JPH0617712U - 結紮具 - Google Patents

結紮具

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JPH0617712U
JPH0617712U JP5817592U JP5817592U JPH0617712U JP H0617712 U JPH0617712 U JP H0617712U JP 5817592 U JP5817592 U JP 5817592U JP 5817592 U JP5817592 U JP 5817592U JP H0617712 U JPH0617712 U JP H0617712U
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豊 矢沼
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オリンパス光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】結紮作業が簡単に行なえる製作容易な結紮具の
提供を目的としている。 【構成】本考案の結紮具1は、弾性を有する素線をルー
プ状に形成してなり径方向外側にループ状に拡がる状態
に付勢されたループ部材2と、このループ部材2を形成
する前記素線の互いに向き合う素線同志が重ね合わされ
た状態で圧入される内孔4aを有し、前記重ね合わされ
た素線を前記内孔4aに挿通することによってループ部
材2の先端側に結紮用ループ8を形成するとともにルー
プ部材2の基端側にフック23aが着脱自在に装着され
るフック装着用ループ10を形成する円筒状のストッパ
ー部材4とを具備し、前記フック装着用ループ10にフ
ック23aを掛止した状態でループ部材2の素線を基端
側に引張ることによってストッパー部材4をループ部材
2の先端側に押し出して先端側の前記結紮用ループ8を
緊縮させるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は胃等の体腔内に存在するポリープ等の病変組織部位を除去するために 使用される結紮具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から胃等の体腔内に存在するポリープを除去する手段としてはポリペクト ミーと呼ばれる方法がある。これは、ポリープの基部をループ状の導電性ワイヤ で緊縛し、この導電性ワイヤに高周波電流を流して止血を行ないながらポリープ を切除するというものである。
【0003】 しかしながら、このポリペクトミーでは、ポリープの径が太く、ポリープに太 い血管が内在していたりすると、ポリープを切除する際に太い血管を傷付けてし まうことがあり、こうした場合、高周波電流によって充分に止血することができ ず、大出血を起こすことがあった。また、出血しないよう過剰な高周波電流を流 して止血効果を高めようとすると、今度は周辺組織への電流の影響が大きく、周 辺組織を穿孔してしまうことがあり、非常に危険であった。
【0004】 そこで、このような問題に対処するため、実願昭57ー176998号公報に 示される結紮具は、ポリープの基部をループ部材で緊縛し、その緊縛状態のまま ループ部材を体腔内に留置することによって、ポリープへの血液の流れを止め、 ポリープを自然に壊死させて脱落させるようにしたものである。
【0005】 すなわち、この結紮具は、図5の(b)に示すように、先端が緊縮部材90に 固定された結紮用のワイヤ83を緊縮部材90に設けられた孔82内にループ8 4を形成するように挿通して構成されており、図5の(a)に示すようにポリー プ90をループ84内に位置させた状態でワイヤ83を引張ってループ84を縮 小し、ポリープ90の基部を緊縛するものである。また、この場合、図5の(c )に示すように、緊縮部材81の孔82内に挿通されたワイヤー83は孔82の 内面82に形成された鋸状の歯82aによって緊縛と逆方向への抜けが防止され るようになっている。
【0006】 ポリープを壊死させて除去するこのような方法は外科手術においても行なわれ ており、出血することなく安全に病変組織部位を除去することができる点で有益 である。また、病理検査のために組織の回収が必要な場合は、前記結紮具でポリ ープの基部を緊縛した後、緊縛部より上のポリープの頭部側を高周波電流によっ て切除すれば、出血することなく安全にポリペクトミーを行なうことができる。 また、ワイヤー83に図6の(a)〜(d)に示す手順で結び目85を作って 、ポリープを緊縛するループ84を形成し、図7に示すようなワイヤー牽引手段 87を用いてワイヤー83を牽引することによって結び目85を先端側に移動さ せてループ84を縮小する手法もある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実願昭57ー176998号公報の結紮具はワイヤ83の緊縛 と逆方向への抜けを防止する鋸状の歯82aを孔82の内面82に形成すること が部品製作上非常に困難であり、製造コストが非常に高くなってしまうという欠 点がある。
