JPH06176292A - ナンバープレート認識装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ナンバープレートが認識できない場合に、そ
の原因を確認し得るナンバープレート認識装置を提供す
る。 【構成】 道路を走行する自動車を撮像するレンズ１及
びカメラ２と、撮像した画像を記憶するメモリを含み、
画像のナンバープレートを認識するナンバープレート認
識処理装置３と、ナンバープレートが認識されたか否か
を判別する制御部４と、ナンバープレートが認識されな
い時に、カメラ２の雲台等を制御するカメラ方向制御装
置５と、認識されない時に、撮像された画像を中央装置
に伝送する伝送線路６とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＴＶカメラ等の撮像
手段で、道路を走行する自動車を撮像し、その画像から
自動車のナンバープレートを認識するナンバープレート
認識装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、高速道路等を走行中の自動車の車
種判別やナンバー（車番）検出を行うのに、路側に設置
する装置本体と道路上方に架設されるＴＶカメラとから
なるナンバープレート認識装置を用い、ＴＶカメラで走
行中の自動車の例えば前部を撮像し、ナンバープレート
を認識している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来のナンバ
ープレート認識装置において、たまたまナンバープレー
トを認識できないことがある。このナンバープレートを
認識できない原因には、人為的にナンバープレートが取
り外されていたり、マスクをかけている場合、破損して
いる場合、霧発生や、降雨の場合、装置の認識機能に障
害が発生した場合、等さまざまであり、認識できない場
合の対応は原因に応じ異なるものとなる。しかしなが
ら、従来のナンバープレート認識装置では、認識不可の
場合に、その原因がつかめず適切な対応がとれないとい
う問題があった。

【０００４】この発明は、上記問題点に着目してなされ
たものであって、ナンバープレートが認識できない場合
に、その原因を確認し得るナンバープレート認識装置を
提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び作用】この出願の特許
請求の範囲請求項１記載のナンバープレート認識装置
は、道路を走行する自動車を撮像する撮像手段と、撮像
した画像を記憶する画像記憶手段と、画像中のナンバー
プレートを認識するナンバープレート認識手段と、この
ナンバープレート認識手段でナンバープレートが認識さ
れたか否かを判別する判別手段と、ナンバープレートが
認識されないとき、撮像した画像を伝送する画像伝送手
段とを備えている。

【０００６】このナンバープレート認識装置では、ナン
バープレート認識手段でナンバープレートが認識されな
いと、認識無しの判別に応じ、撮像手段で撮像された画
像が画像伝送手段により、例えば中央装置に伝送され、
中央装置で、この画像をモニタに表示すれば、その画像
により、どのような原因により、ナンバープレートが認
識されないのかを推察できる。

【０００７】この出願の請求項２記載のナンバープレー
ト認識装置は、道路を走行する自動車を撮像する撮像手
段と、撮像した画像を記憶する画像記憶手段と、画像中
のナンバープレートを認識するナンバープレート認識手
段と、このナンバープレート認識手段でナンバープレー
トが認識されたか否かを判別する判別手段と、ナンバー
プレートが認識されないとき、撮像した画像を伝送する
画像伝送手段と、前記撮像手段の視野を変更し、ナンバ
ープレート撮像状態と周辺撮像状態を切替える撮像状態
切替手段とを備えている。

【０００８】このナンバープレート認識装置では、ナン
バープレートが認識されないと、撮像された画像が画像
伝送手段により、例えば中央装置に伝送される。そし
て、例えば中央装置よりの指令で、撮像状態切替手段を
動作させて周辺撮像状態に切替えると、その画像が中央
装置に伝送され、これがモニタに表示されれば、自動車
の周辺状況や、交通状況を監視でき、ナンバープレート
が認識できない原因をより正確につかむことができる。

【０００９】この出願の請求項３記載のナンバープレー
ト認識装置は、道路を走行する自動車を撮像する撮像手
段と、撮像した画像を記憶する画像記憶手段と、画像中
のナンバープレートを認識するナンバープレート認識手
段と、このナンバープレート認識手段でナンバープレー
トが認識されたか否かを判別する判別手段と、ナンバー
プレートが認識されないとき、その後、認識されないま
まで所定時間経過したことを検出する時間経過検出手段
と、前記撮像手段の視野を変更し、ナンバープレート撮
像状態と周辺撮像状態を切替える撮像状態切替手段と、
時間経過の検出に応答して前記撮像状態切替手段を動作
させて周辺撮像状態とする手段と、周辺撮像状態を伝送
する画像伝送手段とを備えている。

