JPH06176040A - 配送スケジューリング装置 - Google Patents

配送スケジューリング装置

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JPH06176040A
JPH06176040A JP33057892A JP33057892A JPH06176040A JP H06176040 A JPH06176040 A JP H06176040A JP 33057892 A JP33057892 A JP 33057892A JP 33057892 A JP33057892 A JP 33057892A JP H06176040 A JPH06176040 A JP H06176040A
Authority
JP
Japan
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delivery
time
zone
afternoon
morning
Prior art date
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Pending
Application number
JP33057892A
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English (en)
Inventor
Mikiaki Sasajima
巳喜朗 笹島
Hiroto Yamaguchi
裕人 山口
Taiji Nonaka
泰治 野中
Isao Ishiguro
勲 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Publication of JPH06176040A publication Critical patent/JPH06176040A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小売店に物品を配送する巡回路生成におい
て、時刻制約および容量制約を同時に満足する条件のも
とに配送路を自動的に生成する。 【構成】 各店の位置、時刻制約、受注量および手配で
きる車両台数とその積載容量を入力としてCPUにより
演算する。 【効果】 運転者の労働時間、帰着時間、配送店数、配
送商品量などを平準化できる。効率の良い配送作業が実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品を配送する車両の運
行順序を決定するために利用する。特に、時刻制約およ
び容量制約を満足しながら車両を運行し、物品の配送を
する順序を合理的に決定する装置に関する。本発明は同
一出願人による先願(特願平3−112611号、特願
平3−296060号、いずれも本願出願時に未公開)
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年小売店には計算機を利用した商品管
理システム(POS)が広く普及した。小売店ではPO
Sを利用して陳列販売する商品が品切れにならないよう
に、その卸売元に商品の数量と配送時刻を指定して注文
する商習慣が行われるようになった。卸売元ではこれに
応えるために、指定する配送時刻にある程度の幅をもた
せるように小売店と折衝するとともに、小売店の要求ど
おりにしかもできるだけ配送経費を小さくして配送を行
うことが必要になっている。現実には配送の注文に対し
て翌日もしくは半日後には、指定時刻の範囲に所望のと
おりの商品および数量を配送する取引契約が行われてい
る。
【0003】商品を配送する卸売元では、どのように発
生するかあらかじめ予測できない要求に対して合理的
に、すなわち配送経費を最も小さくして対応するために
プログラム計算機を利用して配送順序を決めることが行
われている。従来からこのために計算機に巡回セールス
マン問題(岩波書店:情報科学辞典1990年参照)を
具体的に与え解くことが行われてきた。
【0004】しかし、従来から知られている巡回セール
スマン問題およびその解法には、配送先から配送時刻の
指定が行われ、これを条件として満足するように配送を
行うとの思想はない。また、従来の巡回セールスマン問
題およびその解法では、配送先に滞在する時間を変動し
ない固定的な時間とすることはできるが、物品の積み降
ろしに要する時間が配送する物品の量に応じて変化する
場合には必ずしも合理的に対応することができない。す
なわち、従来の巡回セールスマン問題およびその解法で
は現実に発生している要求を合理的に満足するように処
理することができなくなっている。
【0005】さらに、前記配送時刻の指定を条件として
巡回セールスマン問題を解くと、現実にきわめて多数の
