JPH0617423B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
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- JPH0617423B2 JPH0617423B2 JP9234690A JP9234690A JPH0617423B2 JP H0617423 B2 JPH0617423 B2 JP H0617423B2 JP 9234690 A JP9234690 A JP 9234690A JP 9234690 A JP9234690 A JP 9234690A JP H0617423 B2 JPH0617423 B2 JP H0617423B2
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- JP
- Japan
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- compound
- group
- composition
- curable composition
- molecule
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、硬化性ポリマレイミド組成物に関するもので
ある。特に本発明は低温硬化に優れ、耐熱性、機械的物
性に優れた硬化性組成物に関するものである。
ある。特に本発明は低温硬化に優れ、耐熱性、機械的物
性に優れた硬化性組成物に関するものである。
[従来の技術] 硬化性組成物は、接着、注形、コーティング、含浸、積
層、成形コンパウンド等として塗料、絶縁材料、複合構
造材料等に幅広く利用されている。
層、成形コンパウンド等として塗料、絶縁材料、複合構
造材料等に幅広く利用されている。
その中で、ポリイミド系樹脂は最も優れた材料の一つで
あり、種々開発がすすめられている。例えポリマレイミ
ド化合物と分子の末端にアルケニルエーテルを有する反
応性オリゴマーとの組成物が特開昭62−53319号により
知られている。
あり、種々開発がすすめられている。例えポリマレイミ
ド化合物と分子の末端にアルケニルエーテルを有する反
応性オリゴマーとの組成物が特開昭62−53319号により
知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の組成物は、硬化温度が高く、硬化
時間も長く、これらを含めた作業性という点では、未だ
既存の汎用硬化製樹脂に較べて有利とはいえない。ま
た、近年硬化性樹脂の使用用途は多岐にわたっているた
めに、従来から利用されている硬化性組成物は、様々な
使用環境または使用条件においてすべて満足できるもの
ではない。特に、使用温度が高温の場合における耐熱
性、熱間強度が充分ではなく、従来から知られているビ
スマレイミド、芳香族アミンおよびエポキシ樹脂の組み
合わせといった、最も代表的な組成物においても、未だ
充分な材料は提供されていなかった。
時間も長く、これらを含めた作業性という点では、未だ
既存の汎用硬化製樹脂に較べて有利とはいえない。ま
た、近年硬化性樹脂の使用用途は多岐にわたっているた
めに、従来から利用されている硬化性組成物は、様々な
使用環境または使用条件においてすべて満足できるもの
ではない。特に、使用温度が高温の場合における耐熱
性、熱間強度が充分ではなく、従来から知られているビ
スマレイミド、芳香族アミンおよびエポキシ樹脂の組み
合わせといった、最も代表的な組成物においても、未だ
充分な材料は提供されていなかった。
従って本発明は、従来の硬化性組成物がもつ以上のよう
な課題を解決し、硬化温度が低く、硬化時間も短く、且
つ耐熱性、熱安定性に優れ、さらに機械的物性の優れた
ポリイミド系組成物を提供することを目的とする。
な課題を解決し、硬化温度が低く、硬化時間も短く、且
つ耐熱性、熱安定性に優れ、さらに機械的物性の優れた
ポリイミド系組成物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、マレイミド系化合物と芳香族残基と結合
したビニルベンジルエーテル化合物とからなる硬化性組
成物が有効であることを見いだし、既に特開昭64−6511
0号として提案したが、さらに研究を重ね、熱間強度な
どの耐熱性が優れた硬化性組成物を見い出した。
したビニルベンジルエーテル化合物とからなる硬化性組
成物が有効であることを見いだし、既に特開昭64−6511
0号として提案したが、さらに研究を重ね、熱間強度な
どの耐熱性が優れた硬化性組成物を見い出した。
すなわち本発明組成物は、(A)一般式(I) (式中、Rは水素またはメチル基を表し、Zは2価の芳
