JPH06178043A - イメージセンサ装置 - Google Patents

イメージセンサ装置

Info

Publication number
JPH06178043A
JPH06178043A JP32833592A JP32833592A JPH06178043A JP H06178043 A JPH06178043 A JP H06178043A JP 32833592 A JP32833592 A JP 32833592A JP 32833592 A JP32833592 A JP 32833592A JP H06178043 A JPH06178043 A JP H06178043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
charging
circuit
stage
timing pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32833592A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyuuchin Okamoto
龍鎮 岡本
Yasunaga Yamamoto
泰永 山本
Kazufumi Yamaguchi
和文 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP32833592A priority Critical patent/JPH06178043A/ja
Publication of JPH06178043A publication Critical patent/JPH06178043A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高S/N化が可能で確実にシフト動作を終了さ
せる。 【構成】各チップ内に2つの充電タイミングパルス発生
回路31,32を設け、2相のクロックパルスCK1 ,CK
2 から半周期タイミングのずれた2つの充電タイミング
パルスSA1 ,2 を作る。1つの充電タイミングパルス
SA1 は偶数段の充電用PNPトランジスタ6b,6
d,6fのエミッタに共通に接続し、もう1つの充電タ
イミングパルスSA2 は奇数段の充電用PNPトランジ
スタ6a,6c,6eのエミッタに共通に接続する。こ
れら充電用PNPトランジスタ6a〜6fはサイリスタ
方式の走査回路からの信号および充電用タイミングパル
スSA1 ,2 によってオンオフして各フォトトランジス
タ1a〜1fに充電電流を流す。また、最終段の段間結
合トランジスタ15fのコレクタをその前段の段間結合ト
ランジスタ15eのエミッタに接続されているクロックラ
インと接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿情報などを読み取る
密着型のイメージセンサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理技術の進歩や画像通信機
器の普及に伴って、高性能で安価なイメージセンサのニ
ーズが高まっている。また、読み取り光学系の小型化の
ために、密着型イメージセンサが開発され実用化されて
いる。この密着型イメージセンサには薄膜型とマルチチ
ップ型とがあり、マルチチップ型の密着型イメージセン
サは、長尺基板上に複数個のセンサチップを直線上に配
列することにより、原稿幅に相当する長尺の読み取り長
を実現している。このセンサチップとしては、CCD
型、MOS型、バイポーラ型などがあるが、製造コスト
を比較すれば、バイポーライメージセンサがその半導体
プロセス工程の容易さにより最も低コストで製造され
る。
【0003】従来、この種のイメージセンサの技術とし
ては、たとえば特開平4-29462 号公報に記載されている
ものがあり、以下、図面を参照しながら説明する。図5
は従来のイメージセンサチップの構成を示す回路図であ
る。図5において、光を検知するフォトトランジスタ1
a〜1eのコレクタはそれぞれ2段のクランプダイオー
ド2a〜2eをそれぞれ介して、一端が接地された共通
のクランプダイオード3の他端に接続され、また、フォ
トトランジスタ1a〜1eのエミッタは出力信号ライン
4を介して画像信号出力端子(Is端子)5に接続され
ている。このように、各クランプダイオード2a〜2e
とクランプダイオード3を直列に接続することにより各
フォトトランジスタ1a〜1eの充電電圧を3.2 Vにク
ランプする。さらに、フォトトランジスタ1a〜1eの
コレクタはそれぞれ充電用PNPトランジスタ6a〜6
eのコレクタにそれぞれ接続され、これら充電用PNP
トランジスタ6a〜6eのエミッタはそれぞれ、SA端
子7に入力される外部からの充電タイミングパルス(以