場合について演算を実行することが必要になる。このす
べての条件について演算を実行し、その得られた解を比
較評価することになると、多大な時間を要して現実的で
なくなる。
【0006】この点を改良して、配送先から配送時刻を
あるていどの時間幅をもって指定され、配送先に滞在す
る時間に変動がある場合にも合理的に対応することがで
き、多数の条件についてすべてを実行することなく不要
な演算を早めに省略し切り捨てて、短い時間で演算評価
を実行できる配送順序の決定装置を本願出願人は提案し
(特願平3−112611号)、さらに、配送車両の状
況と合理的に整合するように配慮することができるよう
に、時刻制約および容量制約を同時に満足する条件のも
とに配送順序を自動的に生成する装置を提案した(特願
平3−296060号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の装置を運用して
いる段階で発明者らは次のような問題点に気付いた。す
なわち、配送車両の運行は、配送元を起点にして一斉
に開始することは必ずしも必要なく、午前の作業時間
および午後の作業時間に区切って運行する場合と、午前
および午後を通じた作業時間で運行する場合とを設定す
ることが現実的であり、特に午後の作業時間は一斉に
開始するよりその配送車両についての午前の作業時間の
終了時に合わせて設定することが現実的であり、午前
の作業時間と午後の作業時間との間に適当な休憩時間を
設定することができるようにすることが望ましい、など
である。
【0008】また、上記のような問題点を配慮して午前
の作業時間と午後の作業時間とを分断して配送スケジュ
ーリングを行うことを許容し、またその作業時間を厳格
に設定するのでなく緩やかな制限時間として設定してス
ケジューリングを行うことを許容すると、そのスケジュ
ーリング設定の自由度がかなり大きくなり、多数の合理
的な解を見いだすことができることが期待できる。この
自由度が大きくなることおよび合理的な解が多くなるこ
とは、配送車両の数が大きくなるにしたがって選択でき
る組合せの数が大きくなることから飛躍的に増大するも
のである。ちなみに、上述の装置は現実に100台を越
える配送車両を運行する配送作業システムに実施されて
いるが、このようなシステムではこの効果はきわめて大
きくなることが期待できる。
【0009】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、配送スケジューリングをさらに現実の作業時間
に合致させることができるとともに、配送スケジューリ
ング設定の自由度を増大させて合理的な解を得ることが
できる装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の配送先
と、この配送先の各々に配送する商品の種別および数量
とが入力情報として与えられ、配送の出発点および前記
多数の配送先についてその相互間の移動時間と、この配
送先の各々について配送を希望する時間帯とが蓄積情報
として与えられ、前記入力情報および前記蓄積情報から
多数の配送車両についてその配送車両毎に配送順序を演
算する演算手段を備えた配送スケジューリング装置であ
る。
【0011】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記演算手段は、入力情報として与えられた配送先につい
て、蓄積情報を参照してクラスター分析を行う手段と、
この手段により分析されたクラスター毎に入力情報から
その配送商品の種別および数量にしたがって配送車両を
割付け積載量がその配送車両の限度を越えず、しかもそ
の配送車両について配送に要する時間が緩やかに設けら
れた制限時間以内であるときそのクラスターを配送ゾー
ンとする手段と、その配送ゾーン毎に蓄積情報にしたが
って巡回路を作成する手段とを備えたところにある。
【0012】前記巡回路を作成する手段により作成され
た巡回路について未巡回配達先がないことを確認する手
段を備えることが望ましい。
【0013】前記緩やかに設けられた制限時間は、午前
の作業時間およびまたは午後の作業時間に相当する時間
であることが望ましい。
【0014】前記午前の作業時間が前記制限時間として
割付けられたとき、その配送車両について配送を終え配
送元に帰着し所定の休憩時間に相当する時間を加算した
時刻を起点として、前記制限時間として前記午後の作業
時間を割付ける手段を含むことが望ましい。
【0015】前記午後の作業時間を割付ける手段には、
前記クラスター分析を行う手段により分析されたクラス
ター分析結果の変更を許容して割付けを実行する手段を
含むことが望ましい。
【0016】前記午前の作業時間および前記午後の作業
