JPH0617644Y2 - 可倒式車両用ミラー - Google Patents
可倒式車両用ミラーInfo
- Publication number
- JPH0617644Y2 JPH0617644Y2 JP1988115148U JP11514888U JPH0617644Y2 JP H0617644 Y2 JPH0617644 Y2 JP H0617644Y2 JP 1988115148 U JP1988115148 U JP 1988115148U JP 11514888 U JP11514888 U JP 11514888U JP H0617644 Y2 JPH0617644 Y2 JP H0617644Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- sliding surface
- mirror body
- fixing member
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は可倒式車両用ミラーに関するものである。
(従来の技術) 可倒式車両用ミラーは通常、車体側に固定される固定部
材と、該固定部材に回動自在に取付けられ、駆動源の動
力により回動するミラー本体等から構成され、前記固定
部材とミラー本体との間にはミラー本体の位置(特に使
用位置と格納位置)を保持するためのミラー本体保持ク
ラッチが設けられている。前記ミラー本体保持クラッチ
は、固定部材とミラー本体の当接面の一方に形成される
複数の凹部と、他方に形成され、前記複数の凹部のいず
れか1つに弾性的に係合する凸部とから構成され、前記
凹部と凸部の弾性的な係合によりミラー本体の位置、特
に使用位置と格納位置が保持される。
材と、該固定部材に回動自在に取付けられ、駆動源の動
力により回動するミラー本体等から構成され、前記固定
部材とミラー本体との間にはミラー本体の位置(特に使
用位置と格納位置)を保持するためのミラー本体保持ク
ラッチが設けられている。前記ミラー本体保持クラッチ
は、固定部材とミラー本体の当接面の一方に形成される
複数の凹部と、他方に形成され、前記複数の凹部のいず
れか1つに弾性的に係合する凸部とから構成され、前記
凹部と凸部の弾性的な係合によりミラー本体の位置、特
に使用位置と格納位置が保持される。
(考案が解決しようとする課題) ところでミラー本体の位置を変える時、例えば使用位置
から格納位置へ、或いは格納位置から使用位置へミラー
本体を回動させる時、前記凸部が凹部より離脱するが、
駆動源の動力はこの離脱時が一番大きい力が必要とされ
る。そこでこの離脱時に要する動力を小さくして駆動源
の出力を小さいものにすることが従来より望まれてい
た。又、駆動トルクの変動を小さくして駆動源を安定し
て作動させることが望まれていた。
から格納位置へ、或いは格納位置から使用位置へミラー
本体を回動させる時、前記凸部が凹部より離脱するが、
駆動源の動力はこの離脱時が一番大きい力が必要とされ
る。そこでこの離脱時に要する動力を小さくして駆動源
の出力を小さいものにすることが従来より望まれてい
た。又、駆動トルクの変動を小さくして駆動源を安定し
て作動させることが望まれていた。
本考案は斯かる従来の不具合に鑑み成されたものであ
り、その目的とする処は凸部が凹部より離脱する時に必
要とされる動力を小さくし、駆動源を小さくするととも
に負荷変動の少ない安定した作動が確保でき、ミラー本
体の保持力を高くすることのできる可倒式車両用ミラー
を提供するにある。
り、その目的とする処は凸部が凹部より離脱する時に必
要とされる動力を小さくし、駆動源を小さくするととも
に負荷変動の少ない安定した作動が確保でき、ミラー本
体の保持力を高くすることのできる可倒式車両用ミラー
を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するため本考案は、車体側に固定される
固定部材と、該固定部材に回動自在に取付けられ、駆動
源の動力により回動するミラー本体と、前記固定部材と
ミラー本体との間に設けられ、ミラー本体の位置を確定
するミラー本体保持クラッチとから成り、前記ミラー本
体保持クラッチを、前記固定部材とミラー本体の当接面
を弾性的に弾圧する弾性部材と、前記固定部材と前記ミ
ラー本体の当接面の一方に形成される凸部と、他方に形
成され、前記ミラー本体の使用位置と、格納位置で前記
凸部に当接する当接部とから構成した可倒式車両用ミラ
ーにおいて、前記固定部材とミラー本体の当接面のうち
前記凸部と対向する側の面に、前記ミラー本体が使用位
置と格納位置間で揺動する際に前記凸部が摺動する駆動
可倒摺動面を形成するとともに該駆動可倒摺動面の両端
部に前記当接部を配置し、該当接部を挟んで前記駆動可
倒摺動面と反対側に、前記ミラー本体が使用位置よりも
車体前方に揺動した際に前記凸部が摺動する手動可倒摺
動面を形成し、前記駆動可倒摺動面を水平面で形成する
とともに該駆動摺動面を前記手動可倒摺動面よりも低く
設定したことを特徴とする。
固定部材と、該固定部材に回動自在に取付けられ、駆動
源の動力により回動するミラー本体と、前記固定部材と
ミラー本体との間に設けられ、ミラー本体の位置を確定
するミラー本体保持クラッチとから成り、前記ミラー本
体保持クラッチを、前記固定部材とミラー本体の当接面
を弾性的に弾圧する弾性部材と、前記固定部材と前記ミ
ラー本体の当接面の一方に形成される凸部と、他方に形
成され、前記ミラー本体の使用位置と、格納位置で前記
