JPH0724439B2 - オ−デイオ装置 - Google Patents
オ−デイオ装置Info
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- JPH0724439B2 JPH0724439B2 JP61216219A JP21621986A JPH0724439B2 JP H0724439 B2 JPH0724439 B2 JP H0724439B2 JP 61216219 A JP61216219 A JP 61216219A JP 21621986 A JP21621986 A JP 21621986A JP H0724439 B2 JPH0724439 B2 JP H0724439B2
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R5/00—Stereophonic arrangements
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R1/00—Details of transducers, loudspeakers or microphones
- H04R1/20—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
- H04R1/32—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only
- H04R1/34—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only by using a single transducer with sound reflecting, diffracting, directing or guiding means
- H04R1/345—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired directional characteristic only by using a single transducer with sound reflecting, diffracting, directing or guiding means for loudspeakers
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R5/00—Stereophonic arrangements
- H04R5/02—Spatial or constructional arrangements of loudspeakers
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Otolaryngology (AREA)
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、オーディオ装置に関する。
背景技術 従来のステレオ装置では第7図示のように、スピーカ3
1,32が収容された少なくとも2個のスピーカユニット3
3,34を、間隔Dをおいて左右に配置し、図示しない聴取
者は当該スピーカユニット33,34に相対し、かつ左右の
スピーカユニット33,34の前面を結ぶラインl5の上記間
隔Dを2分するラインl6上の位置で、左右のスピーカ3
1,32からの音を聴取する。
1,32が収容された少なくとも2個のスピーカユニット3
3,34を、間隔Dをおいて左右に配置し、図示しない聴取
者は当該スピーカユニット33,34に相対し、かつ左右の
スピーカユニット33,34の前面を結ぶラインl5の上記間
隔Dを2分するラインl6上の位置で、左右のスピーカ3
1,32からの音を聴取する。
実際にはスピーカ31,32の個々について良好な聴取特性
が得られるのは、スピーカ31,32の中心軸であるラインl
7,l8を中心とする角度αに含まれる平面内であり、ステ
レオの場合は上記二つの平面が交差する平面A(斜線を
付して示す)内に位置すれば、良好なステレオ効果が得
られるとされている。
が得られるのは、スピーカ31,32の中心軸であるラインl
7,l8を中心とする角度αに含まれる平面内であり、ステ
レオの場合は上記二つの平面が交差する平面A(斜線を
付して示す)内に位置すれば、良好なステレオ効果が得
られるとされている。
第7図において聴取者の位置を点Pとすれば、上記ライ
