JP2011127556A - 可変容量形ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動トルクの増大化を抑制し得る可変容量形ベーンポンプを提供する。
【解決手段】第2ハウジング12の嵌合凸部13の端面に形成される第2吸入側背圧ポート54を、導入通路60を介して吐出領域における所定のポンプ室20xに接続させると共に、導入通路60のポンプ室20xに対する開口部に、該開口部とカムリング16の他端面16cとによって構成され、ポンプの吐出圧が過大となった際にカムリング16の偏心量の減少に伴ってその流路断面積が減少する可変絞り61を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用のパワーステアリング装置等に作動油を供給する可変容量形ベーンポンプに関する。
車両用のパワーステアリング装置等に適用される従来の可変容量形ベーンポンプとしては、例えば、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
この可変容量形ベーンポンプは、ポンプハウジング内において回転自在に支持される駆動軸と、該駆動軸に回転駆動されるロータと、該ロータの外周部に出没自在に設けられた複数のベーンと、ロータの外周側に駆動軸の軸心に対し偏心移動可能に配置され、ロータや複数のベーンと共に周方向に複数のポンプ室を画成するカムリングと、を備え、前記カムリングの偏心量に基づいて前記各ポンプ室の容積を変更することで、吐出流量を可変にするものである。
そして、かかるポンプでは、前記各ベーンを収容するロータのスリット内部画成された背圧室に吐出圧を導くように構成することで、該吐出圧を利用してベーンの飛び出しを補助するようになっている。
特開2007−138876号公報
しかしながら、前記従来の可変容量形ベーンポンプにおいては、外部の負荷が過剰となって吐出圧が過大となってしまった場合に、ポンプ室の内部容積が増大するいわゆる吸入領域では、低圧となるポンプ室の内圧と非常に高い圧力となる前記背圧(吐出圧)との圧力差が非常に大きなものとなり、この結果、ベーンがカムリング対して必要以上に強く押し付けられることとなり、これによって、ポンプの駆動トルクが増大してしまう、という問題があった。
本願発明は、前記従来の可変容量形ベーンポンプの技術的課題に鑑みて案出されたものであり、駆動トルクの増大化を抑制し得る可変容量形ベーンポンプを提供することを目的としている。
本願発明は、ポンプハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、前記ポンプハウジング内に収容配置され、前記駆動軸の軸心に対し偏心移動可能に設けられたカムリングと、該カムリングの内周側に収容配置され、前記駆動軸によって回転駆動されるロータと、該ロータの外周部に切欠形成された複数のスリット内にそれぞれ出没自在に収容され、前記カムリングと前記ロータとの径方向間に複数のポンプ室を隔成する複数のベーンと、前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の内部容積が増大する領域に開口形成された吸入口と、該吸入口を介して内部容積が増大する領域に位置する前記ポンプ室に作動液を導く吸入通路と、前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の内部容積が減少する領域に開口形成された吐出口と、該吐出口を介して内部容積が減少する領域に位置するポンプ室から吐出された作動液を外部へ導く吐出通路と、前記カムリングの外周側において、該カムリングの偏心量増大方向への移動に伴い内部容積が減少する側に隔成された第1流体圧室と、前記カムリングの外周側において、該カムリングの偏心量増大方向への移動に伴い内部容積が増大する側に隔成された第2流体圧室と、前記ロータの軸方向端面に対向するように設けられ、前記吸入領域に位置する前記各スリットのベーン基端側に画成された背圧室に開口する吸入側ベーン背圧溝と、該吸入側ベーン背圧溝に対し前記吐出口から吐出された吐出圧を導入する導入通路と、前記ロータの軸方向端面に対向配置されて、前記吐出領域に位置する前記各スリットのベーン基端側に画成された背圧室に開口するように設けられ、前記吐出口から吐出された吐出圧が導入される吐出側ベーン背圧溝と、前記吐出通路の途中に設けられたオリフィスと、該オリフィスの前後差圧に基づいて制御され、該オリフィスの前側の圧力が高いほど前記カムリングの偏心量を小さくするように前記第1流体圧室又は第2流体圧室の内圧を制御する制御弁と、前記導入通路に設けられ、前記カムリングの偏心量の減少に伴って前記導入通路の流路断面積を減少させるように構成された可変絞りと、を備えたことを特徴としている。
