JPH061788U - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JPH061788U
JPH061788U JP4517492U JP4517492U JPH061788U JP H061788 U JPH061788 U JP H061788U JP 4517492 U JP4517492 U JP 4517492U JP 4517492 U JP4517492 U JP 4517492U JP H061788 U JPH061788 U JP H061788U
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JP
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pump
discharge
pressure
storage space
cam ring
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JP4517492U
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俊明 福島
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自動車機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大容量でかつコンパクトなベーンポンプを得
るにあたって、メータリングオリフィスへのポンプ吐出
側の流路を確保し、流量変動を防止する。 【構成】 プレッシャプレート21のポンプ吐出側通路
26に対向するサイドプレート20側のポンプ吐出側凹
部40を、このサイドプレート内側面、外周部に開口さ
せて形成する。この吐出側凹部に連通する溝部41を、
カムリング17、サイドプレートの一方の外周部を小径
としたりして形成する。この溝部とポンプボディ収納空
間14内でポンプ構成要素13の外周部に臨んで開口さ
れるメータリングオリフィス32に連通する容積空間4
3を、カムリング、収納空間間に形成する。そして、プ
レッシャプレートの吐出側通路、吐出側圧力室25を通
る流路とは別に、サイドプレート側からも吐出ポート側
メータリングオリフィスに至るポンプ吐出側流路を形成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば自動車のハンドル操作力を軽減するためのパワーステアリ ング装置等に用いて好適なベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のベーンポンプは、パワーステアリング装置における油圧源等として用 いて好適なものであり、従来から種々の構造を有するものが、多数提案されてい る。
【0003】 その一例を図8を用いて簡単に説明すると、全体を符号10で示すベーンポン プは、ポンプボディを構成するフロントボディ11およびリアボディ12を備え ている。このリアボディ12は略カップ状を呈し、その内部にポンプ構成要素1 3を収納配置する収納空間14が形成されるとともに、この収納空間14の開口 端を閉塞するようにしてフロントボディ11が組合わせて一体化されている。こ のフロントボディ11は、前記ポンプ構成要素13の回転子であるロータ15を 外部から回転駆動するためのドライブシャフト16が貫通した状態で軸受16a ,16bによって回転自在に支持されている。
【0004】 17はベーン15aを有するロータ15が収納配置される略楕円形状を呈する 内側カム面17aを有しこのカム面17aとロータ15との間に一対のポンプ室 18,18(一方のみを図示する)を形成するカムリングで、このカムリング1 7と前記ベーン15aを有するロータ15とによってポンプカートリッジ19が 構成されている。
【0005】 20はこのポンプカートリッジ19のフロントボディ11側に圧接して積層配 置されるサイドプレート、21はポンプカートリッジ19のリアボディ12側に 圧接して積層配置されるプレッシャプレートで、これら両プレート20,21と 前記ポンプカートリッジ19とによって、前記ポンプ構成要素13が構成されて いる。 なお、これら両プレート20,21とカムリング17とは位置決めピン22に よって回転方向で位置決めされた状態でボルト23によってフロントボディ11 側に一体化されて組付け固定されている。
【0006】 25は前記リアボディ12の収納空間14内でその底部側に形成されるポンプ 吐出側の圧力室で、プレッシャプレート21にポンプ吐出側圧力を作用させるよ うになっている。26はこのポンプ吐出側圧力室25にポンプ室18からの圧油 を導くプレッシャプレート21に穿設されているポンプ吐出側通路である。
