JPH06178384A - ネックスピーカ装置 - Google Patents
ネックスピーカ装置Info
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- JPH06178384A JPH06178384A JP35103392A JP35103392A JPH06178384A JP H06178384 A JPH06178384 A JP H06178384A JP 35103392 A JP35103392 A JP 35103392A JP 35103392 A JP35103392 A JP 35103392A JP H06178384 A JPH06178384 A JP H06178384A
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- Japan
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- sound
- neck
- speaker
- case
- ear
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耳に非接触状態で用いることができ、固定型
のスピーカと同様な自然な音像定位を実現することで、
鼓膜への悪影響を抑制したネックスピーカ装置を提供す
る。 【構成】 駆動信号に応じた音響を再生するスピーカ
（６）と、このスピーカを内蔵するとともに放音口（４
６）が形成されたケース（４Ｒ、４Ｌ）と、人の首に掛
けられて前記ケースを支持するとともに、前記放音口か
ら発せられる前記音響で形成される音像を前記人の前面
側に定位させる首掛部（２）とを備えたものである。
のスピーカと同様な自然な音像定位を実現することで、
鼓膜への悪影響を抑制したネックスピーカ装置を提供す
る。 【構成】 駆動信号に応じた音響を再生するスピーカ
（６）と、このスピーカを内蔵するとともに放音口（４
６）が形成されたケース（４Ｒ、４Ｌ）と、人の首に掛
けられて前記ケースを支持するとともに、前記放音口か
ら発せられる前記音響で形成される音像を前記人の前面
側に定位させる首掛部（２）とを備えたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、人の首に掛けて用いら
れる携帯用スピーカ装置であって、前頭部側に音像を定
位させるネックスピーカ装置に関する。
れる携帯用スピーカ装置であって、前頭部側に音像を定
位させるネックスピーカ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、携帯用電気音響変換器としてヘッ
ドフォンがある。このヘッドフォンは、頭又は耳に装着
して再生音を直接的に鼓膜に作用させるため、外部雑音
の影響を避けて再生音を聞くことができる利点がある。
しかしなから、ヘッドフォンと定置型のスピーカとを比
較した場合、音像の定位が全く異なっている。一般に、
ヘッドフォンでは、頭の中心部ないし後頭部側に音像の
定位を感じると言われている。
ドフォンがある。このヘッドフォンは、頭又は耳に装着
して再生音を直接的に鼓膜に作用させるため、外部雑音
の影響を避けて再生音を聞くことができる利点がある。
しかしなから、ヘッドフォンと定置型のスピーカとを比
較した場合、音像の定位が全く異なっている。一般に、
ヘッドフォンでは、頭の中心部ないし後頭部側に音像の
定位を感じると言われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
音像の定位は、聴取者の前面側に音像定位を生じるスピ
ーカの場合に比較して不自然な感じを与え、特に、長時
間に亘ってヘッドフォンを使用した場合には、音像定位
による違和感や疲労感を覚えることがある。
音像の定位は、聴取者の前面側に音像定位を生じるスピ
ーカの場合に比較して不自然な感じを与え、特に、長時
間に亘ってヘッドフォンを使用した場合には、音像定位
による違和感や疲労感を覚えることがある。
【０００４】また、ヘッドフォンは、その装着形態が耳
内へ挿入、両耳間に圧接状態での固定、或いは、ヘッド
フォン内に耳を挿入する等の固定状態が取られるため、
長時間の装着が圧迫感や疲労感を生じさせ、音源と鼓膜
とが接近しているために鼓膜への悪影響が問題視されて
いる。