本願発明によれば、吐出圧が過大となった場合には、制御弁によってカムリングの偏心量を減少させるように制御されることで、可変絞りの流路断面積が減少し、吸入側ベーン背圧溝に導入される液圧が低下することとなる。これにより、カムリングに対するベーンの摺動抵抗が低減され、ポンプの駆動トルクの増大化を抑制することができる。
本願発明に係る可変容量形ベーンポンプ全体を現す縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 本願発明に係る可変容量形ベーンポンプの油路構成を示す概略図である。 本願発明に係る第1実施形態の要点を説明する図であって、カムリングが最大偏心した状態を現す図1のB−B線断面図である。 図4のC−C線断面図である。 本願発明に係る第1実施形態の要点を説明する図であって、カムリングが最小偏心した状態を現す図1のB−B線断面図である。 ポンプの吐出圧と、ポンプの吐出流量及びカムリングの偏心量との関係を示すグラフである。 ポンプの吐出圧とベーン背圧との関係を示すグラフである。 本願発明に係る第2実施形態の要点を説明する図であって、図1のB−B線断面に相当する横断面図である。
以下、本願発明に係る可変容量型ベーンポンプの各実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各実施形態では、この可変容量型ベーンポンプを、従来と同様、車両のパワーステアリング装置に適用したものを示している。
図1〜図8は本願発明の第1実施形態を示しており、この可変容量型ベーンポンプ1は、図1に示すように、軸方向一端側の内周部にほぼ円筒状の空間であるポンプ要素収容部10を有する第1ハウジング11とこの第1ハウジング11の一端側開口を閉塞する第2ハウジング12とを突き合わせてなるポンプハウジングと、該ポンプハウジングに回転自在に支持され、外部からの回転力が伝達される駆動軸14と、ポンプ要素収容部10の周壁10aに嵌着されたほぼ円環状のアダプタリング15と、該アダプタリング15の内周側に駆動軸14の軸心に対し偏心移動可能に収容されたカムリング16と、該カムリング16の内周側に収容配置され、駆動軸14によって回転駆動されることによりポンプ作用を行うポンプ要素と、該ポンプ要素が1回転することによって吐出される作動液の吐出流量(固有吐出量)を制御する制御弁40と、を備えている。
前記第1、第2ハウジング11,12は、図1、図2に示すように、いずれもアルミ合金材により形成されていて、第1ハウジング11には、その一端側開口端面に4つの雌ねじ穴11aが形成されている一方、第2ハウジングには、その外周部における前記各雌ねじ穴11aに対応する位置に4つのボルト挿通孔12aが貫通形成されていて、前記各ボルト挿通孔12aに挿通した図外の4つの取付ボルトがそれぞれ前記各雌ねじ穴11aに螺着されることで、前記両ハウジング11,12が結合されている。また、第2ハウジング12の内側端部には、第1ハウジング11の一端側開口部に嵌合する嵌合凸部13が突出形成されていて、この嵌合凸部13によって第1ハウジング11の一端側開口が閉塞されるようになっている。
前記駆動軸14は、図1に示すように、前記ポンプ要素収容部10の中心を通るように軸方向へ沿って第1ハウジング11の内周側に挿通配置され、その一端側が第1ハウジング11の他端側内周部に設けられた軸受保持部11bに収容保持される第1軸受B1によって軸支されている一方、その他端側が第2ハウジング12の嵌合凸部13の端面に穿設された軸受凹部12bに収容保持される第2軸受B2によって軸支されていて、その一端部外周に一体回転可能に固定される図外のプーリ等を介して外部から伝達される回転力をもって図2中の反時計方向へ回転駆動されるようになっている。
なお、前記第1軸受B1と第2軸受B2は、いずれも後記の軸方向隙間C1,C2を介して後記のポンプ室20から漏出した作動油により潤滑されるようになっている。また、かかる構成に伴い、第1ハウジング11の他端部内周には、軸受保持部11bから他端側へ向かって段差拡径状に形成されたシール保持溝11cが設けられ、該シール保持溝11cには、第1ハウジング11の他端部内周面と駆動軸14の外周面との径方向間を液密にシールするシール部材S1が配設されていて、これによって、第1軸受B1を潤滑する作動液の外部への漏出が抑制されている。
前記アダプタリング15は、内周部がほぼ楕円状に形成され、周方向の所定位置に断面半円状の支持溝が軸方向に沿って切欠形成され、該支持溝内にほぼ棒状の揺動支点ピン17が支持されている。そして、この揺動支点ピン17を中心として、カムリング16が図2中の左右方向へ揺動自在に支持されている。また、前記アダプタリング15には、前記支持溝(揺動支点ピン17)に対向する径方向位置に断面矩形状の保持溝が軸方向に沿って切欠形成され、該保持溝内にシール部材S2が収容保持されている。これによって、アダプタリング15とカムリング16との径方向間には、揺動支点ピン17とシール部材S2を介して図2中の左右両側にそれぞれ第1流体圧室P1と第2流体圧室P2とが隔成されている。