【0007】 27はリアボディ12の一部に設けられた吸込ポート28からの吸込側流体を 前記ポンプ室18に導くようにリアボディ12、フロントボディ11内に形成さ れたポンプ吸込側通路で、この通路27は前記サイドプレート20に穿設されて いるポンプ吸込用開口29を経てポンプ室18に接続されている。
【0008】 30はリアボディ12内部に設けられ通路30aを介して前記ポンプ吐出側の 圧力室25と接続され、これを吸込ポート28近くのポンプ吸込側通路27に選 択的に接続しポンプ室18からの吐出流体を所定流量に制御するための流量制御 弁、31はこの流量制御弁30にて一部が吸込側に還流された残りを、図示しな いパワーステアリング装置(図中PSで示す)等の油圧機器に給送するための吐 出ポートで、この吐出ポート31は、前記リアボディ12の側部に、前記収納空 間14に対しての接続部にメータリングオリフィス32を有する状態で設けられ ている。
【0009】 なお、このベーンポンプ10は、図8から明らかなように、上述した以外の構 成部品等も有しているが、これらは従来から周知の通りであり、その説明は省略 する。
【0010】 以上のような構成によるベーンポンプ10によれば、ロータ15がドライブシ ャフト16によりベーン15aを出入りさせながら回転駆動されることにより、 吸込ポート28からの圧油を、通路27、開口29を経てポンプ室18内に吸込 み、かつ吐出側通路26からポンプ吐出側圧力室25に送出された後、所定圧力 以下では吐出ポート31から全量がパワーステアリング装置PS等に吐出されて 給送され、また所定圧力以上では前記流量制御弁30により一部が吸込側に還流 され、残りの圧油がポンプ吐出側圧力室25からポンプ構成要素13の外周部と 収納空間14の内壁部との隙間通路33、さらにこれに開口するメータリングオ リフィス32を経て吐出ポート31から吐出されるようになっている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述したような従来構造によるベーンポンプでは、ポンプカートリ ッジ19内のポンプ室18から吐出されるポンプ吐出側の圧油は、その全吐出量 が、プレッシャプレート21に穿設されているポンプ吐出側通路26を経て、そ の背面側に形成されているポンプ吐出側圧力室25に吐出される。そして、この 圧力室25内の圧油の一部が、ポンプ吐出流量の増大化に伴って流量制御弁30 によりポンプ吸込側に還流される一方、残りの圧油が、ポンプ構成要素13であ るプレッシャプレート21、カムリング17の外周部とリアボディ12の収納空 間14内壁部との間の隙間通路33を介して、前記メータリングオリフィス32 から吐出ポート31にかけて流れるようになっている。
【0012】 このようなベーンポンプ10において、ポンプ回転数が増大し、ポンプの固有 吐出量が多くなると、前記流量制御弁30によりポンプ吸込側に還流されるオー バーフロー量が多くなるとともに、ポンプからの調整流量が小さくなる。そして 、この流量制御弁30によるオーバーフロー量が、ポンプの調整流量よりも多く なると、ポンプ吐出側圧力室25内での圧油の流れ方向が、流量制御弁30の通 路30a側に移り、吐出ポート31への流れが不安定となり易く、結果としてポ ンプ吐出側での流量変動を招いてしまうという不具合を生じている。
【0013】 すなわち、ポンプ吐出側圧力室25と吐出ポート31側のメータリングオリフ ィス32との間には、前述したように収納空間14内壁部とポンプ構成要素13 の外周部との間の隙間通路33が存在し、このメータリングオリフィス32手前 の隙間通路33で上述した吐出ポート31に至る流れが絞られ、これにより前記 流量制御弁30の作動制御を行なうメータリングオリフィス32の上流側での流 れが不安定となるもので、結果として流量制御性能も不安定なものとなるもので あった。
【0014】 特に、このような問題は、ポンプ10には小型かつコンパクト化が望まれる一 方、大容量化も望まれている場合に著しいものである。すなわち、このようなコ ンパクトなポンプ10を得るには、上述したポンプカートリッジ19等のポンプ 構成要素13の外径部とこれを収納保持するポンプボディ側での収納空間14の 内壁部との隙間を最小限とすることが必要であり、これにより上述した隙間通路 33はきわめて微小な隙間となる。したがって、上述したように調整流量よりも オーバーフロー量が多くなったときには、吐出ポート31側に流れようとする圧 油は、前記微小な隙間通路33で絞られることになり、結果として流量制御弁3 0を作動させるメータリングオリフィス32手前での流れが不安定となり、流量 制御性能も不安定となってしまうものであった。