下SAパルスという)によって充電用電流を制御する回
路8の出力端に接続されており、充電用PNPトランジ
スタ6a〜6eで、後述するシフトレジスタの各段から
の出力信号にそれぞれ従ってフォトトランジスタ1a〜
1eに充電電流を供給する。
【0004】また、サイリスタを構成するPNPトラン
ジスタ9aとNPNトランジスタ10a、PNPトランジ
スタ9bとNPNトランジスタ10b、PNPトランジス
タ9cとNPNトランジスタ10c、PNPトランジスタ
9dとNPNトランジスタ10d、PNPトランジスタ9
eとNPNトランジスタ10eはそれぞれベースとコレク
タが相互に接続されている。これらPNPトランジスタ
9a〜9eのエミッタは、共通アノードライン制御抵抗
である抵抗11さらに電源ライン12を介して、電源Vcc
が接続される電源端子13に接続されており、抵抗11はサ
イリスタの共通アノードの電位を制御する。また、この
電源端子13は抵抗14a〜14eをそれぞれ介してPNPト
ランジスタ9a〜9eのベースにそれぞれ接続するとと
もに、NPNトランジスタ10a〜10eのコレクタにそれ
ぞれ接続している。
【0005】さらに、これらPNPトランジスタ9a〜
9eとNPNトランジスタ10a〜10eからなる各サイリ
スタを段間結合トランジスタ15a〜15eで直列に接続す
ることによりシフトレジスタ16が構成され、これら段間
結合トランジスタ15a〜15eは、本段のサイリスタの状
態を次段のサイリスタに伝達する。これらNPNトラン
ジスタ10aのベースにベースが共通接続される出力トラ
ンジスタ17aはサイリスタの導通状態を検知する。他の
NPNトランジスタ10b〜10eのベースにそれぞれベー
スがそれぞれ共通接続される出力トランジスタ16b〜16
eについても同様である。これら出力トランジスタ17a
〜17eのコレクタのそれぞれは、抵抗18a〜18eをそれ
ぞれ介して充電用PNPトランジスタ6a〜6eのベー
スにそれぞれ接続されるとともに抵抗19a〜19eのそれ
ぞれを介して電源端子13に接続されている。また、偶数
段目の出力トランジスタ17b,17dのエミッタはクロッ
クパルス入力端子20に接続され、また、奇数段目の出力
トランジスタ17a,17c,17eのエミッタはクロックパ
ルス入力端子21に接続されている。
【0006】さらに、これらクロックパルス入力端子2
0,21にはそれぞれ互いに逆位相のパルスが入力する。
また、EXP端子22とSI端子23は複数個のセンサチッ
プを直列に動作させる場合に前段チップのEXP端子22
と後段チップのSI端子23を接続している。
【0007】したがって、センサチップは、フォトトラ
ンジスタアレイ1a〜1eと、PNPトランジスタ9a
〜9eとNPNトランジスタ10a〜10eからなるサイリ
スタを段間結合トランジスタ15a〜15eで直列に接続す
ることにより構成したシフトレジスタと、サイリスタの
導通状態を検知する出力トランジスタ17a〜18eと、こ
れら出力トランジスタ17a〜17eからの電流によってフ
ォトトランジスタ1a〜1eへの充電電流を制御する充
電用PNPトランジスタ6a〜6eと、外部からのSA
パルスによって充電用電流を制御する回路8などから構
成されている。
【0008】ここで、密着型イメージセンサは、図6に
示すように、上記センサチップを、回路を形成した長尺
基板上に直線状に実装することにより作成される。SA
パルスは外部回路によって発生させて各センサチップに
印加している。図7のタイミングチャートに示すように
SAパルスはクロックの2倍の周波数であり、立ち上が
りのタイミングがクロックパルスCK1 ,CK2 の立ち
上がりタイミングよりも遅れている。これによりクロッ
クパルスCK1 ,CK2 の立ち上がり時に生じるノイ
ズ、特にチップ間での固定パターンノイズを低減するこ
とが可能となるため、マルチチップ構成の密着型イメー
ジセンサにおいて、SAパルスは必要不可欠なものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、イメージセンサを駆動するためのSAパ
ルスによるスパイクノイズが出力信号ラインに生じると
いう問題を有していた。特に、多チップ接続をする場合
には、センサチップ外の配線が長くなるため、SAパル
スラインと出力信号ラインとの間の容量カップリングも
大きくなり、この問題はより厳しくなる。また、SAパ
ルスを発生させるための駆動回路も複雑であり、コスト
高につながっていた。さらに、このイメージセンサチッ
プを密着型として画像を読み取る場合、1つのセンサチ
ップの読み取り長が16mmとすれば、A4サイズの原稿
の密着読み取りの場合には14個のチップを直列に接続す
る必要がある。こういった長尺センサの場合に、センサ