ここで、前記第2流体圧室P2には、ほぼボルト状に形成されたリテーナに一端が着座するコイルばね19が配置されていて、このコイルばね19により、カムリング16が、第1流体圧室P1側、つまり、駆動軸14の軸心に対してカムリング16の偏心量が大きくなる方向へ常時付勢されるように構成されている。
前記カムリング16は、鉄系金属材を焼結してなるいわゆる焼結材からなり、その外周部に軸方向へ沿って切欠形成された横断面ほぼ半円状の支持溝を介して揺動支点ピン17によって支持され、該揺動支点ピン22を支点として第1流体圧室23a側又は第2流体圧室23b側へ偏心移動(揺動)自在となっている。
前記ポンプ要素は、カムリング16の内周側にて回転自在に収容され、駆動軸14により回転駆動されるほぼ円盤状のロータ21と、該ロータ21の外周側に径方向へ沿って放射状にそれぞれ出没自在に収容保持された矩形板状の複数のベーン22と、から構成されている。
前記ロータ21は、駆動軸14の外周にスプラインを介して一体回転可能に嵌着されていて、その外周部には、周方向の等間隔位置に径方向へ沿って放射状に設けられた横断面ほぼ矩形状の複数のスリット21aがそれぞれ切欠形成されると共に、該各スリット21a内に前記各ベーン22がそれぞれ出没自在に保持されている。さらに、ロータ21には、前記各スリット21aの内周側端部に軸方向へ沿って横断面ほぼ円形状の背圧溝21bが連続一体に設けられていて、この背圧溝21bとベーン22の基端部とによって画成された背圧室24の内圧及びロータ21の回転に伴う遠心力によってベーン22が飛び出す構造となっている。すなわち、かかる構造により、ロータ21が回転した際に前記各ベーン22が前記各スリット21aから飛び出して当該各ベーン22の先端がカムリング16の内周面16aに常時摺接することで、後記の各ポンプ室20を相互に隔成するようになっている。
また、前記ロータ21は、カムリング16と共に軸方向両側が、ポンプ要素収容部10の内側端部に収容配置されたほぼ円環状のプレッシャプレート23と第2ハウジング12の嵌合凸部13とによって挟持状態に保持されている。これによって、カムリング16とロータ21との径方向間には、隣り合う1対のベーン22,22とプレッシャプレート23及び第2ハウジング12の嵌合凸部13とによって周方向に複数のポンプ室20が画成され、前記揺動支点面を支点としてカムリング16を揺動させることによって、当該各ポンプ室20の容積が増減するようになっている。
また、前記嵌合凸部13の端面には、図1〜図3に示すように、ロータ21の回転に伴って前記各ポンプ室20の内部容積が漸次拡大する領域であるいわゆる吸入領域Iに該当する部分に、当該吸入領域Iに位置する前記各ポンプ室20に臨むようなほぼ円弧溝状の第1吸入ポート(本願発明の吸入口)25が切欠形成されている。そして、この第1吸入ポート25の周方向中間部には、第2ハウジング12上端部から縦断面ほぼL字形状に構成された吸入通路26に開口する一対の第1、第2吸入孔27a,27bがそれぞれ図1中のX軸正方向に沿って貫通形成されている。これによって、作動液を貯留するリザーバタンクTから吸入パイプ28を介して吸入通路26に導入された作動液が前記両吸入孔27a,27bを通じ第1吸入ポート25を介してポンプ室20へと供給されるようになっている。
さらに、前記嵌合凸部13の端面には、図1に示すように、軸受凹部12bと吸入通路26を連通する還流通路29が設けられている。この還流通路29は、嵌合凸部13の端面とこれに対向するロータ21の一側面との軸方向隙間C1を介して前記各ポンプ室20から漏洩し軸受凹部12b内に流入した作動液を吸入通路26へ還流する役割を果たすものであって、これによって、前記各ポンプ室20から第2ハウジング12側へ漏洩した作動液が、前記両吸入孔27a,27bを介して再び第1吸入ポート25へと導入されるようになっている。
一方、前記プレッシャプレート23におけるロータ21との対向端面には、図1〜図3に示すように、ロータ21の回転に伴って前記各ポンプ室20の内部容積が漸次縮小する領域であるいわゆる吐出領域Oに該当する部分に、当該吐出領域Oに位置する前記各ポンプ室20に臨むようなほぼ円弧溝状の第1吐出ポート(本願発明の吐出口)30が切欠形成されている。そして、この第1吐出ポート30の周方向所定位置には、ポンプ要素収容部10の内側端面10bに第1吐出ポート30に対し軸方向においてほぼオーバーラップするように切欠形成された円弧溝状の圧力室32と連通する複数の吐出孔31が図1中のX軸負方向に沿ってそれぞれ貫通形成されている。すなわち、前記吐出領域Oに対応する前記各ポンプ室20にて加圧された作動液が、第1吐出ポート30へ吐出された後に、前記各吐出孔31を通じて圧力室32に導かれ、第1ハウジング11内部に設けられた吐出通路33を通じて図外のパワーステアリング装置のパワーシリンダへと送られるようになっている。