【0015】 本考案はこのような問題点を解決するために、ポンプ回転数の増加等に伴なっ てポンプ固有の吐出量が増大し、ポンプ吸込側に還流させるオーバーフロー量が ポンプ調整流量よりも多くなったとしても、流量変動等の発生を防止し、ポンプ からの吐出流量特性として所要のものを得ることが可能となるベーンポンプを得 ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係るベーンポンプは、カムリングの一 側に圧接して配置されるプレッシャプレートのポンプ吐出側通路に対向して、カ ムリングの他側に配置されるサイドプレート側に形成されるポンプ吐出側凹部を 、このサイドプレートの内側面および外周部に開口させて形成し、かつこのポン プ吐出側凹部に連通する溝部を、前記カムリング、サイドプレートの少なくとも いずれか一方の外周部の一部を小径部としたり収納空間内周部を凹設したりする ことで形成するとともに、この溝部とポンプボディの収納空間内でポンプ構成要 素の外周部に臨んで開口される吐出ポートに至るメータリングオリフィスとに連 通する容積空間を、カムリング外周部の一部と収納空間の内壁部との間に形成し 、プレッシャプレートのポンプ吐出側通路、ポンプ吐出側圧力室を通っての流路 とは別に、サイドプレート側からも、サイドプレート、カムリング間の溝部、カ ムリング外周部の容積空間を介して吐出ポート側のメータリングオリフィスに至 るポンプ吐出側流路を形成したものである。
【0017】
【作用】
本考案によれば、ポンプ構成要素にて形成されているポンプ室からのポンプ吐 出側の圧油は、プレッシャプレートのポンプ吐出側通路を介してポンプボディの 収納空間に形成されているポンプ吐出側圧力室に流れ、この圧力室から一部が流 量制御弁を介してポンプ吸込側に還流される一方、残りの圧油が、収納空間内壁 部とプレッシャプレート外周部との間の隙間通路、さらにカムリングと収納空間 の内壁部との間の容積空間、この部分に開口しているメータリングオリフィスを 介して吐出ポートから吐出される。
【0018】 また、これと同時に、前記ポンプ構成要素内のポンプ室から、サイドプレート に内側面および外周部に開口して形成したポンプ吐出側凹部からサイドプレート およびカムリング間等に形成される溝部を経て前記カムリング、収納空間間の容 積空間に導かれ、前記ポンプ吐出側圧力室からの圧油と合流して前記メータリン グオリフィスを介して吐出ポートから吐出される。
【0019】 そして、このサイドプレート側のポンプ吐出側凹部からの流れは、ポンプの固 有吐出量が増大し、ポンプ吐出側圧力室から流量制御弁を通ってのポンプ吸込側 へのオーバーフロー量が調整流量よりも多くなったとしても、前記吐出ポート側 のメータリングオリフィスが開口する容積空間部分を流れるため、メータリング オリフィス手前での圧力を安定させることが可能で、これによりポンプからの吐 出流量の変動を防止し得るものである。
【0020】
【実施例】
図1ないし図5は本考案に係るベーンポンプの一実施例を示すものであり、こ れらの図において、前述した図8と同一または相当する部分には同一番号を付し て説明は省略する。
【0021】 さて、本考案によれば、前述したような構造によるベーンポンプ10において 、カムリング17の一側に圧接して配置されるプレッシャプレート21のポンプ 吐出側通路26に対向して、カムリング17の他側に配置されるサイドプレート 20側に形成されるポンプ吐出側凹部40を、図1および図2から明らかなよう に、このサイドプレート20の内側面および外周部に開口させた状態で形成し、 かつこのポンプ吐出側凹部40に連通する溝部41を、図1、図3および図4か ら明らかなように、前記カムリング17、サイドプレート20の少なくともいず れか一方の外周部の一部を小径部(本実施例ではカムリング17の側縁に形成し た面取り部42)とすることで形成するとともに、この溝部41とリアボディ1 2の収納空間14内でポンプ構成要素13の外周部に臨んで開口される吐出ポー ト31に至るメータリングオリフィス32とに連通する容積空間43を、カムリ ング17外周部の一部と収納空間14の内壁部との間(本実施例では図3に示し たようにカムリング17の外周部を台形状とするようにその一部に形成した切り 落とし部44)に形成したところに特徴を有している。
【0022】 そして、このような構成を採用することにより、プレッシャプレート21のポ ンプ吐出側通路26、ポンプ吐出側圧力室25を通っての流路とは別に、サイド プレート20側からも、サイドプレート20、カムリング17間の溝部41、カ ムリング17外周部の容積空間43を介して吐出ポート31側のメータリングオ リフィス32に至るポンプ吐出側流路を形成するようにしている。
【0023】 このような構成によれば、ポンプ構成要素13にて形成されているポンプ室1 8からのポンプ吐出側の圧油は、プレッシャプレート21のポンプ吐出側通路2 6を介してリアボディ12の収納空間14に形成されているポンプ吐出側圧力室 25に流れ、この圧力室25から一部が流量制御弁30を介してポンプ吸込側に 還流される一方、残りの圧油が、収納空間14の内壁部とプレッシャプレート2 1の外周部との間の隙間通路33、さらにカムリング17と収納空間14の内壁 部との間の容積空間43、この部分に開口しているメータリングオリフィス32 を介して吐出ポート31から吐出される。
