JPH0617803Y2 - ロール - Google Patents
ロールInfo
- Publication number
- JPH0617803Y2 JPH0617803Y2 JP7607389U JP7607389U JPH0617803Y2 JP H0617803 Y2 JPH0617803 Y2 JP H0617803Y2 JP 7607389 U JP7607389 U JP 7607389U JP 7607389 U JP7607389 U JP 7607389U JP H0617803 Y2 JPH0617803 Y2 JP H0617803Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- feed
- blow molding
- parting line
- feeding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電子事務機器、光学機器、繊維加工機器等の
各種機器において、用紙、フィルム等のシート状物を取
り込み、移送し、または送り出すためのロールに関する
ものである。
各種機器において、用紙、フィルム等のシート状物を取
り込み、移送し、または送り出すためのロールに関する
ものである。
[従来の技術] 従来、この種のロールとしては、全体を同じ硬度を有す
るゴム等の弾性体で構成されたものや、硬質の芯体に比
較的軟質の外装体を嵌装したものがある。そして、後者
の例としては、特開昭50−89644号公報に記載さ
れているものが知られている。
るゴム等の弾性体で構成されたものや、硬質の芯体に比
較的軟質の外装体を嵌装したものがある。そして、後者
の例としては、特開昭50−89644号公報に記載さ
れているものが知られている。
[考案が解決しようとする課題] 従来のこの種のロールは、何れも表面が平滑面であるか
ら、ロールの表面に送り中のシート状物が密着して、し
ばしばロールに巻付きを起こし、動作不能に陥ることが
あった。ことに、シート状物の送りを良好にするため、
ロールの表面が軟質で、かつ弾性が大であり、また、薄
いシート状物を送る場合において、この事故が多く発生
する傾向がある。
ら、ロールの表面に送り中のシート状物が密着して、し
ばしばロールに巻付きを起こし、動作不能に陥ることが
あった。ことに、シート状物の送りを良好にするため、
ロールの表面が軟質で、かつ弾性が大であり、また、薄
いシート状物を送る場合において、この事故が多く発生
する傾向がある。
そこで、本考案者は、軟質材のブロー成形により、外表
面に多数の送り突部を形成した外装体を開発して、ロー
ルの送りシート状物に対する接触状態を適切にするとと
もに、送り中のシート状物とロール外表面との間に常に
適当な間隔を保持して、シート状物の巻付きをなくし、
シート状物の送りを円滑に行うことができるようにし
た。
面に多数の送り突部を形成した外装体を開発して、ロー
ルの送りシート状物に対する接触状態を適切にするとと
もに、送り中のシート状物とロール外表面との間に常に
適当な間隔を保持して、シート状物の巻付きをなくし、
シート状物の送りを円滑に行うことができるようにし
た。
ところが、ブロー成形製の上記送り突部を有する被覆体
においては、成形後に金型を開いた際の成形品の型抜き
の関係で金型の合わせ面に生じるパーティングラインが
送り突部の上に形成されるので、多数の送り突部のうち
でパーティングライン上の送り突部が他の送り突部より
高くなって、送り精度の高いロールを得ることが困難で
あることが分かった。
においては、成形後に金型を開いた際の成形品の型抜き
の関係で金型の合わせ面に生じるパーティングラインが
送り突部の上に形成されるので、多数の送り突部のうち
でパーティングライン上の送り突部が他の送り突部より
高くなって、送り精度の高いロールを得ることが困難で
あることが分かった。
本考案は、ロールを構成する被覆体を軟質材料のブロー
成形で形成する場合における上記問題点に鑑み、多数の
送り突部をブロー成形時のパーティングラインよりD/
10以上離れた部位に形成することにより、ブロー成形
後に金型を開いた際の成形品の型抜きに全く支障をきた
さず、被覆体の外表面に形成される多数の送り突部を全
て均等な高さに形成して、送り精度の高いロールを提供
することを目的とするものである。
成形で形成する場合における上記問題点に鑑み、多数の
送り突部をブロー成形時のパーティングラインよりD/
10以上離れた部位に形成することにより、ブロー成形
後に金型を開いた際の成形品の型抜きに全く支障をきた
さず、被覆体の外表面に形成される多数の送り突部を全
て均等な高さに形成して、送り精度の高いロールを提供
することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するための技術的手段として
