JP3253030B2 - 記録用インク - Google Patents

記録用インク

Info

Publication number
JP3253030B2
JP3253030B2 JP33320192A JP33320192A JP3253030B2 JP 3253030 B2 JP3253030 B2 JP 3253030B2 JP 33320192 A JP33320192 A JP 33320192A JP 33320192 A JP33320192 A JP 33320192A JP 3253030 B2 JP3253030 B2 JP 3253030B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
water
paper
examples
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33320192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06179842A (ja
Inventor
史生 河村
敏之 川西
正人 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP33320192A priority Critical patent/JP3253030B2/ja
Publication of JPH06179842A publication Critical patent/JPH06179842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3253030B2 publication Critical patent/JP3253030B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録用お
よび筆記用具用等の記録用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは低騒音、低
ランニングコストおよびカラー記録が容易であるなどの
利点を有しており、デジタル信号の出力機器として近年
急速に普及している。このようなインクジェットプリン
ターの記録用インクとしては、水性染料を主体にしたイ
ンク、油性染料を主体にしたインク、顔料、分散インク
および熱溶融可能な固体インクなど様々な材料のものが
提案されている。この中でも水性染料を主体とした水性
インクはインク材料の生体および環境に対する安全性が
高いこと、ならびにプリンターの消費エネルギーが小さ
いことなどの点から、地球環境の維持という社会の要請
に最も適合する方式であると考えられる。さて、このよ
うな水性染料を主体とするインクジェット用インクに対
して要求される性能としては、 1)コピー用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙
などのオフィスや家庭で一般に使用される非塗工紙、い
わゆる普通紙に対しても、乾燥時間が速く、しかも滲み
のない印字が可能なこと、 2)カラー色重ね印字の際、画素境界での滲みのないこ
と、 3)耐水性に優れていること、 4)ヘッドに充填した場合、長時間放置してもヘッドノ
ズルでの目詰りがなく、信頼性の高いこと、 などが挙げられる。
【0003】これらの要求を満足させるように、従来種
々の組成の水性インクが提案されてきた。
【0004】例えばインクの信頼性向上を目的に、一般
に水性インクにはグリセロールなどの水溶性高沸点有機
溶剤が含有されている。しかしながら、このようなイン
クでサイズ度の高い普通紙に印字した場合、インクの紙
厚さ方向への浸透速度が遅く、印字部の乾燥が悪いとい
う問題点があり、特にカラーインクの色重ねの際、画質
が著しく低下する。
【0005】紙厚さ方向へのインクの浸透性を高めるた
め、例えば特開昭55−29546号公報ではインク中
に多量の界面活性剤を添加する方法が提案されている。
この場合には紙によっては滲みが非常に多く発生した
り、またインクジェット用ヘッドにインクを充填した場
合、ヘッドの材料および構造の条件によってはインクが
吐出しないなどの問題点がある。
【0006】更に紙へのインクの定着性および耐水性を
上げることを目的に、特開平1−213376号公報に
はインクのpHを強アルカリ性にする技術が提案されて
いる。この場合には生体に対する安全性の他に、例えば
中性紙に対しては定着性および耐水性が十分ではないと
いう問題点がある。
【0007】更にインクの滲み、印字物の乾燥性および
ヘッドの目詰り性を改善することを目的に、例えば特開
平3−259967号公報ではインク中にポリプロピレ
ングリコールのアルキルエーテルを含有する技術が提案
されている。この場合にはカラーインクの色重ね印字の
画質に関し、必ずしも満足できるものではない。
【0008】以上述べたように、上記の他にもこれ迄種
々の技術が提案されているが、前記の要求を十分に満足
