック−２等が挙げられる。上記水溶性染料のインク
への配合量は０．２〜１２重量％、好ましくは０．５〜
１０重量％の範囲である。
Ｉ．ダイレクトブラック−１７，−１９，−２２，−３
２，−５１，−８０，−９１，−１５１，−１５４及び
−１６８，Ｃ．Ｉ．ダイレクトブルー８６及び−１９
９，Ｃ．Ｉ．ダイレクトレッド−９及び−２２７，Ｃ．
Ｉ．ダイレクトイエロー−８６，−１３２及び−１４
２，Ｃ．Ｉ．アシッドブラック−２，−２４，−２６，
−４８，−５２，−６３，−１７２，−１９４及び−２
０８，Ｃ．Ｉ．アシッドブルー−９，−１８５及び−２
４９，Ｃ．Ｉ．アシッドレッド−８，−３５，−３７，
−９２，−９４，−２５４及び−２８９，Ｃ．Ｉ．アシ
ッドイエロー−２３及び−４９、並びにＣ．Ｉ．フード
ブラック−２等が挙げられる。上記水溶性染料のインク
への配合量は０．２〜１２重量％、好ましくは０．５〜
１０重量％の範囲である。
【００２０】本発明の記録用インクに使用可能な水溶性
有機溶媒としては、エタノール、ｎ−プロパノール、イ
ソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、１，２−プロパンジオール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレングリコール、１，３−ブタンジオ
ール、１，４−ブタンジオール、グリセロール、ジグリ
セロール、１，２，４−ブタントリオール、１，２，６
−ヘキサントリオール、エチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
スルホラン、Ｎ−メチル−２−ピロリドン、１，３−ジ
メチル−２−イミダゾリジノン、チオジエタノール等が
挙げられる。
有機溶媒としては、エタノール、ｎ−プロパノール、イ
ソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、１，２−プロパンジオール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレングリコール、１，３−ブタンジオ
ール、１，４−ブタンジオール、グリセロール、ジグリ
セロール、１，２，４−ブタントリオール、１，２，６
−ヘキサントリオール、エチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
スルホラン、Ｎ−メチル−２−ピロリドン、１，３−ジ
メチル−２−イミダゾリジノン、チオジエタノール等が
挙げられる。
【００２１】これらの水溶性有機溶媒のインクへの配合
量は１〜５０重量％が好ましく、より好ましくは２〜３
０重量％の範囲である。上記水溶性有機溶媒は単独で
も、また２種類以上の混合物としても使用できるが、最
も好ましい溶剤組成は少なくとも１種類の水溶性高沸点
多価アルコール、例えばジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、グリセロール、１，２，６−ヘキサ
ントリオールなどを含有するものである。その他本発明
のインクには各種の添加剤、例えばｐＨ調節剤、防菌・
防かび剤、金属封鎖剤、粘度調節剤等を必要に応じて含
有させることができる。
量は１〜５０重量％が好ましく、より好ましくは２〜３
０重量％の範囲である。上記水溶性有機溶媒は単独で
も、また２種類以上の混合物としても使用できるが、最
も好ましい溶剤組成は少なくとも１種類の水溶性高沸点
多価アルコール、例えばジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、グリセロール、１，２，６−ヘキサ
ントリオールなどを含有するものである。その他本発明
のインクには各種の添加剤、例えばｐＨ調節剤、防菌・
防かび剤、金属封鎖剤、粘度調節剤等を必要に応じて含
有させることができる。
【００２２】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例について具体
的に説明する。なお、配合量はすべて重量％である。
的に説明する。なお、配合量はすべて重量％である。
【００２３】実施例１ Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラック１５４ ３．０％ 例示化合物II−２ １．５％ ジエチレングリコール ７．５％ グリセロール ２．５％ エタノール ３．０％ イオン交換水 ８２．５％ （製法）ジエチレングリコール、グリセロールおよびエ
タノールよりなる水溶性有機溶媒中にトリメチロールイ
ソヘプタデカンを加えて、撹拌溶解させ、この溶液に残
りの成分を加えて十分に混合撹拌し、得られた溶液を
０．４４μｍのポア径を有するメンブランフィルターを
用いて加圧濾過し、本実施例のインクを調製した。 実施例２〜１１ 実施例１の製法に従って下記第１表に記載の組成からな
る本実施例のインクを調製した。
タノールよりなる水溶性有機溶媒中にトリメチロールイ
ソヘプタデカンを加えて、撹拌溶解させ、この溶液に残
りの成分を加えて十分に混合撹拌し、得られた溶液を
０．４４μｍのポア径を有するメンブランフィルターを
用いて加圧濾過し、本実施例のインクを調製した。 実施例２〜１１ 実施例１の製法に従って下記第１表に記載の組成からな
る本実施例のインクを調製した。
【００２４】
【表１】
【００２５】
【表２】
【００２６】
【表３】
【００２７】
【表４】