ここで、前記吐出通路33は、図3に示すように、圧力室32から二股状に分岐形成されていて、一方の第1吐出通路33aは、制御弁40の弁体41によって隔成される図3中の左側に位置する後記の高圧室44に接続され、他方の第2吐出通路33bは、その通路途中に設けられたメータリングオリフィスM(本願発明のオリフィス)の下流側が後記の中圧室45及び前記パワーステアリング装置のパワーシリンダへと接続されている。
前記制御弁40は、図1〜図3に示すように、第1ハウジング11の一端側上部に図1中のZ軸方向へ沿って配置されていて、当該第1ハウジング11の上部に穿設された弁穴11d内において摺動自在に収容された弁体41と、該弁体41を弁穴11dの一端側開口端部に螺着されたプラグ42と当接させるように図3中の左方向へ付勢するバルブスプリング43と、プラグ42と弁体41の両先端部間に画成され、メータリングオリフィスMOの上流側の液圧、つまり第1吐出通路33aを介して圧力室32内の液圧が導入される高圧室44と、該高圧室44の反対側において弁穴11dの底面と弁体41の後端部との間に画成され、内部にバルブスプリング43を収容すると共に、メータリングオリフィスMOの下流側の液圧が導入される中圧室45と、を備えており、高圧室44と中圧室45との圧力差が所定値以上に達すると、弁体41がバルブスプリング43の付勢力に抗して図3中の右方向へと移動するようになっている。
そして、前記弁体41が図3中の左側に位置するときは、第1流体圧室P1と弁穴11dとを連通する連通路47を介して第1流体圧室P1が弁体41の中間部外周側に隔成された低圧室46に接続される。この低圧室46は、図1に示すように、吸入通路26から分岐形成された低圧通路48に接続されていて、該低圧通路48を介して吸入通路26内の低圧な作動液(以下、「吸入圧」という。)が導入されるようになっている。つまり、弁体41が図3中の左側に位置するとき、第1流体圧室P1には低圧室46から吸入圧が導入されるようになっている。
これに対して、前記高圧室44と中圧室45の差圧によって弁体41が図3中の右側へ移動した場合には、第1流体圧室P1は低圧室46との連通が遮断されて高圧室44と連通することとなり、該第1流体圧室P1には、吐出通路33内の高圧な作動液(以下、「吐出圧」という。)が導入されることとなる。このように、第1流体圧室P1には、低圧室46の吸入圧と前記メータリングオリフィスの上流側の吐出圧とが選択的に供給されるようになっている。
また、前記制御弁40には、図2、図3に示すように、弁体41内部に吐出圧の一部を開放するリリーフバルブ49が構成されており、中圧室45の内圧が所定値以上に達したとき、つまり、図外のパワーステアリング装置のパワーシリンダの内圧が所定値以上に達したときにこれを開放して、作動液の一部を、低圧通路48を介して吸入通路26へ還流するようになっている。なお、ここで、前記パワーステアリング装置では、ステアリングを据え切りした場合や、当該ステアリングがいわゆる突き当て状態となったとき等、当該パワーステアリング装置に対する負荷が過大になったときに、前記パワーシリンダの内圧が前記所定値に達することとなる。
一方、前記第2流体圧室P2は、図3に示すように、嵌合凸部13の端面において第1吸入ポート25のロータ21回転方向終端側の外周域に隣接して設けられた第1吸入圧導入ポート34を介して第1吸入ポート25から吸入圧が導入されるようになっている。このような構成から、第2流体圧室P2側では、主としてコイルばね19の付勢力をもってカムリング16を第1流体圧室P1側へ常時押し付けるようになっている。
また、前記プレッシャプレート23の一側面23aのロータ21を挟んで軸方向において第1吸入ポート25と対向する位置には、図2に示すように、該第1吸入ポート25とほぼ同形であって隣接する第1吐出ポート30に対して前記各ポンプ室20よりも大きな周方向幅を有する一対の隔壁23d,23eにより隔成された第2吸入ポート(本願発明の吸入口)35が切欠形成されていると共に、該第2吸入ポート35のロータ21回転方向終端側の外周域に隣接するようにして第1吸入圧導入ポート34とほぼ同形の第2吸入圧導入ポート36が設けられている。この第2吸入圧導入ポート36は、第2流体圧室P2を介して対向する第1吸入圧導入ポート34と連通し、この第1吸入圧導入ポート34からの吸入圧が導入されるようになっている。これによって、第2流体圧室P2内に導入された吸入圧に係る作動液の一部が第2吸入圧導入ポート36へ導入され、当該第2吸入圧導入ポート36を介して吸入圧に係る作動液が第2吸入ポート35内へ導かれることとなっている。
