JPH06174606A - 加工茶葉等のサンプリング装置における移送トラフ - Google Patents

加工茶葉等のサンプリング装置における移送トラフ

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JPH06174606A
JPH06174606A JP35064492A JP35064492A JPH06174606A JP H06174606 A JPH06174606 A JP H06174606A JP 35064492 A JP35064492 A JP 35064492A JP 35064492 A JP35064492 A JP 35064492A JP H06174606 A JPH06174606 A JP H06174606A
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虎雄 杉本
Hironari Shimura
裕也 志村
Nobuto Tsukamoto
伸人 塚本
Masatoshi Asahina
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はサンプリング茶葉の嵩高性、密度の
均一性を向上させ、茶葉の性状測定値の高精度化を実現
する。 【構成】 本発明の移送トラフ25は、被移送体を一定
位置から取り出した後、被移送体の性状を測定後再び元
に戻すサンプリング装置1に対して付設される被移送体
の支承部材に関するものであって、この支承部材は前記
サンプリング装置1における被移送体の性状測定部に配
置され、正面及び上面を開放して成るトラフ本体25
と、このトラフ本体25の上面を閉塞する蓋体25bと
を具えて成り、これらトラフ本体25及び蓋体25bの
少なくともその内壁面には、その内部に被移送体の収納
室を形成して成る発泡層が設けられていることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は例えば製茶装置、特に中
揉機等の茶葉の揉工程に用いて茶葉性状を検知するため
のサンプリング装置に用いられることが好ましい移送ト
ラフに関するものである。
【0002】
【発明の背景】製茶粗揉機、製茶中揉み機等の製茶装置
には、加工途中の茶葉の性状を測定し、この測定値に基
づいて加工時間、加工温度、揉手の回転数等の製茶要素
を修正、制御するためサンプリング装置が設けられる。
このサンプリング装置は製茶装置内にサンプリング茶葉
取込用の取込トラフの一部を臨ませ、この取込トラフに
入ったサンプリング茶葉を製茶装置外部に取り出すとと
もに、茶葉性状を測定した後、再び製茶装置内にサンプ
リング茶葉を戻す働きをするものである。
【0003】そして茶葉性状の測定に際しては、近時製
茶装置の加工を中断することなく、また時々刻々変化す
る加工茶葉の性状を速やかに把握するため、加工途中の
茶葉を連続的にサンプリングし、移送させながら非接触
で性状測定できるマイクロ波照射式の測定装置が用いら
れるようになってきた。
【0004】しかしこのようなマイクロ波照射式の測定
装置を用いるにあたっては、検体の嵩高性、密度等を常
に一定範囲内に保つことが測定精度を高める上で不可欠
となる。そこで本出願人は検体の嵩高性、密度を一様に
することを目的とし、すでに特願平3−270182号
「加工茶葉のサンプリング装置等における移送装置」、
特願平3−270183号「振動コンベヤにおける被移
送体均し装置」、特願平3−273316号「加工茶葉
のサンプリング装置」等の出願に及んでいる。
【0005】しかしこれらの発明では検体の嵩高性、密
度を一様にするという面では一応の効果を発揮するもの
の、茶葉自体の形状の特殊性や供給量の大小によって、
茶葉の積層状態がなかなか均一にならないことに起因
し、どうしてもあるバラツキができてしまう。そこで更
なる検体の嵩高性、密度の均一化が図れる装置の開発が
望まれていた。
【0006】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、被移送体の移送手段として振