チップにおけるシフトレジスタのキャリーパルス端子
(EXP端子)は次段のセンサチップのシフトレジスタ
のシリアルイン端子(SI端子)に接続することになる
が、最終段のセンサチップのEXP端子に関しては接続
先がないため、最終段のサイリスタがオフ状態になら
ず、最終段のサイリスタのカソードに接続されているク
ロックパルスが”L”レベルになる度毎に、常に最終ド
ットをアクセスするという問題を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、外部配線による充電タイミングパルスのスパイクノ
イズを大幅に低減するとともに、確実にシフト動作を終
了させることができるイメージセンサ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のイメージセンサ装置は、光を検知するフォト
トランジスタのアレイと、各段がPNPトランジスタと
NPNトランジスタの結合によって形成されたサイリス
タおよび、これら各段のサイリスタを互いに結合する段
間結合トランジスタからなるシフトレジスタと、充電タ
イミングパルスを発生させる充電タイミングパルス発生
回路と、前記シフトレジスタの各段からの出力に基づい
て、前記フォトトランジスタアレイを構成する各フォト
トランジスタに前記充電タイミングパルスによる充電電
流を供給する充電用PNPトランジスタとを備えたもの
である。
【0012】また、本発明のイメージセンサ装置におけ
る充電タイミングパルス発生回路は、高入力インピーダ
ンスのエミッタフォロワ回路と、前記エミッタフォロワ
回路の出力波形の変化速度を遅延させるパルス遅延用コ
レクタ出力回路と、前記パルス遅延用コレクタ出力回路
の出力が所定値に変化するまでの時間分だけ出力波形の
変化のタイミングを遅延させる非反転トーテムポール型
回路とを備えたものである。
【0013】さらに、本発明のイメージセンサ装置は、
光を検知するフォトトランジスタのアレイと、前記フォ
トトランジスタアレイを構成する各フォトトランジスタ
に充電電流を供給する充電用トランジスタと、各段がP
NPトランジスタとNPNトランジスタとの結合によっ
て形成されたサイリスタを互いに結合する段間結合トラ
ンジスタからなるシフトレジスタとを有するイメージセ
ンサ装置であって、前記シフトレジスタにおける最終段
の段間結合トランジスタのコレクタをその前段の段間結
合トランジスタのエミッタに接続されているクロックラ
インと接続する構成としたものである。
【0014】
【作用】上記構成により、センサチップ内部でクロック
パルスから充電タイミングパルスを発生させるので、充
電タイミングパルスを発生させる駆動回路および、長尺
基板上での充電タイミングパルスラインを必要とせず、
従来存在していた充電タイミングパルスによるスパイク
ノイズは大幅に低減されて高S/N化が図られる。ま
た、最終段の段間結合トランジスタのコレクタをその前
段の段間結合トランジスタのエミッタに接続されている
クロックラインと接続したので、最終チップの最終サイ
リスタがオンするタイミングでは最終の段間結合NPN
トランジスタのコレクタは”H ”レベルであり通常の
シフト動作をし、次に、クロックが反転すると最終の段
間結合NPNトランジスタのコレクタは”L ”レベル
となり、従来誤動作の原因となっていた最終サイリスタ
のPゲート(NPNトランジスタの共通ベース領域ある
いはPNPトランジスタのコレクタ領域)の残留電荷を
走査終了後EXP端子から一方のクロックラインへ引き
抜くことができる。すなわち次にクロックが反転しても
最終のサイリスタのPゲート(NPNトランジスタの共
通ベース領域あるいはPNPトランジスタのコレクタ領
域)の電位が低いので、最終のサイリスタは再びオンせ
ず、シフトレジスタの誤動作が確実に防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同一の作用効果を奏
するものには同一の符号を付してその説明を省略する。
【0016】図1は本発明の一実施例におけるイメージ
センサチップの回路図である。図1において、図5の従
来例と異なるのは、従来あった充電タイミングパルス入
力回路8、出力トランジスタ17a〜17eおよび出力抵抗
18a〜18b,19a〜19eを除去し、2つの充電タイミン
グパルス発生回路31,32を設け、充電用PNPトランジ
スタ6a〜6fのエミッタラインを偶数番目のエミッタ
ラインと奇数番目のエミッタラインの2本に分割し、偶
数番目のエミッタラインに充電タイミングパルス発生回
路31の出力端を接続し、また、奇数番目のエミッタライ
ンに充電タイミングパルス発生回路32の出力端を接続し
ている。また、充電タイミングパルス発生回路31の入力