そして、この第2吸入ポート35の周方向の所定位置には、図1に示すように、その背面側にてポンプ要素収容部10の内側端面10bに当該第2吸入ポート35に対し軸方向においてオーバーラップするように切欠形成されたほぼ円弧溝状の接続ポート37と連通する複数の連通孔36aが図1中のX軸負方向に沿って貫通形成されている。ここで、前記接続ポート37は、第1ハウジング11の他端側内部に形成された連通路38を介して軸受保持部11bと連通するように構成されていて、これによって、プレッシャプレート23の一側面23aとこれに対向するロータ21の他側面との軸方向隙間C2を介して前記各ポンプ室20から漏洩し軸受保持部11b内に流入した作動液が、連通路38を介して接続ポート37へと導かれ、該接続ポート37から前記各連通孔36aを介して第2吸入ポート35へと還流されるようになっている。
なお、前記ポンプ要素収容部10の内側端面10bには、接続ポート37及び駆動軸14が挿通する駆動軸挿通孔23cを囲繞するように縦断面が異形状をなす無端状のシール部材S3が配設されている。そして、このシール部材S3により、比較的小さい範囲に設定された当該シール部材S3の内側が吸入側と連通する低圧領域に隔成されていると共に、プレッシャプレート23の他側面23bの大部分を占めるシール部材S3の外側が吐出側と連通する高圧領域に隔成されていて、プレッシャプレート23の他側面23bの大部分には吐出圧が作用するようになっている。すなわち、プレッシャプレート23が吐出圧をもって前記ポンプ要素側へと押圧されることで、軸方向隙間C1を縮小するようになっている。
一方、前記嵌合凸部13の端面のロータ21を挟んで軸方向において第1吐出ポート30と対向する位置には、特に図1、図4に示すように、該第1吐出ポート30とほぼ同形の第2吐出ポート(本願発明の吐出口)39が切欠形成されている。そして、この第2吐出ポート39も、隣接する第1吸入ポート25に対して前記各ポンプ室20よりも大きな周方向幅を有する一対の隔壁13d,13eをもって隔成されている。
ここで、図2に示すように、前記各隔壁13d,13e,23d,23eがいずれも前記各ポンプ室20よりも大きな周方向幅に設定されていることから、前記各吸入ポート25,35と前記各吐出ポート30,39の周方向間には、それぞれ軸方向において対をなす隔壁13d,23dと隔壁13e,23eとによって、それぞれいずれのポートにも非連通となる第1閉じ込み部CL2及び第2閉じ込み部CL2が構成されている。
こうして、前記可変容量形ベーンポンプ1では、プレッシャプレート23の一側面23aと嵌合凸部13の端面に前記各吸入ポート25,35及び前記各吐出ポート30,39がそれぞれ軸方向においてほぼ対称に配置されることで、前記各ポンプ室20の軸方向における圧力バランスが保たれている。
また、前記プレッシャプレート23の一側面23aには、図1に示すように、吸入領域I及び吐出領域Oにおいて当該各領域I,Oに対応する前記各背圧室24に臨む周方向の所定範囲に、それぞれ相互に連通不能に構成されたほぼ円弧溝状の第1吸入側背圧ポート(本願発明の吸入側ベーン背圧溝)51及び第1吐出側背圧ポート(本願発明の吐出側ベーン背圧溝)52が切欠形成されている。そして、第1吸入側背圧ポート51は、対向する前記各背圧室24を通じて第2ハウジング12側に設けられた後記の第2吸入側背圧ポート54と連通するようになっている。一方、第1吐出側背圧ポート52は、その周方向の中間部に設けられてその背面側に存する圧力室32に開口するように貫通形成された圧力導入孔52aを介して内部に圧力室32内の吐出圧が導入されるようになっている。
同様に、前記嵌合凸部13の端面にも、図1、図4に示すように、吸入領域I及び吐出領域Oにて当該各領域に対応する前記各背圧室24に臨む周方向の所定範囲に、それぞれほぼ円弧溝状の第2吸入側背圧ポート(本願発明の吸入側ベーン背圧溝)54及び第2吐出側背圧ポート(本願発明の吐出側ベーン背圧溝)55が切欠形成されている。
ここで、前記第2吸入側背圧ポート54には、第2ハウジング12の内部に設けられ、当該背圧ポート54と吐出領域におけるロータ21の回転方向始端側のポンプ室20xとを連通する導入通路60を介して前記ポンプ室20x内の吐出圧が導入されるようになっている。そして、導入通路60の上流端には、カムリング16の偏心量に応じてその流路断面積が変化するように構成された可変絞り61が設けられている。
