JP2503110Y2 - ピストンリング - Google Patents
ピストンリングInfo
- Publication number
- JP2503110Y2 JP2503110Y2 JP1988144856U JP14485688U JP2503110Y2 JP 2503110 Y2 JP2503110 Y2 JP 2503110Y2 JP 1988144856 U JP1988144856 U JP 1988144856U JP 14485688 U JP14485688 U JP 14485688U JP 2503110 Y2 JP2503110 Y2 JP 2503110Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- piston
- piston ring
- sliding surface
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエンジン、往復動圧縮機などに適用されるオ
イルかき用のピストンリングに関する。
イルかき用のピストンリングに関する。
第６〜11図を参照し従来例について説明する。
第６図はピストン021に装着したオイルかきリング01
の断面図、第７図はオイルかきリング01の断面図、第８
図、第９図は共に内方より外方に付勢されたオイルかき
リングの断面図、第10図はピストンリングがリング溝内
で持ち上げられた場合の説明図、第11図はピストンが傾
いた場合の説明図である。
の断面図、第７図はオイルかきリング01の断面図、第８
図、第９図は共に内方より外方に付勢されたオイルかき
リングの断面図、第10図はピストンリングがリング溝内
で持ち上げられた場合の説明図、第11図はピストンが傾
いた場合の説明図である。
エンジンや往復動圧縮機では、ピストン021がシリン
ダ022の中を往復運動するが、ピストン021とシリンダ02
2の間のすきまＣからシリンダ022内の高圧流体が漏れな
い様に、ピストン021には数個のピストンリング01,08,0
9が装着されている。ピストンリング01,08,09はシリン
ダ022の表面と接触して摺動するので、潤滑油が供給さ
れるが、多量の潤滑油が消費されるのを防ぐため、最下
段のピストンリング01には特に潤滑油のかきおとし作用
の大きい、オイルかきリング01が採用される。オイルか
きリング01は第７図（ａ）の様に中央部を削りとり、摺
動面を上部011と下部012とに分け摺動面を狭くして面圧
を上げ油のかきおとし作用をもたせ、さらに面圧を大き
くするために、第８図に示す様な板ばね03や、第９図に
示す様なコイルばね05を背面に配することもある。ま
た、第７図（ｂ）に示す油抜け穴01aが円周上に数個設
けられている。
ダ022の中を往復運動するが、ピストン021とシリンダ02
2の間のすきまＣからシリンダ022内の高圧流体が漏れな
い様に、ピストン021には数個のピストンリング01,08,0
9が装着されている。ピストンリング01,08,09はシリン
ダ022の表面と接触して摺動するので、潤滑油が供給さ
れるが、多量の潤滑油が消費されるのを防ぐため、最下
段のピストンリング01には特に潤滑油のかきおとし作用
の大きい、オイルかきリング01が採用される。オイルか
きリング01は第７図（ａ）の様に中央部を削りとり、摺
動面を上部011と下部012とに分け摺動面を狭くして面圧
を上げ油のかきおとし作用をもたせ、さらに面圧を大き
くするために、第８図に示す様な板ばね03や、第９図に
示す様なコイルばね05を背面に配することもある。ま
た、第７図（ｂ）に示す油抜け穴01aが円周上に数個設
けられている。
次に前記従来例の作用について説明する。第７図，第
８図，第９図のオイルかきリング01は共にシリンダ022
内の高圧流体が漏れるのを防ぐほか、特に潤滑油が上向
きに上がって行く量をコントロールし、潤滑油が多量に
消費されるのを防止する。
８図，第９図のオイルかきリング01は共にシリンダ022
内の高圧流体が漏れるのを防ぐほか、特に潤滑油が上向
きに上がって行く量をコントロールし、潤滑油が多量に
消費されるのを防止する。
オイルかきリング01は潤滑油を摺動面011および012と
シリンダ022の表面との間でシールするほか、ピストン
リングがリング溝の下面へ着座時にはリング下面014
で、ピストンリングがリング溝上面へ着座時にはリング
上面013でシールされている。
シリンダ022の表面との間でシールするほか、ピストン
リングがリング溝の下面へ着座時にはリング下面014
で、ピストンリングがリング溝上面へ着座時にはリング
上面013でシールされている。
オイルかきリング01のリング溝内での動きは、流体圧
力、惰性力、摺動面011,012に作用する摩擦力などによ
って決定されるが、これらがバランスし、オイルかきリ
ング01がリング溝内で浮いた状態となって第10図に示す
ようになり、上部にh1，下部にh2の隙間ができた場合
（h1＋h2＝ｈ）にはリング上面013、およびリング下面0
14でのシール作用はなくなる、この際022内の流体圧力
が小きくなれば、潤滑油は矢印の方向へと流れてゆき、
ついにはピストン021の上まで到達し燃焼室で燃焼して