するインクは今迄のところ知られていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はコピー
用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙などのオフ
ィスや家庭で一般に使用される非塗工紙、いわゆる普通
紙に対しても乾燥時間が速くて、しかも滲みのない高画
質のカラー印字が可能な記録用インクを提供することで
ある。
【0010】本発明の別の目的はインクジェット記録用
に適用した場合、ノズルの目詰りの改良された高信頼性
のインクを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は特許請求の範囲に記載のとおりの記録
用インクである。
【0012】すなわち、 (1)水溶性染料、水溶性有機溶媒および下記一般式
(I)または一般式(II)で示される化合物の少なくと
も一つを含有する記録用インク。
【0013】
【化4】
【0014】ただし、上記一般式(I)および(II)の
中で
【0015】
【化5】
【0016】
【0017】(2)水溶性有機溶媒が少なくとも一種類
の完全に水溶性である多価アルコールである上記(1)
記載の記録用インク。但し、本件明細書でいう、「完全
に水溶性である」とは、「常温において水と完全に混和
する」ことを意味する。
【0018】本発明に用いられる前記一般式(I)およ
び(II)で表わされる化合物はモノアシル型リン脂質で
あり、すなわちモノ−O−アシル−3−グリセリルホス
ホリルコリン、モノ−O−アシル−3−グリセリルホス
ホリルエタノールアミン、モノ−O−アシル−3−グリ
セリルホスホリルイノシトール自体は公知である。
【0019】一般式(I)で表わされる化合物として
は、1−パルミトイル−3−グリセリルホスホリルコリ
ン、1−ステアロイル−3−グリセリルホスホリルコリ
ン、1−パルミトイル−3−グリセリルホスホリルエタ
ノールアミン、1−ステアロイル−3−グリセリルホス
ホリルエタノールアミン、1−パルミトイル−3−グリ
セリルホスホリルイノシトール、1−ステアロイル−3
−グリセリルホスホリルイノシトールが挙げられる。一
般式(II)で表わされる化合物としては、2−パルミト
イル−3−グリセリルホスホリルコリン、2−ステアロ
イル−3−グリセリルホスホリルコリン、2−パルミト
イル−3−グリセリルホスホリルエタノールアミン、2
−ステアロイル−3−グリセリルホスホリルエタノール
アミン、2−パルミトイル−3−グリセリルホスホリル
イノシトール、2−ステアロイル−3−グリセリルホス
ホリルイノシトールが挙げられる。
【0020】前記一般式(I)および(II)で表わされ
る化合物は例えば卵黄よりえられるホスファチジルコリ
ン、ホスファチジルエタノールアミンまたはホスファチ
ジルイノシトールを原料として、蛇毒、ホスフォリパー
ゼまたは豚膵臓抽出酵素のパンクレアチンで処理し、高
速液体クロマトグラフィーにより分画して得られる。あ
るいは化学的に合成することによっても得られる。
【0021】本発明の記録用インクに用いられるモノア
シル型リン脂質(I)あるいは(II)のインクへの配合
量は特に限定されないが、通常0.01〜10重量%、
好ましくは0.05〜5重量%である。
【0022】本発明において参考例としてあげるホスフ
ァチジルグリセロールはそれ自体公知の化合物であり、
グリセロールホスホグリセリドとも呼ばれ、大腸菌等の
起源微生物からの抽出操作や、大豆、卵等の起源生物由
来のホスファチジルコリンに、ホスホリパーゼDを作用
させることにより容易に単離、調製することができる。
本発明の記録用インクにおいては、これら各種起源から
各種製法によりえられるいずれのホスファチジルグリセ
ロールも、同様に利用することができる。通常ホスファ
チジルグリセロールを構成するグリセリド部分のアシル
基は、炭素数14〜16の飽和又は不飽和脂肪酸残基を
主成分にしている。上記ホスファチジルグリセロールの
インクへの配合量は、特に限定されないが、通常0.0
1〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%の範囲
である。本発明に用いられるホスファチジルグリセロー
ルは分子内に2個の水酸基と1個のリン酸基よりなる親
水部分と2個の飽和又は不飽和の長鎖脂肪酸残基よりな
る疎水部分を有しており、HLB値が高く、溶解性、分
散性に優れている。上記親水部分は保水性および染料の
溶解性に優れているため、インクヘッドノズルの目詰り
防止効果が得られるものと考えられる。さらに上記疎水
部分と親水部分とのバランスが良好なため、紙面上での
インクの紙厚さ方向への浸透速度が速く乾燥性に優れ、
しかも滲みの少ない印字画像を与えるものと考えられ
る。
【0023】本発明の記録用インクに使用する水溶性染
料としてはアゾ系、アントラキノン系、インジゴ系及び
フタロシアニン系等の酸性染料、塩基性染料、直接染
料、反応性染料、食用色素等が挙げられる。
【0024】適用可能な染料の具体例としては、C.
