JPH06179036A - バルブスリーブの製造方法 - Google Patents

バルブスリーブの製造方法

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JPH06179036A
JPH06179036A JP35430592A JP35430592A JPH06179036A JP H06179036 A JPH06179036 A JP H06179036A JP 35430592 A JP35430592 A JP 35430592A JP 35430592 A JP35430592 A JP 35430592A JP H06179036 A JPH06179036 A JP H06179036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end side
hole
mandrel
groove
axial direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP35430592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Komori
浩 古森
Kazuo Ukai
一雄 鵜飼
Shinta Otsuka
真太 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 円柱径素材1の一端側の外径を他端側の外径
よりも大きくする工程と、その素材に一端側から軸方向
に沿う有底の穴13を形成する工程と、その穴13の内
面に他端側において閉鎖される溝14を軸方向に沿って
形成する工程と、その穴13の底部を除去する工程と、
その穴13に挿入可能なマンドレル31とこのマンドレ
ル31を囲むダイス32との間に素材1を一端側から絞
り込むことで前記溝14の一端側を閉鎖する工程とを備
える。 【効果】 バリを発生することなく内周に軸方向に沿う
と共に両端が閉鎖された溝を精度良く形成でき、寸法精
度の高い最終成形品を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その内周に軸方向に沿
うと共に両端が閉鎖された溝を有するバルブスリーブを
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】例えば油
圧パワーステアリング装置のロータリー式制御バルブ
は、その内周に軸方向に沿うと共に両端が閉鎖された複
数の溝を有するバルブスリーブと、そのバルブスリーブ
に挿入されると共に外周にランドが形成されたロータと
を備え、その溝を通過して油圧アクチュエータに供給さ
れる圧油を、操舵抵抗に応じたバルブスリーブとロータ
との相対回転量に応じ絞ることで操舵抵抗に応じた操舵
補助力を発生させている。
【0003】そのようなバルブスリーブを単一素材から
製造する方法が特公昭3‐61530号公報に開示され
ている。これは、円柱形素材に一端側から軸方向に沿っ
て有底の穴を形成する工程と、その穴の内周面に他端側
において閉鎖される溝を軸方向に沿って形成する工程
と、その穴の底部を除去する工程とにより、まず図7の
(1)に示すような筒形状部材101を成形する。次
に、その筒形状部材101の一端側において穴103の
口元を圧潰することで、その筒形状部材101の内周に
形成された溝102の一端を閉鎖している。その筒形状
部材101の穴103の口元の具体的な圧潰方法は開示
されていないが、図7の(2)に示すようにダイス10
8内において筒形状部材101の穴103に下パンチ1
04をその穴103の一端から突出しないように挿入
し、その穴103よりも大径の上パンチ105を筒形状
部材101の一端側から押し付けることが必要になる。
これにより、その上パンチ105と下パンチ104との
間において材料が径方向内方に流動して環状部106が
形成され、この環状部106により溝102の一端が閉
鎖される。
【0004】しかし、上記方法では上パンチ105と下
パンチ104との間における材料の径方向内方への流動
量が過剰になるため、穴103の内面から径方向内方に
突出するバリ107が発生する。そのため、そのバリ1
07を除去するための切削工程が余分に必要になるとい
う問題がある。
【0005】また、特開平3‐176275号公報に開
示されたバルブスリーブの製造方法は、上記方法と筒形
状部材101を成形するまでは同様である。次に、その
筒形状部材101の一端側を圧潰することで、その筒形
状部材101の内周に形成された溝102の一端を閉鎖
する点も同様であるが、具体的圧潰方法が異なる。すな
わち、図7の(3)に示すように筒形状部材101の穴
103に下パンチ104をその穴103の一端から突出
するように挿入し、その穴103よりも外径が大きく下
パンチ104よりも内径が大きな筒形とされた下端部を
有する上パンチ105′により、その筒形状部材101
を一端側から押し付けることで穴103の口元の圧潰を
行なう。これにより、その上パンチ105′に押し付け
られた材料が径方向内方に流動して環状部106が形成
され、この環状部106により溝102の一端が閉鎖さ