すなわち、前記導入通路60は、特に図4、図5に示すように、少なくともカムリング16の最大偏心状態において前記ポンプ室20xに開口するように嵌合凸部13の端面から図1中のX軸正方向に沿って穿設された導出穴62と、第2吸入側背圧ポート54のロータ21回転方向始端部に開口するように嵌合凸部13の端面から図1中のX軸正方向に沿って穿設された導入穴63と、該導入穴63と導出穴62とを接続する接続穴64と、によって構成され、導出穴62を介してポンプ室20xから接続穴64へと導き出された吐出圧が導入穴64を介して第2吸入側背圧ポート54へと導入されるようになっている。
前記可変絞り61は、カムリング16と導出穴62とによって構成され、該導出穴62の開口部をカムリング16の他側面16cによって塞ぐように構成することで、カムリング16の偏心量に応じてポンプ室20xに対する導出穴62の開口量が変化するようになっている。すなわち、この可変絞り61は、カムリング16の最大偏心状態において流路断面積が最大となり(図4参照)、カムリング16の最小偏心状態において流路断面積が最小となる(図6参照)。
より具体的に説明すれば、この可変絞り61は、カムリング16の最大偏心状態において導出穴62におけるポンプ要素収容部10の外周側部分の一部がカムリング16の他側面16cの内周部により閉塞された状態となっていて、カムリング16の最小偏心状態においても僅かに流路断面積が確保され、第2吸入側背圧ポート54に最低限の液圧が供給されるようになっている。
一方、前記第2吐出側背圧ポート55は、第1吸入側背圧ポート51と同様、対向する前記各背圧室24を通じて第1吐出側背圧ポート52と連通するようになっている。
以下に、本実施形態に係る可変容量形ベーンポンプ1の特徴的な作用効果について、図7、図8を基に、図4、図6を用いて説明する。なお、以下では、当該ポンプ1の作用効果を説明するにあたり、内燃機関がアイドリング状態の時にステアリングを据え切りした場合を例に説明するものとする。
すなわち、内燃機関はアイドリング状態であることから、カムリング16の偏心量は最大となっており、この状態でステアリングを切り込んでいくと、該ステアリングの切り込み量の増大に伴い、当該ポンプ1の吐出圧Pは、図8に示すように、線形的に上昇することとなる。
ここで、従来では、吸入領域に係る背圧ポート(本願発明に係る前記各吸入側背圧ポート51,54に相当)に、プレッシャプレート23背面側における前記高圧領域から吐出圧を直接導入する構成としていたことから、当該吐出圧Pと吸入領域に係るベーン背圧(吸入領域における前記各背圧室24の内圧)Pbとは、図8にて一点鎖線で示すような比例関係となっていた。このため、前記ステアリング切り込み量の増大によって吐出圧Pが増大すると、これに伴ってベーン背圧Pbも増大することとなり、これによって、吸入領域において前記各ベーン22がカムリング16の内周面16aに必要以上に強く押し付けられてしまい、ポンプの駆動トルクが増大してしまうことが問題となっていた。
そこで、本実施形態に係る可変容量形ベーンポンプ1では、第2吸入側背圧ポート54にベーン背圧Pbを導入する導入通路60にカムリング16の偏心量θの減少に伴い流路断面積が減少する可変絞り61を設けることで、吐出圧Pが第1所定値P1を超過した以後の第2吸入側背圧ポート54に導入されるベーン背圧Pbを減少させることとして、これによって、吸入領域Iにおいて前記各ベーン22がカムリング16の内周面16aに必要以上に強く押し付けられてしまう問題を回避することとした。かかる内容について、以下で具体的に説明する。
すなわち、本実施形態に係る可変容量形ベーンポンプ1では、前記前提条件に基づき、前記ステアリングの切り込み量が小さく吐出圧Pが第1所定値P1以下の状態では、カムリング16の偏心量θが最大状態を維持することとなり(図7中の実線)、これに伴って、可変絞り61の流路断面積も最大状態のまま維持されることとなる。このことから、導入通路60を介して第2吸入側背圧ポート54に導入されるベーン背圧Pbは、吐出圧Pに比例して増大することとなって(図8中の実線)、この結果、前記各ベーン22は、許容できる範囲内のベーン背圧Pbでもってカムリング16の内周面16aに押圧されることとなる。
やがて、前記ステアリング切り込み量の増大によって吐出圧Pが第1所定値P1に達すると、リリーフバルブ49が開弁することとなり、これによって、メータリングオリフィスMOの前後差圧(上下流間の差圧)が大きくなることから、制御弁40の弁体41が図2中の右方向へと移動し、カムリング16が揺動を始める。そうすると、このカムリング16の偏心量θの減少によって、吐出流量Qが減少すると共に(図7中の一点鎖線)、可変絞り61の流路断面積も減少することとなり、これによって、導入通路60を介して第2吸入側背圧ポート54に導入されるベーン背圧Pbも減少することとなる(図8中の実線)。