I.ダイレクトブラック−17,−19,−22,−3
2,−51,−80,−91,−151,−154及び
−168,C.I.ダイレクトブルー86及び−19
9,C.I.ダイレクトレッド−9及び−227,C.
I.ダイレクトイエロー−86,−132及び−14
2,C.I.アシッドブラック−2,−24,−26,
−48,−52,−63,−172,−194及び−2
08,C.I.アシッドブルー−9,−185及び−2
49,C.I.アシッドレッド−8,−35,−37,
−92,−94,−254及び−289,C.I.アシ
ッドイエロー−23及び−49、並びにC.I.フード
ブラック−2等が挙げられる。
【0025】上記水溶性染料のインクへの配合量は0.
2〜12重量%、好ましくは0.5〜10重量%の範囲
である。
【0026】本発明の記録用インクに使用可能な水溶性
有機溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、n−ペンタノール等のアルキルアルコール類;ホル
ムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等のアミド類;ジメチルスルホオキサイド;アセト
ン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコー
ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
チオジエタノール、1,2−プロパンジオール、1,3
−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メ
チル−1,3−ブタンジオール、2−メチルペンタン−
2,4−ジオール、3−メチルペンタン−1,5−ジオ
ール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブ
タントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、3
−メチルペンタン−1,3,5−トリオール等のアルキ
レングリコール類、グリセロール、ジグリセロール、ト
リグリセロール等のグリセロール類、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アル
コールの低級ジアルキルエーテル類;N−メチル−2−
ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン;トリエタノールアミン;スルホラン等が挙げられ
る。
【0027】これらの水溶性有機溶媒のインクへの配合
量は1〜50重量%が好ましく、より好ましくは2〜3
0重量%の範囲である。上記水溶性有機溶媒は単独で
も、また2種類以上の混合物としても使用できる。中で
も本発明の記録用インクに対して、好ましい水溶性有機
溶媒の組成は少なくとも1種類の完全に水溶性である多
価アルコール、例えばエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、チオジエタノー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3
−ブタンジオール、2−メチルペンタン−2,4−ジオ
ール、3−メチルペンタン−1,5−ジオール、1,
2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオ
ール、1,2,6−ヘキサントリオール、3−メチルペ
ンタン−1,3,5−トリオール、グリセロール、ジグ
リセロールより成るものである。
【0028】その他本発明のインクには各種の添加剤、
例えばpH調節剤、防菌、防黴剤、金属封鎖剤、粘度調
節剤等を必要に応じて含有させることができる。
【0029】次に実施例および比較例により本発明を具
体的に説明する。実施例I−1〜8は水溶性有機溶媒と
して完全に水溶性である多価アルコールを用いた例であ
り、実施例I−9〜11は該多価アルコールを用いない
例である。なお、実施例に記載の各成分の量は重量基準
である。
【0030】実施例I−1 C.I.ダイレクトブラック 168 2.5% 1−パルミトイル−3−グリセリルホスホリルコリン [一般式(I)に相当] 1.5% グリセロール 2.5% ジエチレングリコール 7.5% エタノール 2.0% イオン交換水 84.0% (製法)染料を除く上記成分を容器中で混合撹拌して完
全に溶解させた後、染料を加えて撹拌溶解し、得られた
溶液を0.45μmのメンブランフィルターを用いて加
圧濾過し、本実施例のインクを調製した。
【0031】実施例I−2〜11 実施例I−1の製法に従って下記第I−1表に記載の組
成からなる本実施例のインクを調製した。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】比較例I−1 C.I.ダイレクトブラック168 2.5% グリセロール 2.5% ジエチレングリコール 7.5% イオン交換水 87.5% (製法)イオン交換水に残りの全成分を加えて混合撹拌
し、得られた溶液を0.45μmのメンブランフィルタ
ーを用いて加圧濾過してインクを調製した。
【0037】比較例I−2〜8 比較例I−1の製法に従って下記第I−2表に記載の組
成からなる本比較例のインクを調製した。
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】次に本発明の実施例及び比較例のインクに
ついて、公知のインクジェットプリンター(米国ヒュー
レットパッカード社製Desk Writer C)を