動コンベヤを用いることを前提に被移送体を直接支承す
る移送トラフの構成を改変することにより、検体である
被移送体の更なる嵩高性、密度の均一化が図られる新規
な加工茶葉等のサンプリング装置における移送トラフの
開発を試みたものである。
【0007】
【発明の構成】
【目的達成の手段】本出願に係る加工茶葉等のサンプリ
ング装置における移送トラフの第一の発明は、被移送体
を一定位置から取り出した後、被移送体の性状を測定後
再び元に戻すサンプリング装置に対して付設される被移
送体の支承部材において、この支承部材は前記サンプリ
ング装置における被移送体の性状測定部に配置され、正
面及び上面を開放して成るトラフ本体と、このトラフ本
体の上面を閉塞する蓋体とを具えて成り、これらトラフ
本体及び蓋体の少なくともその内壁面には、その内部に
被移送体の収納室を形成して成る発泡層が設けられてい
ることを特徴として成るものである。
【0008】また本出願に係る加工茶葉等のサンプリン
グ装置における移送トラフの第二の発明は、前記要件に
加え、前記収納室の横断面形状は中太り形状に形成され
ていることを特徴として成るものである。
【0009】更にまた本出願に係る加工茶葉等のサンプ
リング装置における移送トラフの第三の発明は、前記要
件に加え、前記収納室の高さ寸法は、奥部に向かって、
先すぼまり状に設定されていることを特徴として成るも
のである。
【0010】更にまた本出願に係る加工茶葉等のサンプ
リング装置における移送トラフの第四の発明は、前記要
件に加え、前記トラフ本体または蓋体の収納室奥部側の
適宜の部位にはエア開口が設けられていることを特徴と
して成るものである。これら発明により前記目的を達成
しようとするものである。
【0011】
【発明の作用】本出願に係る第一の発明にあっては、ト
ラフ本体の上面を塞ぐ蓋体が設けられるから、移送トラ
フ正面から投入される被移送体は起振装置による振動を
受けて収納室内に一定圧で充填され、被移送体の嵩高
性、密度の均一化が図られる。
【0012】また本出願に係る第二の発明では収納室の
横断面形状を中太り形状としているから、収納室に充填
される被移送体は、すべて密に収納室内に詰め込まれる
のではなく、この中太り部では幾分緩く詰め込まれる。
【0013】また本出願に係る第三の発明では収納室の
高さ寸法を奥部に向かって先すぼまり状となるよう設定
しているから、収納室に充填された被移送体の円滑な取
り出し(戻し)が可能となる。
【0014】また本出願に係る第四の発明では収納室奥
部側にエア開口を設けているから、エア開口に外部から
空気が吹き込むことで収納室内の被移送体の取り出しを
助ける作用をする。
【0015】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。まず本発明を製茶機械の一つである中揉機
に適用した実施例について説明する。符号1はサンプリ
ング装置であって、中揉機2に対し取り付け、中揉加工
中の茶葉Aを取り出して水分計測を行う。そしてこのサ
ンプリング装置1の途中に例えばマイクロ波照射による
被接触タイプの計測を行うセンサ本体3を臨ませる。
【0016】まずサンプリング装置1の説明に先立ち、
これを組み付けた中揉機2について簡単に説明する。こ
のものは適宜の金属角材等から成る機枠5に対し、茶葉
Aを収納する回転胴6を支承ローラ7を介して回転自在
に支持するものであって、回転胴6は加工後、茶葉を取
り出すための取出蓋8を胴部の一部に形成するととも
に、この取出蓋8を含んで回転胴6の内部には全面的に
ダク木9を張設する。そしてこの回転胴6の投入側端部
は投入側鏡板10により閉鎖され、他方の端部には金網
11が設けられており、更にこの金網11の外側にはフ
ァン11aが設けられている。なお、このファン11a
は後述するガス火炉15によって熱せられた外気を回転
胴6内に吸引し、ファン11aの上方に設けられる集塵
筒11bから集塵を排出する働きをする。
【0017】そして回転胴6の投入側鏡板10寄りの内
周面には掻上片12が多数設けられている。一例として
この掻上片12はその設定角度を何段階かに異ならせた
角度のものが組み合わされている。なお、この掻上片1
