JPH06178378A - スピーカケース - Google Patents

スピーカケース

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JPH06178378A
JPH06178378A JP5204189A JP20418993A JPH06178378A JP H06178378 A JPH06178378 A JP H06178378A JP 5204189 A JP5204189 A JP 5204189A JP 20418993 A JP20418993 A JP 20418993A JP H06178378 A JPH06178378 A JP H06178378A
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JP
Japan
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drive unit
acoustic mirror
speaker case
speaker
mirror
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Pending
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JP5204189A
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English (en)
Inventor
Allen Boothroyd
ブースロイド アレン
Anthony P Ward
フィリップ ワード アンソニー
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Canon Audio Ltd
Original Assignee
Canon Audio Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/32Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only
    • H04R1/34Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only by using a single transducer with sound reflecting, diffracting, directing or guiding means
    • H04R1/345Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only by using a single transducer with sound reflecting, diffracting, directing or guiding means for loudspeakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/28Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
    • H04R1/2807Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements
    • H04R1/2815Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bass reflex type
    • H04R1/2819Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bass reflex type for loudspeaker transducers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Signal Processing (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライブユニットに充分な反響負荷を与えつ
つ全体として小型化できるスピーカケースを提供するこ
と。また、不要の反響を誘起することなくケース全体も
しくは殆どをプラスチック性とすること。また、再設計
の必要なく様々なドライブユニットに対応できるスピー
カケースを提供すること。 【構成】 音響ミラー18が取り付けられるケース前部
10とケース後部12とよりなり、ドライブユニット1
6を音響ミラーと対向する様にケース前部のハウジング
24内へ取付ける。固定枠14は機械的剛性を高めるた
め金属もしくは他の高剛性物質とされ、音響ミラーを支
えると共に反響負荷空間を内部に有する柱礎20とドラ
イブユニットとの機械的な結合を強固にしている。ケー