用いて印字記録を行ない、モノクロカラー印字における
(a)印字品質及び(b)乾燥時間、ならびに(c)マ
ルチカラー印字における印字品質を評価した。
【0041】(a)紙種による印字品質 リコピー6200紙(上質紙)、富士ゼロックスR紙
(再生紙)およびGilbert Bond紙(ボンド
紙)上に印字された各ドットについて顕微鏡観察を行な
い、ドット周辺のフェザリングおよび輪郭のシャープさ
を目視により評価し、 滲みなし ◎ 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
【0042】(b)乾燥時間 上記の記録紙上に印字されたべた部を上質紙に圧着し、
インクが転写されなくなる時間を評価し、 5秒以内 ◎ 5〜15秒 ○ 15〜30秒 △ 30秒以上 × によって分類した。
【0043】(c)マルチカラー印字における印字品質 上記の記録紙上にシアン、マゼンタおよびイエローイン
クを用いて、マルチカラー印字を行ない、色重ね部のイ
ンクの滲みおよび印字のシャープさを目視により評価
し、 滲みなし ◎ 滲みほとんどなし ○ 滲みややあり △ 滲み多い × によって分類した。
【0044】次にインクのノブル目詰り性の評価を行な
った。
【0045】(d)インクのノズル目詰り性 公知のインクジェットプリンター(セイコーエプソン社
製、HG−3000)に本発明の実施例および比較例の
インクを充填し、40℃,30%RHの環境下にノズル
キャップのない状態で1ケ月放置後、 すぐに印字可能 ○ インクを循環させてクリーニングすることにより印字可
能 △ 印字不可能 × によって分類した。
【0046】以上の評価方法により本発明の実施例及び
比較例のインクを評価した。第I−3表に上記評価
(a),(b)及び(d)の結果を示す。
【0047】
【表7】
【0048】また第I−4表に上記評価(c)の結果を
示す。この際印字に用いた各色インクを第I−4表に併
せ示す。
【0049】
【表8】
【0050】第I−3表及び第I−4表の評価結果から
明らかなように、本発明の記録用インクは印字品質、乾
燥時間及び耐目詰り性に優れた特性を示す。
【0051】以下に記載する参考例II−1〜16はホス
ファチジルグリセロールを用いた例である。参考例II−
1〜8は水溶性有機溶媒として完全に水溶性である多価
アルコールを用いない例であり、参考例II−9〜16は
水溶性有機溶媒として完全に水溶性である多価アルコー
ルを用いた例である。
【0052】参考例II−1 C.I.ダイレクトブラック154 3.0% ホスファチジルグリセロール 1.0% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 10.0% N−メチル−2−ピロリドン 10.0% エタノール 1.0% イオン交換水 75.0% (製法) ジエチレングリコールモノエチルエーテル、N−メチル
−2−ピロリドンおよびエタノールを溶解させた溶液中
にホスファチジルグリセロールを加えて溶解し、次いで
残りの成分を加えて完全に溶解させ、得られた溶液を
0.45μmのポア径を有するメンブランフィルターを
用いて加圧濾過し、本実施例のインクを調製する。
【0053】参考例II−2〜16参考例 II−1の製法に従って、下記第II−1表に記載の
組成よりなる本参考例のインクを調製した。
【0054】
【表9】
【0055】
【表10】
【0056】
【表11】
【0057】
【表12】
【0058】
【表13】
【0059】比較例II−1〜12参考例 II−1においてホスファチジルグリセロールを用
いない他は実施例II−1と同様の手順に従って下記第II
−2表の組成からなる本比較例のインクを調製した。
【0060】
【表14】
【0061】
【表15】
【0062】
【表16】
【0063】 *サーフィノール465:ノニオン性アセチレングリコール系界面活性剤、米国 エアプロダクツ社製 **FC−170C:フッ素系界面活性剤、住友スリーエム社製 ***ニッコールNP−10:POE(10)ノニルフェニルエーテル、日光ケ ミカルズ社製 ****ニッコールPBC−34:POE(20)−POP(4)セチルエーテ ル、日光ケミカルズ社製 以上の参考例II−1〜16および比較例II−1〜12を
実施例I−1〜11および比較例I−1〜8の場合と同
じ評価方法に基づいて評価した。第II−3表に上記
(a),(b)および(d)の評価結果を示す。
【0064】
【表17】
【0065】
【表18】
【0066】第II−4表に評価方法(c)による結果を
示す。印字評価の際に用いたインクの組合せを併せ示
す。
【0067】
【表19】
【0068】第II−3表および第II−4表の評価結果か
ら明らかなように本発明の記録用インクはいわゆる普通
紙上への印字画像の印字品質及び乾燥性に優れ、またイ
ンクジェット記録を用いた場合、インクヘッドノズルの
耐目詰り性に優れた特性を示す。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録用イ
ンクはインクジェット記録用、筆記用具用等に用いら
れ、記録後の乾燥性及び印字品位に優れているため、コ
ピー用紙、レポート用紙、ボンド紙、フォーム紙などの
いわゆる普通紙に対して、滲みのない高画質のカラー印
字画像を得ることができる。
【0070】また本発明の記録用インクをインクジェッ
ト記録に用いた場合、上記特性の他に耐目詰り性などの