2は茶葉Aの取り出しを助けるために設けられるもので
あるが、茶葉Aがサンプリングするのに充分な量が取り
出される場合には特に設けなくてもよい。更に回転胴6
内には揉捻作用を直接担う揉手13が設けられるもので
あって、このものは回転胴6とは独立的で且つ少なくと
も回転胴6より速い速度で同方向に回転するように揉手
軸14に取り付けられる。一方、投入側鏡板10側には
その外部にガス火炉15が設けられ、その熱風供給用の
ダクトが投入側鏡板10から回転胴6内に連通するよう
に構成される。更に投入側鏡板10の上方には茶葉Aの
送込シュート16を接続させ、前工程を完了した茶葉A
を投入するように構成する。更に図示を省略するが、送
込シュート16内にはダンパが設けられており、加工中
は外気が回転胴6内に入らないようにこのダンパは閉鎖
されている。
【0018】このようなガス火炉15あるいは送込シュ
ート16が取り付けられた投入側鏡板10には更に残余
のスペースにサンプリング装置1を設けるものであっ
て、サンプリング茶葉を取り出すサンプル取込口17を
投入側鏡板10の上下の中心位置より上方であって、且
つ回転胴6の掻上側(図1中、中心より右側)の領域に
開口させる。更に中揉機2には回転胴6の下方に加工を
終えた茶葉Aを次工程に送るためのコンベヤ19を設け
る。なお中揉機2はこれらの部材の制御装置あるいは駆
動装置等が当然設けられているが、これらについては従
来公知、または以後改良を受ける適宜の機構を適用する
ものであって、詳細な説明は省略する。
【0019】次にこのような中揉機2に対し取り付けら
れる移送装置の一例であるサンプリング装置について以
下詳述する。このものは適宜中揉機2の投入側の鏡板1
0等の近くに設けられたサブフレーム20に対し取り付
けられるものであって、まずサブフレーム20からほぼ
水平にロードセル21を突出させるように取り付ける。
そしてこのロードセル21に対し装置フレーム22を吊
持状態に支持させる。この装置フレーム22は一例とし
て三角板状の充分剛性のある金属板を適宜強度部材によ
って左右連結したような状態に構成したものであり、こ
のものに以下述べるような移送装置の各部材を取り付け
るものである。
【0020】まず主要部材として本発明の移送トラフ2
5を装置フレーム2の中央に配置するように設けるもの
であって、このものは正面(被移送体たる茶葉Aの投入
側の面を正面と定義する)及び上面を開放して成る容器
状のトラフ本体25aと、このトラフ本体25aの上面
を閉塞する平板状の蓋体25bとを具えて成っており、
更にこれらトラフ本体25a及び蓋体25bの内壁面に
はその内部に被移送体たる茶葉Aの収納室26を形成し
て成る発泡層25cとを具えて成っている。このうちト
ラフ本体25aはマイクロ波を透過し得るような合成樹
脂製の底板に対しその両側に側板を立ち上げ、更に移送
方向先端側に妻板を設けたものである。そして妻板の両
端側からは更に妻板に対し直角に張り出すようにブラケ
ット25dを形成して成る。
【0021】また蓋体25bは前記トラフ本体25a同
様、マイクロ波透過性の合成樹脂を素材として成るもの
であり、この蓋体25bをトラフ本体25aの上面に取
り付けるにあたっては、トラフ本体25aの妻板側にエ
ア開口27が形成されるよう若干の隙間を設けている。
なおこのエア開口27は外部の空気を収納室26内に取
り込み、これを収納室26内に充填された茶葉Aの取り
出しの補助として利用しようとするものである。従って
このエア開口27を設ける部位は、本実施例のように蓋
体25b側に設けるほか、収納室26の奥部側であれば
トラフ本体25aの妻板、底板または側板側に設けるこ
とも勿論可能である。
【0022】更に発泡層25cは例えばマイクロ波の吸
収や反射等が少ない発泡スチロールを素材として成るも
のであって、本実施例では内部に横断面形状が菱形の収
納室26を形成して成っている。そしてこの発泡層25
cは、センサ本体3の発信部から照射されるマイクロ波
の減衰率が茶葉A以外の外因(具体的には茶葉Aの支持
部材による反射・吸収等)によって影響を受けないよう
にする働きをするものであり、一方、その内部に形成さ