ンl5と点Pの間の距離Fは、左右に配置されたスピーカ
ユニット33,34の間隔Dと、スピーカの最良聴取範囲で
ある角度αによって定まる。角度αはまたスピーカの口
径によっても異なり、口径12cmのスピーカにあっては上
記角度αはたとえば30゜である。
ンl5と点Pの間の距離Fは、左右に配置されたスピーカ
ユニット33,34の間隔Dと、スピーカの最良聴取範囲で
ある角度αによって定まる。角度αはまたスピーカの口
径によっても異なり、口径12cmのスピーカにあっては上
記角度αはたとえば30゜である。
発明が解決しようとする問題点 上述のようなステレオ装置では、スピーカ31,32からの
音が良好に聴取できる範囲は著しく限定されたものにな
る。ステレオの厳密な定義に従えば、聴取者に前掲第7
図に示された平面A内の位置において聴取することが要
求されるけれども、一方ではそれとは別に、聴取範囲を
広げて、一つの音源の中心軸を半径とする平面で形成さ
れる音響空間、たとえば第8図に示されるように、スピ
ーカ41の中心軸l8を延長した直線X−Xおよびこれと直
交する直線Y−Yとを含む平面B内で、スピーカ41から
の音が良好に聴取できることが望まれる場合も多い。
音が良好に聴取できる範囲は著しく限定されたものにな
る。ステレオの厳密な定義に従えば、聴取者に前掲第7
図に示された平面A内の位置において聴取することが要
求されるけれども、一方ではそれとは別に、聴取範囲を
広げて、一つの音源の中心軸を半径とする平面で形成さ
れる音響空間、たとえば第8図に示されるように、スピ
ーカ41の中心軸l8を延長した直線X−Xおよびこれと直
交する直線Y−Yとを含む平面B内で、スピーカ41から
の音が良好に聴取できることが望まれる場合も多い。
言い替えれば2次元平面内での無指向性スピーカが望ま
れており、このようなスピーカを少なくとも2個適当な
間隔をおいて室内に配置すれば、その室内の自由な位置
で当該スピーカからの音を識別して聞くことができ、従
来のステレオ装置とは異なった音響効果を生み出す。現
今の日常生活の感覚と環境下では、一方でこのようない
わば「自由な音響空間」を生み出すオーディオ装置が所
望されている。
れており、このようなスピーカを少なくとも2個適当な
間隔をおいて室内に配置すれば、その室内の自由な位置
で当該スピーカからの音を識別して聞くことができ、従
来のステレオ装置とは異なった音響効果を生み出す。現
今の日常生活の感覚と環境下では、一方でこのようない
わば「自由な音響空間」を生み出すオーディオ装置が所
望されている。
しかしながら第8図に示されるように、スピーカ41の中
心軸l8を聴取者の正面に向けたのでは、上記のような無
指向性スピーカを実現することはできない。従来はこの
ような目的に適うものとして、たとえば複数個のスピー
カをボール状に形成されたスピーカユニット内に収容
し、該スピーカユニットを中心とする空間内の全方向に
音を放射する「無指向性・球形スピーカ」が提唱されて
いるが、これは多数のスピーカを必要とすること、スピ
ーカユニットの製作コストが高いことなどの問題点があ
り、また該スピーカユニットの配置にあたり、その位置
と支持方法についての配慮が要求され、簡単に用いるこ
とはできなかった。
心軸l8を聴取者の正面に向けたのでは、上記のような無
指向性スピーカを実現することはできない。従来はこの
ような目的に適うものとして、たとえば複数個のスピー
カをボール状に形成されたスピーカユニット内に収容
し、該スピーカユニットを中心とする空間内の全方向に
音を放射する「無指向性・球形スピーカ」が提唱されて
いるが、これは多数のスピーカを必要とすること、スピ
ーカユニットの製作コストが高いことなどの問題点があ
り、また該スピーカユニットの配置にあたり、その位置
と支持方法についての配慮が要求され、簡単に用いるこ
とはできなかった。
本発明の目的は、簡単な構成で無指向性の特性を得るこ
とができ、しかも音質が優れたオーディオ装置を提供す
ることである。
とができ、しかも音質が優れたオーディオ装置を提供す
ることである。
問題点を解決するための手段 本発明は、増幅器からの出力信号によって駆動されるス
ピーカを備えたオーディオ装置において、 上記スピーカの前面に対向して着脱自在に設けられ、選
択使用可能なデフューザと、 スピーカに与えられる信号を、該デフューザの使用に対
応して音質補正する第1音質補正手段と、 スピーカに与えられる信号を、上記デフューザの非使用