【００１０】このナンバープレート認識装置では、ナン
バープレートを認識できない状態が一定時間続くと、撮
像手段の視野が自動的に変更され、周辺状態が撮像さ
れ、その画像が伝送手段により、伝送されるので、例え
は中央装置でモニタすれば、オペレータの操作を要する
ことなく、周辺状態、道路状況の監視が容易に行える。

【００１１】

【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。図１は、この発明の一実施例を示すナンバ
ープレート認識装置のブロック図である。このナンバー
プレート認識装置は、レンズ１と、ＴＶカメラ２と、こ
のＴＶカメラ２で撮像された画像を記憶するメモリを内
蔵し、撮像画像を処理してナンバープレートを認識する
ナンバープレート認識処理装置３と、カメラの焦点距
離、視野等の制御指示を出力する制御部４と、この制御
部４からの指示によりＴＶカメラ２の方向を制御する雲
台を含むカメラ方向制御装置５と、ナンバープレート認
識処理装置３での認識結果、画像を中央装置（図示せ
ず）に伝送する伝送線路６とを備えている。

【００１２】このナンバープレート認識装置において、
レンズ１、カメラ２で撮像された自動車前部の画像は、
ナンバープレート認識処理装置３のメモリに記憶され、
ナンバープレートの切出しを行う等、すでによく知られ
た手順によりナンバープレート認識が行われる。車種、
ナンバー等の文字が読取られた認識結果は、伝送線路６
を介して中央装置に伝送される。

【００１３】ナンバープレート認識処理装置３では、ナ
ンバープレートの認識ができたか否かの判別を行い、認
識できない場合は、その画像を伝送線路６により中央装
置に伝送する。また、中央装置からの指令により、制御
部４はレンズ１の焦点距離を制御し、またカメラ方向制
御装置５を制御して、カメラ２の視野を変更する。これ
により、視野の広い画像や、道路周辺の状況も伝送線路
６を通して中央装置６に伝送され、中央装置６でこれを
モニタすれば認識できない場合あるいは任意時点の周辺
状況を監視できる。

【００１４】図２は、他の実施例を示すナンバープレー
ト認識装置のブロック図である。この実施例装置は図１
の構成に加えて、あらかじめ時間を設定する時間設定メ
モリ７を備えている。この実施例装置では、図５に示す
ように、ナンバープレート認識処理装置３でナンバーの
認識があったか否かの判別を、制御部４で行い（ステッ
プＳＴ１）、認識がないと、その時点からの計時を行
い、経過時間が時間設定メモリ７の設定時間を越えたか
否かの判別を行い（ステップＳＴ２）、認識のない状態
が設定時間を越えると、制御部４は、レンズ１の焦点距
離を変えてズームし、カメラ方向制御装置５の雲台を制
御して（ステップＳＴ３）、視野を拡大あるいは変更す
る。

【００１５】図３は、図１あるいは図２に示すナンバー
プレート認識装置（端末）から認識データ等を受信し、
その端末装置に指令を出す中央装置のブロック図であ
る。この中央装置は、伝送線路６を経て端末から送られ
て来る認識データ等を受信し、旅行時間の計測等の処理
を行うＣＰＵ（中央処理装置）１１と、カメラへの指令
を発する制御部１２と、あらかじめ時間を設定する時間
設定メモリ１３と、端末からの画像を表示するモニタＴ
Ｖ１４とを備えている。

【００１６】この中央装置では、ＣＰＵ１１が一定時間
認識データの受信がない時に、制御部１２で認識がない
ままの経過時間と時間設定メモリ１３の設定値とを比較
し、経過時間が設定値を越える場合に、カメラに対し、
ズーム切替、あるいは雲台の制御指令を発し、カメラの
視野を拡大、変更する。さらにモニタＴＶ１４で端末か
らの画像を表示する。この表示を見て、端末の道路周辺
状況を確認することができる。したがって、この中央装
置の制御部１２でも、図５に示すフローで、制御指示出
力の判定を行っている。