凸部に当接する当接部とから構成した可倒式車両用ミラ
ーにおいて、前記固定部材とミラー本体の当接面のうち
前記凸部と対向する側の面に、前記ミラー本体が使用位
置と格納位置間で揺動する際に前記凸部が摺動する駆動
可倒摺動面を形成するとともに該駆動可倒摺動面の両端
部に前記当接部を配置し、該当接部を挟んで前記駆動可
倒摺動面と反対側に、前記ミラー本体が使用位置よりも
車体前方に揺動した際に前記凸部が摺動する手動可倒摺
動面を形成し、前記駆動可倒摺動面を水平面で形成する
とともに該駆動摺動面を前記手動可倒摺動面よりも低く
設定したことを特徴とする。
(作用) 固定部材とミラー本体の当接面の一方に形成した凹部に
連通する駆動可倒摺動面を設けたので、この分だけ凸部
の凹部からの離脱が容易となり、離脱に要する動力を小
さくして駆動源の出力を小さくすることができる。又、
負荷変動を小さくして駆動源の作動を安定させることが
できる。又、駆動源をミラー本体の保持力として利用で
きるのでミラー本体の保持力を向上させることができ
る。
連通する駆動可倒摺動面を設けたので、この分だけ凸部
の凹部からの離脱が容易となり、離脱に要する動力を小
さくして駆動源の出力を小さくすることができる。又、
負荷変動を小さくして駆動源の作動を安定させることが
できる。又、駆動源をミラー本体の保持力として利用で
きるのでミラー本体の保持力を向上させることができ
る。
(実施例) 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて説明
する。
する。
第1図は一部を破断した可倒式ドアミラーの正面図、第
2図は同平面図、第3図は同要部拡大断面図、第4図は
同要部分解図である。
2図は同平面図、第3図は同要部拡大断面図、第4図は
同要部分解図である。
図中1は車体側に固定支持されるベース部材で、該ベー
ス部材1の中央段部1aには円筒状の固定軸3を一体的
に設ける。又前記中央段部1aの上面には第4図にも示
すように複数の第1凹部1c…を放射状に形成するとと
もにこの第1凹部1c…間に第2凹部1dを形成する。
前記第1凹部1c、第2凹部1dで当接部を構成する。
前記ベース部材1上面の前記第1凹部1c、第2凹部1
d間には第4図、第5図に示すような水平面である手動
可倒摺動面2a、及びこの手動可倒摺動面2aよりも低
く、水平面である駆動可倒摺動面2bを形成し、この駆
動可倒摺動面2bにより第1凹部1c、第2凹部1dを
連通する。本実施例では駆動可倒摺動面2bの深さを第
1凹部1c、第2凹部1dの深さよりも浅くしたが第6
図に示すように駆動可倒摺動面2bの深さを第1凹部1
c、第2凹部1dと同じにしても良い。
ス部材1の中央段部1aには円筒状の固定軸3を一体的
に設ける。又前記中央段部1aの上面には第4図にも示
すように複数の第1凹部1c…を放射状に形成するとと
もにこの第1凹部1c…間に第2凹部1dを形成する。
前記第1凹部1c、第2凹部1dで当接部を構成する。
前記ベース部材1上面の前記第1凹部1c、第2凹部1
d間には第4図、第5図に示すような水平面である手動
可倒摺動面2a、及びこの手動可倒摺動面2aよりも低
く、水平面である駆動可倒摺動面2bを形成し、この駆
動可倒摺動面2bにより第1凹部1c、第2凹部1dを
連通する。本実施例では駆動可倒摺動面2bの深さを第
1凹部1c、第2凹部1dの深さよりも浅くしたが第6
図に示すように駆動可倒摺動面2bの深さを第1凹部1
c、第2凹部1dと同じにしても良い。
前記ベース部材1上面の前記中央段部1a周囲の適宜箇
所には突片1eをベース部材1と一体的に形成し、更に
このベース部材1には上下方向に貫通する複数の水抜き
孔1f…を形成する。
所には突片1eをベース部材1と一体的に形成し、更に
このベース部材1には上下方向に貫通する複数の水抜き
孔1f…を形成する。
前記固定軸3にはブラケット5の基部5aを回動自在に
嵌装し、又、第1図、第2図に示すようにブラケット5
の支持面部5dにはミラー駆動ユニット7を固着すると
ともに該ユニット7には上下、左右傾動可能なミラーホ
ルダー9を取付け(これらは公知技術であるので詳細な
構造は図示しない)、該ミラーホルダー9にてミラー1
0を保持し、さらにこれら手動可倒摺動面2a、ブラケ
ット5、ユニット7、ミラーホルダー9、ミ手動可倒摺
動面2aラー10等をブラケット5にて支持したミラー
ハウジング11で囲繞してミラー本体19を構成する。
嵌装し、又、第1図、第2図に示すようにブラケット5
の支持面部5dにはミラー駆動ユニット7を固着すると
ともに該ユニット7には上下、左右傾動可能なミラーホ
ルダー9を取付け(これらは公知技術であるので詳細な
構造は図示しない)、該ミラーホルダー9にてミラー1
0を保持し、さらにこれら手動可倒摺動面2a、ブラケ
ット5、ユニット7、ミラーホルダー9、ミ手動可倒摺
動面2aラー10等をブラケット5にて支持したミラー
ハウジング11で囲繞してミラー本体19を構成する。
尚、本実施例ではブラケット5と一体に支持面部5dを
設けたが支持面部5dは別体に設けてもよい。
設けたが支持面部5dは別体に設けてもよい。
このブラケット5の基部5a下面には複数の係合穴5b
…を形成し、係合穴5bには鋼球12を嵌装する。この
鋼球12の一部は係合穴5bより下方へ突出して凸部を
形成し、この突出部分が前記第1凹部1cもしくは第2
凹部1dに係合する。前記ブラケット基部5aはスプリ
ング13により下方へ押圧されるため、前記係合が所定
