JPH06176499A - 信号処理回路 - Google Patents

信号処理回路

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JPH06176499A
JPH06176499A JP32693192A JP32693192A JPH06176499A JP H06176499 A JPH06176499 A JP H06176499A JP 32693192 A JP32693192 A JP 32693192A JP 32693192 A JP32693192 A JP 32693192A JP H06176499 A JPH06176499 A JP H06176499A
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JP
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analog
signal
sampling
clock
amplitude
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JP32693192A
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English (en)
Inventor
Terumi Takashi
輝実 高師
Akihiko Hirano
章彦 平野
Kazunori Iwabuchi
一則 岩渕
Hideyuki Yamakawa
秀之 山川
Yoshiteru Ishida
嘉輝 石田
Minoru Kosuge
稔 小菅
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高速デジタル信号処理用振幅制御AGC/VF
Oに関し、並列接続したA/Dのサンプル値を使用し
て、A/Dのサンプリング周波数を低減でき、A/Dの
許容動作速度の低減、消費電力低減、回路の簡単化等を
図る。 【構成】与えられた入力アナログ信号をデジタル信号に
変換する複数個のアナログ/デジタル変換手段と、各ア
ナログ/デジタル変換手段により、入力信号を予め定め
られた時間間隔にてサンプリングするためのサンプリン
グクロックを生成するクロック生成手段と、サンプリン
グデータの振幅値を一定にする振幅制御手段とを有して
構成される信号処理回路において、各アナログ/デジタ
ル変換手段と、前記クロック生成手段および振幅制御手
段は、各アナログ/デジタル変換手段から出力されるサ
ンプリングデータを時分割で、前記クロック生成手段お
よび振幅制御手段に入力せしめる並直列変換手段で接続
された構成が考えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク、磁気テ
ープ等に使用されるビタビ弁別方式等に関する信号処理
技術であり、特に、A/D(「アナログ・デジタル変換
器」を、以下このように記載する)を複数個備え、サン
プリング周波数の低減を可能にする振幅制御AGC/V
FOの性能向上の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク、磁気テープ装置等
のコンピュータ用磁気記憶装置においては、コンピュー
タ本体の軽量化・小型化の影響をうけ、小型かつ大容量
の記憶装置の提供が強く望まれている。かかる記憶装置
の小型化、大容量化を実現するためには、信号処理回路
の高性能化が必須であり、近年においては、信号処理回
路は、従来のアナログ信号処理回路から、高精度な信号
検出が可能なデジタル信号処理回路によるものが多く見
られるようになってきた。磁気記録装置におけるデジタ
ル信号処理方式に関しては、例えばIBM社等から発表
されており、「Signal Processing for High-Density D
igital MagenticRecording」(CH2704-5/89/0000/1091/
$01.00,1989 IEEE)等の文献にて代表的な信号処理回路
が記載されている。このような文献に基づいて、従来の
ビタビ弁別方式のデジタル信号処理回路の構成例につい
て、図11を参照して説明する。例えば、ビタビ弁別方
式のデジタル信号処理回路は、アナログ信号をデジタル
データに変換するA/D60と、入力信号の振幅変動を
吸収し、信号振幅を一定にするAGC(Automatic Gain
control Amplifier)1と、A/D60のサンプリング
クロックを生成するVFO(Variable Frequency Oscil
lator)9、分周器14、セレクタ17および、記録デー