ス前部と後部とは結合することによりドライブユニット
後方の上部空間62と音響ミラーの下部空間60とが壁
部の後ろの通路64によって結合され、充分な音響負荷
を与える結合空間を現出する。また、ミラーは柱礎に対
して着脱自在でドライブユニットの変更に対応できる様
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声出力システムに用い
られるスピーカケースに関し、特に広範囲に音声を分散
させ、広域ステレオ再生(Wide-Imaging Stereo) に用い
ることができ、または、異なる音声の分散パターンを有
するドライブユニットに適用可能なスピーカケースに関
する。
【0002】
【従来の技術】本出願人によりすでに製造されている多
くのスピーカに用いられている広域ステレオ再生の原理
は英国特許第2188811号に開示されている。即
ち、この特許はドライブユニットの振動板に対向して、
スピーカユニットの出力分布特性を決定する音響ミラー
について開示する。
【0003】このミラーは略円錐形であり、ドライブユ
ニットの中心線もしくは中心軸に対して円錐軸がオフセ
ットするように配され、非対称な指向特性を現出してお
り、特に中高音の大部分がリスニングエリアに向かう方
向(以下「前方に」と記述する)に向かって、ある程度
広い分布で放出される。
【0004】左右一対のスピーカとこれらのスピーカか
ら出力された音声の指向性をそれぞれ制御するための左
右一対の音響ミラーを用意し、該一対の音響ミラーの形
状もしくは配置を、左右一対のスピーカから出力される
音声の到達時間の差が所定のエリア内にハース効果(Has
s Effect) により音圧によって補償され得るようにする
ことは本出願人による欧州特許公開第320270号に
開示されている。該特許は更に音声の垂直方向の指向特
性を水平方向と同様に拡げるという意味で、音響ミラー
の表面が凹面であることが望ましい点についても開示し
ている。
【0005】また、本出願人によるPCT出願92−7
449号は、略円錐形の音響ミラーの情報に片持梁式に
保持された略半球形のハウジング中にぴったりと入るよ
うにしたドライブユニットを具備するスピーカユニット
を開示している。この時、中高音域のリスニングエリア
に向かう(前方への)音声の分布が増大するように、ド
ライブユニットの軸は音響ミラーの軸に対して相対的に
オフセットしている。
【0006】同件の寄生ツイータを用いた1つの実施例
では、ドライブユニットが2つの同軸振動板を有してお
り、所望の音響分布を現出するためリスニングルームへ
向かって音声を反射可能な音響ミラーに対し、高周波及
び中音域について細いビームを導くことができる。この
ように、高周波及び中音域(随意、低周波用を含めるこ
とができる)用の同軸スピーカを有する単一のドライブ
ユニットの使用は、音声の反射及び回折パターンを容易
にできるという効果を得る。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】この、ハウジング
はその断面幅がその長手方向より小さい一対の支柱によ
り音響ミラーの上方に保持されており、該一対の支柱の
断面の長手方向はこれらによるリスナへ届く音声への影
響が最小となるようにドライブユニットの軸の方向に向
けられている。
【0008】このスピーカの実際の形では、該ハウジン
グと音響ミラーと別体に構成されており、これらの間に
はドライブユニットに反響負荷を与える気体の存在する
場所はなく、このような気体がハウジング中のドライブ
ユニットの後方に位置する部分にのみ存在する。ドライ
ブユニットを収容するエンクロージャの最小の大きさは
そのドライブユニットに適切な負荷を与え得る所定の気
体容量の必要性により拘束されてしまう。
【0009】この明細書に開示されているスピーカの実
際の形における他の特色は、音響ミラーを含めスピーカ
ケースがコスト高を誘引する金属製であることである。
更に、もし、あるドライブユニットが異なる音声分布を
有する別のドライブユニットに置換された場合には、こ
の異なる特性に注意して音響ミラーの形状を再設計する
ことが望ましい。しかしながら、この再設計は製造機具
を置換しない限り容易には実現できず、このことが使用
できるドライブユニットの範囲を制限してしまってい
る。
【0010】本発明の1つの目的は、所望の低周波応答
を達成するためのドライブユニットへの適切な反響負荷
を与える相対的に充分大きな有効内部容量を有し、上述
の如き広い分布特性もしくは広い音像特性のステレオス
ピーカを提供するとことにある。
【0011】本発明の他の目的は、音響ミラーを収容す
るスピーカケースをプラスチックの固さ不足に因る好ま
しくない反響を誘起することなく、殆どもしくは完全に
プラスチック製とする処にある。
【0012】本発明の更に他の目的は、異なる分布パタ