端は、偶数段目のNPNトランジスタ10a〜10fおよび
段間結合トランジスタ15a〜15fのエミッタに接続され
るクロックパルス入力端子21に接続され、また、充電タ
イミングパルス発生回路32の入力端は、奇数段目のNP
Nトランジスタ10a〜10fおよび段間結合トランジスタ
15a〜15fのエミッタに接続されるクロックパルス入力
端子20に接続されている。
【0017】また、電源端子13は充電タイミングパルス
発生回路31,32に接続され、また、電源端子13は抵抗33
a〜33fをそれぞれ介して、充電用PNPトランジスタ
6a〜6fのベースにそれぞれ接続されるとともに、抵
抗34a〜34fをそれぞれ介してPNPトランジスタ9a
〜9fのそれぞれのベースとNPNトランジスタ10a〜
10fのそれぞれのコレクタに接続されている。フォトト
ランジスタ1a〜1fの充電電圧を約3.2 Vにクランプ
するため、充電用PNPトランジスタ6a〜6fのベー
スにセンタータップ回路を使用し、充電用PNPトラン
ジスタ6a〜6fのベース電位がコレクタ電位よりも低
くなることを防止する回路構成としている。
【0018】以上のように構成されたイメージセンサ装
置について、以下、その動作を説明する。まず、図2に
示すように、シリアルイン信号SIとクロック信号CK
2,CK1が、それぞれの端子23,20,21に入力される
とシフト動作が始まる。それと同時に充電タイミングパ
ルス発生回路31,32から2つの充電タイミングパルスS
A1 ,SA2 がそれぞれ偶数番目の充電用PNPトラン
ジスタ6b,6d,6fのエミッタラインと奇数番目の
充電用PNPトランジスタ6a,6c,6eのエミッタ
ラインとに出力される。そして、初段のサイリスタを構
成するPNPトランジスタ9aのベース電位とクロック
信号CK2のレベルが”L ”レベルになると、サイリ
スタを構成するNPNトランジスタ9a,段間結合NP
Nトランジスタ15aがオンする。このとき、プルアップ
抵抗33a,34aに電流が流れて、充電用PNPトランジ
スタ6a,6bのベース電位が下がる。しかし、このと
き、充電タイミングパルスSA1 の電位は”L ”レベ
ルであるため充電用PNPトランジスタ6bはオンしな
い。
【0019】一方、充電タイミングパルスSA2 の電位
は充電タイミングパルス発生回路32の作用によりクロッ
ク信号CK2 が”L ”レベルになった後、しばらくし
てから”L ”レベルから”H ”レベルになる。この
とき、充電用PNPトランジスタ6aはオンしてフォト
トランジスタ1aを充電する。さらに、このとき、次段
のサイリスタを構成するPNPトランジスタ9bのベー
ス電位が”L ”レベルとなっているため、以降、クロ
ックが反転すると次段のサイリスタを構成するPNPト
ランジスタ9bとサイリスタを構成するNPNトランジ
スタ10b、そして、段間結合NPNトランジスタ15bが
オンし、プルアップ抵抗33b,34b,33c,34cに電流
が流れて、充電用PNPトランジスタ6b,6cのベー
ス電位が下がる。そして、先程とは逆に今回は充電タイ
ミングパルスSA2 のレベルが”L ”レベルであり、
充電タイミングパルスSA1 の電位は充電用タイミング
パルス発生回路31の作用によりクロック信号CK1 が”
L ”レベルになった後、しばらくしてから”L ”レ
ベルから”H ”レベルとなる。このとき、充電用PN
Pトランジスタ6bはオンしてフォトトランジスタ1b
を充電する。以降、同様にして順次フォトトランジスタ
1c、・・・、1fを充電していき、その充電電流が画
像出力信号Isとして出力端子5から読み出される。
【0020】図3のa,bは図1における充電タイミン
グパルス発生回路31,32の回路図とそのタイミングチャ
ートである。図3のaにおいて、初段にエミッタフォロ
ワ回路41を設け、このエミッタフォロワ回路41には電源
端子42、クロック入力端子43、接地端子44が接続されて
いる。このエミッタフォロワ回路41が接続されるコレク
タ出力回路45は波形を反転させて波形の変化速度を遅ら
せるための回路である。さらに、このコレクタ出力回路
45が接続される非反転のトーテムポール型回路46は、コ
レクタ出力回路45の出力が所定値に変化するまでの時間
分だけ出力波形の変化のタイミングを遅延させる。この
トーテムポール型回路46に接続された出力端子47から充
電タイミングパルスSAが出力される。このように、直
列接続されたこれらの回路はすべてバイポーラICプロ
セスで作成することができるため、イメージセンサへ適
用するに当たりより好都合である。
【0021】上記構成により、以下、その動作を図3の
bに示すタイミングチャートとともに説明する。まず、
初段のエミッタフォロワ回路41は入力インピーダンスを
高くしてクロックの負荷を軽減する働きを担っている。