強さで保持されるようになっている。従って通常の状態
では、ブラケット5はベース部材1に対してその位置が
保持されることになる。前記凸部を形成する鋼球12、
第1凹部1c、第2凹部1d、スプリング13等でミラ
ー本体保持クラッチ6を構成する。第1凹部1cと鋼球
12とが係合する位置はミラー本体19が使用位置とな
る位置であり、又第2凹部1dと鋼球12とが係合する
位置はミラー本体19の格納位置である。従ってミラー
本体19が使用位置から格納位置へ移動する時には鋼球
12(及びブラケット5)はスプリング13の弾力に抗
して第1凹部1cから離脱し、駆動可倒摺動面2b上面
を摺動しつつ(この状態ではブラケット5は上方に移動
している)、第2の凹部1d…に係合し、その位置が保
持される。逆にミラー本体19が格納位置から使用位置
へ移動する時には鋼球12が第2凹部1dから離脱して
駆動可倒摺動面2bを摺動して第1凹部1cに係合す
る。
…を形成し、係合穴5bには鋼球12を嵌装する。この
鋼球12の一部は係合穴5bより下方へ突出して凸部を
形成し、この突出部分が前記第1凹部1cもしくは第2
凹部1dに係合する。前記ブラケット基部5aはスプリ
ング13により下方へ押圧されるため、前記係合が所定
強さで保持されるようになっている。従って通常の状態
では、ブラケット5はベース部材1に対してその位置が
保持されることになる。前記凸部を形成する鋼球12、
第1凹部1c、第2凹部1d、スプリング13等でミラ
ー本体保持クラッチ6を構成する。第1凹部1cと鋼球
12とが係合する位置はミラー本体19が使用位置とな
る位置であり、又第2凹部1dと鋼球12とが係合する
位置はミラー本体19の格納位置である。従ってミラー
本体19が使用位置から格納位置へ移動する時には鋼球
12(及びブラケット5)はスプリング13の弾力に抗
して第1凹部1cから離脱し、駆動可倒摺動面2b上面
を摺動しつつ(この状態ではブラケット5は上方に移動
している)、第2の凹部1d…に係合し、その位置が保
持される。逆にミラー本体19が格納位置から使用位置
へ移動する時には鋼球12が第2凹部1dから離脱して
駆動可倒摺動面2bを摺動して第1凹部1cに係合す
る。
5cはブラケット基部5a下面に形成した平面視略C字
状の溝で、該溝5cには前記ベース部材1の突片1eが
係合し、突片1eが溝5cの端部に当接することにより
ブラケット5即ちミラー本体19の前方、後方への所定
角度以上の傾倒が防止される。
状の溝で、該溝5cには前記ベース部材1の突片1eが
係合し、突片1eが溝5cの端部に当接することにより
ブラケット5即ちミラー本体19の前方、後方への所定
角度以上の傾倒が防止される。
前記ブラケット5の基部5a上面にはギヤケース14を
接合する。該ギヤケース14には水平方向に延出するフ
ランジ部14a及び垂直方向に延出するフランジ部14
b,14bが夫々形成されており、これらをビス15…
によりブラケット5に締着することで該ギヤケース14
は水平方向、垂直方向双方からブラケット5に固定され
る。
接合する。該ギヤケース14には水平方向に延出するフ
ランジ部14a及び垂直方向に延出するフランジ部14
b,14bが夫々形成されており、これらをビス15…
によりブラケット5に締着することで該ギヤケース14
は水平方向、垂直方向双方からブラケット5に固定され
る。
前記ギヤケース14の上端にはベース板16を固着し、
該ベース板16上にモーター18を配置し、該モーター
18はベース板16上面より上方へ一体的に突設した取
付壁部16aにビス17,17により固定される。又こ
のモーター18上面にはモーター18への過電流を防止
するサーミスター20を固着し、該サーミスター20を
スポンジゴム22で覆ってこれを保護する。
該ベース板16上にモーター18を配置し、該モーター
18はベース板16上面より上方へ一体的に突設した取
付壁部16aにビス17,17により固定される。又こ
のモーター18上面にはモーター18への過電流を防止
するサーミスター20を固着し、該サーミスター20を
スポンジゴム22で覆ってこれを保護する。
21はこれらモーター18、サーミスター20を覆うモ
ーターカバーである。
ーターカバーである。
前記ベース板16には回動軸24を、又、ベース板16
とギヤケース14間には回動軸26,28を、又ギヤケ
ース14下部の軸受14cには回動軸30を回転自在に
取付ける。そして前記回動軸24の上端には、モーター
18の出力軸18aに固着したウォーム32に噛合する
ウォームホイール34を固着し、回動軸24の下端には
ギヤ36を固着する。又回動軸28には、前記ギヤ36
に噛合するギヤ38、該ギヤ38と一体に回動するギヤ
40、このギヤ40下方に別体のギヤ41及びこのギヤ
41と一体に回動するギヤ42を夫々設け、回動軸26
には前記ギヤ40に噛合するギヤ44及び該ギヤ44と
一体回動し、前記ギヤ41に噛合するギヤ46を設け
る。さらに前記回動軸30上端には前記ギヤ42と噛合
するギヤ48を固着し、回動軸30下端には回動ギヤ5
0を固着する。
とギヤケース14間には回動軸26,28を、又ギヤケ
ース14下部の軸受14cには回動軸30を回転自在に
取付ける。そして前記回動軸24の上端には、モーター
18の出力軸18aに固着したウォーム32に噛合する
ウォームホイール34を固着し、回動軸24の下端には
ギヤ36を固着する。又回動軸28には、前記ギヤ36
に噛合するギヤ38、該ギヤ38と一体に回動するギヤ
40、このギヤ40下方に別体のギヤ41及びこのギヤ