時間が前記制限時間として割付けられたとき、前記配送
に要する時間はその配送車両の移動時間および積下ろし
時間に休憩時間に相当する時間を加算した時間とするこ
とが望ましい。
【0017】
【作用】午前の巡回路のパターンを各ゾーン毎に数種類
作成し、各トラックにそれぞれ割付ける。午前配送分は
受注量が多いので、それらをすべて配達できるように容
量制約が優先的な要素となる。また、拠点出発時刻はど
のトラックもほぼ同じである。
【0018】午前配送分の配送が終了する時刻は、どの
トラックも平準化されるように考慮されているが、止む
を得ない事情からばらつきがでる。午後の拠点出発時刻
は、午前配送分の配送終了時刻に休憩時間を加えた時刻
である。しかも、出発拠点は必ずしも午前と同じとは限
らない。これらを考慮して午後の巡回路のパターンが作
成される。この場合は、最遅帰着時刻がどのトラックも
平準化される時刻制約が優先的な要素となる。この午前
と午後のパターンを合わせて一日の巡回路のパターンが
完成する。
【0019】制限時間を緩やかに設定することにより、
現実的な作業時間にフレキシブルに適応できる。また、
午前、午後とに分けて巡回路のパターンを作成するた
め、パターンの組合せが多様にとれる。これにより、運
転者の労働時間、帰着時間、配送店数、配送商品量など
を平準化し、特定の運転者に負担がより多くかかるとい
った問題を改善できる。その結果、効率の良い配送作業
が実現できる。
【0020】
【実施例】本発明実施例の構成を図1を参照して説明す
る。図1は本発明実施例装置のブロック図である。
【0021】本発明は、多数の配送先と、この配送先の
各々に配送する商品の種別および数量とが入力情報であ
る受注データ入力101として与えられ、配送の出発点
および前記多数の配送先についてその相互間の移動時間
と、この配送先の各々について配送を希望する時間帯と
がデータベース102に蓄積情報として与えられ、受注
データ入力101およびデータベース102の蓄積情報
から多数の配送車両についてその配送車両毎に配送順序
を演算する演算手段としてのCPU103を備えた配送
スケジューリング装置である。
【0022】ここで、本発明の特徴とするところは、C
PU103は、受注データ入力101として与えられた
配送先について、データベース102の蓄積情報を参照
してクラスター分析を行う手段と、この手段により分析
されたクラスター毎に受注データ入力101からその配
送商品の種別および数量にしたがって配送車両を割付け
積載量がその配送車両の限度を越えず、しかもその配送
車両について配送に要する時間が緩やかに設けられた制
限時間以内であるときそのクラスターを配送ゾーンとす
る手段と、その配送ゾーン毎にデータベース102の蓄
積情報にしたがって巡回路を作成する手段とを備えたと
ころにある。
【0023】クラスター分析とは、多くの対象に対して
個体間の類似性を量的に表現した類似度あるいは距離を
求め、それにもとづいてよく似た個体を1つのクラスタ
ー(塊)とし、全体をいくつかのクラスターに分類する
多変量解析の手法をいう。この手法の特徴は、個体のデ
ータさえあれば、分類が直接的に行える(または自動的
に行える)点にある。クラスター分析の結果は類似度ま
たは距離の入れ方によって異なる。手法としては樹枝図
などの階層的手法と非階層的手法とに分かれる(岩波書
店:情報科学辞典1990年参照)。
【0024】次に、本発明実施例の動作を図2ないし図
16を参照して説明する。図2は午前配送分スケジュー
リングアルゴリズムを示すフローチャートである。図3
は第一および第二のゾーンを示す図である。図4はゾー
ンから巡回路を生成する手順を示す図である。図5は巡
回路生成過程における枝交換を示す図である。図6は第
一のゾーンの巡回路を示す図である。図7は巡回路パタ
ーンの拡張を示す図である。図8は第一のゾーンを除い
た第二のゾーンを示す図である。図9は第二のゾーンの
巡回路の生成過程を示す図である。図10は第二のゾー
ンの巡回路生成過程における枝交換を示す図である。図
11は総合巡回路パターンを示す図である。図12およ
び図13は総合巡回路パターンにおける枝交換を示す図
である。図14は午前配先の配置およびゾーンを示す図
である。図15は午前の巡回路パターンを示す図であ
る。図16は巡回路パターンのトラックへの割付けを示
す図である。
【0025】CPU103はデータベース102に蓄積
された情報および受注データ入力101からの情報によ
りその日の配送スケジューリングを作成する。午前配送
分の配送は、受注容量が多い。しかし、拠点出発時刻は
各トラックともほぼ同じであり、トラック毎の拠点出発
時間の差を考慮する必要がなく、また、帰着時間の制約
もある程度の幅を持たせることができる。