ーンを有するドライブユニットに対して、ケースを再設
計することなく適応できる広分布特性もしくは広音像特
性のスピーカユニットを提供する処にある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】上記第1の目的
は、本発明の1つの実施態様において、音響ミラーの内
部もしくは音響ミラーの下方の気体空間をドライブユニ
ット後方の空間と結合して、これら双方の空間によりド
ライブユニットに対して充分な反響負荷を与えるように
することにより達成される。
【0014】従って、本発明は、ドライブユニットのサ
ポートとなる第1の部分と、この第1の部分とは離間し
て配置された第2の部分とを有し、該第2の部分中の気
体が存在する空間がドライブユニット後方に存在する空
間と結合し、これらの結合された空間によりドライブユ
ニットに反響負荷を与えるスピーカケースを提示する。
また、好適な実施態様では、上記第2の部分が第1の部
分に対向し、音響ミラーの支持体となる。
【0015】音響ミラーと結合する内部空間部の容積
は、最も代表的なものではドライブユニットと結合する
内部空間部のそれの50%程度とされる。例えば、ドラ
イブユニットが6リットルの空気による反響負荷を必要
とする場合には、ドライブユニットの後方の4リットル
を音響ミラーの後方の2リットルと結合せしめ、所要の
負荷容積を得るようにする。
【0016】上述の如く、2つの結合された空間を有す
るスピーカにおいては、負荷気体がドライブユニットの
後方に独立した1つの空間のみに存在する同様のスピー
カに比し、低周波再生の劣化を伴うことなく、全体の大
きさを著しく低減することができる。
【0017】前記ケース内の2つの空間の間には比較的
大きく、且、空気の流れを制限しない通路を設けること
が望ましい。さもなくば、上記2つの部分は単一の負荷
としては作用せず、音響ミラーの後方の付加的な気体負
荷容量による恩恵が充分には受けられないことになって
しまう。
【0018】好適な構造としては、1つもしくはそれ以
上の壁面からなる結合手段は第1の部分と第2の部分と
を所定の空間位置関係に保持するため、それらの間に設
けられており、それらの間の気体のやり取りはこの結合
手段を介することになる。指向性を有する中音域及び高
周波域についてスピーカからの音声の殆どは音響ミラー
の全面から前方に進むことになる。従って、意図される
リスニング方向に対向する曲面部について考えれば、略
半円形の音響ミラーを用いれば充分であろう。この場合
には結合手段は音響ミラーの後方に位置することがで
き、2以上の気体通路の使用を除外するのではないが、
単一の気体通路を設けることにより所望の負荷を与える
気体容量を結合するという効果を与えるような結合が実
現されると考えらる。
【0019】従って、結合手段は上記第1の部分と第2
の部分間に伸びる壁面とケースの一部を形成する背部と
の間に設ければ、幅、奥行き共に大きな通路が与えられ
るであろう。通路前面の壁面は、リスニング方向もしく
はリスニング領域からの不要な反射音を分散させるため
に前方から見て凸面となっていることが好ましい。前述
したスピーカのケースは少なくとも音響ミラーとほぼ同
軸の縁にドライブユニットを有し、前方への所望の音声
の分散が得られる。
【0020】また、本発明は、ドライブユニットとこの
ドライブユニットからの音声の指向性を変えて分散せし
める音響ミラーを有し、全体もしくは大部分がプラスチ
ック製であり、一部にケース本体より実質的に固い合金
もしくは他の材料からなる高剛性部材を収容するスピー
カケースを提供する。この高剛性部材はそれに沿って負
荷担持領域とドライブユニット間の機械的負荷に高剛性
を与える通路を提供している。
【0021】更に、本発明は、ドライブユニットと該ユ
ニットからの音声の方向を変え分散させる音響ミラーを
有すると共に、その本体に対して音響ミラーが別体であ
り、且、この音響ミラーが本体に取り付けられたスピー
カケースを提供する。
【0022】
【実施例】以下、添付の図面を参照した実施例のみを用
いて、本発明の実施例を説明する。図1は本発明に従う
スピーカユニットの分解外観を示す図である。図2、図
3及び図4は、図1のスピーカの一部を構成するスピー
カケースの外観を示し、図2は側面図、図3は正面図、
図4は底面図である。図5は図1のスピーカユニットの
垂直断面図である。
【0023】図示されたスピーカユニットは広音像ステ
レオ用の一対のスピーカ中の一方として用いられ、全体
の高さは約270mmで、内部の気体空間容量は上述した
ように約6リットルである。このケースはケース前部1
0とケース後部12とを有しており、これらは気体を通
さないように結合されてスピーカケース本体を構成して
いる。固定枠14はケース前部10に取りつけられてお