内へ挿入、両耳間に圧接状態での固定、或いは、ヘッド
フォン内に耳を挿入する等の固定状態が取られるため、
長時間の装着が圧迫感や疲労感を生じさせ、音源と鼓膜
とが接近しているために鼓膜への悪影響が問題視されて
いる。
【０００５】そこで、本発明は、耳に非接触状態で用い
ることができ、固定型のスピーカと同様な自然な音像定
位を実現することで、鼓膜への悪影響を抑制したネック
スピーカ装置を提供することを目的とする。
ることができ、固定型のスピーカと同様な自然な音像定
位を実現することで、鼓膜への悪影響を抑制したネック
スピーカ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のネックスピーカ
装置は、駆動信号に応じた音響を再生するスピーカ
（６）と、このスピーカを内蔵するとともに放音口（４
６）が形成されたケース（４Ｒ、４Ｌ）と、人の首に掛
けられて前記ケースを支持するとともに、前記放音口か
ら発せられる前記音響で形成される音像を前記人の前面
側に定位させる首掛部（２）とを備えたことを特徴とす
る。
装置は、駆動信号に応じた音響を再生するスピーカ
（６）と、このスピーカを内蔵するとともに放音口（４
６）が形成されたケース（４Ｒ、４Ｌ）と、人の首に掛
けられて前記ケースを支持するとともに、前記放音口か
ら発せられる前記音響で形成される音像を前記人の前面
側に定位させる首掛部（２）とを備えたことを特徴とす
る。
【０００７】また、本発明のネックスピーカ装置は、前
記首掛部はその長さを調整可能にしたことを特徴とす
る。
記首掛部はその長さを調整可能にしたことを特徴とす
る。
【０００８】また、本発明のネックスピーカ装置は、ケ
ースの前記首側に向かう側面部にバスレフ孔（４９）を
形成したことを特徴とする。
ースの前記首側に向かう側面部にバスレフ孔（４９）を
形成したことを特徴とする。
【０００９】
【作用】このネックスピーカ装置では、首掛部を以て首
に掛けることで、この首掛部と一体化されているケース
が肩、即ち、顔の下側に支持される。即ち、各ケースは
耳と非接触状態で支持され、各耳には音響が外気を媒介
として伝達されることになる。
に掛けることで、この首掛部と一体化されているケース
が肩、即ち、顔の下側に支持される。即ち、各ケースは
耳と非接触状態で支持され、各耳には音響が外気を媒介
として伝達されることになる。
【００１０】これを各耳と左右スピーカとの関係で見る
と、右耳には右側のスピーカ及び左側のスピーカの音響
が入り、また、左耳には左側のスピーカ及び右側のスピ
ーカの音響が入る。この結果、音像は人の前方で定位す
る。これは、ヘッドフォンとは全く異なる音像定位であ
って、定置型のステレオ音像と同様に聴取者に自然な音
響を与え、長時間の聴取でも疲労感がなく、しかも音質
の向上に寄与することができる。
と、右耳には右側のスピーカ及び左側のスピーカの音響
が入り、また、左耳には左側のスピーカ及び右側のスピ
ーカの音響が入る。この結果、音像は人の前方で定位す
る。これは、ヘッドフォンとは全く異なる音像定位であ
って、定置型のステレオ音像と同様に聴取者に自然な音
響を与え、長時間の聴取でも疲労感がなく、しかも音質
の向上に寄与することができる。
【００１１】また、首掛部は長さが調整可能であるか
ら、その長さを調整して音像の位置を任意に調整するこ
とができる。
ら、その長さを調整して音像の位置を任意に調整するこ
とができる。
【００１２】また、首側のケースの側面部にバスレフ孔
を形成したので、低音再生が良好になるとともに、ダイ
ナミックな再生音を実現できる。
を形成したので、低音再生が良好になるとともに、ダイ
ナミックな再生音を実現できる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【００１４】図１及び図２は、本発明のネックスピーカ
装置の第１実施例を示している。このネックスピーカ装
置には、人の首に掛けるためのＣ字形を成す首掛部２が
設けられており、この首掛部２の両端部側には首掛部２
で支持される一対のケース４Ｒ、４Ｌが取り付けられて
いる。各ケース４Ｒ、４Ｌは、首掛部２が成す円周より
内側に突出しており、その形状及び首掛部２が持つ弾力
性によって首に巻き付き着く形態で固定され、首からの
脱落が防止されるようになっている。
装置の第１実施例を示している。このネックスピーカ装
置には、人の首に掛けるためのＣ字形を成す首掛部２が