れる収納室26は茶葉Aの性状測定に際し、その測定精
度を向上させるため、茶葉Aを定容積の収納室26内に
充填することで、茶葉Aの嵩高性及びその密度を均一に
する働きをするものである。なお発泡層25cの素材と
してはこのような発泡スチロールのほか、誘電率が低
く、透過性の高い材料、例えば発泡倍率の大きい種々の
高発泡性樹脂材料が適用できる。また発泡層25cは本
実施例のようにトラフ本体25aと蓋体25bの内壁面
に独立の部材として貼設するほか、トラフ本体25a及
び蓋体25b自体を発泡スチロール等で形成し、それ自
体を発泡層25cとしたり、トラフ本体25a及び蓋体
25bの一部を切り欠いてマイクロ波が発泡層25cに
直接照射するような構成とすることもできる。
【0023】なお本実施例において収納室26の横断面
形状を菱形としたのは、収納室26内に充填される茶葉
Aが密に詰められ過ぎて取り出し難くなるのを防止する
ため、充填状態に若干の粗密差を設けるよう中央部と左
右側部との高さ寸法に違いを設け、中太り形状としたも
のである。従って同様の効果が期待できるものであるな
らば、収納室26の横断面形状は例えば図10(a)に
示すように円弧状としたり、図9または図10(a)に
示す実施例において下方の発泡層25cのみを平滑に形
成した図10(b)(c)に示す形状とする等、種々選
択できる。また収納室26の高さ寸法は収納室26の奥
部側に向かって先すぼまり状となるよう設定されている
ことが望ましく、このようにすれば収納室26内に充填
された茶葉Aの取り出しが容易となる。なお移送トラフ
25は後述するように被移送体たる茶葉Aを取り込み、
またはその逆に押し戻すように移送方向が切替自在であ
るから、まず取り込み方向を順方向または順移送方向と
し、戻し側を逆方向または逆移送方向と定義する。従っ
て移送トラフ25においては順方向の移送状態において
送り込み方向先端側すなわち妻板側を奥部とし、反対側
を開放側と定義する。
【0024】このような移送トラフ25は装置フレーム
22に対しフローティング状態に取り付けられているも
のであって、以下この支持構造について説明する。まず
移送トラフ25には左右それぞれ前後二カ所にピボット
軸29が設けられているものであって、それぞれを区別
する場合には奥部側ピボット軸29a、開放側ピボット
軸29bと定義する。そしてこの各ピボット軸29に対
し支持アーム30の上端が回動自在に接続される。この
支持アーム30は適宜弾性を有するものであって、その
下端側は装置フレーム22に対し摺動自在に取り付けら
れている摺動キャリヤ31に対し支持される。
【0025】すなわち摺動キャリヤ31は水平に細長い
板状部材であって、その中央下方にシフタ受部32を有
するとともに、その両端にピボット軸33を有する。な
お、このピボット軸33についても同様に両端部をそれ
ぞれ区別して表示する場合には奥部側ピボット軸33
a、開放側ピボット軸33bと定義する。そして前記摺
動キャリヤ31は一例としてシリンダを用いて成るシフ
タ35によって装置フレーム22のスリット状のスライ
ドガイド部22aを案内として摺動するように構成され
る。すなわちスライドガイド部22aにはスライドロー
ラ22bを転動自在に嵌め込むとともに、このスライド
ローラ22bとシフタ受部32とをそれらの中間にシフ
タ35における摺動子35aの先端のジョイントブロッ
ク35bを挟み、これをピン35cによって一連同軸に
組み合わせる。そしてこれらによって前記シフタ35に
おける摺動子35aの収縮に伴い摺動キャリヤ31がス
ライドガイド部22aを案内として摺動し得るように構
成したものである。このような構成により摺動キャリヤ
31におけるピボット軸33が前後にその位置を切り替
え得るように構成され、これによって支持アーム30の
傾倒方向が切り替えられるのである。
【0026】更に前記移送トラフ25にはこれを振動コ
ンベヤとして作用させるための起振装置40が接続され
る。すなわち起振装置40はモータ40aとギヤユニッ
ト40bとを具えて成るものであり、このものが装置フ
レーム22に対し回動自在に取り付けられる。そして起
振装置40はギヤユニット40b側において、装置フレ
