JPH0617817A - 球面摺動ブッシュ及びその製造方法 - Google Patents
球面摺動ブッシュ及びその製造方法Info
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- JPH0617817A JPH0617817A JP19635292A JP19635292A JPH0617817A JP H0617817 A JPH0617817 A JP H0617817A JP 19635292 A JP19635292 A JP 19635292A JP 19635292 A JP19635292 A JP 19635292A JP H0617817 A JPH0617817 A JP H0617817A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】 摺動部材７の外周の軸線方向中心から一端端
部に対向する第１内周半球面１１を有する周状凸部１２
を内周に備えた略円筒状のハウジング１０と、前記摺動
部材外周の軸線方向中心から他端端部に対向する第２内
周半球面１６を有する環状のスペーサ１５と、一端補強
環付端部がハウジング１０の周状凸部側端部の内周に圧
入固定され他端端部がスタッド２の軸部外周に装着され
る第１ブーツ２２と、一端補強環付端部がハウジング１
０のスペーサ側端部１３の内周に装入されるとともに該
スペーサ側端部の先端部のかしめ加工により固定され他
端端部がスタッド２の軸部外周に装着される第２ブーツ
２０と、ハウジング１０を弾性的に保持する弾性部材１
７と、円筒状のアウターパイプ１８とから構成する。 【効果】 ブッシュの軸線垂直方向の剛性を高くして防
振性能を高めても回動性能を低下させることはない。運
動方向及び変位量においても高い自由度を有する。
部に対向する第１内周半球面１１を有する周状凸部１２
を内周に備えた略円筒状のハウジング１０と、前記摺動
部材外周の軸線方向中心から他端端部に対向する第２内
周半球面１６を有する環状のスペーサ１５と、一端補強
環付端部がハウジング１０の周状凸部側端部の内周に圧
入固定され他端端部がスタッド２の軸部外周に装着され
る第１ブーツ２２と、一端補強環付端部がハウジング１
０のスペーサ側端部１３の内周に装入されるとともに該
スペーサ側端部の先端部のかしめ加工により固定され他
端端部がスタッド２の軸部外周に装着される第２ブーツ
２０と、ハウジング１０を弾性的に保持する弾性部材１
７と、円筒状のアウターパイプ１８とから構成する。 【効果】 ブッシュの軸線垂直方向の剛性を高くして防
振性能を高めても回動性能を低下させることはない。運
動方向及び変位量においても高い自由度を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の懸架装
置及び操舵装置等に使用される球面摺動ブッシュ及びそ
の製造方法に関する。
置及び操舵装置等に使用される球面摺動ブッシュ及びそ
の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のサスペンションにおいては、車
輪から車体に伝わる振動等が吸収されるようにするため
に、車輪と車体との間に配置されるリンクやアームの連
結部にはブッシュが用いられることが多い。一般に、そ
のブッシュは、間隔を置いて同心状に配置される内筒及
び外筒と、それら内外筒間に装着されるゴム状弾性体と
によって構成される。そのゴム状弾性体は内筒及び外筒
にそれぞれ加硫接着されている。そして、その内筒が車
体あるいは車輪側に取り付けられる支持軸に嵌合されて
支持され、外筒がその他方に固着される。このようなブ
ッシュをサスペンションに用いる場合、通常は、その内
筒が支持軸に固着されるようにする。そのようにする
と、車輪が車体に対して変位するときにはブッシュの内
筒と外筒とが径方向、あるいは軸線方向に相対変位し、
その相対変位に伴ってゴム状弾性体が弾性変形するの
で、その弾性により、種々の方向の振動が吸収されるよ
うになる。