次のように構成した。
次のように構成した。
すなわち、その構成は、軸芯を構成する硬質材料からな
るロール体と、軟質材料をブロー成形して形成された弾
性を有する被覆体で上記ロール体の表面を覆って構成さ
れるロールにおいて、被覆体の外表面には送り突部を多
数形成するとともに、その多数の送り突部をブロー成形
時のパーティングラインよりD/10以上離れた部位に
形成した構成であることを特徴とするロールとしたもの
である。
るロール体と、軟質材料をブロー成形して形成された弾
性を有する被覆体で上記ロール体の表面を覆って構成さ
れるロールにおいて、被覆体の外表面には送り突部を多
数形成するとともに、その多数の送り突部をブロー成形
時のパーティングラインよりD/10以上離れた部位に
形成した構成であることを特徴とするロールとしたもの
である。
ただし、Dは送り突部の周方向の投影幅の距離を示す。
[作用] 本考案に係るロールにおいては、ロールを構成する被覆
体は軟質材料のブロー成形で形成するが、被覆体の外表
面の多数の送り突部は、ブロー成形時のパーティングラ
インよりD/10以上離れた部位に形成されるので、送
り突部の高さは全て均等な高さに形成され、ロールの送
りが全体に一様で送り精度の高いものが得られる。ま
た、パーティングラインに隣接する送り突部はD/10
以上離れているので、ブロー成形後に金型を開いた際の
成形品の型抜きに支障がなく、円滑に行うことができる
とともに、その際にパーティングラインに隣接する送り
突部を損傷する虞もない。
体は軟質材料のブロー成形で形成するが、被覆体の外表
面の多数の送り突部は、ブロー成形時のパーティングラ
インよりD/10以上離れた部位に形成されるので、送
り突部の高さは全て均等な高さに形成され、ロールの送
りが全体に一様で送り精度の高いものが得られる。ま
た、パーティングラインに隣接する送り突部はD/10
以上離れているので、ブロー成形後に金型を開いた際の
成形品の型抜きに支障がなく、円滑に行うことができる
とともに、その際にパーティングラインに隣接する送り
突部を損傷する虞もない。
[実施例] 本考案の一実施例を図面について説明する。
1はロール体であって、このロール体1は軸芯を構成す
る硬質材料からなるものである。2は被覆体であって、
この被覆体2は軟質材料をブロー成形して形成され、弾
性を有するものである。そして、ロール体1の外表面に
被覆体2を密に嵌装してロール3が構成されている。
る硬質材料からなるものである。2は被覆体であって、
この被覆体2は軟質材料をブロー成形して形成され、弾
性を有するものである。そして、ロール体1の外表面に
被覆体2を密に嵌装してロール3が構成されている。
上記被覆体2には、外表面に多数の送り突部4が形成さ
れていてその裏側には凹部5が形成されており、送り突
部4は送りシート状物に接触してロール3の回転によっ
て送り作用を付与するものである。なお、送り突部4の
形状は、図示のように円弧状のほか、断面コ字状、断面
逆U字状など各種の突起状とすることができるが、特に
円弧状であれば、各圧力が均等に加わり、均質な送り動
作を与えることができる。
れていてその裏側には凹部5が形成されており、送り突
部4は送りシート状物に接触してロール3の回転によっ
て送り作用を付与するものである。なお、送り突部4の
形状は、図示のように円弧状のほか、断面コ字状、断面
逆U字状など各種の突起状とすることができるが、特に
円弧状であれば、各圧力が均等に加わり、均質な送り動
作を与えることができる。
上記被覆体2を構成する軟質材料は、オレフィン系エラ
ストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エ
ラストマー、ポリアミド系エラストマー、スチレン系エ
ラストマーあるいは軟質ポリ塩化ビニルなどの各種熱可
塑性エラストマー、さらに、エチレン酢酸ビニル共重合
体、低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合
体などのオレフィン系樹脂等が用いられ、そのショアD
硬度(JIS K6301)は60以下、好ましくはショアA硬度(JI
S K6301)が50〜90の弾性体で、肉厚は0.5〜3mmのもので
ある。
ストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エ
ラストマー、ポリアミド系エラストマー、スチレン系エ
ラストマーあるいは軟質ポリ塩化ビニルなどの各種熱可
塑性エラストマー、さらに、エチレン酢酸ビニル共重合
体、低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合
体などのオレフィン系樹脂等が用いられ、そのショアD