タについて予め定められている時間関係を使用して弁別
するビタビ弁別器15、16を有して構成される。さら
に、AGC1は、振幅検出器2、D/A(「デジタル・
アナログ変換器」のことを以下このように記載する)
3、フィルタ4およびVGA5を有して構成され、ま
た、VFO9は、位相検出器10、D/A11、フィル
タ12およびVCO13を有して構成される。また、A
GC1、VFO9は、A/D60のサンプルデータの値
を使用して信号振幅、および、サンプリングクロックの
位相を制御しており(以下「振幅制御AGC/VFO」
と称する)、デジタル信号処理を行う際の制御誤差の低
減を図っている。AGC1は、振幅検出器2、D/A
3、フィルタ4、VGA(Variable GainAmplifier)5
を有して、一巡の閉ループ制御系を構成し、振幅が一定
になるようにVGAゲイン制御電圧を制御する構成とな
っている。具体的には、振幅検出器2により、サンプル
データの値から振幅誤差を算出し、D/A3、フィルタ
4により、VGAゲイン制御信号のフィルタリング処理
を行い、VGA5にて入力信号に一定のゲイン(利得
値)を乗じることにより信号振幅の制御を行っている。
また、同様に、VFO9は、位相検出器10により、A
/Dのサンプルデータの値から位相誤差を求め、D/A
(「デジタル・アナログ変換器」と称する)11、フィ
ルタ12により位相誤差のフィルタリング処理を行い、
さらに、VCO(Voltage control Oscillator)13でサ
ンプリングクロックを生成することで、入力信号に同期
したサンプリングクロックを生成している。さて、AG
C1に備えられた振幅検出器2は、図12に示すよう
に、量子化器21にて、サンプルデータの値から目標値
を生成し、減算器22、乗算器23により、サンプルデ
ータ値と目標値との誤差を求め、遅延回路61および加
算器27を用いることにより誤差信号の移動平均を求
め、D/A3へと出力する。また、VFOの位相検出器
10は、図13に示すように、量子化器41でサンプル
データ値の仮り判定を行い、遅延回路62、63、乗算
器43、44、減算器45を使用して、2点のサンプル
値から位相誤差を検出する。なお、動作の詳細について
は、上記文献等に記載されている。かかる振幅制御AG
C/VFOによって、サンプリングされたデジタルデー
タ(いわゆるサンプル値)は、偶数番目、奇数番目のサ
ンプル値ごとに設けられた、2系統のビタビ弁別器1
5、16により弁別され、セレクタ17を介して、再生
データとして出力される。2つのビタビ弁別器15、1
5は、分周器14によって生成されるSCLKの2分周
クロック(クロックCLKPおよびクロックCLKN)
で動作しており、信号処理回路全体の動作速度の高速化
を図っている。これらの動作タイミングを、図14に示
す。この図に示すような入力信号が、信号処理回路に入
力された場合には、VFO9は、入力信号上に記号”
●”で示した点をサンプリングするように、制御を行な
い、入力信号に同期したVCOクロック(クロックSC
LK)を生成する。
【0003】生成したクロックSCLKを使用して、A
/D60は、入力信号をサンプリングし、例えばSCL
Kの立ち上がりで、サンプルデータを出力する。ビタビ
弁別器15、16は、SCLKの2分周クロックである
クロックCLKP、クロックCLKN(各々のクロック
は互いに逆相である)の立ち上がりのエッジで、サンプ
ルデータの値を取り込み、所定時間後にビタビ弁別出力
として信号VA、および信号VBを出力する。セレクタ
17は、クロックCLKPが”H”(デジタル信号での
ハイレベルを、以下この様に記す)の時には、信号VA
を、”L”(デジタル信号でのローレベルを、以下この
様に記す)の時は、信号VBを選択して出力し、シリア
ル信号にて、再生データを生成する。以上説明してきた
ように、従来の信号処理回路は、A/Dのサンプルデー
タ値を使用して、デジタル信号処理を行う際の制御誤差
を低減し、また、ビタビ弁別器により、信号に含まれる
情報すべてを使用して、再生信号の正確さを保持してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来技術におい
ては、信号処理の高速化を図るため、一般に、信号処理
が複雑なビタビ弁別器の動作クロック周波数を低減させ
るように回路構成を行なっている。しかしながら、現在
の磁気記録装置では、より一層のデータ転送の高速化が
要求されており、その結果、信号処理回路全体の動作の
高速化を図る必要がある。この場合、特に問題となるの
が、A/Dであり、高速かつ高精度な信号処理機能を有
する回路が実現できず、デジタル信号処理の高速化実現