設けられており、この首掛部２の両端部側には首掛部２
で支持される一対のケース４Ｒ、４Ｌが取り付けられて
いる。各ケース４Ｒ、４Ｌは、首掛部２が成す円周より
内側に突出しており、その形状及び首掛部２が持つ弾力
性によって首に巻き付き着く形態で固定され、首からの
脱落が防止されるようになっている。
【００１５】首掛部２には湾曲した支持部２２が設けら
れており、この支持部２２の両端とケース４Ｒ、４Ｌと
の間には長さを調整可能なゲージ付きのアーム２４が設
けられている。支持部２２の内側には首との接触感を良
好にするため、ゴム等の弾性部材で形成されたパッド２
６が取り付けられている。
れており、この支持部２２の両端とケース４Ｒ、４Ｌと
の間には長さを調整可能なゲージ付きのアーム２４が設
けられている。支持部２２の内側には首との接触感を良
好にするため、ゴム等の弾性部材で形成されたパッド２
６が取り付けられている。
【００１６】また、各ケース４Ｒ、４Ｌは、軽量化等の
ため、例えば、合成樹脂で成形加工されており、半球形
を成す主ケース部４２と、主ケース部４２の一部から勾
玉状を成す空洞部４４とを備えている。この実施例の場
合、主ケース部４２は、後部側を曲率の小さい半球形と
し、上面側を曲率の大きい湾曲面としたものであり、上
面部には放音口４６が形成されている。この放音口４６
は、多数の透孔が形成された放音カバー４８で包囲され
ている。この放音カバー４８には、アルミニウム板に複
数のパンチング孔が形成されたパンチング板等を用いる
ことができる。また、空洞部４４には、背面音圧を外気
に放出するバスレフ孔４９が形成されている。
ため、例えば、合成樹脂で成形加工されており、半球形
を成す主ケース部４２と、主ケース部４２の一部から勾
玉状を成す空洞部４４とを備えている。この実施例の場
合、主ケース部４２は、後部側を曲率の小さい半球形と
し、上面側を曲率の大きい湾曲面としたものであり、上
面部には放音口４６が形成されている。この放音口４６
は、多数の透孔が形成された放音カバー４８で包囲され
ている。この放音カバー４８には、アルミニウム板に複
数のパンチング孔が形成されたパンチング板等を用いる
ことができる。また、空洞部４４には、背面音圧を外気
に放出するバスレフ孔４９が形成されている。
【００１７】次に、図３は、図１に示したネックスピー
カ装置の水平断面、図４は、図１に示したネックスピー
カ装置のケース４Ｒ又は４Ｌの縦断面を示している。支
持部２２は、各アーム２４を摺動可能に筒状を成してお
り、その端部側内部には各アーム２４を摺動可能に固定
する手段としてのスプリング２８が取り付けられてい
る。スプリング２８は、各アーム２４に形成されている
凹凸を成すゲージ部２９に接触して首に引っ掛けた際に
各アーム２４を一定の長さに保持できる程度の強度を持
って弾性的に固定するものである。そして、各アーム２
４は、金属パイプや合成樹脂パイプ等の軽量パイプ材で
形成されており、内部に導線を通する配線保護部材とし
ての機能をも持っている。
カ装置の水平断面、図４は、図１に示したネックスピー
カ装置のケース４Ｒ又は４Ｌの縦断面を示している。支
持部２２は、各アーム２４を摺動可能に筒状を成してお
り、その端部側内部には各アーム２４を摺動可能に固定
する手段としてのスプリング２８が取り付けられてい
る。スプリング２８は、各アーム２４に形成されている
凹凸を成すゲージ部２９に接触して首に引っ掛けた際に
各アーム２４を一定の長さに保持できる程度の強度を持
って弾性的に固定するものである。そして、各アーム２
４は、金属パイプや合成樹脂パイプ等の軽量パイプ材で
形成されており、内部に導線を通する配線保護部材とし
ての機能をも持っている。
【００１８】そして、ケース４Ｒ、４Ｌの内部には電気
信号を音響に変換する手段であるスピーカ６が内蔵され
ている。即ち、右側のケース４Ｒには右側信号を再生す
るためのスピーカ６、左側のケース４Ｌには左側信号を
再生するためのスピーカ６がそれぞれ内蔵されている。
実施例では、各ケース４Ｒ、４Ｌにスピーカ６のみを内
蔵させているが、スピーカ６の駆動回路や電池等を内蔵
させてもよく、また、マイクロフォンを設けてもよい。
信号を音響に変換する手段であるスピーカ６が内蔵され
ている。即ち、右側のケース４Ｒには右側信号を再生す
るためのスピーカ６、左側のケース４Ｌには左側信号を
再生するためのスピーカ６がそれぞれ内蔵されている。