【００２８】比較例１〜８ 実施例１においてトリメチロールイソヘプタデカンを用
いない以外は実施例１と同じ手順に従って下記第２表の
組成からなる本比較例のインクを調製した。
いない以外は実施例１と同じ手順に従って下記第２表の
組成からなる本比較例のインクを調製した。
【００２９】
【表５】
【００３０】
【表６】
【００３１】
【表７】
【００３２】＊サーフィノール４６５：ノニオン性アセ
チレングリコール界面活性剤、米国Ａｉｒ Ｐｒｏｄｕ
ｃｔｓ社製 次に本発明の実施例及び比較例のインクについて、公知
のインクジェットプリンター（米国ヒューレットパッカ
ード社製Ｄｅｓｋ Ｗｒｉｔｅｒ Ｃ）を用いて印字記
録を行ない、モノクロカラー印字における（ａ）印字品
質及び（ｂ）乾燥時間、ならびに（ｃ）マルチカラー印
字における印字品質を評価した。
チレングリコール界面活性剤、米国Ａｉｒ Ｐｒｏｄｕ
ｃｔｓ社製 次に本発明の実施例及び比較例のインクについて、公知
のインクジェットプリンター（米国ヒューレットパッカ
ード社製Ｄｅｓｋ Ｗｒｉｔｅｒ Ｃ）を用いて印字記
録を行ない、モノクロカラー印字における（ａ）印字品
質及び（ｂ）乾燥時間、ならびに（ｃ）マルチカラー印
字における印字品質を評価した。
【００３３】（ａ）紙種による印字品質 リコピー６２００紙（上質紙）、富士ゼロックスＲ紙
（再生紙）およびＧｉｌｂｅｒｔ Ｂｏｎｄ紙（ボンド
紙）上に印字された各ドットについて顕微鏡観察を行な
い、ドット周辺のフェザリングおよび輪郭のシャープさ
を目視により評価し、 滲みなし 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
（再生紙）およびＧｉｌｂｅｒｔ Ｂｏｎｄ紙（ボンド
紙）上に印字された各ドットについて顕微鏡観察を行な
い、ドット周辺のフェザリングおよび輪郭のシャープさ
を目視により評価し、 滲みなし 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
【００３４】（ｂ）乾燥時間 上記の記録紙上に印字されたべた部を上質紙に圧着し、
インクが転写されなくなる時間を評価し、 ５秒以内 ５〜１５秒 ○ １５〜３０秒 △ ３０秒以上 × によって分類した。
インクが転写されなくなる時間を評価し、 ５秒以内 ５〜１５秒 ○ １５〜３０秒 △ ３０秒以上 × によって分類した。
【００３５】（ｃ）マルチカラー印字における印字品質 上記の記録紙上にシアン、マゼンタおよびイエローイン
クを用いて、マルチカラー印字を行ない、色重ね部のイ
ンクの滲みおよび印字のシャープさを目視により評価
し、 滲みなし 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
クを用いて、マルチカラー印字を行ない、色重ね部のイ
ンクの滲みおよび印字のシャープさを目視により評価
し、 滲みなし 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
【００３６】次にインクのノブル目詰り性の評価を行な
った。
った。
【００３７】（ｄ）インクのノズル目詰り性 公知のインクジェットプリンター（セイコーエプソン社
製、ＨＧ−３０００）に本発明の実施例および比較例の
インクを充填し、４０℃，３０％ＲＨの環境下にノズル
キャップのない状態で１ケ月放置後、 すぐに印字可能 ○ インクを循環させてクリーニングすることにより印字可
能 △ 印字不可能 × によって分類した。以上の評価方法により本発明の実施
例及び比較例のインクを評価した。第３表に上記評価
（ａ），（ｂ）及び（ｄ）の結果を示す。
製、ＨＧ−３０００）に本発明の実施例および比較例の
インクを充填し、４０℃，３０％ＲＨの環境下にノズル
キャップのない状態で１ケ月放置後、 すぐに印字可能 ○ インクを循環させてクリーニングすることにより印字可
能 △ 印字不可能 × によって分類した。以上の評価方法により本発明の実施
例及び比較例のインクを評価した。第３表に上記評価
（ａ），（ｂ）及び（ｄ）の結果を示す。
【００３８】
【表８】
【００３９】第４表には評価方法（ｃ）にもとづく結果
を示す。印字評価の際に用いたインクの組合せを第４表
に併せ示す。
を示す。印字評価の際に用いたインクの組合せを第４表
に併せ示す。
【００４０】
【表９】
【００４１】第３表及び第４表の評価結果から明らかな
ように、本発明の記録用インクはモノクロカラー及びマ
ルチカラーの印字品質、乾燥時間ならびに耐目詰り性に
対し優れた特性を示す。
ように、本発明の記録用インクはモノクロカラー及びマ
ルチカラーの印字品質、乾燥時間ならびに耐目詰り性に
対し優れた特性を示す。
【００４２】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録用イン
クはインクジェット記録用、筆記用具用等に用いられ、
記録後の乾燥性及び印字品位に優れているため、コピー
用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙等のいわゆ
る普通紙に対して滲みのない高画質のカラー印字画像を
得ることができる。
クはインクジェット記録用、筆記用具用等に用いられ、
記録後の乾燥性及び印字品位に優れているため、コピー
用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙等のいわゆ
る普通紙に対して滲みのない高画質のカラー印字画像を