ーム22に回動自在に取り付けられた支持ロッド41か
ら延びるベースプレート42に対し固定されるととも
に、モータ40aとギヤユニット40bとの間から側方
に翼板状に延びるリンクブラケット43が前記摺動キャ
リヤ31の奥部側ピボット軸33aに同軸に回動自在に
接続される。なお、このような起振装置40自体の回動
動作は図6 (a) (b) に示されるように移送トラフ2
5の支持アーム30の傾倒方向を切り替えた場合、順方
向あるいは逆方向でずれてしまう移送トラフ25のいず
れのズレにも対応して起振装置40が作動するための構
成である。
【0027】そして起振装置40のギヤユニット40b
からはその両側部に偏心出力軸40cが突出するもので
あって、このものと移送トラフ25との間が弾性的に撓
み得る加振アーム45によって接続される。すなわち加
振アーム45の起振装置40側の端部はすでに述べたよ
うに出力軸40cに対し回動自在に取り付けられ、一
方、加振アーム45の他端側は移送トラフ25における
ブラケット25dに設けたピボット軸29aに対し、ブ
ラケット25dの内側において左右一対接続される。
【0028】そしてこのようにして成る本発明の移送ト
ラフ25への被移送体たる茶葉Aの取り込み、取り出し
の様子を次に説明する。 i) 被移送体の取り込み (順方向移送) まず順方向では図6(a)に示すように支持アーム30
の傾斜方向を設定し、このような状態で起振装置40を
起動すると加振アーム45を介して本発明の移送トラフ
25に微細振動が伝達される。そしてこのような状態に
おいてトラフ本体25a先端に茶葉Aが供給されれば、
この茶葉Aは移送トラフ25の微細振動によって奥部側
に向かって徐々に移動するようになり、最終的に収納室
26内をいっぱいに満たす。
【0029】そして収納室26内に必要量の茶葉Aが充
填され、茶葉Aの嵩高性及び密度が所定の状態となった
ところで起振装置40を一旦停止させ、センサ本体3の
発信部から移送トラフ25内の茶葉Aに向かってマイク
ロ波を照射する。そしてセンサ本体3の受信部に到達し
たマイクロ波量を測定し、その減衰率から茶葉の水分量
を計測するのである。
【0030】ii) 被移送体の取り出し (逆方向移送) そして前記茶葉Aの水分量計測が終了した後は、図6
(b)に示すように支持アーム30の傾倒方向を切り替
え、このような状態で再び起振装置40を起動すれば、
今度は収納室26内の茶葉Aを取り出す方向に移送トラ
フ25が微細振動を受けるようになり、収納室26内の
茶葉Aは徐々に中揉機2側(開放側)に向かって移動す
るようになる。なおこの場合、収納室26は奥部側から
開放側に向かってその高さ寸法が外広がりとなってお
り、またこれに加え、収納室26の横断面形状は中太り
形状となっているから、茶葉Aの移動に何ら支障はな
い。更にエア開口27からは外部の空気が吹き込むか
ら、これも茶葉Aの取り出しを助けており、これらによ
って収納室26内に充填された茶葉Aは全て中揉機2に
おける回転胴6内に戻されるのである。
【0031】なお以上述べた実施例では、被移送体とし
て加工茶葉を例にとり、説明しているが、被移送体とし
てはこのほか、茶葉A同様不定形な野菜等の植物やある
いはこれらに比べて定形で均質な例えば砂利、木材チッ
プ、小麦その他の穀物粉粒等にも適用できる。因みにこ
れら定形、均質なものでも定容積の収納室26内に充填
することにより密度が一定となり、測定精度向上に寄与
できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであって、このような構成を有することにより以下
述べるような効果を発揮する。すなわちまず本出願に係
る第一の発明では、トラフ本体25aの上面にこれを閉
塞する蓋体25bを設けているから、検体である茶葉A
はこれらトラフ本体25a及び蓋体25b内部に区画さ
れる定容積の収納室26内に充填されることで茶葉Aの
嵩高性及び密度は均一となり、これに伴い茶葉Aの性状
測定の精度も向上する。
【0033】また本出願に係る第二の発明のように収納
室26の横断面形状を中太り形状とし、更に本出願に係