実施例では、各ケース４Ｒ、４Ｌにスピーカ６のみを内
蔵させているが、スピーカ６の駆動回路や電池等を内蔵
させてもよく、また、マイクロフォンを設けてもよい。
【００１９】この実施例では図示していないが、各スピ
ーカ４Ｒ、４Ｌには、音源としての再生装置が接続さ
れ、必要な再生装置から駆動信号が加えられる。
ーカ４Ｒ、４Ｌには、音源としての再生装置が接続さ
れ、必要な再生装置から駆動信号が加えられる。
【００２０】このように構成されたネックスピーカ装置
は、図５に示すように、聴取者の首に掛けられて使用さ
れ、各ケース４Ｒ、４Ｌは肩側に支持されて、その放音
口４６は耳に向けられている。したがって、このスピー
カ装置で再生される音響は、図６に示すように、ケース
４Ｒ側の放音口４６から出た右信号が右耳８及び左耳１
０、他方のケース４Ｌ側の放音口４６から出た左信号が
左耳１０及び右耳８に入る。
は、図５に示すように、聴取者の首に掛けられて使用さ
れ、各ケース４Ｒ、４Ｌは肩側に支持されて、その放音
口４６は耳に向けられている。したがって、このスピー
カ装置で再生される音響は、図６に示すように、ケース
４Ｒ側の放音口４６から出た右信号が右耳８及び左耳１
０、他方のケース４Ｌ側の放音口４６から出た左信号が
左耳１０及び右耳８に入る。
【００２１】ここで、Ｒ１の距離を右耳８に入る右信
号、Ｌ１の距離を左耳１０に入る左信号、Ｒ２の距離を
左耳１０に入る右信号、Ｌ２の距離を右耳８に入る左信
号とする。ケース４Ｒが音源の場合、距離は、Ｒ１＜Ｒ
２であり、したがって右耳８へは左耳１０に比べて、
（Ｒ２−Ｒ１）÷Ｃ（音速）の時間分が早く到来し、音
像は４Ｒに定位することを認識する。理論的には、右耳
８と左耳１０の距離が１波長とする周波数より高い音で
顕著となる。例えば、左右耳の距離が０．２３ｍ、音速
を常温で３４０ｍ／ｓｅｃとすると、１波長は３４０÷
０．２３≒１４８０Ｈｚであり、この周波数より高い音
で顕著に方向が確認される。同様に、ケース４Ｌが音源
の場合、距離は、Ｌ１＜Ｌ２であり、したがって左耳１
０へは右耳８に比べ、（Ｌ２−Ｌ１）÷Ｃ（音速）の時
間分が早く到来し、音像は４Ｌに定位する認識をする。
また、ケース４Ｒ及び４Ｌが同時に同じ音響性状の音を
発音させた場合、各耳近傍の信号Ｒ１及びＬ１は、それ
ぞれＲ２並びにＬ２より早くかつ高い音圧レベルが到来
し、かつ同時に「４Ｌは左耳１０に、４Ｒは右耳８に」
到来するため、全く時間差がないことから音像１２は中
央に定位する認識をする。このような音像定位は、通常
のスピーカと同様の音像定位となり、自然な音像が得ら
れる。このため、従来のヘッドフォンの音像定位と異な
り、不自然さがなく、耳内に装着しないことから疲労感
もない。
号、Ｌ１の距離を左耳１０に入る左信号、Ｒ２の距離を
左耳１０に入る右信号、Ｌ２の距離を右耳８に入る左信
号とする。ケース４Ｒが音源の場合、距離は、Ｒ１＜Ｒ
２であり、したがって右耳８へは左耳１０に比べて、
（Ｒ２−Ｒ１）÷Ｃ（音速）の時間分が早く到来し、音
像は４Ｒに定位することを認識する。理論的には、右耳
８と左耳１０の距離が１波長とする周波数より高い音で
顕著となる。例えば、左右耳の距離が０．２３ｍ、音速
を常温で３４０ｍ／ｓｅｃとすると、１波長は３４０÷
０．２３≒１４８０Ｈｚであり、この周波数より高い音
で顕著に方向が確認される。同様に、ケース４Ｌが音源
の場合、距離は、Ｌ１＜Ｌ２であり、したがって左耳１
０へは右耳８に比べ、（Ｌ２−Ｌ１）÷Ｃ（音速）の時
間分が早く到来し、音像は４Ｌに定位する認識をする。
また、ケース４Ｒ及び４Ｌが同時に同じ音響性状の音を
発音させた場合、各耳近傍の信号Ｒ１及びＬ１は、それ
ぞれＲ２並びにＬ２より早くかつ高い音圧レベルが到来
し、かつ同時に「４Ｌは左耳１０に、４Ｒは右耳８に」
到来するため、全く時間差がないことから音像１２は中
央に定位する認識をする。このような音像定位は、通常
のスピーカと同様の音像定位となり、自然な音像が得ら
れる。このため、従来のヘッドフォンの音像定位と異な
り、不自然さがなく、耳内に装着しないことから疲労感
もない。
【００２２】また、この音像は、首掛部２のアーム２４
の長さ調整を以て任意の位置に変化させることができ、
再生音の左右バランスに対応して所望の位置に設定する
ことができる。
の長さ調整を以て任意の位置に変化させることができ、