続いて、前記ステアリング切り込み量がさらに増大し、吐出圧Pが第2所定値P2に達すると、カムリング16の偏心量θは最小状態となる(図7参照)。すると、当該ポンプ1の吐出流量Qが微少量に減少すると共に、可変絞り61の流路断面積も最小となり(図6参照)、その結果、第2吸入側背圧ポート54に導入されるベーン背圧Pbは、図8に示すように、同吐出圧状態(吐出圧Pが第2所定値P2となった状態)における従来のポンプに係るベーン背圧Pbxに対してはるかに小さいベーン背圧Pb2となると共に、該ベーン背圧Pb2は、当該ポンプ1のベーン背圧Pbの最大値pb1と比べても十分に小さいものとなる。
以上のことから、本実施形態に係る可変容量形ベーンポンプ1にあっては、吐出圧Pが過大となった場合に、当該吐出圧Pの増大に反比例させるように、可変絞り61を介してベーン背圧Pbを減少させることが可能となる。これによって、前記各ベーン22がカムリング16の内周面16aに必要以上に強く押し付けられるおそれがなくなり、カムリング16に対する前記各ベーン22の摺動抵抗の低減化が図れる。この結果、当該ポンプ1の駆動トルクの増大化を抑制することができる。
しかも、この際、前記可変絞り61の流路断面積は、カムリング16の揺動に連係して、当該カムリング16の偏心量θの減少に伴い徐々に減少するようになっているため、これによって、第2吸入側背圧ポート54における急激な圧力変化を抑制することに供される。
さらには、本実施形態に係るベーンポンプ1の場合では、ピーク時(吐出圧Pが第1所定値P1の状態)のベーン背圧Pbを維持するのではなく、むしろ低減させるようにしたことから、液圧の低い吸入領域における前記各ベーン22の押圧力の最適化に供され、当該ポンプ1に係る駆動トルクのより効果的な低減化が図れる。
また、従来では、吐出圧Pが過大となったときに、前記各ベーン22がカムリング16内周面16aに必要以上の力を持って押し付けられていたことから、これによって生ずるいわゆるスティックスリップ現象によって異音が発生してしまうおそれがあったが、本実施形態に係る可変容量形ベーンポンプ1では、前述のように、吐出圧Pが過大となったときにはベーン背圧Pbを減少させるようにしたことから、上記スティックスリップ現象を抑制し、これに伴う異音の発生を回避することもできる。
さらに、本実施形態に係る可変容量形ベーンポンプ1では、可変絞り61を、カムリング16の最大偏心状態において全開となるように構成するのではなく、当該カムリング16の最大偏心状態において導出穴62の一部が既に塞がれるように構成したことから、カムリング16の単位回転角あたりの流路断面積の変化量をある程度大きくすることができ、ベーン背圧の効果的な減衰が可能となっている。
なお、前述した本実施形態に係る可変容量形ベーンポンプ1の特徴的な作用、つまり可変絞り61によるカムリング16の偏心量θの減少に伴うベーン背圧Pbの減衰作用は、上記前提条件に限定されるものではなく、カムリング16の揺動を伴う状態であれば、他の条件下でも有効となる。
図9は本願発明に係る可変容量形ベーンポンプの第2実施形態を示し、前記第1実施形態の構成を基本として、カムリング16の最小偏心時における第2吸入側背圧ポート54への液圧の供給方法を変更したものである。
すなわち、本実施形態では、カムリング16の最小偏心状態において可変絞り61が全閉となるように構成され、その代わりに、第2吸入側背圧ポート54と第2吐出側背圧ポート55とが、嵌合凸部13の端面に形成された細溝状の接続溝53によって接続されるようになっている。これにより、カムリング16の偏心量が最小になるまでは、主として可変絞り61を介し導入通路60を通じて第2吸入側背圧ポート54にベーン背圧が導入され、カムリング16が最小偏心状態となった際には、第1吐出側背圧ポート55から接続溝53を介して僅かなベーン背圧が導入されるようになっている。
この実施形態によれば、接続溝53の溝幅を最適化することによって、吐出圧を適正に減衰することが可能となり、これによって、第2吸入側背圧ポート54に対しより一層最適なベーン背圧を導くことができる。換言すれば、可変絞り61の流路断面積は、カムリング16の揺動との相対関係から決まるが、本実施形態では、カムリング16の揺動に関係なく、接続溝53の溝幅を自由に変更することが可能であるため、カムリング16の最小偏心時において第2吸入側背圧ポート54に導入するベーン背圧の一層の最適化に供される。
本願発明は前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばカムリング16の最大偏心時における可変絞り61の流路断面積、換言すれば、カムリング16の最小偏心時における可変絞り61の流路断面積については、当該ポンプ1の仕様等に応じて自由に変更することができる。