得ることができる。
【００４３】特に、マルチカラーによるインクジェット
記録に用いた場合、色重ね性に優れた高品質の印字画像
が得られる。さらに本発明の記録用インクをインクジェ
ット記録に用いた場合、上記特性の他に耐目詰り性等の
信頼性が極めて優れている。
記録に用いた場合、色重ね性に優れた高品質の印字画像
が得られる。さらに本発明の記録用インクをインクジェ
ット記録に用いた場合、上記特性の他に耐目詰り性等の
信頼性が極めて優れている。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年１月７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３３】（ａ）紙種による印字品質 リコピー６２００紙（上質紙）、富士ゼロックスＲ紙
（再生紙）およびＧｉｌｂｅｒｔ Ｂｏｎｄ紙（ボンド
紙）上に印字された各ドットについて顕微鏡観察を行な
い、ドット周辺のフェザリングおよび輪郭のシャープさ
を目視により評価し、 滲みなし ◎ 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
（再生紙）およびＧｉｌｂｅｒｔ Ｂｏｎｄ紙（ボンド
紙）上に印字された各ドットについて顕微鏡観察を行な
い、ドット周辺のフェザリングおよび輪郭のシャープさ
を目視により評価し、 滲みなし ◎ 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３４】（ｂ）乾燥時間 上記の記録紙上に印字されたべた部を上質紙に圧着し、
インクが転写されなくなる時間を評価し、 ５秒以内 ◎ ５〜１５秒 ○ １５〜３０秒 △ ３０秒以上 × によって分類した。
インクが転写されなくなる時間を評価し、 ５秒以内 ◎ ５〜１５秒 ○ １５〜３０秒 △ ３０秒以上 × によって分類した。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３５
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３５】（ｃ）マルチカラー印字における印字品質 上記の記録紙上にシアン、マゼンタおよびイエローイン
クを用いて、マルチカラー印字を行ない、色重ね部のイ
ンクの滲みおよび印字のシャープさを目視により評価
し、 滲みなし ◎ 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
クを用いて、マルチカラー印字を行ない、色重ね部のイ
ンクの滲みおよび印字のシャープさを目視により評価
し、 滲みなし ◎ 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
Claims (2)
- 【請求項１】 水溶性染料、水溶性有機溶媒および下記
一般式（Ｉ）で表わされる長鎖脂肪族トリメチロールを
含有することを特徴とする記録用インク。 【化１】 （式中、Ｒ1は炭素数８〜２２の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を示す） - 【請求項２】 長鎖脂肪族トリメチロールが下記一般式
（II）で表わされるものであることを特徴とする請求項
１に記載の記録用インク。 【化２】 （式中、ｍ及びｎはそれぞれ０〜１９の整数を示し、ｍ
とｎの和は７〜１９である）。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33320092A JP3278476B2 (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 記録用インク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33320092A JP3278476B2 (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 記録用インク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06179841A true JPH06179841A (ja) | 1994-06-28 |
| JP3278476B2 JP3278476B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=18263433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33320092A Expired - Fee Related JP3278476B2 (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 記録用インク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3278476B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP33320092A patent/JP3278476B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3278476B2 (ja) | 2002-04-30 |
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