香族基またはキシリレン基を表す) で表される分子中にマレイミド基を有する化合物または
これとジアミノ化合物との付加物で未だ分子中に2個の
マレイミド基を有する化合物と、 (B)一般式(II) (式中、Xは芳香族アミンのアミノ基中の水素原子をy
個除いた残基を表し、yは2〜6の値をもつ)で表され
る分子中にN−ビニルベンジル基を2つ以上もつN−置
換芳香族アミンと、 を含有してなる硬化性組成物であり、特開昭64−65110
号の発明に較べ同様な低温で硬化でき、硬化時間も短
く、且つさらに優れた熱安定性、機械的物性、特に熱間
強度が優れていることを特徴とする硬化性組成物を提供
するものである。
香族基またはキシリレン基を表す) で表される分子中にマレイミド基を有する化合物または
これとジアミノ化合物との付加物で未だ分子中に2個の
マレイミド基を有する化合物と、 (B)一般式(II) (式中、Xは芳香族アミンのアミノ基中の水素原子をy
個除いた残基を表し、yは2〜6の値をもつ)で表され
る分子中にN−ビニルベンジル基を2つ以上もつN−置
換芳香族アミンと、 を含有してなる硬化性組成物であり、特開昭64−65110
号の発明に較べ同様な低温で硬化でき、硬化時間も短
く、且つさらに優れた熱安定性、機械的物性、特に熱間
強度が優れていることを特徴とする硬化性組成物を提供
するものである。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の組成物の成分である(A)一般式(I) (式中、Rは水素またはメチル基を表し、Zは2価の芳
香族基またはキシリレン基を表す)で表される分子中に
マレイミド基を有する化合物は、例えばN,N′−フェニ
レンビスマレイミド、N,N′−キシリレンビスマレイミ
ド、N,N′トリレンビスマレイミド、N,N′ジフェニルメ
タンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルエーテルビス
マレイミド、N,N′−ジフェニルスルホンビスマレイミ
ド、N,N′−ジフェニルメタンビスメチルマレイミド、
N,N′ジフェニルエーテルビスメチルマレイミド等のビ
スマレイミド等が挙げられる。
香族基またはキシリレン基を表す)で表される分子中に
マレイミド基を有する化合物は、例えばN,N′−フェニ
レンビスマレイミド、N,N′−キシリレンビスマレイミ
ド、N,N′トリレンビスマレイミド、N,N′ジフェニルメ
タンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルエーテルビス
マレイミド、N,N′−ジフェニルスルホンビスマレイミ
ド、N,N′−ジフェニルメタンビスメチルマレイミド、
N,N′ジフェニルエーテルビスメチルマレイミド等のビ
スマレイミド等が挙げられる。
また、上述のビスマレイミドとジアミノジフェニルメタ
ン、ジアミノジフェニルスルホン、およびジアミノジフ
ェニルエーテルのようなアミノ化合物との付加物、また
はエポキシ樹脂で変性したアミノ化合物との付加物で、
未だ分子中に2個のマレイミド基を有する化合物も本発
明組成物の(A)成分として使用することができる。
ン、ジアミノジフェニルスルホン、およびジアミノジフ
ェニルエーテルのようなアミノ化合物との付加物、また
はエポキシ樹脂で変性したアミノ化合物との付加物で、
未だ分子中に2個のマレイミド基を有する化合物も本発
明組成物の(A)成分として使用することができる。
なお、芳香族マレイミド例えばフェニルマレイミドや脂
環式マレイミド例えばシクロヘキシルマレイミド、アル
キルマレイミド例えばラウリルマレイミド等の単官能マ
レイミド化合物も使用可能であるが、ビスマレイミド化
合物の一部に代えて好適に使用することができる。
環式マレイミド例えばシクロヘキシルマレイミド、アル
キルマレイミド例えばラウリルマレイミド等の単官能マ
レイミド化合物も使用可能であるが、ビスマレイミド化
合物の一部に代えて好適に使用することができる。
また、本発明の組成物の成分である、(B)分子中にN
−ビニルベンジル基を2つ以上もつN−置換芳香族アミ
ンは、一般式(II) (式中、Xは芳香族アミンのアミノ基中の水素原子をy
個除いた残基を表し、yは2〜6の値をもつ) で表すことができる。
−ビニルベンジル基を2つ以上もつN−置換芳香族アミ
ンは、一般式(II) (式中、Xは芳香族アミンのアミノ基中の水素原子をy
個除いた残基を表し、yは2〜6の値をもつ) で表すことができる。
一般式(II)の原料となる代表的な芳香族アミン類は、ア
ニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイ
ジン、o−エチルアニリン、m−エチルアニリン、p−
エチルアニリン、o−n−プロピルアニリン、p−n−
プロピルアニリン、o−イソプロピルアニリン、p−イ
ソプロピルアニリン、o−3−キシリジン、o−4−キ
シリジン、m−2−キシリジン、m−4−キシリジン、
m−5−キシリジン、p−2−キシリジン、プソイドク
ミジン(2,4,5−トリメチルアニリン)メシジン(2,4,6
−トリメチルアニリン)等のモノアミン類、o−フェニ
レンジアミン、m−フェニンジアミン、p−フェニレン
ジアミン、p−アミノアセトアニリド、N−メチル−p
−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレン
ジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、
N,N′−ジメチル−p−フェニレンジアミン、4−アミ
ノジフェニルアミン、N′−ジフェニル−p−フェニレ
ンジアミン、2,3−ジアミノトルエン、2,4−ジア
ミノトルエン、3,4−ジアミノトルエン、2,6−ジ
アミノトルエン、3,5−ジアミノトルエン、2,5−
ジアミノトルエン等のジアミン類、1,2,3−トリア
ミノベンゼン、1,2,4−トリアミノベンゼン、1,
3,5−トリアミノベンゼン等の多価アミン類、α−メ
チルヒドラジン、β−メチルフェニルヒドラジン、α−
エチルフェニルヒドラジン、β−エチルフェニルヒドラ
ジン、2,4−ジアミノジフェニルアミン、4,4′−
ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェ
ニルエタン、4,4′−ジアミノジフェニルケトン、
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジ
アミノジフェニルスルホン等の芳香族ビスアミン類等が
挙げられる。
ニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイ
ジン、o−エチルアニリン、m−エチルアニリン、p−
エチルアニリン、o−n−プロピルアニリン、p−n−
プロピルアニリン、o−イソプロピルアニリン、p−イ
ソプロピルアニリン、o−3−キシリジン、o−4−キ
シリジン、m−2−キシリジン、m−4−キシリジン、
m−5−キシリジン、p−2−キシリジン、プソイドク
ミジン(2,4,5−トリメチルアニリン)メシジン(2,4,6
−トリメチルアニリン)等のモノアミン類、o−フェニ
レンジアミン、m−フェニンジアミン、p−フェニレン
ジアミン、p−アミノアセトアニリド、N−メチル−p
−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレン
ジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、
N,N′−ジメチル−p−フェニレンジアミン、4−アミ
ノジフェニルアミン、N′−ジフェニル−p−フェニレ
ンジアミン、2,3−ジアミノトルエン、2,4−ジア
ミノトルエン、3,4−ジアミノトルエン、2,6−ジ
アミノトルエン、3,5−ジアミノトルエン、2,5−
ジアミノトルエン等のジアミン類、1,2,3−トリア
ミノベンゼン、1,2,4−トリアミノベンゼン、1,
3,5−トリアミノベンゼン等の多価アミン類、α−メ
チルヒドラジン、β−メチルフェニルヒドラジン、α−
エチルフェニルヒドラジン、β−エチルフェニルヒドラ
ジン、2,4−ジアミノジフェニルアミン、4,4′−
ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェ
ニルエタン、4,4′−ジアミノジフェニルケトン、
4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジ
アミノジフェニルスルホン等の芳香族ビスアミン類等が
挙げられる。
一般式(II)で表されるN−置換芳香族アミン(B)は、
例えば市販のクロルメチルスチレンモノマーを上記芳香
族アミンに対し、ビニルベンジル基が2個〜6個になる
割合で加え、例えばジメチルスルホキシドを溶媒に用い
て無機アルカリによる脱塩化水素することによって容易
に合成することができる。
例えば市販のクロルメチルスチレンモノマーを上記芳香
族アミンに対し、ビニルベンジル基が2個〜6個になる
割合で加え、例えばジメチルスルホキシドを溶媒に用い
て無機アルカリによる脱塩化水素することによって容易
に合成することができる。
本発明におけるマレイミド化合物(A)とN−ビニルベ
ンジル芳香族アミン(B)の組成比は使用目的に応じて