【0026】図2に午前配送分スケジューリングアルゴ
リズムを示す。各店間の距離にもとづいて、接近してい
る店同士でクラスター分析を行い(S1)、そのクラス
ター分析の結果として分類された店の受注量が用意され
たトラックの容量を越えない範囲でさらにトラックの台
数分に分類され、ゾーンの生成が行われる(S2)。
【0027】生成されたゾーン内で、時刻制約を充足し
つつ巡回路を作成し、巡回路のパターンを生成する(S
3)。
【0028】生成されたこの巡回路の近傍にある未巡回
店をその時刻制約、容量制約を充足しつつこの巡回路の
パターンに挿入し、パターンの拡張を行う(S4)。
【0029】拡張されたこのパターンに含まれる店の集
合を取り除き(S5)、そこに含まれない未巡回店の存
在を確認する(S6)。未巡回店が存在すれば、それを
もう一つのゾーンとして、これまでの手順を未巡回店が
なくなるまで再度繰り返す。
【0030】このようにして生成された巡回路のパター
ンの間で、その中に含まれる店を交換することにより総
距離が減少する場合はパターンをお互いに交換すること
でパターンの改善を行う(S7)。
【0031】このパターンを指定されたトラック台数内
に納まるように組合わせるが、このときは配送時間の平
準化を図るために配送時間の短いパターンと長いパター
ンとを適当に組合わせる(S8)。さらに、この組合せ
を各トラックに割付ける(S9)。
【0032】ここで、図3ないし図13を参照して生成
されたゾーン内で、時刻制約を充足しつつ巡回路を作成
し、巡回路のパターンを生成する手順を説明する。仮
に、この日の車両数は2台でそれぞれの積載容量を「1
00」とすれば、第一のゾーンおよび第二のゾーンを受
注量および時刻制約を併記して表せば図3のようにな
る。図3ないし図15におけるDEPOTは出発拠点を
表す。
【0033】本発明実施例装置では各ゾーン内の受注量
の合計が車両満載時の70%以上であるゾーンまたは出
発点から最も遠い店を含むゾーンから巡回路パターンの
生成にとりかかることにしている。そこで、初めに総受
注量「90」である第一のゾーンから巡回路パターンの
生成にとりかかる。
【0034】図4(a)に示すように、出発拠点に対し
てゾーン内のある店とを結ぶ初期巡回路を生成する。こ
の初期巡回路を生成するためのゾーン内の店を決める基
準となるのは、例えば受注量が一番多いとか、例えば出
発点から一番遠いとか、例えば受付時間帯が一倍短いと
か、例えば受付開始時刻が一番早いとったことである。
必要に応じてこれらの基準を組み合わせることができる
が、図4に示した例では、出発点から一番遠いという基
準によって店番号1が選択されている。
【0035】このようにして決められた初期巡回路に対
して、図4(b)に示すように同じゾーン内でまだ巡回
路に含まれていない店の挿入を決めて行く。その挿入を
決める手順は二段階に分かれており、まず最適挿入位置
を決めてから次に最適挿入店を決める。最適挿入位置と
は、未巡回店を挿入した結果、走行時間の増加量が一番
少ない位置であり、最適挿入店とは、それぞれの未巡回
店を最適挿入位置に挿入したときの走行時間の増加量が
一番小さい未巡回店である。図4(b)に示す店番号3
が初期巡回路に最初に挿入された理由としては、初期巡
回路に最も近い店は店番号3および4である。したがっ
てこの2店の最適挿入位置はほぼ同じ位置になる。しか
し、次に最適挿入店はどちらかを検討したときに、店番
号3は店番号4に比較して受注量が四分の一と少なく、
荷降ろしにかかる時間が短いことから「最適挿入位置に
挿入したときの走行時間の増加量が一番小さい」という
条件を満たす。さらに受付時間帯が一番短いことも店番
号3が選択された理由である。
【0036】このようにして順次生成される巡回路パタ
ーンであるが、図5に示すように巡回路パターンの枝交
換によりさらに巡回時間の短縮が図れるときはそれを実
行する。
【0037】以上の手順で図6に示すように、第一のゾ
ーン内の巡回路パターンは総受注量「90」で巡回路パ
ターン作成を一様完了した。
【0038】この時点で、第一のゾーンの配送を担当す
る車両の積載量にはまだ受注量「10」分の余裕がある
ので、図7に示すように巡回路パターンの拡張を行う。
この結果第二のゾーン内の店番号8を取り込んでちょう
どこの車両1台分の積載量である「100」を充足し、
巡回路パターンの生成は完了した。
【0039】次に、図8(a)で生成された第一の巡回
路パターンに含まれる店を除去した残りの店が図8
(b)に示すように存在する。これに基づいて、図8
(c)に示すような第二のゾーンを生成する。
【0040】図9(a)から図9(c)に示すようにこ
れまで説明した手順を用いて、第二のゾーンの巡回路を