の妨げになっている。例えば、A/Dの高速動作を達成
するためには、図15に示すようなA/Dの並列接続に
より達成することが知られている。各A/Dのサンプリ
ングクロック、CLKP、CLKNは、基準となるサン
プリングクロックSCLKを2分周したものであって、
各A/Dは、サンプリングクロック、CLKP、CLK
Nの立上りエッヂにてアナログ信号をデジタル信号に変
換する。このような並列接続されたA/Dは、出力され
るデジタル信号が複数種類存在し、また、各デジタル値
は出力タイミングが異なるため、従来例で述べた振幅制
御AGC/VFOと直接接続できないことになる。本発
明の目的は、A/Dを並列接続した高速デジタル信号処
理回路における振幅制御AGC/VFOの構成手段を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の手段が考えられる。与えられた入力アナログ
信号をデジタル信号に変換する複数個のアナログ/デジ
タル変換手段と、各アナログ/デジタル変換手段によ
り、入力信号を予め定められた時間間隔にてサンプリン
グするためのサンプリングクロックを生成するクロック
生成手段と、サンプリングデータの振幅値を一定にする
振幅制御手段とを有して構成される信号処理回路におい
て、各アナログ/デジタル変換手段と、前記クロック生
成手段および振幅制御手段は、各アナログ/デジタル変
換手段から出力されるサンプリングデータを時分割で、
前記クロック生成手段および振幅制御手段に入力せしめ
る並直列変換手段で接続された手段である。また、与え
られた入力アナログ信号をデジタル信号に変換する複数
個のアナログ/デジタル変換手段と、各アナログ/デジ
タル変換手段により、入力信号を予め定められた時間間
隔および順序にてサンプリングするための、サンプリン
グクロックを生成するクロック生成手段と、サンプリン
グデータの振幅値を一定にする振幅制御手段とを有して
構成される信号処理回路において、全てのアナログ/デ
ジタル変換手段と、前記振幅制御手段が、信号線で接続
されている手段でもよい。また、与えられた入力アナロ
グ信号をデジタル信号に変換する複数個のアナログ/デ
ジタル変換手段と、各アナログ/デジタル変換手段によ
り、入力信号を予め定められた時間間隔および順序にて
サンプリングするための、サンプリングクロックを生成
するクロック生成手段と、サンプリングデータの振幅値
を一定にする振幅制御手段とを有して構成される信号処
理回路において、複数存在するアナログ/デジタル変換
手段のうちの任意の1つと、前記振幅制御手段が、信号
線で接続されている手段も考えられる。さらに、与えら
れた入力アナログ信号をデジタル信号に変換する複数個
のアナログ/デジタル変換手段と、各アナログ/デジタ
ル変換手段により、入力信号を予め定められた時間間隔
および順序にてサンプリングするための、サンプリング
クロックを生成するクロック生成手段とを有して構成さ
れる信号処理回路において、全てのアナログ/デジタル
変換手段と、前記クロック生成手段が、信号線で接続さ
れている構成でも良い。また、与えられた入力アナログ
信号をデジタル信号に変換する複数個のアナログ/デジ
タル変換手段と、各アナログ/デジタル変換手段によ
り、入力信号を予め定められた時間間隔および順序にて
サンプリングするための、サンプリングクロックを生成
するクロック生成手段とを有して構成される信号処理回
路において、複数存在するアナログ/デジタル変換手段
のうちの任意の1つと、前記クロック生成手段が、信号
線で接続されている手段でも良い。さらに、与えられた
入力アナログ信号をデジタル信号に変換する複数個のア
ナログ/デジタル変換手段と、各アナログ/デジタル変
換手段により、入力信号を予め定められた時間間隔およ
び順序にてサンプリングするための、サンプリングクロ
ックを生成する複数のクロック生成手段とを有して構成
される信号処理回路において、各アナログ/デジタル変
換手段には、1個のクロック生成手段が備えられている
構成も考えられる。
【0006】
【作用】以下、作用について説明する。複数のA/Dを
並列接続する構成を考える。そして、基準クロックを分
周し、該分周クロックを各々のA/Dのサンプリングク
ロックとして使用する。またこの際、複数のA/Dのサ
ンプルデータの出力タイミングを調整し、該データが所
定の位相差を有して出力されるようにクロックの生成を
行なう。さらに、サンプリングされたデータを時分割
し、振幅制御手段である振幅制御AGC、および、クロ
ック生成手段である振幅制御VFOに入力せしめる。振
幅制御AGCは、入力信号の振幅を一定にするように、