幅広く変化させることができる。それぞれの不飽和基当
量比で示すと、A/B= 100/30〜1/100、好ましくは、100/50
〜1/30がよい。この範囲内では、硬化に必要なラジ
カル開始剤を意図して加えなくても、容易に熱硬化し、
それぞれ単独の熱硬化に比べてはるかに低温且つ短時間
で反応が進行し、また、空気中での熱分解開始温度が高
く且つ分解減量が小さい。
ンジル芳香族アミン(B)の組成比は使用目的に応じて
幅広く変化させることができる。それぞれの不飽和基当
量比で示すと、A/B= 100/30〜1/100、好ましくは、100/50
〜1/30がよい。この範囲内では、硬化に必要なラジ
カル開始剤を意図して加えなくても、容易に熱硬化し、
それぞれ単独の熱硬化に比べてはるかに低温且つ短時間
で反応が進行し、また、空気中での熱分解開始温度が高
く且つ分解減量が小さい。
本発明の硬化性組成物は、成分(A)および(B)に、
既知の単量体例えばスチレン、ビニルトルエン、アリル
フェノール、アリルオキシベンゼン、ジアリルフタレー
ト、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、また
はエポキシ樹脂と(メタ)クリル酸の反応物で代表され
るようなビニルエステル樹脂、ビニルピロリドン等を配
合することができる。硬化の調製のために、ハイドロキ
ノン、ベンゾキノン、銅塩、N−ニトロソフェニルヒド
ロキシルアミンのアンモニウム塩やアルミニウム塩等を
配合してもよく、さらに硬化の促進のために、公知公用
のラジカル開始剤例えば有機過酸化物類または有機過酸
化物とその分解促進剤(REDOX)も配合できる。
既知の単量体例えばスチレン、ビニルトルエン、アリル
フェノール、アリルオキシベンゼン、ジアリルフタレー
ト、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、また
はエポキシ樹脂と(メタ)クリル酸の反応物で代表され
るようなビニルエステル樹脂、ビニルピロリドン等を配
合することができる。硬化の調製のために、ハイドロキ
ノン、ベンゾキノン、銅塩、N−ニトロソフェニルヒド
ロキシルアミンのアンモニウム塩やアルミニウム塩等を
配合してもよく、さらに硬化の促進のために、公知公用
のラジカル開始剤例えば有機過酸化物類または有機過酸
化物とその分解促進剤(REDOX)も配合できる。
また本発明の硬化性組成物は、公知公用の光開始剤を配
合することによって、活性エネルギー線例えば紫外線、
レーザー光線で硬化でき、さらに電子線によっても容易
に硬化することができる。
合することによって、活性エネルギー線例えば紫外線、
レーザー光線で硬化でき、さらに電子線によっても容易
に硬化することができる。
本発明の硬化性組成物は、ニーダー、ブレンダー、ロー
ル等により、他の種々の充填剤や強化繊維を調配合して
成形材料や複合材料、および溶剤に溶かしてワニス、塗
料、接着剤、および強化繊維であるガラス繊維、カーボ
ン繊維、芳香族ポリアミド繊維、炭化珪素繊維、アルミ
ナ繊維に含浸させ、ハンドレーアップ成形や、プリプレ
グ、またフィラメントワィンデングとして、有益な成形
材料および構造材料となり得る。
ル等により、他の種々の充填剤や強化繊維を調配合して
成形材料や複合材料、および溶剤に溶かしてワニス、塗
料、接着剤、および強化繊維であるガラス繊維、カーボ
ン繊維、芳香族ポリアミド繊維、炭化珪素繊維、アルミ
ナ繊維に含浸させ、ハンドレーアップ成形や、プリプレ
グ、またフィラメントワィンデングとして、有益な成形
材料および構造材料となり得る。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明する。尚、特に
断らない限り、実施例中の部は重量部である。
断らない限り、実施例中の部は重量部である。
参考例1 m−フェニレンジアミンとクロルメチルスチレンとの反
応によるN,N,N′,N′−テトラビニルベンジル−m−フ
ェニレンジアミンの合成 m−フェニレンジアミン27部(1.0当量)をジメチ
ルスルホキシド120部に溶解したものに水酸化カリウ
ム水溶液[水酸化カリウム56.1部(1.0当量)、
水35部]を加え、ハイドロキノン500ppmを添加し
た市販のクロルスチルメチレン152.5部(1.0当
量)を70〜80℃で1時間かけて滴下し、さらに80
℃で4時間反応を続けた。
応によるN,N,N′,N′−テトラビニルベンジル−m−フ
ェニレンジアミンの合成 m−フェニレンジアミン27部(1.0当量)をジメチ
ルスルホキシド120部に溶解したものに水酸化カリウ
ム水溶液[水酸化カリウム56.1部(1.0当量)、
水35部]を加え、ハイドロキノン500ppmを添加し