輪から車体に伝わる振動等が吸収されるようにするため
に、車輪と車体との間に配置されるリンクやアームの連
結部にはブッシュが用いられることが多い。一般に、そ
のブッシュは、間隔を置いて同心状に配置される内筒及
び外筒と、それら内外筒間に装着されるゴム状弾性体と
によって構成される。そのゴム状弾性体は内筒及び外筒
にそれぞれ加硫接着されている。そして、その内筒が車
体あるいは車輪側に取り付けられる支持軸に嵌合されて
支持され、外筒がその他方に固着される。このようなブ
ッシュをサスペンションに用いる場合、通常は、その内
筒が支持軸に固着されるようにする。そのようにする
と、車輪が車体に対して変位するときにはブッシュの内
筒と外筒とが径方向、あるいは軸線方向に相対変位し、
その相対変位に伴ってゴム状弾性体が弾性変形するの
で、その弾性により、種々の方向の振動が吸収されるよ
うになる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述の如きブッシュに
おいて、防振性能を高めるためブッシュの軸線垂直方向
の剛性を高くすると、内筒と外筒のねじれ剛性が高くな
り、その結果回動性能が低下し、また逆に内筒と外筒の
回動性能を高めるためブッシュの軸線垂直方向の剛性を
低くすると、内筒と外筒のねじれ剛性が低くなりその結
果防振性能が低下するという問題がある。
おいて、防振性能を高めるためブッシュの軸線垂直方向
の剛性を高くすると、内筒と外筒のねじれ剛性が高くな
り、その結果回動性能が低下し、また逆に内筒と外筒の
回動性能を高めるためブッシュの軸線垂直方向の剛性を
低くすると、内筒と外筒のねじれ剛性が低くなりその結
果防振性能が低下するという問題がある。
【０００４】また近年、自動車のサスペンションのマル
チリンク化に伴い、リンクやアームの連結部に使用され
るブッシュには、今までの径方向、周方向あるいは軸線
方向の運動に加え、揺動等様々な運動が高い自由度を有
して要求されるようになってきた。しかし、上述の如き
ブッシュでは運動方向，変位量に関する限界が低く自由
度が要求される部分には使用できないという問題があっ
た。
チリンク化に伴い、リンクやアームの連結部に使用され
るブッシュには、今までの径方向、周方向あるいは軸線
方向の運動に加え、揺動等様々な運動が高い自由度を有
して要求されるようになってきた。しかし、上述の如き
ブッシュでは運動方向，変位量に関する限界が低く自由
度が要求される部分には使用できないという問題があっ
た。
【０００５】従って本発明は上述の如き問題点を解決
し、防振性能及び回動性能が高く、また運動方向及び変
位量に関して自由度を有する球面摺動ブッシュ及びその
製造方法を提供することを目的とする。
し、防振性能及び回動性能が高く、また運動方向及び変
位量に関して自由度を有する球面摺動ブッシュ及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の球面摺動ブッシ
ュは以下の如き構成である。
ュは以下の如き構成である。
【０００７】球状の球頭部と該球頭部から突出する２本
の軸部とからなるスタッドと、該スタッドの外周側に前
記球頭部の外周面に沿って装着された摺動部材と、該摺
動部材外周の軸線方向中心から一端端部に対向する第１
内周半球面を有する周状凸部を内周に備えた略円筒状の
ハウジングと、前記摺動部材外周の軸線方向中心から他
端端部に対向する第２内周半球面を有する環状のスペー
サと、一端補強環付端部が前記ハウジングの周状凸部側
端部の内周に圧入固定され他端端部が前記スタッドの軸
部外周に装着される第１ブーツと、一端補強環付端部が
前記ハウジングのスペーサ側端部の内周に装入されると
ともに該スペーサ側端部の先端部のかしめ加工により固
定され他端端部が前記スタッドの軸部外周に装着される
第２ブーツと、前記ハウジングの外周に接着され前記ハ
ウジングを弾性的に保持する弾性部材と、該弾性部材の
外周に接着される円筒状のアウターパイプとから構成す
る。
の軸部とからなるスタッドと、該スタッドの外周側に前
記球頭部の外周面に沿って装着された摺動部材と、該摺
