JPH0617868Y2 - 建築物の基礎構造 - Google Patents

建築物の基礎構造

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JPH0617868Y2
JPH0617868Y2 JP1988004311U JP431188U JPH0617868Y2 JP H0617868 Y2 JPH0617868 Y2 JP H0617868Y2 JP 1988004311 U JP1988004311 U JP 1988004311U JP 431188 U JP431188 U JP 431188U JP H0617868 Y2 JPH0617868 Y2 JP H0617868Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は一般建築物の基礎構造に係わり、特に底盤付き
のものに用いて有用な基礎構造に関するものである。
「従来の技術」 第5図は鉄筋コンクリート構造物あるいは鉄骨鉄筋コン
クリート構造物において、従来用いられている基礎を示
している。
この図に示すように従来の基礎は、鉄筋コンクリート構
造であって、特に大きい基礎の場合には、周辺と柱Cの
根元での剪断力の差が大きくそれらの厚さD1,D2が極
端に異なるため、テーパーT付きとするのが一般的であ
る。なお、図においてHは地中梁、Iは杭をそれぞれ示
す。
「考案が解決しようとする課題」 上記のように鉄筋コンクリート構造の基礎の場合、剪断
力に対してはコンクリートで抵抗するため基礎の全体厚
さD2が厚くなりがちとなり、それがために、根切り量
が多くなる、大きい型枠が必要となる、柱筋が長くなり
その分鉄筋の使用量が増す等の欠点を伴っていた。
また、大きい基礎でテーパーT付の場合、テーパーTの
角度θは決まっておらず各設計者によってまちまちであ
るのが現状であり、工事をする側にとって施工が非常に
面倒となる欠点も伴っていた。
この本考案は上記課題を解決することができる建築物の
基礎構造を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この考案の建築物の基礎は、鉄筋コンクリート構造の基
礎と一体的に構成されて該基礎から平面視十字状に延び
る地中梁の内部に、H型鋼等からなる鉄骨が、地中梁に
対応するよう平面視十字状にかつ地中梁とその下側の底
盤との間にまたがって埋設され、しかも、前記鉄骨は、
その中心が地中梁の接合部の上部に立設される柱の真下
に位置するように配設されていることを特徴としてい
る。
「作用」 剪断力に対してはコンクリートに止どまらず、内部に埋
設された鉄骨も抵抗することとなり、荷重は基礎の周辺
まで伝達される。このため、基礎の厚さを薄くでき、か
つ、テーパーを設ける必要もなくなる。
「実施例」 以下、この考案の各実施例について説明する。
第1実施例 第1図(a),(b)はこの考案を底盤付きの基礎に適用した
例を示し、(a)は平面図、(b)は縦断側面図である。図に
おいて符号1は基礎、2は基礎に付随する底盤、3は基
礎1と一体的に構成されて基礎1から平面視十字状に延
びる地中梁、4は地中梁3の接合部の上部に立設される
柱をそれぞれ示す。
この例の基礎1は平面視4角形状とされ、かつ両対角線
が上記地中梁3に沿うように地中梁3に対して45度傾
斜して配設されている。また基礎1の内部には鉄骨Sが
梁3の延在する方向に沿うように地中梁3に対応させて
平面視十字状にかつ地中梁3と底盤2との間にまたがっ
て埋め込まれている。また、前記鉄骨Sは、その中心が
地中梁3の上部に立設される前記柱4の真下に位置する
ように埋設されている。鉄骨Sとしては第1図(b)に示
すようにI型鋼でもよく、あるいはH型鋼または溝型鋼
等であってもよい。鉄骨Sの大きさを決定するにあたっ
ては、柱4からの荷重の他、基礎の成や根切り深さ等を
総合的に勘案して定める。なお、図において基礎内部の
配筋は省略してある。
上記基礎1によれば、SRC構造となっているので、該
基礎に働く剪断力に対してはコンクリートに止どまらず
内部に埋設された鉄骨Sも抵抗することとなり、非常に
高い強度を持つこととなるので、荷重を基礎の周辺にま
で広く分散できる。このため、基礎の厚さD2を薄くで
き、かつ、テーパーを設ける必要もなくなる。なお、比
較のため第1図(b)に同程度の大きさの従来の基礎を2
点鎖線で示す。
また、この実施例の基礎の場合、対角線が地中梁3の延
在する方向とほぼ一致するように傾斜させて配設してい
るから、後述する第2図(a),(b)に示す第2実施例のも
のに比べて基礎の容量が減少し、結局コンクリートの使
用量および配筋量並びに型枠量を減らすことができる。
