JPH06173884A - ビルの給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空転によるポンプの焼損や破損を防止すると
ともに、断水を発生させないビルの給水装置の提供。 【構成】 吐出管７内に連通する第１及び第２の圧力セ
ンサ８ａ、８ｂの一方が予め定められた圧力を検出した
とき、受水槽２内の水を吸引する第１及び第２のポンプ
５ａ、５ｂの当該ポンプを停止させるポンプ制御手段１
１ｂ１、１４、１２ｂ１、１６を備えたビルの給水装置
において、第１及び第２の圧力センサ８ａ、８ｂの作動
で駆動ポンプ切替手段１１ｂ２、１２ａ２、１２ｂ２、
１１ａ２を備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はビルの給水装置に係り、
特に簡単な構成で信頼性の高いビルの給水装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】上水道からの給水を受ける受水槽と、こ
の受水槽内に挿入された逆止弁付吸水管を介して受水槽
内の水を吸引するポンプと、このポンプから吐出管を介
して給水される高置水槽を備えた、吐出管内に連通する
圧力センサを設け、この圧力センサが予め定められた圧
力を検出した際、ポンプを停止させるポンプ制御手段を
備え、ポンプの空転を検出してポンプを停止させるビル
の給水装置が実開平３−７７０７９号公報に記載されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ポン
プ機内に水がない状態で運転されたとき、ポンプの焼損
や破損を防止するためにポンプを停止させるため、高置
水槽に水が供給されず、断水が発生し居住者に迷惑を掛
けるという問題が発生する。

【０００４】本発明の目的は、空転によるポンプの焼損
や破損を防止するとともに、断水を発生させないビルの
給水装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上水道からの給水を受ける受水槽と、こ
の受水槽内に挿入された第１及び第２の逆止弁付吸水管
を介して前記受水槽内の水を吸引する第１及び第２のポ
ンプと、この第１及び第２のポンプのいずれか一方のポ
ンプから吐出管を介して給水される高置水槽と、前記第
１及び第２のポンプに接続される前記吐出管内に連通す
る第１及び第２の圧力センサを設け、この第１及び第２
の圧力センサが予め定めた圧力を検出したとき作動する
圧力検出装置と、この圧力検出装置の作動で当該ポンプ
を停止させるポンプ停止手段を備えたビルの給水装置に
おいて、前記圧力検出装置の作動で駆動ポンプを切替え
る駆動ポンプ切替手段を備えたことにある。

【０００６】

【作用】このように構成されているので、第１及び第２
の圧力センサにより第１及び第２のポンプが水を吐出し
ているか否かを直接検出し、これによって稼働している
一方のポンプを停止させるとともに、休止している他方
のポンプを稼働させることが可能となり、ポンプの焼
損、破損を防止することができるとともに、高置水槽へ
の給水停止が防止できる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図において、ビルの給水装置は上水道１から給水
を受ける受水槽２と、この受水槽２の内部に挿入された
逆止弁３ａ、３ｂと、逆止弁付吸水管４ａ、４ｂを介し
て吸水するポンプ５ａ、５ｂと、高置水槽６に給水する
吐出管７とを連通する圧力センサ８ａ、８ｂと、高置水
槽６の水位を検出する高置水槽検出器９から構成され、
ここでポンプ５ａとポンプ５ｂは交互に稼働するように
制御されている。

【０００８】また、電源Ｐ、Ｎ間に、圧力センサ８ａが
吐出管７の圧力低下を検出したときに閉成する接点８ａ
ａと、図示しないリセット用押釦スイッチの接点１０ｂ
１と、常開接点１１ａ１〜１１ａ３、常閉接点１１ｂ
１、１１ｂ２を有する圧力低下検出リレー１１が、それ
ぞれ直列接続され、接点８ａａと並列に常開接点１１ａ
１が接続されている。

【０００９】また、同様にＰ、Ｎ間に、圧力センサ８ｂ
が吐出管７の圧力低下を検出したときに閉成する接点８
ｂａと、図示しないリセット用押釦スイッチの接点１０
ｂ２と、常開接点１２ａ１〜１２ａ３、常閉接点１２ｂ
１、１２ｂ２を有する圧力低下検出リレー１２が、それ
ぞれ直列接続され、接点８ｂａと並列に常開接点１２ａ
１が接続されている。

【００１０】また、同様に電源Ｐ、Ｎ間に、ポンプ５ａ
に駆動指令を与える高置水槽検出器９に設けられている
図示しない駆動指令リレーの常開接点１３ａと、常閉接
点１１ｂ１と、高置水槽６への給水を停止させる高置水
槽検出器９の図示しないポンプ停止リレーの常閉接点９
ｂ１と、付勢しているときポンプ５ａを駆動させる駆動
リレー１４が、それぞれ直列接続され、直列接続された
常閉接点１１ｂ１と並列に、直列接続された常閉接点１
１ｂ２と常開接点１２ａ２が接続されている。