動部材外周の軸線方向中心から一端端部に対向する第１
内周半球面を有する周状凸部を内周に備えた略円筒状の
ハウジングと、前記摺動部材外周の軸線方向中心から他
端端部に対向する第２内周半球面を有する環状のスペー
サと、一端補強環付端部が前記ハウジングの周状凸部側
端部の内周に圧入固定され他端端部が前記スタッドの軸
部外周に装着される第１ブーツと、一端補強環付端部が
前記ハウジングのスペーサ側端部の内周に装入されると
ともに該スペーサ側端部の先端部のかしめ加工により固
定され他端端部が前記スタッドの軸部外周に装着される
第２ブーツと、前記ハウジングの外周に接着され前記ハ
ウジングを弾性的に保持する弾性部材と、該弾性部材の
外周に接着される円筒状のアウターパイプとから構成す
る。
【０００８】また本発明の球面摺動ブッシュの製造方法
は以下の如き方法である。
は以下の如き方法である。
【０００９】球状の球頭部と該球頭部から突出する２本
の軸部とからなるスタッドの前記球頭部の外周面に沿っ
て摺動部材を装着する第１工程と、予め摺動部材外周の
軸線方向中心から一端端部に対向する第１内周半球面を
有する周状凸部を内周に備えた略円筒状のハウジングの
外周に弾性部材、及びアウターパイプを接着した中間組
立体をスタッドの一方軸部側より該スタッドに装着する
とともに、摺動部材外周の軸線方向中心から他端端部に
対向する第２内周半球面を有する環状のスペーサをスタ
ッドの他方軸部側より該スタッドに装着する第２工程
と、第１ブーツの一端補強環付端部を前記ハウジングの
周状凸部側端部の内周に圧入固定し他端端部を前記スタ
ッドの軸部外周に装着するとともに、第２ブーツの一端
補強環付端部を前記ハウジングのスペーサ側端部の内周
に装入後該スペーサ側端部の先端部のかしめ加工により
固定し他端端部を前記スタッドの軸部外周に装着する第
３工程とからなる。
の軸部とからなるスタッドの前記球頭部の外周面に沿っ
て摺動部材を装着する第１工程と、予め摺動部材外周の
軸線方向中心から一端端部に対向する第１内周半球面を
有する周状凸部を内周に備えた略円筒状のハウジングの
外周に弾性部材、及びアウターパイプを接着した中間組
立体をスタッドの一方軸部側より該スタッドに装着する
とともに、摺動部材外周の軸線方向中心から他端端部に
対向する第２内周半球面を有する環状のスペーサをスタ
ッドの他方軸部側より該スタッドに装着する第２工程
と、第１ブーツの一端補強環付端部を前記ハウジングの
周状凸部側端部の内周に圧入固定し他端端部を前記スタ
ッドの軸部外周に装着するとともに、第２ブーツの一端
補強環付端部を前記ハウジングのスペーサ側端部の内周
に装入後該スペーサ側端部の先端部のかしめ加工により
固定し他端端部を前記スタッドの軸部外周に装着する第
３工程とからなる。
【００１０】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
【００１１】図１は本発明による球面摺動ブッシュを示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【００１２】図において、２はスタッドで球状の球頭部
４とその球頭部４から同軸に突出する２本の軸部５，６
からなり、このスタッド２は軸心に貫通孔２６が形成さ
れた中空形状で、軸部５，６の外周には周状にブーツ装
着溝２４，２５が形成されている。
４とその球頭部４から同軸に突出する２本の軸部５，６
からなり、このスタッド２は軸心に貫通孔２６が形成さ
れた中空形状で、軸部５，６の外周には周状にブーツ装
着溝２４，２５が形成されている。
【００１３】スタッド２の球頭部４外周側には摺動部材
７が配設される。摺動部材７は球頭部４外周面と略同一
曲率の内球面２７を有し、球頭部４を揺動回動自在に包
持する。この摺動部材７は低摩擦材料、例えば砲金のメ
ッシュと充填材入り四フッ化エチレン樹脂との複合材
で、摩擦係数が極めて小さく、しかも優れた耐磨耗性を
有する上に、薄くてしなやかで、成形性にも優れてい
る。尚、摺動部材７は薄肉状の板材を略円筒状に曲げて