信号振幅を制御し、振幅制御VFOは、上述したような
入力信号に同期したサンプリングクロックを生成する。
振幅制御AGC/VFOの出力信号は、例えばビダビ弁
別器を介して、再生データとして外部に出力されること
になる。このように、複数のA/Dを使用して振幅制御
AGC/VFOの制御を行ない、A/Dのサンプリング
周波数を低減することが可能となる。また、該振幅制御
AGC/VFOには、所定の位相差を有して発生するA
/Dのサンプルデータの値に基ずいて、信号振幅および
サンプリングクロックの位相を制御できるに、論理回路
等を用いて構成しておけば良い。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。なお、説明の都合上、A/Dを、偶数番目、奇
数番目のサンプルデータに対し一個ずつ設けた構成を例
にとり説明する。図1は、本発明にかかる振幅制御AG
C/VFOの一実施例を示す構成図である。本実施例
は、アナログ信号をデジタルデータに変換するA/D
6、およびA/D7と、入力信号の振幅変動を吸収し、
信号振幅を一定にするAGC1と、A/D6、7のサン
プリングクロックを生成するVFO9、セレクタ17お
よび、ビタビ弁別器15、ビタビ弁別器16を有して構
成される。これらの構成要素は、各種論理素子、トラン
ジスタ、各種C−MOS等の電子デバイスにて実現でき
る。さらに、AGC1は、振幅検出器2、D/A3、フ
ィルタ4およびVGA5を有して構成され、また、VF
O9は、位相検出器10、D/A11、フィルタ12、
VCO13および分周器14を有して構成される。ま
た、AGC1、VFO9は、A/D6、およびA/D7
のサンプルデータの値を使用して信号振幅、および、サ
ンプリングクロックの位相を制御しており、デジタル信
号処理を行う際の制御誤差の低減を図っている。なお、
A/D6、7は並列に接続されており、A/D6は、偶
数番目のサンプルデータの量子化を行い、A/D7は、
奇数番目のサンプルデータの量子化を行う。また、セレ
クタ8は、A/D6およびA/D7の出力データのサン
プル値を、分周器14から出力されるクロックCLKP
にて選択して出力するものである。他の構成要素は、図
11で示した手段と同一の機能を有し、ここでは再度言
及しない。次に、セレクタ8の動作タイミングを、図2
に示す。今、入力信号上のサンプリング点”●”を”
A”、”B”、”C”、”D”とすると、A/D6
は、”A”、”C”のサンプリング点を、CLKPの立
ち上がりエッジで、また、A/D7は、”B”、”D”
のサンプリング点をCLKNの立ち上がりエッジで、各
々サンプリングする。ここで、A/D6のサンプルデー
タ出力タイミングは、A/D7に対して、クロックSC
LKの1クロック分だけ進んでいる。セレクタ8は、ク
ロックCLKP(クロックSCLKの逆相である)が”
H”の時、A/D6のサンプルデータを、また”L”の
時、A/D7のサンプルデータを出力するため、振幅検
出器2および位相検出器10の入力端には、サンプルデ
ータ”A”、”B”、”C”、”D”が順番に送られ
る。この結果、振幅制御AGC1と振幅制御VFO9
は、従来と同一の回路構成で実現でき、さらにA/Dの
サンプリング周波数の大幅な低減を図ることができ、A
/Dの消費電力の低減も図ることが可能である。次に、
本発明の他の振幅制御AGCの実施例を図3に示す。
【0008】上記の実施例では、従来からある公知の振
幅検出器を用いるため、外部にセレクタ8を設けた構成
としたが、セレクタ8が直列に設けられているため、A
/D6、およびA/D7の出力から、D/A3までの信
号遅延時間が大きく、D/A3でのセットアップ時間を
満たさない可能性があり、高速動作できない場合も有
る。そこで、図3に示すような、A/D6、A/D7の
サンプルデータ値から直接、振幅誤差を求めるための振
幅検出器20を設けることで、高速動作可能な振幅制御
AGCを実現できる。具体的には、A/D6およびA/
D7の出力信号を、直接振幅検出器20に、入力するよ
うにした構成である。ここで、一般に、振幅検出器内に
て行なわれる演算処理に用いる演算式を次式に示す。
【0009】 (振幅検出器出力)=A(k)・(X(k)−A(k))+A(k-1)・(X(k-1)−A(k-1)) …(式1) ただし、Aは、量子化器の出力値、Xは、A/Dの出力
値を示している。かかる制御を行う場合、現時刻のA
(k)、X(k)と、1サンプル前のA(k-1)、X(k-1)のデー
タが必要であるが、A/D6を偶数番目データサンプル
用、A/D7を奇数番目データサンプル用として分けて
設けた場合、各時刻において、偶数番目データサンプル