消費されてしまい、潤滑油の消費量は増大する。
力、惰性力、摺動面011,012に作用する摩擦力などによ
って決定されるが、これらがバランスし、オイルかきリ
ング01がリング溝内で浮いた状態となって第10図に示す
ようになり、上部にh1，下部にh2の隙間ができた場合
（h1＋h2＝ｈ）にはリング上面013、およびリング下面0
14でのシール作用はなくなる、この際022内の流体圧力
が小きくなれば、潤滑油は矢印の方向へと流れてゆき、
ついにはピストン021の上まで到達し燃焼室で燃焼して
消費されてしまい、潤滑油の消費量は増大する。
また第11図に示すように、シリンダライナ022に対し
てピストン021が傾いた場合には、下部摺動面012はシリ
ンダ022表面とは接触せずシール効果は低減する。
てピストン021が傾いた場合には、下部摺動面012はシリ
ンダ022表面とは接触せずシール効果は低減する。
本考案の目的は前記従来装置の課題を解消し、潤滑油
消費量が低減し経費節減が可能なピストンリングを提供
するにある。
消費量が低減し経費節減が可能なピストンリングを提供
するにある。
本考案のピストンリングは、外周に摺動面をもつ上部
レールと、同じく外周に摺動面をもつ下部レールとの間
に高強度弾性ゴムをその外周面が上・下部レールのそれ
よりも内周側へ陥没するように挾着して形成したオイル
かき機能を有するピストンリングを、該ピストンリング
の自由長よりやや狭いリング溝に挟着したことを特徴と
している。
レールと、同じく外周に摺動面をもつ下部レールとの間
に高強度弾性ゴムをその外周面が上・下部レールのそれ
よりも内周側へ陥没するように挾着して形成したオイル
かき機能を有するピストンリングを、該ピストンリング
の自由長よりやや狭いリング溝に挟着したことを特徴と
している。
本考案のピストンリングがリング溝内に装着された場
合、リング上面およびリング下面にすきまがなくなり、
オイルかきリングが浮いた状態になることがなく、シー
ル性が向上し潤滑油消費量が低減する。
合、リング上面およびリング下面にすきまがなくなり、
オイルかきリングが浮いた状態になることがなく、シー
ル性が向上し潤滑油消費量が低減する。
またピストンがシリンダに対して傾いた場合にも上部
摺動面、下部摺動面ともシリンダ表面に追従できるため
シール性が向上し、潤滑油消費量の低減が可能となる。
摺動面、下部摺動面ともシリンダ表面に追従できるため
シール性が向上し、潤滑油消費量の低減が可能となる。
以下第１〜５図を参照し本考案の一実施例について説
明する。
明する。
第１図（ａ），（ｂ）は本考案のピストンリングの断
面図、第２〜３図は同ピストンリングの他の実施例、第
４図は同ピストンリングのリング溝内での装着状態図、
第５図はピストンが傾いた場合の作用説明図である。
面図、第２〜３図は同ピストンリングの他の実施例、第
４図は同ピストンリングのリング溝内での装着状態図、
第５図はピストンが傾いた場合の作用説明図である。
第１図（ａ），（ｂ）に示すように外周に摺動面11を
有する上部レール1aと、外周に摺動面12を有する下部レ
ール1bの間に高強度弾性ゴム２を、第１図〜第３図に示
すように、その外周面が上部レール1a及び下部レール1b
の摺動面（外周面）11及び12よりも内周寄りに陥没する
ように、挾着している。また高強度弾性ゴム２には油抜
け穴2aが円周上に数個設けられている。
有する上部レール1aと、外周に摺動面12を有する下部レ
ール1bの間に高強度弾性ゴム２を、第１図〜第３図に示
すように、その外周面が上部レール1a及び下部レール1b
の摺動面（外周面）11及び12よりも内周寄りに陥没する
ように、挾着している。また高強度弾性ゴム２には油抜
け穴2aが円周上に数個設けられている。
さらに摺動面11,12の面圧を大きくするため、第２図
に示すよすに板ばね３や第３図に示すようなコイルばね
を背面に配することがある。次に前記実施例の作用につ
いて説明する。
に示すよすに板ばね３や第３図に示すようなコイルばね
を背面に配することがある。次に前記実施例の作用につ
いて説明する。
第４図は本考案のピストンリングをピストン21のリン
グ溝に装着した状態を示す。ピストンリングの自由状態
での幅ｔとリング溝の幅Ｔとの関係はｔ＞Ｔであるた
め、装着時にリング上面13、リング下面14では常にシー
ルされている。
グ溝に装着した状態を示す。ピストンリングの自由状態
での幅ｔとリング溝の幅Ｔとの関係はｔ＞Ｔであるた
め、装着時にリング上面13、リング下面14では常にシー
ルされている。
また第５図に示すようにシリンダライナ22に対してピ
ストン21が傾いていた場合にも、高強度弾性ゴム２の部
分でたわみを生じ、上部摺動面11、下部摺動面12ともシ
リンダ22と接触するため、シール効果を保持することが
できる。
ストン21が傾いていた場合にも、高強度弾性ゴム２の部
分でたわみを生じ、上部摺動面11、下部摺動面12ともシ
リンダ22と接触するため、シール効果を保持することが
できる。
この実施例のピストンリングが使用される位置はあま
り高温でないので、ゴムの使用が充分可能な温度雰囲気
である。
り高温でないので、ゴムの使用が充分可能な温度雰囲気
である。