また、前記各実施形態では、前記導入通路60及び可変絞り61を第2ハウジング12側(第2吸入側背圧ポート54側)にのみ配置する構成としたが、必ずしもかかる構成に限定される必要はなく、反対にプレッシャプレート23側(第1吸入側背圧ポート51側)に配置してもよく、また、これら両者13,23(第1、第2吸入側背圧ポート51,54)に配置することも可能である。
前記実施形態から把握される特許請求の範囲に係る各請求項に記載した以外の技術的思想について以下に説明する。
(a)請求項1に記載の可変容量形ベーンポンプにおいて、
前記可変絞りは、前記カムリングの軸方向端面に開口する開口部を有し、該カムリングの偏心量の減少に伴い前記開口部が前記カムリングの軸方向端面によって徐々に遮断されることにより流路断面積を減少させるように構成されていることを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
このように、カムリングの偏心量の減少に伴い可変絞りの流路断面積を徐々に減少させるように構成したことで、吸入側ベーン背圧溝における急激な圧力変化を抑制することができる。
1…可変容量形ベーンポンプ
10…ポンプ要素収容部
14…駆動軸
15…アダプタリング
16…カムリング
21…ロータ
21a…スリット
22…ベーン
25…第1吸入ポート(吸入口)
26…吸入通路
30…第1吐出ポート(吐出口)
33…吐出通路
35…第2吸入ポート(吸入口)
39…第2吐出ポート(吐出口)
40…制御弁
51…第1吸入側背圧ポート(吸入側ベーン背圧溝)
52…第1吐出側背圧ポート(吐出側ベーン背圧溝)
54…第2吸入側背圧ポート(吸入側ベーン背圧溝)
55…第2吐出側背圧ポート(吐出側ベーン背圧溝)
60…導入通路
61…可変絞り
P1…第1流体圧室
P2…第2流体圧室

Claims (1)

  1. ポンプハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、
    前記ポンプハウジング内に収容配置され、前記駆動軸の軸心に対し偏心移動可能に設けられたカムリングと、
    該カムリングの内周側に収容配置され、前記駆動軸によって回転駆動されるロータと、
    該ロータの外周部に切欠形成された複数のスリット内にそれぞれ出没自在に収容され、前記カムリングと前記ロータとの径方向間に複数のポンプ室を隔成する複数のベーンと、
    前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の内部容積が増大する領域に開口形成された吸入口と、
    該吸入口を介して内部容積が増大する領域に位置する前記ポンプ室に作動液を導く吸入通路と、
    前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の内部容積が減少する領域に開口形成された吐出口と、
    該吐出口を介して内部容積が減少する領域に位置するポンプ室から吐出された作動液を外部へ導く吐出通路と、
    前記カムリングの外周側において、該カムリングの偏心量増大方向への移動に伴い内部容積が減少する側に隔成された第1流体圧室と、
    前記カムリングの外周側において、該カムリングの偏心量増大方向への移動に伴い内部容積が増大する側に隔成された第2流体圧室と、
    前記ロータの軸方向端面に対向するように設けられ、前記吸入領域に位置する前記各スリットのベーン基端側に画成された背圧室に開口する吸入側ベーン背圧溝と、
    該吸入側ベーン背圧溝に対し前記吐出口から吐出された吐出圧を導入する導入通路と、
    前記ロータの軸方向端面に対向配置されて、前記吐出領域に位置する前記各スリットのベーン基端側に画成された背圧室に開口するように設けられ、前記吐出口から吐出された吐出圧が導入される吐出側ベーン背圧溝と、
    前記吐出通路の途中に設けられたオリフィスと、
    該オリフィスの前後差圧に基づいて制御され、該オリフィスの前側の圧力が高いほど前記カムリングの偏心量を小さくするように前記第1流体圧室又は第2流体圧室の内圧を制御する制御弁と、
    前記導入通路に設けられ、前記カムリングの偏心量の減少に伴って前記導入通路の流路断面積を減少させるように構成された可変絞りと、を備えたことを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
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CN103470503A (zh) * 2013-10-08 2013-12-25 天津商业大学 轴向旁通调节输气量的滑片式制冷压缩机

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