【００１１】また、同様に電源Ｐ、Ｎ間に、ポンプ５ｂ
に駆動指令を与える図示しない駆動指令リレーの常開接
点１５ａと、常閉接点１２ｂ１と、図示しないポンプ停
止リレーの常閉接点９ｂ２と、付勢しているときポンプ
５ｂを駆動させる駆動リレー１６が、それぞれ直列接続
され、直列接続された常開接点１５ａと、常閉接点１２
ｂ１と並列に、直列接続された常閉接点１２ｂ２と常開
接点１１ａ２が接続されている。

【００１２】また、同様に電源Ｐ、Ｎ間に、並列接続さ
れた常開接点１１ａ３、１２ａ３と直列に付勢されて所
定時限例えば３０秒経過すると閉成する接点Ｔａを有す
るタイマＴが接続されている。

【００１３】また、同様に電源Ｐ、Ｎ間に接点Ｔａとポ
ンプ停止発報リレー１７が直列接続されている。

【００１４】次に動作について説明する。今、ポンプ５
ａが駆動して受水槽２より高置水槽６に給水を行ってい
るとき、すなわち、Ｐ−１３ａ−１１ｂ１−９ｂ１−１
４−Ｎの回路で駆動リレー１４が付勢しているとき、圧
力センサ８ａが吐出管７の内部の圧力が低下したことを
検出すると接点８ａａが閉成し、Ｐ−８ａａ−１０ｂ１
−１１−Ｎの回路が形成され圧力低下検出リレー１１が
付勢し、Ｐ−１１ａ１−１０ｂ１−１１−Ｎの回路で圧
力低下検出リレー１１が自己保持される。また、Ｐ−１
３ａ−１１ｂ１−９ｂ１−１４−Ｎの回路が開放するの
で、駆動リレー１４は消勢し、ポンプ５ａは停止する。
圧力低下検出リレー１１の付勢と同時に、Ｐ−１２ｂ２
−１１ａ２−９ｂ２−１６−Ｎの回路が形成されて駆動
リレー１６が付勢し、ポンプ５ｂが駆動することによ
り、受水槽２から高置水槽６への給水は、高置水槽検出
器９の図示しないポンプ停止リレーが付勢するまで停止
することはないので、高置水槽へ所定量の給水が行われ
る。

【００１５】また、Ｐ−１１ａ３−Ｔ−Ｎの回路が形成
されタイマＴが付勢され、３０秒経過すると接点Ｔａが
閉成するので、Ｐ−Ｔａ−１７−Ｎの回路が形成されポ
ンプ停止発報リレー１７が付勢して、ポンプの停止を外
部へ、例えば、複数のビルの設備機器の異常を遠隔的に
監視する監視センタへ発報し、異常発生を知らせる。

【００１６】なお、当初ポンプ５ｂが駆動された場合も
同様であるので説明を省略する。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、第１及び第２の圧力セ
ンサにより第１及び第２のポンプが水を吐出しているか
否かを直接検出し、これによって稼働している一方のポ
ンプを停止するとともに、休止している他方のポンプを
稼働させることが可能となり、ポンプの焼損、破損を防
止することができるとともに、高置水槽への給水停止が
防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のビルの給水装置の一実施例を示す概要
図である。

【図２】本発明のビルの給水装置の一実施例を示す要部
回路図である。

【符号の説明】

２ 受水槽 ５ａ、５ｂ ポンプ ６ 高置水槽 ７ 吐出管 ８ａ、８ｂ 圧力センサ １１、１２ 圧力低下検出リレー １４、１６ 駆動リレー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上水道からの給水を受ける受水槽と、こ
   の受水槽内に挿入された第１及び第２の逆止弁付吸水管
   を介して前記受水槽内の水を吸引する第１及び第２のポ
   ンプと、この第１及び第２のポンプのいずれか一方のポ
   ンプから吐出管を介して給水される高置水槽と、前記第
   １及び第２のポンプに接続される前記吐出管内に連通す
   る第１及び第２の圧力センサを設け、この第１及び第２
   の圧力センサが予め定めた圧力を検出したとき作動する
   圧力検出装置と、この圧力検出装置の作動で当該ポンプ
   を停止させるポンプ停止手段を備えたビルの給水装置に
   おいて、前記圧力検出装置の作動で駆動ポンプを切替え
   る駆動ポンプ切替手段を備えたことを特徴とするビルの
   給水装置。