り、ドライブユニット16は該固定枠14内に装置さ
れ、かつ、ケース前部10に取り付けられている。反円
錐形の音響ミラー18はケース前部10上に着脱自在に
取り付けられている。
【0024】ケース前部10及びケース後部12は高硬
度ポリスチレンを3%(容量%)含むモールドによりな
り、つや消しの黒や他の好みの色で塗装することができ
る。枠14は好ましくは金属よりなり、簡単には亜鉛、
アルミニウムもしくはそれらの合金の鋳造物よりなる。
高硬度プラスチック材料、例えば炭素入りナイロンや他
の樹脂も使用可能であるが、このような複合材料は製造
コストを上昇させる可能性がある。
【0025】ドライブユニット16は通常用いられてい
るもので良く、同心ツィータや寄生ツィータを用いるこ
ともできる。音響ミラー18は単一色の注入モールドで
あり、ABSや他の適切なプラスチックよりなる。これ
は製造工程をモールドのみとした場合においても仕上げ
部分の装飾を行う必要がなく、充分な光沢がその表面に
得られることに因る。
【0026】ケース前部は中空2重壁構造の純プラスチ
ックの外殻であり、外形が曲線よりなる柱礎20、壁部
22及びドライブユニットのハウジング24を有してい
る。この柱礎20の外形は該柱礎20上にスライドさせ
て取り付けられる半円錐形の音響ミラー18の外形に対
応している。また、壁部22は音響ミラー18の後部縁
部の中心部位から端を発している。更にハウジング24
は後壁22の最上部から続いている。柱礎20には互い
に反対の横方向にオフセットし柱礎20の前縁に開口を
有すると共にその開口から後方に向かう一対の溝11が
形成されており、該溝11は柱礎20の上面15と底面
17を連絡する垂直壁13によって形作られている。
【0027】固定ボス19は各々近接した垂直壁13の
後方下端から、補強帯19aによって結合されている底
面と平行に後方に延在する。壁部22には音響ミラー1
8の後縁が嵌合される切欠21と、図5に示すように音
響ミラー18の上部固定スクリュー27を支える載置部
23とが形成される。壁部22は凸状で環状に形成さ
れ、該壁部22から反射した高周波数の音声が可能な限
り横に向かい、予定のリスニング方向へ過度な侵入をし
ないようにしている。
【0028】ドライブユニット16のハウジング24は
水平で平らな底面26を有しており、該底面26にはド
ライブユニット16とグリル30とが挿入される孔28
と、この孔28に近接してドライブユニット16のネジ
の配置に対応した配置の複数のネジ穴29とが設けられ
ている。ガスケット31はグリル30と底面26の間に
嵌め込まれている。柱礎20内の溝11は夫々底面26
のネジ穴に対するネジ回しの侵入を可能ならしめ、ドラ
イブユニット16をこの組立体に固定することを容易に
し、更に、前後方向について柱礎20を強化する役目も
果たしている。
【0029】ハウジング24は更にこの底面26をベー
スとするドームによって形作られており、このドームの
前部32は4半球体よりなり、略円筒状の後部34と併
合されている。このドームの外周面はこのスピーカのユ
ーザから見ることができ、取り付けのため等のモールド
によるボス等のない一様な面でならなければならない。
なぜなら、これらは窪み等を生じさせることになり、ス
ピーカユニットの外観を損なうことになるからである。
【0030】この様な取付部位は、ドライブユニット1
0の振動に伴うハウジング24の柱礎20に対する相対
的な動きに対して必要となる抵抗を与えるための役には
立たない。先に述べたように、ハウジング24は壁部2
によってのみ柱礎20に取り付けられており、これでは
ドライブユニット16の振動によるハウジングの動きを
抑制するだけの充分な強度を与えることはできない。し
かも、モールドによるプラスチック材料の強度限界を考
慮すれば尚便である。この問題が解決できない場合に
は、スピーカの音声を台なしにする可聴共鳴が発生する
可能性がある。
【0031】ケース前部10の後縁にはケース後部12
を密閉するためのリブ36が設けられている。ケース前
部10に必要な強度は図示の様に角張った硬質合金もし
くは硬質プラスチックによる複合固定枠14によって与
えられる。上翼部40はドライブユニット16とグリル
30を孔42によって受け、ドライブユニット16の簡
易固定孔45と底面26に設けられている孔29を通る
固定ネジ46を受ける孔付きボス43が設けられてい
る。
【0032】相対的に大きな切欠穴44は上翼部40の
スピーカ孔42と後端部との間に設けられている。これ
らの切欠部44は材料を節約すると共に、更に重要な欲
割として、この固定枠14の一方から他方へ音声を伝播
する気体の移動のための大きな通路を形成しているので
ある。
【0033】縦翼部48は固定ビス50によって固定ボ
ス19に固定されている。従って、この固定枠14はド
ライブユニット16と柱礎20の底面との強固な機械的