に対応して音質補正する第2音質補正手段と、 上記第1音質補正手段と第2音質補正手段とを選択的に
切換える切換え手段とを設けたことを特徴とするオーデ
ィオ装置である。
ピーカを備えたオーディオ装置において、 上記スピーカの前面に対向して着脱自在に設けられ、選
択使用可能なデフューザと、 スピーカに与えられる信号を、該デフューザの使用に対
応して音質補正する第1音質補正手段と、 スピーカに与えられる信号を、上記デフューザの非使用
に対応して音質補正する第2音質補正手段と、 上記第1音質補正手段と第2音質補正手段とを選択的に
切換える切換え手段とを設けたことを特徴とするオーデ
ィオ装置である。
作 用 本発明に従えば、スピーカの前面に対向してデフューザ
を着脱自在に設け、このデフューザを用いることによっ
て、スピーカからの音波をデフューザの反射面で拡散さ
せ、スピーカの中心軸の軸線まわりの平面内に音波を放
射させ、こうして簡単な構成で無指向性の特性を得るこ
とができる。
を着脱自在に設け、このデフューザを用いることによっ
て、スピーカからの音波をデフューザの反射面で拡散さ
せ、スピーカの中心軸の軸線まわりの平面内に音波を放
射させ、こうして簡単な構成で無指向性の特性を得るこ
とができる。
このようなデフューザを用いた状態では、高音域に向か
って出力が緩やかに低下する傾向があり、この問題を解
決するためにスピーカに与えられる信号を、そのデフュ
ーザの使用に対応して第1音質補正手段で音質補正し、
音質の低下を防ぐ。
って出力が緩やかに低下する傾向があり、この問題を解
決するためにスピーカに与えられる信号を、そのデフュ
ーザの使用に対応して第1音質補正手段で音質補正し、
音質の低下を防ぐ。
デフューザは、スピーカの前面に着脱自在であり、デフ
ューザを取外した状態では、第2音質補正手段を用いて
音質補正をし、スピーカの中心軸を正面すなわち聴取者
の方に向け、これによって従来のスピーカと同様に高い
音質の音響出力を得ることができる。
ューザを取外した状態では、第2音質補正手段を用いて
音質補正をし、スピーカの中心軸を正面すなわち聴取者
の方に向け、これによって従来のスピーカと同様に高い
音質の音響出力を得ることができる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例のスピーカユニットとデフ
ューザとの構成を示す断面図である。スピーカ1が取付
けられてスピーカユニット2には、デフューザ3がスピ
ーカユニット2の開口部Bの前面であって、かつスピー
カ1を臨みその中心軸l2がスピーカ1の中心軸l1と一致
するように、図示しない取付け部材によって、スピーカ
ユニット2の前面からデフューザ3の頂部までの間隔g
をおいて取付けられる。
ューザとの構成を示す断面図である。スピーカ1が取付
けられてスピーカユニット2には、デフューザ3がスピ
ーカユニット2の開口部Bの前面であって、かつスピー
カ1を臨みその中心軸l2がスピーカ1の中心軸l1と一致
するように、図示しない取付け部材によって、スピーカ
ユニット2の前面からデフューザ3の頂部までの間隔g
をおいて取付けられる。
間隔gはスピーカ1の口径と、開口部Bの開口直径など
で定まり、使用スピーカ1の口径がたとえば12cmの場合
たとえば1cmである。こうして形成されるスピーカユニ
ット2とデフューザ3とから成る構成体を以下、スピー
カシステム4と記す。スピーカシステム4を第1図示の
ように上向きに設置すると、スピーカ1の振動面1aから
の音波は、デフューザ3の反射面5により反射され、進
路がラインl3,l4のようにデフューザ3の中心軸l2に対
して90度曲げられる。したがってスピーカ1からの音
は、中心軸l2に関して半径方向外方に伝達され、中心軸
l2の軸線に垂直平面についての無指向性スピーカが実現
される。
で定まり、使用スピーカ1の口径がたとえば12cmの場合
たとえば1cmである。こうして形成されるスピーカユニ
ット2とデフューザ3とから成る構成体を以下、スピー
カシステム4と記す。スピーカシステム4を第1図示の
ように上向きに設置すると、スピーカ1の振動面1aから
の音波は、デフューザ3の反射面5により反射され、進
路がラインl3,l4のようにデフューザ3の中心軸l2に対
して90度曲げられる。したがってスピーカ1からの音
は、中心軸l2に関して半径方向外方に伝達され、中心軸
l2の軸線に垂直平面についての無指向性スピーカが実現