本考案のピストンリングは前記のとおり構成され、
上、下レールの間に挟着された高強度弾性ゴムの圧縮反
力によって上、下レールをリング溝上下面に押し付ける
ことにより、高いシール効果を得ることができるため、
ピストンリングの背面を通過するオイル上がりを防止で
き潤滑油の消費が節減される効果がある。さらに、シリ
ンダライナに対してピストンが傾いた場合においても、
高強度弾性ゴムの部分で撓みを生じて、上、下レールの
外周面は均等にシリンダライナ摺動面に接触するため、
良好なシール性を維持できる。
上、下レールの間に挟着された高強度弾性ゴムの圧縮反
力によって上、下レールをリング溝上下面に押し付ける
ことにより、高いシール効果を得ることができるため、
ピストンリングの背面を通過するオイル上がりを防止で
き潤滑油の消費が節減される効果がある。さらに、シリ
ンダライナに対してピストンが傾いた場合においても、
高強度弾性ゴムの部分で撓みを生じて、上、下レールの
外周面は均等にシリンダライナ摺動面に接触するため、
良好なシール性を維持できる。
第１図は、本考案の実施例に係るピストンリングの断面
図、第２図，第３図はそれぞれ他の実施例の断面図、第
４図は同ピストンリングのリング溝内での装着状態図、
第５図はピストンが傾いた場合の作用説明図、第６〜11
図は従来例で第６図はピストンに装着状態図、第７図は
オイルかきリングの断面図、第８図，第９図はそれぞれ
他の従来例の断面図、第10図は従来例オイルかきリング
がリング溝内で持ち上がった場合の説明図、第11図はピ
ストンが傾いた場合の同オイルかきリングの作用説明図
である。 1a,4a……上部レール、1b,4b……下部レール、２……高
強度弾性ゴム、11……上部摺動面、12……下部摺動面、
21……ピストン、22……シリンダ。
図、第２図，第３図はそれぞれ他の実施例の断面図、第
４図は同ピストンリングのリング溝内での装着状態図、
第５図はピストンが傾いた場合の作用説明図、第６〜11
図は従来例で第６図はピストンに装着状態図、第７図は
オイルかきリングの断面図、第８図，第９図はそれぞれ
他の従来例の断面図、第10図は従来例オイルかきリング
がリング溝内で持ち上がった場合の説明図、第11図はピ
ストンが傾いた場合の同オイルかきリングの作用説明図
である。 1a,4a……上部レール、1b,4b……下部レール、２……高
強度弾性ゴム、11……上部摺動面、12……下部摺動面、
21……ピストン、22……シリンダ。
Claims (1)
- 【請求項１】外周に摺動面をもつ上部レールと、外周に
摺動面をもつ下部レールとの間に高強度弾性ゴムをその
外周面が前記上部レール及び下部レールの外周面よりも
内周側へ陥没するように挟着して形成したピストンリン
グを該ピストンリングの自由長よりやや狭いリング溝に
挟着したことを特徴とするピストンリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988144856U JP2503110Y2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | ピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988144856U JP2503110Y2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | ピストンリング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0267052U JPH0267052U (ja) | 1990-05-21 |
| JP2503110Y2 true JP2503110Y2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=31412929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988144856U Expired - Lifetime JP2503110Y2 (ja) | 1988-11-08 | 1988-11-08 | ピストンリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2503110Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5151687Y2 (ja) * | 1972-06-20 | 1976-12-10 | ||
| JPS60157964U (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-21 | 日本ピストンリング株式会社 | エンドレスシールリング |
-
1988
- 1988-11-08 JP JP1988144856U patent/JP2503110Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0267052U (ja) | 1990-05-21 |
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