成形するため、その接合部には、図４に示す如く間隙２
８が発生する。
７が配設される。摺動部材７は球頭部４外周面と略同一
曲率の内球面２７を有し、球頭部４を揺動回動自在に包
持する。この摺動部材７は低摩擦材料、例えば砲金のメ
ッシュと充填材入り四フッ化エチレン樹脂との複合材
で、摩擦係数が極めて小さく、しかも優れた耐磨耗性を
有する上に、薄くてしなやかで、成形性にも優れてい
る。尚、摺動部材７は薄肉状の板材を略円筒状に曲げて
成形するため、その接合部には、図４に示す如く間隙２
８が発生する。
【００１４】摺動部材７の外周側には、摺動部材７外周
の軸線方向中心１９から一端端部９に対向する第１内周
半球面１１を有する周状凸部１２を軸線方向中心１９付
近の内周に備えた略円筒状で金属製のハウジング１０が
配設される。ハウジング１０は、図２に示す如くその外
周側に間隙を置いて同心状に配設されるアウターパイプ
１８と、ハウジング１０とアウターパイプ１８間に配置
される弾性部材１７とにより中間組立体３を形成する。
この中間組立体３は、弾性部材１７の内周面及び外周面
がハウジング１０及びアウターパイプ１８にそれぞれ加
流接着され、それにより各々結合される。
の軸線方向中心１９から一端端部９に対向する第１内周
半球面１１を有する周状凸部１２を軸線方向中心１９付
近の内周に備えた略円筒状で金属製のハウジング１０が
配設される。ハウジング１０は、図２に示す如くその外
周側に間隙を置いて同心状に配設されるアウターパイプ
１８と、ハウジング１０とアウターパイプ１８間に配置
される弾性部材１７とにより中間組立体３を形成する。
この中間組立体３は、弾性部材１７の内周面及び外周面
がハウジング１０及びアウターパイプ１８にそれぞれ加
流接着され、それにより各々結合される。
【００１５】また摺動部材７外周面の軸線方向中心１９
から他端端部８の外周側には、その外周面に対向する第
２内周半球面１６を有する、図３に示す如き環状のスペ
ーサ１５が配設される。スペーサ１５はハウジング１０
と同一金属製で、ハウジング１０と一体的に摺動部材７
を係着保持している。
から他端端部８の外周側には、その外周面に対向する第
２内周半球面１６を有する、図３に示す如き環状のスペ
ーサ１５が配設される。スペーサ１５はハウジング１０
と同一金属製で、ハウジング１０と一体的に摺動部材７
を係着保持している。
【００１６】ハウジング１０の両端部１３，１４の内周
とスタッド２の軸部５，６の外周との間には、球面摺動
ブッシュ１内への水，塵等の侵入を防止するブーツ２
０，２２が各々装着される。第１ブーツ２２は一端端部
に補強環２３が埋設されており、この端部はハウジング
１０の周状凸部側端部１４の内周に圧入固定され、他端
端部はスタッド２の軸部６に形成した周状のブーツ装着
溝２５に装着される。また第２ブーツ２０は一端端部に
補強環２３が埋設されており、この端部はハウジング１
０のスペーサ側端部１３の内周に装入されるとともにス
ペーサ側端部１３の先端部のかしめ加工により固定さ
れ、他端端部はスタッド２の軸部６に形成した周状のブ
ーツ装着溝２４に装着される。
とスタッド２の軸部５，６の外周との間には、球面摺動
ブッシュ１内への水，塵等の侵入を防止するブーツ２
０，２２が各々装着される。第１ブーツ２２は一端端部
に補強環２３が埋設されており、この端部はハウジング
１０の周状凸部側端部１４の内周に圧入固定され、他端
端部はスタッド２の軸部６に形成した周状のブーツ装着
溝２５に装着される。また第２ブーツ２０は一端端部に
補強環２３が埋設されており、この端部はハウジング１
０のスペーサ側端部１３の内周に装入されるとともにス
ペーサ側端部１３の先端部のかしめ加工により固定さ
れ、他端端部はスタッド２の軸部６に形成した周状のブ
ーツ装着溝２４に装着される。
【００１７】次に、本発明の球面摺動ブッシュ１の製造
方法を説明する。
方法を説明する。
【００１８】まず、球状の球頭部４と該球頭部４から突
出する２本の軸部５，６とからなるスタッド２の前記球
頭部４の外周面に沿って摺動部材７を装着し、次に予め