【0008】 また、図6に示すようにワイヤ83に結び目85を作ってループ84を形成す る手法は、結び目85を作る作業が非常に煩雑であり、結紮作業を無駄にながび かせる原因にもなりかねない。 本考案は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、 結紮作業が簡単に行なえる製作容易な結紮具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の結紮具は、弾性を有する素線をループ状 に形成してなり径方向外側にループ状に拡がる状態に付勢されたループ部材と、 このループ部材を形成する前記素線の互いに向き合う素線同志が重ね合わされた 状態で圧入される内孔を有し、前記重ね合わされた素線を前記内孔に挿通するこ とによってループ部材の先端側に結紮用ループを形成するとともにループ部材の 基端側にフックが着脱自在に装着されるフック装着用ループを形成する円筒状の ストッパー部材とを具備し、前記フック装着用ループにフックを掛止した状態で ループ部材の素線を基端側に引張ることによってストッパー部材をループ部材の 先端側に押し出して先端側の前記結紮用ループを緊縮させるようにしたものであ る。
【0010】
【作用】
フック装着用ループをフックに取り付けた状態で、本結紮具を体腔内へ挿入し 、目的とするポリープの基部に結紮用ループを引掛ける。次に、フック装着用ル ープを形成するループ部材の素線を基端側に引張ることによって、ストッパー部 材をループ部材の先端側に押し出して結紮用ループを緊縮させ、ポリープを緊縛 する。その後、拡大したフック装着用ループからフックを取り外す。ループ部材 はストッパー部材の内孔に圧入されているので、結紮用ループは内孔との摩擦力 によってその緊縮状態を維持するとともにポリープを緊縛した状態に保持する。 緊縛されたポリープは血液の流れが止まり次第に壊死して脱落除去される。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ本考案の実施例を説明する。図1ないし図3は本考案 の第1の実施例を示すものである。図1に示すように、本実施例の結紮具1は、 体内に留置される結紮部1a(図1の(a)参照)と、結紮部1aの結紮操作を 行なう操作部1b(図1の(b)参照)とから構成されている。
【0012】 図1の(a)に示すように、結紮部1aは、非通電性でかつ弾性を有する熱可 塑性樹脂[熱変形温度が体温(37℃)以上]たとえばナイロンの素線をループ 状に形成してなるループ部材2と、このループ部材2の外周に被嵌されループ部 材2の緊縮を行なう円筒状のストッパー部材4と、このストッパー部材4より先 端側のループ部材2の外周に被嵌された補強チューブ6とからなる。なお、スト ッパー部材4は例えばシリコンゴムによって形成され、また、補強チューブ6は 四沸化エチレン樹脂等によって形成されており、補強チューブ6の引き裂き強さ がストッパー部材4の引き裂き強さよりも大きくなっている。
【0013】 ループ部材2は、そのループ形状を弾性的に保持する張力によって、径方向外 側にループ状に拡がる状態に付勢されている。また、ループ部材2の先端には素 線を押し潰した状態で形成された折り返し部12が設けられている。この折り返 し部12から折り返された素線部2a,2bは前記付勢力によって互いに向き合 うように外側に大きく拡がってループ部材2の第1の屈曲部14を形成している 。 折り返し部12と対向するループ部材2の基端側部分は互いに向き合う素線 部2a,2b同志が重ね合わされた状態で補強チューブ6の内孔6aとストッパ ー部材4の内孔4aに圧入されている。すなわち、補強チューブ6の内孔6aと ストッパー部材4の内孔4aはともにループ部材2の素線の断面積の2倍つまり 素線2本分の断面積よりも小さく形成されており、弾性体からなる補強チューブ 6及びストッパー部材4の弾性力に抗して押し広げられた内孔4a,6aに重ね た状態の素線部2a,2bが圧入されているものである。また、この状態では、 素線部2a,2bは径方向外側に弾性的に拡がる前記付勢力に抗して径方向内側 に押し潰されており、これによって、ループ部材2には第2の屈曲部18が形成 されている。また、この場合、素線部2a,2bは、第1の屈曲部14と第2の 屈曲部18との間に、大きい曲率の円弧状の湾曲部16を有する第1のループ8 を形成している。