時は、奇数番目のサンプルデータが、逆に、奇数番目デ
ータサンプル時は、偶数番目のサンプルデータが1サン
プル前の数値となるため、図4に示すように、振幅検出
器20を構成すればよい。すなわち、振幅検出器20
は、偶数番目のサンプルデータの振幅誤差を求める量子
化器21と、減算器22と、乗算器23と、奇数番目の
サンプルデータの振幅誤差を求める量子化器24と、減
算器25と、乗算器26とを有して構成される。これら
の構成要素は、各種論理素子、トランジスタ、各種C−
MOS等の電子デバイスにて実現できる。乗算器23お
よび乗算器26からは、それぞれ演算結果として、A
(k)・(X(k)−A(k))、A(k-1)・(X(k-1)−A(k-
1))なる値を出力している。これら偶数、奇数の振幅誤
差の値を加算器27を用いて加算することによって、
(式1)に示すような演算処理を行う振幅検出器を実現
できる。本実施例によれば、高速動作が可能な振幅検出
器が実現できることになる。また、本発明の他の振幅制
御AGCの一実施例を図5に示す。本実施例では、A/
D7のサンプルデータの値から、振幅誤差を求めるため
の振幅検出器30を設け、振幅検出器30をクロックC
LKNで動作させる。具体的には、一方のA/Dの出力
信号のみを振幅検出器に入力する構成にて実現する。
【0010】特に、振幅検出器30は、図12にて示す
構成と同一で良いが、クロック信号CLKNを基準クロ
ックとして用いているため、振幅検出器の演算時間を従
来の2倍の長さまで許容でき、振幅制御AGCの演算時
間低減による信号処理の高速化が可能である。また、こ
の場合の振幅検出器内のける演算処理は、次式によって
行なわれる。
【0011】 (振幅検出器出力)=A(k)・(X(k)−A(k))+A(k-2)・(X(k-2)−A(k-2)) …(式2) この式より、フィルタ4として、今までと同一のものを
使用した場合には、振幅制御AGCの引き込み時間(例
えば、振幅が変動している場合に、一定の振幅へと制御
するための時間)が増大するが、フィルタ4の定数を減
少させること(例えば、フィルタを構成するコンデンサ
の容量を所定値に設定すること等が考えられる)によ
り、同一の引き込み時間で制御できる。先の振幅制御A
GCの実施例の説明にて述べたのと同様に、第一の実施
例では、高速動作時において、振幅制御VFOのA/D
6、A/D7に対するD/A11のセットアップ時間を
満足できない場合が生じる可能性が有る。これを解決す
るための振幅制御VFOの一実施例を図6に示す。本実
施例は、位相検出器40が、A/D6、A/D7のサン
プル値から直接、位相誤差を求める手段であって、他の
構成要素は、図1に示す手段と同一機能を有する。具体
的には、A/D6およびA/D7の出力信号を、位相検
出器に直接入力する構成にする。ここで、位相検出器内
で行なわれる演算処理における演算式を次式に示す。 (位相検出器出力)=A(k)・X(k-1)−A(k-1)・X(k) …(式3) ただし、Aは、量子化器の出力値、Xは、A/Dのサン
プルデータの値を示している。
【0012】式3を満たし、A/D6、A/D7の出力
から直接、位相誤差を求めるための位相検出器40は、
例えば、図7に示す構成にて実現できる。量子化器41
は、偶数番目のサンプルデータの量子化を行い、さらに
量子化器42は、奇数番目のサンプルデータの量子化を
行っており、偶数番目のサンプルデータの位相検出を行
なう場合と、奇数番目のサンプルデータの位相検出を行
う場合に応じて、各A/D、量子化器は、図8に示すよ
う異なる数値を出力する。このように、異なるサンプル
値を使用して、式3に示す演算を行うには、偶数番目の
サンプルデータで、乗算器43、乗算器44、減算器4
5を使用し処理した演算結果を直接、また、奇数番目の
サンプル時には、該演算結果に符号反転処理を行なえ
ば、式3を満足させる演算処理を行なえることがわか
る。符号反転器46では、この処理を行い、クロックC
LKPが”H”の時、偶数番目のデータのサンプルを行
ない、該演算結果を直接出力する。また、クロックCL
KPが”L”の時、奇数番目のデータのサンプルを行な
い、該演算結果の符号反転処理を行なって、処理結果を
D/A11に出力する。このような構成の位相検出器4
0によって、A/D6、A/D7のサンプルデータの値
から直接、位相検出結果を生成することが可能となり、
高速動作可能な振幅制御VFOが実現可能となる。次
に、他の振幅制御VFOの実施例を図9に示す。具体的
には、一方のA/Dの出力信号を位相検出器に入力する
構成にしている。 位相検出器50は、偶数番目のサン
プルデータから位相誤差を求める手段であって、回路構
成は、図14に示すような、従来の位相検出器10と同