摺動部材７外周の軸線方向中心１９から一端端部９に対
向する第１内周半球面１１を有する周状凸部１２を内周
に備えた略円筒状のハウジング１０の外周に弾性部材１
７、及びアウターパイプ１８を接着した中間組立体３を
スタッド２の一方軸部６側より該スタッド２に装着する
とともに、摺動部材７外周の軸線方向中心１９から他端
端部８に対向する第２内周半球面１６を有する環状のス
ペーサ１５をスタッド２の他方軸部５側より該スタッド
２に装着し、続いて第１ブーツ２２の一端補強環２３付
端部９を前記ハウジング１０の周状凸部側端部１４の内
周に圧入固定し他端端部８を前記スタッド２の軸部６外
周に装着するとともに、第２ブーツ２０の一端補強環２
１付端部９を前記ハウジング１０のスペーサ側端部１３
の内周に装入後該スペーサ側端部１３の先端部のかしめ
加工により固定し他端端部８を前記スタッド２の軸部５
外周に装着することにより球面摺動ブッシュを製造す
る。
出する２本の軸部５，６とからなるスタッド２の前記球
頭部４の外周面に沿って摺動部材７を装着し、次に予め
摺動部材７外周の軸線方向中心１９から一端端部９に対
向する第１内周半球面１１を有する周状凸部１２を内周
に備えた略円筒状のハウジング１０の外周に弾性部材１
７、及びアウターパイプ１８を接着した中間組立体３を
スタッド２の一方軸部６側より該スタッド２に装着する
とともに、摺動部材７外周の軸線方向中心１９から他端
端部８に対向する第２内周半球面１６を有する環状のス
ペーサ１５をスタッド２の他方軸部５側より該スタッド
２に装着し、続いて第１ブーツ２２の一端補強環２３付
端部９を前記ハウジング１０の周状凸部側端部１４の内
周に圧入固定し他端端部８を前記スタッド２の軸部６外
周に装着するとともに、第２ブーツ２０の一端補強環２
１付端部９を前記ハウジング１０のスペーサ側端部１３
の内周に装入後該スペーサ側端部１３の先端部のかしめ
加工により固定し他端端部８を前記スタッド２の軸部５
外周に装着することにより球面摺動ブッシュを製造す
る。
【００１９】従って、このような球面摺動ブッシュ１
は、摺動部材７，ハウジング１０，スペーサ１５及び弾
性部材１７の構成により、ブッシュの軸線垂直方向の剛
性を高く、更に回動性能も高くできる。
は、摺動部材７，ハウジング１０，スペーサ１５及び弾
性部材１７の構成により、ブッシュの軸線垂直方向の剛
性を高く、更に回動性能も高くできる。
【００２０】尚、本実施例では摺動部材７として一体型
のものを使用したが、図５に示す如き２分割型の摺動部
材３７を使用しても良い。
のものを使用したが、図５に示す如き２分割型の摺動部
材３７を使用しても良い。
【００２１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、球状の球
頭部と該球頭部から突出する２本の軸部とからなるスタ
ッドと、該スタッドの外周側に前記球頭部の外周面に沿
って装着された摺動部材と、該摺動部材外周の軸線方向
中心から一端端部に対向する第１内周半球面を有する周
状凸部を内周に備えた略円筒状のハウジングと、前記摺
動部材外周の軸線方向中心から他端端部に対向する第２
内周半球面を有する環状のスペーサと、一端補強環付端
部が前記ハウジングの周状凸部側端部の内周に圧入固定
され他端端部が前記スタッドの軸部外周に装着される第
１ブーツと、一端補強環付端部が前記ハウジングのスペ
ーサ側端部の内周に装入されるとともに該スペーサ側端
部の先端部のかしめ加工により固定され他端端部が前記
スタッドの軸部外周に装着される第２ブーツと、前記ハ
ウジングの外周に接着され前記ハウジングを弾性的に保
持する弾性部材と、該弾性部材の外周に接着される円筒
状のアウターパイプとから構成したので、ブッシュの軸
線垂直方向の剛性を高くして防振性能を高めても、回動
性能を低下させることはない。また、運動方向及び変位
量においても、高い自由度を有する。
頭部と該球頭部から突出する２本の軸部とからなるスタ
ッドと、該スタッドの外周側に前記球頭部の外周面に沿