れる。また、その上パンチ105′に押し付けられた材
料の径方向内方への流動は下パンチ104により規制さ
れるためバリが発生することもない。
【0006】しかし図7の(3)に示す方法では、上パ
ンチ105′により筒形状部材101の穴103の口元
のみを圧潰するものであり、また材料流動が下パンチ1
04により規制されるため、材料が流動し得る領域が狭
い。そのため加工圧力が過大になり、前工程で成形した
溝102の変形により寸法精度が低下するという問題が
ある。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできるバルブスリーブの製造方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、円柱径素材の
一端側の外径を他端側の外径よりも大きくする工程と、
その素材に一端側から軸方向に沿う有底の穴を形成する
工程と、その穴の内周面に他端側において閉鎖される溝
を軸方向に沿って形成する工程と、その穴の底部を除去
する工程と、その穴に挿入可能なマンドレルとこのマン
ドレルを囲むダイスとの間に素材を一端側から絞り込む
ことで前記溝の一端側を閉鎖する工程とを備えているも
のである。
【0009】
【作用】本発明によれば、素材に一端側から軸方向に沿
う有底の穴を形成する工程と、その穴の内周面に他端側
において閉鎖される溝を軸方向に沿って形成する工程
と、その穴の底部を除去する工程とにより、その素材
は、その内周に軸方向に沿うと共に他端が閉鎖された溝
を有する筒形状に成形される。
【0010】その素材をマンドレルとダイスとの間に絞
り込むことで、素材の一端側の大径部は径方向内方と軸
方向とに流動する。その径方向内方への材料流動により
素材の内周に形成された溝の一端は閉鎖される。その素
材の径方向内方への材料流動はマンドレルにより規制さ
れるので、その穴の内面よりも径方向内方に突出するバ
リが発生することはない。また、素材は径方向だけでな
く軸方向にも流動する。よって、加工圧力が過大になる
ことはない。
【0011】また、そのマンドレルとダイスとの間への
絞り込みを素材の他端側から行なった場合、素材を絞り
込むパンチと素材の一端側の端面との間の摩擦により、
素材の大径側の径方向内方への材料流動が阻害される
が、本発明ではマンドレルとダイスとの間への絞り込み
を素材の一端側から行なうので材料流動が円滑になされ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】まず、図1に示す円柱形素材1を準備す
る。この素材1は、例えば棒鋼を切断してすえ込み加工
を行なうことで得る。
【0014】次に、図2に示すように、ダイス3内で素
材1に上パンチ5を一端側(図において上方側)から押
し付けると共に、その押し付けにより延伸された素材1
を下パンチ4で支持する。これにより、素材1の他端側
を径方向内方に絞り込み、素材1の一端側の外径D1を
他端側の外径D2よりも大きくする。同時に、素材1に
一端側から軸方向(図において上下方向)に沿う有底の
穴2を成形する。なお、本実施例では穴2の一端側の内
径d1は他端側の内径d2よりも大きくされ、段差6が
形成されている。これは、本実施例ではその他端側の内
径d2よりも大きな外径を有するパワーステアリング装
置の出力軸を、完成後のバルブスリーブの一端側に挿入
するためである。また、素材1の一端側における外径側
の軸方向寸法A1と内径側の軸方向寸法a1とは等しく
されている。後工程において素材1の一端側を径方向内
方に偏りなく絞り込むことができるようにするためであ
る。
【0015】次に、図3に示すように、ダイス10内で
素材1に上パンチ11を一端側から押し付けると共に、
その押し付けにより延伸された素材1を下パンチ9で支
持する。その上パンチ11は、下端側の外径d3が上端
側の外径d4よりも小さくされ、その上端側の外径d4
は前工程で成形した穴2の他端側の内径d2と略等しく
され、前工程で成形した穴2の内面が上パンチ11をガ
イドする。また、その上パンチ11は下端側の外周に溝
成形用の4つの歯12を有し、その歯12の外周径は上
端側の外径d4と等しくされている。これにより、上パ
ンチ11の下端側の外径d3と等しい内径を有する軸方
向に沿う有底の穴13が素材1に形成される。同時に、
その穴13の内周面に他端側において閉鎖される4つの
溝14が軸方向に沿って形成される。この工程におい
て、ダイス10の内面に素材1を沿わせ、素材1の大径
側の外径D3を前工程の外径D1より僅かに大きくなる
ようにし、小径側の外径D4を前工程の外径D2より僅
かに大きくなるようにしている。寸法矯正のためであ
る。
【0016】次に、図4に示すように、ダイス20内で
素材1をノックアウトパンチ21で支持すると共に、前
工程で成形した穴13の底部に上パンチ22を一端側か
ら押し付ける。これにより、その穴13の底部13aを
除去する。
【0017】次に、図5に示すように、前工程で成形し
た穴13に挿入可能なマンドレル31とこのマンドレル
31を囲むダイス32との間に素材1を一端側から絞り
込む。これにより、前工程で成形した各溝14の一端側