【0014】 また、ストッパー部材4の内孔4aに圧入された前記素線部2a,2bの一部 は内孔4aの基端側で突出されており、突出された素線部2a,2bはその押し 潰された形状が弾性的に拡がる復元形状の第2のループ10を形成している。
【0015】 なお、このような形状のループ部材2は、折り返し部12、第1の屈曲部14 、第2の屈曲部18、湾曲部16を備えたものとして射出成形により一度に成形 したり、また、薄肉のシート状のナイロン素材から前記形状の刃を有するプレス 型で打ち抜いて素線断面形状が矩形のループ部材として作製することもできる。 また、薄肉のナイロンチューブを輪切りにした円形のリング部材に熱成形によっ て折り返し部12、第1の屈曲部14、第2の屈曲部18、湾曲部16を形成し てもよい。
【0016】 また、ループ部材2の素線部2a,2bが圧入されるストッパー部材4は、そ の外径が図1の(b)に示す操作部1bの外側シース20の内径よりも小さくか つ内側シース21の内径よりも大きく形成されており、後述するように結紮部1 aを外側シース20内に引き込んだ状態でストッパー部材が内側シースの先端面 に突き当たるようになっている(図2の(a)参照)。なお、補強チューブの外 径はストッパー部材の外径よりも若干小さく形成されている。
【0017】 一方、結紮部1aの結紮操作を行なう操作部1bは、図1の(b)に示すよう に、透明な四沸化エチレン樹脂からなる外側シース20と、外側シース20内に 進退自在に挿通された平コイルからなるコイル管としての内側シース21と、内 側シース21内に進退自在に挿通された操作ワイヤ22とから構成されている。 外側シース20の基端部外周には管状の第1の操作部材24が嵌着され、内側 シース21の基端部外周には外側シース20の外径よりも大きい外径を有する管 状の第2の操作部材25が嵌着されており、第2の操作部材25を第1の操作部 材24に突き当てた状態で内側シース21が外側シース20の先端から突出する ようになっている。
【0018】 また、操作ワイヤ22の先端にはフック23aを有する先端部材23が設けら れている。この先端部材23は、内側シース21内に挿通できる外径を有してお り、図1の(c)に示すようにフック23aをループ部材2の第2のループ10 に掛止させることができるようになっている。また、操作ワイヤの基端部外周に は操作パイプ26が嵌着されているとともに操作パイプ26の基端には操作リン グ27が取り付けられており、操作リング27を指で押し引き操作することによ って操作ワイヤ22を内側シース21内で進退させることができるようになって いる。
【0019】 次に、上記構成の結紮具1を用いて体腔内のポリープを除去する動作を説明す る。まず、図1の(c)に示すように、ループ部材2の第2のループ10を操作 ワイヤ22の先端に設けられた先端部材23のフック23aに掛止することによ って結紮部1aを操作部1bに取付ける。その後、操作ワイヤ22を操作リング 27によって牽引操作して、図2の(a)に示すようにストッパー部材4が内側 シース21の先端に突き当たるようにする。この状態で、内側シース21を外側 シース20内に引き込んで結紮部1a全体が外側シース20内に収まるようにす る(図2の(a))。この場合、ループ部材2の第1のループ8は径方向外側に 弾性的に拡がろうとする付勢力に抗して押し潰された状態となる。
【0020】 結紮部1a全体が外側シース20内に引き込まれた状態の結紮具1を今度は内 視鏡30の処置挿通用チャンネル32内を通じて体腔内に導入する。これは、図 2の(b)に示すように、体腔内のポリープ35に内視鏡30の先端を対向させ た状態で処置挿通用チャンネル32から結紮具1の先端部を突出させることによ って行なう。