41と一体に回動するギヤ42を夫々設け、回動軸26
には前記ギヤ40に噛合するギヤ44及び該ギヤ44と
一体回動し、前記ギヤ41に噛合するギヤ46を設け
る。さらに前記回動軸30上端には前記ギヤ42と噛合
するギヤ48を固着し、回動軸30下端には回動ギヤ5
0を固着する。
これらギヤ32,34,36,38,40,44,4
6,41,42,48等により減速ギヤ52が構成され
る。
6,41,42,48等により減速ギヤ52が構成され
る。
一方、前記固定軸3の小径部3b外周には第4図に示す
ような溝3aを設け、係合リング60内周をキー結合し
て該係合リング60を固定軸3に対して回転不能に取付
け、又、固定軸3の係合リング60下方には前記回動ギ
ヤ50に噛合する案内ギヤ62を固定軸3に対して回転
自在に嵌装し、該案内ギヤ62下方には前記スプリング
13上端に当接するワッシャー63を配設する。又固定
軸3の係合リング60上方には円周溝3cを設け、該溝
3cにサークリップ61を嵌合し、スプリング13の弾
力により上方へ付勢される係合リング60の上限位置を
規制する。
ような溝3aを設け、係合リング60内周をキー結合し
て該係合リング60を固定軸3に対して回転不能に取付
け、又、固定軸3の係合リング60下方には前記回動ギ
ヤ50に噛合する案内ギヤ62を固定軸3に対して回転
自在に嵌装し、該案内ギヤ62下方には前記スプリング
13上端に当接するワッシャー63を配設する。又固定
軸3の係合リング60上方には円周溝3cを設け、該溝
3cにサークリップ61を嵌合し、スプリング13の弾
力により上方へ付勢される係合リング60の上限位置を
規制する。
案内ギヤ62上面には複数の係合穴62a…を形成し、
該係合穴62a…に鋼球66を嵌装する。該鋼球66は
その一部が係合穴62aより上方へ突出し、この突出部
分が、係合リング60下面に形成した複数の係合溝60
a…に係合する。(尚、係合溝60a…の数は係合穴6
2a…の倍数個形成されている。)前記係合溝60a、
鋼球66、スプリング13等により過負荷防止クラッチ
68を構成する。
該係合穴62a…に鋼球66を嵌装する。該鋼球66は
その一部が係合穴62aより上方へ突出し、この突出部
分が、係合リング60下面に形成した複数の係合溝60
a…に係合する。(尚、係合溝60a…の数は係合穴6
2a…の倍数個形成されている。)前記係合溝60a、
鋼球66、スプリング13等により過負荷防止クラッチ
68を構成する。
前記案内ギヤ62は前記スプリング13の弾力により上
方へ押圧されるため、鋼球66と係合溝60aとの係合
は所定強さで保持され、よって通常時においては案内ギ
ヤ62は回転せず、固定されている。
方へ押圧されるため、鋼球66と係合溝60aとの係合
は所定強さで保持され、よって通常時においては案内ギ
ヤ62は回転せず、固定されている。
従って、車室内のスイッチを操作してモーター18を作
動させるとウォーム32が回転し、この回転は、ウォー
ムホイール34、減速ギヤ52を介して回転ギヤ50に
伝わるが、この回動ギヤ50に噛合する案内ギヤ62が
固定されているために回動ギヤ50は自転するとともに
案内ギヤ62外周を公転し、そしてこの際回動ギヤ50
の回動軸30はギヤケース14に支持され、且つギヤケ
ース14はブラケット5に固定されているため、回動ギ
ヤ50の公転によりブラケット5が後方もしくは前方へ
傾動し、これによりミラー本体19の傾動が行なわれ
る。
動させるとウォーム32が回転し、この回転は、ウォー
ムホイール34、減速ギヤ52を介して回転ギヤ50に
伝わるが、この回動ギヤ50に噛合する案内ギヤ62が
固定されているために回動ギヤ50は自転するとともに
案内ギヤ62外周を公転し、そしてこの際回動ギヤ50
の回動軸30はギヤケース14に支持され、且つギヤケ
ース14はブラケット5に固定されているため、回動ギ
ヤ50の公転によりブラケット5が後方もしくは前方へ
傾動し、これによりミラー本体19の傾動が行なわれ
る。
ところでミラー本体19が傾動動作中に障害物と当た
り、その傾動が止まった場合即ち回動ギヤ50の公転が
停止した場合、斯かる場合には、モーター18は通電さ
れた状態で回転を停止し、もし、これが長時間続くとモ
ーター18は高負荷が長時間続くため悪影響がでる場合
があるが、本実施例では斯かる場合には、回動ギヤ50
の自転により案内ギヤ62には回転力が付与され、これ
により鋼球66はスプリング13の弾力に抗して係合溝
60aから離脱し、案内ギヤ62が固定軸3まわりに回
転を始め、即ちクラッチ68が断状態となり、以上によ
りモーター18に悪影響がでるのが防止される。又斯か
る構造によれば、ミラー本体19に前方もしくは後方か
ら力を与えてミラー本体19に強制的に傾倒させる場合
においてもモーター18に高負荷を及ぼすのを防止する
ことができる。
り、その傾動が止まった場合即ち回動ギヤ50の公転が
停止した場合、斯かる場合には、モーター18は通電さ
れた状態で回転を停止し、もし、これが長時間続くとモ
ーター18は高負荷が長時間続くため悪影響がでる場合
があるが、本実施例では斯かる場合には、回動ギヤ50
の自転により案内ギヤ62には回転力が付与され、これ
により鋼球66はスプリング13の弾力に抗して係合溝
60aから離脱し、案内ギヤ62が固定軸3まわりに回
転を始め、即ちクラッチ68が断状態となり、以上によ
りモーター18に悪影響がでるのが防止される。又斯か
る構造によれば、ミラー本体19に前方もしくは後方か
ら力を与えてミラー本体19に強制的に傾倒させる場合