【0024】 また、これと同時に、前記ポンプ構成要素13内のポンプ室18から、サイド プレート20に内側面および外周部に開口して形成したポンプ吐出側凹部40か らサイドプレート20およびカムリング17間に形成される溝部41を経て前記 カムリング17、収納空間14間の容積空間43に導かれ、前記ポンプ吐出側圧 力室25からの圧油と合流して前記メータリングオリフィス32を介して吐出ポ ート31から吐出される。
【0025】 そして、このサイドプレート20側のポンプ吐出側凹部40からの流れは、ポ ンプの固有吐出量が増大し、ポンプ吐出側圧力室25から流量制御弁30を通っ てのポンプ吸込側へのオーバーフロー量が調整流量よりも多くなったとしても、 図4から明らかなように、前記吐出ポート31側のメータリングオリフィス32 が開口する容積空間43部分を流れるため、メータリングオリフィス32手前で の圧力を安定させることが可能で、これによりこのベーンポンプ10からの吐出 流量の変動を防止し得るものである。
【0026】 ここで、上述した容積空間43によれば、メータリングオリフィス32が臨む 部分での通路容積を確保できるもので、このオリフィス32に至る圧油の流れの 不安定さを解消するうえで効果を発揮し得るものである。
【0027】 以上の構成によれば、図5に示したポンプ回転数Nとポンプ吐出流量Qとの関 係において、図中破線で示した従来構造による特性a,b(aは負荷作用時、b は無負荷時)に比べ、実線c,d(cは負荷作用時、dは無負荷時)に示される ように、流量変動や必要以上の特性の落ち込み等といった不具合を解消し得るこ とは容易に理解されよう。
【0028】 図6および図7は本考案の別の実施例を示すものであり、これらの図において 、この実施例では、サイドプレート20の外周部に開口されているポンプ吐出側 凹部40からの圧油を吐出ポート31側に導く溝部41を、リアボディ12の収 納空間14内壁部の一部を凹設することにより形成している。
【0029】 そして、このような構成によっても、前述した実施例と同様の作用効果が得ら れることは容易に理解されよう。なお、このような構造によれば、溝部41を形 成する凹部が、吐出ポート31に対し軸線方向にずれたボディ12のデッドスペ ースを利用しているため、前述したポンプの小型化を図るうえでの問題は生じな い。 また、このような溝部41としては一対のポンプ吐出側凹部40,40からの 圧油を合流させてポンプ吐出側に導びけるようにすればよく、図示したような環 状凹部に限らず、略半周の溝部であってもよいことは言うまでもない。
【0030】 なお、本考案は上述した実施例構造に限定されず、各部の形状、構造等を、適 宜変形、変更することは自由である。 たとえば前述した図1ないし図5に示した実施例では、カムリング17とサイ ドプレート20との間の溝部41を、カムリング17側縁の面取り部42で形成 した場合を示したが、本考案はこれに限定されず、サイドプレート20側の側縁 部を小径部とし、通路溝部としてもよいことは容易に理解されよう。
【0031】 また、メータリングオリフィス32が臨む容積空間43としても、カムリング 17側の切り落とし部44に限らず、リアボディ12側の収納空間14内壁部に 凹部を凹設して形成してもよいものである。
【0032】 さらに、上述した構成によるベーンポンプ10としては、上述した実施例構造 に限定されないことは勿論、上述した実施例で説明したパワーステアリング装置 以外にも、各種の機器、装置に適用してもよいことも言うまでもない。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るベーンポンプによれば、カムリングの一側に 圧接して配置されるプレッシャプレートのポンプ吐出側通路に対向して、カムリ ングの他側に配置されるサイドプレート側に形成されるポンプ吐出側凹部を、こ のサイドプレートの内側面および外周部に開口させて形成し、かつこのポンプ吐 出側凹部に連通する溝部を、前記カムリング、サイドプレートの少なくともいず れか一方の外周部の一部を小径部としたりボディ収納空間内周部を凹設したりす ることで形成するとともに、この溝部とポンプボディの収納空間内でポンプ構成 要素の外周部に臨んで開口される吐出ポートに至るメータリングオリフィスとに 連通する容積空間を、カムリング外周部の一部と収納空間の内壁部との間に形成 し、プレッシャプレートのポンプ吐出側通路、ポンプ吐出側圧力室を通っての流 路とは別に、サイドプレート側からも、サイドプレート、カムリング間の溝部、 カムリング外周部の容積空間を介して吐出ポート側のメータリングオリフィスに 至るポンプ吐出側流路を形成したので、簡単な構成にもかかわらず、以下の通り の実用上種々優れた効果がある。