た市販のクロルスチルメチレン152.5部(1.0当
量)を70〜80℃で1時間かけて滴下し、さらに80
℃で4時間反応を続けた。
次に系内に大過剰の水を加え、攪拌後、水−ジメチルス
ルオキシドを取り除き、ベンゼンで油状物を抽出した。
ベンゼン層は水層のpHが7になるまで水洗を繰り返し、
ベンゼンを減圧除去して油状物としてN,N,N′,N′−テ
トラビニルベンジル−m−フェニレンジアミン(以下N
−TVBm−PDAとする)を含む生成物を収率97%で得
た。またここで用いたジメチルスルホキシドの代わりに
ジオキサンまたはN,N′−ジメチルホルムアミドを使用
しても同様に合成可能である。
ルオキシドを取り除き、ベンゼンで油状物を抽出した。
ベンゼン層は水層のpHが7になるまで水洗を繰り返し、
ベンゼンを減圧除去して油状物としてN,N,N′,N′−テ
トラビニルベンジル−m−フェニレンジアミン(以下N
−TVBm−PDAとする)を含む生成物を収率97%で得
た。またここで用いたジメチルスルホキシドの代わりに
ジオキサンまたはN,N′−ジメチルホルムアミドを使用
しても同様に合成可能である。
同様の方法でm−フェニレンジアミンに代えてアニリン
を使用して(以下、N−DVBAとする)、ジアミノフェニ
ルメタンを使用して(以下、N−TVBDDMとする)、ジア
ミノジフェニルエーテルを使用して(以下、N−TVBDDE
とする)およびジアミノジフェニルスルホン(以下、N
−TVBDDSとする)を使用してN−ビニルベンジルアミン
類を合成した。
を使用して(以下、N−DVBAとする)、ジアミノフェニ
ルメタンを使用して(以下、N−TVBDDMとする)、ジア
ミノジフェニルエーテルを使用して(以下、N−TVBDDE
とする)およびジアミノジフェニルスルホン(以下、N
−TVBDDSとする)を使用してN−ビニルベンジルアミン
類を合成した。
表−1に各N−ビニルベンジルアミン類の性状を示し
た。各N−ビニルベンジルアミン類は、ベンゼン、トル
エン、アセトン、MEKなど種々の有機溶媒に可溶であ
った。
た。各N−ビニルベンジルアミン類は、ベンゼン、トル
エン、アセトン、MEKなど種々の有機溶媒に可溶であ
った。
参考例2 ビスマレイミドとジアミノジフェニルメタンとの反応に
よるジアミノジフェニルメタン変性ビスマレイミドの合
成 N,N′−ジフェニルメタンビスマレイミド358部
(1.0モル)およびジアミノジフェニルメタン99部
(0.5モル)をボールミールで充分に粉砕混合したも
のを170℃の容器中で10分間溶融攪拌を行い直ちに
容器を水冷して固形物を得た。
よるジアミノジフェニルメタン変性ビスマレイミドの合
成 N,N′−ジフェニルメタンビスマレイミド358部
(1.0モル)およびジアミノジフェニルメタン99部
(0.5モル)をボールミールで充分に粉砕混合したも
のを170℃の容器中で10分間溶融攪拌を行い直ちに
容器を水冷して固形物を得た。
この反応物はN−メチルピロリドン、ジメチルホルムア
ミド等の溶媒に可溶であり、さらにアセトン、メチルエ
チルケトン等の低沸点溶媒にも可溶であった。(以下、
DDM変性BMIとする)。
ミド等の溶媒に可溶であり、さらにアセトン、メチルエ
チルケトン等の低沸点溶媒にも可溶であった。(以下、
DDM変性BMIとする)。
実施例1 参考例1で合成したN−DVBA、N−TVBm−PDA、 N−TVBDDM、N−TVBDDEおよびN−TVBDDSそれぞれの1
当量に対して三井東圧製ジフェニルメタンビスマレイミ
ド(以下、BMIとする)1当量を混合して試料を調製
し、これらを120℃のホットプレート上に置きゲル化
を調べた。比較のためそれぞれN−ビニルベンジルアミ
ン、BMIについても同様に試験を行った。その結果を表
−2に示した。
当量に対して三井東圧製ジフェニルメタンビスマレイミ
ド(以下、BMIとする)1当量を混合して試料を調製
し、これらを120℃のホットプレート上に置きゲル化
を調べた。比較のためそれぞれN−ビニルベンジルアミ
ン、BMIについても同様に試験を行った。その結果を表
−2に示した。
実施例2 N−DVBA、N−TVBm−PDAおよびN−TVBDDMそれぞれ
1.0当量に対してBMIを1.0当量配合した試料と参
考例2で合成したDDM変性BMIとを理論当量で1.0当量
配合し、120℃で30分成形した。脱型後引き続き2
50℃で5時間後硬化したものについて、空気中での熱
分解開始温度、JIS K 6911による常温および熱間時の曲
げ強度ならびに曲げ弾性率を測定した。その結果を表−
3および表−4に示す。
1.0当量に対してBMIを1.0当量配合した試料と参
考例2で合成したDDM変性BMIとを理論当量で1.0当量