【００１７】図４は、図３に示す中央装置に代わる他の
例を示す中央装置のブロック図である。この中央装置
は、端末からの認識データ等を受信し、旅行時間等の処
理を行うＣＰＵ１１と、カメラへの制御指令を発する制
御部１２と、端末からの画像を表示するモニタＴＶ１４
と、カメラへの制御指令等を入力、表示するマンマシン
インターフェース部１５とを備えている。

【００１８】この中央装置では、マンマシンインターフ
ェース部１５からカメラの制御指示が入力されたとき、
制御部１２はこれを受け、カメラの制御指令を発信す
る。またモニタＴＶ１４に端末から送られて来た画像を
表示する。また、この実施例中央装置に、さらにあらか
じめ時間を設定する時間設定メモリを備え、ＣＰＵ１１
が一定時間認識データ受信がない時に、認識がないまま
の経過時間と時間設定メモリの設定値とを比較し、経過
時間が設定値を越える場合にマンマシンインターフェー
ス部１５が、カメラ制御の可否を質問するようにしても
よい。

【００１９】

【発明の効果】特許請求の範囲の請求項１記載の発明に
よれば、ナンバープレートが認識されないとき、撮像し
た画像を伝送するようにしたので、例えば、その画像を
中央装置のモニタＴＶで表示することにより、周辺状況
の監視を行うことができ、認識できない原因を容易に追
求することができる。

【００２０】また請求項２記載の発明によれば、ナンバ
ープレートの認識がない時に、撮像手段の視野を変更
し、その画像を伝送するものであるから、道路の周辺状
況を広範囲に確認でき、周辺状況をより正確に監視でき
る。また請求項３記載の発明によれば、ナンバープレー
トの認識がない時に、あらかじめ設定した時間と、認識
がないままの経過時間を比較し、経過時間が設定値を越
えた時に撮像手段の視野を変更するものであるから、ナ
ンバープレートの認識がない時に、自動的に周辺の監視
状態にセットすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すナンバープレート認
識装置のブロック図である。

【図２】この発明の他の実施例を示すナンバープレート
認識装置のブロック図である。

【図３】図１あるいは図２に示すナンバープレート認識
装置（端末）から認識データ等を受信し、その端末装置
に指令を出す中央装置のブロック図である。

【図４】図３に示す中央装置に代わる他の例を示す中央
装置のブロック図である。

【図５】実施例装置のカメラの視野の変更を行うための
処理フロー図である。

【符号の説明】

１ レンズ ２ ＴＶカメラ ３ ナンバープレート認識処理装置 ４ 制御部 ５ カメラ方向制御装置 ６ 伝送線路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】道路を走行する自動車を撮像する撮像手段
   と、撮像した画像を記憶する画像記憶手段と、画像中の
   ナンバープレートを認識するナンバープレート認識手段
   と、このナンバープレート認識手段でナンバープレート
   が認識されたか否かを判別する判別手段と、ナンバープ
   レートが認識されないとき、撮像した画像を伝送する画
   像伝送手段とを備えたことを特徴とするナンバープレー
   ト認識装置。
2. 【請求項２】道路を走行する自動車を撮像する撮像手段
   と、撮像した画像を記憶する画像記憶手段と、画像中の
   ナンバープレートを認識するナンバープレート認識手段
   と、このナンバープレート認識手段でナンバープレート
   が認識されたか否かを判別する判別手段と、ナンバープ
   レートが認識されないとき、撮像した画像を伝送する画
   像伝送手段と、前記撮像手段の視野を変更し、ナンバー
   プレート撮像状態と周辺撮像状態を切替える撮像状態切
   替手段とを備えることを特徴とするナンバープレート認
   識装置。
3. 【請求項３】道路を走行する自動車を撮像する撮像手段
   と、撮像した画像を記憶する画像記憶手段と、画像中の
   ナンバープレートを認識するナンバープレート認識手段
   と、このナンバープレート認識手段でナンバープレート
   が認識されたか否かを判別する判別手段と、ナンバープ
   レートが認識されないとき、その後、認識されないまま
   で所定時間経過したことを検出する時間経過検出手段
   と、前記撮像手段の視野を変更し、ナンバープレート撮
   像状態と周辺撮像状態を切替える撮像状態切替手段と、
   時間経過の検出に応答して前記撮像状態切替手段を動作
   させて周辺撮像状態とする手段と、周辺撮像状態を伝送
   する画像伝送手段とを備えることを特徴とするナンバー
   プレート認識装置。