再生音の左右バランスに対応して所望の位置に設定する
ことができる。
【００２３】また、各ケース４Ｒ、４Ｌには、バスレフ
孔４９が形成されており、各スピーカ６の背面音圧が外
気に開放されているので、容積の小さいケース４Ｒ、４
Ｌを以て低音抜けのよい再生音が得られる等、音響特性
を改善することができる。
孔４９が形成されており、各スピーカ６の背面音圧が外
気に開放されているので、容積の小さいケース４Ｒ、４
Ｌを以て低音抜けのよい再生音が得られる等、音響特性
を改善することができる。
【００２４】また、図７は、小口径スピーカを耳近傍で
再生した場合の特性を示しており、ＰＨは中高音域の音
圧分布、ＰＬは低音域の音圧分布、ａは低音不足範囲、
ｂは耳近傍範囲で聴取良好範囲を表している。耳近傍に
おけるスピーカ再生は、小口径スピーカでも低音が豊に
聴取されるのである。これは、スピーカ６の指向係数
（Ｑ）が周波数によって異なり、中高音域ではＱが高く
したがって距離が離れても音量感は変化しにくいが、低
音域ではＱが低いため、スピーカ近傍では音量感は大き
いが距離が離れると、音量感は小さくなるためである。
再生した場合の特性を示しており、ＰＨは中高音域の音
圧分布、ＰＬは低音域の音圧分布、ａは低音不足範囲、
ｂは耳近傍範囲で聴取良好範囲を表している。耳近傍に
おけるスピーカ再生は、小口径スピーカでも低音が豊に
聴取されるのである。これは、スピーカ６の指向係数
（Ｑ）が周波数によって異なり、中高音域ではＱが高く
したがって距離が離れても音量感は変化しにくいが、低
音域ではＱが低いため、スピーカ近傍では音量感は大き
いが距離が離れると、音量感は小さくなるためである。
【００２５】次に、図８及び図９は、本発明のネックス
ピーカ装置の第２実施例を示している。第１実施例で
は、各ケース４Ｒ、４Ｌの背面側を半球形としたが、こ
の実施例では、放音口４６側を球形とし、放音カバー４
８をその形状に対応した半球形としたものである。そし
て、図９に示すように、放音口４６の縁部にスピーカ６
を取り付けたものである。このように構成しても、前記
実施例と同様の音響効果を得ることができるとともに、
首に掛けた際にケース４Ｒ、４Ｌの背面側が前記実施例
に比較してフラットなため、被服との摩擦が大きく、肩
側への安定感が高く、音像の変化がないという利点があ
る。
ピーカ装置の第２実施例を示している。第１実施例で
は、各ケース４Ｒ、４Ｌの背面側を半球形としたが、こ
の実施例では、放音口４６側を球形とし、放音カバー４
８をその形状に対応した半球形としたものである。そし
て、図９に示すように、放音口４６の縁部にスピーカ６
を取り付けたものである。このように構成しても、前記
実施例と同様の音響効果を得ることができるとともに、
首に掛けた際にケース４Ｒ、４Ｌの背面側が前記実施例
に比較してフラットなため、被服との摩擦が大きく、肩
側への安定感が高く、音像の変化がないという利点があ
る。
【００２６】次に、図１０及び図１１は、本発明のネッ
クスピーカ装置の第３実施例を示している。この実施例
は、第１及び第２実施例とは異なって、ケース４Ｒ、４
Ｌでアーム２４と同様にＣ字形に延長して首掛部２を形
成したものである。このようにすれば、各ケース４Ｒ、
４Ｌの容積を増大させることができ、豊かな低音再生が
可能になる。この場合、各ケース４Ｒ、４Ｌは、遮断壁
５０を以て分離されている。
クスピーカ装置の第３実施例を示している。この実施例
は、第１及び第２実施例とは異なって、ケース４Ｒ、４
Ｌでアーム２４と同様にＣ字形に延長して首掛部２を形
成したものである。このようにすれば、各ケース４Ｒ、
４Ｌの容積を増大させることができ、豊かな低音再生が
可能になる。この場合、各ケース４Ｒ、４Ｌは、遮断壁
５０を以て分離されている。
【００２７】本発明のネックスピーカ装置には、前記実
施例の他、次のような変形例がある。 ａ．ケース４Ｒ、４Ｌは円筒形とし、その内部にスピー
カに加え、増幅器、ラジオ受信機、テーププレーヤ、電
池等を内蔵するようにしてもよい。 ｂ．ケース４Ｒ、４Ｌの内部にラジオ受信機を内蔵した
場合、アーム部２４をアンテナとして用いることができ
る。
施例の他、次のような変形例がある。 ａ．ケース４Ｒ、４Ｌは円筒形とし、その内部にスピー
カに加え、増幅器、ラジオ受信機、テーププレーヤ、電
池等を内蔵するようにしてもよい。 ｂ．ケース４Ｒ、４Ｌの内部にラジオ受信機を内蔵した