このエミッタフォロワ回路41の出力端子Aの電位は、ほ
ぼ入力クロック波形と同じであるが、”H ”レベルの
電位がトランジスタのVbe分(約0.7 V)だけ下がって
いる。次に、次段のコレクタ出力回路45によって波形を
反転させるが、一般にトランジスタのコレクタに付随す
る容量は大きいので、コレクタ出力回路45の出力端子B
の電位は比較的速く立ち下がるが、立ち上がりはコレク
タに付随する容量とコレクタ・電源間の抵抗Rc の時定
数分だけ遅くなる。すなわち、このコレクタ出力回路45
によって波形の立ち上がり速度を遅らせている。
【0022】さらに、非反転のトーテムポール型回路46
は入力電圧が初段のNPNトランジスタがオンする電圧
(約0.7 V)を越えると”H ”レベルを出力し、それ
以下の入力電圧では”L ”レベルを出力する。また、
この回路は入出力応答が速いため、波形のなまりなどが
少なく波形整形の役割も担うことができる。したがっ
て、コレクタ出力回路45の出力端子Bにおける電位が非
反転のトーテムポール型回路46の入力閾値電圧(0.7
V)を越えるまでは出力値は”L ”レベルを維持して
いるが、入力閾値電圧を越えると出力値は”H ”レベ
ルへ高速で立ち上がる。つまり、出力端子Bの電位が非
反転のトーテムポール型回路23の入力閾値電圧(0.7
V)に立ち上がるまでの時間分だけ出力波形の立ち上が
りタイミングを遅らせることができる。その結果、図3
のbのタイミングチャートに示すように最終出力波形で
ある充電タイミングパルスSAは入力波形であるクロッ
クCKINを反転し、且つ立ち上がりタイミングが遅れた
波形となる。
【0023】次に、本発明のイメージセンサチップを直
列接続した長尺イメージセンサ装置の実施例について説
明する。図4は図1のイメージセンサチップを複数個直
列接続した長尺イメージセンサ装置の構成図である。図
4において、このイメージセンサチップを直列接続する
ために前段のセンサチップのEXP端子22と後段のセン
サチップのSI端子23を接続し、これによってチップ間
においても正常なシフト動作をする。しかしながら、最
終のセンサチップは接続すべき次のセンサチップのSI
端子23が存在しないため最終のサイリスタを構成するN
PNトランジスタ10f、段間結合トランジスタ15fの共
通ベースに電荷が残り、オフ状態に戻らないという問題
を有していた。この長尺イメージセンサ装置ではこの問
題を解決するために、最終のセンサチップのEXP端子
を一方のクロックライン、この場合、入力クロック端子
20側のクロックラインに接続した。
【0024】上記構成により、以下、その動作原理につ
いて図1を用いて説明する。図1において、最終のサイ
リスタがオンしている状態(クロックCK1 が”L ”
レベル)からクロックが反転するとEXP端子22が開放
状態であれば、2つのNPNトランジスタ10f,15fの
共通ベース電位はベース・エミッタ間の容量結合によ
り”H ”レベルとなり、次にクロックが反転すると再
び2つのNPNトランジスタ10f,15fおよびPNPト
ランジスタ9fがオンする。その結果、クロックCK1
が”L ”レベルとなる度毎に最終のサイリスタがオン
することになる。EXP端子22にクロックCK2 を接続
するとクロックCK1 が”L ”レベルから”H ”レ
ベルへ反転したときにも、EXP端子22の電位は”L
”レベルにクランプされるので、2つのNPNトラン
ジスタ10f,15fの共通ベースの電荷がEXP端子22か
ら掃き出され、2つのNPNトランジスタ10f,15fの
共通ベース電位は”L ”レベルとなる。この結果、次
にクロックが反転しても最終のサイリスタは再びオンせ
ず、シフトレジスタの誤動作を防止する。
【0025】したがって、センサチップ内に充電タイミ
ングパルス発生回路31,32を内蔵することにより、図4
に示すように、長尺基板上に充電タイミングパルスライ
ンを必要とせず、センサチップ外の配線による出力ライ
ンと充電タイミングパルスラインの容量カップリングを
除去することが可能になる。その結果、外部配線による
充電タイミングパルスのスパイクノイズを大幅に低減す
ることができ、駆動回路も簡略化できる。さらに回路素
子数も少なく、従来存在していた充電タイミングパルス
入力用の接続パッドも除去することができる。さらに、
長尺イメージセンサにおいては最終のセンサチップのE
XP端子を一方のクロックラインと接続することにより
確実にシフト動作を終了させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、チップ内
に充電タイミングパルス発生回路を内蔵することにより
外部配線による充電タイミングパルスのスパイクノイズ
を大幅に低減することができて駆動回路も簡略化するこ