を閉鎖し、図6の(1)、(2)に示すバルブスリーブ
40を成形する。すなわち、下端が筒形状とされた上パ
ンチ30により、マンドレル31とダイス32との間に
素材1を絞り込むことで、素材1の一端側の大径部を径
方向内方と軸方向とに流動させる。その径方向内方への
材料流動により素材1の内周に形成された溝14の一端
は閉鎖される。その素材1の径方向内方への材料流動は
マンドレル31により規制されるので、その穴13の内
面よりも径方向内方に突出するバリが発生することはな
い。また、素材1は径方向だけでなく軸方向にも流動す
るので、加工圧力が過大になることはない。また、マン
ドレル31とダイス32との間への絞り込みを素材1の
一端側(すなわち前工程において大径とされている側)
から行なうので材料流動が円滑になされる。これは、も
しマンドレル31とダイス32との間への絞り込みを素
材1の他端側から行なうと、上パンチ30と素材1の一
端側の端面との間の摩擦により素材1の大径側の径方向
内方への流動が阻害されるが、絞り込みを素材1の一端
側から行なうことで材料流動が阻害されることはないこ
とによる。
【0018】上記最終工程において、そのダイス32の
内径D5は前工程における素材1の小径側の外径D4よ
りも僅かに小さくされ、また、そのマンドレル31の外
径d5は前工程における穴13の内径d3よりも僅かに
小さくされている。これにより、絞り込みの際に素材1
の外周を確実にダイスの内周に沿わせて寸法を矯正し、
バルブスリーブ40の外径を正確にダイスの内径D5と
等しい寸法に仕上げることができ、また、その絞り込み
の際に素材1の内周の小径側をマンドレル31の外周に
沿わせて寸法を矯正し、バルブスリーブ40の穴13の
内径を正確にマンドレル31の外径d5と等しい寸法に
仕上げることができる。また、本実施例ではバルブスリ
ーブ40の一端側の内周に段差6が形成されることか
ら、そのマンドレル31に筒状の補助マンドレル33が
嵌合され、この補助マンドレル33とダイス32との間
に素材1が絞り込まれる。その補助マンドレル33の外
径d6は前工程における素材1の一端側の内径よりも小
さくされている。これにより、絞り込みの際に素材1の
内周の大径側を補助マンドレル33の外周に沿わせて寸
法を矯正し、バルブスリーブ40の内周の段差6よりも
大径側の径を正確に補助マンドレル33の外径d6に等
しい寸法に仕上げることができる。また、その補助マン
ドレル33は円筒形の下パンチ34に嵌合され、その下
パンチ34はダイス32に挿入される。その下パンチ3
4の上端面は、上パンチ30がストローク最下点近傍に
達した時に素材1の一端面を支持する。これによりバル
ブスリーブの軸方向長さ寸法を矯正し、上パンチ30の
ストローク最下点位置と下パンチ34の上端面位置との
間の距離Lに正確に仕上げることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のバルブスリーブの製造方法によ
れば、バリを発生することなく内周に軸方向に沿うと共
に両端が閉鎖された溝を精度良く形成することができ、
しかも寸法精度の高い最終成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のバルブスリーブ用素材の正面
【図2】本発明の実施例のバルブスリーブの第1工程の
断面図
【図3】本発明の実施例のバルブスリーブの第2工程の
断面図
【図4】本発明の実施例のバルブスリーブの第3工程の
断面図
【図5】本発明の実施例のバルブスリーブの第4工程の
断面図
【図6】(1)は本発明の実施例のバルブスリーブの縦
断面図、(2)は横断面図
【図7】(1)は従来例のバルブスリーブの成形途中の
状態を示す断面図、(2)は従来例のバルブスリーブの
成形工程を示す断面図、(3)は別の従来例のバルブス
リーブの成形工程を示す断面図
【符号の説明】
1 円柱径素材 13 穴 14 溝 31 マンドレル 32 ダイス 40 バルブスリーブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱径素材の一端側の外径を他端側の外
    径よりも大きくする工程と、その素材に一端側から軸方
    向に沿う有底の穴を形成する工程と、その穴の内周面に
    他端側において閉鎖される溝を軸方向に沿って形成する
    工程と、その穴の底部を除去する工程と、その穴に挿入
    可能なマンドレルとこのマンドレルを囲むダイスとの間
    に素材を一端側から絞り込むことで前記溝の一端側を閉
    鎖する工程とを備えているバルブスリーブの製造方法。
JP35430592A 1992-12-14 1992-12-14 バルブスリーブの製造方法 Pending JPH06179036A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104108130A (zh) * 2014-06-19 2014-10-22 广东华液动力科技有限公司 G型电磁换向阀的盲阀芯及制作方法

Cited By (1)

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