される。
第2図は本発明の一実施例のデフューザ3の斜視図であ
る。ハイインパクトスチロール又はカルプ材などの合成
樹脂によって一体的に形成される。デフューザ3の反射
面5と基台6との一辺Lの長さは、対応するスピーカ
(図示せず)の口径によって異なるけれども、口径12cm
のスピーカと組合わせる場合、上記Lはたとえば23cmで
ある。基台6の面上から反射面5の頂部7までの高さh
はたとえば4.2cmである。反射面5の底部5aの直径dは
たとえば17.5cmであり、また反射面5の曲縁の形状は、
図示しないスピーカユニット2からデフューザ3までの
距離すなわち前述の間隔g、あるいはスピーカユニット
2の音響特性によって異なり、これらは実際の構成態様
と特性試験のデータなどに基づきコンピュータを用いて
のシュミレーションなどによって最良の形状に決定され
る。
る。ハイインパクトスチロール又はカルプ材などの合成
樹脂によって一体的に形成される。デフューザ3の反射
面5と基台6との一辺Lの長さは、対応するスピーカ
(図示せず)の口径によって異なるけれども、口径12cm
のスピーカと組合わせる場合、上記Lはたとえば23cmで
ある。基台6の面上から反射面5の頂部7までの高さh
はたとえば4.2cmである。反射面5の底部5aの直径dは
たとえば17.5cmであり、また反射面5の曲縁の形状は、
図示しないスピーカユニット2からデフューザ3までの
距離すなわち前述の間隔g、あるいはスピーカユニット
2の音響特性によって異なり、これらは実際の構成態様
と特性試験のデータなどに基づきコンピュータを用いて
のシュミレーションなどによって最良の形状に決定され
る。
第3図は本発明の一実施例のスピーカシステム4の外観
を示す斜視図である。スピーカ1が取付けられているス
ピーカユニット2の前面(第3図上方面)には、パイプ
などで実現される取付け部材8によって間隔Gをおい
て、デフューザ3が着脱自在に取付けられる。注目すべ
きは、デフューザ3を取外し、スピーカ1の中心軸l1を
90゜回転させ仮想線lxで示される正面方向に向ければ、
従来からのスピーカユニット2と同じになることであ
る。したがって第3図示のスピーカシステム4を少なく
とも2個使用することによって、従来からのステレオ用
スピーカとして使用することができる。
を示す斜視図である。スピーカ1が取付けられているス
ピーカユニット2の前面(第3図上方面)には、パイプ
などで実現される取付け部材8によって間隔Gをおい
て、デフューザ3が着脱自在に取付けられる。注目すべ
きは、デフューザ3を取外し、スピーカ1の中心軸l1を
90゜回転させ仮想線lxで示される正面方向に向ければ、
従来からのスピーカユニット2と同じになることであ
る。したがって第3図示のスピーカシステム4を少なく
とも2個使用することによって、従来からのステレオ用
スピーカとして使用することができる。
第4図は本発明の一実施例のスピーカユニットの出力特
性について、発明者が測定した結果を示すグラフであ
る。グラフは横軸に再生周波数(Hz)範囲を、縦軸に基
準音圧レベル(OdB)に対する出力偏差をとっている。
第1の特性曲線m1は、当該スピーカユニット2からデフ
ューザ3を取外し、スピーカ1の中心軸l1を正面に向け
た状態でスピーカ1から、たとえば1m隔てた中心軸上の
音圧レベルが示され、第2の特性曲線m2は、スピーカユ
ニット2にデフューザ3を取付けて平面無指向性とした
前掲第3図示のスピーカシステム4を用いた状態で、正
面軸lx上でスピーカユニット2からたとえば1m隔てた位
置における音圧レベルが示されている。ここに正面軸lx
は、デフューザ3の基台6とスピーカユニット2の上面
との間隔の1/2の位置と、スピーカユニット2の幅の1/2
の位置を通る軸である。
性について、発明者が測定した結果を示すグラフであ
る。グラフは横軸に再生周波数(Hz)範囲を、縦軸に基
準音圧レベル(OdB)に対する出力偏差をとっている。
第1の特性曲線m1は、当該スピーカユニット2からデフ
ューザ3を取外し、スピーカ1の中心軸l1を正面に向け
た状態でスピーカ1から、たとえば1m隔てた中心軸上の
音圧レベルが示され、第2の特性曲線m2は、スピーカユ
ニット2にデフューザ3を取付けて平面無指向性とした
前掲第3図示のスピーカシステム4を用いた状態で、正
面軸lx上でスピーカユニット2からたとえば1m隔てた位
置における音圧レベルが示されている。ここに正面軸lx