る第三の発明のように収納室26の高さ寸法を奥部に向
かって先すぼまり状に設定すれば、収納室26内に充填
された茶葉Aは移送トラフ25の微細振動に伴って滑ら
かに取り出される。
【0034】またこれに加えて本出願に係る第四の発明
のようにエア開口27を設ければ、更にこのエア開口2
7から外部の空気が吹き込むから、この吹込風によって
も茶葉Aの滑らかな取り出しが促される。そしてこれら
効果が相乗的に作用することで連続的且つ高精度の移送
並びに茶葉Aの性状測定が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移送トラフを適用したサンプリング装
置が取り付けられた中揉機を示す透視斜視図である。
【図2】同上一部を破断して示す側面図である。
【図3】同上投入側を拡大して示す縦断面図である。
【図4】サンプリング装置を投入側から見た状態を示す
正面図である。
【図5】同上分解斜視図である。
【図6】本発明の移送トラフの作動状態を被移送体の取
り込み状態と取り出しの状態に分けて示す説明図であ
る。
【図7】本発明の移送トラフを拡大して示す斜視図であ
る。
【図8】同上縦断側面図である。
【図9】同上横断正面図である。
【図10】収納室の横断面形状を異ならせた種々の実施
例を示す骨格的横断正面図である。
【符号の説明】
1 サンプリング装置 2 中揉機 3 センサ本体 5 機枠 6 回転胴 7 支承ローラ 8 取出蓋 9 ダク木 10 投入側鏡板 11 金網 11a ファン 11b 集塵筒 12 掻上片 13 揉手 14 揉手軸 15 ガス火炉 16 送込シュート 17 サンプル取込口 19 コンベヤ 20 サブフレーム 21 ロードセル 22 装置フレーム 22a スライドガイド部 22b スライドローラ 25 移送トラフ 25a トラフ本体 25b 蓋体 25c 発泡層 25d ブラケット 26 収納室 27 エア開口 29 ピボット軸 29a 奥部側ピボット軸 29b 開放側ピボット軸 30 支持アーム 31 摺動キャリヤ 32 シフタ受部 33 ピボット軸 33a 奥部側ピボット軸 33b 開放側ピボット軸 35 シフタ 35a 摺動子 35b ジョイントブロック 35c ピン 40 起振装置 40a モータ 40b ギヤユニット 40c 偏心出力軸 41 支持ロッド 42 ベースプレート 43 リンクブラケット 45 加振アーム A 茶葉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被移送体を一定位置から取り出した後、
    被移送体の性状を測定後再び元に戻すサンプリング装置
    に対して付設される被移送体の支承部材において、この
    支承部材は前記サンプリング装置における被移送体の性
    状測定部に配置され、正面及び上面を開放して成るトラ
    フ本体と、このトラフ本体の上面を閉塞する蓋体とを具
    えて成り、これらトラフ本体及び蓋体の少なくともその
    内壁面には、その内部に被移送体の収納室を形成して成
    る発泡層が設けられていることを特徴とする加工茶葉等
    のサンプリング装置における移送トラフ。
  2. 【請求項2】 前記収納室の横断面形状は中太り形状に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の加工茶
    葉等のサンプリング装置における移送トラフ。
  3. 【請求項3】 前記収納室の高さ寸法は、奥部に向かっ
    て、先すぼまり状に設定されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の加工茶葉等のサンプリング装置に
    おける移送トラフ。
  4. 【請求項4】 前記トラフ本体または蓋体の収納室奥部
    側の適宜の部位にはエア開口が設けられていることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の加工茶葉等のサン
    プリング装置における移送トラフ。
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