結合を与える。これにより、ドライブユニット16は柱
礎20に対して強固に固定され、ドライブユニット16
によって課された振動負荷に対する反動が、基本的に壁
部22によりむしろ固定枠14を介して伝達され、抑制
される様にした。柱礎20は本棚の如き支持面の上にゴ
ム等の脚上に載せられ、負荷受け面として作用する。
【0034】ケース後部12は取り付けた際に外側から
見て僅かに凸面となる曲率を有しており、縦翼部48の
通し穴52に入る固定ネジ51を用いて固定枠14に支
持される。ケース後部12の内側に入り込んだ縁にはそ
の先端面に図5に示される溝53が設けられており、リ
ブ36に嵌合する。ゴム材よりなるガスケット54は図
示の様にケース前後部間の気体をしっかりと密封する。
【0035】図5にも示す様にこのケース後部12はド
ライブユニット16の駆動のための電気結線アセンブリ
56が設けられており、且、ハウジング24の内部と連
絡する一対の管状の低音反響穴58が設けられている。
スピーカのケーシングの内部は、柱礎20の音響ミラー
の下にある第1の領域60とハウジング24内の第2の
領域62とケース後部12の一部と壁部22の間に存在
し、フレーム14によって気体の移動がほとんど妨げら
れないよう、フレーム14の切欠部44が設けられた深
く幅広い通路を与える結合領域64により構成される単
一の空間と見ることができる。
【0036】これらの各領域には従前通り不要な共鳴を
鎮めるための充填物が充填されている。この様な構成に
よれば、ドライブユニット16に反響負荷を与える気体
容量は第2領域62内に限られるものではなく、第1領
域60及び結合領域64をも含むことになる。従って、
第2領域62の内部のみの気体容量によって与えられる
低音応答に比し優れた低音応答を達成しつつ、ドライブ
ユニット16のためのケースを相対的に小さくすること
ができる。
【0037】音響ミラー18は柱礎20とは別体に構成
され、この柱礎20上に押し込みにより取り付けられ
る。該音響ミラー18は薄いモールドの外形を有し、そ
の側面には柱礎20の両側壁72と結合する側溝70が
設けられており、固定ネジ27及び留めネジ74により
その固定位置に保持される。該ミラー18は図示の如く
ドライブユニット16の大きい方の振動板の縁に一致す
る軸を有する半円錐形状をしており、垂直方向について
の反射音の拡がりを増加させるために側面から見て凹面
となる曲率を有している。
【0038】音響ミラー18の側面の表面形状はドライ
ブユニット16の所望の音声分散特性に従って決定され
ることは、既に充分に認識されていると思われる。しか
しながら、音響ミラー18は柱礎20に対して別体に構
成されているので、ケース前部10の形状の変更を伴う
必要なく異なる表面形状を有する音響ミラーの再検討が
可能である。
【0039】上述の実施例によれば、広音像ステレオス
ピーカにおいて、その低周波応答をより優れたものとで
きるにも拘らず、そのケースを小型化することができ、
且、その殆どをプラスチックで構成でき、しかも、従来
のスピーカに比べてその部品点数を消減することができ
る。
【0040】尚、勿論、請求項に記載された発明を逸脱
しない範囲において、上述の実施例を変更、変形するこ
とが可能である。例えば、上述の実施例においては低周
波、中域及び高周波の音声を単一のドライブユニットで
再生しているが、本出願人によるPCT出願92−74
49号にも記載した様に、低音用の別スピーカを音響ミ
ラーの下方に配する構成とすることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のスピーカケースによれば、所望の低周波応答を達成す
るためのドライブユニットへの適切な反響負荷を与える
相対的に充分大きな有効内部容量を有し、上述の如き広
い分布特性もしくは広い音像特性のスピーカユニットを
提供することができる。また、ケースそのものとしてプ
ラスチックの固さ不足に因る好ましくない反響を誘起す
ることなく、殆どもしくは完全にプラスチック製とする
ことができる。更に、異なる分布パターンを有するドラ
イブユニットに対して、再設計することなく適応するこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うスピーカユニットの分解外観を示
す斜視図である。
【図2】図1のスピーカの一部を構成するスピーカケー
スの側面図である。
【図3】図2のスピーカケースの正面図である。
【図4】図2のスピーカケースの底面図である。
【図5】図1のスピーカユニットの垂直断面図である。
【符号の説明】
10 ケース前部 12 ケース後部 14 固定枠 16 ドライブユニット 18 音響ミラー 20 柱礎 22 壁部 24 ハウジング 60、62、64 負荷気体領域