は、デフューザ3の基台6とスピーカユニット2の上面
との間隔の1/2の位置と、スピーカユニット2の幅の1/2
の位置を通る軸である。
スピーカ1はいずれもたとえば口径12cmである。第4図
示のグラフから明らかなように、デフューザ3を取付け
て平面無指向性m2とした本実施例によるスピーカシステ
ムの場合は、スピーカ1の中心軸b1を正面にむけた場合
の平坦な特性m1に比べて、高音域に向かって出力が緩や
かに低下している。したがってこのような特性を補正す
る補償回路を全チャネルの増幅器に含ませる必要があ
る。
示のグラフから明らかなように、デフューザ3を取付け
て平面無指向性m2とした本実施例によるスピーカシステ
ムの場合は、スピーカ1の中心軸b1を正面にむけた場合
の平坦な特性m1に比べて、高音域に向かって出力が緩や
かに低下している。したがってこのような特性を補正す
る補償回路を全チャネルの増幅器に含ませる必要があ
る。
第5図は本実施例の増幅器1チャネルに含まれる補償回
路の電気回路であり、第6図は第5図示の回路により得
られる増幅器の周波数特性を示すグラフである。第5図
示の回路はいわゆる音質調整回路であって、1kHZを中心
として低音域と高音域との利得を個別に調整可能であ
る。このうち第5図左方の抵抗R1,R2,R4と、コンデンサ
C1,C2および可変抵抗VR1とで構成される回路網N1は低音
域の調整を受持ち、第5図右方の抵抗R5,R8と、コンデ
ンサC3,C4および可変抵抗VRとで構成される回路網N2は
高音域の調整を受持つ。また抵抗R6,R7の直列回路は出
力レベルの分圧回路を形成している。
路の電気回路であり、第6図は第5図示の回路により得
られる増幅器の周波数特性を示すグラフである。第5図
示の回路はいわゆる音質調整回路であって、1kHZを中心
として低音域と高音域との利得を個別に調整可能であ
る。このうち第5図左方の抵抗R1,R2,R4と、コンデンサ
C1,C2および可変抵抗VR1とで構成される回路網N1は低音
域の調整を受持ち、第5図右方の抵抗R5,R8と、コンデ
ンサC3,C4および可変抵抗VRとで構成される回路網N2は
高音域の調整を受持つ。また抵抗R6,R7の直列回路は出
力レベルの分圧回路を形成している。
回路網N2の可変抵抗VR2を加減することにより、高音域
の出力レベルが変化する。可変抵抗VR2のスライダU
が、抵抗R5との接続点K2に近付くに従い、高音域の出力
レベルは増加し、第6図のグラフの曲線m3で示される特
性となる。またスライダUが、反対に抵抗R8との接続点
K3に近付くに従い出力レベルは低下し、第6図の曲線m5
で示される特性となる。スライダUが可変抵抗VR2の抵
抗範囲の中間点にあるときは、第6図の曲線m4で示され
るように平坦な特性となる。
の出力レベルが変化する。可変抵抗VR2のスライダU
が、抵抗R5との接続点K2に近付くに従い、高音域の出力
レベルは増加し、第6図のグラフの曲線m3で示される特
性となる。またスライダUが、反対に抵抗R8との接続点
K3に近付くに従い出力レベルは低下し、第6図の曲線m5
で示される特性となる。スライダUが可変抵抗VR2の抵
抗範囲の中間点にあるときは、第6図の曲線m4で示され
るように平坦な特性となる。
またスライダUを中間位置において抵抗R5を短絡する
と、第6図の曲線m6で示されるような特性が得られる。
本実施例では上述の補償回路を全チャネルの増幅器に含
ませ、抵抗R5の両端をラインl11,l12を介してスイッチS
aの接点a,bに接続し、デフューザ3を取付けて無指向性
スピーカシステムとして第6図示の曲線m6の特性を得、
前掲第3図示のような高音域での出力低下を補正するよ
うにした。また同時にスイッチSaと連動するスイッチSb
を設け、その接点c−e間を導通させて抵抗R6,R7によ
る分圧を行うことなく、直接出力端子T3,T4に音声信号
を導出し、これによって増幅器の利得は増加し、無指向
性スピーカシステムとして使用する際の音圧の低下を補
償することができるようにした。
と、第6図の曲線m6で示されるような特性が得られる。
本実施例では上述の補償回路を全チャネルの増幅器に含
ませ、抵抗R5の両端をラインl11,l12を介してスイッチS
aの接点a,bに接続し、デフューザ3を取付けて無指向性
スピーカシステムとして第6図示の曲線m6の特性を得、
前掲第3図示のような高音域での出力低下を補正するよ
うにした。また同時にスイッチSaと連動するスイッチSb