一であるが、クロックCLKPで動作するため、動作速
度を2倍にすることができる。この場合、A/D6によ
るデータのサンプリングが従来の半分になるため、引き
込み時間は2倍に伸びるが、例えばD/A11の変換ゲ
イン(デジタル信号からアナログ信号の変換係数)、フ
ィルタ12の定数を変更すること(例えば、コンデンサ
等の容量を変化させる)等により同様の動作を実現でき
る。さらに、この位相検出器を使用した、他の振幅制御
VFOの実施例を図10に示す。本実施例では、偶数番
目のデータのサンプル、奇数番目のデータのサンプルの
ために各々独立に振幅制御VFOを設け、各々の振幅制
御VFOは、クロックCLKP、およびCLKNを用い
て動作させている。D/A51とフィルタ52は図9と
同一機能を有する手段であるが、回路定数が異なるた
め、別な符号を付した。具体的には、全てのA/Dの出
力信号を独立して設けられた位相検出器に入力する構成
にしている。また、VCO53は、クロックSCLKの
半分の周波数で発振するものである。 このような構成
により各構成要素は、従来の半分の周波数で動作すれば
良く、回路の実現性が容易になる。以上説明してきた振
幅制御AGC/VFOは、偶数番目/奇数番目のサンプ
ルデータの値から振幅制御、位相制御を行う構成であっ
たが、その他、複数の並列接続したA/Dのサンプル値
からも、同様にして振幅制御、位相制御を行なう構成に
することも可能になる。また、本実施例で述べた振幅制
御AGC/VFOにおいては、引き込み時間を、動作モ
ードによって切り替えていないが、高速追従が必要な振
幅制御VFO等においては、動作モードの切り替えが必
要になる場合も有る。この場合、本実施例で述べた位相
検出器を動作モードによって変更する可能性があり、各
々の位相検出回路の特徴を生かして取捨選択していくこ
とで実現できる。
【0013】
【発明の効果】並列接続したA/Dのサンプル値を使用
して、振幅制御AGC/VFOの制御を行なうことによ
り、A/Dのサンプリング周波数を低減できる。また、
A/Dのサンプリングタイミングの位相ずれを利用する
ことで、A/Dのサンプル値から直接、振幅誤差、位相
誤差を求めることが可能になり、振幅検出回路、位相検
出回路の動作速度の低減、消費電力低減、回路の簡単化
等も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の振幅制御AGC/VFO
構成図である。
【図2】第1の実施例における動作タイミングの説明図
である。
【図3】振幅制御AGCの第2実施例の構成図である。
【図4】第2実施例の振幅制御AGCにおける振幅検出
器の構成図である。
【図5】振幅制御AGCの第3実施例の構成図である。
【図6】振幅制御VFOの第2実施例の構成図である。
【図7】第2実施例の振幅制御VFOにおける位相検出
器の構成図である。
【図8】サンプリング点の違いによるA/D、量子化器
の出力の説明図である。
【図9】振幅制御VFOの第3実施例の構成図である。
【図10】振幅制御VFOの第4実施例の構成図であ
る。
【図11】従来の信号処理回路例の構成図である。
【図12】従来の振幅検出器例の構成図である。
【図13】従来の位相検出器例の構成図である。
【図14】従来の信号処理回路の動作タイミングの説明
図である。
【図15】A/Dの並列接続構成と動作タイミングの説
明図である。
【符号の説明】
1…(振幅制御)AGC、2…振幅検出器、3…D/
A、4…フィルタ、5…VGA、6…A/D、7…A/
D、8…セレクタ、9…(振幅制御)VFO、10…位
相検出器、11…D/A、12…フィルタ、13…VC
O、14…分周器、15…ビタビ弁別器、16…ビタビ
弁別器、17…セレクタ、20…振幅検出器、21…量
子化器、22…減算器、23…乗算器、24…量子化
器、27…加算器、30…振幅検出器、40…位相検出
器、41…量子化器、42…量子化器、43…乗算器、
44…乗算器、45…減算器、46…符号反転器、50
…位相検出器、51…D/A、52…フィルタ、53…
VCO
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩渕 一則 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 山川 秀之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 石田 嘉輝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 小菅 稔 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた入力アナログ信号をデジタル信