とができる。さらに、回路素子数も少なく、従来存在し
ていた充電タイミングパルス入力用の接続パッドも除去
することができるためコスト的にも有利である。また、
最終段の段間結合トランジスタのコレクタをその前段の
段間結合トランジスタのエミッタに接続されているクロ
ックラインと接続することにより確実にシフト動作を終
了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるイメージセンサチッ
プの構成を示す回路図
【図2】図1のイメージセンサチップにおけるタイミン
グチャート
【図3】図1における充電タイミングパルス発生回路3
1,32の回路図とそのタイミングチャート
【図4】図1のイメージセンサチップを直列接続した長
尺イメージセンサの構成図
【図5】従来のイメージセンサチップの構成を示す回路
【図6】図5のイメージセンサチップを複数接続した長
尺イメージセンサ装置の構成図
【図7】従来のイメージセンサチップにおけるタイミン
グチャート図
【符号の説明】
1a〜1f フォトトランジスタ 6a〜6f 充電用PNPトランジスタ 9a〜9f PNPトランジスタ 10a〜10f NPNトランジスタ 15a〜15f 段間結合NPNトランジスタ 22 EXP端子 31,32 充電タイミングパルス発生回路 41 エミッタフォロワ回路 45 コレクタ出力回路 46 非反転トーテムポール型回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を検知するフォトトランジスタのアレイ
    と、各段がPNPトランジスタとNPNトランジスタの
    結合によって形成されたサイリスタおよび、これら各段
    のサイリスタを互いに結合する段間結合トランジスタか
    らなるシフトレジスタと、充電タイミングパルスを発生
    させる充電タイミングパルス発生回路と、前記シフトレ
    ジスタの各段からの出力に基づいて、前記フォトトラン
    ジスタアレイを構成する各フォトトランジスタに前記充
    電タイミングパルスによる充電電流を供給する充電用P
    NPトランジスタとを備えたイメージセンサ装置。
  2. 【請求項2】充電タイミングパルス発生回路は、高入力
    インピーダンスのエミッタフォロワ回路と、前記エミッ
    タフォロワ回路の出力波形の変化速度を遅延させるパル
    ス遅延用コレクタ出力回路と、前記パルス遅延用コレク
    タ出力回路の出力が所定値に変化するまでの時間分だけ
    出力波形の変化のタイミングを遅延させる非反転トーテ
    ムポール型回路とを備えた請求項1記載のイメージセン
    サ装置。
  3. 【請求項3】光を検知するフォトトランジスタのアレイ
    と、前記フォトトランジスタアレイを構成する各フォト
    トランジスタに充電電流を供給する充電用トランジスタ
    と、各段がPNPトランジスタとNPNトランジスタと
    の結合によって形成されたサイリスタを互いに結合する
    段間結合トランジスタからなるシフトレジスタとを有す
    るイメージセンサ装置であって、前記シフトレジスタに
    おける最終段の段間結合トランジスタのコレクタをその
    前段の段間結合トランジスタのエミッタに接続されてい
    るクロックラインと接続する構成としたイメージセンサ
    装置。
JP32833592A 1992-12-09 1992-12-09 イメージセンサ装置 Pending JPH06178043A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32833592A JPH06178043A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 イメージセンサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32833592A JPH06178043A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 イメージセンサ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06178043A true JPH06178043A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18209089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32833592A Pending JPH06178043A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 イメージセンサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06178043A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4862035A (en) * 1986-11-14 1989-08-29 Gte Sylvania Limited Fluorescent lamp unit having plural separate tubes and particular arrangement of circuit elements