生成する。図10は第二のゾーンの巡回路生成過程にお
ける枝交換を示す図である。
【0041】このようにして、第一および第二のゾーン
を総合した巡回路パターンが図11に示すとおり生成さ
れる。この総合的な巡回路パターンをさらに検討改善し
て、図12および図13に示すように枝交換を行いより
総巡回時間の和が短縮された効率のよい総合された巡回
路パターンをさらに生成する。
【0042】図14に本発明実施例における午前配送先
の配置(図14(a))とゾーン(図14(b))を示
した。このゾーンにしたがって上述の手順で巡回路パタ
ーンを作成すると図15に示すように、パターン1から
5までが生成される。図16(a)に示すようにパター
ン1から5まではそれぞれ配送に要する時間は異なって
いる。これらをトラック1から3に図16(b)に示す
ように帰着時間がほぼ平準化されるように割付けて、午
前の配送パターンが決定される。
【0043】次に、図17ないし図22を参照して午後
の配送パターンの作成を説明する。図17は午後配送分
スケジューリングアルゴリズムを示すフローチャートで
ある。図18は午後の配送パターンの概略を示す図であ
る。図19は午後の配送先の配置とゾーンを示す図であ
る。図20は午後の巡回路パターンを示す図である。図
21は午後の配送パターン割付けの手順を示す図であ
る。図22はパターンの改善例を示す図である。図23
は完成した一日の配送パターンを示す図である。
【0044】午後配送分は、午前配送分の配送終了時間
に休憩時間を加えた時刻を起点として作成される。受注
容量は午前配送分に比較すれば少ないが、各トラック毎
の最遅帰着時刻が一定となるようにスケジューリングを
行わなければならない。
【0045】図17に午後配送分のスケジューリングア
ルゴリズムを示す。午前配送分の帰着時刻の早いトラッ
クからパターンを作成する(S1)。ただし、この場合
の帰着時刻は必ずしも午前の出発拠点への帰着時刻でな
くともよく、任意の場所において午前配送分の配送を終
えた時刻を帰着時刻と呼ぶ。
【0046】各店間の距離にもとづいて、接近している
店同士でクラスター分析を行い(S2)、そのクラスタ
ー分析の結果分類された店の受注量が用意されたトラッ
クの容量を越えない範囲でさらにトラックの台数分に分
類され、ゾーンの生成が行われる(S3)。
【0047】生成されたゾーン内で、時刻制約を充足し
つつ巡回路を作成し、巡回路のパターンを生成する(S
4)。
【0048】生成されたこの巡回路の近傍にある未巡回
店をその時刻制約、容量制約を充足しつつこの巡回路の
パターンに挿入し、パターンの拡張を行う(S5)。
【0049】拡張されたこのパターンに含まれる店の集
合を取り除く(S6)。このパターンに、午前配送分と
して前に作成したパターンを加え、その巡回路のパター
ンを一日分の配送路として決定する(S7)。
【0050】このようにして生成された巡回路のパター
ンの間でその中に含まれる店を交換することにより、総
距離が減少する場合はパターンをお互いに交換すること
でパターンの改善を行う(S8)。
【0051】未巡回店の存在を確認し(S9)、未巡回
店が存在すれば、それをもう一つのゾーンとして、これ
までの手順を未巡回店がなくなるまで再度繰り返す。
【0052】図18に示すように、トラック1から3へ
のパターン割付けは最遅帰着時刻が決定されていること
を最重要に考慮して行われる。図19は午後配送分の配
送先の配置(図19(a))とゾーン(図19(b))
である。このゾーンについて上述した手順で巡回路パタ
ーンを作成すると図20に示したようにパターン1から
5が作成される。
【0053】これらのパターン1から5のトラック1か
ら3への割付けは、図21(a)に示すように午前帰着
時刻が最も早かったトラック3から割付けが行われる。
図21(b)に示すように、割付けながら巡回路パター
ンの改善が行われる。図22に図21(b)におけるパ
ターン1および2のパターン改善列を示した。このよう
に、午前のパターン割付けでは巡回路パターンの改善が
終了し、すべて決定してからトラック1から3にそれら
の巡回路パターンを割付けたが、午後は割付けを行いな
がら巡回路パターンの改善が行われる。これは午後の配
送においては、最遅帰着時間が最優先されるため、その
条件を満たして配送できる配送パターンを得るために
は、すでに演算された巡回路パターンを割付けの段階に
おいて変更することを許容しているからである。以下、
同様に図21(c)および(d)に示すようにトラック
1から3まで割付けが行われ、最終的に図23に示すよ
うに午前および午後を含めた一日の配送スケジューリン
グが完成する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば配