においてもモーター18に高負荷を及ぼすのを防止する
ことができる。
ここにおいて、モーター18の最大トルク、ミラー本体
保持クラッチ6を断状態にする力(即ち鋼球12が第1
凹部1c或いは第2凹部1dから離脱する時の抵抗
力)、過負荷防止クラッチ68を断状態にする力(即ち
鋼球66が係合溝60aから離脱する時の抵抗力)の三
者の大きさを比較すると、モーター18の過負荷を防止
するために、過負荷防止クラッチ68を断状態にする力
はモーター18の最大トルクよりも小さく、又、ミラー
本体19を作動させるために、ミラー本体保持クラッチ
6を断状態にする力は過負荷防止クラッチ68を断状態
にする力よりも小さく設定される。従って前記三者の力
はミラー本体保持クラッチ6を断状態にする量、過負荷
防止クラッチ68を断状態にする力、モーター18の最
大トルクの順に大きいものとなり、換言すれば、ミラー
本体保持クラッチ6を断状態にする力の大きさにより過
負荷防止クラッチ68を断状態にする力及びモーター1
8のトルクの大きさが決定される。
保持クラッチ6を断状態にする力(即ち鋼球12が第1
凹部1c或いは第2凹部1dから離脱する時の抵抗
力)、過負荷防止クラッチ68を断状態にする力(即ち
鋼球66が係合溝60aから離脱する時の抵抗力)の三
者の大きさを比較すると、モーター18の過負荷を防止
するために、過負荷防止クラッチ68を断状態にする力
はモーター18の最大トルクよりも小さく、又、ミラー
本体19を作動させるために、ミラー本体保持クラッチ
6を断状態にする力は過負荷防止クラッチ68を断状態
にする力よりも小さく設定される。従って前記三者の力
はミラー本体保持クラッチ6を断状態にする量、過負荷
防止クラッチ68を断状態にする力、モーター18の最
大トルクの順に大きいものとなり、換言すれば、ミラー
本体保持クラッチ6を断状態にする力の大きさにより過
負荷防止クラッチ68を断状態にする力及びモーター1
8のトルクの大きさが決定される。
ところで本実施例では前述のように第1凹部1c、第2
凹部1d間に駆動可倒摺動面2bを形成しているので、
この駆動可倒摺動面2bの深さの分だけ、鋼球12が第
1凹部1c或は第2凹部1dから離脱し易くなり、この
離脱する時の抵抗力、即ちミラー本体保持クラッチ6を
断状態にする力を小さくすることができる。従って本実
施例の構造によればこのミラー本体保持クラッチ6を断
状態にする力を小さくできるのでモーター18のトルク
が小さいものですむことになり、モーター18を小型化
及び作動の安定化を図ることが可能となる。
凹部1d間に駆動可倒摺動面2bを形成しているので、
この駆動可倒摺動面2bの深さの分だけ、鋼球12が第
1凹部1c或は第2凹部1dから離脱し易くなり、この
離脱する時の抵抗力、即ちミラー本体保持クラッチ6を
断状態にする力を小さくすることができる。従って本実
施例の構造によればこのミラー本体保持クラッチ6を断
状態にする力を小さくできるのでモーター18のトルク
が小さいものですむことになり、モーター18を小型化
及び作動の安定化を図ることが可能となる。
尚、第5図に示すように駆動可倒摺動面2bの深さを第
1凹部1c、第2凹部1dの深さよりも小さくした場
合、第1、第2凹部1c,1dと駆動可倒摺動面2bと
の間で段差Dが残るので鋼球12がこれらの凹部1c,
1dに係合した時には該鋼球12は前記段差Dにより保
持され動かず、ミラー本体19も揺動することがない。
又、仮に前記保持力が弱まっても減速ギヤ52がバック
ラッシュのない方向に噛合しているのでこの抵抗力によ
り鋼球12は動くことがない。一方、第6図に示すよう
に駆動可倒摺動面2bの深さを第1凹部1c、第2凹部
1dと同じにした場合、第1、第2凹部1c,1dと駆
動可倒摺動面2bとで高さの差がなくなるので鋼球12
が例えば第1凹部1cに係合している時に該鋼球12が
図中左方向へ動き出すことも考えられる。ところが、こ
の状態では前述のように減速ギヤ52中の各ギヤがバッ
クラッシュのない方向に噛合し、又この減速ギヤがモー
ター18に取付けられたウォーム32(軸方向移動不
能)に噛合しているので、鋼球12は左方向(溝1d方
向)に動くことがない(もちろん溝1cの高さにより右
方向に動くこともない。)各ギヤに前述のようなバック
ラッシュが生じないのはモーター18駆動時に負荷に対
向して回動しているためである。鋼球12と第2凹部1
dの係合についても同様であり、以上によりミラー本体
19は格納位置、使用位置で振動或は揺動することな
く、その位置が確実に保持される。
1凹部1c、第2凹部1dの深さよりも小さくした場
合、第1、第2凹部1c,1dと駆動可倒摺動面2bと
の間で段差Dが残るので鋼球12がこれらの凹部1c,
1dに係合した時には該鋼球12は前記段差Dにより保
持され動かず、ミラー本体19も揺動することがない。
又、仮に前記保持力が弱まっても減速ギヤ52がバック
ラッシュのない方向に噛合しているのでこの抵抗力によ
り鋼球12は動くことがない。一方、第6図に示すよう
に駆動可倒摺動面2bの深さを第1凹部1c、第2凹部
1dと同じにした場合、第1、第2凹部1c,1dと駆
動可倒摺動面2bとで高さの差がなくなるので鋼球12
が例えば第1凹部1cに係合している時に該鋼球12が
図中左方向へ動き出すことも考えられる。ところが、こ
の状態では前述のように減速ギヤ52中の各ギヤがバッ
クラッシュのない方向に噛合し、又この減速ギヤがモー
ター18に取付けられたウォーム32(軸方向移動不