【0034】 すなわち、ポンプ吐出側の圧油は、ポンプ室からプレッシャプレートのポンプ 吐出側通路を介してポンプボディの収納空間に形成されるポンプ吐出側圧力室を 通る通常の流れとは別に、ポンプ室から、サイドプレートに内側面および外周部 に開口して形成したポンプ吐出側凹部からサイドプレートおよびカムリング間に 形成される溝部を経て前記カムリング、収納空間間の容積空間に導かれ、前記ポ ンプ吐出側圧力室からの圧油と合流してメータリングオリフィスを介して吐出ポ ートから吐出され、このサイドプレート側のポンプ吐出側凹部からの流れが、ポ ンプの固有吐出量が増大し、ポンプ吐出側圧力室から流量制御弁を通ってのポン プ吸込側へのオーバーフロー量が調整流量よりも多くなったとしても、前記吐出 ポート側のメータリングオリフィスが開口する容積空間部分を流れるため、メー タリングオリフィス手前での圧力を安定させることが可能で、これによりポンプ からの吐出流量の変動を防止し、またメータリングオリフィス前、後の圧力差で 作動される流量制御弁の動きに適切に行なえ、流量制御を所要の状態で行なえる という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るベーンポンプの一実施例を示す全
体の概略断面図である。
【図2】本考案の要部となるポンプ構成要素を構成する
サイドプレートのカムリング側の端面図である。
【図3】本考案の要部となるカムリングの概略形状を示
す概略斜視図である。
【図4】本考案の要部となるポンプ構成要素と収納空間
とでの油圧の流れを説明するための概略図である。
【図5】本考案によるベーンポンプの回転数と吐出流量
との関係を従来例との比較で示す特性図である。
【図6】本考案に係るベーンポンプの別の実施例を示す
要部構成のみの概略断面図である。
【図7】図6でのサイドプレート端面部分で切断して示
す概略断面図である。
【図8】従来のベーンポンプ構造を説明するための全体
の概略断面図である。
【符号の説明】
10 ベーンポンプ 11 フロントボディ 12 リアボディ 13 ポンプ構成要素 14 収納空間 15 ロータ 15a ベーン 16 ドライブシャフト 17 カムリング 17a カム面 18 ポンプ室 19 ポンプカートリッジ 20 サイドプレート 21 プレッシャプレート 25 ポンプ吐出側圧力室 26 ポンプ吐出側通路 27 ポンプ吸込側通路 28 吸込ポート 29 ポンプ吸込側開口 30 流量制御弁 31 吐出ポート 32 メータリングオリフィス 33 隙間通路 40 ポンプ吐出側凹部 41 溝部 42 面取り部 43 容積空間 44 切り落とし部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベーンを有するロータを収納したカムリ
    ングと、その両側に圧接して積層配置され前記ロータと
    協働してカムリング内にポンプ室を形成するサイドプレ
    ートおよびプレッシャプレートからなるポンプ構成要素
    と、このポンプ構成要素を収納配置させる収納空間を有
    しかつこの収納空間内で前記プレッシャプレート側にこ
    のプレッシャプレートに穿設されたポンプ吐出側通路を
    介して前記ポンプ室からの吐出流体が導かれるポンプ吐
    出側圧力室を形成するポンプボディと、このポンプボデ
    ィの一部に設けられ前記収納空間に対しポンプ構成要素
    の外周部との間に形成される隙間通路部分にメータリン
    グオリフィスを介して開口される吐出ポートと、前記メ
    ータリングオリフィス前、後の圧力差によって作動され
    前記ポンプ吐出側圧力室内の圧力流体をポンプ吸込側に
    還流させる流量制御弁を備えてなるベーンポンプにおい
    て、 前記プレッシャプレートのポンプ吐出側通路に対向して
    前記サイドプレート側のポンプ吐出側凹部を、このサイ
    ドプレートの内側面および外周部に開口させて形成し、
    かつこのポンプ吐出側凹部に連通する溝部を、前記カム
    リング、サイドプレートの少なくともいずれか一方の外
    周部の一部を小径部とすることによって形成するととも
    に、この溝部と前記吐出ポートに至るメータリングオリ
    フィスとに連通する容積空間を、前記カムリング外周部
    の一部と前記収納空間の内壁部との間に形成したことを
    特徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベーンポンプにおいて、 前記サイドプレートの外周部に開口されているポンプ吐
    出側凹部からの圧力流体を吐出ポートに導く溝部を、ポ
    ンプボディの収納空間内壁部の一部を凹設することによ
    り形成したことを特徴とするベーンポンプ。
JP4517492U 1992-06-08 1992-06-08 ベーンポンプ Pending JPH061788U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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