配合し、120℃で30分成形した。脱型後引き続き2
50℃で5時間後硬化したものについて、空気中での熱
分解開始温度、JIS K 6911による常温および熱間時の曲
げ強度ならびに曲げ弾性率を測定した。その結果を表−
3および表−4に示す。
比較例1 比較として、さきに本発明者らが提案したマレイミド系
化合物と芳香族残基とを結合したビニルベンジルエーテ
ル化合物からなる硬化性組成物(特開昭64−65110号)
の例として、ビスフェノールAジビニルベンジルエーテ
ル(BADVBE)の1当量に対して、実施例1で使用したBMI
または参考例2で合成したDDM変性BMIとを、それぞれ理
論当量で1.0当量配合し、180℃で30分間成形し
た。引き続き250℃で5時間後硬化したものについ
て、JIS K 6911による常温および熱間時の曲げ強度、曲
げ弾性率を測定した。その結果も併せて表−4に示し
た。
化合物と芳香族残基とを結合したビニルベンジルエーテ
ル化合物からなる硬化性組成物(特開昭64−65110号)
の例として、ビスフェノールAジビニルベンジルエーテ
ル(BADVBE)の1当量に対して、実施例1で使用したBMI
または参考例2で合成したDDM変性BMIとを、それぞれ理
論当量で1.0当量配合し、180℃で30分間成形し
た。引き続き250℃で5時間後硬化したものについ
て、JIS K 6911による常温および熱間時の曲げ強度、曲
げ弾性率を測定した。その結果も併せて表−4に示し
た。
[発明の効果] 本発明による硬化性組成物は、前述のような構成のため
に、非検出で低粘度であるため、作業性に優れ、また優
れた低温硬化性、耐熱性および機械的強度を示すので、
接着、注形、コーティング、含浸、積層成形コンパウン
ドとして、あるいは塗料、絶縁材料または複合構造材料
として、産業界で広範に利用することができる。
に、非検出で低粘度であるため、作業性に優れ、また優
れた低温硬化性、耐熱性および機械的強度を示すので、
接着、注形、コーティング、含浸、積層成形コンパウン
ドとして、あるいは塗料、絶縁材料または複合構造材料
として、産業界で広範に利用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)一般式(I) (式中、Rは水素またはメチル基を表し、Zは2価の芳
香族基またはキシリレン基を表す) で表される分子中にマレイミド基を有する化合物または
これとジアミノ化合物との付加物で未だ分子中に2個の
マレイミド基を有する化合物と、 (B)一般式(II) (式中、Xは芳香族アミンのアミノ基中の水素原子をy
個除いた残基を表し、yは2〜6の値をもつ)で表され
る分子中にN−ビニルベンジル基を2つ以上もつN−置
換芳香族アミンと、 を含有してなる硬化性組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9234690A JPH0617423B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 硬化性組成物 |
US07/680,364 US5128428A (en) | 1990-04-09 | 1991-04-04 | Curable resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9234690A JPH0617423B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03290414A JPH03290414A (ja) | 1991-12-20 |
JPH0617423B2 true JPH0617423B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=14051843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9234690A Expired - Lifetime JPH0617423B2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617423B2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-09 JP JP9234690A patent/JPH0617423B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03290414A (ja) | 1991-12-20 |
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