能)に噛合しているので、鋼球12は左方向(溝1d方
向)に動くことがない(もちろん溝1cの高さにより右
方向に動くこともない。)各ギヤに前述のようなバック
ラッシュが生じないのはモーター18駆動時に負荷に対
向して回動しているためである。鋼球12と第2凹部1
dの係合についても同様であり、以上によりミラー本体
19は格納位置、使用位置で振動或は揺動することな
く、その位置が確実に保持される。
尚、ミラー本体19に後方からの外力が強制的に加わっ
た時、即ち手動可倒時には従来同様鋼球12は駆動可倒
摺動面2bより高い手動可倒摺動面2aまで乗り上げ
る。
た時、即ち手動可倒時には従来同様鋼球12は駆動可倒
摺動面2bより高い手動可倒摺動面2aまで乗り上げ
る。
次に本実施例の可倒式車両用ミラーでは傾動制御機構7
0が設けられているのでこれについて述べる。この傾動
制御機構70は基板71、筒体72、カムスイッチ7
5,76等から成り、前記筒体72は基板71に穿設し
た孔部70aに回転自在に取付けられ、且つ筒体72の
下部72aは大径に形成されてこの下部72a内周が前
記固定軸3上端外周に嵌合固着される。この際、筒体7
2に一体的に形成した突片72bがサークリップ61の
左右片61a,61b端部間の隙間61cを挿通し、該
突片72b先端に形成した爪部が円周溝3cに係合し、
又その一方で筒体下部72a内周に平面で形成した係合
面72gが固定軸3上部に平面で形成した受面3gに係
合し、これらにより筒体72は固定軸3に確実に固定さ
れる。
0が設けられているのでこれについて述べる。この傾動
制御機構70は基板71、筒体72、カムスイッチ7
5,76等から成り、前記筒体72は基板71に穿設し
た孔部70aに回転自在に取付けられ、且つ筒体72の
下部72aは大径に形成されてこの下部72a内周が前
記固定軸3上端外周に嵌合固着される。この際、筒体7
2に一体的に形成した突片72bがサークリップ61の
左右片61a,61b端部間の隙間61cを挿通し、該
突片72b先端に形成した爪部が円周溝3cに係合し、
又その一方で筒体下部72a内周に平面で形成した係合
面72gが固定軸3上部に平面で形成した受面3gに係
合し、これらにより筒体72は固定軸3に確実に固定さ
れる。
第7図は傾動制御機構70を下方より視た図で、この図
にも示すように基板71は略矩形状を成しており、又基
板71の直交する三辺71a,71b,71eはギヤケ
ース14の内壁面に倣った形状を成し、この三辺71
a,71b,71eがギヤケース14内壁面に夫々当接
し、従って基板71はギヤケース14に対して回転不能
に取付けられる。一方、前記筒体72は固定軸3に固定
されているため、ミラー本体19が傾動すれば基板71
はギヤケース14とともに筒体72に対して回動するこ
とになる。(この際前述のようにブラケット5が若干上
動するので基板71はギヤケースの内壁面との間で相対
的に下方へ摺動する。) 尚、71c,71dは辺部に形成したスリットでこのス
リット71c,72dはギヤケース14に形成したピン
に係合し、組立後の正確なる位置決めを図るものであ
る。又、71iは切欠部で、これは組立時に回動ギヤ5
0が基板71に当接するのを防止するためのものであ
る。
にも示すように基板71は略矩形状を成しており、又基
板71の直交する三辺71a,71b,71eはギヤケ
ース14の内壁面に倣った形状を成し、この三辺71
a,71b,71eがギヤケース14内壁面に夫々当接
し、従って基板71はギヤケース14に対して回転不能
に取付けられる。一方、前記筒体72は固定軸3に固定
されているため、ミラー本体19が傾動すれば基板71
はギヤケース14とともに筒体72に対して回動するこ
とになる。(この際前述のようにブラケット5が若干上
動するので基板71はギヤケースの内壁面との間で相対
的に下方へ摺動する。) 尚、71c,71dは辺部に形成したスリットでこのス
リット71c,72dはギヤケース14に形成したピン
に係合し、組立後の正確なる位置決めを図るものであ
る。又、71iは切欠部で、これは組立時に回動ギヤ5
0が基板71に当接するのを防止するためのものであ
る。
前記筒体72の下部72a外周には小径部73a、大径
部73bとから成るカム縁73を形成し、基板71下面
の筒体72両側にカムスイッチ75,76を配設する。
部73bとから成るカム縁73を形成し、基板71下面
の筒体72両側にカムスイッチ75,76を配設する。
カムスイッチ75は片部75a,75b先端に固定接点
75c及び可動接点75dを、又片部75a,75b中
間部分に接触部75e,75fを夫々取付けて構成し、
基板71が固定軸3即ち筒体72に対して図中A方向へ
回動すると接触部75fは大径部73bから小径部73
aへ接点を移行し、この接点移行により片部75aが筒
体72側へ揺動し、可動接点75dが固定接点75cか
ら離間してスイッチがオフとなる。又、この状態から逆
の回動即ち基板71のB方向の回動により接触部75f
は小径部73aから大径部73bへ接点を移行し、可動
接点75dが固定接点75cに当接してスイッチがオン
となる。カムスイッチ76も同様に片部76a,76
b、固定接点76c、可動接点76d、接触部76e,
76fより構成され、同様に作用する。
75c及び可動接点75dを、又片部75a,75b中
間部分に接触部75e,75fを夫々取付けて構成し、
基板71が固定軸3即ち筒体72に対して図中A方向へ
回動すると接触部75fは大径部73bから小径部73