って装着された摺動部材と、該摺動部材外周の軸線方向
中心から一端端部に対向する第１内周半球面を有する周
状凸部を内周に備えた略円筒状のハウジングと、前記摺
動部材外周の軸線方向中心から他端端部に対向する第２
内周半球面を有する環状のスペーサと、一端補強環付端
部が前記ハウジングの周状凸部側端部の内周に圧入固定
され他端端部が前記スタッドの軸部外周に装着される第
１ブーツと、一端補強環付端部が前記ハウジングのスペ
ーサ側端部の内周に装入されるとともに該スペーサ側端
部の先端部のかしめ加工により固定され他端端部が前記
スタッドの軸部外周に装着される第２ブーツと、前記ハ
ウジングの外周に接着され前記ハウジングを弾性的に保
持する弾性部材と、該弾性部材の外周に接着される円筒
状のアウターパイプとから構成したので、ブッシュの軸
線垂直方向の剛性を高くして防振性能を高めても、回動
性能を低下させることはない。また、運動方向及び変位
量においても、高い自由度を有する。
【図１】本発明の実施例による球面摺動ブッシュを示す
断面平面図である。
断面平面図である。
【図２】本発明の球面摺動ブッシュの構成部品である中
間組立体を示す断面平面図である。
間組立体を示す断面平面図である。
【図３】本発明の球面摺動ブッシュの構成部品であるス
ペーサを示す断面平面図である。
ペーサを示す断面平面図である。
【図４】本発明の球面摺動ブッシュの構成部品である摺
動部材を示し、（ア）は断面平面図、（イ）は側面図で
ある。
動部材を示し、（ア）は断面平面図、（イ）は側面図で
ある。
【図５】本発明の球面摺動ブッシュの構成部品である摺
動部材の他の実施例を示す断面平面図である。
動部材の他の実施例を示す断面平面図である。
１ 球面摺動ブッシュ ２ スタッド ３ 中間組立体 ４ 球頭部 ５ 軸 部 ６ 軸 部 ７ 摺動部材 ８ 端 部 ９ 端 部 １０ ハウジング １１ 第１内周半球面 １２ 周状凸部 １３ スペーサ側端部 １４ 周状凸部側端部 １５ スペーサ １６ 第２内周半球面 １７ 弾性部材 １８ アウターパイプ １９ 軸線方向中心 ２０ 第２ブーツ ２１ 補強環 ２２ 第１ブーツ ２３ 補強環
Claims (2)
- 【請求項１】 球状の球頭部（４）と該球頭部（４）か
ら突出する２本の軸部（５），（６）とからなるスタッ
ド（２）と、該スタッド（２）の外周側に前記球頭部
（４）の外周面に沿って装着された摺動部材（７）と、
該摺動部材（７）外周の軸線方向中心（１９）から一端
端部（９）に対向する第１内周半球面（１１）を有する
周状凸部（１２）を内周に備えた略円筒状のハウジング
（１０）と、前記摺動部材（７）外周の軸線方向中心
（１９）から他端端部（８）に対向する第２内周半球面
（１６）を有する環状のスペーサ（１５）と、一端補強
環（２３）付端部が前記ハウジング（１０）の周状凸部
側端部（１４）の内周に圧入固定され他端端部が前記ス
タッド（２）の軸部（６）外周に装着される第１ブーツ
（２２）と、一端補強環（２１）付端部が前記ハウジン
グ（１０）のスペーサ側端部（１３）の内周に装入され
るとともに該スペーサ側端部（１３）の先端部のかしめ
加工により固定され他端端部が前記スタッド（２）の軸
部（５）外周に装着される第２ブーツ（２０）と、前記
ハウジング（１０）の外周に接着され前記ハウジング
（１０）を弾性的に保持する弾性部材（１７）と、該弾
性部材（１７）の外周に接着される円筒状のアウターパ
イプ（１８）とから構成したことを特徴とする球面摺動
ブッシュ。 - 【請求項２】 球状の球頭部（４）と該球頭部（４）か
ら突出する２本の軸部（５），（６）とからなるスタッ
ド（２）の前記球頭部（４）の外周面に沿って摺動部材
（７）を装着する第１工程と、予め摺動部材（７）外周
の軸線方向中心（１９）から一端端部（９）に対向する
第１内周半球面（１１）を有する周状凸部（１２）を内
周に備えた略円筒状のハウジング（１０）の外周に弾性
部材（１７）、及びアウターパイプ（１８）を接着した
中間組立体（３）をスタッド（２）の一方軸部（６）側
より該スタッド（２）に装着するとともに、摺動部材