場合、アーム部２４をアンテナとして用いることができ
る。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 ａ．耳に非接触状態で携帯でき、従来のヘッドフォンで
は得ることができない固定型のスピーカと同様な自然な
音像定位を実現でき、自然な音響再生とともに、鼓膜へ
の悪影響を抑制することができる。 ｂ．音像を聴取者の前頭部側に定位させることができ、
音質の向上とともに自然な音響再生が得られ、従来のヘ
ッドフォンによる疲労感を解消することができる。
次の効果が得られる。 ａ．耳に非接触状態で携帯でき、従来のヘッドフォンで
は得ることができない固定型のスピーカと同様な自然な
音像定位を実現でき、自然な音響再生とともに、鼓膜へ
の悪影響を抑制することができる。 ｂ．音像を聴取者の前頭部側に定位させることができ、
音質の向上とともに自然な音響再生が得られ、従来のヘ
ッドフォンによる疲労感を解消することができる。
【図１】本発明のネックスピーカ装置の第１実施例を示
す図である。
す図である。
【図２】図１に示したネックスピーカ装置の主ケース部
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図３】図１に示したネックスピーカ装置を示す水平断
面図である。
面図である。
【図４】図１に示したネックスピーカ装置の主ケース部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図５】図１に示したネックスピーカ装置の使用状態を
示す図である。
示す図である。
【図６】図１に示したネックスピーカ装置を用いた場合
の音像定位を示す図である。
の音像定位を示す図である。
【図７】小口径スピーカの耳近傍で再生した場合の音圧
分布を示す図である。
分布を示す図である。
【図８】本発明のネックスピーカ装置の第２実施例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図９】図８に示したネックスピーカ装置の縦断面図で
ある。
ある。
【図１０】本発明のネックスピーカ装置の第３実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図１１】図９に示したネックスピーカ装置の側面図で
ある。
ある。
２ 首掛部 ４Ｒ，４Ｌ ケース ６ スピーカ ４６ 放音口 ４９ バスレフ孔
Claims (3)
- 【請求項１】 駆動信号に応じた音響を再生するスピー
カ（６）と、 このスピーカを内蔵するとともに放音口（４６）が形成
されたケースと、 人の首に掛けられて前記ケースを支持するとともに、前
記放音口から発せられる前記音響で形成される音像を前
記人の前面側に定位させる首掛部（２）と、 を備えたことを特徴とするネックスピーカ装置。 - 【請求項２】 首掛部はその長さを調整可能にしたこと
を特徴とする請求項１記載のネックスピーカ装置。 - 【請求項３】 前記ケースの前記首側に向かう側面部に
バスレフ孔を形成したことを特徴とする請求項１記載の
ネックスピーカ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35103392A JPH06178384A (ja) | 1992-12-05 | 1992-12-05 | ネックスピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35103392A JPH06178384A (ja) | 1992-12-05 | 1992-12-05 | ネックスピーカ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06178384A true JPH06178384A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18414590
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35103392A Pending JPH06178384A (ja) | 1992-12-05 | 1992-12-05 | ネックスピーカ装置 |
Country Status (1)
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