aへ接点を移行し、この接点移行により片部75aが筒
体72側へ揺動し、可動接点75dが固定接点75cか
ら離間してスイッチがオフとなる。又、この状態から逆
の回動即ち基板71のB方向の回動により接触部75f
は小径部73aから大径部73bへ接点を移行し、可動
接点75dが固定接点75cに当接してスイッチがオン
となる。カムスイッチ76も同様に片部76a,76
b、固定接点76c、可動接点76d、接触部76e,
76fより構成され、同様に作用する。
これらのカムスイッチ75,76はミラー本体19の傾
動の作動停止を行うものであり、例えば第7図の状態
(この状態ではミラー本体19は使用位置にあり、鋼球
12は第1凹部1cに係合している)から車室内のスイ
ッチを作動させると、前述のようにモーター18が作動
し、ミラー本体19が傾動を始め、基板71はミラー本
体19とともに第7図中A方向に回動する。この時、鋼
球12は第1凹部1cから離脱し、駆動可倒摺動面2b
上を第2凹部1d方向へ転動する。基板71の所定角度
の回動により前述のように、カムスイッチ75はオフ状
態となり、ミラー本体19は傾倒位置にて停止し、この
際、鋼球12は第2凹部1dに係合する。(この状態で
はカムスイッチ76はオンになっている。) 逆にこの状態から車室内のスイッチを作動させると、ミ
ラー本体19は逆方向へ傾動を開始し、基板71はB方
向に回動し、今度はカムスイッチ76がオフ状態とな
り、ミラー本体19は使用位置にて停止する。この際、
鋼球12は第2凹部1dから離脱して駆動可倒摺動面2
b上を転動した後、第1凹部1cに係合する。
動の作動停止を行うものであり、例えば第7図の状態
(この状態ではミラー本体19は使用位置にあり、鋼球
12は第1凹部1cに係合している)から車室内のスイ
ッチを作動させると、前述のようにモーター18が作動
し、ミラー本体19が傾動を始め、基板71はミラー本
体19とともに第7図中A方向に回動する。この時、鋼
球12は第1凹部1cから離脱し、駆動可倒摺動面2b
上を第2凹部1d方向へ転動する。基板71の所定角度
の回動により前述のように、カムスイッチ75はオフ状
態となり、ミラー本体19は傾倒位置にて停止し、この
際、鋼球12は第2凹部1dに係合する。(この状態で
はカムスイッチ76はオンになっている。) 逆にこの状態から車室内のスイッチを作動させると、ミ
ラー本体19は逆方向へ傾動を開始し、基板71はB方
向に回動し、今度はカムスイッチ76がオフ状態とな
り、ミラー本体19は使用位置にて停止する。この際、
鋼球12は第2凹部1dから離脱して駆動可倒摺動面2
b上を転動した後、第1凹部1cに係合する。
以上において本実施例では第1凹部1cと第2凹部1d
間に駆動可倒摺動面2bを形成しているので、この駆動
可倒摺動面2bの深さの分だけ、鋼球12が第1凹部1
c或は第2凹部1dから離脱する時の抵抗力を小さくす
ることができ、これによりモーター18の小型化及び作
動の安定化を図ることができる。又、第6図の例では駆
動可倒摺動面2dの深さを第1凹部1c、第2凹部1d
の深さと同じものとしたので、更に前記抵抗力を小さく
してモーター18の小型化及び作動の安定化を図ること
ができ、又、その一方で前述のように減速ギヤ52の噛
合及びウォーム32により使用位置、格納位置でのミエ
ラー本体19を確実に保持し、該ミラー本体19の振動
或は揺動を停止することもできる。
間に駆動可倒摺動面2bを形成しているので、この駆動
可倒摺動面2bの深さの分だけ、鋼球12が第1凹部1
c或は第2凹部1dから離脱する時の抵抗力を小さくす
ることができ、これによりモーター18の小型化及び作
動の安定化を図ることができる。又、第6図の例では駆
動可倒摺動面2dの深さを第1凹部1c、第2凹部1d
の深さと同じものとしたので、更に前記抵抗力を小さく
してモーター18の小型化及び作動の安定化を図ること
ができ、又、その一方で前述のように減速ギヤ52の噛
合及びウォーム32により使用位置、格納位置でのミエ
ラー本体19を確実に保持し、該ミラー本体19の振動
或は揺動を停止することもできる。
(考案の効果) 以上述べたように本考案によれば、駆動可倒摺動面の両
端部に当接部を配置し、該当接部を挟んで前記駆動可倒
摺動面と反対側に手動可倒摺動面を形成し、前記駆動可
倒摺動面を、手動可倒摺動面よりも低く形成したので、
凸部が当接部から離脱しやすくなり、離脱に要する駆動
源の起動出力も小さくすることができる。又、負荷変動
を小さくして駆動源の作動を安定させることができる。
しかも本考案では、前記駆動可倒摺動面を水平面で形成
するので、凸部が駆動可倒摺動面を摺動していく際の負
荷変動をより一層少なくし、安定した摺動を可能とする
ことができる。
端部に当接部を配置し、該当接部を挟んで前記駆動可倒
摺動面と反対側に手動可倒摺動面を形成し、前記駆動可
倒摺動面を、手動可倒摺動面よりも低く形成したので、
凸部が当接部から離脱しやすくなり、離脱に要する駆動
源の起動出力も小さくすることができる。又、負荷変動
を小さくして駆動源の作動を安定させることができる。
しかも本考案では、前記駆動可倒摺動面を水平面で形成
するので、凸部が駆動可倒摺動面を摺動していく際の負
荷変動をより一層少なくし、安定した摺動を可能とする
ことができる。
又、前記ミラー本体の使用位置、格納位置において、前
記凸部は前記駆動可倒摺動面の両端側に位置するが、本
考案では、前記駆動可倒摺動面を水平面としているの
で、ミラー本体の使用位置、格納位置の両位置において