（７）外周の軸線方向中心（１９）から他端端部（８）
に対向する第２内周半球面（１６）を有する環状のスペ
ーサ（１５）をスタッド（２）の他方軸部（５）側より
該スタッド（２）に装着する第２工程と、第１ブーツ
（２２）の一端補強環（２３）付端部を前記ハウジング
（１０）の周状凸部側端部（１４）の内周に圧入固定し
他端端部を前記スタッド（２）の軸部（６）外周に装着
するとともに、第２ブーツ（２０）の一端補強環（２
１）付端部を前記ハウジング（１０）のスペーサ側端部
（１３）の内周に装入後該スペーサ側端部（１３）の先
端部のかしめ加工により固定し他端端部を前記スタッド
（２）の軸部（５）外周に装着する第３工程とからなる
ことを特徴とする球面摺動ブッシュの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19635292A JPH0617817A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 球面摺動ブッシュ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19635292A JPH0617817A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 球面摺動ブッシュ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617817A true JPH0617817A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16356418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19635292A Pending JPH0617817A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 球面摺動ブッシュ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617817A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012077870A (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Ntn Corp | 球面滑り軸受およびその製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02229929A (ja) * | 1989-01-24 | 1990-09-12 | Caoutchouc Manuf Plast | 弾性連接玉継手 |
| JP3099216B2 (ja) * | 1994-08-22 | 2000-10-16 | 旭栄研磨加工株式会社 | ドーナツ状基板の研削工具 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP19635292A patent/JPH0617817A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02229929A (ja) * | 1989-01-24 | 1990-09-12 | Caoutchouc Manuf Plast | 弾性連接玉継手 |
| JP3099216B2 (ja) * | 1994-08-22 | 2000-10-16 | 旭栄研磨加工株式会社 | ドーナツ状基板の研削工具 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012077870A (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Ntn Corp | 球面滑り軸受およびその製造方法 |
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