を設け、その接点c−e間を導通させて抵抗R6,R7によ
る分圧を行うことなく、直接出力端子T3,T4に音声信号
を導出し、これによって増幅器の利得は増加し、無指向
性スピーカシステムとして使用する際の音圧の低下を補
償することができるようにした。
上述の実施例では、無指向性スピーカシステムとして使
用する際の出力特性の補償を増幅器に含まれる音質調整
回路により実現するようにしたけれども、補償回路とし
て再生周波数帯域を多数のチャネルに分割してチャネル
毎にレベル調整を行ういわゆるグラフィックイコライザ
を使用するようにしてもよい。これにより実際の使用環
境下においての細かい調整が可能となり、音響効果をさ
らに高めることができる。
用する際の出力特性の補償を増幅器に含まれる音質調整
回路により実現するようにしたけれども、補償回路とし
て再生周波数帯域を多数のチャネルに分割してチャネル
毎にレベル調整を行ういわゆるグラフィックイコライザ
を使用するようにしてもよい。これにより実際の使用環
境下においての細かい調整が可能となり、音響効果をさ
らに高めることができる。
効 果 以上のように本発明によれば、着脱自在のデフューザを
スピーカ前面に対向して装着することによって、無指向
性の音響特性を得ることができ、このとき切換え手段の
働きによって第1音質補正手段はデフューザの使用に対
応してスピーカに与えられる信号を音質補正し、こうし
てデフューザを用いたときに生じるおそれのある高音域
の出力の低下を防ぎ、高い音質を得ることができる。
スピーカ前面に対向して装着することによって、無指向
性の音響特性を得ることができ、このとき切換え手段の
働きによって第1音質補正手段はデフューザの使用に対
応してスピーカに与えられる信号を音質補正し、こうし
てデフューザを用いたときに生じるおそれのある高音域
の出力の低下を防ぎ、高い音質を得ることができる。
またデフューザをスピーカから取外した状態では、切換
え手段の働きによって第2音質補正手段を選択して音質
補正を行い、希望する高い音質を得ることができる。
え手段の働きによって第2音質補正手段を選択して音質
補正を行い、希望する高い音質を得ることができる。
こうして本発明によれば、使用環境に対応した音響空間
の創造と、優れた音響効果を実現することができる。
の創造と、優れた音響効果を実現することができる。
第1図は本発明の一実施例のスピーカユニット2とデフ
ューザ3との構成を示す断面図、第2図は本発明の一実
施例のデフューザ3の斜視図、第3図は本発明の一実施
例のスピーカシステムの外観を示す斜視図、第4図は本
発明の一実施例のスピーカユニット2の出力特性を示す
グラフ、第5図は本実施例の増幅器1チャネルに含まれ
る補償回路の電気回路、第6図は補償回路による増幅器
の周波数特性を示すグラフ、第7図は従来のステレオ装
置のスピーカの配置を示す図、第8図はスピーカが形成
する音響空間を示す図である。 131,32,41……スピーカ、2,23,34……スピーカユニッ
ト、3……デフューザ、4……ステレオシステム、5…
…デフューザの反射面、8……取付け部材
ューザ3との構成を示す断面図、第2図は本発明の一実
施例のデフューザ3の斜視図、第3図は本発明の一実施
例のスピーカシステムの外観を示す斜視図、第4図は本
発明の一実施例のスピーカユニット2の出力特性を示す
グラフ、第5図は本実施例の増幅器1チャネルに含まれ
る補償回路の電気回路、第6図は補償回路による増幅器
の周波数特性を示すグラフ、第7図は従来のステレオ装
置のスピーカの配置を示す図、第8図はスピーカが形成
する音響空間を示す図である。 131,32,41……スピーカ、2,23,34……スピーカユニッ
ト、3……デフューザ、4……ステレオシステム、5…
…デフューザの反射面、8……取付け部材
Claims (1)
- 【請求項1】増幅器からの出力信号によって駆動される
スピーカを備えたオーディオ装置において、 上記スピーカの前面に対向して着脱自在に設けられ、選
択使用可能なデフューザと、 スピーカに与えられる信号を、該デフューザの使用に対
応して音質補正する第1音質補正手段と、 スピーカに与えられる信号を、上記デフューザの非使用
に対応して音質補正する第2音質補正手段と、 上記第1音質補正手段と第2音質補正手段とを選択的に
切換える切換え手段とを設けたことを特徴とするオーデ
ィオ装置。
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