凸部の上下位置は変わず、従ってミラー本体の上下位置
も変らない。よってミラー本体が使用位置から格納位
置、もしくは格納位置から使用位置に変った時にミラー
本体の上下の位置が変るのを防止することができる。
記凸部は前記駆動可倒摺動面の両端側に位置するが、本
考案では、前記駆動可倒摺動面を水平面としているの
で、ミラー本体の使用位置、格納位置の両位置において
凸部の上下位置は変わず、従ってミラー本体の上下位置
も変らない。よってミラー本体が使用位置から格納位
置、もしくは格納位置から使用位置に変った時にミラー
本体の上下の位置が変るのを防止することができる。
第1図は一部を破断した可倒式車両用ミラーの正面図、
第2図は同平面図、第3図は同要部拡大断面図、第4図
は同要部分解図、第5図は駆動可倒摺動面及びこの近傍
の展開図、第6図は別実施例に係る駆動可倒摺動面及び
この近傍の展開図、第7図は傾動制御機構を下方より視
た図である。 尚図面中、1は固定部材、1c,1dは凹部、2aは手
動可倒摺動面、2bは駆動可倒摺動面、6はミラー本体
保持クラッチ、12は凸部、19はミラー本体である。
第2図は同平面図、第3図は同要部拡大断面図、第4図
は同要部分解図、第5図は駆動可倒摺動面及びこの近傍
の展開図、第6図は別実施例に係る駆動可倒摺動面及び
この近傍の展開図、第7図は傾動制御機構を下方より視
た図である。 尚図面中、1は固定部材、1c,1dは凹部、2aは手
動可倒摺動面、2bは駆動可倒摺動面、6はミラー本体
保持クラッチ、12は凸部、19はミラー本体である。
Claims (3)
- 【請求項1】車体側に固定される固定部材と、該固定部
材に回動自在に取付けられ、駆動源の動力により回動す
るミラー本体と、前記固定部材とミラー本体との間に設
けられ、ミラー本体の位置を確定するミラー本体保持ク
ラッチとから成り、前記ミラー本体保持クラッチを、前
記固定部材とミラー本体の当接面を弾性的に弾圧する弾
性部材と、前記固定部材と前記ミラー本体の当接面の一
方に形成される凸部と、他方に形成され、前記ミラー本
体の使用位置と、格納位置で前記凸部に当接する当接部
とから構成した可倒式車両用ミラーにおいて、 前記固定部材とミラー本体の当接面のうち前記凸部と対
向する側の面に、前記ミラー本体が使用位置と格納位置
間で揺動する際に前記凸部が摺動する駆動可倒摺動面を
形成するとともに該駆動可倒摺動面の両端部に前記当接
部を配置し、該当接部を挟んで前記駆動可倒摺動面と反
対側に、前記ミラー本体が使用位置よりも車体前方に揺
動した際に前記凸部が摺動する手動可倒摺動面を形成
し、前記駆動可倒摺動面を水平面で形成するとともに該
駆動摺動面を前記手動可倒摺動面よりも低く設定したこ
とを特徴とする可倒式車両用ミラー。 - 【請求項2】前記駆動源の動力伝達経路中には該動力伝
達を遮断して前記駆動源の過負荷を防止する過負荷防止
用クラッチが設けられていることを特徴とする前記請求
項1に記載の可倒式車両用ミラー。 - 【請求項3】前記駆動源はギヤ機構を介して動力を伝達
し、前記ギヤ機構には少なくとも一つのウォームを有し
ていることを特徴とする前記請求項1に記載の可倒式車
両用ミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988115148U JPH0617644Y2 (ja) | 1988-09-01 | 1988-09-01 | 可倒式車両用ミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988115148U JPH0617644Y2 (ja) | 1988-09-01 | 1988-09-01 | 可倒式車両用ミラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0235847U JPH0235847U (ja) | 1990-03-08 |
JPH0617644Y2 true JPH0617644Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=31356538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988115148U Expired - Lifetime JPH0617644Y2 (ja) | 1988-09-01 | 1988-09-01 | 可倒式車両用ミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617644Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63173745A (ja) * | 1987-01-13 | 1988-07-18 | Murakami Kaimeidou:Kk | 電動可倒式ドアミラ− |
JPS6422646A (en) * | 1987-07-20 | 1989-01-25 | Murakami Kaimeido Kk | Containable motor mirror |
-
1988
- 1988-09-01 JP JP1988115148U patent/JPH0617644Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0235847U (ja) | 1990-03-08 |
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