【0021】 結紮具1の先端部をポリープ35に向けて突出させたら、次に、ストッパー部 材4を内側シース21の先端に突き当てた状態のまま内側シース21を外側シー ス20の先端から突出させる。この状態では、図2の(b)に示すように、ルー プ部材2の第1のループ8が径方向外側に弾性的に拡がる復元形状に回復する。 次に、第1のループ8をポリープ35の基部に引掛けた状態で操作ワイヤ22 を牽引操作してフック23aに掛止された第2のループ10を通じてループ部材 2の素線を内側シース21内に引き込む。この操作は、ストッパー部材4を内側 シース21の先端に突き当てた状態で内側シース21をポリープ35側に突き出 しながらループ部材2の素線を内側シース21内に引き込むようにする(図2の (c)参照)。この操作によって、ループ部材2に対するストッパー部材4の位 置が前進して第1のループ8が緊縮し、ポリープ35の基部が緊縮された第1の ループ8によって緊縛される。
【0022】 なお、ポリープ35のこのような緊縛状態では、ストッパー部材4の直前にス トッパー部材4より引き裂き強さの大きい補強チューブ6が存在するので、大き な力で操作ワイヤ22を引いてポリープ35を緊縛しても図3に示すようにルー プ部材2の素線の拡がりは補強チューブ6によって防止され、ストッパー部材4 が裂けることなく充分な力でポリープ35の基部を緊縛することができる。
【0023】 このようにしてポリープ35の基部を充分に緊縛したら、操作ワイヤ22を前 進させて先端部材23を内側シース21の先端から突き出し、フック23aを拡 大した状態の第2のループ10から外す(図2の(d)参照)。そして、ポリー プ27を緊縛した状態の結紮部1aを体腔内に留置する。これによって、ポリー プ35への血液の流れは止まり、ポリープ35は自然に壊死して脱落する。
【0024】 以上説明したように、本実施例の結紮具1のループ部材2は、そのループ形状 を弾性的に保持する張力によって径方向外側にループ状に拡がる状態に付勢され ているとともに、変形された第1のループ8が容易にループ形状に復元できる折 り返し部12と屈曲部14,18及び湾曲部16とを有しているため、図2の( a)に示すように第1のループ8が外側シース20内に押し潰された状態で収容 されても、図2の(b)に示すように第1のループ8を外側シース20から突き 出した際には、第1のループ8がポリープ35に容易に掛けられる大きさのルー プ形状に自力で復元することができる。なお、ループ部材2の熱変形温度は体温 (約37℃)よりも高いため、体腔内においても前記付勢力は充分保持される。 また、ポリープ35の緊縛時において、ストッパー部材4の直前には補強チュ ーブ6が配置されているので、大きな力で操作ワイヤ22を引いてポリープ35 を緊縛しても、ループ部材2の素線の拡がりは補強チューブ15によって防止さ れ、ストッパー部材4が裂けることがなく充分な力でポリープ35の基部を緊縛 することができる。
【0025】 また、ストッパ部材4の内孔4aはループ部材2の素線の断面積の2倍より小 さいため、ストッパ部材4の内面とループ部材2の素線との間には常に摩擦抵抗 が存在し、この摩擦抵抗によって第1のループ8はポリープ35を緊縛する緊縮 状態を維持することができる。
【0026】 また、ポリープ35を緊縛した後、第2のループ10はストッパー部材4のル ープ部材2に対する位置が前進したことにより拡大された状態にあるため、第2 のループ10からフック23aを容易に外すことができる。
【0027】 このように、本実施例の結紮具1は、簡単な構成で結紮作業を容易に行なうこ とができ、ポリープ35を十分な力で緊縛して血液の流れを止めて壊死脱落させ ることができる。なお、結紮部1aを構成する部材は全て非通電性の材料によっ て構成されているので、通常のポリペクトミーにおいて、出血予防用として、高 周波スネアと併用することも可能である。また、ループ部材2は樹脂であるため 、内視鏡用の糸切り鉗子等で余分になった第2のループ10の部分を切断し、回 収することも可能である。
【0028】 図4は本考案の第2の実施例を示すものである。本実施例の結紮具40の結紮 部40aは、ナイロン系の素線から形成されたループ部材42を有しており、こ のループ部材42の先端側では素線部42a,42bの両端が溶着接合されて溶 融部43を形成している。また、溶融部43の後側の素線部42a,42bの外 周には非通電性の絶縁チューブ44によって被覆されたステンレスパイプ45が かしめ固定されており、これによって、第1の実施例の折り返し部12を形成し ている。それ以外の構成は第1の実施例の結紮部1aと同一である。
【0029】 このような構成の結紮具40は、第1の実施例と同様の作用効果を有すること ができるとともに、結紮部40aがループ部材42の先端側にステンレスパイプ 45を有しているので、X線検査によってステンレスパイプ45を透視すること により結紮部40aの存在の有無つまりポリープが既に脱落しているか否かを簡 単に確かめることができる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の内視鏡用結紮装置は、ループ部材をストッパー 部材の内孔に圧入しただけで構成されているので、部材単価が安く、また、組み 立ても容易であり、製作コストが安く済む。