フロントページの続き (72)発明者 アンソニー フィリップ ワード イギリス国.ジーユー21 5アールダブリ ュ,サーレイ,ウォウキング,アルバート ドライヴ,ジェネシス ビジネス パー ク,ユニット 6,キャノン オーディオ リミテッド ケアオヴ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブユニットを支える第1の部分
    と、該第1の部分に対向して音響ミラーを支える第2の
    部分とを有し、前記第2の部分内の空間を前記ドライブ
    ユニット後方の空間と結合させて、この結合空間により
    該ドライブユニットに反響負荷を与えることを特徴とす
    るスピーカケース。
  2. 【請求項2】 前記第1の部分と前記第2の部分との間
    にこれらが所定の関係になるように保持する結合手段を
    設け、該結合手段を介して前記結合空間を実現した請求
    項1に記載のスピーカケース。
  3. 【請求項3】 平面上の外観が略半円形であり、聴取方
    向に対面する湾曲部を具備する音響ミラーを有し、前記
    結合手段が該ミラーの後方に配されている請求項2に記
    載のスピーカケース。
  4. 【請求項4】 前記結合手段は前記第1の部分と前記第
    2の部分間に延在する壁部を有し、該壁部は前記聴取方
    向からみて凸面をなしている請求項3に記載のスピーカ
    ケース。
  5. 【請求項5】 前記ドライブユニットの縁部が前記音響
    ミラーの軸と略一致する請求項1乃至4のいずれかに記
    載のスピーカケース。
  6. 【請求項6】 前記ドライブユニットとして、高周波及
    び中域用に2つの同心配置された振動板を、前記音響ミ
    ラーに対向して支持する請求項1乃至5のいずれかに記
    載のスピーカケース。
  7. 【請求項7】 前記音響ミラーに対して前記ドライブユ
    ニットとは逆方向に低音用のドライブユニットを支持す
    る請求項6に記載のスピーカケース。
  8. 【請求項8】 主にプラスチックよりなり、更に前記ド
    ライブユニットから前記反響負荷空間に至る部分に高剛
    性の部材を有する請求項1乃至7のいずれかに記載のス
    ピーカケース。
  9. 【請求項9】 前記高剛性部材が金属製である請求項8
    に記載のスピーカケース。
  10. 【請求項10】 前記音響ミラーが略半円錐形である請
    求項1乃至9のいずれかに記載のスピーカケース。
  11. 【請求項11】 本体と前記音響ミラーが別体に構成さ
    れ、該ミラーを前記本体に取り付けてなる請求項1乃至
    10のいずれかに記載のスピーカケース。
  12. 【請求項12】 前記音響ミラーは前記本体上にスライ
    ドさせることによって取り付けられている請求項11に
    記載のスピーカケース。
  13. 【請求項13】 主にプラスチックよりなり、ドライブ
    ユニットから該ドライブユニットに対して反響負荷を与
    える空間へ至る高剛性部材を有することを特徴とするス
    ピーカケース。
  14. 【請求項14】 前記ドライブユニットと対向する位置
    に音響ミラーを有し、前記高剛性部材は前記ドライブユ
    ニットと前記音響ミラーとの相対的な動きを防止するよ
    う配されている請求項13に記載のスピーカケース。
  15. 【請求項15】 前記音響ミラーはケース本体に対して
    着脱自在である請求項13もしくは14に記載のスピー
    カケース。
  16. 【請求項16】 前記音響ミラーが、略半円錐形状であ
    る請求項13乃至15のいずれかに記載のスピーカケー
    ス。
  17. 【請求項17】 前記高剛性部材が金属よりなる請求項
    13乃至16のいずれかに記載のスピーカケース。
  18. 【請求項18】 ドライブユニットからの音声を分散さ
    せる音響ミラーを有するスピーカ用ケースであって、ケ
    ース本体に対して前記音響ミラーが着脱自在であること
    を特徴とするスピーカケース。
  19. 【請求項19】 前記音響ミラーが略半円錐形である請
    求項18に記載のスピーカケース。
  20. 【請求項20】 前記音響ミラーを前記本体に対してス
    ライドさせることにより着脱する構成とした請求項18
    もしくは19に記載のスピーカケース。
  21. 【請求項21】 前記音響ミラーが薄いプラスチックの
    外板よりなる請求項18乃至20のいずれかに記載のス
    ピーカケース。
  22. 【請求項22】 前記音響ミラーがモールドにより構成
    されている請求項18乃至21のいずれかに記載のスピ
    ーカケース。
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