送スケジューリングをさらに現実の作業時間に合致させ
ることができるとともに、配送スケジューリング設定の
自由度を増大させて合理的な解を得ることができる。
【0055】これにより、運転者の労働時間、帰着時
間、配送店数、配送商品量などを平準化し、特定の運転
者に負担がより多くかかることなく改善できる。その結
果、効率の良い配送作業が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のブロック図。
【図2】午前配送分スケジューリングアルゴリズムを示
すフローチャート。
【図3】第一および第二のゾーンを示す図。
【図4】ゾーンから巡回路を生成する手順を示す図。
【図5】巡回路生成過程における枝交換を示す図。
【図6】第一のゾーンの巡回路を示す図。
【図7】巡回路パターンの拡張を示す図。
【図8】第一のゾーンを除いて第二のゾーンを示す図。
【図9】第二のゾーンの巡回路の生成過程を示す図。
【図10】第二のゾーンの巡回路生成過程の枝交換を示
す図。
【図11】総合巡回路パターンを示す図。
【図12】総合巡回路パターンの枝交換を示す図。
【図13】総合巡回路パターンの枝交換を示す図。
【図14】午前配送先の配置とゾーンを示す図。
【図15】午前巡回路パターンを示す図。
【図16】午前配送パターンと割付けを示す図。
【図17】午後配送分スケジューリングアルゴリズムを
示すフローチャート。
【図18】午後配送分の配送パターンの概略を示す図。
【図19】午後配送先の配置とゾーンを示す図。
【図20】午後巡回路パターンを示す図。
【図21】午後巡回路パターンのトラックへの割付手順
を示す図。
【図22】パターンの改善例を示す図。
【図23】完成した一日の配送パターンを示す図。
【符号の説明】
1〜9 店番号 101 受注データ入力 102 データベース 103 CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の配送先と、この配送先の各々に配
    送する商品の種別および数量とが入力情報として与えら
    れ、配送の出発点および前記多数の配送先についてその
    相互間の移動時間と、この配送先の各々について配送を
    希望する時間帯とが蓄積情報として与えられ、前記入力
    情報および前記蓄積情報から多数の配送車両についてそ
    の配送車両毎に配送順序を演算する演算手段を備えた配
    送スケジューリング装置において、 前記演算手段は、 入力情報として与えられた配送先について、蓄積情報を
    参照してクラスター分析を行う手段と、 この手段により分析されたクラスター毎に入力情報から
    その配送商品の種別および数量にしたがって配送車両を
    割付け積載量がその配送車両の限度を越えず、しかもそ
    の配送車両について配送に要する時間が緩やかに設けら
    れた制限時間以内であるときそのクラスターを配送ゾー
    ンとする手段と、 その配送ゾーン毎に蓄積情報にしたがって巡回路を作成
    する手段とを備えたことを特徴とする配送スケジューリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記巡回路を作成する手段により作成さ
    れた巡回路について未巡回配達先がないことを確認する
    手段を備えた配送スケジューリング装置。
  3. 【請求項3】 前記緩やかに設けられた制限時間は、午
    前の作業時間およびまたは午後の作業時間に相当する時
    間である請求項1または2記載の配送スケジューリング
    装置。
  4. 【請求項4】 前記午前の作業時間が前記制限時間とし
    て割付けられたとき、その配送車両について配送を終え
    配送元に帰着し所定の休憩時間に相当する時間を加算し
    た時刻を起点として、前記制限時間として前記午後の作
    業時間を割付ける手段を含む請求項3記載の配送スケジ
    ューリング装置。
  5. 【請求項5】 前記午後の作業時間を割付ける手段に
    は、前記クラスター分析を行う手段により分析されたク
    ラスター分析結果の変更を許容して割付けを実行する手
    段を含む請求項4記載の配送スケジューリング装置。
  6. 【請求項6】 前記午前の作業時間および前記午後の作
    業時間が前記制限時間として割付けられたとき、前記配
    送に要する時間はその配送車両の移動時間および積下ろ
    し時間に休憩時間に相当する時間を加算した時間とする
    請求項3記載の配送スケジューリング装置。
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