【0031】 また、ループ部材のフック装着用ループにフックを掛止した状態でループ部材 の素線を基端側に引張ってストッパー部材をループ部材の先端側に押し出し、ル ープ部材先端側の結紮用ループを緊縮させるという簡単な操作で確実にポリープ を緊縛することができる。
【提出日】平成5年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 ループ部材2は、そのループ形状を弾性的に保持する張力によって、径方向外 側にループ状に拡がる状態に付勢されている。また、ループ部材2の先端には素 線を押し潰した状態で形成された折り返し部12が設けられている。この折り返 し部12から折り返された素線部2a,2bは前記付勢力によって互いに向き合 うように外側に大きく拡がってループ部材2の第1の屈曲部14を形成している 。 折り返し部12と対向するループ部材2の基端側部分は互いに向き合う素線部 2a,2b同志が重ね合わされた状態で補強チューブ6の内孔6aを通り、スト ッパー部材4 の内孔4aに圧入されている。すなわち、ストッパー部材4の内孔 4aは ループ部材2の素線の断面積の2倍つまり素線2本分の断面積よりも小さ く形成されており、弾性体からなるストッパー部材4の弾性力に抗して押し広げ られた内孔4aに重ねた状態の素線部2a,2bが圧入されているものである。 また、この状態では、素線部2a,2bは径方向外側に弾性的に拡がる前記付勢 力に抗して径方向内側に押し潰されており、これによって、ループ部材2には第 2の屈曲部18が形成されている。また、この場合、素線部2a,2bは、第1 の屈曲部14と第2の屈曲部18との間に、大きい曲率の円弧状の湾曲部16を 有する第1のループ8を形成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の第1の実施例を示す結紮具の
結紮部の構成図、(b)は結紮部の結紮操作を行なう操
作部の断面図、(c)は操作部に結紮部を取付けた状態
を示す斜視図である。
【図2】(a)は操作部の外側シース内に結紮部を収容
した状態を示す断面図、(b)は結紮部を外側シースか
ら突出させた状態を示す概略図、(c)は結紮部のルー
プ部材をポリープに引掛けた状態を示す断面図、(d)
はポリープを結紮した状態で結紮部を体内に留置した状
態を示す概略図である。
【図3】ポリープを結紮した結紮部付近の平面図であ
る。
【図4】本考案の第2の実施例を示す結紮具の結紮部の
構成図である。
【図5】(a)は従来の結紮具によって結紮されたポリ
ープを示す斜視図、(b)は従来の結紮具の要部構成を
示す断面図、(c)は(b)のA部の拡大断面図であ
る。
【図6】ワイヤに結び目を作って結紮用のループを形成
する手順を示す説明図である。
【図7】図6のループ形状のワイヤを牽引操作する操作
手段の断面図である。
【符号の説明】
1、40…結紮具、2…ループ部材、4…ストッパー部
材、4a…内孔、8…第1のループ(結紮用ループ)、
10…第2のループ(フック装着用ループ)、23a…
フック。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する素線をループ状に形成して
    なり径方向外側にループ状に拡がる状態に付勢されたル
    ープ部材と、このループ部材を形成する前記素線の互い
    に向き合う素線同志が重ね合わされた状態で圧入される
    内孔を有し、前記重ね合わされた素線を前記内孔に挿通
    することによってループ部材の先端側に結紮用ループを
    形成するとともにループ部材の基端側にフックが着脱自
    在に装着されるフック装着用ループを形成する円筒状の
    ストッパー部材とを具備し、前記フック装着用ループに
    フックを掛止した状態でループ部材の素線を基端側に引
    張ることによってストッパー部材をループ部材の先端側
    に押し出して先端側の前記結紮用ループを緊縮させるこ
    とを特徴とする結紮具。
JP5817592U 1992-08-19 1992-08-19 結紮具 Pending JPH0617712U (ja)

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