硬度(JIS K6301)は60以下、好ましくはショアA硬度(JI
S K6301)が50〜90の弾性体で、肉厚は0.5〜3mmのもので
ある。
以上のように構成されたロール3において、被覆体2は
前記のように、軟質材料のブロー成形で形成するが、被
覆体2の外表面の多数の送り突部4は、第2図に示すよ
うに、ブロー成形時のパーティングラインPより送り突
部4の周方向の投影幅の距離をDとすると、パーティン
グラインPと送り突部4の距離tをt=D/10以上、
好ましくはD/5以上に形成されるので、パーティング
ラインPは被覆体2の平滑面に位置して、多数の送り突
部4の高さは全て均等な高さに形成され、ロールの送り
が全体に一様で送り精度の高いものが得られる。また、
パーティングラインPに隣接する送り突部4はそれより
D/5以上離れているので、ブロー成形後に金型を開い
た際の成形品の型抜きに支障がなく、円滑に行うことが
できるとともに、その際にパーティングラインPに隣接
する送り突部4を損傷する虞がなく、多数の送り突部4
は全て滑面に形成され、これにより一層送り精度の高い
ロール3を得ることができる。
前記のように、軟質材料のブロー成形で形成するが、被
覆体2の外表面の多数の送り突部4は、第2図に示すよ
うに、ブロー成形時のパーティングラインPより送り突
部4の周方向の投影幅の距離をDとすると、パーティン
グラインPと送り突部4の距離tをt=D/10以上、
好ましくはD/5以上に形成されるので、パーティング
ラインPは被覆体2の平滑面に位置して、多数の送り突
部4の高さは全て均等な高さに形成され、ロールの送り
が全体に一様で送り精度の高いものが得られる。また、
パーティングラインPに隣接する送り突部4はそれより
D/5以上離れているので、ブロー成形後に金型を開い
た際の成形品の型抜きに支障がなく、円滑に行うことが
できるとともに、その際にパーティングラインPに隣接
する送り突部4を損傷する虞がなく、多数の送り突部4
は全て滑面に形成され、これにより一層送り精度の高い
ロール3を得ることができる。
[考案の効果] 本考案によれば、ブロー成形後に金型を開いた際の成形
品の型抜きに全く支障をきたさず、被覆体の外表面に形
成される多数の送り突部を全て均等な高さに形成して、
送り精度の高いロールを得ることができる。
品の型抜きに全く支障をきたさず、被覆体の外表面に形
成される多数の送り突部を全て均等な高さに形成して、
送り精度の高いロールを得ることができる。
第1図は本考案の一実施例を示すロールの全体正面図、
第2図は被覆体の一部の拡大断面図である。 1…ロール体、2…被覆体、3…ロール、4…送り突部
第2図は被覆体の一部の拡大断面図である。 1…ロール体、2…被覆体、3…ロール、4…送り突部
Claims (1)
- 【請求項1】軸芯を構成する硬質材料からなるロール体
と、軟質材料をブロー成形して形成された弾性を有する
被覆体で上記ロール体の表面を覆って構成されるロール
において、被覆体の外表面には送り突部を多数形成する
とともに、その多数の送り突部をブロー成形時のパーテ
ィングラインよりD/10以上離れた部位に形成した構
成であることを特徴とするロール。 ただし、Dは送り突部の周方向の投影幅の距離を示す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7607389U JPH0617803Y2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7607389U JPH0617803Y2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0315848U JPH0315848U (ja) | 1991-02-18 |
JPH0617803Y2 true JPH0617803Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=31617215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7607389U Expired - Lifetime JPH0617803Y2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617803Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-28 JP JP7607389U patent/JPH0617803Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0315848U (ja) | 1991-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |