JPH0617665A - 燃焼圧力を一定に保つピストン - Google Patents
燃焼圧力を一定に保つピストンInfo
- Publication number
- JPH0617665A JPH0617665A JP13382391A JP13382391A JPH0617665A JP H0617665 A JPH0617665 A JP H0617665A JP 13382391 A JP13382391 A JP 13382391A JP 13382391 A JP13382391 A JP 13382391A JP H0617665 A JPH0617665 A JP H0617665A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion pressure
- piston
- combustion
- spring
- maximum allowable
- Prior art date
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- Pending
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃焼圧力を一定に保つピストン。ディーゼル
・エンジンの熱効率を高めることができる。 【構成】 インナー・ピストン(2)の上部に、定荷重
ばねの特性の値をエンジンの最高許容燃焼圧力に設定し
たさらばね(1)を装着しアウター・ピストン(3)を
かぶせた、燃焼圧力を一定に保つピストン。
・エンジンの熱効率を高めることができる。 【構成】 インナー・ピストン(2)の上部に、定荷重
ばねの特性の値をエンジンの最高許容燃焼圧力に設定し
たさらばね(1)を装着しアウター・ピストン(3)を
かぶせた、燃焼圧力を一定に保つピストン。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はディーゼル・エンジン
のピストンに関するものである。
のピストンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル・エンジンの出力は最高許容
燃焼圧力によって制限される。そこで最高燃焼圧力を下
げる目的で可変圧縮比ピストンがあった。
燃焼圧力によって制限される。そこで最高燃焼圧力を下
げる目的で可変圧縮比ピストンがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】可変圧縮比ピストンに
は次のような欠点があった。 (ア)圧縮比を下げると膨張比も同時に下がってしまう
ため燃料消費率が多くなる。 (イ)排気温度が上がり熱効率が低下してしまう。本案
は、これらの欠点を解決するためになされたものであ
る。
は次のような欠点があった。 (ア)圧縮比を下げると膨張比も同時に下がってしまう
ため燃料消費率が多くなる。 (イ)排気温度が上がり熱効率が低下してしまう。本案
は、これらの欠点を解決するためになされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】インナー・ピストン
(2)の上部に、定荷重ばねの特性の値をエンジンの最
高許容燃焼圧力に設定したさらばね(1)を装着し、ア
ウター・ピストン(3)をかぶせる。以上の構成からな
る燃焼圧力を一定に保つピストンである。
(2)の上部に、定荷重ばねの特性の値をエンジンの最
高許容燃焼圧力に設定したさらばね(1)を装着し、ア
ウター・ピストン(3)をかぶせる。以上の構成からな
る燃焼圧力を一定に保つピストンである。
【0005】
【作用】本案の燃焼圧力を一定に保つピストンをエンジ
ンに組み込み燃料噴射時期、燃料噴射量を調整する。
ンに組み込み燃料噴射時期、燃料噴射量を調整する。
【0006】
【実施例】以下、本案の実施例について説明する。 (ア)インナー・ピストン(2)の上部に、定荷重ばね
の特性の値をエンジンの最高許容燃焼圧力に設定したさ
らばね(1)を装着しアウター・ピストン(3)をかぶ
せた、燃焼圧力を一定に保つピストンをエンジンに組み
込む。このエンジンの燃焼は次のようになる。燃焼圧力
が上昇し最高許容燃焼圧力に近づくと、さらばね(1)
がたわみ燃焼室容積が増え燃焼圧力を最高許容燃焼圧力
に保つ。さらに燃焼が続き燃焼圧力が上昇しようとして
も、さらばね(1)がたわみ燃焼室容積が増え燃焼圧力
を最高許容燃焼圧力に保つ。また燃焼圧力が下がる時に
はさらばね(1)のたわみが戻り燃焼室容積が小さくな
り燃焼圧力を最高許容燃焼圧力に保つ。さらばね(1)
の定荷重ばねの特性の範囲ではこの関係が成り立つ。 (イ)さらばね(1)の定荷重ばねの特性の範囲を超え
て燃焼圧力が上昇することのないように燃料噴射時期、
燃料噴射量を調整する。 (ウ)さらばね(1)とインナー・ピストン(2)、ア
ウター・ピストン(3)の潤滑と冷却のためにオイル通
路(4)(5)を設ける。 (エ)さらばね(1)の上下を図1と反対にして図2に
示す様に装着する。直接噴射式ディーゼル・エンジンで
はピストン頭部に燃焼室を設けなければならないが、図
2に示す様に燃焼室の確保が容易になる。またインナー
・ピストン(2)を小型軽量化することができる。 (オ)アウター・ピストン(3)の側面に図5に示す様
に縦長の孔(6)を設けアウター・ピストン回転防止具
(7)をピストン・ピン・ボス(9)に装着し止め輪
(8)で抜け止めする。アウター・ピストン(3)が回
転すると、バルブ・ポケットや燃焼室の位置がずれてし
まう。そこでアウター・ピストン回転防止具(7)でア
ウター・ピストン(3)の位置決めをする。 (カ)アウター・ピストン回転防止具(7)は、図3図
5に示す様にアウター・ピストン(3)の飛び抜け防止
の機能を合わせ持つことができる。 (キ)アウター・ピストン(3)の下部に、穴用C形止
め輪(10)を取り付けアウター・ピストン(3)の飛
び抜け防止をする。 (ク)インナー・ピストン(2)とアウター・ピストン
(3)がさらばね(1)と接する面に、耐摩耗性、耐衝
撃性を考慮した加工を施す。 (ケ)本案の燃焼圧力を一定に保つピストンを4サイク
ル・ガソリン・エンジン2サイクル・ガソリン・エンジ
ンで使用する際に必要な設計の変更は、当業者にとって
容易なことである。
の特性の値をエンジンの最高許容燃焼圧力に設定したさ
らばね(1)を装着しアウター・ピストン(3)をかぶ
せた、燃焼圧力を一定に保つピストンをエンジンに組み
込む。このエンジンの燃焼は次のようになる。燃焼圧力
が上昇し最高許容燃焼圧力に近づくと、さらばね(1)
がたわみ燃焼室容積が増え燃焼圧力を最高許容燃焼圧力
に保つ。さらに燃焼が続き燃焼圧力が上昇しようとして
も、さらばね(1)がたわみ燃焼室容積が増え燃焼圧力
を最高許容燃焼圧力に保つ。また燃焼圧力が下がる時に
はさらばね(1)のたわみが戻り燃焼室容積が小さくな
り燃焼圧力を最高許容燃焼圧力に保つ。さらばね(1)
の定荷重ばねの特性の範囲ではこの関係が成り立つ。 (イ)さらばね(1)の定荷重ばねの特性の範囲を超え
て燃焼圧力が上昇することのないように燃料噴射時期、
燃料噴射量を調整する。 (ウ)さらばね(1)とインナー・ピストン(2)、ア
ウター・ピストン(3)の潤滑と冷却のためにオイル通
路(4)(5)を設ける。 (エ)さらばね(1)の上下を図1と反対にして図2に
示す様に装着する。直接噴射式ディーゼル・エンジンで
はピストン頭部に燃焼室を設けなければならないが、図
2に示す様に燃焼室の確保が容易になる。またインナー
・ピストン(2)を小型軽量化することができる。 (オ)アウター・ピストン(3)の側面に図5に示す様
に縦長の孔(6)を設けアウター・ピストン回転防止具
(7)をピストン・ピン・ボス(9)に装着し止め輪
(8)で抜け止めする。アウター・ピストン(3)が回
転すると、バルブ・ポケットや燃焼室の位置がずれてし
まう。そこでアウター・ピストン回転防止具(7)でア
ウター・ピストン(3)の位置決めをする。 (カ)アウター・ピストン回転防止具(7)は、図3図
5に示す様にアウター・ピストン(3)の飛び抜け防止
の機能を合わせ持つことができる。 (キ)アウター・ピストン(3)の下部に、穴用C形止
め輪(10)を取り付けアウター・ピストン(3)の飛
び抜け防止をする。 (ク)インナー・ピストン(2)とアウター・ピストン
(3)がさらばね(1)と接する面に、耐摩耗性、耐衝
撃性を考慮した加工を施す。 (ケ)本案の燃焼圧力を一定に保つピストンを4サイク
ル・ガソリン・エンジン2サイクル・ガソリン・エンジ
ンで使用する際に必要な設計の変更は、当業者にとって
容易なことである。
【0007】
【発明の効果】本案の燃焼圧力を一定に保つピストンの
効果を図6のP−V線図によって説明する。従来のディ
ーゼル・エンジンでは、最高許容燃焼圧力(M)を超え
てしまうために得る事ができなかった(C)の出力を、
(B)として取り出すことができる。本案の燃焼圧力を
一定に保つピストンを使ったディーゼル・エンジンの出
力は、(A)と(B)の合計となり熱効率を高めること
ができる。
効果を図6のP−V線図によって説明する。従来のディ
ーゼル・エンジンでは、最高許容燃焼圧力(M)を超え
てしまうために得る事ができなかった(C)の出力を、
(B)として取り出すことができる。本案の燃焼圧力を
一定に保つピストンを使ったディーゼル・エンジンの出
力は、(A)と(B)の合計となり熱効率を高めること
ができる。
【図1】本発明の断面図
【図2】さらばねの装着向きの説明図
【図3】本発明の一部の断面図
【図4】アウター・ピストン回転防止具(7)の斜視図
【図5】本発明の側面図
【図6】P−V線図
(1)はさらばね (2)はインナー・ピストン (3)はアウター・ピストン (4)はオイル通路 (5)はオイル通路 (6)は縦長の孔 (7)はアウター・ピストン回転防止具 (8)は止め輪 (9)はピストン・ピン・ボス (10)は穴用C形止め輪 (11)は止め輪(8)の取り付け溝 (A)は従来のディーゼル・エンジンの出力 (B)は本案の燃焼圧力を一定に保つピストンによって
取り出すことができる出力 (C)は従来のディーゼル・エンジンでは取り出すこと
ができなかった出力
取り出すことができる出力 (C)は従来のディーゼル・エンジンでは取り出すこと
ができなかった出力
Claims (3)
- 【請求項1】 インナー・ピストン(2)の上部にさら
ばね(1)を装着しアウター・ピストン(3)をかぶせ
たピストン。 - 【請求項2】 請求項1のさらばね(1)を、定荷重ば
ねの特性を与えたさらばね(1)としたことを特徴とす
る請求項1のピストン。 - 【請求項3】 請求項2のさらばね(1)の定荷重ばね
の特性の値を、最高許容燃焼圧力に設定したことを特徴
とする請求項2のピストン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13382391A JPH0617665A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 燃焼圧力を一定に保つピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13382391A JPH0617665A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 燃焼圧力を一定に保つピストン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617665A true JPH0617665A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15113876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13382391A Pending JPH0617665A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 燃焼圧力を一定に保つピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617665A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002103178A1 (fr) * | 2001-06-15 | 2002-12-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Variateur de rapport de compression de moteur a combustion interne |
US7334554B2 (en) * | 2003-04-12 | 2008-02-26 | George F Galvin | Piston |
WO2009075054A1 (ja) * | 2007-12-13 | 2009-06-18 | Ihi Corporation | レシプロエンジン |
WO2012090872A1 (ja) | 2010-12-27 | 2012-07-05 | 三菱自動車工業株式会社 | ピストン |
JP2012137062A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Mitsubishi Motors Corp | ピストン |
JP2012137064A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Mitsubishi Motors Corp | ピストン |
KR101316282B1 (ko) * | 2007-12-15 | 2013-10-08 | 현대자동차주식회사 | 가변 압축비 벨브장치 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP13382391A patent/JPH0617665A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002103178A1 (fr) * | 2001-06-15 | 2002-12-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Variateur de rapport de compression de moteur a combustion interne |
US7066118B2 (en) | 2001-06-15 | 2006-06-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Compression ratio variable device in internal combustion engine |
US7334554B2 (en) * | 2003-04-12 | 2008-02-26 | George F Galvin | Piston |
WO2009075054A1 (ja) * | 2007-12-13 | 2009-06-18 | Ihi Corporation | レシプロエンジン |
JP2009144595A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Ihi Corp | レシプロエンジン |
KR101316282B1 (ko) * | 2007-12-15 | 2013-10-08 | 현대자동차주식회사 | 가변 압축비 벨브장치 |
JP2012137062A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Mitsubishi Motors Corp | ピストン |
JP2012137064A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Mitsubishi Motors Corp | ピストン |
CN103270283A (zh) * | 2010-12-27 | 2013-08-28 | 三菱自动车工业株式会社 | 活塞 |
WO2012090872A1 (ja) | 2010-12-27 | 2012-07-05 | 三菱自動車工業株式会社 | ピストン |
EP2660453A1 (en) * | 2010-12-27 | 2013-11-06 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Piston |
EP2660453A4 (en) * | 2010-12-27 | 2014-09-03 | Mitsubishi Motors Corp | PISTON |
JP5772834B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2015-09-02 | 三菱自動車工業株式会社 | ピストン |
US9546733B2 (en) | 2010-12-27 | 2017-01-17 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Piston |
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