JP2015201740A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 キヤノン株式会社 チップ、マルチチップモジュール、及びこれらを備える装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4862035A (en) * 1986-11-14 1989-08-29 Gte Sylvania Limited Fluorescent lamp unit having plural separate tubes and particular arrangement of circuit elements
JP2015201740A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 キヤノン株式会社 チップ、マルチチップモジュール、及びこれらを備える装置
DE102015105205B4 (de) 2014-04-08 2022-01-13 Canon Kabushiki Kaisha Chip, multichipmodul und vorrichtung, die damit versehen ist

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4985644A (en) Output buffer semiconductor and method for controlling current flow in an output switching device
US4813020A (en) Semiconductor device
EP0509492B1 (en) Image sensor and image sensor chips therefor
US3980898A (en) Sense amplifier with tri-state bus line capabilities
JPS5922414B2 (ja) ラインドライバ回路
US4675555A (en) IC input buffer emitter follower with current source value dependent upon connection length for equalizing signal delay
JPH06178043A (ja) イメージセンサ装置
JPH04329712A (ja) 高速論理回路
US4703202A (en) Two-stage gate circuit providing inverted and non-inverted outputs
JP2744968B2 (ja) 画像読取り装置
JPH05136936A (ja) イメージセンサ
JP2871887B2 (ja) イメージセンサチップ及びこれを用いたマルチイメージセンサユニット
JPS60254922A (ja) 双対モ−ド論理回路
JP2570492B2 (ja) 半導体回路
US5045729A (en) TTL/ECL translator circuit
JPH023177A (ja) 半導体集積回路
CN1595959B (zh) 图象传感器
JPH06204849A (ja) インタフェース回路
KR0177777B1 (ko) 반도체 메모리 장치의 입출력 드라이버
JPH04345262A (ja) イメージセンサ
JPH0661436A (ja) Ttl−cmos出力段
CN116760402A (zh) 一种lp-hcsl类型输出驱动电路及芯片
US7298302B1 (en) System and method for presenting serial drive signals for effecting communication of a plurality of parallel data signals
JP2701696B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP2833060B2 (ja) Ecl型出力バッファ回路