第2実施例 第2図(a),(b)はこの考案の第2実施例を示し、(a)は基
礎の平面図、(b)は同縦断側面図である。
この実施例では、上面視4角形状の基礎を用いる点は上
記した第1実施例と同様であるが、ここでは基礎の対角
線が地中梁に対して45度傾斜するように基礎を配置し
ている。
この例でも上記した基礎と同様な効果を奏する。
第3実施例 第3図はこの考案の第3実施例を示す縦断側面図であ
る。
この実施例は、基礎1の内部に埋設する鉄骨Sを地中梁
3の断面にも有効となるように、その成tを上げて、地
中梁3の柱近傍もSRC構造とした例である。
地中梁3は長期の応力及び地震時に杭から生じる杭頭モ
ーメントとの組み合わせで大きな応力を負担する。通常
の地中梁でも配筋は相当なものとなり2段筋や3段筋も
多く見受けられる。ここでは、基礎内の鉄骨Sを地中梁
3まで延ばし、該鉄骨Sを基礎の剪断補強用に止どまら
ず地中梁3の曲げ抵抗用としても利用したものであり、
強度的に非常に強いものと成っている。
第4実施例 第4図はこの考案の基礎を用いて実際に地下2階地上7
階の建物を構築する場合の例を示すものである。図にお
いて符号1は基礎、4は柱を示す。この規模の建物の場
合、従来の基礎を用いた場合地中梁3の成hは2600
mm程度必要となるが、この考案の基礎を用いると同地中
梁の成hは2000mm程度に押さえることができる。こ
の結果、根切り量が少なくなり、地中梁の型枠工事も簡
単となり、もって地下工事が大幅に簡素化できる利点が
得られる。軟弱地盤の敷地では、山止め計画も非常に楽
になる。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案の建築物の基礎は、内部
に鉄骨が埋め込まれてSRC構造に成っており、該基礎
に働く剪断力に対してはコンクリートに止どまらず、内
部に埋設された鉄骨も抵抗することとなり、非常に高い
強度を持つので荷重を広く分散できる。この結果、基礎
の厚さを薄くでき、これがために根切りによる土量が少
なくなる。特に底盤付きの基礎の場合、基礎の厚さを薄
くできることは、根切りによる土量の大幅な減少が図れ
ることとなり、多大な効果を奏する。また、柱筋が短く
なる分鉄筋の使用量が減少する等の効果も得られる。さ
らに、基礎にテーパー部を設ける必要がなくなるため、
基礎の型枠工事が容易になり、コンクリート打ち後の均
し作業も行ない易い等の効果も得られる。
上記の点から地下部分の工期短縮が図れ、特に、地下部
分の工期は全工事期間に占める割合が大きいため、地下
工事の工期短縮が図れることは全工事期間を短縮させる
上で非常に大きいメリットとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)はこの考案の第1実施例を示し、(a)は基
礎の平面図、(b)は同縦断側面図、第2図(a),(b)はこの
考案の第2実施例を示し、(a)は基礎の平面図、(b)は同
縦断側面図、第3図はこの考案の第3実施例を示す縦断
側面図、第4図はこの考案の基礎を用いて実際に施工す
る場合を示す第4実施例を示す縦断側面図、第5図は従
来の基礎を示す側面図である。 1……基礎、2……底盤、 3……地中梁、4……柱、 S……鉄筋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート構造の基礎と一体的に構
    成されて該基礎から平面視十字状に延びる地中梁の内部
    に、H型鋼等からなる鉄骨が、地中梁に対応するよう平
    面視十字状にかつ地中梁とその下側の底盤との間にまた
    がって埋設され、しかも、前記鉄骨は、その中心が地中
    梁の接合部の上部に立設される柱の真下に位置するよう
    に配設されていることを特徴とする建築物の基礎構造。
JP1988004311U 1988-01-18 1988-01-18 建築物の基礎構造 Expired - Lifetime JPH0617868Y2 (ja)

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JPH01111746U JPH01111746U (ja) 1989-07-27
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JPS547368Y2 (ja) * 1976-10-08 1979-04-06

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JPH01111746U (ja) 1989-07-27

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