    号に変換する複数個のアナログ/デジタル変換手段と、
    各アナログ/デジタル変換手段により、入力信号を予め
    定められた時間間隔にてサンプリングするためのサンプ
    リングクロックを生成するクロック生成手段と、サンプ
    リングデータの振幅値を一定にする振幅制御手段とを有
    して構成される信号処理回路において、 各アナログ/デジタル変換手段と、前記クロック生成手
    段および振幅制御手段は、各アナログ/デジタル変換手
    段から出力されるサンプリングデータを時分割で、前記
    クロック生成手段および振幅制御手段に入力せしめる並
    直列変換手段で接続されたことを特徴とする信号処理回
    路。
  2. 【請求項2】与えられた入力アナログ信号をデジタル信
    号に変換する複数個のアナログ/デジタル変換手段と、
    各アナログ/デジタル変換手段により、入力信号を予め
    定められた時間間隔および順序にてサンプリングするた
    めの、サンプリングクロックを生成するクロック生成手
    段と、サンプリングデータの振幅値を一定にする振幅制
    御手段とを有して構成される信号処理回路において、 全てのアナログ/デジタル変換手段と、前記振幅制御手
    段が、信号線で接続されていることを特徴とする信号処
    理回路。
  3. 【請求項3】与えられた入力アナログ信号をデジタル信
    号に変換する複数個のアナログ/デジタル変換手段と、
    各アナログ/デジタル変換手段により、入力信号を予め
    定められた時間間隔および順序にてサンプリングするた
    めの、サンプリングクロックを生成するクロック生成手
    段と、サンプリングデータの振幅値を一定にする振幅制
    御手段とを有して構成される信号処理回路において、 複数存在するアナログ/デジタル変換手段のうちの任意
    の1つと、前記振幅制御手段が、信号線で接続されてい
    ることを特徴とする信号処理回路。
  4. 【請求項4】与えられた入力アナログ信号をデジタル信
    号に変換する複数個のアナログ/デジタル変換手段と、
    各アナログ/デジタル変換手段により、入力信号を予め
    定められた時間間隔および順序にてサンプリングするた
    めの、サンプリングクロックを生成するクロック生成手
    段とを有して構成される信号処理回路において、 全てのアナログ/デジタル変換手段と、前記クロック生
    成手段が、信号線で接続されていることを特徴とする信
    号処理回路。
  5. 【請求項5】与えられた入力アナログ信号をデジタル信
    号に変換する複数個のアナログ/デジタル変換手段と、
    各アナログ/デジタル変換手段により、入力信号を予め
    定められた時間間隔および順序にてサンプリングするた
    めの、サンプリングクロックを生成するクロック生成手
    段とを有して構成される信号処理回路において、 複数存在するアナログ/デジタル変換手段のうちの任意
    の1つと、前記クロック生成手段が、信号線で接続され
    ていることを特徴とする信号処理回路。
  6. 【請求項6】与えられた入力アナログ信号をデジタル信
    号に変換する複数個のアナログ/デジタル変換手段と、
    各アナログ/デジタル変換手段により、入力信号を予め
    定められた時間間隔および順序にてサンプリングするた
    めの、サンプリングクロックを生成する複数個のクロッ
    ク生成手段とを有して構成される信号処理回路におい
    て、各アナログ/デジタル変換手段には、1個のクロッ
    ク生成手段が備えられていることを特徴とする信号処理
    回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07320404A (ja) * 1994-05-23 1995-12-08 Sgs Thomson Microelettronica Spa 最尤系列検出による部分応答信号装置
US6078462A (en) * 1994-05-23 2000-06-20 Stmicroelectronics, S.R.L. Device and method for processing servo signals in a parallel architecture PRML reading apparatus for hard disks

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