信頼性が極めて優れている。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−194893(JP,A) 特開 平2−228378(JP,A) 特開 昭53−100029(JP,A) 特開 平1−263173(JP,A) 米国特許5106416(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性染料、水溶性有機溶媒および下記
    一般式(I)または一般式(II)で示される化合物の少
    なくとも一つを含有することを特徴とする記録用イン
    ク。 【化1】 ただし、上記一般式(I)及び(II)の中で 【化2】 【化3】
  2. 【請求項2】 水溶性有機溶媒が少なくとも一種類の完
    全に水溶性である多価アルコールであることを特徴とす
    る請求項1記載の記録用インク。
JP33320192A 1992-12-14 1992-12-14 記録用インク Expired - Fee Related JP3253030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33320192A JP3253030B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 記録用インク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33320192A JP3253030B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 記録用インク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06179842A JPH06179842A (ja) 1994-06-28
JP3253030B2 true JP3253030B2 (ja) 2002-02-04

Family

ID=18263445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33320192A Expired - Fee Related JP3253030B2 (ja) 1992-12-14 1992-12-14 記録用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3253030B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9507881D0 (en) * 1995-04-18 1995-05-31 Domino Printing Sciences Plc Printing inks
JP4497625B2 (ja) * 1999-02-26 2010-07-07 キヤノン株式会社 インクジェット用インク、インクジェット記録ヘッドのヒータへのコゲ付着低減方法、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、記録ユニット及び記録ヘッドの長寿命化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06179842A (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3503522B2 (ja) インク及びインクジェット記録方法
JP3656126B2 (ja) インク組成物
JP3792264B2 (ja) 熱インクジェットインクおよびブリードの減少方法
EP0863189B1 (en) Ink-jet inks for improved image quality
JPH09111165A (ja) インク及びそれを用いたカラーインクジェット記録方法
JP2007211081A (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JPH10101978A (ja) インクジェット記録用インク
JP2007528429A (ja) デキャップが改善された非水性インクジェットインク
JP4240188B2 (ja) 水溶性界面活性剤組成物
JP3841164B2 (ja) 水溶性界面活性剤組成物
EP0947569B1 (en) Ink-jet inks and method for printing the same
JP4122096B2 (ja) インキ組成物
JP2861077B2 (ja) インクジェット記録方式を用いたカラー印刷方法
JP4645796B2 (ja) 水溶性界面活性剤組成物、インキ及び紙コート剤
JP4281259B2 (ja) インクジェット記録用インク
JP3253030B2 (ja) 記録用インク
JP3293159B2 (ja) インクジェットカラー記録方法
US9315686B2 (en) Water-based ink for ink-jet recording, water-based ink set for ink-jet recording, ink cartridge, and ink-jet recording method
JP3218550B2 (ja) 記録用インク
JP3278476B2 (ja) 記録用インク
JP2000178489A (ja) 水性インク及びインクジェット記録装置
JP2003183548A (ja) インキ吸収剤組成物
JP2002226739A (ja) インクジェット用水性インクセット及びインクジェット記録方法
JPH01103482A (ja) インクジェット記録方法
JP3278484B2 (ja) 記録用インク

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees